JP2019187184A - 閉鎖形配電盤 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、負荷に接続される3つのトレン(Aトレン1、Bトレン2、Cトレン3)を切り替える配電盤ユニット4の系統図を示す。各トレンの線をそれぞれ実線/破線/一点鎖線により書き分けることで、各トレンの分類を明確にしている。負荷に接続される各トレンの切り替えは、配線用遮断器(MCCB)5〜7により行われる。MCCB5は電源側・負荷側ともにAトレン1に接続される。MCCB6は電源側にBトレン2、負荷側にAトレン1が接続され、Aトレン1とBトレン2を電気的に分離する。MCCB7は電源側にCトレン3、負荷側にAトレン1が接続され、Aトレン1とCトレン3を電気的に分離する。また、異なる各トレン同士は物理的に分離される必要があり、各トレン間はバリア8により物理的に分離される。
配電盤ユニットの正面図に記載の丸Bは、図2(b)に示すX−X断面図に記載の丸Bと接続される。また、配電盤ユニットの正面図に記載の丸Cは、図2(c)に示すY−Y断面図に記載の丸Cと接続される。Aトレンの外線ケーブル9は配電盤ユニット4の正面側上部より引き込まれ、MCCB5に接続される。Bトレンの外線ケーブル10は配電盤ユニット4の裏面側上部より引き込まれ(X−X断面参照)、MCCB6に接続される。Cトレンの外線ケーブル11は配電盤ユニット4の裏面側より引き込まれ(Y−Y断面参照)、MCCB7に接続される。
実施の形態1に係る自立閉鎖形配電盤について、図5を参照して説明する。実施の形態1における3トレンを分離した自立閉鎖形配電盤における2面列盤を示す構成図である。
図5では、床27に固定される第1の配電盤ユニット4と第2の配電盤ユニット15が2面列盤された構成を示し、3つのトレン1〜3を示している。第1の配電盤4と第2の配電盤15は、左右対称であるミラー配置により構成される。
第1の配電盤ユニット4には、各トレン1〜3の電路12〜14が形成される。電路部12,13,14には、それぞれAトレン1,Bトレン2,Cトレン3の外線ケーブルが配線される。負荷に接続される各トレンの切り替えは、配線用遮断器(MCCB)5〜7により行われる。また、異なる各トレン同士は物理的に分離される必要があり、各トレン間はバリア8により物理的に分離されている。
第1の配電盤ユニット4と第2の配電盤ユニット15の各トレンは、同一トレン同士を盤内における盤間渡り線16〜18により接続されている。
ここで、トレンとは、電源から配電盤ユニット4の上部を介して給電される電路の系統を区分した系統区分を言うものであり、第1のトレンとしてのAトレン1が第1系統区分を構成し、第2のトレンとしてのBトレン2が第2系統区分を構成し、第3のトレンとしてのCトレン3が第3系統区分を構成するものである。
第3のトレン(Cトレン)3を第1のトレン(Aトレン)1および第2のトレン(Bトレン)2よりも下部に配置し、重要な役割を持つ第1のトレン(Aトレン)1および第2のトレン(Bトレン)2を重要度の低い第3のトレン(Cトレン)3より上部に配置することで、重要度の高い機器要素を内部溢水から防護することができる。
互いに隣接して左右に配置され前方正面の盤面を並設して2面列盤配置とされる第1の配電盤ユニット4および第2の配電盤ユニット15と、電源から給電される電路を区分して構成され前記第1および第2の配電盤ユニット4,15に配設される第1のトレン(Aトレン)1および第2のトレン(Bトレン)2ならびに第3のトレン(Aトレン)3と、前記第1および第2ならびに第3のトレン1,2,3から負荷への切替を制御する第1および第2ならびに第3の配線用遮断器5,6,7とを備え、前記第1および第2の配電盤ユニットにおける各ユニット4,15の盤内構成を互いに左右対称であるミラー配置とするとともに、各トレン1,2,3の相互間はバリアにより物理的に分離されていることを特徴とする。
この構成により、トレン分離が施される配電盤ユニット4,15を隣接配置し各配電盤ユニット4,15の盤内構成を互いに左右対称であるミラー配置にすることによって、各配電盤ユニット4,15の同一トレンが隣接でき、渡り線16,17,18を含む盤内配線にて各トレンの電気的接続が容易に実現可能となり、電源系統の省スペース化が実現できる。
すなわち、トレン分離を施した閉鎖形配電盤ユニット4,15を2面列盤する際、盤内構成を左右対称であるミラー配置にすることにより、各閉鎖形配電盤ユニット4,15の同一トレンを隣接させることができ、盤内配線にて各トレンの電気的接続が容易に実現可能となる。従い、各トレンに必要であった外線ケーブルおよび電路のうち、配電盤1面分の外線ケーブルおよび電路を省略できるため、外線ケーブルおよび電路に係る分離距離およびバリア数が削減でき、電源系統の省スペース化が実現できる。
前記第1および第2ならびに第3のトレン1,2,3から負荷への切替を制御し負荷への給電を制御する第1および第2ならびに第3の配線用遮断器5,6,7を備え、前記第1の配線用遮断器5は電源側および負荷側ともに第1のトレン1が接続され、第2の配線用遮断器6は電源側に第2のトレン2が接続されて負荷側に第1のトレン1が接続され、第3の配線用遮断器7は電源側に第3のトレン3が接続されて負荷側に第1のトレン1が接続され、前記第1のトレン1および前記第2のトレン2ならびに前記第3のトレン3は互いに電気的に分離されるとともに、前記各トレン1,2,3間はバリア8によって物理的に分離されていることを特徴とする。
この構成により、負荷への給電を制御する第1および第2ならびに第3の配線用遮断器5,6,7が接続される各配電盤ユニット4,15の同一トレンン1,2,3を隣接させることができ、渡り線16,17,18を含む盤内配線にて各トレン1,2,3の電気的接続が容易に実現可能となり、電源系統の省スペース化が実現できる。
前記各トレンは、同一トレン1,2,3同士を配電盤ユニット4,15の盤内における盤間渡り線16,17,18によって接続されている。すなわち、配電盤ユニット4のトレン1と配電盤ユニット15のトレン1の間は盤間渡り線16により接続され、配電盤ユニット4のトレン2と配電盤ユニット15のトレン2の間は盤間渡り線17により接続され、配電盤ユニット4のトレン3と配電盤ユニット15のトレン3の間は盤間渡り線18により接続されるものである。
この構成により、渡り線16,17,18による盤内配線にて各トレンの電気的接続が実現でき、電源系統の省スペース化を達成できる。
前記第3のトレン(Cトレン)3は、前記第1および第2の配電盤ユニット4,15のそれぞれにおいて、第1のトレン(Aトレン)1および第2のトレン(Bトレン)2よりも下部に配置されている。
この構成により第3のトレン(Cトレン)3を第1のトレン(Aトレン)1および第2のトレン(Bトレン)2よりも下部に配置し、重要な役割を持つ第1のトレン(Aトレン)1および第2のトレン(Bトレン)2を重要度の低い第3のトレン(Cトレン)3より上部に配置することで、重要度の高い第1のトレン(Aトレン)1および第2のトレン(Bトレン)2における機器要素を内部溢水から防護することができる。
実施の形態2に係る壁掛閉鎖形配電盤について、図6を参照して説明する。実施の形態1では、3つのトレン分離を施した自立閉鎖形配電盤について、2面列盤する際に盤内構成を左右対称であるミラー配置にすることにより、配電盤1面分の外線ケーブルおよび電路を省略できる旨説明した。
実施の形態1で説明した本願の構成は、図6に示すような壁掛閉鎖形配電盤にも適用される。図6(a)は実施の形態2の壁掛閉鎖形配電盤ユニット104,115の構成を示す正面図、図6(b)はその側面図を示す。第1の配電盤ユニット104と第2の配電盤ユニット115は、床27から離れて壁28に互いに隣接して固定されている。その他の構成は、図5に示す実施の形態1と同様の構成であるので、説明は省略する。
実施の形態3に係る閉鎖形配電盤について、図7を参照して説明する。実施の形態1では、3つのトレン分離を施した自立閉鎖形配電盤について、2面列盤する際に盤内構成を左右対称であるミラー配置にすることにより、配電盤1面分の外線ケーブルおよび電路を省略した。また、実施の形態2では、3つのトレン分離を施した壁掛閉鎖形配電盤について、2面列盤する際に盤内構成を左右対称であるミラー配置にすることにより、配電盤1面分の外線ケーブルおよび電路を省略した。
この実施の形態3の構成では、図7に示すように、4つ以上のトレンとして、Dトレン31,Eトレン32,Fトレン33,Gトレン34…を持つ配電盤ユニット19および配電盤ユニット20の2面列盤においても、2面の盤内構成をミラー配置にすることで適用できる。
トレン31〜34…は、実施の形態1および実施の形態2におけると同様に、互いにバリア8によって分離されるとともに、トレン31〜34…には、実施の形態1および実施の形態2におけると同様に、配線用遮断器(図示せず)が接続されている。そして、配電盤ユニット19,20におけるトレン31〜34…は、実施の形態1および実施の形態2におけると同様に、同一トレン同士が盤間接続線により互いに接続される。
Claims (7)
- 互いに隣接して左右に配置される第1および第2の配電盤ユニットと、電源から給電される電路の系統を区分して構成され前記第1および第2の配電盤ユニットに配設される複数のトレンとを備え、前記第1および第2の配電盤ユニットにおける各配電盤ユニットの盤内構成を互いに左右対称であるミラー配置とするとともに、各トレン間はバリアにより物理的に分離されていることを特徴とする閉鎖形配電盤。
- 電源から給電される電路の系統を区分して構成され前記第1および第2の配電盤ユニットに配設される第1および第2ならびに第3のトレンと、前記第1および第2ならびに第3のトレンから負荷への給電を制御する第1および第2ならびに第3の配線用遮断器とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の閉鎖形配電盤。
- 前記第1の配線用遮断器は電源側および負荷側ともに前記第1のトレンが接続され、前記第2の配線用遮断器は電源側に前記第2のトレンが接続されて負荷側に前記第1のトレンが接続され、前記第3の配線用遮断器は電源側に前記第3のトレンが接続されて負荷側に前記第1のトレンが接続されていることを特徴とする請求項2に記載の閉鎖形配電盤。
- 前記第3のトレンは、前記第1および第2のトレンよりも下部に配置されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の閉鎖形配電盤。
- 前記各トレンは、同一トレン同士を前記第1および第2の配電盤ユニットにおける盤間渡り線により接続されていることを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の閉鎖形配電盤。
- 前記閉鎖形配電盤は、床面に設置される自立閉鎖形配電盤であることを特徴とする請求項1から5項までの何れか1項に記載の閉鎖形配電盤。
- 前記閉鎖形配電盤は、床面から離れた壁面に設置される壁掛閉鎖形配電盤であることを特徴とする請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の閉鎖形配電盤。
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