JP2019187893A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2019187893A
JP2019187893A JP2018085099A JP2018085099A JP2019187893A JP 2019187893 A JP2019187893 A JP 2019187893A JP 2018085099 A JP2018085099 A JP 2018085099A JP 2018085099 A JP2018085099 A JP 2018085099A JP 2019187893 A JP2019187893 A JP 2019187893A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winning
ordinary
game
symbol
game ball
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018085099A
Other languages
English (en)
Inventor
英夏 共田
Eika Tomoda
英夏 共田
中島 聡
Satoshi Nakajima
聡 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyomaru Industry Co Ltd
Original Assignee
Toyomaru Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyomaru Industry Co Ltd filed Critical Toyomaru Industry Co Ltd
Priority to JP2018085099A priority Critical patent/JP2019187893A/ja
Publication of JP2019187893A publication Critical patent/JP2019187893A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】不正行為が行われた対象を詳細に特定できる遊技機を提供する。【解決手段】パチンコ機はセンター飾りとワープ部とクルーン第四図柄作動口を備える。ワープ部によってセンター飾り内に誘導された遊技球は、クルーン第四図柄作動口へ入賞可能である。パチンコ機では、ワープ部を通過した遊技球の数であるワープ通過数が計数される(S322)。クルーン第四図柄作動口に入賞した遊技球の数である第一入賞数が計数される(S324)。判定時間におけるワープ通過数である時間内通過数が第一基準値より大きいかが判断される(S341)。ワープ通過数に対する第一入賞数の割合である第一入賞率が第二基準値より大きいかが判断される(S343)。S341で時間内通過数が第一基準値より大きいと判断された場合と、S343で第一入賞率が第二基準値より大きいと判断された場合とで、異なる態様で超過報知が行われる(S342、S344)。【選択図】図22

Description

本発明は、遊技機に関する。
特許文献1に記載の遊技機では、遊技領域を流下する遊技球の一部がワープ入口に進入する。この遊技球は、ワープ通路を通過してワープ出口からクルーン上に放出される。クルーンには、第四普通当たり判定の契機となる第四図柄作動口に遊技球を案内する第一案内穴と、クルーン直下に設けられたステージに遊技球を案内する第二案内穴とが設けられている。
ここで、遊技球がワープ入口を通過しやすくなるようにワープ入口付近の遊技釘に細工を施す不正行為が知られている。さらに、糸を接着した遊技球(不正球)を用いて第四図柄作動口に遊技球を過剰に入賞させる不正行為も知られている。
上記の遊技機では、ワープ通路に設けられたワープ通路スイッチが遊技球の通過を検出すると、通過数が「1」加算される。ワープ通路を通過した遊技球がクルーンで振り分けられ、第四図柄作動口に入賞すると、入賞数が「1」加算される。判定時間が経過すると、通過数に対する入賞数の割合を示す入賞率が算出される。入賞率が第一基準値より大きい場合、または通過数が第二基準値より多い場合、電飾ランプの発光によって基準値超過が報知される。これにより、遊技場の管理者は、上記の不正行為があったことを把握する。
特開2016−96945号公報
しかし、上記の遊技機では、入賞率が第一基準値より大きい場合も、通過数が第二基準値より大きい場合も、電飾ランプの発光によって基準値超過が報知される。よって、電飾ランプの発光によって基準値超過が報知された場合に、遊技場の管理者は、入賞率が第一基準値より大きいことに起因して基準値超過が報知されているのか、通過数が第二基準値より多いことに起因して基準値超過が報知されているのかを判別困難であった。このため、管理者は、不正行為が行われた対象の詳細を特定することが困難であった。
本発明の目的は、不正行為が行われた対象を詳細に特定できる遊技機を提供することである。
本発明の第一態様に係る遊技機は、遊技球が流下する遊技領域と、前記遊技領域に設けられたセンター飾りと、前記遊技領域を流下する遊技球を、前記センター飾りの外側の前記遊技領域から内側へと誘導するワープ部と、前記ワープ部によって前記センター飾りの内側へと誘導された遊技球が入賞可能な第一入賞口と、前記ワープ部によって前記センター飾りの内側に誘導された遊技球を、前記第一入賞口へ案内する第一案内路および前記遊技領域へ案内する第二案内路を含む複数の案内路のいずれかに振り分ける振分部材と、前記ワープ部によって前記センター飾りの内側へと誘導された遊技球を検出する第一検出手段と、前記第一入賞口に入賞した遊技球を検出する第二検出手段と、前記第一検出手段によって遊技球が検出された場合に、前記ワープ部によって前記センター飾りの内側に誘導された遊技球の数であるワープ通過数を計数する第一計数手段と、前記第二検出手段によって遊技球が検出された場合に、前記第一入賞口に入賞した遊技球の数である第一入賞数を計数する第二計数手段と、時間当たりにおける前記第一計数手段によって計数された前記ワープ通過数である時間内通過数が第一基準値よりも大きいか否かを判断する第一判断手段と、前記第一計数手段によって計数された前記ワープ通過数に対する前記第二計数手段によって計数された前記第一入賞数の割合である第一入賞率が第二基準値よりも大きいか否かを判断する第二判断手段と、前記第一判断手段によって前記時間内通過数が前記第一基準値よりも大きいと判断された場合と、前記第二判断手段によって前記第一入賞率が前記第二基準値よりも大きいと判断された場合とで、異なる態様で超過報知を行う報知手段とを備えたことを特徴とする。
第一態様の遊技機によれば、時間内通過数が第一基準値よりも大きいと判断された場合と、第一入賞率が第二基準値よりも大きいと判断された場合とで、異なる態様で超過報知が行われる。この場合、遊技場の管理者は、時間内通過数が第一基準値を超過したのか、第一入賞率が第二基準値を超過したのかを、超過報知の態様によって判別できる。これにより、管理者は、例えば、時間内通過数が第一基準値を超過した場合には、ワープ部を、不正行為が行われた対象として特定でき、第一入賞率が第二基準値を超過した場合には、振分部材を、不正行為が行われた対象として特定できる。よって、遊技機は、不正行為が行われた対象を詳細に特定できる。
本発明の第一態様に係る遊技機は、前記振分部材によって前記第二案内路に振り分けられた遊技球が転動し、その後前記センター飾りの外側の前記遊技領域に落下するステージと、前記ステージに設けられ、前記ステージ上を転動する遊技球が入賞可能な第二入賞口と、前記第二入賞口に入賞した遊技球を検出する第三検出手段と、前記第三検出手段によって遊技球が検出された場合に、前記第二入賞口に入賞した遊技球の数である第二入賞数を計数する第三計数手段と、前記第一計数手段によって計数された前記ワープ通過数に対する前記第三計数手段によって計数された前記第二入賞数の割合である第二入賞率が第三基準値よりも大きいか否かを判断する第三判断手段とを備え、前記報知手段は、前記第一判断手段によって前記時間内通過数が前記第一基準値よりも大きいと判断された場合と、前記第二判断手段によって前記第一入賞率が前記第二基準値よりも大きいと判断された場合と、前記第三判断手段によって前記第二入賞率が前記第三基準値よりも大きいと判断された場合とで、異なる態様で前記超過報知を行ってもよい。この場合、管理者は、第二入賞率が第三基準値を超過したことを、超過報知の態様によって判別できる。これにより、管理者は、例えば、第二入賞率が第三基準値を超過した場合には、ステージを不正行為が行われた対象として特定できる。よって、遊技機は、不正行為が行われた対象を詳細に特定できる。
本発明の第一態様に係る遊技機は、前記第二検出手段または前記第三検出手段によって遊技球が検出されたことを契機として、遊技者にとって有利な状態を生起するか否かを判定する判定手段を備えてもよい。この場合、遊技機は、第一入賞口および第二入賞口を利用し、多様なゲーム性を提供できる。一方で、管理者は、第一入賞口および第二入賞口に対する不正行為を監視する必要がある。遊技機は、不正行為が行われた対象を詳細に特定できるので、第一入賞口および第二入賞口に対する不正行為を適切に監視できる。
本発明の第二態様に係る遊技機は、遊技球が流下する遊技領域と、前記遊技領域に設けられたセンター飾りと、前記遊技領域を流下する遊技球を、前記センター飾りの外側の前記遊技領域から内側へと誘導するワープ部と、前記ワープ部によって前記センター飾りの内側に誘導された遊技球が転動し、その後前記センター飾りの外側の前記遊技領域に落下するステージと、前記ステージに設けられ、前記ステージ上を転動する遊技球が入賞可能な第二入賞口と、前記ワープ部によって前記センター飾りの内側に誘導された遊技球を検出する第一検出手段と、前記第二入賞口に入賞した遊技球を検出する第三検出手段と、前記第一検出手段によって遊技球が検出された場合に、前記ワープ部によって前記センター飾りの内側に誘導された遊技球の数であるワープ通過数を計数する第一計数手段と、前記第三検出手段によって遊技球が検出された場合に、前記第二入賞口に入賞した遊技球の数である第二入賞数を計数する第三計数手段と、時間当たりにおける前記第一計数手段によって計数された前記ワープ通過数である時間内通過数が第一基準値よりも大きいか否かを判断する第一判断手段と、前記第一計数手段によって計数された前記ワープ通過数に対する前記第三計数手段によって計数された前記第二入賞数の割合である第二入賞率が第三基準値よりも大きいか否かを判断する第三判断手段と、前記第一判断手段によって前記時間内通過数が前記第一基準値よりも大きいと判断された場合と、前記第三判断手段によって前記第二入賞率が前記第三基準値よりも大きいと判断された場合とで、異なる態様で超過報知を行う報知手段とを備えたことを特徴とする。
第二態様の遊技機によれば、時間内通過数が第一基準値よりも大きいと判断された場合と、第二入賞率が第三基準値よりも大きいと判断された場合とで、異なる態様で超過報知が行われる。この場合、遊技場の管理者は、時間内通過数が第一基準値を超過したのか、第二入賞率が第三基準値を超過したのかを、超過報知の態様によって判別できる。これにより、管理者は、例えば、時間内通過数が第一基準値を超過した場合には、ワープ部を、不正行為が行われた対象として特定でき、第二入賞率が第三基準値を超過した場合には、ステージを、不正行為が行われた対象として特定できる。よって、遊技機は、不正行為が行われた対象を詳細に特定できる。
パチンコ機1の正面図である。 遊技盤2の正面図である。 センター飾り8の斜視図である。 第一図柄作動ゲート11を遊技球が通過した場合における普通電動役物16〜19の基本動作を示すタイミングチャートである。 パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。 RAM52の第一普通当たり関係情報記憶エリアを示す概念図である。 ROM53に記憶されている第一変動パターン決定テーブルの概念図である。 ROM53に記憶されている第四変動パターン決定テーブルの概念図である。 主制御基板41において行われるメイン処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われるスイッチ読込処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第一普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第一普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第一普通電動役物処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第四普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第四普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第四普通電動役物処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第二普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第二普通電動役物処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第三普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理の中において行われる第三普通電動役物処理のフローチャートである。 サブ制御基板58において行われるサブ制御基板処理のフローチャートである。 サブ制御基板処理の中において行われる超過報知制御処理のフローチャートである。
以下、本発明に係る遊技機の一実施形態である、いわゆる一般電役タイプのパチンコ機1について、図面を参照して説明する。以下の説明では、図1の手前側、奥側、上側、下側、左側、および右側を、それぞれ、パチンコ機1の前側、後側、上側、下側、左側、および右側とする。
まず、図1から図3を参照して、パチンコ機1の機械的構成について説明する。図1に示すように、パチンコ機1の上半分の部分には遊技盤2が設けられている。遊技盤2は正面視略正方形の板状であり(図2参照)、透明なガラス板を保持した前面枠10によって前面を保護されている。遊技盤2の下部には上皿5が設けられている。上皿5は、遊技球発射装置37(図5参照)に金属製の遊技球を供給し、且つ賞球を受ける。上皿5の上面には、遊技者によって操作される操作ボタン9が設けられている。上皿5の直下には、賞球を受ける下皿6が設けられている。下皿6の右横には、遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられている。発射ハンドル7は、遊技者が回転操作できるように設けられており、遊技者が発射ハンドル7を回転させて発射操作を行うと、発射ハンドル7の回転角度に応じた強度で、遊技球発射装置37によって遊技球が発射される。前面枠10の上部の左右の角には、スピーカ48がそれぞれ設けられている。
図2に示すように、遊技盤2の前面には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が形成されている。遊技球発射装置37(図5参照)によって発射された遊技球は、ガイドレール3によって遊技領域4へ導かれ、遊技領域4内を流下する。遊技領域4は、発射ハンドル7の発射強度に応じて、遊技球が流下する度合いを互いに異にする第一遊技領域4Lと第二遊技領域4Rとを備えている。第一遊技領域4Lは、パチンコ機1に正対した遊技者から見て遊技領域4の左側に位置し、第二遊技領域4Rは、遊技者から見て遊技領域4の右側に位置している。ガイドレール3は遊技領域4の左側に形成されている。発射ハンドル7によって所定の強度以上の発射強度で発射された遊技球は第二遊技領域4Rを流下し(例えば図2の矢印R参照)、所定の強度未満の発射強度で発射された遊技球は第一遊技領域4Lを流下する(例えば図2の矢印L参照)。以下、矢印Lに示すように遊技球を発射することを「左打ち」と、矢印Rに示すように遊技球を発射することを「右打ち」という。
遊技領域4の略中央には、各種演出を実行するセンター飾り8が設けられている。センター飾り8の詳細構造は後述する。センター飾り8の略中央下方には、第一図柄作動ゲート11が設けられている。センター飾り8の略中央右方には、第四図柄作動ゲート14が設けられている。第一図柄作動ゲート11および第四図柄作動ゲート14は、それぞれ遊技球を検出する領域である。第四図柄作動ゲート14の上方には、第一普通電動役物16が設けられている。第四図柄作動ゲート14の下方には、第四普通電動役物19が設けられている。第四普通電動役物19の左斜め下方には、第二普通電動役物17が設けられている。第二普通電動役物17の左斜め下方には、第三普通電動役物18が設けられている。以下、第一普通電動役物16、第二普通電動役物17、第三普通電動役物18、および第四普通電動役物19を総称する場合、普通電動役物16〜19という。普通電動役物16〜19のそれぞれは、開閉部材を備える。普通電動役物16〜19のそれぞれの開閉部材が開放された場合にのみ、遊技球は普通電動役物16〜19に入賞できる。各開閉部材は、ソレノイドによって電気的に開閉される。さらに遊技盤2には、上記以外に各種の電飾ランプ、入賞口、風車、および遊技くぎ等が設けられている。
なお、遊技領域4において、各遊技部材が上記のように配設されるため、左打ちによって第一遊技領域4Lを流下した遊技球は、右打ちによって第二遊技領域4Rを流下した遊技球よりも、第一図柄作動ゲート11を通過しやすい。また、第四図柄作動ゲート14を通過または開閉部材が開放された普通電動役物16〜19へ入賞可能な遊技球は、右打ちによって第二遊技領域4Rを流下する遊技球が大半である。左打ちによって第一遊技領域4Lを流下する遊技球が、第四図柄作動ゲート14を通過または開閉部材が開放された普通電動役物16〜19へ入賞することは困難である。遊技者は、後述する大当たり遊技中は右打ちによって遊技を進め、それ以外の場合は左打ちによって遊技を進める。
遊技盤2の右下部には、第一普通当たり判定、第二普通当たり判定、第三普通当たり判定、および第四普通当たり判定の結果および各判定における保留球数等を表示する図柄表示部24が設けられている。図柄表示部24は、第一普通図柄表示部、第二普通図柄表示部、第三普通図柄表示部、第四普通図柄表示部、第一普通図柄記憶数表示LED、第二普通図柄記憶数表示LED、第三普通図柄記憶数表示LED、および第四普通図柄記憶数表示LEDを備える。第一〜第四普通図柄表示部は、それぞれ1個または複数個のLEDからなり、第一〜第四普通当たり判定の結果を示す第一〜第四普通図柄を、LEDの点灯および消灯によって表示する。第一〜第四普通図柄記憶数表示LEDは、第一〜第四普通当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数(いわゆる「保留球数」)を表示する。
図2および図3を参照して、センター飾り8の詳細構造について説明する。図2および図3に示すように、センター飾り8は、表示画面28、可動役物30、ワープ部31、クルーン33、クルーン第四図柄作動口12、ステージ34、ステージ第四図柄作動口13を主に備える。なお、図3においては、表示画面28および可動役物30の図示を省略している。表示画面28は、センター飾り8の略中央に配置されている。表示画面28は、LCDによって構成され、様々な映像を表示する。表示画面28は、第一報知演出と第二報知演出とを表示可能である。第一報知演出は、演出用の図柄である第一演出図柄(図示略)を変動させた後に、第一普通当たり判定の結果を示す第一演出図柄の組合せを確定表示させることで、第一普通当たり判定の結果を遊技者に報知する演出である。第二報知演出は、演出用の図柄である第二演出図柄(図示略)を変動させた後に、第四普通当たり判定の結果を示す第二演出図柄の組合せを確定表示させることで、第四普通当たり判定の結果を遊技者に報知する演出である。可動役物30は、センター飾り8において表示画面28の上方に設けられている。可動役物30は、可動部を動作させることで各種演出を行う。
図3に示すように、ワープ部31は、センター飾り8において表示画面28の左方に設けられている。ワープ部31は、第一遊技領域4Lを流下する遊技球の一部を、センター飾り8の外側から内側へ案内するための通路である。ワープ部31は、ワープ入口311とワープ通路312とワープ出口313とを備えている。ワープ入口311は、センター飾り8の左側の略中央に設けられ、第一遊技領域4Lを流下する遊技球の一部をワープ部31に受け入れ可能である。ワープ通路312は、ワープ入口311から右下方に傾斜しながら延設され、ワープ入口311から進入した遊技球が流下する通路をなす。ワープ出口313は、ワープ通路312においてワープ入口311が設けられる端部とは反対側の端部に設けられ、クルーン33に接続する。ワープ出口313は、ワープ通路312を通過した遊技球をクルーン33の内側へ排出可能である。
クルーン33は、センター飾り8において表示画面28の下方に設けられている。クルーン33は、上側が開口する皿状で、正面視略U字状の遊技部材である。クルーン33は、その内側に、ワープ部31から進入した遊技球が旋回可能な凹部を備えている。凹部の底部には、1つの第一案内孔331と2つの第二案内孔332とが形成されている。クルーン第四図柄作動口12は、クルーン33の内側において第一案内孔331に連続して設けられている。第一案内孔331は、底部の後側に設けられており、クルーン第四図柄作動口12に遊技球を案内する。ステージ34は、クルーン33の直下に設けられている。2つの第二案内孔332は、底部の前側に設けられており、クルーン33の下側に遊技球を排出して、ステージ34上に案内する。
ステージ34は、左右方向に延び、その上を遊技球が転動可能な遊技部材である。ステージ34の左右両端部は、前斜め下方に向けてわずかに傾斜した斜面であり、ステージ34の中央部は、後斜め下方に向けてわずかに傾斜した斜面である。ステージ第四図柄作動口13は、ステージ34上において、ステージ34の中央部背面側に設けられている。
上記構成によれば、第一遊技領域4Lを流下する遊技球の一部がワープ入口311からセンター飾り8の内部に進入する。ワープ入口311に進入した遊技球は、ワープ通路312を流下してワープ出口313からクルーン33の内側へと排出される。クルーン33の内側に進入した遊技球は、凹部の上を旋回し、その旋回力が弱まると、第一案内孔331または2つの第二案内孔332へ落下する。第一案内孔331へ落下した遊技球は、クルーン第四図柄作動口12へ入賞する。2つの第一案内孔331のいずれかに落下した遊技球は、ステージ34上に落下する。なお、第一案内孔331および2つの第二案内孔332のそれぞれの口径は、遊技球の直径よりもわずかに大きい。また、第一案内孔331の口径は、2つの第二案内孔332のそれぞれの口径よりもわずかに大きい。このため、クルーン33へ進入した遊技球のうち、クルーン第四図柄作動口12へ入賞する遊技球の割合は1/3未満である。なお、この割合は1/3未満に限定されない。
ステージ34上に落下した遊技球は、ステージ34上を転動した後、ステージ34の左右いずれかの端部からセンター飾り8の外側の遊技領域4へ落下し、または中央部からステージ第四図柄作動口13へ入賞する。したがって、クルーン第四図柄作動口12およびステージ第四図柄作動口13へ入賞可能な遊技球は、主に左打ちされて第一遊技領域4Lを流下する遊技球である。右打ちされて第二遊技領域4Rを流下する遊技球が、クルーン第四図柄作動口12およびステージ第四図柄作動口13へ入賞することは困難である。ステージ34からセンター飾り8の外側の遊技領域4へ落下した遊技球は、その一部が第一図柄作動ゲート11を通過する。なお、ステージ34の大部分は、前斜め下方に傾斜する。このため、ステージ34上を転動する遊技球のうち、ステージ第四図柄作動口13へ入賞する遊技球の割合は1/3未満である。より詳細には、クルーン33へ進入した遊技球のうち、クルーン第四図柄作動口12へ入賞する遊技球の割合よりも、ステージ34上を転動する遊技球のうち、ステージ第四図柄作動口13へ入賞する遊技球の割合の方が小さい。なお、ステージ34上を転動する遊技球のうち、ステージ第四図柄作動口13へ入賞する遊技球の割合は、クルーン33へ進入した遊技球のうち、クルーン第四図柄作動口12へ入賞する遊技球の割合以上でもよいし、1/3未満に限定されるものでもない。また、クルーン第四図柄作動口12またはステージ第四図柄作動口13へ遊技球が入賞した場合には、所定数の賞球が払い出される。
パチンコ機1は、ワープ部31を設けることで、遊技球がワープ部31を通過するか否かについて遊技者の興趣を高めることができる。また、パチンコ機1は、クルーン33を設け、クルーン33によって遊技球の一部をクルーン第四図柄作動口12へ振り分けることで、ワープ部31を経てクルーン33へ進入した遊技球がクルーン第四図柄作動口12へ入賞するか否かについて、遊技者の興趣を高めることができる。さらに、パチンコ機1は、ステージ34を設け、ステージ34上にステージ第四図柄作動口13を設けることで、クルーン33においてクルーン第四図柄作動口12へ入賞せずにステージ34へ落下した遊技球が、ステージ第四図柄作動口13へ入賞するか否かについて、遊技者の興趣を高めることができる。このように、パチンコ機1は、センター飾り8の外側からワープ部31によってセンター飾り8の内側に誘導されてクルーン33を経由し、ステージ34からセンター飾り8の外側の遊技領域4へと落下するまでの遊技球の一連の流れでは、遊技球が経由するクルーン33およびステージ34において、クルーン第四図柄作動口12およびステージ第四図柄作動口13へ遊技球が入賞する可能性があるように構成されている。よって、パチンコ機1は、この一連の流れの最初から最後まで一連の流れの中にある遊技球に遊技者の注目を集めることができる。そして、パチンコ機1は、ステージ34の直下に第一図柄作動ゲート11を設けることで、ステージ34においてステージ第四図柄作動口13へ入賞せずに遊技領域4へ落下した遊技球が、第一図柄作動ゲート11を通過するか否かについて、遊技者の興趣を高めることができる。
図4を参照して、本実施形態のパチンコ機1の遊技例の一について説明する。図4は、左打ちで遊技を開始して、第一図柄作動ゲート11を遊技球が通過した場合における各電動役物の基本動作のタイムチャートを示す。なお、クルーン第四図柄作動口12もしくはステージ第四図柄作動口13へ遊技球が入賞した場合、または第四図柄作動ゲート14を遊技球が通過した場合における各電動役物の動作についても、第一普通電動役物16の代わりに第四普通電動役物19の開閉を行う点が異なるのみであるので、この説明は省略する。
本実施形態では、第一図柄作動ゲート11を遊技球が通過すると、第一普通当たり判定が行われる。本実施形態では、第一普通当たり判定において当たりと判定される確率は、約1/60である。なお、第一普通当たりにおいて当たりと判定される確率は、約1/60に限られず、1/60以外の確率であってもよい。以下、第一普通当たり判定において当たりと判定されることを、「第一普通当たり」ともいう。本実施形態において、第一図柄作動ゲート11を通過した遊技球に対して、第一普通当たり判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数(最大第一保留球数)は「4」である。第一普通当たり判定が行われると、図柄表示部24の第一普通図柄表示部に表示される第一普通図柄が変動を開始する。第一普通図柄の変動に同期して、表示画面28や可動役物30によって第一普通当たり判定の結果を報知するための第一報知演出が行われる。第一普通当たり判定において当たりと判定されると、第一普通電動役物16が開放される。なお、第一普通電動役物16は、第一普通当たりを示す第一普通図柄が確定表示されてから開放される。開放された第一普通電動役物16に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の個数に応じて、所定数の賞球が払い出される第一普通当たり遊技が実行される。遊技者は、第一普通電動役物16に遊技球を入賞させるため、以降の遊技を右打ちによって進行する。一旦開放された第一普通電動役物16は、所定の開放時間(以下、「第一開放時間」という。)の経過、および4個の遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖される。
また、クルーン第四図柄作動口12もしくはステージ第四図柄作動口13へ遊技球が入賞するか、第四図柄作動ゲート14を遊技球が通過すると、第四普通当たり判定が行われる。左打ちによって遊技が進行する場合、第一遊技領域4Lを流下する遊技球は、第一図柄作動ゲート11を通過可能であるとともに、クルーン第四図柄作動口12またはステージ第四図柄作動口13へ入賞可能である。したがって、左打ちによって遊技が進められる場合、第一普通当たり判定と第四普通当たり判定との両方が実行されうる。なお、パチンコ機1は、第一普通図柄の変動中であっても、第四普通当たり判定を実行できる。本実施形態では、第四普通当たり判定において当たりと判定される確率は、約1/50である。以下、第四普通当たり判定において当たりと判定されることを、「第四普通当たり」ともいう。本実施形態において、クルーン第四図柄作動口12またはステージ第四図柄作動口13へ入賞した遊技球および第四図柄作動ゲート14を通過した遊技球に対して、第一普通当たり判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数(最大第四保留球数)は「4」である。本実施形態では、第四普通当たり判定において第四普通当たりと判定される確率は、第一普通当たり判定において第一普通当たりと判定される確率よりも高い。なお、第四普通当たりと判定される確率は1/50以外の確率であってよく、第一普通当たりにおいて第一普通当たりと判定される確率と等しくてもよいし、第一普通当たりと判定される確率よりも高くても低くてもよい。第四普通当たり判定が行われると、図柄表示部24の第四普通図柄表示部に表示される第四普通図柄が変動を開始する。第四普通図柄の変動に同期して、表示画面28や可動役物30によって第四普通当たり判定の結果を報知するための第二報知演出が行われる。第四普通当たり判定において当たりと判定されると、第四普通電動役物19が開放される。なお、第四普通電動役物19は、第四普通当たりを示す第四普通図柄が確定表示されてから開放される。開放された第四普通電動役物19に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の個数に応じて、所定数の賞球が払い出される第四普通当たり遊技が実行される。遊技者は、第四普通電動役物19に遊技球を入賞さるため、以降の遊技を右打ちによって進行する。一旦開放された第四普通電動役物19は、所定の開放時間(以下、「第四開放時間」という。)の経過、および4個の遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖される。
第一普通電動役物16および第四普通電動役物19は、遊技球を獲得するための入賞口であり、且つ、第二普通図柄の作動口である。第一普通電動役物16または第四普通電動役物19へ遊技球が入賞すると、第二普通当たり判定が行われる。本実施形態では、第二普通当たり判定において当たりと判定される確率は100%である。以下、第二普通当たり判定において当たりと判定されることを「第二普通当たり」ともいう。なお、第二普通当たりと判定される確率は必ずしも100%でなくてもよく、100%未満であっても構わない。第二普通当たり判定において当たりと判定されると、第二普通電動役物17が開放される。なお、第二普通電動役物17は、第二普通当たりを示す第二普通図柄が確定表示されてから開放される。開放された第二普通電動役物17に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の個数に応じて、所定数の賞球が払い出される第二普通当たり遊技が実行される。一旦開放された第二普通電動役物17は、所定の開放時間(以下、「第二開放時間」という。)の経過、および4個の遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖される。本実施形態において、第一普通電動役物16および第四普通電動役物19に入賞した遊技球に対して、第二普通当たり判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数(最大第二保留球数)は「4」である。このため、第二普通当たり判定は最大で4回行われることとなり、第二普通当たり遊技も最大で4回行われる。なお、第二普通当たり遊技中には、第二普通図柄は変動しない。
第二普通電動役物17は、遊技球を獲得するための入賞口であり、且つ、第三普通図柄の作動口である。第二普通電動役物17へ遊技球が入賞すると、第三普通当たり判定が行われる。本実施形態では、第三普通当たり判定において当たりと判定される確率は100%である。以下、第三普通当たり判定において当たりと判定されることを「第三普通当たり」ともいう。なお、第三普通当たりと判定される確率は必ずしも100%でなくてもよく、100%未満であっても構わない。第三普通当たり判定において当たりと判定されると、第三普通電動役物18が開放される。なお、第三普通電動役物18は、第三普通当たりを示す第三普通図柄が確定表示されてから開放される。開放された第三普通電動役物18に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の個数に応じて、所定数の賞球が払い出される第三普通当たり遊技が実行される。一旦開放された第三普通電動役物18は、所定の開放時間(以下、「第三開放時間」という。)の経過、および7個の遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖される。本実施形態において、第二普通電動役物17に入賞した遊技球に対して、第三普通当たり判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数(最大第三保留球数)は「4」である。第二普通電動役物17へは、最大で4個の遊技球が入賞可能であるので、第三普通当たり判定は最大で4回行われることとなり、第三普通当たり遊技も最大で4回行われる。以下、この第二普通電動役物17へ入賞した4個の遊技球に対して実行されるそれぞれの第三普通当たり遊技をまとめて、「一連の第三普通当たり遊技」とする。なお、第三普通当たり遊技中には、第三普通図柄は変動しない。
なお、第一図柄作動ゲート11を通過した遊技球は、合計4個まで保留球として第一普通当たり判定を保留可能である。また、クルーン第四図柄作動口12またはステージ第四図柄作動口13へ遊技球が入賞するか、第四図柄作動ゲート14を通過した遊技球は、合計4個まで保留球として第四普通当たり判定を保留可能である。遊技者は賞球を獲得するため、まず左打ちで遊技を進行し、第一図柄作動ゲート11に遊技球を通過させるか、クルーン第四図柄作動口12またはステージ第四図柄作動口13に遊技球を入賞させる。第一普通当たりと判定されれば、第一普通電動役物16が開放される。第四普通当たりと判定されれば、第四普通電動役物19が開放される。遊技者は、第一普通電動役物16または第四普通電動役物19へ遊技球を入賞させることにより、所定数の賞球を獲得できる。ここで、第一普通電動役物16に、最大数の4個の遊技球が入賞したとする。
第一普通電動役物16に遊技球が入賞したことに対して、1回目の第二普通当たり判定が行われる。1回目の第二普通当たり判定において第二普通当たりと判定されれば、第二普通電動役物17が開放される。遊技者は、第二普通電動役物17へ遊技球を入賞させることにより、所定数の賞球を獲得できる。次いで、一連の第三普通当たり遊技が開始される。具体的には、第二普通電動役物17への1個目の入賞に対して、1回目の第三普通当たり判定が行われる。1回目の第三普通当たり判定において第三普通当たりと判定されれば、第三普通電動役物18が開放される。遊技者は、第三普通電動役物18へ遊技球を入賞させることにより、所定数の賞球を獲得できる。次いで、第二普通電動役物17への2個目の入賞に対して、2回目の第三普通当たり判定が行われる。2回目の第三普通当たり判定において第三普通当たりと判定されれば、第三普通電動役物18が開放される。遊技者は、第三普通電動役物18へ遊技球を入賞させることにより、所定数の賞球を獲得できる。次いで、第二普通電動役物17への3個目の入賞に対して、3回目の第三普通当たり判定が行われる。3回目の第三普通当たり判定において第三普通当たりと判定されれば、第三普通電動役物18が開放される。遊技者は、第三普通電動役物18へ遊技球を入賞させることにより、所定数の賞球を獲得できる。次いで、第二普通電動役物17への4個目の入賞に対して、4回目の第三普通当たり判定が行われる。4回目の第三普通当たり判定において第三普通当たりと判定されれば、第三普通電動役物18が開放される。遊技者は、第三普通電動役物18へ遊技球を入賞させることにより、所定数の賞球を獲得する。一連の第三普通当たり遊技が終了する。
さらに、第一普通電動役物16に遊技球が入賞したことに対して、2回目の第二普通当たり判定が行われる。第二普通当たりと判定されれば、第二普通電動役物17が開放される第二普通当たり遊技が行われる。さらに第二普通電動役物17への遊技球の入賞に対して、一連の第三普通当たり遊技が行われる。さらに、3回目の第二普通当たり遊技および一連の第三普通当たり遊技、4回目の第二普通当たり遊技および一連の第三普通当たり遊技が行われ、遊技者は多数の賞球を獲得できる。以下、第一普通当たり(および第四普通当たり)に伴う第一普通電動役物16(および第四普通電動役物19)の開放、第二普通当たり判定、第二普通電動役物17の開放、一連の第三普通当たり遊技を「大当たり遊技」という。1回の大当たり遊技は、第一普通電動役物16または第四普通電動役物19が開放されてから、最大で16回実行される第三普通電動役物18の開放動作が終了するまでの遊技である。
また、パチンコ機1は、大当たり遊技中においても第一普通当たり判定および第四普通当たり判定を実行できる。遊技者は、大当たり遊技中は右打ちによって遊技を進行する。右打ちされて第二遊技領域4Rを流下する遊技球は、第四図柄作動ゲート14を通過できる。大当たり遊技中に第四図柄作動ゲート14を遊技球が通過した場合、第四普通当たり判定が行われる。第四普通当たり判定によって第四普通当たりと判定されれば、大当たり遊技が連続して実行されることとなり、遊技者を楽しませることができる。
図5を参照して、パチンコ機1の電気的構成について説明する。パチンコ機1の制御部40は、主制御基板41、サブ制御基板58、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、払出制御基板45、中継基板47、および電源基板42を主に備える。
主制御基板41は、パチンコ機1の主制御を司る。主制御基板41の主基板CPUユニット50には、各種の演算処理を行うCPU51と、データを一時的に記憶するRAM52と、制御プログラム等を記憶したROM53とが設けられている。主基板CPUユニット50には、割込信号発生回路57が接続されている。主制御基板41は、割込信号発生回路57から割込信号が入力される毎にプログラムを実行する。主制御基板41は、I/Oインタフェイス54を介してサブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47、および出力ポート55に接続されている。出力ポート55は、図示しない遊技場管理用コンピュータにパチンコ機1の情報を出力する。
サブ制御基板58は、CPU581、RAM582、およびROM583を備え、ワープ通過スイッチ32、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、操作ボタン9、およびスピーカ48に接続している。サブ制御基板58は、主制御基板41から送信されるコマンドに従って、演出等の総合的な制御を行う。ワープ通過スイッチ32は、ワープ部31に設けられ、ワープ部31を通過した遊技球を検出する。ランプドライバ基板46は、パチンコ機1の各種照明の動作および可動役物30の動作等を制御する。演出制御基板43は、CPU431、CGROM432等を備え、サブ制御基板58から受信するコマンドに従って表示画面28の表示を制御する。払出制御基板45は、CPU45a等を備える。払出制御基板45は、主制御基板41から送信されるコマンドに応じて賞球払出装置49の動作を制御し、所定数の遊技球を賞球として払い出させる。
中継基板47には、第一普通電動役物開閉ソレノイド61、第二普通電動役物開閉ソレノイド62、第三普通電動役物開閉ソレノイド63、第四普通電動役物開閉ソレノイド64、第一図柄作動ゲートスイッチ65、第四図柄作動ゲートスイッチ66、クルーン第四図柄作動口スイッチ67、ステージ第四図柄作動口スイッチ68、第一普通電動役物スイッチ69、第二普通電動役物スイッチ70、第三普通電動役物スイッチ71、および第四普通電動役物スイッチ72が接続されている。第一普通電動役物開閉ソレノイド61は、第一普通当たり遊技中に第一普通電動役物16の開閉部材を開閉する。第二普通電動役物開閉ソレノイド62は、第二普通当たり遊技中に第二普通電動役物17の開閉部材を開閉する。第三普通電動役物開閉ソレノイド63は、第三普通当たり遊技中に第三普通電動役物18の開閉部材を開閉する。第四普通電動役物開閉ソレノイド64は、第四普通当たり遊技中に第四普通電動役物19の開閉部材を開閉する。第一図柄作動ゲートスイッチ65は、第一図柄作動ゲート11に設けられ、第一図柄作動ゲート11を通過した遊技球を検出する。第四図柄作動ゲートスイッチ66は、第四図柄作動ゲート14に設けられ、第四図柄作動ゲート14を通過した遊技球を検出する。クルーン第四図柄作動口スイッチ67は、クルーン第四図柄作動口12に設けられ、クルーン第四図柄作動口12へ入賞した遊技球を検出する。ステージ第四図柄作動口スイッチ68は、ステージ第四図柄作動口13に設けられ、ステージ第四図柄作動口13へ入賞した遊技球を検出する。第一普通電動役物スイッチ69、第一普通電動役物16に設けられ、第一普通電動役物16へ入賞した遊技球を検出する。第二普通電動役物スイッチ70は、第二普通電動役物17に設けられ、第二普通電動役物17へ入賞した遊技球を検出する。第三普通電動役物スイッチ71は、第三普通電動役物18に設けられ、第三普通電動役物18へ入賞した遊技球を検出する。第四普通電動役物スイッチ72は、第四普通電動役物19に設けられ、第四普通電動役物19へ入賞した遊技球を検出する。
電源基板42は、主制御基板41および遊技球発射装置37に接続されており、各基板および遊技球発射装置37に直流の安定化した電力を供給する。遊技球発射装置37は、一定間隔(本実施形態では、0.6秒)毎に1個ずつ遊技球を遊技領域4へ発射する。
図6を参照して、RAM52の第一普通当たり関係情報記憶エリアについて説明する。第四普通当たり関係情報記憶エリアの構成は、第一普通当たり関係情報記憶エリアの構成と同様であるため、説明を簡略化する。第一普通当たり関係情報記憶エリアは、後述するメイン処理の第一普通図柄処理(図11および図12参照)において使用される。第一普通当たり関係情報記憶エリアには、複数の記憶エリアが設けられている。遊技球が第一図柄作動ゲート11を通過した際に、保留球数のうち第一図柄作動ゲート11への遊技球の通過による第一保留球数が4未満(0〜3)であれば、番号の小さい記憶エリアから順に乱数が記憶される。本実施形態において、第一図柄作動ゲート11に入賞した遊技球に対して、第一普通当たり判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数(最大第一保留球数)は「4」である。CPU51は、処理が未だ行われていない記憶エリアの乱数のうち、最も番号が小さい記憶エリアを判定エリアとし、判定エリアに記憶されている乱数について第一普通当たり判定等の各種処理を行う。判定エリアに記憶されている乱数に関する処理(具体的には、判定結果を報知する報知演出、および、判定結果が第一普通当たりの場合に実行される第一普通当たり遊技)が終了すると、次に番号が小さい記憶エリアが判定エリアとされて、第一普通当たり判定等の処理が繰り返される。なお、処理が終了した記憶エリアの乱数は、適宜消去してもよい。
各記憶エリアには、第一普通当たり判定カウンタの値が記憶される第一普通当たり乱数欄、および第一普通図柄変動パターン決定カウンタの値が記憶される第一変動パターン決定乱数欄が設けられている。第一図柄作動ゲート11を遊技球が通過すると、その時点で計数されているそれぞれの乱数取得カウンタの値が各欄に記憶される。第一普通当たり乱数は、第一普通当たり判定のために用いられる。第一変動パターン決定乱数は、図柄表示部24の第一普通図柄表示部に表示される第一普通図柄の変動時間を示す第一変動パターンを決定するために用いられる。パチンコ機1において、第一普通図柄の変動時間は、第一普通当たり判定の結果を遊技者に報知する第一報知演出の演出時間に等しい。サブ制御基板58は、主制御基板41で決定された第一変動パターンに従って第一報知演出を制御する。具体的には、主制御基板41は、第一変動パターンに従って、第一普通図柄の変動を開始する。サブ制御基板58は、第一普通図柄の変動開始に同期して、第一演出図柄の変動表示を開始する。主制御基板41は、変動を開始した第一普通図柄の変動時間が終了すると、変動させていた第一普通図柄を、所定の時間(本実施形態では、0.8秒)の間、確定表示させる。サブ制御基板58は、第一普通図柄の確定表示に同期して、演出図柄を確定表示させる。また、サブ制御基板58は、第一演出図柄による他、表示画面28、可動役物30、スピーカ48等によっても、第一普通図柄変動パターンと同期した第一報知演出を実行する。
第四普通当たり関係情報記憶エリアは、後述するメイン処理の第四普通図柄処理(図14参照)において使用される。第四普通当たり関係情報記憶エリアには、第一普通当たり関係情報記憶エリアと同様に、複数の記憶エリアが設けられている。クルーン第四図柄作動口12もしくはステージ第四図柄作動口13へ遊技球が入賞するか、または第四図柄作動ゲート14を遊技球が通過した際に、保留球数のうちクルーン第四図柄作動口12もしくはステージ第四図柄作動口13への遊技球の入賞、または第四図柄作動ゲート14への遊技球の通過による第四保留球数が4未満(0〜3)であれば、番号の小さい記憶エリアから順に乱数が記憶される。本実施形態において、クルーン第四図柄作動口12もしくはステージ第四図柄作動口13へ入賞、または第四図柄作動ゲート14を通過した遊技球に対して、第四普通当たり判定を保留して乱数を記憶しておくことのできる数(最大第四保留球数)は「4」である。CPU51は、処理が未だ行われていない記憶エリアの乱数のうち、最も番号が小さい記憶エリアを判定エリアとし、判定エリアに記憶されている乱数について第四普通当たり判定等の各種処理を行う。判定エリアに記憶されている乱数に関する処理(具体的には、判定結果を報知する報知演出、および、判定結果が第四普通当たりの場合に実行される第四普通当たり遊技)が終了すると、次に番号が小さい記憶エリアが判定エリアとされて、第四普通当たり判定等の処理が繰り返される。なお、処理が終了した記憶エリアの乱数は、適宜消去してもよい。
各記憶エリアには、第四普通当たり判定カウンタの値が記憶される第四普通当たり乱数欄、および第四変動パターン決定カウンタの値が記憶される第四変動パターン決定乱数欄が設けられている。クルーン第四図柄作動口12もしくはステージ第四図柄作動口13へ遊技球が入賞するか、または第四図柄作動ゲート14を遊技球が通過すると、その時点で計数されているそれぞれの乱数取得カウンタの値が各欄に記憶される。第四普通当たり乱数は、第四普通当たり判定のために用いられる。第四変動パターン決定乱数は、図柄表示部24の第四普通図柄表示部に表示される第四普通図柄の変動時間を示す変動パターンを決定するために用いられる。パチンコ機1において、第四普通図柄の変動時間は、第四普通当たり判定の結果を遊技者に報知する第二報知演出の演出時間に等しい。サブ制御基板58は、主制御基板41で決定された第四変動パターンに従って第二報知演出を制御する。具体的には、主制御基板41は、第四変動パターンに従って、第四普通図柄の変動を開始する。サブ制御基板58は、第四普通図柄の変動開始に同期して、第二演出図柄の変動表示を開始する。主制御基板41は、変動を開始した第四普通図柄の変動時間が終了すると、変動させていた第四特別図柄を、所定の時間(本実施形態では、0.8秒)の間、確定表示させる。サブ制御基板58は、第四普通図柄の確定表示に同期して、第二演出図柄を確定表示させる。また、サブ制御基板58は、第二演出図柄による他、表示画面28、可動役物30、スピーカ48等によっても、第四普通図柄変動パターンと同期した第二報知演出を実行する。
なお、RAM52には、第二普通当たり関係情報記憶エリアおよび第三普通当たり関係情報記憶エリアが設けられている。第二普通当たり関係情報記憶エリアおよび第三普通当たり関係情報記憶エリアも、第一普通当たり関係情報記憶エリアと同様に構成されている。本実施形態では、第二普通図柄の変動時間、および第三普通図柄の変動時間は、それぞれ一定の時間に定められているので、第二普通当たり関係情報記憶エリアおよび第三普通当たり関係情報記憶エリアには、第二変動パターン決定乱数欄および第三変動パターン決定乱数欄は設けられていない。
以下、第一〜第四普通当たり乱数、および第一〜第四普通当たりとともに取得される各種乱数を、それぞれ総称して第一〜第四乱数という。また、第一〜第四普通当たり関係情報記憶エリアに記憶された状態で、第一〜第四普通当たり判定が保留されている第一〜第四普通当たり乱数を含む第一〜第四乱数をそれぞれ総称して、第一〜第四保留乱数という。すなわち、第一〜第四保留乱数は、第一〜第四普通当たり判定が保留され、報知演出によって各当たり判定の結果が未だ報知されていない乱数の総称である。
図7および図8を参照して、ROM53に記憶されている変動パターン決定テーブルについて説明する。パチンコ機1では、図7に示す第一変動パターン決定テーブル、図8に示す第四変動パターン決定テーブルが、それぞれ記憶されている。
図7に示すように、第一変動パターン決定テーブルは、第一普通当たり判定の結果(第一普通当たりまたははずれ)に応じて複数のテーブルを設けている。それぞれのテーブルには、複数種類の変動パターンが割り当てられており、各変動パターンと変動パターン決定乱数の値(0〜511)とが対応付けられている。第一普通当たり判定が行われると、判定結果に応じたテーブルが参照され、第一普通当たり乱数とともに取得されている第一変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターンが1つ決定される。
第一変動パターン決定テーブルにおいて、第一普通当たり判定の結果が第一普通当たりの場合には、「ノーマルリーチ」、「リーチ演出A」、「リーチ演出B」、「リーチ演出C」、「リーチ演出D」、「リーチ演出E」の順に、変動パターンが決定される割合が高くなる。ここで、「リーチ演出」とは、所定のリーチ状態を構成した後に、第一普通当たりの可能性があることを示す演出を実行する報知演出である。リーチ状態とは、第一演出図柄が当たりの判定結果を示す第一演出図柄の組合せのうちの一部を構成している状態をいい、本実施形態では、3つの第一演出図柄のうち2つが同じ図柄で停止した状態である。一方、第一普通当たり判定の結果がはずれの場合には、「ノーマルリーチ」、「リーチ演出A」、「リーチ演出B」、「リーチ演出C」、「リーチ演出D」、「リーチ演出E」の順に、変動パターンが決定される割合が低くなる。したがって、第一普通当たり判定の結果が第一普通当たりとなる期待度は、「ノーマルリーチ」、「リーチ演出A」、「リーチ演出B」、「リーチ演出C」、「リーチ演出D」、「リーチ演出E」の順に高くなる。なお、本実施形態において、「非リーチ」の第一変動パターンは、リーチ状態に至ることなく、第一演出図柄がはずれの判定結果を示す組合せで確定表示されて演出が終了する第一報知演出に対応している。本実施形態では、「非リーチ」の第一変動パターンは、第一普通当たり判定の結果がはずれの場合にのみ決定される。
図8に示すように、第四変動パターン決定テーブルは、第四普通当たり判定の結果(第四普通当たりまたははずれ)に応じて複数のテーブルを設けている。それぞれのテーブルには、1または複数種類の変動パターンが割り当てられており、各変動パターンと変動パターン決定乱数の値(0〜511)とが対応付けられている。第四普通当たり判定が行われると、判定結果に応じたテーブルが参照され、第四普通当たり乱数とともに取得されている第四変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターンが1つ決定される。
第四変動パターン決定テーブルにおいて、第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりの場合には、「当たり短変動」および「当たり長変動」のうちいずれかの変動パターンが決定される。「当たり長変動」が決定される割合は、「当たり短変動」が決定される割合よりも低い。第四普通当たり判定の結果がはずれの場合には、「はずれ変動」の変動パターンが決定される。
主制御基板41は、決定された変動パターンを指定するコマンドである変動パターン指定コマンドを、サブ制御基板58へ送信する。サブ制御基板58は、コマンドによって指定された変動パターンに応じて表示画面28およびスピーカ48等を制御する。また、主制御基板41は、決定した変動パターンに応じて決められている変動時間だけ、第一普通図柄または第四普通図柄を変動させる。
図9から図20を参照して、パチンコ機1の主制御基板41による動作について説明する。パチンコ機1の主制御は、ROM53に記憶されている制御プログラムに従って、CPU51によって行われる。制御プログラムのメイン処理(図9参照)は、割込信号発生回路57(図5参照)が4ms毎に発生する割込信号をCPU51が感知した際に、CPU51において実行される。以下、フローチャートの各ステップについて「S」と略記する。
メイン処理で使用されるフラグについて説明する。RAM52には、第一図柄作動ゲート通過フラグ、第四図柄作動ゲート通過フラグ、クルーン第四図柄作動口入賞フラグ、ステージ第四図柄作動口入賞フラグ、大当たり遊技状態フラグ、第一作動終了フラグ、第四作動終了フラグ、第一変動フラグ、第二変動フラグ、第三変動フラグ、第四変動フラグ、第一開放フラグ、第二開放フラグ、第三開放フラグ、第四開放フラグ等が記憶されている。
第一図柄作動ゲート通過フラグは、第一図柄作動ゲートスイッチ65に対応するフラグであり、第一図柄作動ゲート11を遊技球が通過した場合に「1」が記憶されて「ON」となり、メイン処理の開始時に「0」が記憶されて「OFF」となる。第四図柄作動ゲート通過フラグは、第四図柄作動ゲートスイッチ66に対応するフラグであり、第四図柄作動ゲート14を遊技球が通過した場合に「1」が記憶されて「ON」となり、メイン処理の開始時に「0」が記憶されて「OFF」となる。クルーン第四図柄作動口入賞フラグは、クルーン第四図柄作動口スイッチ67に対応するフラグであり、クルーン第四図柄作動口12へ遊技球が入賞した場合に「1」が記憶されて「ON」となり、メイン処理の開始時に「0」が記憶されて「OFF」となる。ステージ第四図柄作動口入賞フラグは、ステージ第四図柄作動口スイッチ68に対応するフラグであり、ステージ第四図柄作動口13へ遊技球が入賞した場合に「1」が記憶されて「ON」となり、メイン処理の開始時に「0」が記憶されて「OFF」となる。
大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技中に「1」が記憶されて「ON」となり、大当たり遊技中でない場合に「0」が記憶されて「OFF」となる。第一作動終了フラグは、第一普通当たりによる第一普通電動役物16の開放(第一普通当たり遊技)が終了している場合に「1」が記憶されて「ON」となり、第一普通当たり遊技が終了していない場合に「0」が記憶されて「OFF」となる。第四作動終了フラグは、第四普通当たりによる第四普通電動役物19の開放(第四普通当たり遊技)が終了している場合に「1」が記憶されて「ON」となり、第四普通当たり遊技が終了していない場合に「0」が記憶されて「OFF」となる。
第一変動フラグは、第一普通図柄が変動している場合(変動中)に「1」が記憶されて「ON」となり、第一普通図柄が変動中でない場合には、「0」が記憶されて「OFF」となる。第二変動フラグは、第二普通図柄の変動中に「1」が記憶されて「ON」となり、第二普通図柄が変動中でない場合に「0」が記憶されて「OFF」となる。第三変動フラグは、第三普通図柄の変動中に「1」が記憶されて「ON」となり、第三普通図柄が変動中でない場合に「0」が記憶されて「OFF」となる。第四変動フラグは、第四普通図柄の変動中に「1」が記憶されて「ON」となり、第四普通図柄が変動中でない場合に「0」が記憶されて「OFF」となる。第一開放フラグは、第一普通電動役物16の開放中に「1」が記憶されて「ON」となり、第一普通電動役物16の閉鎖中に「0」が記憶されて「OFF」となる。第二開放フラグは、第二普通電動役物17の開放中に「1」が記憶されて「ON」となり、第二普通電動役物17の閉鎖中に「0」が記憶されて「OFF」となる。第三開放フラグは、第三普通電動役物18の開放中に「1」が記憶されて「ON」となり、第三普通電動役物18の閉鎖中に「0」が記憶されて「OFF」となる。第四開放フラグは、第四普通電動役物19の開放中に「1」が記憶されて「ON」となり、第四普通電動役物19の閉鎖中に「0」が記憶されて「OFF」となる。
図9に示すように、メイン処理が開始されると、まず、コマンド出力処理が行われる(S1)。コマンド出力処理では、制御コマンドが、サブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47等に出力される。ここで出力される制御コマンドは、前回実施されたメイン処理においてRAM52に記憶された制御コマンドである。
次いで、スイッチ読込処理が行われる(S2)。詳細は後述するが、スイッチ読込処理では、第一図柄作動ゲート11、クルーン第四図柄作動口12、ステージ第四図柄作動口13、第四図柄作動ゲート14、普通電動役物16〜19に設けられた各スイッチ(図5参照)の検出結果から、遊技球を検知するための処理が行われる。
次いで、カウンタ更新処理が行われる(S3)。カウンタ更新処理では、RAM52に記憶されている乱数取得カウンタの値が加算され、且つ、第一〜第四普通図柄の変動時間を計測するためのタイマカウンタである第一〜第四普通図柄変動時間カウンタの値が減算される。
次いで、第一普通電動役物処理が行われる(S4)。詳細は後述するが、第一普通電動役物処理では、第一普通当たりを示す第一普通図柄が図柄表示部24に表示された場合に、第一普通当たり遊技の動作(主に第一普通電動役物16の開閉部材の開閉動作)を制御するための処理が行われる(図13参照)。
次いで、第一普通図柄処理が行われる(S5)。詳細は後述するが、第一普通図柄処理では、第一普通当たり判定、第一変動パターンの決定等の処理が行われる(図11および図12参照)。
次いで、第四普通電動役物処理が行われる(S6)。詳細は後述するが、第四普通電動役物処理では、第四普通当たりを示す第四普通図柄が図柄表示部24に表示された場合に、第四普通当たり遊技の動作(主に第四普通電動役物19の開閉部材の開閉動作)を制御するための処理が行われる(図16参照)。
次いで、第四普通図柄処理が行われる(S7)。詳細は後述するが、第四普通図柄処理では、第四普通当たり判定、第四変動パターンの決定等の処理が行われる(図14および図15参照)。
次いで、第二普通電動役物処理が行われる(S8)。詳細は後述するが、第二普通電動役物処理では、第二普通当たりを示す第二普通図柄が図柄表示部24に表示された場合に、第二普通当たり遊技の動作(主に第二普通電動役物17の開閉部材の開閉動作)を制御するための処理が行われる(図18参照)。
次いで、第二普通図柄処理が行われる(S9)。詳細は後述するが、第二普通図柄処理では、第二普通当たり判定等の処理が行われる(図17参照)。
次いで、第三普通電動役物処理が行われる(S10)。詳細は後述するが、第三普通電動役物処理では、第三普通当たりを示す第三普通図柄が図柄表示部24に表示された場合に、第三普通当たり遊技の動作(主に第三普通電動役物18の開閉部材の開閉動作)を制御するための処理が行われる(図20参照)。
次いで、第三普通図柄処理が行われる(S11)。詳細は後述するが、第三普通図柄処理では、第三普通当たり判定等の処理が行われる(図19参照)。
次いで、払出処理(S12)、エラーチェック(S13)、および情報出力処理(S14)が行われる。払出処理では、賞球の払い出しが制御される。エラーチェックでは、エラーが発生している場合に、表示画面28およびスピーカ48等を用いてエラーが報知される。情報出力処理では、遊技場管理用コンピュータ(図示略)に各種の情報が出力される。
図10を参照して、スイッチ読込処理(S2、図9参照)の詳細について説明する。スイッチ読込処理が開始されると、まず、第一図柄作動ゲートスイッチ65からの検出信号を検出したか否かに基づいて、第一図柄作動ゲート11を遊技球が通過したか否かが判断される(S21)。第一図柄作動ゲート11を遊技球が通過すると、通過した遊技球を第一図柄作動ゲートスイッチ65が検出する。第一図柄作動ゲートスイッチ65から検出信号が出力されていなければ、第一図柄作動ゲート11を遊技球が通過していないと判断されて(S21:NO)、処理はS23の判断へ移行する。第一図柄作動ゲートスイッチ65から検出信号が出力されていれば、第一図柄作動ゲート11を遊技球が通過したと判断されて(S21:YES)、RAM52に記憶される第一図柄作動ゲート通過フラグが「ON」となる(S22)。
次いで、第四図柄作動ゲートスイッチ66からの検出信号を検出したか否かに基づいて、第四図柄作動ゲート14を遊技球が通過したか否かが判断される(S23)。第四図柄作動ゲート14を遊技球が通過すると、通過した遊技球を第四図柄作動ゲートスイッチ66が検出する。第四図柄作動ゲートスイッチ66から検出信号が出力されていなければ、第四図柄作動ゲート14を遊技球が通過していないと判断されて(S23:NO)、処理はS25の判断へ移行する。第四図柄作動ゲートスイッチ66から検出信号が出力されていれば、第四図柄作動ゲート14を遊技球が通過したと判断されて(S23:YES)、RAM52に記憶される第四図柄作動ゲート通過フラグが「ON」となる(S24)。
次いで、クルーン第四図柄作動口スイッチ67からの検出信号を検出したか否かに基づいて、クルーン第四図柄作動口12へ遊技球が入賞したか否かが判断される(S25)。クルーン第四図柄作動口12へ遊技球が入賞すると、入賞した遊技球をクルーン第四図柄作動口スイッチ67が検出する。クルーン第四図柄作動口スイッチ67から検出信号が出力されていなければ、クルーン第四図柄作動口12へ遊技球が入賞していないと判断されて(S25:NO)、処理はS28の判断へ移行する。クルーン第四図柄作動口スイッチ67から検出信号が出力されていれば、クルーン第四図柄作動口12へ遊技球が入賞したと判断されて(S25:YES)、RAM52に記憶されるクルーン第四図柄作動口入賞フラグが「ON」となる(S26)。次いで、クルーン第四図柄作動口12へ遊技球が入賞したことをサブ制御基板58に通知するためのクルーン第四図柄作動口入賞コマンドがRAM52に記憶される(S27)。クルーン第四図柄作動口入賞コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S1、図9参照)によってサブ制御基板58に送信され、クルーン第四図柄作動口12へ遊技球が入賞したことを通知する。
次いで、ステージ第四図柄作動口スイッチ68からの検出信号を検出したか否かに基づいて、ステージ第四図柄作動口13へ遊技球が入賞したか否かが判断される(S28)。ステージ第四図柄作動口13へ遊技球が入賞すると、入賞した遊技球をステージ第四図柄作動口スイッチ68が検出する。ステージ第四図柄作動口スイッチ68から検出信号が出力されていなければ、ステージ第四図柄作動口13へ遊技球が入賞していないと判断されて(S28:NO)、処理はS31の処理へ移行する。ステージ第四図柄作動口スイッチ68から検出信号が出力されていれば、ステージ第四図柄作動口13へ遊技球が入賞したと判断されて(S28:YES)、RAM52に記憶されるステージ第四図柄作動口入賞フラグが「ON」となる(S29)。次いで、ステージ第四図柄作動口13へ遊技球が入賞したことをサブ制御基板58に通知するためのステージ第四図柄作動口入賞コマンドがRAM52に記憶される(S30)。ステージ第四図柄作動口入賞コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S1、図9参照)によってサブ制御基板58に送信され、ステージ第四図柄作動口13へ遊技球が入賞したことを通知する。
次いで、電動役物スイッチ読込処理が行われる(S31)。電動役物処理では、第一普通電動役物スイッチ69、第二普通電動役物スイッチ70、第三普通電動役物スイッチ71、または第四普通電動役物スイッチ72からの検出信号を検出したか否かに基づいて、普通電動役物16〜19へ遊技球が入賞したか否かが判断される。遊技球が普通電動役物16〜19へ入賞すると、入賞した遊技球を各スイッチが検出する。各スイッチから検出信号が出力されている場合には、普通電動役物16〜19へ遊技球が入賞したと判断されて、各スイッチに対応するフラグが「ON」となる。その後、処理はメイン処理へ戻る。
図11および図12を参照して、第一普通図柄処理(S5、図9参照)の詳細について説明する。図11に示すように、第一普通図柄処理が開始されると、第一図柄作動ゲート11を遊技球が通過したか否かが判断される(S41)。第一図柄作動ゲート通過フラグが「ON」でない場合には、遊技球が通過していないと判断されて(S41:NO)、処理はS51(図12参照)の判断へ移行する。第一図柄作動ゲート通過フラグが「ON」となっており、第一図柄作動ゲート11を遊技球が通過していれば(S41:YES)、第一保留球数が「4」であるか否かが判断される(S42)。第一保留球数が「4」であれば(S42:YES)、第一保留球数が最大第一保留球数に達しているため、処理はS51の判断へ移行する。
第一保留球数が「4」でない場合には(S42:NO)、RAM52に記憶されている第一保留球数に「1」が加算される(S43)。次いで、第一乱数が取得され、第一普通当たり関係情報記憶エリア(図6参照)における空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S45)。具体的には、第一普通当たり乱数欄には第一普通当たり判定カウンタの値が、第一変動パターン決定乱数欄には第一変動パターン決定カウンタの値がそれぞれ格納される。第一普通当たり乱数とともに取得される乱数は、第一変動パターン決定乱数に限られず、第一普通図柄を決定するために用いられる第一普通図柄決定乱数など、その他の種類の乱数が第一普通当たり乱数とともに取得されてもよい。処理はS51(図12参照)の判断へ移行する。
次いで、図12に示すように、普通電動役物16〜19のいずれもが閉鎖中であるか否かが判断される(S51)。第一〜第四開放フラグのうち少なくともいずれかが「ON」であれば、普通電動役物16〜19のいずれかが開放中であるとして(S51:NO)、処理はメイン処理へ戻る。例えば、第一普通当たりとなり、その後第二普通当たりや第三普通当たりとなった場合には、大当たり遊技において第一〜第三普通電動役物16〜18が開放されることとなる。この場合、第一〜第三普通電動役物16〜18の開放中に次の第一保留球についての第一普通当たり判定が行われ、第一普通図柄の変動が開始されることが考えられる。パチンコ機1は、普通電動役物16〜19の開放中には、第一普通図柄の変動時間を計測しないこととして、普通電動役物16〜19の開放中に第一普通当たりとなっても、第一普通電動役物16を開放させないようにすることができる。
第一〜第四開放フラグのいずれもが「OFF」であれば、普通電動役物16〜19のいずれもが閉鎖中であるとして(S51:YES)、第一普通図柄が変動中であるか否かが判断される(S52)。第一変動フラグが「OFF」であれば、第一普通図柄が変動中でないとして(S52:NO)、第一保留球数が「1」以上であるか否かが判断される(S53)。RAM52に記憶されている第一保留球数が「0」であれば(S53:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
第一保留球数が「1」以上の場合(S53:YES)、RAM52に記憶されている第一保留球数が「1」減算される(S54)。次いで、第一普通当たり関係情報記憶エリア(図6参照)の判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる(S55)。次いで、第一普通当たり判定が行われる(S56)。S56では、第一普通当たり判定テーブルが参照されて、S55でシフトされた判定エリアに記憶されている第一普通当たり乱数が「第一普通当たり」および「はずれ」のいずれに対応するか否かが判定される。これにより、RAM52に記憶された未判定の第一普通当たり乱数に基づく第一普通当たり判定が、第一普通当たり乱数の記憶された順に行われる。
次いで、第一変動パターン決定テーブルが参照されて、第一普通当たり判定の判定結果に応じた変動パターンの一つが、第一変動パターン決定乱数の値によって決定される(S57)。決定された第一変動パターンを指定するための第一変動パターン指定コマンドが、RAM52に記憶される(S58)。第一変動パターン指定コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S1、図9参照)によってサブ制御基板58および中継基板47に送信され、表示画面28における第一報知演出の開始、および第一普通図柄の変動開始を指示する。決定された第一変動パターンに応じて決められている第一普通図柄の変動時間が、第一普通図柄変動時間カウンタにセットされる(S59)。第一普通図柄が変動中であることを示す「1」が第一変動フラグに記憶されて(S60)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、S52の判断において、第一変動フラグが「ON」であれば、第一普通図柄が変動中であるとして(S52:YES)、第一普通図柄の変動時間が経過したか否かが判断される(S61)。S59の処理においてセットされた第一普通図柄変動時間カウンタの値が「0」でなければ、第一普通図柄の変動時間が未だ経過していないとして(S61:NO)、第一普通図柄の変動が継続され、処理はメイン処理へ戻る。第一普通図柄変動時間カウンタの値が「0」となっていれば、第一普通図柄の変動時間が経過したとして(S61:YES)、RAM52に第一普通図柄停止コマンドが記憶される(S62)。このコマンドは、コマンド出力処理(S1、図9参照)によってサブ制御基板58および中継基板47に送信され、表示画面28における第一報知演出の終了、および第一普通図柄の変動停止を指示する。第一普通図柄が変動中でないことを示す「0」が第一変動フラグに記憶される(S63)。
次いで、S56で行った第一普通当たり判定の結果が第一普通当たりであるか否かが判断される(S64)。第一普通当たり判定の結果がはずれの場合(S64:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第一普通当たり判定の結果が第一普通当たりの場合(S64:YES)、大当たり遊技状態フラグが「ON」とされ(S65)、第一作動終了フラグが「OFF」とされる(S66)。次いで、大当たり遊技が開始されることをサブ制御基板58に通知するための大当たり遊技開始通知コマンドがRAM52に記憶されて(S67)、処理はメイン処理へ戻る。
図13を参照して、第一普通電動役物処理(S4、図9参照)の詳細について説明する。図13に示すように、第一普通電動役物処理が開始されると、大当たり遊技中であるか否かが判断される(S71)。大当たり遊技状態フラグが「OFF」であれば、大当たり遊技中でないとして(S71:NO)、処理はメイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグが「ON」であれば、大当たり遊技中であるとして(S71:YES)、第一普通当たり遊技が終了したか否かが判断される(S72)。第一作動終了フラグが「ON」であれば、第一普通当たり遊技が終了したとして(S72:YES)、処理はメイン処理へ戻る。
第一作動終了フラグが「OFF」であれば、第一普通当たり遊技が終了していないとして(S72:NO)、第一普通当たり遊技に関する制御が行われる。まず、第一普通電動役物16が開放中であるか否かが判断される(S73)。第一開放フラグが「OFF」であれば、第一普通電動役物16が閉鎖中であるので(S73:NO)、第一普通電動役物16を開放させるための第一普通電動役物開放コマンドがRAM52に記憶される(S91)。次いで、第一開放時間(本実施形態では、5.7秒)が、第一普通電動役物開放時間カウンタに記憶される(S92)。次いで、第一開放フラグが「ON」とされ(S93)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、第一開放フラグが「ON」であれば、第一普通電動役物16が開放中であるので(S73:YES)、第一普通電動役物16へ入賞した遊技球の処理、および第一普通電動役物16を閉鎖するための処理が行われる。まず、第一開放時間が経過したか否かが判断される(S74)。S92の処理でセットされた第一普通電動役物開放時間カウンタの値が「0」でなければ、第一開放時間は未だ経過していないとして(S74:NO)、第一普通電動役物16へ遊技球が入賞したか否かが判断される(S75)。第一普通電動役物スイッチ69に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第一普通電動役物16へ遊技球が入賞していないと判断されて(S75:NO)、処理はS77の判断へ移行する。
一方、第一普通電動役物スイッチ69に対応するフラグが「ON」となっている場合、第一普通電動役物16へ遊技球が入賞したと判断される(S75:YES)。このため、第一普通電動役物16へ入賞した遊技球の個数を計数するRAM52の第一入賞球数カウンタに「1」が加算される(S76)。次いで、第一入賞球数が最大第二保留球数である「4」以上であるか否かが判断される(S77)。第一入賞球数が「4」未満であれば(S77:NO)、継続して第一普通電動役物16が開放されるので、処理はそのままメイン処理へ戻る。
また、第一入賞球数が「4」以上の場合(S77:YES)、もしくは第一開放時間が経過した場合(S74:YES)、第一普通電動役物16を閉鎖するための第一普通電動役物閉鎖コマンドがRAM52に記憶される(S81)。次いで、第一開放フラグに「0」が記憶されて「OFF」とされ(S82)、第一作動終了フラグに「1」が記憶されて「ON」とされる(S83)。処理はメイン処理へ戻る。
図14および図15を参照して、第四普通図柄処理(S7、図9参照)の詳細について説明する。図14に示すように、第四普通図柄処理が開始されると、第四図柄作動ゲート14を遊技球が通過したか否かが判断される(S101)。第四図柄作動ゲートスイッチ66に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第四図柄作動ゲート14を遊技球が通過していないと判断されて(S101:NO)、クルーン第四図柄作動口12へ遊技球が入賞したか否かが判断される(S102)。クルーン第四図柄作動口入賞フラグが「OFF」となっている場合には、クルーン第四図柄作動口12へ遊技球が入賞していないと判断されて(S102:NO)、ステージ第四図柄作動口13へ遊技球が入賞したか否かが判断される(S103)。ステージ第四図柄作動口入賞フラグが「OFF」となっている場合には、ステージ第四図柄作動口13へ遊技球が入賞していないと判断されて(S103:NO)、処理はS111(図15参照)の判断へ移行する。
一方、第四図柄作動ゲート通過フラグが「ON」となっている場合、第四図柄作動ゲート14を遊技球が通過したと判断されて(S101:YES)、処理はS104の判断へ移行する。また、クルーン第四図柄作動口入賞フラグが「ON」となっている場合、クルーン第四図柄作動口12へ遊技球が入賞したと判断されて(S102:YES)、処理はS104の判断へ移行する。また、ステージ第四図柄作動口入賞フラグが「ON」となっている場合、ステージ第四図柄作動口13へ遊技球が入賞したと判断されて(S103:YES)、処理はS104の判断へ移行する。
次いで、第四保留球数が「4」であるか否かが判断される(S104)。第四保留球数が「4」であれば(S104:YES)、第四保留球数が最大第四保留球数に達しているため、処理はS111の判断へ移行する。第四保留球数が「4」でない場合には(S104:NO)、RAM52に記憶されている第四保留球数に「1」が加算される(S107)。次いで、第四乱数が取得され、第四普通当たり判定カウンタの値および第四変動パターン決定カウンタの値が、第四普通当たり関係情報記憶エリアにおける空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S108)。
図15に示すように、次いで、普通電動役物16〜19のいずれもが閉鎖中であるか否かが判断される(S111)。第一〜第四開放フラグのうち少なくともいずれかが「ON」であれば、普通電動役物16〜19のいずれかが開放中であるとして(S111:NO)、処理はメイン処理へ戻る。これにより、パチンコ機1は、普通電動役物16〜19の開放中には、第四普通図柄の変動時間を計測しないこととして、普通電動役物16〜19の開放中に第四普通当たりとなっても、第四普通電動役物19を開放させないようにすることができる。
一方、第一〜第四開放フラグのいずれもが「OFF」であれば、普通電動役物16〜19のいずれもが閉鎖中であるとして(S111:YES)、第四普通図柄が変動中であるか否かが判断される(S112)。第四変動フラグが「OFF」であれば、第一普通図柄が変動中でないとして(S112:NO)、第四保留球数が「1」以上であるか否かが判断される(S113)。RAM52に記憶されている第四保留球数が「0」であれば(S113:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
第四保留球数が「1」以上の場合(S113:YES)、RAM52に記憶されている第四保留球数が「1」減算される(S114)。次いで、第四普通当たり関係情報記憶エリアの判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる(S115)。次いで、第四普通当たり判定が行われる(S116)。第四普通当たり判定は、第四普通当たり判定テーブルが参照されることで行われる。第四普通当たり判定テーブルは、ROM53に記憶されている。第四普通当たり判定テーブルには、「第四普通当たり」および「はずれ」に各々対応する第四普通当たり乱数の乱数値が定義されている。第四普通当たり判定テーブルが参照されて、S115でシフトされた判定エリアに記憶されている第四普通当たり乱数が「第四普通当たり」および「はずれ」のいずれに対応するか否かが判定される。これにより、RAM52に記憶された未判定の第四普通当たり乱数に基づく第四普通当たり判定が、第四普通当たり乱数の記憶された順に行われる。
次いで、第四変動パターン決定テーブルが参照されて、第四普通当たり判定の判定結果に応じた変動パターンの一つが、第四変動パターン決定乱数の値によって決定される(S117)。決定された第四変動パターンを指定するための第四変動パターン指定コマンドが、RAM52に記憶される(S118)。第四変動パターン指定コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S1、図9参照)によってサブ制御基板58および中継基板47に送信され、表示画面28における第二報知演出の開始、および第四普通図柄の変動開始を指示する。決定された第四変動パターンに応じて決められている第四普通図柄の変動時間が、第四普通図柄変動時間カウンタにセットされる(S119)。第四普通図柄が変動中であることを示す「1」が第四変動フラグに記憶されて(S120)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、S112の判断において、第四変動フラグが「ON」であれば、第四普通図柄が変動中であるとして(S112:YES)、第四普通図柄の変動時間が経過したか否かが判断される(S121)。S119の処理においてセットされた第四普通図柄変動時間カウンタの値が「0」でなければ、第四普通図柄の変動時間が未だ経過していないとして(S121:NO)、第四普通図柄の変動が継続され、処理はメイン処理へ戻る。第四普通図柄変動時間カウンタの値が「0」となっていれば、第四普通図柄の変動時間が経過したとして(S121:YES)、RAM52に第四普通図柄停止コマンドが記憶される(S122)。このコマンドは、コマンド出力処理(S1、図9参照)によってサブ制御基板58および中継基板47に送信され、表示画面28における第二報知演出の終了、および第四普通図柄の変動停止を指示する。第四普通図柄が変動中でないことを示す「0」が第四変動フラグに記憶される(S123)。
次いで、S116で行った第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりであるか否かが判断される(S124)。第四普通当たり判定の結果がはずれの場合(S124:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりの場合(S124:YES)、大当たり遊技状態フラグが「ON」とされ(S125)、第四作動終了フラグが「OFF」とされる(S126)。次いで、大当たり遊技が開始されることをサブ制御基板58に通知するための大当たり遊技開始通知コマンドがRAM52に記憶されて(S127)、処理はメイン処理へ戻る。
図16を参照して、第四普通電動役物処理(S6、図9参照)の詳細について説明する。図16に示すように、第四普通電動役物処理が開始されると、大当たり遊技中であるか否かが判断される(S131)。大当たり遊技状態フラグが「OFF」であれば、大当たり遊技中でないとして(S131:NO)、処理はメイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグが「ON」であれば、大当たり遊技中であるとして(S131:YES)、第四普通当たり遊技が終了したか否かが判断される(S132)。第四作動終了フラグが「ON」であれば、第四普通当たり遊技が終了したとして(S132:YES)、処理はメイン処理へ戻る。
第四作動終了フラグが「OFF」であれば、第一普通当たり遊技が終了していないとして(S132:NO)、第四普通当たり遊技に関する制御が行われる。まず、第四普通電動役物19が開放中であるか否かが判断される(S133)。第四開放フラグが「OFF」であれば、第四普通電動役物19が閉鎖中であるので(S133:NO)、第四普通電動役物19を開放させるための第四普通電動役物開放コマンドがRAM52に記憶される(S151)。次いで、第四開放時間(本実施形態では、5.7秒)が第四普通電動役物開放時間カウンタに記憶される(S152)。次いで、第四開放フラグが「ON」とされ(S153)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、第四開放フラグが「ON」であれば、第四普通電動役物19が開放中であるので(S133:YES)、第四普通電動役物19へ入賞した遊技球の処理、および第四普通電動役物19を閉鎖するための処理が行われる。まず、第四開放時間が経過したか否かが判断される(S134)。S152の処理でセットされた第四普通電動役物開放時間カウンタの値が「0」でなければ、第四開放時間は未だ経過していないとして(S134:NO)、第四普通電動役物19へ遊技球が入賞したか否かが判断される(S135)。第四普通電動役物スイッチ72に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第四普通電動役物19へ遊技球が入賞していないと判断されて(S135:NO)、処理はS137の判断へ移行する。
一方、第四普通電動役物スイッチ72に対応するフラグが「ON」となっている場合、第四普通電動役物19へ遊技球が入賞したと判断される(S135:YES)。このため、第四普通電動役物19へ入賞した遊技球の個数を計数するRAM52の第四入賞球数カウンタに「1」が加算される(S136)。次いで、第四入賞球数が最大第二保留球数である「4」以上であるか否かが判断される(S137)。第四入賞球数が「4」未満であれば(S137:NO)、継続して第四普通電動役物19が開放されるので、処理はそのままメイン処理へ戻る。
また、第四入賞球数が「4」以上の場合(S137:YES)、もしくは第四開放時間が経過した場合(S134:YES)、第四普通電動役物19を閉鎖するための第四普通電動役物閉鎖コマンドが、RAM52に記憶される(S141)。次いで、第四開放フラグに「0」が記憶されて「OFF」とされ(S142)、第四作動終了フラグに「1」が記憶されて「ON」とされる(S143)。処理はメイン処理へ戻る。
図17を参照して、第二普通図柄処理(S9、図9参照)の詳細について説明する。図17に示すように、第二普通図柄処理が開始されると、第一普通電動役物16へ遊技球が入賞したか否かが判断される(S161)。第一普通電動役物スイッチ69に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第一普通電動役物16へ遊技球が入賞していないと判断されて(S161:NO)、第四普通電動役物19へ遊技球が入賞したか否かが判断される(S163)。第四普通電動役物スイッチ72に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第四普通電動役物19へ遊技球が入賞していないと判断されて(S163:NO)、処理はS171の判断へ移行する。
一方、第一普通電動役物スイッチ69に対応するフラグが「ON」となっている場合、第四普通電動役物19へ遊技球が入賞したと判断されて(S161:YES)、処理はS162の判断へ移行する。また、第四普通電動役物スイッチ72に対応するフラグが「ON」となっている場合、第四普通電動役物19へ遊技球が入賞したと判断されて(S163:YES)、処理はS162の判断へ移行する。次いで、第二保留球数が「4」であるか否かが判断される(S162)。第四保留球数が「4」であれば(S162:YES)、第二保留球数が最大第二保留球数に達しているため、処理はS171の判断へ移行する。第二保留球数が「4」でない場合には(S162:NO)、RAM52に記憶されている第二保留球数に「1」が加算される(S166)。次いで、第二普通当たり乱数(第二乱数)が取得され、第二普通当たり判定カウンタの値が、第二普通当たり関係情報記憶エリアにおける空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S167)。
次いで、第二普通図柄が変動中であるか否かが判断される(S171)。第二変動フラグが「OFF」であれば、第二普通図柄が変動中でないとして(S171:NO)、第二普通電動役物17が開放中であるか否かが判断される(S172)。第二開放フラグが「OFF」であれば、第二普通電動役物17が閉鎖中であるとして(S172:NO)、第二保留球数が「1」以上であるか否かが判断される(S173)。第二保留球数が「1」以上の場合(S173:YES)、RAM52に記憶されている第二保留球数が「1」減算される(S174)。次いで、第二普通当たり関係情報記憶エリアの判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる(S175)。次いで、第二普通当たり判定が行われる(S176)。S175でシフトされた判定エリアに記憶されている第二普通当たり乱数が「第二普通当たり」および「はずれ」のいずれに対応するか否かが判定される。これにより、RAM52に記憶された未判定の第二普通当たり乱数に基づく第二普通当たり判定が、第二普通当たり乱数の記憶された順に行われる。なお、本実施形態では、第二普通当たり判定において、100%の確率で第二普通当たりと判定される。
次いで、第二普通図柄の変動を開始させるための第二普通図柄変動開始コマンドが、RAM52に記憶される(S177)。次いで、予め定められている第二普通図柄の変動時間(本実施形態では、10秒)が、第二普通図柄変動時間カウンタにセットされる(S178)。第二普通図柄が変動中であることを示す「1」が第二変動フラグに記憶されて「ON」となり(S179)、処理はメイン処理へ戻る。なお、第二普通電動役物17が開放中の場合(S172:YES)、もしくは第二保留球数が「0」の場合(S173:YES)、第二普通図柄の変動は行われず、処理はメイン処理へ戻る。
一方、S171の判断において、第二変動フラグが「ON」であれば、第二普通図柄が変動中であるとして(S171:YES)、第二普通図柄の変動時間が経過したか否かが判断される(S181)。S178の処理においてセットされた第二普通図柄変動時間カウンタの値が「0」でなければ、第二普通図柄の変動時間が未だ経過していないとして(S181:NO)、第二普通図柄の変動が継続され、処理はメイン処理へ戻る。第二普通図柄変動時間カウンタの値が「0」となっていれば、第二普通図柄の変動時間が経過したとして(S181:YES)、第二普通図柄の変動を停止させるための第二普通図柄停止コマンドが、RAM52に記憶される(S182)。次いで、第二普通図柄が変動中でないことを示す「0」が第二変動フラグに記憶されて「OFF」となる(S183)。
次いで、S176で行われた第二普通当たり判定の結果が第二普通当たりであるか否かが判断される(S184)。第二普通当たり判定の結果がはずれの場合(S184:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第二普通当たり判定の結果が第二普通当たりの場合(S184:YES)、第二普通電動役物17を開放させるための第二普通電動役物開放コマンドが、RAM52に記憶される(S185)。次いで、第二開放時間(本実施形態では、5.7秒)が、第二普通電動役物開放時間カウンタに記憶される(S186)。次いで、第二開放フラグに「1」が記憶されて「ON」とされ(S187)、処理はメイン処理へ戻る。
図18を参照して、第二普通電動役物処理(S8、図9参照)の詳細について説明する。図18に示すように、第二普通電動役物処理が開始されると、まず、第二普通電動役物17が開放中であるか否かが判断される(S191)。第二開放フラグが「OFF」であれば、第二普通電動役物17が閉鎖中であるので(S191:NO)、処理はそのままメイン処理へ戻る。
一方、第二開放フラグが「ON」であれば、第二普通電動役物17が開放中であるので(S191:YES)、第二普通電動役物17へ入賞した遊技球の処理、および第二普通電動役物17を閉鎖するための処理が行われる。まず、第二開放時間が経過したか否かが判断される(S192)。S186(図17参照)でセットされた第二普通電動役物開放時間カウンタの値が「0」でなければ、第二開放時間は未だ経過していないとして(S192:NO)、第二普通電動役物17へ遊技球が入賞したか否かが判断される(S193)。第二普通電動役物スイッチ70に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第二普通電動役物17へ遊技球が入賞していないと判断されて(S193:NO)、処理はS195の判断へ移行する。
第二普通電動役物スイッチ70に対応するフラグが「ON」となっている場合、第二普通電動役物17へ遊技球が入賞したと判断される(S193:YES)。このため、第二普通電動役物17へ入賞した遊技球の個数を計数するRAM52の第二入賞球数カウンタに「1」が加算される(S194)。次いで、第二入賞球数が最大第三保留球数である「4」以上であるか否かが判断される(S195)。第二入賞球数が「4」未満であれば(S195:NO)、継続して第二普通電動役物17が開放されるので、処理はそのままメイン処理へ戻る。
また、第二入賞球数が「4」以上の場合(S195:YES)、もしくは第二開放時間が経過した場合(S192:YES)、第二普通電動役物17を閉鎖するための第二普通電動役物閉鎖コマンドが、RAM52に記憶される(S196)。次いで、第二開放フラグに「0」が記憶されて「OFF」とされ(S197)、処理はメイン処理へ戻る。
図19を参照して、第三普通図柄処理(S11、図9参照)の詳細について説明する。図19に示すように、第三普通図柄処理が開始されると、第二普通電動役物17へ遊技球が入賞したか否かが判断される(S201)。第二普通電動役物スイッチ70に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第二普通電動役物17へ遊技球が入賞していないと判断されて(S201:NO)、処理はS205の判断へ移行する。
一方、第二普通電動役物スイッチ70に対応するフラグが「ON」となっている場合、第二普通電動役物17へ遊技球が入賞したと判断されて(S201:YES)、第三保留球数が「4」であるか否かが判断される(S202)。第三保留球数が「4」であれば(S202:YES)、第三保留球数が最大第三保留球数に達しているため、処理はS205の判断へ移行する。第三保留球数が「4」でない場合には(S202:NO)、RAM52に記憶されている第三保留球数に「1」が加算される(S203)。次いで、第三普通当たり乱数(第三乱数)が取得され、第三普通当たり判定カウンタの値が、第三普通当たり関係情報記憶エリアにおける空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S204)。
次いで、第三普通図柄が変動中であるか否かが判断される(S205)。第三変動フラグが「OFF」であれば、第三普通図柄が変動中でないとして(S205:NO)、第三普通電動役物18が開放中であるか否かが判断される(S206)。第三開放フラグが「OFF」であれば、第三普通電動役物18が閉鎖中であるとして(S206:NO)、第三保留球数が「1」以上であるか否かが判断される(S207)。第三保留球数が「1」以上の場合(S207:YES)、RAM52に記憶されている第三保留球数が「1」減算される(S208)。次いで、第三普通当たり関係情報記憶エリアの判定エリアが、次の番号の記憶エリアにシフトされる(S209)。次いで、第三普通当たり判定が行われる(S210)。S209でシフトされた判定エリアに記憶されている第三普通当たり乱数が「第三普通当たり」および「はずれ」のいずれに対応するか否かが判定される。これにより、RAM52に記憶された未判定の第三普通当たり乱数に基づく第三普通当たり判定が、第三普通当たり乱数の記憶された順に行われる。なお、本実施形態では、第三普通当たり判定において、100%の確率で第三普通当たりと判定される。
次いで、第三普通図柄の変動を開始させるための第三普通図柄変動開始コマンドが、RAM52に記憶される(S211)。次いで、予め定められている第三普通図柄の変動時間(本実施形態では、2秒)が、第三普通図柄変動時間カウンタにセットされる(S212)。第三普通図柄が変動中であることを示す「1」が第三変動フラグに記憶されて「ON」となり(S213)、処理はメイン処理へ戻る。なお、第三普通電動役物18が開放中の場合(S206:YES)、第三普通図柄の変動は行われず、処理はメイン処理へ戻る。
一方、S205の判断において、第三変動フラグが「ON」であれば、第三普通図柄が変動中であるとして(S205:YES)、第三普通図柄の変動時間が経過したか否かが判断される(S231)。S212の処理においてセットされた第三普通図柄変動時間カウンタの値が「0」でなければ、第三普通図柄の変動時間が未だ経過していないとして(S231:NO)、第三普通図柄の変動が継続され、処理はメイン処理へ戻る。第三普通図柄変動時間カウンタの値が「0」となっていれば、第二普通図柄の変動時間が経過したとして(S231:YES)、第三普通図柄の変動を停止させるための第三普通図柄停止コマンドが、RAM52に記憶される(S232)。次いで、第三普通図柄が変動中でないことを示す「0」が第三変動フラグに記憶されて「OFF」となる(S233)。
次いで、S210で行われた第三普通当たり判定の結果が第三普通当たりであるか否かが判断される(S234)。第三普通当たり判定の結果がはずれの場合(S234:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第三普通当たり判定の結果が第三普通当たりの場合(S234:YES)、第三普通電動役物18を開放させるための第三普通電動役物開放コマンドが、RAM52に記憶される(S235)。次いで、第三開放時間(本実施形態では、5.7秒)が、第三普通電動役物開放時間カウンタに記憶される(S236)。次いで、第三開放フラグに「1」が記憶されて「ON」とされ(S237)、処理はメイン処理へ戻る。
また、S207の処理において、第三保留球数が「0」の場合には(S207:NO)、第三普通当たり判定の対象となる第三保留球が記憶されておらず、一連の第三普通当たり遊技が終了する。この場合、一連の第三普通当たり遊技が終了される際に、大当たり遊技も終了される場合があり、この場合には、大当たり遊技を終了させる処理を行う必要がある。そこで、まず、大当たり遊技中であるか否かが判断される(S221)。大当たり遊技状態フラグが「OFF」であれば、大当たり遊技中でないので(S221:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
大当たり遊技状態フラグが「ON」であれば、大当たり遊技中であるとして(S221:YES)、第一普通当たり遊技が終了したか否かが判断される(S222)。第一作動終了フラグが「OFF」であれば、大当たり遊技中の第一普通当たり遊技が終了していないので(S222:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第一作動終了フラグが「ON」であれば、第一普通当たり遊技が終了したとして(S222:YES)、第四普通当たり遊技が終了したか否かが判断される(S223)。第四終了フラグが「OFF」であれば、大当たり遊技中の第四普通当たり遊技が終了していないので(S223:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第四終了フラグが「ON」であれば、第四普通当たり遊技が終了したとして(S223:YES)、第二保留球数が「1」以上であるか否かが判断される(S224)。第二保留球数が「1」以上の場合(S224:YES)、未だ第二普通当たり判定の行われていない第二保留球が存在する。すなわち、ここでは一連の第三普通当たり遊技が終了するのみであり、大当たり遊技は終了しない。したがって、第二保留球数が「1」以上の場合(S224:YES)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、第二保留球数が「0」の場合(S224:NO)、未だ第二普通当たり判定の行われていない第二保留球が存在せず、普通電動役物16〜19に関するすべての普通当たり遊技が終了しているので、大当たり遊技は終了する。したがって、大当たり遊技状態フラグに「0」が記憶されて「OFF」とされる(S225)。次いで、大当たり遊技が終了することをサブ制御基板58に通知するための大当たり遊技終了通知コマンドがRAM52に記憶されて(S226)、処理はメイン処理へ戻る。
図20を参照して、第三普通電動役物処理(S10、図9参照)の詳細について説明する。図20に示すように、第三普通電動役物処理が開始されると、まず、第三普通電動役物18が開放中であるか否かが判断される(S241)。第三開放フラグが「OFF」であれば、第三普通電動役物18が閉鎖中であるので(S241:NO)、処理はそのままメイン処理へ戻る。
一方、第三開放フラグが「ON」であれば、第三普通電動役物18が開放中であるので(S241:YES)、第三普通電動役物18へ入賞した遊技球の処理、および第三普通電動役物18を閉鎖するための処理が行われる。まず、第三開放時間が経過したか否かが判断される(S242)。S235(図19参照)でセットされた第三普通電動役物開放時間カウンタの値が「0」でなければ、第三開放時間は未だ経過していないとして(S242:NO)、第三普通電動役物18へ遊技球が入賞したか否かが判断される(S243)。第三普通電動役物スイッチ71に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第三普通電動役物18へ遊技球が入賞していないと判断されて(S243:NO)、処理はS245の判断へ移行する。
第三普通電動役物スイッチ71に対応するフラグが「ON」となっている場合、第三普通電動役物18へ遊技球が入賞したと判断される(S243:YES)。このため、第三普通電動役物18へ入賞した遊技球の個数を計数するRAM52の第三入賞球数カウンタに「1」が加算される(S244)。次いで、第三入賞球数が「7」以上であるか否かが判断される(S195)。第三入賞球数が「7」未満であれば(S245:NO)、継続して第三普通電動役物18が開放されるので、処理はそのままメイン処理へ戻る。
また、第三入賞球数が「7」以上の場合(S245:YES)、もしくは第三開放時間が経過した場合(S242:YES)、第三普通電動役物18を閉鎖するための第三普通電動役物閉鎖コマンドが、RAM52に記憶される(S246)。次いで、第三開放フラグに「0」が記憶されて「OFF」とされ(S247)、処理はメイン処理へ戻る。
図21および図22を参照して、サブ制御基板58が実行するサブ制御基板処理について説明する。サブ制御基板処理は、ROM583に記憶されているプログラムに従って、CPU581によって実行される。サブ制御基板処理では、主制御基板41から送信されるコマンドに従って、表示画面28、スピーカ48等による演出を制御する処理が行われる。特に、サブ制御基板処理では、第一普通当たり判定の結果を報知するための第一報知演出、および第四普通当たり判定の結果を報知するための第二報知演出が制御される。さらに、サブ制御基板処理では、所定のパラメータが基準値を超過したときの超過報知をパラメータ毎に異なる態様で実行する処理も行われる。
図20に示すように、サブ制御基板処理が開始されると、まず、主制御基板41から第一変動パターン指定コマンドを受信したか否かが判断される(S301)。第一変動パターン指定コマンドを受信していない場合(S301:NO)、処理はS303の判断へ移行する。第一変動パターン指定コマンドを受信した場合(S301:YES)、第一変動パターン指定コマンドによって指定されている第一変動パターンに応じて、第一報知演出が実行される(S302)。このとき、第一変動パターンに対応する画像データをCGROM432から読み出して、表示画面28に表示させることを指示するコマンドが生成され、演出制御基板43に送信される。演出制御基板43は、受信したコマンドに従って、表示画面28における表示を制御する。また、表示画面28における第一演出図柄の変動表示を開始する。これにより、第一報知演出を実行する。また、第一報知演出に応じた電飾の発光動作、可動役物30の動作および音声出力の制御を指定するコマンドが生成され、ランプドライバ基板46に送信される。ランプドライバ基板46は、受信したコマンドに従って、電飾の発光動作、可動役物30の動作および音声出力を制御する。
次いで、主制御基板41から第一普通図柄停止コマンドを受信したか否かが判断される(S303)。第一普通図柄停止コマンドを受信していない場合(S303:NO)、処理はS305の判断へ移行する。
第一普通図柄停止コマンドを受信した場合(S303:NO)、第一普通当たり判定の結果を示す第一演出図柄の組合せが確定表示される(S304)。
次いで、主制御基板41から第四変動パターン指定コマンドを受信したか否かが判断される(S305)。第四変動パターン指定コマンドを受信していない場合(S305:NO)、処理はS307の判断へ移行する。第四変動パターン指定コマンドを受信した場合(S305:YES)、第四変動パターン指定コマンドによって指定されている第四変動パターンに応じて、第二報知演出が実行される(S306)。このとき、第四変動パターンに対応する画像データをCGROM432から読み出して、表示画面28に表示させることを指示するコマンドが生成され、演出制御基板43に送信される。演出制御基板43は、受信したコマンドに従って、表示画面28における表示を制御する。また、表示画面28における第二演出図柄の変動表示を開始する。これにより、第二報知演出を実行する。また、第二報知演出に応じた電飾の発光動作、可動役物30の動作および音声出力の制御を指定するコマンドが生成され、ランプドライバ基板46に送信される。ランプドライバ基板46は、受信したコマンドに従って、電飾の発光動作、可動役物30の動作および音声出力を制御する。
次いで、主制御基板41から第四普通図柄停止コマンドを受信したか否かが判断される(S307)。第四普通図柄停止コマンドを受信していない場合(S307:NO)、処理はS309の判断へ移行する。第四普通図柄停止コマンドを受信した場合(S307:YES)、第四普通当たり判定の結果を示す第二演出図柄が確定表示される(S308)。
次いで、主制御基板41から大当たり遊技開始通知コマンドを受信したか否かが判断される(S309)。大当たり遊技開始通知コマンドを受信していない場合(S309:NO)、処理はS311の判断へ移行する。大当たり遊技開始通知コマンドを受信した場合(S309:YES)、実行モードに設定されている演出モードに応じて大当たり遊技演出の実行が開始される(S310)。大当たり遊技演出は、大当たり遊技中であることを遊技者に報知するために実行される演出である。この処理では、実行される大当たり遊技演出に対応するコマンドが生成される。生成されたコマンドは、演出制御基板43およびランプドライバ基板46に適宜送信される。
次いで、主制御基板41から大当たり遊技終了通知コマンドを受信したか否かが判断される(S311)。大当たり遊技終了通知コマンドを受信していない場合(S311:NO)、処理はS313の処理へ移行する。大当たり遊技終了通知コマンドを受信した場合(S311:YES)、所定の大当たり遊技演出の実行が終了されて(S312)、処理はS313の処理へ移行する。次いで、超過報知制御処理が行われて(S313)、処理はS301の判断へ戻る。
図22を参照して、超過報知制御処理の詳細について説明する。超過報知制御処理では、後述するパラメータ(時間内通過数、第一入賞率、第二入賞率)が所定の基準値を超えたか否かが判断される。そして、パラメータが基準値を超えた場合に、パラメータが基準値を超えたことを示す超過報知が各パラメータに応じた態様で行われる。パチンコ機1は、以下説明するように、パラメータが基準値を超えた場合に各パラメータに応じた態様の超過報知を行うことで、不正行為が行われた対象を詳細に特定できる。
図22に示すように、超過報知制御処理が開始されると、まず、遊技球がワープ部31を通過したか否かが判断される(S321)。ワープ通過スイッチ32から検出信号を受信していない場合には、遊技球がワープ部31を通過していないと判断されて(S321:NO)、処理はS323の判断へ移行する。遊技球がワープ部31を通過すると、通過した遊技球をワープ通過スイッチ32が検出する。この場合、ワープ通過スイッチ32から検出信号を受信して(S321:YES)、ワープ通過数カウンタの値が「1」加算される(S322)。ワープ通過数カウンタは、ワープ部31を通過した遊技球の数(以下、「ワープ通過数」という。)を計数するためのカウンタであり、RAM582に記憶される。
次いで、主制御基板41からクルーン第四図柄作動口入賞コマンドを受信したか否かが判断される(S323)。クルーン第四図柄作動口入賞コマンドを受信していない場合(S323:NO)、処理はS325の判断へ移行する。先述したように、主制御基板41は、クルーン第四図柄作動口12に遊技球が入賞した場合に、S27(図10参照)においてクルーン第四図柄作動口入賞コマンドをRAM52に記憶し、その後サブ制御基板58に送信する。クルーン第四図柄作動口入賞コマンドを受信した場合(S323:YES)、第一入賞数カウンタの値が「1」加算される(S324)。第一入賞数カウンタは、クルーン第四図柄作動口12へ入賞した遊技球の数(以下、「第一入賞数」という。)を計数するためのカウンタであり、RAM582に記憶される。
次いで、主制御基板41からステージ第四図柄作動口入賞コマンドを受信したか否かが判断される(S325)。ステージ第四図柄作動口入賞コマンドを受信していない場合(S325:NO)、処理はS331へ移行する。先述したように、主制御基板41は、ステージ第四図柄作動口13に遊技球が入賞した場合に、S30(図10参照)においてステージ第四図柄作動口入賞コマンドをRAM52に記憶し、その後サブ制御基板58に送信する。ステージ第四図柄作動口入賞コマンドを受信した場合(S325:YES)、第二入賞数カウンタの値が「1」加算される(S326)。第二入賞数カウンタは、ステージ第四図柄作動口13へ入賞した遊技球の数(以下、「第二入賞数」という。)を計数するためのカウンタであり、RAM582に記憶される。
次いで、判定時間を計測するためのタイマカウンタである判定時間カウンタの値がカウントされる(S331)。パチンコ機1では、判定時間が経過する毎に後述のS341、S343、S345でパラメータが基準値を超過しているか否かが判断される。すなわち、判定時間は、パラメータが基準値を超過しているか否かを判断するための基準の時間である。判定時間カウンタは、RAM582に記憶される。
次いで、判定時間カウンタを参照して、判定時間を経過したか否かが判断される(S332)。判定時間を経過していない場合(S332:NO)、処理はサブ制御基板処理(図21参照)へ戻る。
判定時間を経過した場合(S332:YES)、第一入賞率と第二入賞率が算出される(S333)。第一入賞率は、判定時間内におけるワープ通過数に対する第一入賞数の割合である。第二入賞率は、判定時間内におけるワープ通過数に対する第二入賞数の割合である。算出された第一入賞率および第二入賞率は、RAM582に記憶される。
次いで、判定時間内に計数されたワープ通過数である時間内通過数が第一基準値を超過しているか否かが判断される(S341)。時間内通過数は、判定時間経過時におけるワープ通過数カウンタの値である。換言すれば、時間内通過数は、判定時間当たりにおけるワープ通過数である。時間内通過数が第一基準値を超過していない場合(S341:NO)、処理はS343の判断へ移行する。時間内通過数が第一基準値を超過している場合(S341:YES)、第一態様で超過報知が行われる(S342)。本実施形態では、第一態様の超過報知として、表示画面28において、時間内通過数が第一基準値を超過したことを示す表示が行われる。
次いで、S333で算出された第一入賞率が第二基準値を超過しているか否かが判断される(S343)。第一入賞率が第二基準値を超過してない場合(S343:NO)、処理はS345の判断へ移行する。第一入賞率が第二基準値を超過していない場合(S343:YES)、第二態様で超過報知が行われる(S344)。本実施形態では、第二態様の超過報知として、表示画面28において、第一入賞率が第二基準値を超過したことを示す表示が行われる。
次いで、S333で算出された第二入賞率が第三基準値を超過しているか否かが判断される(S345)。第二入賞率が第三基準値を超過していない場合(S345:NO)、処理はS347へ移行する。第二入賞率が第三基準値を超過している場合(S345:YES)、第三態様で超過報知が行われる(S346)。本実施形態では、第三態様の超過報知として、表示画面28において、第二入賞率が第三基準値を超過したことを示す表示が行われる。
次いで、ワープ通過数カウンタ、第一入賞数カウンタ、第二入賞数カウンタ、判定時間カウンタの各値が「0」にリセットされる(S347)。処理はサブ制御基板処理へ戻る。
以上説明したように、パチンコ機1は、遊技領域4とセンター飾り8とワープ部31とクルーン第四図柄作動口12とクルーン33とワープ通過スイッチ32とクルーン第四図柄作動口スイッチ67とを備える。遊技球は、遊技領域4を流下する。センター飾り8は、遊技領域4に設けられる。ワープ部31は、遊技領域4を流下する遊技球を、センター飾り8の外側の遊技領域4から内側へと誘導する。クルーン第四図柄作動口12には、ワープ部31によってセンター飾り8の内側へと誘導された遊技球が入賞可能である。クルーン33は、ワープ部31によってセンター飾り8の内側に誘導された遊技球を、クルーン第四図柄作動口12へ案内する第一案内孔331および遊技領域4へ案内する2つの第二案内孔332のいずれかに振り分ける。ワープ通過スイッチ32は、ワープ部31によってセンター飾り8の内側へと誘導された遊技球を検出する。クルーン第四図柄作動口スイッチ67は、クルーン第四図柄作動口12に入賞した遊技球を検出する。RAM582のワープ通過数カウンタは、ワープ通過スイッチ32によって遊技球が検出された場合に、ワープ通過数を計数する。ワープ通過数は、ワープ部31によってセンター飾り8の内側に誘導された遊技球の数である。RAM582の第一入賞数カウンタは、クルーン第四図柄作動口スイッチ67によって遊技球が検出された場合に、第一入賞数を計数する。第一入賞数は、クルーン第四図柄作動口12に入賞した遊技球の数である。パチンコ機1のサブ制御基板58のCPU581は、時間内通過数が第一基準値よりも大きいか否かを判断する(S341)。時間内通過数は、判定時間におけるRAM582のワープ通過数カウンタによって計数されたワープ通過数である。CPU581は、第一入賞率が第二基準値よりも大きいか否かを判断する(S343)。第一入賞率は、RAM582のワープ通過数カウンタによって計数されたワープ通過数に対するRAM582の第一入賞数カウンタによって計数された第一入賞数の割合である。CPU581は、S341で時間内通過数が第一基準値よりも大きいと判断された場合と、S343で第一入賞率が第二基準値よりも大きいと判断された場合とで、異なる態様で超過報知を行う(S342、S344)。
これによれば、時間内通過数が第一基準値よりも大きいと判断された場合と、第一入賞率が第二基準値よりも大きいと判断された場合とで、異なる態様で超過報知が行われる。この場合、遊技場の管理者は、時間内通過数が第一基準値を超過したのか、第一入賞率が第二基準値を超過したのかを、超過報知の態様によって判別できる。これにより、管理者は、例えば、時間内通過数が第一基準値を超過した場合には、ワープ部31を、不正行為が行われた対象として特定でき、第一入賞率が第二基準値を超過した場合には、クルーン33を、不正行為が行われた対象として特定できる。よって、パチンコ機1は、不正行為が行われた対象を詳細に特定できる。
さらに、パチンコ機1は、ステージ34と、ステージ第四図柄作動口13と、ステージ第四図柄作動口スイッチ68とを備える。クルーン33によって第二案内孔332に振り分けられた遊技球は、ステージ34上を転動し、その後センター飾り8の外側の遊技領域4に落下する。ステージ第四図柄作動口13は、ステージ34に設けられる。ステージ第四図柄作動口13には、ステージ34上を転動する遊技球が入賞可能である。ステージ第四図柄作動口スイッチ68は、ステージ第四図柄作動口13に入賞した遊技球を検出する。RAM582の第二入賞数カウンタは、ステージ第四図柄作動口スイッチ68によって遊技球が検出された場合に、第二入賞数を計数する。第二入賞数は、ステージ第四図柄作動口13に入賞した遊技球の数である。CPU581は、第二入賞率が第三基準値よりも大きいか否かを判断する(S345)。第二入賞率は、RAM582のワープ数計数カウンタによって計数されたワープ通過数に対するRAM582の第二入賞数カウンタによって計数された第二入賞数の割合である。CPU581は、S341で時間内通過数が第一基準値よりも大きいと判断された場合と、S343で第一入賞率が第二基準値よりも大きいと判断された場合と、S345で第二入賞率が第三基準値よりも大きいと判断された場合とで、異なる態様で超過報知を行う(S342、S344、S346)。これによれば、管理者は、第二入賞率が第三基準値を超過したことを、超過報知の態様によって判別できる。これにより、管理者は、例えば、第二入賞率が第三基準値を超過した場合には、ステージ34を不正行為が行われた対象として特定できる。よって、パチンコ機1は、不正行為が行われた対象を詳細に特定できる。
さらに、パチンコ機1の主制御基板41のCPU51は、クルーン第四図柄作動口スイッチ67またはステージ第四図柄作動口スイッチ68によって遊技球が検出されたことを契機として、遊技者にとって有利な大当たり遊技状態を生起するか否かを判定する(S116)。これによれば、パチンコ機1は、クルーン第四図柄作動口12およびステージ第四図柄作動口13を利用し、多様なゲーム性を提供できる。一方で、管理者は、クルーン第四図柄作動口12およびステージ第四図柄作動口13に対する不正行為を監視する必要がある。パチンコ機1は、不正行為が行われた対象を詳細に特定できるので、クルーン第四図柄作動口12およびステージ第四図柄作動口13に対する不正行為を適切に監視できる。
パチンコ機1は、遊技領域4とセンター飾り8とワープ部31とステージ34とステージ第四図柄作動口13とワープ通過スイッチ32とステージ第四図柄作動口スイッチ68とを備える。遊技球は、遊技領域4を流下する。センター飾り8は、遊技領域4に設けられる。ワープ部31は、遊技領域4を流下する遊技球を、センター飾り8の外側から内側へと誘導する。ワープ部31によってセンター飾り8の内側に誘導された遊技球は、ステージ34上を転動し、その後センター飾り8の外側の遊技領域4に落下する。ステージ第四図柄作動口13は、ステージ34に設けられる。ステージ第四図柄作動口13には、ステージ34上を転動する遊技球が入賞可能である。ワープ通過スイッチ32は、ワープ部31によってセンター飾り8の内側に誘導された遊技球を検出する。ステージ第四図柄作動口スイッチ68は、ステージ第四図柄作動口13に入賞した遊技球を検出する。RAM582のワープ通過数カウンタは、ワープ通過スイッチ32によって遊技球が検出された場合に、ワープ通過数を計数する。ワープ通過数は、ワープ部31によってセンター飾り8の内側に誘導された遊技球の数である。RAM582の第二入賞数カウンタは、ステージ第四図柄作動口スイッチ68によって遊技球が検出された場合に、第二入賞数を計数する。第二入賞数は、ステージ第四図柄作動口13に入賞した遊技球の数である。CPU581は、時間内通過数が第一基準値よりも大きいか否かを判断する(S341)。時間内通過数は、判定時間におけるRAM582のワープ通過数カウンタによって計数されたワープ通過数である。CPU581は、第二入賞率が第三基準値よりも大きいか否かを判断する(S345)。第二入賞率は、RAM582のワープ通過数カウンタによって計数されたワープ通過数に対するRAM582の第二入賞数カウンタによって計数された第二入賞数の割合である。CPU581は、S341で時間内通過数が第一基準値よりも大きいと判断された場合と、S345で第二入賞率が第三基準値よりも大きいと判断された場合とで、異なる態様で超過報知を行う(S342、S346)。
これによれば、時間内通過数が第一基準値よりも大きいと判断された場合と、第二入賞率が第三基準値よりも大きいと判断された場合とで、異なる態様で超過報知が行われる。この場合、遊技場の管理者は、時間内通過数が第一基準値を超過したのか、第二入賞率が第三基準値を超過したのかを、超過報知の態様によって判別できる。これにより、管理者は、例えば、時間内通過数が第一基準値を超過した場合には、ワープ部31を、不正行為が行われた対象として特定でき、第二入賞率が第三基準値を超過した場合には、ステージ34を、不正行為が行われた対象として特定できる。よって、パチンコ機1は、不正行為が行われた対象を詳細に特定できる。
なお、上記実施形態において、クルーン第四図柄作動口12が、本発明の「第一入賞口」に相当する。第一案内孔331が、本発明の「第一案内路」に相当する。第二案内孔332が、本発明の「第二案内路」に相当する。クルーン33が、本発明の「振分部材」に相当する。ワープ通過スイッチ32が、本発明の「第一検出手段」に相当する。クルーン第四図柄作動口スイッチ67が、本発明の「第二検出手段」に相当する。RAM582のワープ通過数カウンタが、本発明の「第一計数手段」に相当する。RAM582の第一入賞数カウンタが、本発明の「第二計数手段」に相当する。図22のS341を実行するCPU581が、本発明の「第一判断手段」に相当する。図22のS343を実行するCPU581が、本発明の「第二判断手段」に相当する。図22のS342、S344、S346を実行するCPU581が、本発明の「報知手段」に相当する。ステージ34が、本発明の「ステージ」に相当する。ステージ第四図柄作動口13が、本発明の「第二入賞口」に相当する。ステージ第四図柄作動口スイッチ68が、本発明の「第三検出手段」に相当する。RAM582の第二入賞数カウンタが、本発明の「第三計数手段」に相当する。図22のS345を実行するCPU581が、本発明の「第三判断手段」に相当する。図15のS116を実行するCPU51が、本発明の「判定手段」に相当する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば本発明は、上記のようないわゆる一般電役タイプのパチンコ機1のみならず、一または複数の特別図柄を用いた大当たり判定を実行することで遊技を進行するいわゆる1種タイプの遊技機や2種タイプの遊技機、1種2種混合タイプの遊技機においても適用可能である。このような遊技機の場合、第一図柄作動ゲート11、クルーン第四図柄作動口12、ステージ第四図柄作動口13等は、入賞することで大当たり判定の契機となる特別入賞口であってもよい。
上記実施形態では、第一案内孔331は1つであり、第二案内孔332は2つである。これに対し、第一案内孔331は、2つ以上でもよいし、第二案内孔332は、1つでも3つ以上でもよい。パチンコ機1は、クルーン33およびステージ34のいずれか一方を備えなくてもよい。パチンコ機1は、クルーン33の代わりに、一または複数の進入口と、一または複数の進入口よりも下方に配置される複数の排出口と、一または複数の進入口から複数の排出口のそれぞれに延びる通路とを有する振分部材を備えてもよい。この振分部材は、一または複数の進入口へ進入した遊技球を複数の排出口のいずれかに振り分けることができる。複数の排出口は、例えばクルーン第四図柄作動口12およびステージ34上のいずれかに遊技球を案内する。
上記実施形態では、クルーン第四図柄作動口12またはステージ第四図柄作動口13へ遊技球が入賞した場合には、所定数の賞球が払い出されるが、第一図柄作動ゲート11と同様に、普通当たり判定の契機となるだけで、賞球が払い出されなくてもよい。第一図柄作動ゲート11を遊技球が通過した場合に賞球が払い出されてもよい。
パチンコ機1は、クルーン第四図柄作動口12の代わりに、遊技球が入賞することで第一普通当たり判定の契機となる第一図柄作動口を備えてもよいし、遊技球が入賞しても普通当たり判定の契機とはならず、賞球が行われるだけの一般入賞口を備えてもよい。パチンコ機1は、ステージ第四図柄作動口13もクルーン第四図柄作動口12と同様に第一図柄作動口や一般入賞口に変更できる。
上記実施形態では、判定時間、第一基準値、第二基準値、第三基準値は、予め定められているが、変更可能であってもよい。判定時間は、各パラメータ毎に異なる長さであってもよい。この場合、例えば遊技場の管理者は、重要度の高いパラメータについて判定時間を短くすることで、重要度の高い対象(ワープ部31、クルーン33、またはステージ34)について不正行為があった場合にその不正行為を特に早期に発見できる。
上記実施形態において、パチンコ機1、判定時間が経過する度に第一入賞率および第二入賞率を算出し、それぞれ第二基準値および第三基準値と比較した。これに対し、パチンコ機1は、ワープ通過数が所定数に達する度に第一入賞率および第二入賞率を算出し、それぞれ第二基準値および第三基準値と比較してもよい。パチンコ機1は、ワープ通過数が所定数に達したときの時間を第一基準値と比較してもよい。
上記実施形態では、表示画面28において超過報知が行われるが、スピーカ48、可動役物30、電飾等によって、超過報知が行われてもよい。例えばパチンコ機1は、スピーカ48で超過報知を行う場合、音量、音階、音声の内容等を変えることで第一態様〜第三態様の超過報知を行ってもよい。パチンコ機1は、可動役物30で超過報知を行う場合、可動役物30の動きを変えることで、第一〜第三態様の超過報知を行ってもよい。パチンコ機1は、電飾で超過報知を行う場合、電飾の発光動作(発光強度、発色、点滅態様等)を変えることで、第一〜第三態様の超過報知を行ってもよい。なお、超過報知の態様はこれらを組み合わせたものであってもよいし、これらに限定されるものではない。
さらには、特許請求の範囲、明細書、および図面に記載される全ての要素は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、特許請求の範囲や明細書等で使用している要素名(要素に付けた名称)は、単に本件の記載のために便宜上付与したに過ぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。すなわち、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。例えば、「検出手段」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。さらには、全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくは一つの要素を複数の要素に分けて構成するかは、特許請求の範囲等において特定していない限り、いずれも当業者であれば極めて容易に考えられる事項であるため、敢えて明細書等において全てのパターンを記載しなくてもいずれのパターンも想定範囲内であることから本発明に係る権利範囲に含まれることは勿論である。したがって、その程度の範囲内での構成上の差異を有する遊技機を、本実施形態に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施形態から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
1 パチンコ機
4 遊技領域
8 センター飾り
12 クルーン第四図柄作動口
13 ステージ第四図柄作動口
31 ワープ部
32 ワープ通過スイッチ
33 クルーン
34 ステージ
41 主制御基板
51 CPU
52 RAM
53 ROM
58 サブ制御基板
67 クルーン第四図柄作動口スイッチ
68 ステージ第四図柄作動口スイッチ
331 第一案内孔
332 第二案内孔
581 CPU
582 RAM
583 ROM

Claims (4)

  1. 遊技球が流下する遊技領域と、
    前記遊技領域に設けられたセンター飾りと、
    前記遊技領域を流下する遊技球を、前記センター飾りの外側の前記遊技領域から内側へと誘導するワープ部と、
    前記ワープ部によって前記センター飾りの内側へと誘導された遊技球が入賞可能な第一入賞口と、
    前記ワープ部によって前記センター飾りの内側に誘導された遊技球を、前記第一入賞口へ案内する第一案内路および前記遊技領域へ案内する第二案内路を含む複数の案内路のいずれかに振り分ける振分部材と、
    前記ワープ部によって前記センター飾りの内側へと誘導された遊技球を検出する第一検出手段と、
    前記第一入賞口に入賞した遊技球を検出する第二検出手段と、
    前記第一検出手段によって遊技球が検出された場合に、前記ワープ部によって前記センター飾りの内側に誘導された遊技球の数であるワープ通過数を計数する第一計数手段と、
    前記第二検出手段によって遊技球が検出された場合に、前記第一入賞口に入賞した遊技球の数である第一入賞数を計数する第二計数手段と、
    時間当たりにおける前記第一計数手段によって計数された前記ワープ通過数である時間内通過数が第一基準値よりも大きいか否かを判断する第一判断手段と、
    前記第一計数手段によって計数された前記ワープ通過数に対する前記第二計数手段によって計数された前記第一入賞数の割合である第一入賞率が第二基準値よりも大きいか否かを判断する第二判断手段と、
    前記第一判断手段によって前記時間内通過数が前記第一基準値よりも大きいと判断された場合と、前記第二判断手段によって前記第一入賞率が前記第二基準値よりも大きいと判断された場合とで、異なる態様で超過報知を行う報知手段と
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記振分部材によって前記第二案内路に振り分けられた遊技球が転動し、その後前記センター飾りの外側の前記遊技領域に落下するステージと、
    前記ステージに設けられ、前記ステージ上を転動する遊技球が入賞可能な第二入賞口と、
    前記第二入賞口に入賞した遊技球を検出する第三検出手段と、
    前記第三検出手段によって遊技球が検出された場合に、前記第二入賞口に入賞した遊技球の数である第二入賞数を計数する第三計数手段と、
    前記第一計数手段によって計数された前記ワープ通過数に対する前記第三計数手段によって計数された前記第二入賞数の割合である第二入賞率が第三基準値よりも大きいか否かを判断する第三判断手段と
    を備え、
    前記報知手段は、前記第一判断手段によって前記時間内通過数が前記第一基準値よりも大きいと判断された場合と、前記第二判断手段によって前記第一入賞率が前記第二基準値よりも大きいと判断された場合と、前記第三判断手段によって前記第二入賞率が前記第三基準値よりも大きいと判断された場合とで、異なる態様で前記超過報知を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第二検出手段または前記第三検出手段によって遊技球が検出されたことを契機として、遊技者にとって有利な状態を生起するか否かを判定する判定手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 遊技球が流下する遊技領域と、
    前記遊技領域に設けられたセンター飾りと、
    前記遊技領域を流下する遊技球を、前記センター飾りの外側の前記遊技領域から内側へと誘導するワープ部と、
    前記ワープ部によって前記センター飾りの内側に誘導された遊技球が転動し、その後前記センター飾りの外側の前記遊技領域に落下するステージと、
    前記ステージに設けられ、前記ステージ上を転動する遊技球が入賞可能な第二入賞口と、
    前記ワープ部によって前記センター飾りの内側に誘導された遊技球を検出する第一検出手段と、
    前記第二入賞口に入賞した遊技球を検出する第三検出手段と、
    前記第一検出手段によって遊技球が検出された場合に、前記ワープ部によって前記センター飾りの内側に誘導された遊技球の数であるワープ通過数を計数する第一計数手段と、
    前記第三検出手段によって遊技球が検出された場合に、前記第二入賞口に入賞した遊技球の数である第二入賞数を計数する第三計数手段と、
    時間当たりにおける前記第一計数手段によって計数された前記ワープ通過数である時間内通過数が第一基準値よりも大きいか否かを判断する第一判断手段と、
    前記第一計数手段によって計数された前記ワープ通過数に対する前記第三計数手段によって計数された前記第二入賞数の割合である第二入賞率が第三基準値よりも大きいか否かを判断する第三判断手段と、
    前記第一判断手段によって前記時間内通過数が前記第一基準値よりも大きいと判断された場合と、前記第三判断手段によって前記第二入賞率が前記第三基準値よりも大きいと判断された場合とで、異なる態様で超過報知を行う報知手段と
    を備えたことを特徴とする遊技機。
JP2018085099A 2018-04-26 2018-04-26 遊技機 Pending JP2019187893A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018085099A JP2019187893A (ja) 2018-04-26 2018-04-26 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018085099A JP2019187893A (ja) 2018-04-26 2018-04-26 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019187893A true JP2019187893A (ja) 2019-10-31

Family

ID=68388229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018085099A Pending JP2019187893A (ja) 2018-04-26 2018-04-26 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019187893A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009061088A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2011041755A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2012120809A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2015181837A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 株式会社三共 遊技機
JP2017205443A (ja) * 2016-05-20 2017-11-24 株式会社ニューギン 遊技機

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009061088A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2011041755A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2012120809A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2015181837A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 株式会社三共 遊技機
JP2017205443A (ja) * 2016-05-20 2017-11-24 株式会社ニューギン 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5306288B2 (ja) 遊技機
JP4674800B2 (ja) 弾球遊技機
JP2006263095A (ja) 弾球遊技機
JP5053422B2 (ja) 遊技機
JP6742627B2 (ja) 遊技機
JP2011004964A (ja) 遊技機
JP5715349B2 (ja) 遊技機
JP2016112148A (ja) 遊技機
JP2016096933A (ja) 遊技機
JP6489363B2 (ja) 遊技機
JP2012228554A (ja) 遊技機
JP2019187893A (ja) 遊技機
JP2019187891A (ja) 遊技機
JP5417499B2 (ja) 遊技機
JP5683090B2 (ja) 遊技機
JP2008119328A (ja) 遊技機
JP2005211230A (ja) パチンコ機
JP7129685B2 (ja) 遊技機
JP6609767B2 (ja) 遊技機
JP6005561B2 (ja) 遊技機
JP6646770B2 (ja) 遊技機
JP2010233842A (ja) 遊技機
JP2008173516A (ja) 弾球遊技機
JP6497550B2 (ja) 遊技機
JP2016112104A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210414

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220215

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220809