JP2019187337A - カンゾウ属植物の栽培方法及び栽培装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】筒体内の土壌温度の変化幅を小さくし、また土壌温度の過度な上昇を防止することができるカンゾウ属植物の栽培方法を提供する。【解決手段】培土を収容した栽培用筒体1内においてカンゾウ属植物を生育させるカンゾウ属植物の栽培方法において、該栽培用筒体1の下部のノズル1eから給水を行うことを特徴とするカンゾウ属植物の栽培方法。筒体1の仕切り部材1dの下側に貯留室1fが設けられている。筒体の内周面に凸条1tを設けてもよい。筒体の内周面に沿って不織布を設けてもよい。【選択図】図1

Description

本発明は、カンゾウ属植物の栽培方法及び装置に関する。
カンゾウ属植物は、薬用植物として広く用いられている。カンゾウ属植物は、主として地下部が利用されるため、真直ぐ且つ肥大化した根及び地下茎部を得るための栽培方法として、カンゾウ属植物を円筒形の栽培用筒体内の培土に植えて栽培する方法が特許文献1に記載されている。
特許文献1では、カンゾウ属植物を植えた栽培用筒体をハウス内の土壌上に起立配置して栽培を行う。
特開2010−29181号公報
特許文献1では、筒体の上部から水が供給される(特許文献1、0028段落)。カンゾウ属植物の根は、水分を求めて伸びる性質があるので、このように上から給水するとカンゾウ属植物の根は下方へ真直ぐには伸びにくい。
本発明は、根が比較的真直ぐに下方に伸び、形状が良好な根を収穫することができるカンゾウ属植物の栽培方法と、そのための栽培装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段の一例は次の通りである。
[1] 培土を収容した栽培用筒体内においてカンゾウ属植物を生育させるカンゾウ属植物の栽培方法において、該栽培用筒体の下部から給水を行うことを特徴とするカンゾウ属植物の栽培方法。
[2] 前記栽培用筒体内の下部に透水孔を有する仕切り部材を設け、該仕切り部材の下側に水の貯留室を設け、該貯留室に給水を行うことを特徴とする[1]のカンゾウ属植物の栽培方法。
[3] 前記栽培用筒体内の下部に粒状体又は多孔質体を充填しておき、該粒状体又は多孔質体の隙間を通して前記培土に給水することを特徴とする[1]又は[2]のカンゾウ属植物の栽培方法。
[4] 前記栽培用筒体の下端部をトレー内に配置し、トレー内に給水し、該トレー内の水を前記栽培用筒体の下部に供給することを特徴とする[1]〜[3]のいずれかのカンゾウ属植物の栽培方法。
[5] 栽培前期の給水水位を栽培後期の給水水位よりも高位とすることを特徴とする[1]〜[4]のいずれかのカンゾウ属植物の栽培方法。
[6] 前記栽培用筒体の内周面に凸部が設けられていることを特徴とする[1]〜[5]のいずれかのカンゾウ属植物の栽培方法。
[7] 前記栽培用筒体の内周面に沿って不織布又は遮根シートが配置されていることを特徴とする[1]〜[6]のいずれかのカンゾウ属植物の栽培方法。
[8] 前記栽培用筒体を断熱材で囲むことを特徴とする[1]〜[7]のいずれかのカンゾウ属植物の栽培方法。
[9] 筒軸心方向を上下方向として配置された栽培用筒体と、該栽培用筒体の下部に給水する給水手段とを有するカンゾウ属植物栽培装置。
[10] 前記栽培用筒体内の下部に透水孔を有する仕切り部材が設けられており、該仕切り部材の下側に水の貯留室が設けられ、前記給水手段は該貯留室に給水を行うよう構成されていることを特徴とする[8]のカンゾウ属植物栽培装置。
[11] 前記給水手段は、前記栽培用筒体の下部に定水位となるように水を供給する機構を有する[9]又は[10]のカンゾウ属植物栽培装置。
[12] 前記栽培用筒体内の下部に粒状体又は多孔質体が充填され、該粒状体又は多孔質体を通して上側の培土に給水可能とされていることを特徴とする[9]のカンゾウ属植物栽培装置。
[13] 前記栽培用筒体の下端部が上方から差し込まれたトレーを有しており、前記給水手段は該トレー内に給水するよう構成されていることを特徴とする[9]〜[12]のいずれかのカンゾウ属植物栽培装置。
[14] 前記栽培用筒体が複数個設置され、各栽培用筒体の下部に前記給水手段が接続されていることを特徴とする[9]〜[13]のいずれかのカンゾウ属植物栽培装置。
[15] 前記栽培用筒体が複数個設置され、前記栽培用筒体の下部同士が直列に接続され、最上流側の栽培用筒体に給水手段が接続されていることを特徴とする[9]〜[13]のいずれかのカンゾウ属植物栽培装置。
[16] 前記複数の栽培用筒体が断熱材ボックス内に配置されていることを特徴とする[14]又は[15]のカンゾウ属植物栽培装置。
なお、本発明において、カンゾウ属植物としては、ウラルカンゾウ(G. uralensis)、スペインカンゾウ(G.glabra)などが例示されるが、これらに限定されない。
本発明のカンゾウ属植物の栽培方法及び装置では、筒体の下部から給水を行う。そのため、筒体内の培土の水分は下部ほど多いものとなるので、根は真直ぐに下方に伸びるようになり、比較的真直ぐで形状の良好な根を収穫することが可能となる。また、通常の土壌栽培では、土質や土壌に含まれる石、有機物などにより水分含量のバラツキが大きいところ、本発明のカンゾウ属植物の栽培方法及び装置では、給水供給を均一に行うことが可能となり、安定的にカンゾウ属植物の地下部を収穫することができる。
本発明のカンゾウ属植物の栽培方法の一態様では、栽培用筒体を断熱材で囲むので、筒体内の培土の温度の変動が抑制されると共に、大気温度が高い場合でも該培土の過度な温度上昇が防止される。これにより、培土の過剰な乾燥や、高温性ピシウム菌に罹病することが防止される。
本発明の一態様では、筒体の内周面に凸条を設けておくことにより、カンゾウ属植物と共に培土を筒体から引き抜くときの摩擦抵抗を小さくすることができる。
筒体の内周面に沿って不織布又は遮根シートを配置しておくことにより、この引き抜き時の摩擦抵抗を小さくすることができる。
(a)は実施の形態に係る栽培用筒体の斜視図、(b)はその使用状態を示す断面図である。 実施の形態に係る栽培方法を示す側面図である。 筒体の配列例を示す平面図である。 実施の形態に係るカンゾウ属植物の栽培用筒体の下部の断面図である。 実施の形態に係るカンゾウ属植物の栽培用筒体の下部の断面図である。 実施の形態に係る栽培方法を示す斜視図である。 実施の形態に係る栽培方法を示す平面図である。 実施の形態に係る栽培方法を示す平面図である。 (a)は実施の形態に係るカンゾウ属植物の栽培用筒体の斜視図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。図1(a)は、本発明の一例に係る栽培用筒体1を示す斜視図である。この栽培用筒体1は、円筒部1aを有した円筒形であるが、略筒型形状を有するものであれば、素材や大きさにかかわりなく、用いることができる。
筒体1の内径の下限値は30mm以上、特に50mm以上が好ましい。筒体1の内径の上限値は、一つの筒体に複数のカンゾウ属植物Pを入れる場合は、500mm以下、特に300以下が好ましい。筒体1の内径の上限値は、一つの筒体に1株のカンゾウ属植物Pを入れる場合は、200mm以下、特に150mm以下が好ましい。また、筒体1の長さの下限値は500mm以上、特に700mm以上が好ましく、長さの上限値は、2000mm以下、特に1500mm以下が好ましい。
筒体1の内径の下限値をこのような範囲とすることにより、カンゾウ属植物Pの地下部が十分に生長することができる。また、筒体1の内径の上限値をこのような範囲とすることにより、カンゾウ属植物Pの地下部が生長し、筒体1から取り出す作業が容易となる。なお、本発明において、栽培用筒体の「上部」とは、カンゾウ属植物を生育させるために栽培用筒体を設置する際の上下方向における栽培用筒体の上部を示し、栽培用筒体の「下部」とは、カンゾウ属植物を生育させるために栽培用筒体を設置する際の上下方向における栽培用筒体の下部を示し、底部を含む。また、栽培用筒体の「底部」や「下端」「下端部」は、カンゾウ属植物を生育させるために栽培用筒体を設置する際の上下方向における栽培用筒体の最下部を示す。
この実施の形態においては、筒体1の底部1bから所定距離上方には、複数個の小孔(透水孔)1cを有した略水平な仕切り部材1dが設けられている。仕切り部材1dとしては、根を通さず、水を透過するものであれば、何れも使用可能である。例えば、不織布又は遮根シートのようなシート状部材や、根が通過しない小さな孔を有する板状部材などが挙げられる。仕切り部材が板状部材の場合、例えば、樹脂素材、金属素材、または木材などがある。
底部1bからの仕切り部材1dの高さは、10mm以上、特に15mm以上が好ましく、100mm以下、特に70mm以下が好ましい。
仕切り部材1dと底部1bとの間は水の貯留室1fとなっており、1対のノズル1e,1eによって水が出し入れ可能となっている。なお、ノズル1e,1eは直径方向に設けられてもよく、後述の図3のように、弦方向に設けられてもよい。
図1(b)の通り、筒体1内に培土Cが充填され、カンゾウ属植物Pが植えられ、ノズル1e,1eを介して貯留室1fに所定水位に水を溜めることによって潅水が行われ、植物Pが生育される。なお、本発明において、培土Cとしては、土や砂など自然界に存在する床土に限定されず、ロックウール、パーライト、礫(レキ)などの無機培地やピートモス、ヤシガラ、バークなどの有機培地などの人工床土も使用可能である。また、本発明において、複数の栽培用筒体を用いてカンゾウ属植物の栽培を行う場合、充填する培土の水分量や粒子の大きさが均質であるほど好ましい。これによれば、給水供給をより均一に行うことが可能となり、より安定的にカンゾウ属植物の地下部を収穫することができる。
なお、水は水道水や井水、雨水などの真水であってもよく、肥料成分等を含んだ養液であってもよい。
前述の通り、カンゾウ属植物の根は水分を求めて真直ぐ下方に伸びるので、この実施の形態によると、比較的真直ぐな根が生長し、形状の良好な根を有したカンゾウ属植物を収穫することができる。なお、根の先端が水位上端にまで伸びると、根はそれ以上下方へは伸びず、その後、根は太くなるように生長する。
水は、貯留室1f内に対し、水位が仕切り部材1dよりも高位となるように給水されてもよく、仕切り部材1d以下となるように給水されてもよい。栽培当初には水位が仕切り部材1dよりも高位となるようにし、その後は水位が仕切り部材1d以下となるようにしてもよい。本発明の植物栽培装置及び植物栽培方法においては、このように、根の伸長に合わせて、水位を調整することができる。なお、本発明の植物栽培方法において、栽培初期の水位と栽培後期の水位を変えることが好ましい。本発明の植物栽培方法における、好ましい水位調整方法は、例えば、カンゾウ属植物の地下部が短い栽培初期は水位を高位として、栽培用筒体内におけるカンゾウ属植物の根の先端が上部にあっても根からの吸水を容易にし、地下部が栽培用筒体内の下部へ伸長生長する栽培後期には水位を低位として、収穫に向くカンゾウ属植物の地下部長さを調整することができる。
本発明では、図3のように、複数の筒体1のノズル1e,1e同士を継手によって直列に接続し、各筒体1に給水を行うようにしてもよい。この場合、筒体1の列を複数列並列に設け、各列に共通の給水配管3及び分岐給水配管4を介して給水を行うようにしてもよい。
図1では、筒体1の底部1bと仕切り部材1dとの間に貯留室1fを形成しているが、本発明では、図4の筒体1Aのように、トレー5上に無底の筒体1Aを立てることにより、仕切り部材とトレー5の底面5bとの間に貯留室1fを形成してもよい。なお、この態様において、仕切り部材は遮根シート6として例示される。また、この場合、ノズル1eは省略され、その代りに筒体1の円筒部1aの下端から上方に向って複数個の切欠部1gが設けられている。該切欠部1gを介して貯留室1f内に水が出入りする。トレー5に1対のノズル5a,5aが設けられている。
図4では、筒体1A内に、下端が閉じた筒状(長い袋状)の遮根シート6が筒体1Aの内周面に沿って配置されている。培土Cはこの袋状遮根シート6内に充填されている。この遮根シート6を用いることにより、収穫時にカンゾウ属植物Pを引っ張った際の培土Cと筒体1A内周面との摩擦抵抗が小さくなり、培土Cとカンゾウ属植物Pとを一体的に筒体1Aから引き抜くことができる。遮根シート6は前述の図1の態様や後述の各態様においても用いられてもよい。
本発明の仕切り部材として、不織布又は遮根シートのようなシート状部材を使用する場合、根を通さず水を透過するものであれば素材は限定されない。例えば、不織布としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロンなどの合成樹脂製不織布が好適である。図4のように、培土を詰めて袋状として用いる場合は、シート状部材は、先端の閉じた筒状に形成されて筒体内に挿入されるようにして筒体内周面に沿って配置されるのが好ましい。ただし、シート状部材の配置方法はこれに限定されない。
本発明の仕切り部材として、遮根シート(根切シート)としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートナイロンなどの合成樹脂製素材のほか、生糸などの天然素材を使用することもでき、これらを糸として織られた平織の密な織物(例えば、タフタ)などを用いることができる。
本発明では、図5のような形態の筒体1Bを用いてもよい。この場合、筒体1Bの下端部に小石、砂などの粒状体7を充填し、また筒状遮根シート6を用いることが好ましい。粒状体7の上面レベルは、上述した仕切り部材1dの上面レベルと同程度とされるのが好ましい。粒状体7同士の間の隙間を通して培土Cに給水される。粒状体7の代わりに、網状体やスポンジなどの多孔質体を設置してもよい。なお、図4や図5のように、トレー5上に筒体1Aを立てた構成は、トレーに、栽培用筒体の下端部が上方から差し込まれることにより形成できる。
本発明では、筒体内の培土の温度の変化や過度な上昇又は低下を防止するために、筒体を断熱材で囲んでもよい。断熱材は個々の筒体に設けられてもよく、複数の筒体をまとめて囲んでもよい。
図6はその一例を示す斜視図であり、上開の直方体形の断熱材ボックス10内に複数の筒体1が配列されている。断熱材としては、発泡ポリスチレン等の発泡合成樹脂が好適である。
このように筒体1を断熱材で囲むことにより、大気温度が大きく変動しても、筒体1内の培土Cの温度変化は小さいものとなる。また、夏季など大気温度が高温となっても、直射日光が筒体に照射され筒体温度が上昇し高温となることを防ぎ、生育限界温度を超えた培土温度の上昇が抑制される。また、培土の過度な乾燥によるカンゾウ属植物の枯れや、高温性ピシウム菌に罹病することが防止される。
断熱材ボックス10内の筒体1に給水するには、図7のように、隣接する筒体1の各ノズル1e同士を前述の図2のように継手2(図7では図示略)を用いて接続し、最上流側の筒体1のノズル1eに、タンク11内の水を配管12を介して給水するのが好ましい。この場合、タンク11にボールタップ13等の定水位給水機構を設けておくと、各筒体1内の水位が均等となるように給水することができる。
定水位給水機構は、特に限定されるものでないが、例えば、ボールタップ式や電極式などが使用可能である。図7では、筒体から側方に張り出すノズル1eを介して各筒体1に給水するようにしているが、図8のように、底部に1個のノズル1hを有した筒体1Cを断熱材ボックス10内に配列した場合には、該断熱材ボックス10の底面に設けた開口を介してノズル1hを断熱材ボックス10の下方に突出させて配管12に接続し、タンク11から配管12及び各ノズル1hを介して各筒体1Cに給水するようにしてもよい。なお、ボールタップ式の場合、筒体の水位を意図的に変更するために、ボールタップ13の垂直方向高さを上下するため、タンク11が高さ調節可能な台に置かれていることが好ましい。
また、定水位給水機構が電極式の場合、タンク11の設置高さを変えずに、電極棒を調節することで容易に筒体の水位を変更することができ、なお好ましい。
これらの給水手段を採用すると、各筒体への給水量を容易にコントロールすることができる。なお、給水の温度を制御してもよい。このように、本発明においては、培地の水分量や培地の温度を調節することができる。
本発明では、円筒部1aの内周面に、凸部を設けてもよい。凸部は、半球体などの突起であってもよく、後述の図9のように、筋状に延在する凸条であってもよい。また、複数の凸部が規則的に設けられてもよく、ランダムに設けられてもよい。
円筒部1aの内周面からの凸部の起立高さは3mm以上、特に5mm以上が好ましく、15mm以下、特に10mm以下が好ましい。凸部の幅は、5mm以上、特に10mm以上が好ましく、25mm以下、特に20mm以下が好ましい。
図9の筒体1Dは、円筒部1aの内周面に、凸部として、円筒部1aの軸心線と平行方向に延在する凸条1tを設けたものである。この場合、凸条1tは、円筒部1aの内周面の周方向に好ましくは等間隔で、例えば、3〜8条程度、特に4〜6条設けられることが好ましい。凸条1tの円筒部1aの内周面からの起立高さは、3mm以上、特に5mm以上が好ましい。また、15mm以下、特に10mm以下が好ましい。凸条1tの幅は5mm以上、特に10mm以上が好ましい。また、25mm以下、特に20mm以下が好ましい。凸条1tは、円筒部1aの上端から下端まで連続して延在することが好ましい。
この凸条1tなどの凸部を設けると、収穫時に培土Cと筒体1Dの内周面(特に凸条1t付近)との間に隙間が生じ、培土C及びカンゾウ属植物Pを筒体1から引き抜くときの筒体内周面との摩擦抵抗が小さくなり、培土C及びカンゾウ属植物Pを筒体1Dから引き抜き易くなる。
なお、図示の凸条1tは円弧形断面形状となっているが、角形、方形、多角形などの断面形状とされてもよい。
円筒部1aの内周面に凸部を設けた場合には、筒体の内周面に沿って不織布などのシート状部材を配材することが好適である。このように不織布などのシート状部材を筒体内周面に沿って設けることにより、前述の通り、培土C及びカンゾウ属植物Pを筒体から引き抜くときに、培土Cと筒体内周面との摩擦抵抗が小さくなり、培土C及びカンゾウ属植物Pを筒体から引き抜き易くなる。特に、凸部付近で不織布などのシート状部材と筒体内周面との間に隙間が生じ、培土Cと筒体内周面との摩擦抵抗が小さくなる。
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記以外の形態とされてもよい。
例えば、本発明では、筒体を地中に埋設し、培土の温度変化を抑制してもよい。また、筒体はハウス内に置かれてもよく、ハウス外に置かれてもよい。
1,1A,1B,1C,1D 栽培用筒体
1a 円筒部
1b 底部
1c 小孔
1d 仕切り部材
1e ノズル
1f 貯留室
1g 切欠部
1t 凸条
2 継手
5 トレー
7 粒状体
10 断熱材ボックス
11 タンク
12 配管

Claims (16)

  1. 培土を収容した栽培用筒体内においてカンゾウ属植物を生育させるカンゾウ属植物の栽培方法において、該栽培用筒体の下部から給水を行うことを特徴とするカンゾウ属植物の栽培方法。
  2. 前記栽培用筒体内の下部に透水孔を有する仕切り部材を設け、該仕切り部材の下側に水の貯留室を設け、該貯留室に給水を行うことを特徴とする請求項1のカンゾウ属植物の栽培方法。
  3. 前記栽培用筒体内の下部に粒状体又は多孔質体を充填しておき、該粒状体又は多孔質体の隙間を通して前記培土に給水することを特徴とする請求項1又は2のカンゾウ属植物の栽培方法。
  4. 前記栽培用筒体の下端部をトレー内に配置し、トレー内に給水し、該トレー内の水を前記栽培用筒体の下部に供給することを特徴とする請求項1〜3のいずれかのカンゾウ属植物の栽培方法。
  5. 栽培前期の給水水位を栽培後期の給水水位よりも高位とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれかのカンゾウ属植物の栽培方法。
  6. 前記栽培用筒体の内周面に凸部が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかのカンゾウ属植物の栽培方法。
  7. 前記栽培用筒体の内周面に沿って不織布又は遮根シートが配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかのカンゾウ属植物の栽培方法。
  8. 前記栽培用筒体を断熱材で囲むことを特徴とする請求項1〜7のいずれかのカンゾウ属植物の栽培方法。
  9. 筒軸心方向を上下方向として配置された栽培用筒体と、
    該栽培用筒体の下部に給水する給水手段とを有するカンゾウ属植物栽培装置。
  10. 前記栽培用筒体内の下部に透水孔を有する仕切り部材が設けられており、該仕切り部材の下側に水の貯留室が設けられ、前記給水手段は該貯留室に給水を行うよう構成されていることを特徴とする請求項8のカンゾウ属植物栽培装置。
  11. 前記給水手段は、前記栽培用筒体の下部に定水位となるように水を供給する機構を有する請求項9又は10のカンゾウ属植物栽培装置。
  12. 前記栽培用筒体内の下部に粒状体又は多孔質体が充填され、該粒状体又は多孔質体を通して上側の培土に給水可能とされていることを特徴とする請求項9のカンゾウ属植物栽培装置。
  13. 前記栽培用筒体の下端部が上方から差し込まれたトレーを有しており、前記給水手段は該トレー内に給水するよう構成されていることを特徴とする請求項9〜12のいずれかのカンゾウ属植物栽培装置。
  14. 前記栽培用筒体が複数個設置され、各栽培用筒体の下部に前記給水手段が接続されていることを特徴とする請求項9〜13のいずれかのカンゾウ属植物栽培装置。
  15. 前記栽培用筒体が複数個設置され、前記栽培用筒体の下部同士が直列に接続され、最上流側の栽培用筒体に給水手段が接続されていることを特徴とする請求項9〜13のいずれかのカンゾウ属植物栽培装置。
  16. 前記複数の栽培用筒体が断熱材ボックス内に配置されていることを特徴とする請求項14又は15のカンゾウ属植物栽培装置。
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