JP2019189047A - ステアリングコラム装置 - Google Patents

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Akiro Osuga
章朗 大須賀
康弘 谷岡
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康弘 谷岡
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Takuya Suzuki
拓也 鈴木
僚二 池上
Ryoji Ikegami
僚二 池上
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Abstract

【課題】締付機構によりアウターチューブとインナーチューブとの相対移動を規制する際の保持力及び接触面のばらつきを抑制できるステアリングコラム装置を提供する。【解決手段】ステアリングコラム装置2は、高剛性部20及び低剛性部22が形成されたアウターチューブ8と、アウターチューブ8の内部に配置されたインナーチューブ10と、アウターチューブ8とインナーチューブ10との間に配置された筒状のリテーナ14と、リテーナ14の外周面に形成された少なくとも3つの突部と、アウターチューブ8とインナーチューブ10との軸方向の相対移動を規制する締付機構12とを備える。少なくとも3つの突部は、軸方向に直交する断面において、周方向に沿った各々の中間位置86が鉛直線30よりも高剛性部20側に偏った位置となるように配置された第1の突部78及び第2の突部80と、低剛性部22に対応する領域に配置された第3の突部82とを含む。【選択図】図4

Description

本発明は、車両のステアリングシャフトを回転可能に支持するためのステアリングコラム装置に関する。
車両には、ステアリングシャフトを回転可能に支持するためのステアリングコラム装置が搭載されている(例えば、特許文献1参照)。ステアリングコラム装置は、アウターチューブと、アウターチューブの内部に軸方向に移動可能に配置されたインナーチューブと、アウターチューブとインナーチューブとの間に挟み込まれた筒状のリテーナと、アウターチューブの一部を径方向内側に変形させることにより、アウターチューブをインナーチューブに対して固定するための締付機構とを備えている。
ステアリングシャフトは、アウターチューブの内部及びインナーチューブの内部に回転可能に支持されている。また、ステアリングシャフトの端部には、ステアリングホイールが取り付けられている。ステアリングホイールのテレスコ位置を調節する際には、締付機構によるアウターチューブのインナーチューブに対する固定を解除した後に、アウターチューブをインナーチューブに対して軸方向に移動させる。
特開2009−6847号公報
しかしながら、上述した従来のステアリングコラム装置では、ステアリングホイールのテレスコ位置によって、締付機構によりアウターチューブをインナーチューブに対して固定する際の保持力及び接触面のばらつきが生じるという課題が生じる。
本発明は、上述した課題を解決しようとするものであり、その目的は、締付機構によりアウターチューブとインナーチューブとの相対移動を規制する際の保持力及び接触面のばらつきを抑制することができるステアリングコラム装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るステアリングコラム装置は、車両のステアリングシャフトを回転可能に支持するためのステアリングコラム装置であって、軸方向に沿って延びるアウターチューブであって、第1の部分と、前記第1の部分よりも剛性の低い第2の部分とが前記軸方向周りの周方向に沿って形成されたアウターチューブと、前記アウターチューブの内部に配置され、前記アウターチューブに対して前記軸方向に移動可能なインナーチューブと、前記アウターチューブと前記インナーチューブとの間に配置された筒状のリテーナと、前記アウターチューブの内周面、前記リテーナの外周面、前記リテーナの内周面及び前記インナーチューブの外周面のいずれかに形成された少なくとも3つの突部であって、前記周方向に間隔を置いて配置され、前記軸方向に沿って配置された少なくとも3つの突部と、少なくとも前記アウターチューブの前記第2の部分を径方向内側に変形させることにより、前記アウターチューブと前記インナーチューブとの前記軸方向の相対移動を規制するための締付機構と、を備え、前記少なくとも3つの突部は、前記軸方向に直交する断面において、前記周方向に沿った各々の中間位置が鉛直線よりも前記第1の部分側に偏った位置となるように配置された第1の突部及び第2の突部と、前記第2の部分に対応する領域に配置された第3の突部と、を含む。
本発明の一態様に係るステアリングコラム装置によれば、締付機構によりアウターチューブとインナーチューブとの相対移動を規制する際の保持力及び接触面のばらつきを抑制することができる。
実施の形態に係るステアリングコラム装置を示す斜視図である。 図1とは異なる角度から見た状態での、実施の形態に係るステアリングコラム装置を示す斜視図である。 図1のIII−III線による、実施の形態に係るステアリングコラム装置の断面図である。 図3の一部を拡大して示すステアリングコラム装置の断面図である。 図1のV−V線による、実施の形態に係るステアリングコラム装置の断面図である。 実施の形態に係るリテーナを示す斜視図である。 図6とは異なる角度から見た状態での、実施の形態に係るリテーナを示す斜視図である。 図6のVIII−VIII線による、実施の形態に係るリテーナの断面図である。 実施例及び比較例におけるシミュレーションの結果を示す図である。
次に、本発明に係るステアリングコラム装置の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、図面は、本発明を示すために適宜強調や省略、比率の調整を行った模式的な図となっており、実際の形状や位置関係、比率とは異なる場合がある。
(実施の形態)
図1〜図8を参照しながら、実施の形態に係るステアリングコラム装置2の構成について説明する。図1は、実施の形態に係るステアリングコラム装置2を示す斜視図である。図2は、図1とは異なる角度から見た状態での、実施の形態に係るステアリングコラム装置2を示す斜視図である。図3は、図1のIII−III線による、実施の形態に係るステアリングコラム装置2の断面図である。図4は、図3の一部を拡大して示すステアリングコラム装置2の断面図である。図5は、図1のV−V線による、実施の形態に係るステアリングコラム装置2の断面図である。図6は、実施の形態に係るリテーナ14を示す斜視図である。図7は、図6とは異なる角度から見た状態での、実施の形態に係るリテーナ14を示す斜視図である。図8は、図6のVIII−VIII線による、実施の形態に係るリテーナ14の断面図である。
ステアリングコラム装置2は、テレスコピック機構を有する車両に搭載され、車両のステアリングシャフト4(図5参照)を回転可能に支持するための装置である。ステアリングシャフト4は、軸方向(X軸方向)に伸縮可能であり、ステアリングシャフト4の一端部4aにはステアリングホイール(図示せず)が取り付けられている。テレスコピック機構は、車両の前後方向(X軸方向)におけるステアリングホイールのテレスコ位置を調節するための機構である。説明の都合上、図1〜図4では、ステアリングシャフト4の図示を省略してある。車両は、例えば普通乗用車、バス又はトラック等の自動車である。なお、車両は、自動車に限定されず、例えば建機又は農機等であってもよい。
図1〜図5に示すように、ステアリングコラム装置2は、ブラケット6と、アウターチューブ8と、インナーチューブ10と、締付機構12と、リテーナ14とを備えている。
図1及び図3に示すように、ブラケット6は、締付機構12を支持するためのものであり、車両のシャーシ(図示せず)に固定されている。
図1〜図5に示すように、アウターチューブ8及びインナーチューブ10の各々は、軸方向(X軸方向)に延びる金属製のチューブである。アウターチューブ8は、車両の後側(X軸のプラス側)に配置されており、アッパーチューブとも呼ばれている。一方、インナーチューブ10は、車両の前側(X軸のマイナス側)に配置されており、ロアチューブとも呼ばれている。
アウターチューブ8は、締付機構12を介してブラケット6に対して軸方向に移動可能に支持されている。図5に示すように、アウターチューブ8の軸方向における一端部8a(車両の後側における端部)の内周面には、ステアリングシャフト4を回転可能に支持するための軸受部16が配置されている。また、図1及び図5に示すように、アウターチューブ8の鉛直方向(重力方向であるZ軸方向)における上端部8bには、孔部18が形成されている。
図2に示すように、アウターチューブ8の鉛直方向における下端部8cには、高剛性部20(第1の部分の一例)及び高剛性部20よりも剛性の低い低剛性部22(第2の部分の一例)を形成するための略L字状のスリット24が形成されている。スリット24は、第1のスリット部26と、第2のスリット部28とを有している。図2〜図4に示すように、第1のスリット部26は、アウターチューブ8の軸方向における他端部8d(車両の前側における端部)から軸方向に沿って延びている。図3及び図4に示すように、軸方向に直交する断面において、第1のスリット部26は、鉛直線30(Z軸方向に延びる直線)とアウターチューブ8の鉛直方向における下端部8cとが交差する位置に配置されている。図2に示すように、第2のスリット部28は、第1のスリット部26の一端部26a(車両の後側における端部)から周方向(軸方向周りの方向)の一方側に延びている。図3及び図4に示すように、軸方向に直交する断面において、アウターチューブ8には、上述したスリット24により、鉛直線30よりも周方向の一方側に低剛性部22が形成され、鉛直線30よりも周方向の他方側に高剛性部20が形成される。
また、図3に示すように、アウターチューブ8の外周面には、一対の支持部材33,35が溶接等により固定されている。支持部材33は、プレート部材36(後述する)の内面に沿って配置されており、プレート部材36に対して軸方向に移動可能である。支持部材35は、プレート部材38(後述する)の内面に沿って配置されており、プレート部材38に対して軸方向に移動可能である。一対の支持部材33,35にはそれぞれ、軸方向に延びる長孔37,39が形成されている。
図3〜図5に示すように、インナーチューブ10は、アウターチューブ8の内部に配置され、アウターチューブ8に対して軸方向に移動可能に配置されている。図4に示すように、インナーチューブ10の直径は、アウターチューブ8の直径よりも小さく、インナーチューブ10の外周面とアウターチューブ8の内周面との間にはリテーナ14を配置するための隙間が形成されている。インナーチューブ10の内周面には、ステアリングシャフト4を回転可能に支持するための軸受部(図示せず)が配置されている。
ステアリングホイールのテレスコ位置を調節する際には、ステアリングシャフト4がインナーチューブ10に対して軸方向に移動(伸縮)することにより、アウターチューブ8がステアリングシャフト4とともにインナーチューブ10に対して軸方向に移動する。ステアリングホイールを運転者から最も遠いテレスコ位置(以下、「テレスコショート位置」ともいう)に移動させた場合には、アウターチューブ8は、インナーチューブ10に対して図5の矢印32で示す方向に移動し、図5において一点鎖線で示す位置に配置される。一方、ステアリングホイールを運転者に最も近いテレスコ位置(以下、「テレスコロング位置」ともいう)に移動させた場合には、アウターチューブ8は、インナーチューブ10に対して図5の矢印34で示す方向に移動し、図5において実線で示す位置に配置される。なお、ステアリングホイールをテレスコショート位置とテレスコロング位置との中間位置(以下、「テレスコニュートラル位置」)に移動させた場合には、アウターチューブ8は、図5において実線で示す位置と一点鎖線で示す位置との中間位置に配置される。
締付機構12は、アウターチューブ8とインナーチューブ10との軸方向の相対移動を規制するためのクランプ機構である。図1〜図3に示すように、締付機構12は、一対のプレート部材36,38と、連結部材40と、一対のサポートブラケット42,44と、レバー部材46と、締付部材52と、回転カム60と、ナット62とを有している。
図3に示すように、一対のプレート部材36,38は、互いに対向するように配置されており、左右方向(Y軸方向)においてアウターチューブ8の両側に配置されている。プレート部材36の下端部には貫通孔48が形成され、プレート部材38の下端部には貫通孔50が形成されている。プレート部材36の貫通孔48には、環状の締付部材52が配置されている。締付部材52は、プレート部材36に対する回転が規制されている。
連結部材40は、ブラケット6に固定されており、一対のプレート部材36,38の各々の上端部を相互に連結する。サポートブラケット42は、アウターチューブ8の高剛性部20の外周面に溶接等により固定され、且つ、支持部材33に溶接等により固定されている。サポートブラケット44は、アウターチューブ8の低剛性部22の外周面に溶接等により固定され、且つ、支持部材35に溶接等により固定されている。
レバー部材46は、ネジ軸部56と、ネジ軸部56の基端部に設けられた操作部58とを有している。ネジ軸部56は、プレート部材36の貫通孔48、支持部材33の長孔37、支持部材35の長孔39及びプレート部材38の貫通孔50に挿通されている。また、ネジ軸部56の基端部は、締付部材52に挿通されている。ネジ軸部56の基端部には、締付部材52に対してカム係合された回転カム60が固定されている。また、ネジ軸部56の先端部には、ナット62が螺着されている。ナット62とプレート部材38との間には、ネジ軸部56を回転可能に支持するための軸受部64が配置されている。
運転者が操作部58を手動でロック方向(図1の矢印66で示す方向)に回転させた際には、回転カム60がネジ軸部56の回転に伴って締付部材52に対して回転することにより、締付部材52がプレート部材38に近付く方向に移動する。これにより、図3に示すように、一対のプレート部材36,38がそれぞれ一対の支持部材33,35を両側から締め付け、低剛性部22がサポートブラケット44により径方向内側に変形する。この時、高剛性部20もサポートブラケット42により径方向内側に変形するが、高剛性部20の変形量は低剛性部22の変形量よりも少ない。その結果、アウターチューブ8とインナーチューブ10との軸方向の相対移動が規制される。
一方、ステアリングホイールのテレスコ位置を調節する際には、運転者が操作部58を手動で解除方向(図1の矢印68で示す方向)に回転させる。これにより、回転カム60がネジ軸部56の回転に伴って締付部材52に対して回転し、締付部材52がプレート部材38から離れる方向に移動する。これにより、アウターチューブ8とインナーチューブ10との軸方向の相対移動の規制が解除され、アウターチューブ8が一対の支持部材33,35とともにインナーチューブ10に対して軸方向に移動可能となる。この時、ネジ軸部56は、支持部材33の長孔37及び支持部材35の長孔39に対して、それらの長手方向(X軸方向)に沿って移動可能となる。
リテーナ14は、ステアリングホイールのガタツキを抑制するためのものである。図6及び図7に示すように、リテーナ14は、例えば樹脂で形成され、筒状に形成されている。図3〜図5に示すように、リテーナ14は、アウターチューブ8(高剛性部20及び低剛性部22)とインナーチューブ10との間に配置されている。図5及び図6に示すように、リテーナ14の外周面には、突起70が形成されている。図5に示すように、突起70がアウターチューブ8の孔部18に係合することにより、リテーナ14のアウターチューブ8に対する軸方向の移動及び軸方向周りの回転が規制される。図6及び図7に示すように、リテーナ14の一端部には、複数の鍔部72が形成されている。図5に示すように、複数の鍔部72は、アウターチューブ8の軸方向における他端部8dに係合されている。
図6及び図7に示すように、リテーナ14には、軸方向に延びるスリット74が形成されている。これにより、上述したように、アウターチューブ8の低剛性部22及び高剛性部20が径方向内側に変形した際に、リテーナ14を径方向内側に変形させることができる。図7及び図8に示すように、スリット74の両側にはそれぞれ、一対のリブ76が形成されている。図3及び図4に示すように、一対のリブ76は、アウターチューブ8のスリット24の第1のスリット部26に係合されている。
図6〜図8に示すように、リテーナ14の外周面には、少なくとも3つの突部、すなわち、第1の突部78、第2の突部80、第3の突部82及び第4の突部84が形成されている。第1の突部78、第2の突部80、第3の突部82及び第4の突部84は、周方向に間隔を置いて配置されており、軸方向に沿って配置されている。具体的には、第1の突部78、第2の突部80、第3の突部82及び第4の突部84は、リテーナ14の一端部から他端部まで、軸方向に沿って連続的に延びている。
図4に示すように、第1の突部78は低剛性部22に対応する領域に配置され、第2の突部80は高剛性部20に対応する領域に配置されている。具体的には、軸方向に直交する断面において、第1の突部78及び第2の突部80は、周方向に沿った各々の中間位置86(図4において黒丸で示す)が鉛直線30よりも高剛性部20側に偏った位置となるように配置されている。また、第3の突部82は、低剛性部22に対応する領域に配置され、第1のスリット部26の一辺に沿って配置されている。第4の突部84は、高剛性部20に対応する領域に配置され、第1のスリット部26の他辺に沿って配置されている。
なお、図4に示すように、軸方向に直交する断面において、鉛直線30と中間位置86とがリテーナ14の径中心Cに対してなす中心角βは、第2のスリット部28の両端が径中心Cに対してなす中心角αよりも小さい。これにより、アウターチューブ8によるインナーチューブ10の把持力を高めることができる。
ここで、第1の突部78、第2の突部80、第3の突部82及び第4の突部84のアウターチューブ8に対する位置の設計方法について説明する。図4に示すように、締付機構12によりアウターチューブ8をインナーチューブ10に対して固定した際に、アウターチューブ8の変形量(押上荷重比)を有限要素法(FEM:Finite Element Method)により解析すると、高剛性部20:低剛性部22=1:4となる。水平方向(Y軸方向)に対する高剛性部20の押上角及び低剛性部22の押上角をともにθ(約65°)とした時、それらの合成押上角θ’は、上記の押上荷重比から次式1のようにして求まる。
したがって、軸方向に直交する断面において、押し付け側(サポートブラケット42,44に近い側)では、鉛直線30に対して低剛性部22側に約25°(=90°−74.4°)ずれた位置を中央とする所定の領域(図4において網掛け模様を付した領域)において、アウターチューブ8からインナーチューブ10に力が加えられる。そのため、上記所定の領域において、第3の突部82を低剛性部22に対応する領域において第1のスリット部26の一辺に沿って配置し、第4の突部84を高剛性部20に対応する領域において第1のスリット部26の他辺に沿って配置することにより、アウターチューブ8からの力を第3の突部82及び第4の突部84により効率良く受けることができる。
一方、受け止め側(サポートブラケット42,44から遠い側)では、接触範囲のばらつきを考慮して、少なくとも2箇所でアウターチューブ8からの力を受けるのが好ましい。そのため、軸方向に直交する断面において、第1の突部78及び第2の突部80を、周方向に沿った各々の中間位置86が鉛直線30よりも高剛性部20側に偏った位置となるように配置することにより、アウターチューブ8からの力を第1の突部78及び第2の突部80により効率良く受けることができる。
本実施の形態のステアリングコラム装置2では、次のような効果を得ることができる。ステアリングホイールのテレスコ位置がテレスコショート位置、テレスコニュートラル位置及びテレスコロング位置と変化した場合、アウターチューブ8とインナーチューブ10との軸方向の相対移動を規制する際の保持力及び接触面が変化する。これは、アウターチューブ8の剛性が軸方向で一定しないため、締付機構12による締付力が一定であったとしても、テレスコ位置によってアウターチューブ8の径方向内側に向かう変形量が一定とはならず、インナーチューブ10に対するリテーナ14の接触位置が変化するためである。また、アウターチューブ8には高剛性部20及び低剛性部22が形成されているので、アウターチューブ8の剛性は周方向で一定しない。そのため、仮に、外周面に突部が形成されていないリテーナを用いた場合には、ステアリングホイールのテレスコ位置によって、締付機構12によりアウターチューブ8とインナーチューブ10との軸方向の相対移動を規制する際の保持力及び接触面にばらつきが生じる。
これに対して、本実施の形態のステアリングコラム装置2では、上述したように、リテーナ14の外周面には、第1の突部78、第2の突部80、第3の突部82及び第4の突部84が形成されている。これにより、ステアリングホイールのテレスコ位置がテレスコショート位置、テレスコニュートラル位置及びテレスコロング位置と変化した場合であっても、締付機構12によりアウターチューブ8とインナーチューブ10との軸方向の相対移動を規制した際に、リテーナ14の外周面のうち、第1の突部78、第2の突部80、第3の突部82及び第4の突部84のみがアウターチューブ8の内周面に常に接触するようになる。さらに、上述したように、第1の突部78、第2の突部80、第3の突部82及び第4の突部84では、アウターチューブ8からの力を効率良く受けることができる。そのため、締付機構12によりアウターチューブ8とインナーチューブ10との軸方向の相対移動を規制する際の保持力及び接触面のばらつきを抑制することができる。
さらに、アウターチューブ8には溶接ビードが形成される場合があるが、リテーナ14の外周面に第1の突部78、第2の突部80、第3の突部82及び第4の突部84を形成した場合には、溶接ビードによる保持力及び接触面のばらつきを回避することができる。
ここで、図9を参照しながら、上述した効果を確認するために、次のようなシミュレーションを行った。図9は、実施例及び比較例におけるシミュレーションの結果を示す図である。
実施例として、外周面に第1の突部78、第2の突部80、第3の突部82及び第4の突部84が形成された本実施の形態のリテーナ14を用いて、ステアリングホイールがテレスコショート位置、テレスコニュートラル位置及びテレスコロング位置に配置されている場合に、インナーチューブ10の外周面における圧力をシミュレーションにより求めた。なお、軸力は2500Nであった。
比較例として、外周面に突部が形成されていないリテーナを用いて、ステアリングホイールがテレスコショート位置、テレスコニュートラル位置及びテレスコロング位置に配置されている場合に、インナーチューブの外周面における圧力をシミュレーションにより求めた。なお、軸力は2500Nであった。
実施例及び比較例におけるシミュレーションの結果は、図9に示す通りであった。図9に示すように、比較例では、ステアリングホイールのテレスコ位置がテレスコショート位置、テレスコニュートラル位置及びテレスコロング位置と変化した場合に、インナーチューブの外周面における圧力(すなわち、保持力及び接触面)にばらつきが生じた。
一方、図9に示すように、実施例では、ステアリングホイールのテレスコ位置がテレスコショート位置、テレスコニュートラル位置及びテレスコロング位置と変化した場合であっても、インナーチューブの外周面における圧力(すなわち、保持力及び接触面)のばらつきを抑制することができた。
(変形例等)
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本発明の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本発明の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本発明に含まれる。
上記実施の形態では、第1の突部78、第2の突部80、第3の突部82及び第4の突部84をリテーナ14の外周面に形成したが、これに限定されず、例えばアウターチューブ8の内周面、リテーナ14の内周面及びインナーチューブ10の外周面のいずれかに形成してもよい。
また、上記実施の形態では、アウターチューブ8にスリット24を形成することにより、アウターチューブ8に高剛性部20及び低剛性部22を形成したが、これに限定されず、例えばアウターチューブ8の厚みを周方向で変えることにより、アウターチューブ8に高剛性部20及び低剛性部22を形成してもよい。
また、上記実施の形態では、第1の突部78、第2の突部80、第3の突部82及び第4の突部84は、リテーナ14の一端部から他端部まで軸方向に沿って連続的に延びるようにしたが、これに限定されず、例えば軸方向に沿って間隔を置いて(離散的に)配置されていてもよい。
また、上記実施の形態では、リテーナ14の外周面に第1の突部78、第2の突部80、第3の突部82及び第4の突部84を形成したが、これらのうち第4の突部84を省略してもよい。すなわち、リテーナ14の外周面には、少なくとも第1の突部78、第2の突部80及び第3の突部82を形成すればよい。
本発明に係るステアリングコラム装置は、例えばテレスコ機構を有する車両等に適用可能である。
2:ステアリングコラム装置、4:ステアリングシャフト、4a,8a,26a:一端部、6:ブラケット、8:アウターチューブ、8b:上端部、8c:下端部、8d:他端部、10:インナーチューブ、12:締付機構、14:リテーナ、16,64:軸受部、18:孔部、20:高剛性部、22:低剛性部、24,74:スリット、26:第1のスリット部、28:第2のスリット部、30:鉛直線、32,34:矢印、33,35:支持部材、36,38:プレート部材、37,39:長孔、40:連結部材、42,44:サポートブラケット、46:レバー部材、48,50:貫通孔、52:締付部材、56:ネジ軸部、58:操作部、60:回転カム、62:ナット、66,68:矢印、70:突起、72:鍔部、76:リブ、78:第1の突部、80:第2の突部、82:第3の突部、84:第4の突部、86:中間位置

Claims (6)

  1. 車両のステアリングシャフトを回転可能に支持するためのステアリングコラム装置であって、
    軸方向に沿って延びるアウターチューブであって、第1の部分と、前記第1の部分よりも剛性の低い第2の部分とが前記軸方向周りの周方向に沿って形成されたアウターチューブと、
    前記アウターチューブの内部に配置され、前記アウターチューブに対して前記軸方向に移動可能なインナーチューブと、
    前記アウターチューブと前記インナーチューブとの間に配置された筒状のリテーナと、
    前記アウターチューブの内周面、前記リテーナの外周面、前記リテーナの内周面及び前記インナーチューブの外周面のいずれかに形成された少なくとも3つの突部であって、前記周方向に間隔を置いて配置され、前記軸方向に沿って配置された少なくとも3つの突部と、
    少なくとも前記アウターチューブの前記第2の部分を径方向内側に変形させることにより、前記アウターチューブと前記インナーチューブとの前記軸方向の相対移動を規制するための締付機構と、を備え、
    前記少なくとも3つの突部は、
    前記軸方向に直交する断面において、前記周方向に沿った各々の中間位置が鉛直線よりも前記第1の部分側に偏った位置となるように配置された第1の突部及び第2の突部と、
    前記第2の部分に対応する領域に配置された第3の突部と、を含む
    ステアリングコラム装置。
  2. 前記アウターチューブは、前記第1の部分及び前記第2の部分を形成するためのスリットを有しており、
    前記スリットは、
    前記第1の部分と前記第2の部分との境界部に配置され、前記軸方向に沿って延びる第1のスリット部と、
    前記第1のスリット部から前記周方向に且つ前記第2の部分側に延びる第2のスリット部と、を有する
    請求項1に記載のステアリングコラム装置。
  3. 前記第3の突部は、前記第2の部分に対応する領域において、前記第1のスリット部に沿って配置されている
    請求項2に記載のステアリングコラム装置。
  4. 前記少なくとも3つの突部は、さらに、前記第1の部分に対応する領域において、前記第1のスリット部に沿って配置された第4の突部を含む
    請求項2又は3に記載のステアリングコラム装置。
  5. 前記軸方向に直交する断面において、前記鉛直線と前記中間位置とが前記リテーナの径中心に対してなす中心角は、前記第2のスリット部の両端が前記径中心に対してなす中心角よりも小さい
    請求項2〜4のいずれか1項に記載のステアリングコラム装置。
  6. 前記少なくとも3つの突部の各々は、前記リテーナの前記外周面に形成され、前記アウターチューブの前記内周面に接触している
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のステアリングコラム装置。
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