JP2019187561A - ジグソーパズル - Google Patents

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Katsuhisa Yoshida
勝久 吉田
久美子 吉田
Kumiko Yoshida
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【課題】連結されたピースの境界上の絵柄の段差を目立ちにくくすることが可能なジグソーパズルを提供する。【解決手段】凸部10hと凹部10jとが嵌合して連結される、複数の同一形状のピース10を含むジグソーパズルであって、凸部10hは、その根本の両側から続く2つのくびれ部と、2つのくびれ部から続く2つのふくらみ部と、2つのふくらみ部で挟まれる平坦部と、を含み、平坦部の横幅は、平坦部の横幅を差し引いた凸部の横幅より大きい。【選択図】図6

Description

本発明は、組み立て・分解が可能なジグソーパズルに関する。
一枚の絵柄を幾つかの小片に分解して、分解した小片を再び組み立てるジグソーパズルが知られている。本出願人は、例えば、特許文献1において、ジグソーパズルとその製造方法を開示している。特許文献1のジグソーパズルは、長方形の平板型の多数のピースからなり、一旦バラバラに分離したピースを、嵌め合わせてその絵柄を復元することにより、遊ぶように構成されている。
特開2012−249851号公報
本発明者らはジグソーパズルについて以下のような認識を得た。
ジグソーパズルの各ピースは、多角形の各辺に凸部または凹部があり、その凸部等によって隣接するピースとかみ合うようになっている。ジグソーパズルのピースは、それぞれ異なる形状を有しており、全く同じ形をしたピースは含まない。このようなジグソーパズルは、ピース表面の絵柄とピースの形状とを手がかりに組み立てる。
このようなジグソーパズルでは、互いに異形のピースを組み立てて組立体を完成させるので、組立後の絵柄は一つであり、創造性を育む観点で十分でない。また、一度組立体を完成させると飽きてしまう特性もあった。つまり、ジグソーパズルには多様な絵柄を創造するという遊び方ができないという問題があった。
ジグソーパズルについて、各ピースに一定の意味のある絵柄を設け、この絵柄付きピースを自由に連結し、例えば、道路の絵柄を設けた複数のピースを連結して架空の道路の図を組み立てることが考えられる。この場合に製造誤差などにより、ピースの外形に対する絵柄の位置にバラツキがあると、互いにかみあう凹部と凸部の境界において絵柄の段差が生じる。絵柄の段差が目立つと組み立てた図の見た目が悪くなることが判明した。
これらから、本発明者らは、ジグソーパズルには、連結されたピースの境界上の絵柄の段差を目立ちにくくする観点で改善すべき課題があることを認識した。
このような課題は、道路の絵柄に限らず、他の種類の絵柄についても生じうる。
本発明は、こうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、連結されたピースの境界上の絵柄の段差を目立ちにくくすることが可能なジグソーパズルを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のジグソーパズルは、凸部と凹部とが嵌合して連結される、複数の同一形状のピースを含むジグソーパズルであって、凸部は、その根本の両側から続く2つのくびれ部と、2つのくびれ部から続く2つのふくらみ部と、2つのふくらみ部で挟まれる平坦部と、を含む。平坦部の横幅は、平坦部の横幅を差し引いた凸部の横幅より大きい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、連結されたピースの境界上の絵柄の段差を目立ちにくくすることが可能なジグソーパズルを提供することができる。
実施の形態に係るジグソーパズルの平面図である。 図1のジグソーパズルのピースの平面図である。 図1のジグソーパズルのピースの側面図である。 境界線と交差する絵柄の段差を模式的に示す図である。 比較例のピースの絵柄の段差を説明する図である。 実施の形態のピースの絵柄の段差を説明する図である。 図2のピースの凸部の周辺を拡大して示す平面図である。 図2のピースの凹部の周辺を拡大して示す平面図である。 図2のピースの製造方法の一例を説明する図である。 図1のジグソーパズルの組立体を持上げた状態を示す図である。 図1のジグソーパズルの組立体の評価結果を説明する図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに各図面を参照しながら説明する。実施の形態および変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
また、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
[実施の形態]
図面を参照して実施の形態に係るジグソーパズル100の構成について説明する。図1は、実施の形態に係るジグソーパズル100の平面図である。説明の便宜上、図示のように、水平なある方向をX軸方向、X軸方向に直交する水平な方向をY軸方向、両者に直交する方向すなわち鉛直方向をZ軸方向とするXYZ直交座標系を定める。X軸、Y軸、Z軸のそれぞれの正の方向は、各図における矢印の方向に規定され、負の方向は、矢印と逆向きの方向に規定される。また、図1に示すように、水平面に設置したジグソーパズル100を上側(紙面に垂直な方向)から視る視点を平面視という。このような方向の表記はジグソーパズル100の使用姿勢を制限するものではなく、ジグソーパズル100は任意の姿勢で使用されうる。
ジグソーパズル100は、同一形状を有し互いに連結可能なピース10を複数含む。図1の例では、100個のピース10が10行(X軸方向)10列(Y軸方向)のマトリックス状に連結されている。以下、このように連結されたものを「組立体」という。ジグソーパズル100は、ユーザが任意に設定した数のピース10を連結して組立体80を組立てるパズルである。したがって、99個以下や101個以上のピース10がマトリックス状に連結されてもよいし、組立体80の形状は厳密なマトリックス配置でなく一部が突き出て一部がへこむような配置であってもよいし、組立体80の輪郭形状は矩形でなくてもよい。
また、一旦完成した組立体80に別のピース10を追加連結して別の組立体80を形成することもできる。各ピース10の表面には独立して一つの意味をなす絵柄や模様が設けられてもよい。各ピース10の絵柄は互いに異なっていてもよいし、一部が同じであってもよい。ジグソーパズル100は、ピース10を追加購入して、既購入のピース10と一緒に組立てられてもよい。一例として、組立体80は、ユーザの創作に基づき、人生の筋道など不確定なストーリーを表現した双六のようなボードゲームを形成することができる。このように、ジグソーパズル100は、高い拡張性を有することにより遊び方を多様に拡げることができる。
図2、図3を参照してピース10について説明する。図2は、ピース10の平面図である。図3は、ピース10の側面図である。ピース10は、XY平面に延在してZ軸方向に薄い板状の部材である。ピース10は、平面視で矩形のピース本体部10bと、2つの凸部10hと、2つの凹部10jと、を有する。ピース本体部10bは、各辺からZ軸方向に延在する4つの側面10c、10d、10e、10fを有する。側面10cと側面10eとは、X軸方向に沿って互いに平行に設けられる。側面10dと側面10fとは、Y軸方向に沿って互いに平行に設けられる。
各凸部10hは、ピース本体部10bの側面から外向きに突出して設けられる。この例では、一方の凸部10hは、側面10cからY軸方向に突出し、他方の凸部10hは、側面10fからX軸方向に突出している。各凹部10jは、ピース本体部10bの側面から内向きに凹むように設けられる。一方の凹部10jは、側面10eからY軸方向に凹み、他方の凹部10jは、側面10dからX軸方向に凹んでいる。凸部10hは、凹部10jに対して繰り返し係脱可能な形状を有する。
(絵柄の段差)
次に、図4を参照して、絵柄の段差について説明する。ピースの外形形状に対するピースの絵柄の位置は、製造誤差などにより、ピースごとに少しずつ異なる。絵柄の位置が異なると、隣接するピース間の境界に沿って絵柄に段差が生じる。図2に示すように、ピース間の境界は、湾曲した湾曲部と、概ね平らな平坦部とを含む。特に、湾曲部は互いに噛合う凸部と凹部との間に生じることが多い。例えば、凸部の突出方向に延びる帯状の絵柄(例えば、道路のセンターライン、鉄道の線路)が凹部と凸部の境界と交差する場合、その境界に沿って絵柄の段差が生じる。
図4は、境界線Lbと交差する絵柄Psの段差を模式的に示す図である。図4(a)は、帯状の絵柄Psが、湾曲部の傾斜する境界線Lbと斜めに交差する場合を示している。図4(b)は、帯状の絵柄Psが、平坦部の境界線Lbと直交する場合を示している。両方の図において、左側の絵柄Ps1が右側の絵柄Ps2に対して等しくd1だけ上方にずれている。図4(a)の例では、段差によって目立つ領域(以下、段差領域Asという)は、上下左右に2次元的に拡がっており、顕著に目立つ。また、符号Eで示すように、帯状の絵柄Psの端部の一部が相手側に突出して違和感を生じさせる。他方、図4(b)の例では、段差領域Asは、左右に拡がらず、1次元的であり、あまり目立たない。
このように、絵柄Psが傾斜する境界線Lbと交差する場合、段差領域Asは2次元的に拡がり、段差が著しく目立つ。絵柄Psの段差が目立つとピースの組立体に現れる図形の見た目が悪くなる。これらのことから、絵柄Psの段差を目立たなくするために、絵柄Psが平坦部で交差する確率を高くすることが望ましく、そのためには、凸部の平坦部の割合を増やすことが有効である。
(比較例)
次に、図5を参照して比較例について説明する。図5は、比較例のピースを説明する図である。図5は、左右方向に連結された2つのピース50(1)とピース50(2)を示している。ピース50(1)とピース50(2)を総称するときはピース50と表記する。ピース50は、本発明を完成する過程で創作されたピースである。ピース50は、本実施形態のピース10に対して平面視の形状が異なる点で相違し、他の構成は同様である。ピース50は、平面視で矩形のピース本体部50bと、2つの凸部50hと、2つの凹部50jと、を有する。凸部50hは、ピース本体部50bから外向きに突出し、各凹部50jはピース本体部50bから内向きに凹んでいる。凸部50hは、凸部10hに比べて先端部における平らな平坦部の割合が少ない。
図5に示すように、ピース50には左右方向に伸びる道路の絵柄50pが設けられている。製造上の誤差により、ピース50(1)の絵柄50pは、ピース50(2)の絵柄50pよりd1だけ下方にずれている。図5に示すように、比較例のピース50は平坦部が少ないため、絵柄50pの段差は、凸部50hの周囲の分散した位置に形成されている。この結果、段差領域Asが上下左右に2次元的に拡がり、著しく目立つ。
比較例の検討結果を踏まえて本実施形態のピース10について説明する。図6は、本実施形態に係るピース10を説明する図である。図6は、左右方向に連結された2つのピース10(1)とピース10(2)を示している。ピース10には左右方向に伸びる道路の絵柄10pが設けられている。製造上の誤差により、ピース10(1)の絵柄10pは、ピース10(2)の絵柄10pよりd1だけ下方にずれている。段差を目立ちにくくする観点から、本実施形態の凸部10hは、比較例の凸部50hに比べて先端部における平坦部の割合が多い。この結果、段差領域Asがそれほど拡がらず、1次元的であり、あまり目立たない。平坦部の詳細な形状については後述する。
次に、図7を参照して、凸部10hの詳細な形状について説明する。図7は、ピース10の凸部10hの周辺を拡大して示す平面図である。なお、以下、凸部10hの突出方向を突出方向Pと、突出方向Pに直交する方向を横幅方向Rという。
凸部10hは、首部14nと、頭部14mと、を含む。横幅方向Rの寸法において、首部14nは、頭部14mより小さく形成される。つまり、頭部14mの横幅は、凸部10hの横幅Lm1であり、首部14nの横幅Ln1より大きい。凸部10hは、その根本に横幅方向Rにくびれた2つのくびれ部14bを有する。2つのくびれ部14bは、凸部10hの根本の両側から続く部分であり、ピース本体部10bの側面10c、10fに接続される。首部14nは、2つのくびれ部14bの間の部分である。頭部14mは、首部14nから突出方向Pに張出した部分である。つまり、頭部14mは、2つのくびれ部14bに挟まれた部分である。
頭部14mは、2つのふくらみ部14dと、平坦部14eと、によって規定される部分である。2つのふくらみ部14dは、各くびれ部14bに続く部分である。平坦部14eは、2つのふくらみ部14dで挟まれる部分である。各くびれ部14bは、横幅方向Rに凹んだR形状または部分円弧形状であってもよい。各ふくらみ部14dは、横幅方向Rに張り出したR形状または部分円弧形状であってもよい。ふくらみ部14dは、凸部10hにおいて横幅方向Rに最も張り出た部分である。
平坦部14eは、凸部10hの突出端であり、ピース本体部10bから突出方向Pに最も離れて位置する。平坦部14eは、ピース本体部10bの側面10c、10fに略平行に延在する概ね平坦な部分である。平坦部14eは、見た目において平坦であればよく、実用的には、側面10c、10fに平行な平行部と、側面10c、10fに対して緩やかに傾斜する緩傾斜部を含んでもよい。当該緩傾斜部は、側面10c、10fに対する傾斜が15°以下の部分を含んでもよい。平坦部14eは、2つのふくらみ部14dで挟まれる部分のうち横幅方向Rに延びる2本の平行線の間に収まる部分を含んでもよい。当該2本の平行線の突出方向Pの間隔は、凸部10hの突出寸法a2に対して十分に小さな距離であることが望ましく、例えば、突出寸法a2の10%であってもよい。
前述したように、絵柄の段差を目立ち難くする観点で、凸部10hにおける平坦部14eの割合は大きいことが望ましい。そこで、本実施形態の平坦部14eの横幅Leは、平坦部14eの横幅Leを差し引いた凸部10hの横幅Lm1よい大きく設定されている。つまり、平坦部14eの横幅Leは、横幅Lm1から横幅Leを差し引いた残余分より割合が大きい。平坦部14eの横幅Le(分子)の凸部10hの横幅Lm1(分母)に対する割合は、70%以上がより好ましく、80%以上が一層好ましい。
絵柄の段差を目立ち難くする観点で、平坦部14eの横幅Leを大きくし、凸部10hの突出寸法a2は小さく設定することが望ましい。そこで、本実施形態の平坦部14eの横幅Leは、凸部10hの突出寸法a2の2倍以上に設定されている。絵柄の段差を目立ち難くする観点から、平坦部14eの横幅Le(分子)の、凸部10hの突出寸法a2(分母)に対する比率は、3倍以上がより好ましく、4倍以上は一層好ましい。
ふくらみ部14dとくびれ部14bとの間において略直線状に延びる部分を傾斜部14cと定義する。傾斜部14cは、各ふくらみ部14dと各くびれ部14bの間に延在し、ピース本体部10bの側面に対して傾斜する部分である。図7に示すように、傾斜部14cがピース本体部10bの側面10c、10fとなす角度Anは鋭角にされる。この例では、角度Anは30°〜60°の範囲に設定される。角度Anは任意の角度であってもよい。
次に、図8を参照して、凹部10jの詳細な形状について説明する。図8は、凹部10jの周辺を拡大して示す平面図である。凹部10jは、凸部10hの頭部14mに対応する湾状部16mと、凸部10hの首部14nに対応する湾口部16nと、を有する。なお、対応する部分とは、凹部10jに別のピースの凸部10hが嵌合するとき互いに当接する部分をいう。凹部10jは凸部10hと相似する平面形状を有している。湾状部16mの横幅は、凹部10jの横幅Lm2であり、湾口部16nの横幅Ln2より大きい。
横幅方向Rの寸法において、湾口部16nは、湾状部16mより小さく形成される。このような形状を有することにより、頭部14mは、湾状部16mに嵌め合わされた状態では、面内方向の動きが規制される。
次に、図7、図8を参照して、凸部10hおよび凹部10jの寸法差について説明する。凸部10hの横幅Lm1が、凹部10jの横幅Lm2と、同じかまたは小さい場合、凸部10hは凹部10jから外れ易くなる。この場合、組立てられた組立体80を持ち上げたときに、ピース10同士の連結を維持できず、組立体80が崩れてしまう。そこで、実施の形態では、凸部10hの横幅Lm1は、凹部10jの横幅Lm2より大きく形成されている。この場合、凹部10jに別のピース10の凸部10hが嵌合するとき、頭部14mと湾状部16mの当接面には圧縮応力が与えられて大きな摩擦力を生じる。このため、これらは容易には外れず、組立てられた組立体80を持ち上げてもピース10同士の連結状態を維持できる。横幅Lm1と横幅Lm2との寸法差Lm12については後述する。
凸部10hの首部14nにおいても連結強度を高めることが望ましい。そこで、実施の形態では、凸部10hの首部14nの横幅Ln1は、凹部10jの湾口部16nの横幅Ln2より大きく形成されている。この場合、凹部10jに別のピース10の凸部10hが嵌合するとき、首部14nと湾口部16nの当接面には圧縮応力が与えられて大きな摩擦力を生じる。このため、組立てられた組立体80のピース10同士の連結強度を高めることができる。横幅Ln1と横幅Ln2との寸法差Ln12については後述する。
次に、ピース10の素材について説明する。ピース同士の当接面に安定した圧縮応力を生じさせるために、ピース10は柔軟性を有する素材で形成されることが望ましい。このような素材としてはポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチレン及びポリエチレンテレフタレートなどの軟質樹脂があげられる。ピース10は、所望の特性に応じて、これらの樹脂から選択した一種以上の樹脂を主成分とする素材から形成することができる。この素材は発泡樹脂であってもよい。この場合、発泡倍率を調整することにより、所望の密度および弾性率を得ることができる。
次に、これらの樹脂から形成される場合のピース10の寸法差Lm12、Ln12の一例を説明する。以下、寸法差Lm12、Ln12、を総称するときは、単に「寸法差Lmn」という。寸法差Lmnが小さすぎると、所望の連結強度を得ることができない。また、寸法差Lmnが大きすぎると、子供の力でパズルを組立てたり、分解したりすることが難しい。これらの観点から、寸法差Lmnは、好ましくは0.04mm〜0.20mmの範囲、より好ましくは0.05mm〜0.15mmの範囲、一層好ましくは0.07mm〜0.13mmの範囲に設定されてもよい。この場合、子供でも組立・分解をすることが可能になり、所望の連結強度を得ることができる。
寸法差Lm12、Ln12は、それぞれ同じであってもよいし、それぞれ異なっていてもよい。実施の形態ではこれらは同じに設定されている。寸法差Lmnは、ピース10の素材に応じて所望の連結強度を得るように、実験により決定することができる。
次に、ピース10の製造方法の一例を説明する。図9は、ピース10の製造方法の一例を説明する図である。ピース10の製造法としては、打ち抜き工程と樹脂成形工程とを例示することができる。図9の例では、ピース10は、所定の倍率および所定の厚さを有する樹脂製のベースシート20から、順次打ち抜いて製造される。この場合、上述の寸法差Lmnを実現することができる。別の例では、ピース10は、射出成形により製造される。
次に、このように構成されたピース10について、ピース10の厚さと寸法差を変化させた試料1、2の特性について説明する。図10は、ジグソーパズル100の組立体80を持上げた状態を示す図である。ジグソーパズル100では、一定の数以下のピースで組立てられた組立体80を持上げることができる。図11は、ジグソーパズル100の組立体80の評価結果を説明する図である。この図で、行数および列数は、マトリックス状に連結されたピース10の数を示す。ピース数は、組立体80を構成するピース10の数を示す。評価結果は、このように構成された組立体80を図10に示すように持ち上げた場合の連結状態を示している。この結果は、組立体80の持ち上げを3回試行し、ピース間の連結が外れずに持上げられた回数を示している。
図11において、◎印は、3回成功し、持上げた状態で中央部の垂れ下がりは殆ど見られない場合を示す。〇印は、3回成功し、持上げた状態で中央部の垂れ下がりが見られる場合を示す。△印は、成功回数は2回以下、持上げた状態で中央部の垂れ下がりが大きい場合を示す。×印は、成功回数は0回の場合を示す。
(試料1)
ピース10の厚さ:2.0〜3.0mm
寸法差Lmn:0.07mm〜0.13mm
ピース数=400個以下では、成功回数は3回、垂れ下がりは殆ど見られない。
ピース数=1600個では、成功回数は3回、垂れ下がりが観察された。
ピース数=2025個では、成功回数は1回、その場合も中央部の垂れ下がりが大きい。
ピース数=2500個では、成功回数は0回であった。
この結果から、試料1は、1000個程度のピース10からなる組立体80を持ち上げる場合に好適に使用できる。
(試料2)
ピース10の厚さ:1.5〜2.0mm
寸法差Lmn:0.04mm〜0.06mm
ピース数=100個では、成功回数は3回、垂れ下がりは殆ど見られない。
ピース数=400個では、成功回数は3回、中央部の垂れ下がりが観察された。
ピース数=900個では、成功回数は1回、その場合も中央部の垂れ下がりが大きい。
ピース数=1600個以上では、成功回数は0回であった。
この結果から、試料2は、100〜400個の範囲のピース10からなる組立体80を持ち上げる場合に好適に使用できる。
次に、本発明の一態様の概要について説明する。本発明のある態様のジグソーパズルは、凸部と凹部とが嵌合して連結される、複数の同一形状のピースを含むジグソーパズルであって、凸部は、その根本の両側から続く2つのくびれ部と、2つのくびれ部から続く2つのふくらみ部と、2つのふくらみ部で挟まれる平坦部と、を含む。平坦部の横幅は、平坦部の横幅を差し引いた凸部の横幅より大きい。
この態様によると、先端部における平坦部の割合を高くすることができる。平坦部の割合が低い場合と比べて、ピースを連結した場合に、互いに噛み合う凸部と凹部の境界において、ピースの絵柄が平坦部に交差する場合が多くなる。この結果、境界における段差領域を目立ち難くすることができる。
平坦部の横幅は、凸部の突出寸法の2倍以上であってもよい。この場合、平坦部の横幅が小さい場合より、絵柄がくびれ部やふくらみ部と重複することにより見た目が悪くなる可能性を低くすることができる。
平坦部の横幅は、2つのくびれ部の横幅以上であってもよい。この場合、平坦部の横幅が小さい場合より、絵柄がくびれ部と重複することにより見た目が悪くなる可能性を低くすることができる。
以上、本発明の幾つかの実施の形態をもとに説明した。これらの各実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求の範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
以下、変形例について説明する。変形例の図面および説明では、各実施の形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。各実施の形態と重複する説明を適宜省略し、各実施の形態と相違する構成について重点的に説明する。
[変形例]
実施の形態の説明では、平坦部の横幅Leは、2つのくびれ部の横幅Ln1よりも小さい例を示したが、本発明はこれに限定されない。平坦部の横幅Leは、2つのくびれ部の横幅Ln1以上であってもよい。
実施の形態の説明では、ピース10が単層の樹脂から形成される例を示したが、本発明はこれに限定されない。ピース10は、硬度の異なる複数の樹脂の層構造を備えてもよい。一例として、ピース10は、2枚の高硬度表面層の間に相対的に低硬度の中間層が挟まれた構造を有してもよい。
実施の形態の説明では、ジグソーパズル100が同一形状のピース10のみから構成される例を示したが、本発明はこれに限定されない。ジグソーパズル100は、ピース10により構成される部分と、ピース10とは形状の異なる別型ピースから形成される部分とを含んでもよい。例えば、ピース10により構成された部分の周辺に別型ピースを連結して、周囲の凹凸を減らすようにしてもよい。
実施の形態の説明では、ピースが平面上に組み立てられる例を示したが、本発明はこれに限定されない。本発明に係るジグソーパズルは、曲面上に組み立てられてもよい。
実施の形態の説明では、台紙や枠を用いない例を示したが、本発明はこれに限定されない。本発明に係るジグソーパズルは、台紙や枠と組み合わせて使用されてもよい。
これらの各変形例は、実施の形態のジグソーパズル100と同様の作用効果を奏する。
10・・ピース、 10b・・ピース本体部、 10h・・凸部、 10j・・凹部、 10p・・絵柄、 14b・・くびれ部、 14d・・ふくらみ部、 14e・・平坦部、 14m・・頭部、 14n・・首部、 16m・・湾状部、 16n・・湾口部、 80・・組立体、 100・・ジグソーパズル。

Claims (3)

  1. 凸部と凹部とが嵌合して連結される、複数の同一形状のピースを含むジグソーパズルであって、
    前記凸部は、その根本の両側から続く2つのくびれ部と、前記2つのくびれ部から続く2つのふくらみ部と、前記2つのふくらみ部で挟まれる平坦部と、を含み、
    前記平坦部の横幅は、前記平坦部の横幅を差し引いた前記凸部の横幅より大きいことを特徴とするジグソーパズル。
  2. 前記平坦部の横幅は、前記凸部の突出寸法の2倍以上であることを特徴とする請求項1に記載のジグソーパズル。
  3. 前記平坦部の横幅は、前記2つのくびれ部の横幅以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のジグソーパズル。
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