JP2019187106A - 電力変換装置 - Google Patents

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JP2019187106A
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健 田尻
Takeshi Tajiri
健 田尻
秀彦 高原
Hidehiko Takahara
秀彦 高原
長谷川 隆
Takashi Hasegawa
長谷川  隆
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Abstract

【課題】組立性又は放熱性又はノイズ抑制の効果低減を抑制しながら小型化を図る電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置は、直流電力を交流電力に変換するパワー半導体モジュール101と、直流電力を平滑化するコンデンサ102と、パワー半導体モジュール101とコンデンサ102を電気的に接続する導体部103と、導体部103の一部を封止するモールド材104と、コネクタ202Aを有する回路基板202と、導体部103とコネクタを繋げる端子103Aと、を備える。モールド材104は、モールド材104から突出する端子103Aの突出方向に沿って突出しかつ当該モールド材104と一体成形され、さらにコネクタ202Aに挿入される突出部を有する。【選択図】図2

Description

本発明は電力変換装置に関し、特に電気自動車およびハイブリッド自動車への車載用の電力変換装置に関する。
電気自動車あるいはハイブリッド自動車においては、車両の動力源としてモータを搭載しており、一般的にモータに供給する電力を制御するために電力変換装置を備えている。
電力変換装置では、パワー半導体モジュールのスイッチングにより直流電流を変換し、交流電流を出力する。主回路にはパワー半導体モジュールと直流電力を平滑化するためにコンデンサが接続されている。電力変換装置は、スイッチングの指令信号を生成する駆動回路とモータをコントロールする制御回路を有しており、パワー半導体モジュールを多数構成することで、複数のモータを動作することができる。
特許文献1に記載された電力変換装置においては、主回路を構成している導体部と駆動回路などの電子基板は対向する位置に配置されている。
一方、電装品を多く搭載する電気自動車等では、一つの電力変換装置内に複数の電装品を駆動又は制御するための回路基板を備えることが多くなっている。つまり電力変換装置内に回路基板等の部品が増加し、電力変換装置内の集積化がさらに求められるようになっている。
WO2016/132851号公報
本発明に係る課題は、組立性又は放熱性又はノイズ抑制の効果低減を抑制しながら電力変換装置の小型化を図ることである。
本発明に係る電力変換装置は、直流電力を交流電力に変換するパワー半導体モジュールと、前記直流電力を平滑化するコンデンサと、前記パワー半導体モジュールと前記コンデンサを電気的に接続する導体部と、前記導体部の一部を封止するモールド材と、コネクタを有する回路基板と、前記導体部と前記コネクタを繋げる端子と、を備え、前記モールド材は、前記モールド材から突出する前記端子の突出方向に沿って突出しかつ当該モールド材と一体成形され、さらに前記コネクタに挿入される突出部を有する。
本発明により、組立性又は放熱性又はノイズ抑制の効果低減を抑制しながら電力変換装置の小型化を図ることができる。
本実施形態に係る電力変換装置100の分解斜視図である。 本実施形態に係る第2基板202と導体部103の接続関係を示す斜視図である。 モールド材104を取り除いた導体部103であって端子103A近傍の部分斜視図である。 図3の導体部103においてモールド材104を設けた場合の部分斜視図である。 図4の方向Dから見た導体部103及びモールド材104の側面図である。 筐体205であって流路形成体206の部分に加えて第2基板202を示す斜視図である。 図6の流路形成体206にコンデンサ102と第2基板202を組み付け、方向Jから見た断面図である。
本発明に係る本実施形態を、図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る電力変換装置100の分解斜視図である。
パワー半導体モジュール101は、インバータ回路として機能する複数のスイッチング素子を有しており、直流電力を交流電力に変換する。コンデンサ102は、直流電力を平滑化する。
導体部103は、パワー半導体モジュール101とコンデンサ102を電気的に接続する。
第1基板201は、各モータ指令信号を生成する制御回路基板201aと、スイッチング指令信号を生成する駆動回路基板201bと、制御回路基板201aと駆動回路基板201bの間に配置されてノイズ遮蔽板として機能するシールド板201Cと、により構成される。
第2基板202は、第1基板201の制御回路からの制御信号に基づきスイッチング指令信号を生成する駆動回路を有し、オイルポンプモータの動作をコントロールする。
導体部103の一方向にはパワー半導体モジュール101とコンデンサ102が設けられ、導体部103の他方向には第1基板201が設けられる。
第2基板202は、この第2基板202の主面がパワー半導体モジュール101とコンデンサ102と第1基板201の配列方向に沿うように配置される。
主電流コネクタ203は、導体部103と接続され、直流電力を伝達する。
信号コネクタ204は、制御回路基板201aを接続され、モータ指令信号等を伝達する。
筐体205は、パワー半導体モジュール101やコンデンサ102を収納する凹部を形成するとともに、第1基板201や第2基板202を支持する。
図2は、本実施形態に係る第2基板202と導体部103の接続関係を示す斜視図である。
モールド材104は、導体部103と他の部品との絶縁機能と、導体部103の保持機能と、を有し、図1に示された筐体205に支持される。
導体部103は、オイルポンプ駆動用の電力を伝達するための端子103Aと接続される(図3にて後述)。第2基板202は、端子103Aと接続されるコネクタ202Aを有する。
図3は、モールド材104を取り除いた導体部103であって端子103A近傍の部分斜視図である。図4は、図3の導体部103においてモールド材104を設けた場合の部分斜視図である。
導体部103は、広い面積を有しパワー半導体モジュール101と対向する導体主面103Bと、導体主面103Bよりも狭い面積を有し導体主面103Bとは直角方向に形成される導体側面103Cと、導体側面103Cから突出しかつ立ち上げられる立ち上げ部103Dと、により構成される。端子103Aは、立ち上げ部103Dに接続される。
モールド材104は、導体主面103Bと略平行に形成されるモールド主面104Aと、導体側面103C略平行に形成されるモールド側面104Bと、により構成される。
さらにモールド材104は、端子103Aと同じ方向に沿ってかつモールド側面104Bから突出する第1突出部104Cと第2突出部104Dと第3突出部104Eを有する。
モールド材104の厚み方向に沿って、第1突出部104C、端子103A、第2突出部104D及び第3突出部104Eの順に配置される。
図4の方向Dに沿って、第3突出部104E、端子103A、第1突出部104C、端子103A、第2突出部104Dの順に配置される。
図5は、図4の方向Dから見た導体部103及びモールド材104の側面図である。
第1突出部104Cと第2突出部104Dとの間の距離bは、モールド材104の厚みaよりも大きく形成される。
また端子103Aは、その先端が第1突出部104Cと第2突出部104Dと第3突出部104Eのそれぞれの先端より内側に形成される。
第1突出部104Cと第2突出部104Dと第3突出部104Eは、コネクタ202Aが端子103Aに嵌合される際にガイドとして機能する。
これにより、第2基板202と導体部103をハーネスで接続する必要がなくなるため、ハーネス及びハーネス両端のコネクタが不要となり、部品点数の削減が可能となる。またハーネスの振動によるハーネスコネクタ部へのストレスを防ぐための固定も不要となり、製品の小型化、組立作業工数の低減が可能となる。
また、第1突出部104Cと第2突出部104Dと第3突出部104Eが端子103Aを覆い囲む配列となっていることにより、第2基板202やモールド材104の取扱い時において端子103Aが破損や損傷しないよう保護することができる。
つまり、図4の矢印C方向からは、第2突出部104Dにより端子103Aが保護される。図4の矢印D方向からは、第3突出部104Eにより端子103Aが保護される。図4の矢印E方向からは、第1突出部104Cにより端子103Aが保護される。図4の矢印F方向からは、第2突出部104D及び第3突出部104Eにより端子103Aが保護される。
また電力変換装置100の外形サイズ制約により、第1基板201と第2基板202の実装領域が制約される場合がある。図2に示されるように導体部103は、パワー半導体モジュール101の主端子と接続される必要がある。第1基板201の駆動回路基板201bは、パワー半導体モジュール101と制御端子と接続する必要がある。そして第2基板202は、電力供給を受けるために導体部103と接続される必要がある。
そこで、図1及び図2に示されるように、第1基板201の主面は、パワー半導体モジュール101及びコンデンサ102に対向するように配置される。また第2基板202の主面は、コンデンサ102の側面に対向するように配置される。なお第2基板202の主面は、オイルポンプを駆動するための回路部品が実装される実装面を形成する。
これにより、電力変換装置100の外形制約内でスペースを有効に使用することができ小型化することができる。
図6は、筐体205であって流路形成体206の部分に加えて第2基板202を示す斜視図である。図7は、図6の流路形成体206にコンデンサ102と第2基板202を組み付け、方向Jから見た断面図である。
流路形成体206は、冷媒が流入する流路入口部207と、パワー半導体モジュール101の近傍に形成されるパワーモジュール側流路部208と、冷媒が流出する流路出口部209と、により構成される。
コンデンサ102は、流路入口部207及び流路出口部209に対向する位置に配置され、流路入口部207に流入される冷媒により冷却される。
また流路形成体206は、パワー半導体モジュール101とコンデンサ102と第1基板201と第2基板202を支持する支持部と一体に形成され、これらの部品を冷媒により冷却する。
図7に示されるように、第2基板202の主面がコンデンサ102と対向する。コンデンサ102はパワー半導体モジュール101と比較して発熱温度が大きくなく、コンデンサ102と第2基板202は近い温度である。さらにコンデンサ102と第2基板202の間に流路を形成するための流路形成壁を設ける。これにより、車両が長距離運転により電力変換装置100が長時間駆動したとしても、コンデンサ102と第2基板202は冷媒により温度を低く保つことができ、電力変換装置100の信頼性向上と小型化を図ることができる。
また、パワー半導体モジュール101は直流電流を交流電流に変換しているため、コンデンサ102よりもスイッチングノイズを発生しやすい部品である。第2基板202のコネクタ202Aと端子103Aとの接続部は、導体部103において、コンデンサ102よりもパワー半導体モジュール101に近い位置に設けられる。
これにより、第2基板202は、パワー半導体モジュール101から距離を離すことでスイッチングノイズの影響を受けないようにすることができる。
100…電力変換装置、101…パワー半導体モジュール、102…コンデンサ、103…導体部、103A…端子、103B…導体主面、103C…導体側面、103D…立ち上げ部、104…モールド材、104A…モールド主面、104B…モールド側面面、104C…第1突出部、104D…第2突出部、104E…第3突出部、201…第1基板、201a…制御回路基板、201b…駆動回路基板、201C…シールド板、202…第2基板、202A…コネクタ、203…主電流コネクタ、204…信号コネクタ、205…筐体、206…流路形成体、207…流路入口部、208…パワーモジュール側流路部、209…流路出口部

Claims (5)

  1. 直流電力を交流電力に変換するパワー半導体モジュールと、
    前記直流電力を平滑化するコンデンサと、
    前記パワー半導体モジュールと前記コンデンサを電気的に接続する導体部と、
    前記導体部の一部を封止するモールド材と、
    コネクタを有する回路基板と、
    前記導体部と前記コネクタを繋げる端子と、を備え、
    前記モールド材は、
    前記モールド材から突出する前記端子の突出方向に沿って突出しかつ当該モールド材と一体成形され、さらに前記コネクタに挿入される突出部を有する電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置であって、
    前記導体部は、導体主面と、当該導体主面よりも面積が小さい導体側面と、を有し、
    前記モールド材は、前記導体主面と対向するモールド主面と、前記導体側面と対向するモールド側面と、を有し、
    前記端子及び前記突出部は、前記モールド側面から突出する電力変換装置。
  3. 請求項2に記載の電力変換装置であって、
    前記突出部は、第1突出部と、第2突出部と、を有し、
    前記第1突出部と前記第2突出部は、当該第1突出部と当該第2突出部と間の距離が前記端子が突出する部分の前記モールド材の厚みよりも大きくなるように形成される電力変換装置。
  4. 請求項2または3に記載の電力変換装置であって、
    前記パワー半導体モジュールに駆動信号を伝達する駆動回路基板を備え、
    前記駆動回路基板は、当該駆動回路基板の主面が前記パワー半導体モジュールと前記コンデンサに対向するように配置され、
    前記回路基板は、当該回路基板の主面が前記パワー半導体モジュールと前記コンデンサの配列方向に沿うように配置される電力変換装置。
    電力変換装置。
  5. 請求項4に記載の電力変換装置であって、
    前記コンデンサは、前記パワー半導体モジュールよりも前記回路基板の前記基板主面に近い位置に配置され、
    前記基板主面と前記コンデンサ102との間に設けられる流路を形成する流路形成体を備える電力変換装置。
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