JP2019190444A - 騒音低減装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】省スペース化を図ることが可能な騒音低減装置を提供する。【解決手段】車両が備えるダストサイドダクト20から生じる騒音を低減する騒音低減装置30であって、ダストサイドダクト20に貫通形成された貫通孔21を塞ぐ圧電フィルム31と、圧電フィルム31の駆動を制御する制御部32と、を備え、制御部32は、ダストサイドダクト20内の圧力変動に伴う圧電フィルム31の振動とは逆位相で圧電フィルム31を振動させることに特徴を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、騒音低減装置に関する。
従来、車両が備えるダクトから発生する騒音を低減する騒音低減装置として、レゾネータが知られている。レゾネータは、ダクトに設けられ、ダクトの吸気に伴って生じる騒音を低減することが可能となっている。
上述したレゾネータは、内部に空洞が必要であることから、省スペース化が困難である。一般的に騒音低減装置は、ダクトにおいて音圧が高い箇所に設置することで効果的に騒音を低減することができる。騒音低減装置の省スペース化を図ることができれば、ダクトに隣接する他部材と騒音低減装置とが干渉し難くなるため、設置箇所の自由度が高くなり、より効果的な箇所に騒音低減装置を配置することが可能となる。
本明細書で開示される技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、省スペース化を図ることが可能な騒音低減装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段として、本明細書で開示される技術は、乗物が備えるダクトから生じる騒音を低減する騒音低減装置であって、前記ダクトに貫通形成された貫通孔を塞ぐ圧電部材と、前記圧電部材の駆動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ダクト内の圧力変動に伴う前記圧電部材の振動とは逆位相で前記圧電部材を振動させることに特徴を有する。上記構成において、ダクト内の圧力変動に伴って圧電部材が振動すると、制御部は、その振動とは逆位相で圧電部材を振動させる。この結果、ダクト内の圧力変動に伴って生じる騒音と逆位相の音波を発生させることができ、その音波によって騒音を打ち消すことができる。また、圧電部材を用いて騒音を低減することができるため、レゾネータを用いて騒音を低減する構成と比べて省スペース化を図ることができる。
また、前記圧電部材は、前記ダクトの外面形状に倣う形状をなしているものとすることができる。上記構成によれば、圧電部材によってダクト内の流体の流れが妨げられる事態を抑制することができる。
本明細書で開示される技術によれば、省スペース化を図ることが可能な騒音低減装置を提供することができる。
本発明の一実施形態を図1から図3によって説明する。本実施形態では、図1に示すように、乗物が備えるダクトとして車両が備えるダストサイドダクト20を例示し、騒音低減装置としてダストサイドダクト20から生じる騒音を低減する騒音低減装置30を例示する。ダストサイドダクト20は、車両に搭載されたエンジンに空気を供給するための吸気系を構成するもので、エアクリーナ11を介してクリーンサイドダクト12と接続されている。クリーンサイドダクト12は図示しないインテークマニホールドと接続されている。ダストサイドダクト20を通じて取り入れられた吸入空気は、エアクリーナ11によって浄化された後、クリーンサイドダクト12を通じてインテークマニホールドに送られる。
騒音低減装置30は、圧電フィルム31(圧電部材)と、圧電フィルム31の駆動を制御する制御部32と、を備える。ダストサイドダクト20は、図2に示すように例えば円管状をなしており、ダストサイドダクト20を構成する壁部には貫通孔21が貫通形成されている。圧電フィルム31は、貫通孔21を塞ぐ形で配されている。圧電フィルム31は、図1に示すように、例えば円形状をなし、その外周端部において、貫通孔21の孔縁部に対して貼り付けられている。また、圧電フィルム31は、図2に示すように、ダストサイドダクト20の外面形状に倣う湾曲状をなしている。なお、圧電フィルム31の形状は上記したものに限定されず、適宜変更可能である。圧電フィルム31は、ダストサイドダクト20の圧力変動に伴って、その厚さ方向について振動することが可能となっている。
圧電フィルム31は、圧電効果及び逆圧電効果を有する圧電性物質によって構成されたフィルムであり、材質としては、樹脂系圧電素子(PVDF(ポリフッ化ビリニデン)等)や、圧電セラミック(チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等)を例示することができる。なお、圧電フィルム31の材質は、上述したものに限定されず適宜変更可能である。
圧電フィルム31は、その厚さ方向について振動した際に電圧を発生し、電圧が印加された際に厚さ方向について振動する構成となっている。なお、このような圧電フィルム31は、圧電性物質と金属板とを貼り合わせることで構成されているが、これに限定されない。また、圧電フィルム31の設置箇所は適宜設定可能であるが、例えば、ダストサイドダクト20の共鳴周波数に係る音圧モードの腹(定在波の腹)となる箇所に配することでより効果的に騒音を低減することができる。
制御部32は、圧電フィルム31に対して電気的に接続されており、圧電フィルム31をセンサ及びアクチュエータ(セルフセンシングアクチュエータ)として用いることが可能な構成となっている。制御部32は、ダストサイドダクト20内の圧力変動(音圧変動)に伴って圧電フィルム31から出力された電気信号とは逆位相の駆動信号によって圧電フィルム31を駆動させる。制御部32は、例えば、図3に示す回路33を備える。回路33は、オペアンプを用いた反転増幅回路であり、オペアンプ34と、抵抗35と、抵抗36と、入力端子37と、出力端子38とを備える。オペアンプ34の反転入力端子には、抵抗35を介して入力端子37が接続され、オペアンプ34の非反転入力端子は接地されている。また、抵抗36を介して反転入力端子には、負帰還が掛けられている。回路33によれば、入力端子37に入力された信号(電圧)は、抵抗35及び抵抗36の抵抗値の比に基づいて増幅されつつ反転され、逆位相の信号として出力端子38から出力される。本実施形態では、入力端子37及び出力端子38の各々が圧電フィルム31と電気的に接続されている。圧電フィルム31から出力された電気信号は、入力端子37に入力され、回路33によって逆位相の信号に変換された後、駆動信号として出力端子38から圧電フィルム31に供給される。制御部32が備える回路は上述したものに限定されず、圧電フィルム31から出力された電気信号とは逆位相の駆動信号によって圧電フィルム31を駆動させることが可能なものであればよい。
次に本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、車両走行時にダストサイドダクト20内への吸気に伴ってダストサイドダクト20内の圧力が変動し、この圧力変動に伴って圧電フィルム31が振動すると、制御部32は、その振動とは逆位相で圧電フィルム31を振動させる。この結果、ダストサイドダクト20内の圧力変動に伴って生じる騒音と逆位相の音波を発生させることができ、その音波によって騒音を打ち消すことができる。また、圧電フィルム31を用いて騒音を低減することができるため、レゾネータを用いて騒音を低減する構成と比べて省スペース化を図ることができる。圧電フィルム31は、レゾネータと比べて省スペース化を図ることができ、ダストサイドダクト20と隣接する部材と干渉し難いことから、その設置箇所を自由に設定することができる。この結果、騒音を低減するために効果的な箇所に圧電フィルム31を設けることが可能となる。
また、上記回路33の代わりに図4に示す負性容量回路50を用いてもよい。負性容量回路50は、図4に示すように、オペアンプ51と、可変抵抗52と、コンデンサ53と、圧電フィルム31と接続される端子55と、を備える。オペアンプ51の非反転入力端子には、端子55が接続され、オペアンプ51の反転入力端子は可変抵抗52と接続されている。また、コンデンサ53を介して非反転入力端子には正帰還が掛けられている。このような負性容量回路50を用いることで、ダストサイドダクト20内の圧力変動に伴って圧電フィルム31が振動すると、制御部32は、その振動とは逆位相で圧電フィルム31を振動させることができる。なお、負性容量回路50においてコンデンサ53の代わりに圧電部材を用いてもよい。
また、圧電フィルム31は、ダストサイドダクト20の外面形状に倣う形状をなしている。このようにすれば、圧電フィルム31によってダストサイドダクト20内の空気の流れが妨げられる事態を抑制することができる。また、圧電フィルム31を湾曲状にすることで、平板状である場合と比べて、音波の出力をより高くすることができ、騒音をより効果的に抑制することができる。
なお、ダクトの騒音を低減するための構成として、ポーラスダクトが知られている。ポーラスダクトは気密性が低いため、ダクト内への水や埃の侵入が発生し、ダクト内の空気を汚してしまうという問題点がある。この点、本実施形態では、圧電フィルム31で貫通孔21を塞ぐ構成であるためダクトの気密性を確保することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、ダクトとしてダストサイドダクト20を例示したが、これに限定されない。例えば、ダクトとして、車両に搭載されたバッテリを冷却した際の排気を行うための排気ダクトや車両用のエアコンダクトなどを例示することができる。
(2)上記実施形態では、圧電部材として1枚の圧電フィルムを例示したが、これに限定されない。圧電部材が、ダクト内の圧力変動(音圧変動)に伴って振動することで電気信号を出力する第1圧電フィルムと、この電気信号とは逆位相の駆動信号によって駆動されることで振動する第2圧電フィルムと、を備えていてもよい。つまり、ダクト内の騒音を検知するセンサの機能を有する第1圧電フィルムと、この騒音を打ち消す音波を発生するアクチュエータの機能を有する第2圧電フィルムとをそれぞれ備えていてもよい。なお、2枚の圧電フィルムを備える場合には、第1圧電フィルムを回路33の入力端子37側に接続し、第2圧電フィルムを出力端子38側に接続すればよい。
(3)制御部32の構成は上記実施形態で例示したものに限定されず、例えば、車両に搭載されたECUを用いてもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、ダクトとしてダストサイドダクト20を例示したが、これに限定されない。例えば、ダクトとして、車両に搭載されたバッテリを冷却した際の排気を行うための排気ダクトや車両用のエアコンダクトなどを例示することができる。
(2)上記実施形態では、圧電部材として1枚の圧電フィルムを例示したが、これに限定されない。圧電部材が、ダクト内の圧力変動(音圧変動)に伴って振動することで電気信号を出力する第1圧電フィルムと、この電気信号とは逆位相の駆動信号によって駆動されることで振動する第2圧電フィルムと、を備えていてもよい。つまり、ダクト内の騒音を検知するセンサの機能を有する第1圧電フィルムと、この騒音を打ち消す音波を発生するアクチュエータの機能を有する第2圧電フィルムとをそれぞれ備えていてもよい。なお、2枚の圧電フィルムを備える場合には、第1圧電フィルムを回路33の入力端子37側に接続し、第2圧電フィルムを出力端子38側に接続すればよい。
(3)制御部32の構成は上記実施形態で例示したものに限定されず、例えば、車両に搭載されたECUを用いてもよい。
20…ダストサイドダクト(乗物が備えるダクト)、21…貫通孔、30…騒音低減装置、31…圧電フィルム(圧電部材)、32…制御部
Claims (2)
- 乗物が備えるダクトから生じる騒音を低減する騒音低減装置であって、
前記ダクトに貫通形成された貫通孔を塞ぐ圧電部材と、
前記圧電部材の駆動を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記ダクト内の圧力変動に伴う前記圧電部材の振動とは逆位相で前記圧電部材を振動させる騒音低減装置。 - 前記圧電部材は、前記ダクトの外面形状に倣う形状をなしている請求項1に記載の騒音低減装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018086952A JP2019190444A (ja) | 2018-04-27 | 2018-04-27 | 騒音低減装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018086952A JP2019190444A (ja) | 2018-04-27 | 2018-04-27 | 騒音低減装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019190444A true JP2019190444A (ja) | 2019-10-31 |
Family
ID=68389629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018086952A Pending JP2019190444A (ja) | 2018-04-27 | 2018-04-27 | 騒音低減装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019190444A (ja) |
-
2018
- 2018-04-27 JP JP2018086952A patent/JP2019190444A/ja active Pending
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