JP2019187563A - ジグソーパズル - Google Patents

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勝久 吉田
Katsuhisa Yoshida
勝久 吉田
久美子 吉田
Kumiko Yoshida
久美子 吉田
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Abstract

【課題】凸部が大きいとピースの絵柄表示領域が狭くなるという問題に鑑み、ピース内の絵柄表示領域を拡大することが可能なジグソーパズルを提供する。【解決手段】ジグソーパズルは、凸部10hと凹部10jとが嵌合して連結される、複数の同一形状のピース10を含む。ピース本体部10bを有し、凸部10hはピース本体部10bから突出方向に突出するように設けられ、ピース本体部10bの突出方向の寸法a1は、凸部10hの突出寸法a2の8倍以上である。【選択図】図5

Description

本発明は、組み立て・分解が可能なジグソーパズルに関する。
一枚の絵柄を幾つかの小片に分解して、分解した小片を再び組み立てるジグソーパズルが知られている。本出願人は、例えば、特許文献1において、ジグソーパズルとその製造方法を開示している。特許文献1のジグソーパズルは、長方形の平板型の多数のピースからなり、一旦バラバラに分離したピースを、嵌め合わせてその絵柄を復元することにより、遊ぶように構成されている。
特開2012−249851号公報
本発明者らはジグソーパズルについて以下のような認識を得た。
ジグソーパズルの各ピースは、多角形の各辺に凸部または凹部があり、その凸部等によって隣接するピースとかみ合うようになっている。ジグソーパズルのピースは、それぞれ異なる形状を有しており、全く同じ形をしたピースは含まない。このようなジグソーパズルは、ピース表面の絵柄とピースの形状とを手がかりに組み立てる。
このようなジグソーパズルでは、互いに異形のピースを組み立てて組立体を完成させるので、組立後の絵柄は一つであり、創造性を育む観点で十分でない。また、一度組立体を完成させると飽きてしまう特性もあった。つまり、ジグソーパズルには多様な絵柄を創造するという遊び方ができないという問題があった。
ジグソーパズルについて、各ピースに一定の意味のある絵柄を設け、この絵柄付きピースを自由に連結して物語や空間を創作しながら組み立てて遊ぶことが考えられる。この場合に、ピース内の絵柄を表示する領域が狭いと、絵柄が小さくなるとともに隣接する絵柄間の中間領域が間延びして、物語や空間の表現を損なうことが判明した。
これらから、本発明者らは、ジグソーパズルには、ピース内の絵柄を表示する領域を拡大する観点で改善すべき課題があることを認識した。
本発明は、こうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、ピース内の絵柄を表示する領域を拡大することが可能なジグソーパズルを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のジグソーパズルは、凸部と凹部とが嵌合して連結される、複数の同一形状のピースを含むジグソーパズルであって、ピース本体部を有し、凸部はピース本体部から突出方向に突出するように設けられ、ピース本体部の突出方向の寸法は、凸部の突出寸法の8倍以上である。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、ピース内の絵柄を表示する領域を拡大することが可能なジグソーパズルを提供することができる。
実施の形態に係るジグソーパズルの平面図である。 図1のジグソーパズルのピースの平面図である。 図1のジグソーパズルのピースの側面図である。 比較例に係るジグソーパズルのピースを説明する図である。 図1のジグソーパズルのピースを説明する図である。 図2のピースの凸部の周辺を拡大して示す平面図である。 図2のピースの凹部の周辺を拡大して示す平面図である。 図2のピースの製造方法の一例を説明する図である。 図1のジグソーパズルの組立体を持上げた状態を示す図である。 図1のジグソーパズルの組立体の評価結果を説明する図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに各図面を参照しながら説明する。実施の形態および変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
[実施の形態]
図面を参照して実施の形態に係るジグソーパズル100の構成について説明する。図1は、実施の形態に係るジグソーパズル100の平面図である。説明の便宜上、図示のように、水平なある方向をX軸方向、X軸方向に直交する水平な方向をY軸方向、両者に直交する方向すなわち鉛直方向をZ軸方向とするXYZ直交座標系を定める。X軸、Y軸、Z軸のそれぞれの正の方向は、各図における矢印の方向に規定され、負の方向は、矢印と逆向きの方向に規定される。また、図1に示すように、水平面に設置したジグソーパズル100を上側(紙面に垂直な方向)から視る視点を平面視という。このような方向の表記はジグソーパズル100の使用姿勢を制限するものではなく、ジグソーパズル100は任意の姿勢で使用されうる。
ジグソーパズル100は、同一形状を有し互いに連結可能なピース10を複数含む。図1の例では、100個のピース10が10行(X軸方向)10列(Y軸方向)のマトリックス状に連結されている。以下、このように連結されたものを「組立体」という。ジグソーパズル100は、ユーザが任意に設定した数のピース10を連結して組立体80を組立てるパズルである。したがって、99個以下や101個以上のピース10がマトリックス状に連結されてもよいし、組立体80の形状は厳密なマトリックス配置でなく一部が突き出て一部がへこむような配置であってもよいし、組立体80の輪郭形状は矩形でなくてもよい。
また、一旦完成した組立体80に別のピース10を追加連結して別の組立体80を形成することもできる。各ピース10の表面には独立して一つの意味をなす絵柄や模様が設けられてもよい。各ピース10の絵柄は互いに異なっていてもよいし、一部が同じであってもよい。ジグソーパズル100は、ピース10を追加購入して、既購入のピース10と一緒に組立てられてもよい。一例として、組立体80は、ユーザの創作に基づき、人生の筋道など不確定なストーリーを表現した双六のようなボードゲームを形成することができる。このように、ジグソーパズル100は、高い拡張性を有することにより遊び方を多様に拡げることができる。
図2、図3を参照してピース10について説明する。図2は、ピース10の平面図である。図3は、ピース10の側面図である。ピース10は、XY平面に延在してZ軸方向に薄い板状の部材である。ピース10は、平面視で矩形のピース本体部10bと、2つの凸部10hと、2つの凹部10jと、を有する。ピース本体部10bは、各辺からZ軸方向に延在する4つの側面10c、10d、10e、10fを有する。側面10cと側面10eとは、X軸方向に沿って互いに平行に設けられる。側面10dと側面10fとは、Y軸方向に沿って互いに平行に設けられる。
各凸部10hは、ピース本体部10bの側面から外向きに突出して設けられる。この例では、一方の凸部10hは、側面10cからY軸方向に突出し、他方の凸部10hは、側面10fからX軸方向に突出している。各凹部10jは、ピース本体部10bの側面から内向きに凹むように設けられる。一方の凹部10jは、側面10eからY軸方向に凹み、他方の凹部10jは、側面10dX軸方向に凹んでいる。凸部10hは、凹部10jに対して繰り返し係脱可能な形状を有する。
次に、図4を参照して比較例について説明する。図4は、比較例に係るピース50を説明する図である。ピース50は、本発明を完成する過程で創作されたピースである。ピース50は、ピース10に対して平面視の形状が異なる点で相違し、他の構成は同様である。ピース50は、平面視で矩形のピース本体部50bと、2つの凸部50hと、2つの凹部50jと、を有する。各凸部50hは、ピース本体部50bから外向きに突出し、各凹部50jはピース本体部50bから内向きに凹んでいる。以下、凸部50hと凹部50jを総称するときは「凸部等」と表記する。図4に示すように、ピース50には庭付きの住宅の絵柄50pが設けられている。
絵柄50pが凹部50jに掛ると、その部分で絵柄50pが分断される。例えば住宅の絵柄50pが分断されると、他のピースの絵柄を連結した際に不自然となり、ユーザに違和感を与えるおそれがある。このため、絵柄50pは、主に、ピース本体部50b内に設けられた表示領域50qの中に配置される。この例では、表示領域50qは矩形状の領域である。製造上の誤差により、凸部等の位置に対する絵柄50pの位置がずれることが考えられる。このため、表示領域50qはピース本体部50bの各辺から内側の領域に設けられる。
つまり、表示領域50qは、凸部等によって制限され、凸部等が大きい場合には、その分だけ表示領域50qが縮小される。換言すると、比較例では、凸部等に対するピース本体部50bの比率が小さいため、表示領域50qが縮小されている。表示領域50qが小さい場合、絵柄50pも小さくなり、それだけ絵柄の明瞭度や細密性が低下し印象が弱くなる可能性がある。印象が弱い場合は、子供たちは興味を持ちにくくなることがあり、普及の障害となり得る。また、このピース50を連結すると、隣り合う絵柄50pとの中間領域50sが間延びして違和感を与える可能性がある。例えば、商店街や繁華街などの街並みを表現する場合に、現実の建物同士の隙間は僅かであり、中間領域50sが広すぎると現実の街並みとの比較で強い違和感を生じる。また、大きな中間領域50sを前提に絵柄をデザインすることになるため、絵柄のデザインの自由度が低下する。
比較例の検討結果を踏まえて実施の形態のピース10について説明する。図5は、本実施形態に係るピース10を説明する図である。以下、凸部10hと凹部10jを総称するときは比較例と同様に「凸部等」と表記する。図5に示すように、ピース10の表示領域10qには庭付きの住宅の絵柄10pが設けられている。ピース10では、全長と全幅がピース50と同じで、凸部等はピース50より小さく、ピース本体部10bはピース50より大きい。したがって、隣り合う絵柄10pの中間領域10sはピース50より小さい。
表示領域10qを大きくする観点から、凸部等に対するピース本体部の比率は大きいことが望ましい。そこで、実施の形態では、凸部10hの突出方向において、ピース本体部10bの寸法a1は、凸部10hの突出寸法a2の8倍以上に形成される。この範囲では表示領域10qが拡大され、絵柄10pの印象が強化される。また、中間領域10sの割合が減るため、その違和感が緩和され、絵柄10pのデザインの自由度が改善される。
寸法a1の突出寸法a2に対する比率が大きすぎると、凸部10hが小さくなり、ピース同士の連結強度が低下するおそれがある。そこで、実施の形態では、寸法a1は、突出寸法a2の20倍以下に形成される。この場合、連結強度は実用可能な範囲内であることが確認されている。図5の例では、寸法a1は、突出寸法a2の9倍から12倍の範囲に設定されている。
突出寸法a2が小さい場合、連結強度の低下を補うように、凸部10hの横幅a3を大きくすることが望ましい。そこで、実施の形態では、横幅a3は突出寸法a2の3倍以上に形成されている。
凸部10hの折曲げ強度を高めるために、横幅a3は突出寸法a2の4倍以上に形成されてもよい。
凹部10jを挟む両側の部分を脚部10kと表記する。凸部10hの横幅a3が大きすぎると、同様に凹部10jの横幅も大きくなり、それに応じて脚部10kの横幅が小さくなる。脚部10kの横幅が過度に小さくなると脚部10kの強度が低下する。そこで、実施の形態では、横幅a3は突出寸法a2の10倍以下に形成される。この場合、脚部10kの強度は実用可能な範囲内であることが確認されている。図5の例では、横幅a3は突出寸法a2の4倍から8倍の範囲に設定されている。
次に、図6、図7を参照してピース10の詳細な形状について説明する。まず、凸部10hの形状について説明する。図6は、ピース10の凸部10hの周辺を拡大して示す平面図である。なお、以下、凸部10hの突出方向を突出方向Pと、突出方向Pに直交する方向を横幅方向Rという。
凸部10hは、首部14nと、頭部14mと、を含む。横幅方向Rの寸法において、首部14nは、頭部14mより小さく形成される。凸部10hは、その根本に横幅方向Rにくびれた一対のくびれ部14bを有する。一対のくびれ部14bは、凸部10hの根本の両側から続く部分であり、ピース本体部10bの側面10c、10fに接続される。首部14nは、一対のくびれ部14bの間の部分である。頭部14mは、首部14nから突出方向Pから張出した部分である。つまり、頭部14mは、一対のくびれ部14bに挟まれた部分である。
頭部14mは、一対のふくらみ部14dと、平坦部14eと、によって規定される部分である。一対のふくらみ部14dは、各くびれ部14bに続く部分である。平坦部14eは、一対のふくらみ部14で挟まれる部分である。各くびれ部14bは、横幅方向Rに凹んだR形状または部分円弧形状であってもよい。各ふくらみ部14dは、横幅方向Rに張り出したR形状または部分円弧形状であってもよい。ふくらみ部14dは、凸部10hにおいて横幅方向Rに最も張り出した部分である。
平坦部14eは、凸部10hの突出端であり、ピース本体部10bから突出方向Pに最も離れて位置する。平坦部14eは、ピース本体部10bの側面10c、10fに略平行に延在する概ね平坦な部分である。
ふくらみ部14dとくびれ部14bとの間において略直線状に延びる部分を傾斜部14cと定義する。傾斜部14cは、各ふくらみ部14dと各くびれ部14bの間に延在し、ピース本体部10bの側面に対して傾斜する部分である。図6に示すように、傾斜部14cがピース本体部10bの側面10c、10fとなす角度Anは鋭角にされる。この例では、角度Anは30°〜60°の範囲に設定される。角度Anは任意の角度であってもよい。
次に、凹部10jの形状について説明する。図7は、凹部10jの周辺を拡大して示す平面図である。凹部10jは、凸部10hの頭部14mに対応する湾状部16mと、凸部10hの首部14nに対応する湾口部16nと、を有する。なお、対応する部分とは、凹部10jに別のピースの凸部10hが嵌合するとき互いに当接する部分をいう。凹部10jは凸部10hと相似する平面輪郭を有している。
横幅方向Rの寸法において、湾口部16nは、湾状部16mより小さく形成される。このような形状を有することにより、頭部14mは、湾状部16mに嵌め合わされた状態では、X軸方向およびY軸方向の動きが規制される。
次に、凸部10hおよび凹部10jの寸法差について説明する。横幅方向Rの寸法における、頭部14mの最大寸法を横幅Lm1と、湾状部16mの最大寸法を横幅Lm2と定義する。凸部10hの横幅Lm1が、凹部10jの横幅Lm2と同じかまたは小さい場合、凸部10hは凹部10jから容易に外れてしまう。この場合、組立てられた組立体80を持ち上げたときに、ピース10同士の連結を維持できず、組立体80が崩れてしまう。そこで、実施の形態では、凸部10hの横幅Lm1は、凹部10jの横幅Lm2より大きく形成されている。この場合、凹部10jに別のピース10の凸部10hが嵌合するとき、頭部14mと湾状部16mの当接面には圧縮応力が与えられて大きな摩擦力を生じる。このため、これらは容易には外れず、組立てられた組立体80を持ち上げてもピース10同士の連結状態を維持できる。横幅Lm1と横幅Lm2との寸法差Lm12については後述する。
横幅方向Rの寸法において、凸部10hの首部14nの最小寸法を横幅Ln1と、凹部10jの湾口部16nの最小寸法を横幅Ln2と定義する。凸部10hの首部14nにおいても連結強度を高めることが望ましい。そこで、実施の形態では、凸部10hの横幅Ln1は、凹部10jの横幅Ln2より大きく形成されている。この場合、凹部10jに別のピース10の凸部10hが嵌合するとき、首部14nと湾口部16nの当接面には圧縮応力が与えられて大きな摩擦力を生じる。このため、組立てられた組立体80のピース10同士の連結強度を高めることができる。横幅Ln1と横幅Ln2との寸法差Ln12については後述する。
次に、ピース10の素材について説明する。ピース同士の当接面に安定した圧縮応力を生じさせるために、ピース10は柔軟性を有する素材で形成されることが望ましい。このような素材としてはポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチレン及びポリエチレンテレフタレートなどの軟質樹脂があげられる。ピース10は、所望の特性に応じて、これらの樹脂から選択した一種以上の樹脂を主成分とする素材から形成することができる。この素材は発泡樹脂であってもよい。この場合、発泡倍率を調整することにより、所望の密度および弾性率を得ることができる。
次に、これらの樹脂から形成される場合のピース10の寸法差Lm12、Ln12の一例を説明する。以下、寸法差Lm12、Ln12、を総称するときは、単に「寸法差Lmn」という。寸法差Lmnが小さすぎると、所望の連結強度を得ることができない。また、寸法差Lmnが大きすぎると、子供の力でパズルを組立てたり、分解したりすることが難しい。これらの観点から、寸法差Lmnは、好ましくは0.04mm〜0.20mmの範囲、より好ましくは0.05mm〜0.15mmの範囲、一層好ましくは0.07mm〜0.13mmの範囲に設定されてもよい。この場合、子供でも組立・分解をすることができ、所望の連結強度を得ることができる。
寸法差Lm12、Ln12は、それぞれ同じであってもよいし、それぞれ異なっていてもよい。実施の形態ではこれらは同じに設定されている。寸法差Lmnは、ピース10の素材に応じて所望の連結強度を得るように、実験により決定することができる。
次に、ピース10の製造方法の一例を説明する。図8は、ピース10の製造方法の一例を説明する図である。ピース10の製造法としては、打ち抜き工程と樹脂成形工程とを例示することができる。図8の例では、ピース10は、所定の倍率および所定の厚さを有する樹脂製のベースシート20から、順次打ち抜いて製造される。この場合、上述の寸法差Lmnを実現することができる。別の例では、ピース10は、射出成形により製造される。
次に、このように構成されたピース10について、ピース10の厚さと寸法差を変化させた試料1、2の特性について説明する。図9は、ジグソーパズル100の組立体80を持上げた状態を示す図である。ジグソーパズル100では、一定の数以下のピースで組立てられた組立体80を持上げることができる。図10は、ジグソーパズル100の組立体80の評価結果を説明する図である。この図で、行数および列数は、マトリックス状に連結されたピース10の数を示す。ピース数は、組立体80を構成するピース10の数を示す。評価結果は、このように構成された組立体80を図9に示すように持ち上げた場合の連結状態を示している。この結果は、組立体80の持ち上げを3回試行し、ピース間の連結が外れずに持上げられた回数を示している。
図10において、◎印は、3回成功し、持上げた状態で中央部の垂れ下がりは殆ど見られない場合を示す。〇印は、3回成功し、持上げた状態で中央部の垂れ下がりが見られる場合を示す。△印は、成功回数は2回以下、持上げた状態で中央部の垂れ下がりが大きい場合を示す。×印は、成功回数は0回の場合を示す。
(試料1)
ピース10の厚さ:2.0〜3.0mm
寸法差Lmn:0.07mm〜0.13mm
ピース数=400個以下では、成功回数は3回、垂れ下がりは殆ど見られない。
ピース数=1600個では、成功回数は3回、垂れ下がりが観察された。
ピース数=2025個では、成功回数は1回、その場合も中央部の垂れ下がりが大きい。
ピース数=2500個では、成功回数は0回であった。
この結果から、試料1は、1000個程度のピース10からなる組立体80を持ち上げる場合に好適に使用できる。
(試料2)
ピース10の厚さ:1.5〜2.0mm
寸法差Lmn:0.04mm〜0.06mm
ピース数=100個では、成功回数は3回、垂れ下がりは殆ど見られない。
ピース数=400個では、成功回数は3回、中央部の垂れ下がりが観察された。
ピース数=900個では、成功回数は1回、その場合も中央部の垂れ下がりが大きい。
ピース数=1600個以上では、成功回数は0回であった。
この結果から、試料2は、100〜400個の範囲のピース10からなる組立体80を持ち上げる場合に好適に使用できる。
次に、本発明の一態様の概要について説明する。本発明のある態様のジグソーパズルは、凸部と凹部とが嵌合して連結される、複数の同一形状のピースを含むジグソーパズルであって、ピース本体部を有し、凸部はピース本体部から突出方向に突出するように設けられ、ピース本体部の突出方向の寸法は、凸部の突出寸法の8倍以上である。
この態様によると、ピース本体部を大きくして大きな絵柄を設けることができる。絵柄が大きいため、絵柄の明瞭化や細密化を図ることができる。ピースを連結した場合に、隣り合う絵柄との中間領域が減って間延びした感覚を緩和することができる。街並みを表現する場合に、現実の建物同士の隙間に近づけることが可能になる。絵柄のデザインの自由度を高めることができる。
凸部の横幅は、突出寸法の3倍以上であってもよい。この場合、ピース同士の連結強度の低下を抑制することができる。
凸部はその根本の両側から続く、ふたつのくびれ部と、ふたつのくびれ部で挟まれる頭部とを含み、頭部の横幅は、凹部の横幅よりも大きくしてもよい。この場合、ピース同士の連結強度を高めることができる。
以上、本発明の幾つかの実施の形態をもとに説明した。これらの各実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求の範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
以下、変形例について説明する。変形例の図面および説明では、各実施の形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。各実施の形態と重複する説明を適宜省略し、各実施の形態と相違する構成について重点的に説明する。
(変形例)
実施の形態の説明では、表示領域10qに絵柄10pが設けられる例を示したが、本発明はこれに限定されない。絵柄10pの一部が中間領域10sにはみだしてもよいし、絵柄10pの背景が中間領域10sに張出していてもよい。また、絵柄10pの一部が凸部10hにはみだしてもよいし、絵柄10pの背景が凸部10hに張出していてもよい。
実施の形態の説明では、ピース10が単層の樹脂から形成される例を示したが、本発明はこれに限定されない。ピース10は、硬度の異なる複数の樹脂の層構造を備えてもよい。一例として、ピース10は、2枚の高硬度表面層の間に相対的に低硬度の中間層が挟まれた構造を有してもよい。
実施の形態の説明では、ジグソーパズル100が同一形状のピース10のみから構成される例を示したが、本発明はこれに限定されない。ジグソーパズル100は、ピース10により構成される部分と、ピース10とは形状の異なる別型ピースから形成される部分とを含んでもよい。例えば、ピース10により構成された部分の周辺に別型ピースを連結して、周囲の凹凸を減らすようにしてもよい。
実施の形態の説明では、ピースが平面上に組み立てられる例を示したが、本発明はこれに限定されない。本発明に係るジグソーパズルは、曲面上に組み立てられてもよい。
実施の形態の説明では、台紙や枠を用いない例を示したが、本発明はこれに限定されない。本発明に係るジグソーパズルは、台紙や枠と組み合わせて使用されてもよい。
これらの各変形例は、実施の形態のジグソーパズル100と同様の作用効果を奏する。
10・・ピース、 10b・・ピース本体部、 10h・・凸部、 10j・・凹部、 14b・・くびれ部、 14m・・頭部、 14n・・首部、 16m・・湾状部、 16n・・湾口部、 20・・ベースシート、 80・・組立体、 100・・ジグソーパズル。

Claims (3)

  1. 凸部と凹部とが嵌合して連結される、複数の同一形状のピースを含むジグソーパズルであって、
    ピース本体部を有し、前記凸部は前記ピース本体部から突出方向に突出するように設けられ、
    前記ピース本体部の前記突出方向の寸法は、前記凸部の突出寸法の8倍以上であることを特徴とするジグソーパズル。
  2. 前記凸部の横幅は、前記突出寸法の3倍以上であることを特徴とする請求項1に記載のジグソーパズル。
  3. 前記凸部は、その根本の両側から続くふたつのくびれ部と、前記ふたつのくびれ部で挟まれる頭部とを含み、
    前記頭部の横幅は、前記凹部の横幅よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載のジグソーパズル。
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