JP2019190442A - ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】シュラウドの中央部での流体の漏出をシールリングにより良好に抑制するポンプを構成する。【解決手段】ケーシングCの内部のポンプ空間Spに回転軸芯Xを中心に回転自在に収容され、シュラウド43bを有するクローズド型のポンプロータ43と、シュラウド43bの中央の筒状部43baに対し、回転軸芯Xと同軸芯で回転軸芯Xに沿ってシフト自在に備えられるシールリング52と、ポンプロータ43の回転に伴いシールリング52に対し回転軸芯Xに沿う方向にシフト力を作用させ、シールリング52をポンプ空間Spの内壁に当接させるシフト機構53とを備えた。【選択図】図3

Description

本発明は、シュラウドを有したクローズド型のポンプロータを有し、シュラウドの外周部位で流体の逆流を抑制する構造を有したポンプに関する。
上記のように構成されたポンプとして特許文献1には、キャンドモータの駆動力により回転するポンプロータ(文献では羽根車)のシュラウド(文献では前部シュラウド)と、ケーシングとの間にシール部を備えた技術が示されている。
また、特許文献2には、明細書の記載と図面とから判断して、ポンプロータのシュラウドの中央部分に対し、半径方向で2重構造となるシールリングを外嵌し、このシールリングの端面をケーシングに当接させ、半径方向で外面をケーシングに当接させた技術が示されている。
この特許文献2は、遠心ポンプにおいてポンプロータ(文献ではインペラ)とケーシングとの間での流体の漏出を緩和する点を目的としており、内側のシールリングと外側のシールリングとは相対回転自在であり、2重構造となるシールリングの一方の断面形状をL字状とすることでシール性を向上させる点も記載されている。
また、特許文献3には、明細書の記載と図面とから判断して、ポンプロータ(文献ではインペラ)のシュラウドの中央部分にシールリングを外嵌する、又は、この中央部分にシールリングを内嵌すると共に、シールリングの端部をケーシングの内面に当接可能に配置した技術が示されている。
この特許文献3では、ケーシングの吸入部とポンプロータの流入部の間隔を最小化することで吸入損失を最小にするインペラの提供を目的としており、シールリングをシュラウドと一体回転する構成、あるいは、シールリングをシュラウドに対し軸芯に沿う方向に出退自在に支持する構成が記載されている。
特開2009−221938号公報 中国実用新案登録第206129682号明細書 韓国特許第10−1738910号公報
特許文献1〜3に示されるポンプでは、ポンプロータの回転に伴いポンプロータの回転軸芯に沿って流体を吸引すると共に、回転に伴う遠心力を利用して回転軸芯に直交する方向に流体を送り出す構成を有している。
この種のポンプでは、シュラウドの中心部位が低圧となり、ポンプロータの外周部位が高圧となることから、シュラウドの外周とケーシングとの間のシール性が低い場合には、ポンプロータの外周からの流体がシュラウドの中心側に流れる現象を招き、ポンプ性能を低下させるものであった。
シール性能について考えると、特許文献1に示されるようにシール部を用いるものでは、ポンプロータの回転に抵抗を作用させないための間隙を必要とし、この間隙を形成するためにシール部に高い寸法精度が求められる。
また、特許文献2に示されるように、シールリングの端面をケーシングの内面に当接させる構成では、この当接部位において2重構造の外側のシールリングがハウジングに保持され、内側のシールリングがシュラウドと一体回転するため、これらの速度差が大きくなり破損を招くことや、これらの間で発生する摩擦からポンプ性能を低下させることも想像できた。
更に、特許文献3に記載されるように、シュラウドにシールリングを嵌合させるものでは、回転に伴う推力の作用により、シールリングの端面をケーシングの内面に接触させてシール性を高めることも可能である。しかしながら、シュラウドの回転速度が低い場合にはシールリングの端面をケーシングの内面に接触させることができず、必要とするシール性を得られないことも想像できた。
このような理由から、シュラウドの中央部での流体の漏出をシールリングにより良好に抑制するポンプが求められる。
本発明に係るポンプの特徴構成は、ケーシングの内部のポンプ空間に回転軸芯を中心に回転自在に収容されシュラウドを有するクローズド型のポンプロータと、前記シュラウドの中央の筒状部に対し前記回転軸芯と同軸芯で前記回転軸芯に沿ってシフト自在に備えられるシールリングと、前記ポンプロータの回転に伴い前記シールリングに対し前記回転軸芯に沿う方向にシフト力を作用させ、前記シールリングを前記ポンプ空間の内壁に当接させるシフト機構とを備えている点にある。
この特徴構成によると、ポンプロータが回転した場合には、シュラウドに備えられるシールリングの端面を、シフト機構のシフト力によりポンプ空間の内壁に当接させることが可能となる。この構成では、シールリングがシフトする構成であるため、シールリングがシフト作動する方向でのシールリングの寸法精度を高く設定する必要がなく、シールリングがポンプ空間の内壁に過剰な押圧力で当接して破損を招くこともない。しかも、ポンプロータが低速で回転する際にも、シールリングの端面をポンプ空間に当接させることも可能となる。
従って、シュラウドの中央部での流体の漏出をシールリングにより良好に抑制するポンプが構成された。
他の構成として、前記シフト機構が、当接体と、前記当接体が接することで前記シュラウドの回転力からシフト方向への分力を得る傾斜案内部とで構成されると共に、前記当接体が、前記シュラウドと前記シールリングとの一方に形成され、前記傾斜案内部が、前記シュラウドと前記シールリングとの他方に形成されても良い。
これによると、シュラウドの回転時に、当接体と、傾斜案内部とが接することにより、シュラウドの回転力からシフト方向へ分力を得ることが可能となる。また、当接体をシュラウドとシールリングとの一方に形成し、傾斜案内部とシュラウドとシールリングとの他方に形成することも可能であるため、設計時には当接体と傾斜案内部との配置の選択を自由に行えることになり無理のない構成が得られる。
他の構成として、前記シールリングのうち、前記ポンプ空間の前記内壁に当接する当接面に、前記シールリングの半径方向に沿う姿勢の異物排出溝が形成されても良い。
これによると、シールリングの当接面と、ポンプ空間の内壁との間に異物が挟み込まれる状況であっても、異物排出溝を介して流体と共に流し出すことが可能となり、例えば、異物を長時間に亘って残留させ、シール性能の低下を招く不都合も解消できる。
他の構成として、前記シフト機構からシフト力が作用しない状況において、前記シールリングのうち、前記ポンプ空間の前記内壁に当接する当接面と反対側の裏面と、前記シュラウドとの間に間隙が形成されても良い。
これによると、例えば、シールリングの裏面がシュラウドに密着するものと比較すると、シフト機構からシールリングにシフト力が作用した場合には、シールリングの裏面に流体が流れ込むが可能であるため、シールリングの迅速なシフトを実現する。
ロータが回転する状態でのウォータポンプの断面図である。 シールリングがカバープレートから離間する状態の断面図である。 シールリングがカバープレートに当接する状態の断面図である。 シュラウドとシールリングとの分解斜視図である。 第2ケーシングとカバープレートとシールリング等を分離した状態の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1には、モータ部Mの駆動力により回転軸芯Xを中心に回転するポンプロータ43をケーシングCに収容し、冷却水(流体の一例)を吸入する吸入筒23と、吸入した冷却水を送り出す吐出筒25とをケーシングCに備えたポンプの具体例として、ウォータポンプPが示されている。
このウォータポンプPは、ポンプロータ43の回転に伴い吸入筒23から冷却水をポンプ空間Spに吸入すると共に、吸入した冷却水を吐出筒25からポンプロータ43の接線方向に送り出す遠心ポンプとして構成されている。
このウォータポンプPは、自動車等の車両においてエンジンとラジエータとの間で冷却水を循環させる形態で用いられる。尚、この構成のポンプは、ウォータポンプPに限らず、他の流体を送り出すポンプとして構成することも可能である。
〔ポンプの具体構成〕
このウォータポンプPは、任意の姿勢で使用できるものであるが、本実施形態では、図1に示す姿勢に基づいて上下関係を説明する。
図1に示すように、ケーシングCは、樹脂製の第1ケーシング10と、樹脂製の第2ケーシング20と、樹脂製の第3ケーシング30を連結して構成されている。ケーシングCには、第1ケーシング10の内部に形成されるロータ空間Srから第2ケーシング20の内部に形成されるポンプ空間Spに亘る空間にロータ40が収容されている。
第1ケーシング10には上方に開放するロータ空間Srが形成されている。第2ケーシング20には回転軸芯Xを中心とする円筒状で上方に膨らむ膨出部22が形成され、この膨出部22の内部から下方に亘る領域にポンプ空間Spが形成されている。
第1ケーシング10と、第2ケーシング20とを水密状態で連結するため、第1ケーシング10と第2ケーシング20とのうち、対向する部位には、各々に対応して第1フランジ部11と第2フランジ部21とが形成され、これらは熱溶着や接着等の技術により連結している。
図1に示すように第1ケーシング10は、回転軸芯Xと同軸芯で有底のロータ空間Srを有し、このロータ空間Srを取り囲む側壁部12にステータ13を埋め込んでいる。また、ロータ空間Srには、基端部分を第1ケーシング10の底壁部分にインサートする形態で回転軸芯Xと同軸芯で固定シャフト14を備えている。
ステータ13は、磁性鋼板を積層したコア13aと、このコア13aに巻回される導線で成るコイル13bとを備えている。このステータ13は、第1ケーシング10の側壁の内部に樹脂ポッティングにより埋め込まれている。固定シャフト14は、断面形状が円形であり、先端が第2ケーシング20のポンプ空間Spに達するように軸長が設定されている。
図1に示すように第2ケーシング20は、回転軸芯Xと同軸芯で筒状となる膨出部22が上方に突出形成され、図2に示すように膨出部22の上壁22bから回転軸芯Xと同軸芯で上方に突出する吸入筒23が形成されている。また、第2ケーシング20には、膨出部22の内部に形成されたポンプ空間Spを取り囲む環状空間から接線方向に流体を送り出す姿勢で吐出筒25が形成されている。
図1に示すように第3ケーシング30は、制御基板31を収容する空間を形成するため、中央部が下方に膨らむ椀状に成形されている。この第3ケーシング30は、第1ケーシング10の底部に対して熱溶着や接着等の技術により連結している。
第1ケーシング10の下部には、下方に突出する支持部15が形成され、この支持部15に制御基板31が支持されている。
図1に示すようにロータ40は、固定シャフト14に対して回転自在に外嵌する軸受41を備えると共に、下部のモータロータ42と、上部のクローズド型のポンプロータ43とを一体化して構成されている。
固定シャフト14の上端にワッシャ44とブッシュ45とが外嵌し、これらが止め輪により抜止状態で固定シャフト14に支持されている。この構造によりロータ40の上方への移動が規制される。
軸受41は、固定シャフト14との滑り軸受を想定しているが、ニードルベアリング等で構成しても良い。また、モータロータ42の外周には複数の永久磁石42aを備えている。
ポンプロータ43は、中心側ほど上方に突出する形状のベースロータ43aと、ベースロータ43aの上面側に所定間隔を隔てて固定されるシュラウド43bと、これらの中間のインペラ43cとを備えている。更に、シュラウド43bは、上端に回転軸芯Xを中心とする筒状部43baが一体形成されている。
尚、インペラ43cは、シュラウド43bの下面側に一体的に形成された翼体で構成されるが、ベースロータ43aの上面に突出する状態で一体的に形成されても良い。
〔シール部〕
このウォータポンプPは、ポンプロータ43の駆動回転に伴い、このポンプロータ43の中心部位から外周側に向けて冷却水の流れを作り出す。これにより、ポンプロータ43の中心部位の圧力が低下し、吸入筒23から冷却水が吸入されると共に、ポンプ空間Spのうちポンプロータ43の外周に近接する部位の圧力が上昇し、ポンプ空間Spの冷却水が吐出筒25からを送り出される。
このようにポンプ空間Spに圧力差が作り出されるため、ポンプ空間Spのうち、ポンプロータ43の外周に連なる部位から、シュラウド43bの筒状部43baの先端の開口部位に向けてシュラウド43bと第2ケーシング20との間に冷却水を逆流させる方向に圧力が作用する。
圧力の作用により却水が逆流した場合には、ウォータポンプPの効率を低下させることになる。このような理由から逆流を抑制するため、シュラウド43bの筒状部43baと、この筒状部43baに対向する膨出部22の内壁(ポンプ空間Spの内壁)との間にシールユニット50を備えている。
図1〜図5に示すように、シールユニット50は、膨出部22の内部に圧入固定したカバープレート51と、シュラウド43bの筒状部43baに外嵌するシールリング52と、シフト機構53とを備えて構成されている。
このシールユニット50では、カバープレート51が、ステンレス材をプレス加工することにより、全体的に環状で、側壁部分が膨出部22の内周面に密着可能な形状に成形されている。そして、このカバープレート51は、その上壁部分が膨出部22の上壁22bの下面に密着する形態で圧入固定されることで、カバープレート51の下面がポンプ空間Spの内壁として機能し、シールリング52の上端の当接面52aが当接可能となる。
シールリング52は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂のように耐熱性が高く、耐久性に優れた材料でリング状態に成形されている。このシールリング52は、シュラウド43bの筒状部43baに対して径方向に僅かな隙間を介して外嵌することで、回転軸芯Xに沿う方向に移動自在となる。
シールリング52の上端には、カバープレート51の下面に当接可能な当接面52aを形成しており、この当接面52aの部位には、シールリング52の半径方向に沿う姿勢の複数の異物排出溝52bが形成されている。
シフト機構53は、筒状部43baの外周に形成された当接体53aと、シールリング52の一部を切り欠いて形成した傾斜案内部53bとで構成されている。また、傾斜案内部53bは、ポンプロータ43と共にシュラウド43bが駆動回転した場合に、回転力から回転軸芯Xに沿う方向に分力を得るように、回転軸芯Xに直交する方向視で回転軸芯Xに対して傾斜する姿勢の傾斜面として構成されている。
図2に示すように、ポンプロータ43が回転しない状態において、シールリング52の当接面52aの反対側となる裏面と、これに対応するシュラウド43bの上面との間には間隙Dが形成されている。
このようにシールユニット50が構成されているため、ポンプロータ43が図3、図4において矢印で示す方向に回転した場合には、冷却水から作用する抵抗によりシールリング52が遅れる傾向で回転する。これにより、ポンプロータ43と共にシュラウド43bが回転した場合には、筒状部43baとシールリング52との速度差からシフト機構53が、回転軸芯Xに沿う方向に向かうシフト力をシールリング52に作用させ、このシールリング52を上方にシフトさせる。このシフト作動により、シールリング52の上端の当接面52aをカバープレート51の下面に当接させ、この当接部位において、ポンプロータ43の外周に連なる部位からシュラウド43bの筒状部43baの先端の開口部位に向けてシールリング52と第2ケーシング20との間を逆流する冷却水を遮断する。
また、シールリング52がシフトする際には、シールリング52の裏面と、シュラウド43bとの間に間隙Dを介して冷却水が供給される。このため、シュラウド43bの回転によりシールリング52の裏面に水圧が作用するので、間隙Dが形成されないものと比較すると、シールリング52の下端がシュラウド43bの上面に密着する不都合を招くことなく、シールリング52の迅速なシフト作動を実現する。
また、冷却水に粒子状の異物が含まれている場合には、シールリング52の当接面52aに形成した異物排出溝52bを介して、冷却水と共にシュラウド43bの筒状部43baの内部空間に流れることになり、当接面52aに留まることはない。
このように構成したため、吸入筒23から吸入した冷却水を、吐出筒25を介して外部に送り出す際には、ポンプロータ43が低速回転であってもシールリング52の上端の当接面52aがカバープレート51の下面に当接し、シールリング52と第2ケーシング20との間から、シュラウド43bの筒状部43baの先端の開口部位に向けて冷却水を逆流させる現象を阻止し、高い効率で冷却水を送り出せるものとなる。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い(実施形態と同じ機能を有するものには、実施形態と共通の番号、符号を付している)。
(a)シールリング52を、シュラウド43bの筒状部43baに内嵌し、シフト機構53として、筒状部43baの内周に形成した当接体53aと、シールリング52の内周に形成した傾斜案内部53bとで構成するものでも良い。
(b)シフト機構53として、当接体53aをシールリング52に形成し、傾斜案内部53bを筒状部43baに形成しても良い。このように当接体53aと傾斜案内部53bとを形成したものでも、シールリング52をシフトさせることが可能となる。
(c)シュラウド43bの筒状部43baの外面にピンを固設し、このピンに回転自在に支承した輪体で当接体53aを構成する。このように構成することにより、シフト作動時には当接体53aとしての輪体が傾斜案内部53bに接触して回転するため、シフト作動を軽快に行わせることが可能となる。
(d)傾斜案内部53bを、シールリング52の外周部分において回転軸芯Xに直交する方向視で回転軸芯Xに対して傾斜する傾斜姿勢のスリットで構成する。これと同様に、傾斜する姿勢でシールリング52の内周に形成した溝部で傾斜案内部53bを構成することも考えられる。
この別実施形態(d)の構成のうち、スリットで傾斜案内部53bを構成するものでは、スリットに挿通するピン状の当接体53aを筒状部43baの外周に備えることでシフト機構53が構成される。また、この別実施形態(d)の構成のうち、溝部で傾斜案内部53bを構成するものでは、溝部に係合するピン状の当接体53aを筒状部43baの外周に備えることでシフト機構53が構成される。
この別実施形態(d)では、シールリング52を筒状部43baに外嵌したものを例に挙げて説明したが、シールリング52が、筒状部43baに内嵌される構成のものにおいても同様に適用できる。
本発明は、シュラウドを有したクローズド型のポンプロータを有し、シュラウドの部位での流体の逆流を抑制するためのシールリングを有したポンプに利用できる。
43b シュラウド
43ba 筒状部
52 シールリング
52a 当接面
52b 異物排出溝
53 シフト機構
53a 当接体
53b 傾斜案内部
C ケーシング
D 間隙
Sp ポンプ空間
X 回転軸芯

Claims (4)

  1. ケーシングの内部のポンプ空間に回転軸芯を中心に回転自在に収容されシュラウドを有するクローズド型のポンプロータと、
    前記シュラウドの中央の筒状部に対し前記回転軸芯と同軸芯で前記回転軸芯に沿ってシフト自在に備えられるシールリングと、
    前記ポンプロータの回転に伴い前記シールリングに対し前記回転軸芯に沿う方向にシフト力を作用させ、前記シールリングを前記ポンプ空間の内壁に当接させるシフト機構とを備えているポンプ。
  2. 前記シフト機構が、当接体と、前記当接体が接することで前記シュラウドの回転力からシフト方向への分力を得る傾斜案内部とで構成されると共に、
    前記当接体が、前記シュラウドと前記シールリングとの一方に形成され、前記傾斜案内部が、前記シュラウドと前記シールリングとの他方に形成されている請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記シールリングのうち、前記ポンプ空間の前記内壁に当接する当接面に、前記シールリングの半径方向に沿う姿勢の異物排出溝が形成されている請求項1又は2に記載のポンプ。
  4. 前記シフト機構からシフト力が作用しない状況において、前記シールリングのうち、前記ポンプ空間の前記内壁に当接する当接面と反対側の裏面と、前記シュラウドとの間に間隙が形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のポンプ。
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