JP2019188320A - 安全キャビネット - Google Patents

安全キャビネット Download PDF

Info

Publication number
JP2019188320A
JP2019188320A JP2018083421A JP2018083421A JP2019188320A JP 2019188320 A JP2019188320 A JP 2019188320A JP 2018083421 A JP2018083421 A JP 2018083421A JP 2018083421 A JP2018083421 A JP 2018083421A JP 2019188320 A JP2019188320 A JP 2019188320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
safety cabinet
work
adjustable
cabinet according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018083421A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6925298B2 (ja
Inventor
憲一 相馬
Kenichi Soma
憲一 相馬
博利 佐藤
Hirotoshi Sato
博利 佐藤
金子 健
Takeshi Kaneko
健 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority to JP2018083421A priority Critical patent/JP6925298B2/ja
Priority to US16/957,274 priority patent/US11559813B2/en
Priority to CN201880085914.9A priority patent/CN111565844A/zh
Priority to PCT/JP2018/038288 priority patent/WO2019207818A1/ja
Publication of JP2019188320A publication Critical patent/JP2019188320A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6925298B2 publication Critical patent/JP6925298B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L7/00Heating or cooling apparatus; Heat insulating devices
    • B01L7/04Heat insulating devices, e.g. jackets for flasks
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L1/00Enclosures; Chambers
    • B01L1/04Dust-free rooms or enclosures
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L7/00Heating or cooling apparatus; Heat insulating devices
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12MAPPARATUS FOR ENZYMOLOGY OR MICROBIOLOGY; APPARATUS FOR CULTURING MICROORGANISMS FOR PRODUCING BIOMASS, FOR GROWING CELLS OR FOR OBTAINING FERMENTATION OR METABOLIC PRODUCTS, i.e. BIOREACTORS OR FERMENTERS
    • C12M1/00Apparatus for enzymology or microbiology
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F7/00Ventilation
    • F24F7/04Ventilation with ducting systems, e.g. by double walls; with natural circulation
    • F24F7/06Ventilation with ducting systems, e.g. by double walls; with natural circulation with forced air circulation, e.g. by fan positioning of a ventilator in or against a conduit
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L2300/00Additional constructional details
    • B01L2300/18Means for temperature control
    • B01L2300/1805Conductive heating, heat from thermostatted solids is conducted to receptacles, e.g. heating plates, blocks
    • B01L2300/1816Conductive heating, heat from thermostatted solids is conducted to receptacles, e.g. heating plates, blocks using induction heating
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L2300/00Additional constructional details
    • B01L2300/18Means for temperature control
    • B01L2300/1805Conductive heating, heat from thermostatted solids is conducted to receptacles, e.g. heating plates, blocks
    • B01L2300/1822Conductive heating, heat from thermostatted solids is conducted to receptacles, e.g. heating plates, blocks using Peltier elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L2300/00Additional constructional details
    • B01L2300/18Means for temperature control
    • B01L2300/1838Means for temperature control using fluid heat transfer medium
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L2300/00Additional constructional details
    • B01L2300/18Means for temperature control
    • B01L2300/1883Means for temperature control using thermal insulation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Clinical Laboratory Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Ventilation (AREA)
  • Devices For Use In Laboratory Experiments (AREA)

Abstract

【課題】保管環境温度と安全キャビネット内温度との温度変化を少なくし、培養微生物や培養細胞等へのダメージを小さくした安全キャビネットを提供する。【解決手段】作業空間の前面に前面板と作業開口を有し、前記作業空間の下方に作業ステージを備え、前記作業空間に上方から清浄空気を供給する安全キャビネットであって、前記作業ステージに、温度が調節可能な温度調節可能部を備えるものである。【選択図】 図4

Description

本発明は、再生医療や病源体等の研究などに使用する安全キャビネットに関する。
細胞の培養を行う再生医療などで細胞等を取り扱う場合には、安全キャビネットが使用される。
安全キャビネットの一例として、特許文献1には、作業空間の上部に吹き出し用HEPAフィルタを設けるとともに、作業空間の前部に開閉可能な前面シャッターを、後部壁に後側吸込み部を、下方前方に前側吸込み部を設け、吹き出し用HEPAフィルタから一様に作業空間に空気を供給し、作業空間の底面を形成する作業台の前側吸込み部と後側吸込み部から空気を吸い込むことにより、一様に空気が上から下に下降し清浄にする安全キャビネット、が開示されている。
特開2017−78527号公報
特許文献1に開示された安全キャビネットを用いれば、作業空間内で細胞等を取り扱うことで、細胞等が汚染されることを防止し、かつ、細胞等が作業空間内から作業者側に漏洩することを防止することが可能である。
図11に示すように、通常、安全キャビネットの作業スペースは作業に適当な20℃〜25℃の温度(室温)で設置されていることが多い。他方、培養室において、培地容器は35℃〜38℃前後に保たれることが多く、また、増殖速度を低下させる冷暗保管庫の場合は5℃前後で保管されることが多い。図に示すように、所定の温度で保管されている容器を安全キャビネット内の作業スペースに移して作業を行うときに、今まで保管していた保管環境温度と安全キャビネット内の温度との差により、培養中の細胞にダメージを与え、場合によっては適正な培養などの継続が困難になることがある。培地はシャーレの底部に約10mm程度の厚さであり、安全キャビネット内に置かれると安全キャビネット内部の空間温度に変化する。培養においては、この温度変化が少ない方が培養細胞や培養微生物へのダメージは少ない。
本発明は、保管環境温度と安全キャビネット内温度との温度変化を少なくし、培養細胞や培養微生物等へのダメージを小さくした安全キャビネットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための、本発明の「安全キャビネット」の一例を挙げるならば、
作業空間の前面に前面板と作業開口を有し、前記作業空間の下方に作業ステージを備え、前記作業空間に上方から清浄空気を供給する安全キャビネットであって、前記作業ステージに、温度が調節可能な温度調節可能部を備えるものである。
また、本発明の「安全キャビネット」の他の一例を挙げるならば、
作業空間の前面に前面板と作業開口を有し、前記作業空間の下方に作業ステージを備え、前記作業空間に上方から清浄空気を供給する安全キャビネットであって、前記作業ステージに、個別に温度を設定可能な複数の温度調節可能部を備えるものである。
本発明によれば、安全キャビネット内に温度が調節可能な温度調節可能部を設けることにより、保管環境温度と安全キャビネット内温度との温度変化を少なくし、培養細胞や培養微生物等へのダメージを小さくすることができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施例1の安全キャビネットを示す外観正面図の例である。 実施例1の安全キャビネットを示す側面断面図の例である。 図2の安全キャビネットの動作時の空気の流れを示す図である。 実施例1の安全キャビネットの作業ステージを示す上面図である。 温度調節可能部を温度調節するための構成を示す図である。 温度調節可能部を温度調節するための他の構成を示す図である。 実施例1の安全キャビネットの電気系の構成を示すブロック図である。 実施例1の安全キャビネットの作業ステージの変形例を示す上面図である。 実施例2の安全キャビネットの作業ステージの一例を示す上面図である。 実施例3の安全キャビネットの作業ステージの一例を示す上面図である。 安全キャビネットと他の装置の温度の関係を示す図である。
以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。なお、実施例を説明するための各図において、同一の構成要素には同一の名称、符号を付して、その繰り返しの説明を省略する。
図1に、安全キャビネットの概略正面図を示す。また、図2に、図1のA−A’断面を右方より見た安全キャビネットの概略側面図を示す。
安全キャビネット100の筐体101の中央域に開口が設けられ、その奥に作業空間104が設けられている。作業空間104の前面側には、開口の上部を塞ぐように前面板102が設けられ、その下側には作業開口103が設けられ、作業者は作業開口103から作業空間104に手を入れて、作業を行う。前面板102は、ガラス等の透明な材料で形成されており、作業者は前面板を通して作業を目視することができる。
作業空間104の底面には略平坦な作業ステージ105が設けられ、作業者は作業ステージ上で作業を行う。作業ステージ105の前方側であって、作業開口103の近くには、下方に通じる吸気口107が設けられている。吸気口107は、例えば作業開口103に沿って筐体の左右方向に延びるスリットで形成されている。作業空間104の背面側には、吸気口107から筐体の上部に通じる背面流路108が設けられている。
作業空間104の上側には吹き出し側FFU(ファンフィルタユニット)109が設けられている。吹き出し側FFU109はモータで回転するファンと、微粒子を除去するフィルタ、例えばHEPAフィルタ109Aで構成されており、微粒子を除去した清浄な空気を作業空間104に吹き出す。筐体101の上部には、排気側FFU(ファンフィルタユニット)110が設けられており、空気の一部をフィルタ、例えばHEPAフィルタ110Aを通して、微粒子を除去して装置の外部へ排出する。
図3に、安全キャビネット動作時の空気の流れを矢印で示す。作業ステージ105の前面側の吸気口107から吸引された空気90は、符号91で示すように筐体の下部、背面流路108、筐体の上部を通って、吹き出し側FFU109から作業空間104へ送風される。作業空間104には、吹き出し側FFU109のHEPAフィルタ109Aで微粒子が除去された清浄な空気が送風されることにより、作業空間104は清浄な状態に維持される。このとき、符号92で示す作業空間104への空気の流れのみでは、作業空間内の空気が外部へ漏出する恐れがある。そのため、排出側FFU110を設け、HEPAフィルタ110Aを通して空気の一部を外部へ放出する。これにより、作業空間内の圧力が低下し、外部から前面板102の下方の作業開口103を通して内部へ導入されようとする空気の流れ94を生じる。この空気の流れ94がそのまま作業空間へ流入すると作業空間の清浄度が低下してしまう。しかし、吹き出し側FFU109から作業空間へ吹き出す空気の流れ92の風量と、排出側FFU110から外部へ排出する空気の流れ93の風量を適切に制御することにより、作業開口103から流入する空気94の全てと、作業空間へ送られた空気92の大半を吸気口107から吸い込むことで、作業空間104へ吹き出す空気の流れ92により、作業開口103からの空気94の作業空間104への流入を阻止する大気の壁(エアバリア)が形成される。これにより、外部からの空気が作業空間104を汚染することがなく、かつ、内部の清浄化前の空気が外部へ漏出することがないという均衡状態を実現することができる。
これにより、作業者が作業開口103を通して作業空間104に手を入れて作業を行っても、清浄度の維持と汚染防止を実現することができる。
通常、安全キャビネットは温度制御されておらず、安全キャビネット内の作業スペースは作業に適当な室温(20℃〜25℃)で設置されていることが多い。他方、培養室において、培地容器は35℃〜38℃前後に保たれることが多く、また、増殖速度を低下させる冷暗保管庫の場合は5℃前後で保管されることが多い。所定の温度で保管されている容器を安全キャビネット内に移して作業を行うときに、今まで保管していた保管環境温度と安全キャビネット内の温度との差により、培養中の細胞にダメージを与え、場合によっては適正な培養などの継続が困難になることがある。
図4に、本実施例の特徴構成を示す。図4は、安全キャビネットの作業ステージを作業空間から見た上面図である。安全キャビネット100の作業ステージ105の一部に、安全キャビネットの外部の温度に対して、温度が調節可能な温度調節可能部20を設ける。温度調節可能部20は、細胞等の試料を載置し作業可能な作業板22を備えている。温度調節可能部20の作業板22の材料は、作業ステージ105の材料と同じ材質とするのが望ましい。通常、作業ステージ105はステンレスでできているので、ステンレスとすることができる。この場合、作業板22の熱が作業ステージ105に逃げるのを防ぐために、作業ステージ105との間に断熱材23を設ける。
図において、符号210は、第1のパスボックスを示す。第1のパスボックスは、例えば培養室に接続されており、37℃の高温に保たれている。符号220は第2のパスボックスを示す。第2のパスボックスは、例えば冷温保管庫に接続されており、5℃の低温に保たれている。
図5に、温度調節可能部20の作業板22を温度調節するための構成を示す。温度調節可能部20の作業板22に近接するように、電気的に調節可能な電熱変換素子25を設ける。電熱変換素子25としては、昇温および冷却を行う場合はペルチエ素子を用いることができる。また、昇温のみを行う場合はヒータ素子を用いれば良い。
図6に、温度調節するための他の構成を示す。温度調節可能部20に流体を流すパイプ27を設け、ポンプで温度流体を流通させる。流体の温度を変えることにより、また、流体の流量を変えることにより、温度調節を行うことができる。
図7に、温度調節を行うための電気系のブロック構成図の一例を示す。温度調節可能部20の温度を検出する温度センサ32を設け、検出された温度データを制御部34へ入力する。制御部34は、検出温度に応じてペルチエ素子等の温度制御素子36を制御し、温度調節可能部20の温度を一定に制御する。温度設定操作部33で目標の温度値を設定することにより、温度調節可能部20の温度を高温から低温まで任意に調節できる。保管環境温度と作業スペースの温度をほぼ等しくすることにより、細胞の温度変化を少なくし、細胞へのダメージを小さくすることができる。また、温度調節可能部20の温度を変化させる場合は、制御部34により温度の変化量を調節することにより、徐々に昇温或いは冷却を行うことができる。細胞に急激な温度変化を与えないことによって、細胞へのダメージを防ぐことができる。
温度調節可能部20の温度を表示するために、温度センサ32で検出した温度を表示する温度表示部38を設ける。温度表示部38は、例えば安全キャビネットの正面に、温度設定操作部33とともに配置すればよい。安全キャビネットの動作時には、温度調節可能部20の温度を常に測定、監視するのが望ましい。
図8に、温度調節可能部20の変形例を示す。中央の作業領域を常に恒温保持する場合には、作業板22の材料として熱容量の大きい材料を用いれば良い。熱容量の大きい材料を用いることにより、大領域での熱の均一性を向上することができる。例えば熱容量の大きいガラスを用いる場合は、図に示すように、断熱材の機能を併せ持たせて、ステンレス製の作業ステージ105に直接取り付けてもよい。
本実施例によれば、安全キャビネットの作業ステージに、温度が調節可能な温度調節可能部を設けたので、保管環境温度と安全キャビネット内温度との温度変化を少なくし、培養細胞や培養微生物などへのダメージを小さくすることができる。
温度調節可能部の温度を変化させる場合は、徐々に昇温或いは冷却を行うことにより、急激な温度変化を与えないことで、培養細胞や培養微生物などへのダメージを防ぐことができる。また、温度調節可能部の温度が所定の温度になったことを確認してからシャーレ等を取り出して次の工程に進めることができ、培地の温度変化を少なくすることができる。
図9に、実施例2の安全キャビネットの一例を示す。実施例2は、作業ステージ上に複数の温度調節可能部を設けたものである。
図に示すように、作業ステージ105上に複数の温度調節可能部を、図の例では作業ステージの中央、右側、左側に3つの温度調節可能部200,201,202を配置する。そして、温度調節可能部を個別に温度設定可能とすることで、細胞や薬液などのそれぞれに適した温度に設定することができる。図において、少なくとも1つの温度調節可能部、例えば中央の温度調節可能部200を作業領域とすればよい。
一例として、安全キャビネットの右側に低温側パスボックスを介して冷温保管庫に繋がっている場合は、右側の温度調節可能部201を低温とすればよい。この場合、低温状態の外部保管庫から搬入された試料入りのシャーレを低温の温度調節可能部201に載置し、徐々に昇温することが可能となり、急激な熱変動による培養組織へのダメージを抑制することができる。
他の例として、安全キャビネットの右側に低温側パスボックスを介して冷温保管庫に繋がっており、左側に高温側パスボックスを介して培養室に繋がっている場合は、右側の温度調節可能部201を低温とし、左側の温度調節可能部202を高温とする。そして、中央の温度調節可能部200を、それらの中間の温度の作業領域とすれば良い。この場合、低温状態の外部保管庫や高温状態の培養室から搬入された試料の熱変動が小さくなり、急激な熱変動による培養組織へのダメージを抑制することができる。
他の例として、安全キャビネットでの試料の移動方向が予め定められている場合、例えば図の左側から入庫し、中央で作業し、右側から出庫する場合は、左側の温度調節可能部202或いは右側の温度調節可能部201は、入庫前或いは出庫後の温度と中央の作業領域の温度の間の温度に設定すればよい。これにより、試料への温度変化の速度を緩和することができる。
右側および/または左側の温度調節可能部201,202を、試薬などの薬剤の保管領域としてもよい。試料が恒温となっていても、それに添加する試薬等の温度が大幅に異なっている場合は、試薬の投入で急激な温度変化が生じてしまう。温度調節可能な試薬等の薬剤の保管領域を設け、試料とほぼ同じ温度とすることで、この温度変化を防止できる。
作業領域或いはその他の領域の温度調節可能部の設定温度は、安全キャビネット自体で設定してもよい。また、試料の培養室(インキュベータ)や保管庫からネットワーク等を介して温度の伝達を受けて、その温度に近い温度になるように自動設定してもよい。
なお、図9では、断熱材23を介して作業板22を作業ステージ105に取り付けているが、図8の変形例のように、ガラス等の熱容量の大きい作業板を、作業ステージ105に直接取り付けてもよい。
また、図9では、温度調節可能部を3つ備える例を示しているが、温度調節可能部の数は2つでも、或いは4つ以上でもよい。
本実施例によれば、複数の温度調節可能部を設け、それぞれの温度調節可能部を個別に温度設定可能とすることで、作業や、また培養細胞や薬液に適した温度に設定することができる。
図10に、実施例3の安全キャビネットの一例を示す。実施例3は、作業領域である中央の温度調節可能部200の面積を、他の温度調節可能部201,202の面積よりも大きくしたものである。通常、中央の作業領域で作業が行われるため、中央の温度調節可能部200が重要であり、かつ、長時間にわたり試料が存在する。そのため、中央の温度調節可能部200の面積を最大とすることにより、作業性の向上と、熱容量の増大による温度安定化を実現することができる。
また、図に示すように、右側或いは左側の温度調節可能部201,202の面積は、用途に応じた面積とすれば良い。
20 温度調節可能部
22 作業板
23 断熱材
25 電熱変換素子
27 温水パイプ
32 温度センサ
33 温度設定操作部
34 制御部
36 温度制御素子
38 温度表示部
100 安全キャビネット
101 筐体
102 前面板
103 作業開口
104 作業空間
105 作業ステージ
107 吸気口
108 背面流路
109 吹き出し側FFU(ファンフィルタユニット)
109A 吹き出し側HEPAフィルタ
110 排出側FFU(ファンフィルタユニット)
110A 排出側HEPAフィルタ
200 中央の温度調節可能部
201 右側の温度調節可能部
202 左側の温度調節可能部
210 右側のパスボックス
220 左側のパスボックス

Claims (20)

  1. 作業空間の前面に前面板と作業開口を有し、前記作業空間の下方に作業ステージを備え、前記作業空間に上方から清浄空気を供給する安全キャビネットであって、
    前記作業ステージに、温度が調節可能な温度調節可能部を備える安全キャビネット。
  2. 請求項1に記載の安全キャビネットにおいて、
    前記温度調節可能部は、作業を行う作業領域であることを特徴とする安全キャビネット。
  3. 請求項1に記載の安全キャビネットにおいて、
    前記温度調節可能部は、断熱材を介して前記作業ステージに取り付けた作業板を有することを特徴とする安全キャビネット。
  4. 請求項1に記載の安全キャビネットにおいて、
    前記温度調節可能部は、前記作業ステージに直接取り付けた前記作業ステージの材料よりも熱容量の大きい材料から成る作業板を有することを特徴とする安全キャビネット。
  5. 請求項1に記載の安全キャビネットにおいて、
    前記温度調節可能部は、電熱変換素子を備えることを特徴とする安全キャビネット。
  6. 請求項5に記載の安全キャビネットにおいて、
    前記電熱変換素子は、ペルチエ素子またはヒータ素子であることを特徴とする安全キャビネット。
  7. 請求項1に記載の安全キャビネットにおいて、
    前記温度調節可能部は、温度流体を流すパイプを備えることを特徴とする安全キャビネット。
  8. 請求項5に記載の安全キャビネットにおいて、
    前記温度調節可能部の温度を検出する温度センサと、検出した温度が設定温度となるように前記電熱変換素子を制御する制御部を備えることを特徴とする安全キャビネット。
  9. 請求項8に記載の安全キャビネットにおいて、
    前記制御部は、前記温度調節可能部の温度を徐々に変化させるものであることを特徴とする安全キャビネット。
  10. 請求項1に記載の安全キャビネットにおいて、
    前記温度調節可能部の温度を検出する温度センサと、前記温度センサで検出した温度を表示する表示部を備えることを特徴とする安全キャビネット。
  11. 作業空間の前面に前面板と作業開口を有し、前記作業空間の下方に作業ステージを備え、前記作業空間に上方から清浄空気を供給する安全キャビネットであって、
    前記作業ステージに、個別に温度を設定可能な複数の温度調節可能部を備える安全キャビネット。
  12. 請求項11に記載の安全キャビネットにおいて、
    作業ステージの1つの温度調節可能部を作業領域とし、他の温度調節可能部の設定温度を前記1つの温度調節可能部の温度よりも高温または低温としたことを特徴とする安全キャビネット。
  13. 請求項11に記載の安全キャビネットにおいて、
    作業ステージの1つの温度調節可能部を作業領域とし、他の温度調節可能部の温度を徐々に昇温或いは冷却可能としたことを特徴とする安全キャビネット。
  14. 請求項11に記載の安全キャビネットにおいて、
    作業ステージの1つの温度調節可能部を作業領域とし、他の温度調節可能部の設定温度を試料の培養室または保管庫の温度に近い温度としたことを特徴とする安全キャビネット。
  15. 請求項14に記載の安全キャビネットにおいて、
    ネットワークを通じて前記試料の培養室または保管庫から温度の伝達を受けて、前記他の温度調節可能部の温度を設定可能としたことを特徴とする安全キャビネット。
  16. 請求項11に記載の安全キャビネットにおいて、
    作業ステージの1つの温度調節可能部を作業領域とし、他の温度調節可能部の設定温度を試料の培養室または保管庫の温度と前記1つの温度調節可能部の温度との間の温度としたことを特徴とする安全キャビネット。
  17. 請求項11に記載の安全キャビネットにおいて、
    作業ステージの1つの温度調節可能部を作業領域とし、他の温度調節可能部の設定温度を入庫前または出庫後の温度に近い温度としたことを特徴とする安全キャビネット。
  18. 請求項11に記載の安全キャビネットにおいて、
    作業ステージの1つの温度調節可能部を作業領域とし、他の温度調節可能部を薬液の保管領域としたことを特徴とする安全キャビネット。
  19. 請求項11に記載の安全キャビネットにおいて、
    作業ステージの中央の温度調節可能部の面積を、他の温度調節可能部の面積よりも大きくしたことを特徴とする安全キャビネット。
  20. 請求項11〜19の何れか1項に記載の安全キャビネットにおいて、
    作業領域は、複数の領域中の中央側の領域としたことを特徴とする安全キャビネット。
JP2018083421A 2018-04-24 2018-04-24 安全キャビネット Active JP6925298B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018083421A JP6925298B2 (ja) 2018-04-24 2018-04-24 安全キャビネット
US16/957,274 US11559813B2 (en) 2018-04-24 2018-10-15 Safety cabinet
CN201880085914.9A CN111565844A (zh) 2018-04-24 2018-10-15 安全柜
PCT/JP2018/038288 WO2019207818A1 (ja) 2018-04-24 2018-10-15 安全キャビネット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018083421A JP6925298B2 (ja) 2018-04-24 2018-04-24 安全キャビネット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019188320A true JP2019188320A (ja) 2019-10-31
JP6925298B2 JP6925298B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=68295244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018083421A Active JP6925298B2 (ja) 2018-04-24 2018-04-24 安全キャビネット

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11559813B2 (ja)
JP (1) JP6925298B2 (ja)
CN (1) CN111565844A (ja)
WO (1) WO2019207818A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7182523B2 (ja) * 2019-07-10 2022-12-02 株式会社日立産機システム 安全キャビネット
CN114247722B (zh) * 2021-11-19 2022-11-08 北京戴纳实验科技有限公司 一种可调节温度和风量的通风实验柜

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52140684A (en) * 1976-05-13 1977-11-24 Oki Masao Heating table for printing
JPH04187077A (ja) * 1990-11-22 1992-07-03 Shimadzu Corp 核酸の抽出精製装置
JPH05256486A (ja) * 1992-03-10 1993-10-05 Sanyo Electric Co Ltd クリーンベンチ
JPH06245685A (ja) * 1993-02-24 1994-09-06 Yukio Nishio 醗酵食品生地の仕上げ用作業台
JPH07103531A (ja) * 1993-09-30 1995-04-18 Sanyo Electric Co Ltd クリーンベンチ
JP2001025387A (ja) * 1999-05-12 2001-01-30 Astec:Kk クリーンベンチ
JP2005300101A (ja) * 2004-04-15 2005-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 温冷機能付テーブル
JP2011024680A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Toyo Eng Works Ltd 調理台

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6878177B2 (en) * 2001-08-28 2005-04-12 Thermo Forma, Inc. Incubator having combined HEPA and VOC filter
WO2004114378A1 (ja) * 2003-06-19 2004-12-29 Hokkaido Technology Licensing Office Co., Ltd. クリーンユニット、クリーンユニットシステム、機能ユニット、機能ユニットシステム、材料処理方法、素子製造方法、細胞系育成方法および植物体育成方法
WO2006049609A1 (en) * 2004-10-27 2006-05-11 Novartis Vaccines And Diagnostics Inc. Air-controlled chamber with an integrated robotic workstation
CN103499466B (zh) * 2006-01-18 2017-04-12 阿戈斯治疗公司 用于处理封闭容器中的样品的系统和方法以及相关装置
KR101344485B1 (ko) * 2007-07-09 2013-12-24 삼성전자주식회사 디지털 방송 수신기의 채널 전환 방법 및 그 장치
DE202013102927U1 (de) * 2013-07-04 2013-08-21 Barkey Gmbh & Co. Kg Temperierschrank
JP6510341B2 (ja) * 2015-07-07 2019-05-08 日本エアーテック株式会社 安全キャビネットおよび安全キャビネットの除染方法
JP6499054B2 (ja) 2015-10-19 2019-04-10 株式会社日立産機システム 開放式ダクトおよび安全キャビネット
CN106902899A (zh) * 2015-12-22 2017-06-30 福源阔达(天津)科技有限公司 一种具有报警功能的生物安全柜
CN105772135A (zh) * 2016-04-13 2016-07-20 合肥九源环境科技有限公司 一种超净工作台
CN206838110U (zh) 2017-04-07 2018-01-05 东北林业大学 一种用于超净工作台内的可控恒温实验装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52140684A (en) * 1976-05-13 1977-11-24 Oki Masao Heating table for printing
JPH04187077A (ja) * 1990-11-22 1992-07-03 Shimadzu Corp 核酸の抽出精製装置
JPH05256486A (ja) * 1992-03-10 1993-10-05 Sanyo Electric Co Ltd クリーンベンチ
JPH06245685A (ja) * 1993-02-24 1994-09-06 Yukio Nishio 醗酵食品生地の仕上げ用作業台
JPH07103531A (ja) * 1993-09-30 1995-04-18 Sanyo Electric Co Ltd クリーンベンチ
JP2001025387A (ja) * 1999-05-12 2001-01-30 Astec:Kk クリーンベンチ
JP2005300101A (ja) * 2004-04-15 2005-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 温冷機能付テーブル
JP2011024680A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Toyo Eng Works Ltd 調理台

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019207818A1 (ja) 2019-10-31
CN111565844A (zh) 2020-08-21
US11559813B2 (en) 2023-01-24
US20210001341A1 (en) 2021-01-07
JP6925298B2 (ja) 2021-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101350703B1 (ko) 공조 장착 블로우 성형기
JP7013073B2 (ja) バイオマニュファクチャリング装置における、およびバイオマニュファクチャリング装置に関連する改良
WO2019207818A1 (ja) 安全キャビネット
JP4387525B2 (ja) クリーンベンチ
KR101498939B1 (ko) 센서 유닛, 및 센서 유닛을 이용한 항온 장치
KR20160141119A (ko) 생물실험용 항온 무균작업대
US20080057568A1 (en) Culture apparatus
JP2004016194A (ja) 細胞培養装置
JP2013066436A (ja) ヒータを備えた培養装置
JP6219415B2 (ja) 培養装置
US10704020B2 (en) Incubator
CN101173840A (zh) 热处理装置
JP4435850B2 (ja) クリーンベンチ
US20160215252A1 (en) Incubator
KR20210152891A (ko) 바이오 3차원 프린터용 챔버 환경 제어 장치
JP7330611B2 (ja) 試料保管装置及び試料保管システム
JP7028706B2 (ja) 安全キャビネット
TWI531002B (zh) Heat treatment device
KR101867914B1 (ko) 순환 냉각 유닛 및 이를 구비하는 열처리 장치
JP2008249217A (ja) 加熱装置
JP2019190724A (ja) 安全キャビネット
JP7280077B2 (ja) 安全キャビネット
CN108231625A (zh) 基板处理装置和基板处理方法
WO2024057426A1 (ja) 検体分析装置
US6840255B2 (en) Electronic drain for water jacketed incubators

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210720

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6925298

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150