JP7096976B2 - 遮音装置 - Google Patents

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本明細書で開示される技術は、遮音装置に関する。
従来、外部の騒音を遮音する遮音材として、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1には、軟質材と硬質材とを積層した遮音材が記載されている。
特許第5194972号公報
上記遮音材について、低い周波数の音を遮音するためには、遮音材の質量を大きくする必要がある。そこで、圧電フィルムの歪みを電気的に制御することで、音に対する圧電フィルムの振動を抑制し、遮音材として用いる構成が検討されている。圧電フィルムを電気的に制御する構成であれば、低い周波数の音についても質量を大きくすることなく、遮音効果を発揮することができる。しかしながら、圧電フィルムを遮音材として用いる場合には、圧電フィルムの駆動力が小さいと、十分な遮音効果を発揮することができず、この点について改善の余地があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、圧電フィルムを遮音材として用いつつ、より高い遮音効果を発揮することが可能な遮音装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段として、本明細書で開示される遮音装置は、第1圧電フィルムと、前記第1圧電フィルムに対して対向配置される第2圧電フィルムと、音によって生じる前記第1圧電フィルムの歪みとは逆位相の歪みを前記第1圧電フィルムに生じさせる負性容量回路と、前記負性容量回路から前記第1圧電フィルムに出力される第1信号を増幅した第2信号を前記第2圧電フィルムに出力する増幅回路と、を備えることに特徴を有する。
第1圧電フィルムに負性容量回路を接続することで、第1圧電フィルム付近の音によって生じる第1圧電フィルムの振動を低減させることができ、第1圧電フィルムを遮音材として用いることができる。そして、増幅回路は、負性容量回路から第1圧電フィルムに出力される第1信号を増幅して第2圧電フィルムに出力する。この結果、第2圧電フィルムを第1圧電フィルムよりも大きい力で駆動させつつ、第1圧電フィルムと同じ位相で歪ませることができ、第2圧電フィルムを第1圧電フィルムよりも高い遮音効果を有する遮音材として用いることができる。つまり、第1圧電フィルムで遮音仕切れなかった騒音を第2圧電フィルムによって遮音することができる。
また、前記負性容量回路は、前記第1信号の電圧値を変更可能な電圧変更部と、前記第1圧電フィルム及び前記第2圧電フィルムによる遮音効果が最も高くなる音の周波数を設定可能な周波数設定部と、を備え、前記増幅回路は、前記第1信号に対する前記第2信号の増幅率を変更可能な構成であるものとすることができる。
周波数設定部を備えることで、設定した周波数の音についてより確実に遮音することができる。ここで、第1信号の電圧値を大きくすると、第1圧電フィルムには、設定した周波数の音に対して特に遮音効果が高い特性(ピーキーな周波数特性)を持たせることができ、この第1信号を増幅した第2信号が入力される第2圧電フィルムについても同じ傾向の周波数特性を持たせつつ、第1圧電フィルムよりも高い遮音効果を発揮させることができる。
一方、第1信号の電圧値を小さくすると、第1圧電フィルムの駆動力が小さくなるため、第1圧電フィルムの周波数特性は、設定した周波数の音に対する遮音効果が低くなり、広い周波数帯域の音に対して低い遮音効果を発揮する特性(又は殆ど遮音効果を発揮しない特性)となる。また、第2信号の電圧値は、増幅回路を構成する部品(例えばオペアンプ等)の規格によって制限される。このため、第1信号の電圧値を小さくすると、より大きい増幅率で第2信号を出力することが可能となる。そこで、第1信号に対する第2信号の増幅率を大きくすれば、増幅率が小さい場合に比べて、設定した周波数から遠い周波数の音についても十分な遮音効果を発揮することができる。このため、第1信号の電圧値を小さくすることで、第2圧電フィルムについては、広い周波数帯域の音に対して遮音効果を発揮する特性(ブロードな周波数特性)を持たせることができる。このように、第1信号の電圧値及び増幅回路の増幅率を適宜設定することで第2圧電フィルムの周波数特性を変更することが可能となる。
本発明によれば、圧電フィルムを遮音材として用いつつ、より高い遮音効果を発揮することが可能な遮音装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る遮音装置が取り付けられる車両用ドアを示す断面図 遮音装置の回路図 第1圧電フィルムの周波数特性を概念的に示すグラフ 遮音装置の周波数特性の一例を示すグラフ
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1から図3によって説明する。本実施形態では、図1に示すように、車両に搭載される遮音装置20について例示する。車両は、図1に示すように、車両用ドア10を備える。車両用ドア10は、例えば、車両に配された座席の側方に位置するサイドドアである。車両用ドア10は、ドアパネル11と、ドアパネル11を車室内側から覆うドアトリム14と、を備える。ドアパネル11は、ドアアウタパネル12とドアインナパネル13とを備える。ドアインナパネル13には、車両用ドア10が備える機能部品の組付作業や保守作業などを行うためのサービスホール15,16が形成されている。なお、車両用ドア10が備える機能部品としては、車両用ドア10をロックするためのロック機構や、図示しないウインドウガラスを昇降するための昇降機構などを例示することができるが、これに限定されない。そして、ドアインナパネル13には、サービスホール15,16を車室内側から覆うサービスホールカバー17が取り付けられている。
遮音装置20は、サービスホールカバー17を経て車室外部から車室内部に侵入する騒音を遮断する機能を有している。遮音装置20は、サービスホールカバー17に取り付けられる遮音部20Aと、遮音部20Aの駆動を制御する制御回路30と、を備える。遮音部20Aは、第1圧電フィルム21と、第2圧電フィルム22と、第1圧電フィルム21及び第2圧電フィルム22を保持する筒状のフレーム23と、を備える。第1圧電フィルム21及び第2圧電フィルム22は、互いに対向配置されつつ、近接する形で配されている。第1圧電フィルム21は、相対的に車室外側(図1の右側)に配され、第2圧電フィルム22は、相対的に車室内側(図1の左側)に配されている。なお、第1圧電フィルム21及び第2圧電フィルム22については、両圧電フィルムによる音の位相差をより小さくするために、互いに可能な限り接近して配することが好ましい。なお、フレーム23は、第1圧電フィルム21及び第2圧電フィルム22の保持、第1圧電フィルム21と第2圧電フィルム22の間の音漏れ防止、及び第1圧電フィルム21と第2圧電フィルム22の絶縁が可能な構成であればよく、筒状に限定されない。
第1圧電フィルム21及び第2圧電フィルム22は、圧電効果及び逆圧電効果を有する圧電性物質によって構成されており、材質としては、樹脂系圧電素子(PVDF(ポリフッ化ビリニデン)等)や、圧電セラミック(チタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等)を例示することができる。なお、第1圧電フィルム21及び第2圧電フィルム22の材質は、上述したものに限定されず適宜変更可能である。第1圧電フィルム21及び第2圧電フィルム22は、その厚さ方向(サービスホールカバー17の板厚方向)について振動した際に電圧を発生し、電圧が印加された際に厚さ方向について振動する構成となっている。このような第1圧電フィルム21及び第2圧電フィルム22は、例えば圧電性物質と金属板とを貼り合わせることで構成されているが、これに限定されない。また、第1圧電フィルム21及び第2圧電フィルム22は、同じ構成(寸法や材質など)の圧電フィルムであり、機械的性質及び電気的性質が同一である。
制御回路30は、負性容量回路40と、増幅回路60と、を備える。負性容量回路40は、図2に示すように、オペアンプ41と、可変抵抗42と、コンデンサ43と、半固定抵抗44と、を備える。オペアンプ41の非反転入力端子には、第1圧電フィルム21が接続され、オペアンプ41の反転入力端子は可変抵抗42と接続されている。また、コンデンサ43及び半固定抵抗44を介してオペアンプ41の非反転入力端子には正帰還が掛けられている。また、オペアンプ41の反転入力端子には、可変抵抗42(抵抗42B)を介して負帰還が掛けられている。
負性容量回路40においては、第1圧電フィルム21の歪みに伴ってオペアンプ41の非反転入力端子に正電位が印加されると第1圧電フィルム21に正電荷を放出する。これにより第1圧電フィルム21内の分極が減少し、第1圧電フィルム21の歪みが減少する。つまり、音によって第1圧電フィルム21に生じた歪みと逆位相の歪みを第1圧電フィルム21に生じさせることが可能となっている。この結果、第1圧電フィルム21に騒音が入力された際の第1圧電フィルム21の振動を低減することができ、第1圧電フィルム21を遮音材として機能させることができる。
オペアンプ41の出力端子からは、第1圧電フィルム21に対して信号V1(第1信号、第1圧電フィルム21の制御信号)が出力される。負性容量回路40においては、可変抵抗42(電圧変更部)を構成する抵抗42Aと抵抗42Bの比を変えることで、信号V1の電圧値(交流電圧の最大値)を変更することができる。具体的には、抵抗42Aの抵抗値をRA、抵抗42Bの抵抗値をRB、オペアンプ41の非反転入力端子に入力される信号V0の電圧値をVA、信号V1の電圧値をVBとした場合において、VB=VA*(RA+RB)/RAである。
また、負性容量回路40においては、半固定抵抗44の抵抗値を変えることで、負性容量回路40の損失係数を調整することができる。つまり、半固定抵抗44(周波数設定部)の抵抗値を変えることで、第1圧電フィルム21(ひいては第2圧電フィルム22)による遮音効果が最も高くなる音の周波数(ピーク周波数)を設定することができる。具体的には、半固定抵抗44の抵抗値を大きくすると、遮音効果が最も高くなる音の周波数を低くすることができ、半固定抵抗44の抵抗値を小さくすると、遮音効果が最も高くなる音の周波数を高くすることができる。
増幅回路60は、オペアンプ61と、抵抗62と、半固定抵抗63と、を備える非反転増幅回路である。オペアンプ61の反転入力端子は、抵抗62を介して接地され、オペアンプ61の非反転入力端子には、オペアンプ41の出力端子が接続されている。オペアンプ61の出力端子には、第2圧電フィルム22が接続されている。また、オペアンプ61の反転入力端子には、半固定抵抗63を介して負帰還が掛けられている。増幅回路60においては、オペアンプ61の非反転入力端子に入力されたオペアンプ41からの信号V1は、抵抗62及び半固定抵抗63の抵抗値に基づいて電圧が増幅され、同位相の信号V2(第2圧電フィルム22の制御信号、第2信号)として第2圧電フィルム22に出力される。このため、第2圧電フィルム22に第1圧電フィルム21と同位相の歪みを生じさせることができると共に、第2圧電フィルム22を第1圧電フィルム21よりも大きい力で駆動させることができる。つまり、第2圧電フィルム22を第1圧電フィルム21よりも遮音効果の高い遮音材として機能させることができる。
増幅回路60においては、半固定抵抗63の抵抗値を変えることで、信号V1に対する信号V2の増幅率G2を変えることができる。具体的には、半固定抵抗63の抵抗値をR63、抵抗62の抵抗値をR62とした場合において、増幅率G2=(R62+R63)/R62であるから、半固定抵抗63の抵抗値を大きくすることで、増幅率G2を大きくすることができる。なお、オペアンプ41及びオペアンプ61には、直流電源31,32が接続されている。また、制御回路30は、ノイズを低減するための複数のコンデンサ33を備える。なお、抵抗62及び半固定抵抗63の代わりに一つの可変抵抗を用いてもよい。また、信号V1の電圧値をVB、信号V2の電圧値をVCとした場合において、VC=G2*VBである。このため、増幅率G2を変えることで、信号V2の電圧値(交流電圧の最大値)を変更することができる。
次に本実施形態の効果について説明する。本実施形態によれば、第1圧電フィルム21に負性容量回路40を接続することで、第1圧電フィルム21付近の音によって生じる第1圧電フィルム21の振動を低減させることができ、第1圧電フィルム21を遮音材として用いることができる。そして、増幅回路60は、負性容量回路40から第1圧電フィルム21に出力される信号V1を増幅して第2圧電フィルム22に出力する。この結果、第2圧電フィルム22を第1圧電フィルム21よりも大きい力で駆動させつつ、第1圧電フィルム21と同じ位相で歪ませることができ、第2圧電フィルム22を第1圧電フィルム21よりも高い遮音効果を有する遮音材として用いることができる。つまり、第1圧電フィルム21で遮音仕切れなかった騒音を第2圧電フィルム22によって遮音することができる。
また、本実施形態では、周波数設定部である半固定抵抗44を備えることで、設定した周波数の音についてより確実に遮音することができる。ところで、負性容量回路40を用いて第1圧電フィルム21を制御する場合には、設定した周波数(ピーク周波数)について最も遮音効果が高くなり、その周波数から遠ざかる程、遮音効果が低くなる周波数特性となる。そして、図3の一点鎖線L3で示すように、負性容量回路40から第1圧電フィルム21に出力される信号V1の電圧値が大きい程、設定した周波数F1で特に遮音効果が高くなるピーキーな周波数特性となり、図3の実線L4で示すように、信号V1の電圧値が小さい程、周波数F1に対する遮音効果が低くなり、その結果、ブロードな周波数特性となる。なお、図3は、負性容量回路40を用いて第1圧電フィルム21を制御した際の遮音効果の周波数特性を概念的に示すグラフである。
そして、第2圧電フィルム22は、信号V2(第1圧電フィルム21を制御するための信号V1を増幅した信号)によって制御されることから、第1圧電フィルム21の周波数特性と同じ傾向の周波数特性を持ちつつ、第1圧電フィルム21よりも高い遮音効果を発揮することになる。
このため、可変抵抗42を調節して信号V1の電圧値を大きくすると、第1圧電フィルム21には、設定した周波数の音に対して特に遮音効果が高い周波数特性(ピーキーな周波数特性)を持たせることができ、この信号V1を増幅した信号V2が入力される第2圧電フィルム22についても、第1圧電フィルム21と同じ傾向の周波数特性(ピーキーな周波数特性)を持たせつつ、第1圧電フィルム21よりも高い遮音効果を発揮させることができる。
一方、信号V1の電圧値を小さくすると、第1圧電フィルム21の駆動力が小さくなるため、第1圧電フィルム21は、広い周波数帯域の音に対して低い遮音効果を発揮する周波数特性(ブロードな周波数特性)となる。また、信号V2の電圧値は、例えばオペアンプ61の規格によって制限される。このため、信号V1の電圧値を小さくすると、より大きい増幅率で信号V2を出力することが可能となる。そこで、信号V1に対する信号V2の増幅率を大きくすれば、増幅率が小さい場合に比べて、第2圧電フィルム22は、設定した周波数から遠い周波数の音についても十分な遮音効果を発揮することができる。このため、信号V1の電圧値を小さくすることで、第2圧電フィルム22について、広い周波数帯域の音に対して遮音効果を発揮する特性(ブロードな周波数特性)を持たせることができる。
このように、本実施形態では、信号V1の電圧値及び増幅回路60の増幅率G2を適宜設定することで圧電フィルム21,22の周波数特性を変更することが可能となる。また、本実施形態において、信号V1の電圧値が小さい場合には、第1圧電フィルム21による遮音効果は殆ど発揮されることがなく、主に第2圧電フィルム22による遮音効果が発揮されることになる。
図4は遮音装置20の周波数特性の一例を示すグラフである。図4の横軸は第1圧電フィルム21に入力された音の周波数であり、縦軸は、遮音部20Aの遮音効果である。ここで言う遮音効果とは、遮音部20Aに制御回路30が接続されている場合の遮音部20Aの透過損失と、遮音部20Aに制御回路30が接続されていない場合の遮音部20Aの透過損失の差を意味する。遮音部20Aの透過損失とは、第1圧電フィルム21及び第2圧電フィルム22の双方を透過した際の透過損失であり、具体的には、第1圧電フィルム21の車室外側(第2圧電フィルム22と反対側)に配されたマイクロフォンで測定した音の音圧と、第2圧電フィルム22の車室内側(第1圧電フィルム21と反対側)に配されたマイクロフォンで測定した音の音圧との差である。なお、図4は、サービスホールカバー17に取り付ける前の状態の遮音装置20について遮音効果を測定したものである。
図4において、実線L1は、一点鎖線L2と比較した場合において、信号V1の電圧値を相対的に小さい値で設定し、信号V1に対する信号V2の増幅率G2が相対的に高い場合の遮音部20Aの周波数特性である。また、一点鎖線L2は、信号V1の電圧値を相対的に大きい値で設定し、信号V1に対する信号V2の増幅率G2が相対的に低い場合の遮音部20Aの周波数特性である。また、実線L1及び一点鎖線L2において信号V2の電圧値は同じである。なお、実線L1においては、信号V2の電圧値が信号V1の電圧値の12倍になるように設定されており、一点鎖線L2においては、信号V2の電圧値が信号V1の電圧値の4倍になるように設定されている。また、実線L1及び一点鎖線L2においては、750Hz程度の音について遮音効果が最も高くなるように半固定抵抗44の抵抗値を設定している。
図4の一点鎖線L2に示すように、信号V1の電圧値を比較的大きい値で設定した場合には、設定した周波数(750Hz)付近の音について特に遮音効果が高いピーキーな周波数特性となる。これに対して、図4の実線L1に示すように、信号V1の電圧値を比較的小さい値で設定した場合には、設定した周波数(750Hz)付近の音については遮音効果が低くなるものの、より広い周波数帯域の音に対して遮音効果を発揮するブロードな周波数特性となる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、遮音部20Aがサービスホールカバー17に取り付けられる構成を限定したが、これに限定されない。例えば、遮音部20Aを車両のダッシュパネルやフロアパネルに設けてもよい。
(2)負性容量回路40及び増幅回路60の半固定抵抗の代わりに可変抵抗を用いてもよい。また、負性容量回路40の可変抵抗の代わりに半固定抵抗を用いてもよい。
20…遮音装置、21…第1圧電フィルム、22…第2圧電フィルム、40…負性容量回路、42…可変抵抗(電圧変更部)、44…半固定抵抗(周波数設定部)、60…増幅回路、V1…信号(第1信号)、V2…信号(第2信号)

Claims (1)

  1. 第1圧電フィルムと、
    前記第1圧電フィルムに対して対向配置される第2圧電フィルムと、
    音によって生じる前記第1圧電フィルムの歪みとは逆位相の歪みを前記第1圧電フィルムに生じさせる負性容量回路と、
    前記負性容量回路から前記第1圧電フィルムに出力される第1信号を増幅した第2信号を前記第2圧電フィルムに出力する増幅回路と、を備える遮音装置であって、
    前記負性容量回路は、前記第1信号の電圧値を変更可能な電圧変更部と、前記第1圧電フィルム及び前記第2圧電フィルムによる遮音効果が最も高くなる音の周波数を設定可能な周波数設定部と、を備え、
    前記増幅回路は、前記第1信号に対する前記第2信号の増幅率を変更可能とされ、
    当該遮音装置は、
    定められた前記第2信号の電圧値に対して、前記第1信号の電圧値を小さく設定するほど前記増幅率を大きい値に設定することで、(i)前記第1信号の電圧値を相対的に大きい値で、かつ、前記増幅率を相対的に小さい値に設定して、前記周波数設定部によって設定した周波数の遮音効果を特に高めたピーキーな周波数特性と、(ii)前記第1信号の電圧値を相対的に小さい値で、かつ、前記増幅率を相対的に大きい値に設定して、前記ピーキーな周波数特性より広い周波数帯域において遮音効果を高めたブロードな周波数特性との間で周波数特性を変更する構成である遮音装置
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