JP2019186792A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 AF検出精度の悪化を防ぐ。【解決手段】 アナログ画素信号の信号レベルと時間に応じて変化する参照レベルを比較することによりデジタルの画素信号に変換するAD変換回路を有し、前記AD変換回路は変化率の異なる複数の参照信号を有し、AF演算処理に使用される画素領域における1行内のAD変換時の参照信号の変化率が同じになるように制御する。【選択図】 図11
Description
本発明は、撮像装置に関するものである。
複数の画素が行列状に配置された撮像素子において、画素配列の列毎に各画素から出力される信号をアナログ/デジタル変換するためのAD変換器を備えた構成がある。AD変換器の各々では、列毎に画素から出力される画像信号のレベルとランプ状の参照信号のレベルを比較器で比較する。
そして、画像信号と参照信号との比較を開始してから比較器の出力が反転するまでの時間をカウントし、画像信号のデジタル値として出力することでAD変換を行う。このような参照信号比較型のAD変換を高速化するために、各画素から出力される画像信号のレベルに応じて参照信号のスロープ(傾き)を変化させる技術が知られている(特許文献1)。
また、撮像面において瞳分割方式の焦点検出が可能な撮像素子が知られている(特許文献2)。このような撮像素子では、1つの画素に2つのフォトダイオードを備え、各フォトダイオードは1つのマイクロレンズによって撮影レンズの異なる瞳分割領域を通過した光を受光するように構成されている。
2つのフォトダイオードからの出力信号を比較することで、撮影レンズの焦点検出を行うことができる。また、2つのフォトダイオードからの出力信号を加算することにより、撮影画像の信号を得ることができる。
ところで、特許文献1のような参照信号比較型のAD変換器では、参照信号の傾きの切り替わりにおける信号レベルが合うようにオフセット調整をすることが考えられる。ここで参照信号の傾き毎の信号レベル差は、参照信号が供給される配線における供給元から近い部分と遠い部分で異なる可能性がある。
ここで、特許文献2に記載された撮像面において瞳分割方式の焦点検出を行う撮像素子に上記した参照信号比較型のAD変換器を搭載した場合、同じ行や同じ列内で傾きの異なる参照信号を用いてAD変換された画像信号を用いて相関演算を行うことになる。その場合、参照信号の傾きの切り替わりにおける信号レベル差が原因で正しい相関演算を行うことができない可能性がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、マイクロレンズと複数の光電変換素子とを各々が有する複数の単位画素がマトリクス状に配置された画素群と、前記画素群の各列に設けられ、前記画素群から出力されるアナログ画素信号の信号レベルと、時間の経過とともに信号レベルが変化し、変化率の異なる複数の参照信号のいずれかと比較することによりデジタル画素信号に変換する複数のAD変換回路と、前記アナログ画素信号をAD変換する際に用いられる前記参照信号の変化率が、所定の画素領域における同じ画素行の全ての単位画素で同じになるように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、撮像面において瞳分割方式の焦点検出を行う撮像素子に参照信号比較型のAD変換回路を採用した場合に、焦点検出精度の低下を防止することができる。
(実施例1)
以下、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、実施例1における撮像装置のブロック図である。撮像装置100にはレンズユニット300が着脱自在に取り付けられる。撮像装置100の内部について説明する。
ミラー130は、光束にある場合にレンズを通った入射光を反射し、さらにペンタプリズム131により入射光を屈折させることにより、光学ファインダ104によりユーザーが撮影する静止画の構図を確認することができる。
システム制御回路(以下、CPU)50は、画像処理を含む撮像装置100全体を制御する。メカニカルシャッター12は、撮像素子1400に入る光量を制御する。撮像素子1400は、光学像を電気信号に変換する。
デジタルフロントエンド1700は、撮像素子1400から出力されるデジタル信号に信号処理を施す。液晶モニター1200は、ライブビュー(LV)画像の表示や、撮影した静止画像を表示することが可能である。
シャッタースイッチ61は2段階になっていて、ユーザーが1段目まで浅く押すことを半押しといい、2段目まで深く押すことを全押しという。半押しをCPU50が検知すると、自動ピント合わせや、撮影前の状態における自動露出機構によるシャッター速度と絞り数値の設定が行われる。全押しを検知すると、シャッター12が動作し撮影動作が実行される。
ISO感度設定部62は、ユーザーの指示に従って撮像装置100の光量に対する感度を設定する。シャッター秒時設定部63は、ユーザーの指示に従ってシャッター制御による撮像素子1400の露光時間を設定する。
電源スイッチ64は、ユーザーの指示に従って撮像装置100の電源オン、電源オフの切り替えを行う。又、撮像装置100に接続されたレンズユニット300や記録媒体200等の各種付属装置の電源オン、電源オフの設定も合わせて切り替え設定可能である。
揮発性メモリ(以下RAM)70は、画像データを一時的に記録する。また、CPU50のワークメモリとしての機能ももつ。不揮発性メモリ(ROM)71は、CPU50が動作を行う際のプログラムを格納している。
現像処理部72は、画像データに対し色マトリクス処理やガンマ処理などの現像処理を行う。オートフォーカス演算部73は、オートフォーカス用に、焦点距離検出信号から後述するレンズ310の位置変更量を計算する。
電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等から構成されている。さらに電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行い、その検出結果及びCPU50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部に供給する。
電源部は、コネクタ82及び84、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池86、Li電池などの二次電池、ACアダプタ等から成る。
インターフェース90は、コネクタ92を介して接続されるメモリーカードやハードディスク等の記録媒体とのデータ授受を行う。メモリーカードやハードディスク等の記録媒体200は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部201、撮像装置100とのコネクタ202を有している。
レンズユニット300は、撮影レンズ310、絞り312、レンズマウント316、レンズ制御部320、コネクタ322を有する。
レンズマウント316は、撮像装置100のレンズマウント106を介してレンズユニット300を撮像装置100に取り付ける。
コネクタ322は、撮像装置100のコネクタ122を介してレンズユニット300と撮像装置100とを電気的に接続する。
レンズ制御部320は、コネクタ322、122およびインターフェース120を介して撮像装置100からの信号を受信する。受信した信号により撮影レンズ310の光軸上での位置を変更することで、フォーカスを制御する。同じようにレンズ制御部320は撮像装置100からの信号を受け、絞り312の口径の大きさを制御する。
図2は、撮像素子1400の構成図である。撮像素子1400には、複数の単位画素205が2次元マトリクス状に配置されて画素群208を構成しており、垂直方向の並びを「列」と呼び、水平方向の並びを「行」と呼ぶ。
垂直走査回路204は、画素信号を出力する画素行を選択するための行選択と、各行に電荷の読み出しに必要な信号を各画素の回路に出力し、選択された行の画素信号が垂直出力線210に出力される。
垂直出力線210に出力されたアナログ画素信号は、各列に設けられたゲインアンプ207により増幅され、アナログ/デジタル(AD)変換回路206によってデジタル画素信号に変換される。さらに、水平走査回路220によって水平転送線203に出力される。水平走査回路220は、1行分のデジタル信号を水平方向に順次出力する。
各列のAD変換回路206には、参照信号発生器211とタイミング制御部212が接続されている。また、各列のAD変換回路206には、OR回路221が接続されている。OR回路221についての詳細は後述する。
図3は、撮影レンズの射出瞳から出た光束が単位画素に入射する概念図である。単位画素205は、複数の光電変換素子(第1のフォトダイオード306A、第2のフォトダイオード306B)、カラーフィルタ305、マイクロレンズ304を有する。
マイクロレンズ304を有する単位画素205に対して、撮影レンズの射出瞳300から出た光束の中心を光軸303とする。射出瞳300を通過した光は、光軸303を中心として単位画素205に入射する。
図3に示すように、撮影レンズの射出瞳の一部領域301を通過する光束はマイクロレンズ304を通して、第1のフォトダイオード306Aで受光される。また、撮影レンズの射出瞳の一部領域302を通過する光束はマイクロレンズ304を通して、第2のフォトダイオード306Bで受光される。
つまり、フォトダイオード306A、306Bはそれぞれ、撮影レンズの射出瞳の別々の領域の光を受光している。そのため、第1のフォトダイオード306Aと第2のフォトダイオード306Bの信号とを比較することで位相差の検知が可能となる。
ここで、第1のフォトダイオード306Aから得られる信号を「A像信号」、第2のフォトダイオード306Bから得られる信号を「B像信号」と定義する。また、A像信号とB像信号を足し合わせた信号を「A+B像信号」と定義し、このA+B像信号は、撮影画像に用いることができる。
図4は、単位画素205の等価回路図である。転送制御信号402により転送スイッチ405Aを制御し、第1のフォトダイオード306Aにて発生および蓄積された電荷をフローティングデヒュージョン(以後、FD)407に転送する。また、転送制御信号401により転送スイッチ405Bを制御し、第2のフォトダイオード306Bにて発生および蓄積された電荷をFD407に転送する。
ソースフォロアアンプ408は、垂直出力線210に接続された定電流源410と共に構成され、FD407に蓄積された電荷に基づく電圧信号を増幅して、画素信号として出力する。行選択制御信号404により行選択スイッチ409がオンするように制御し、ソースフォロアアンプ408の出力を垂直出力線410へ接続する。
FD407に蓄積されている不要電荷をリセットする場合は、リセット制御信号403によりリセットスイッチ406がオンするように制御する。
さらにフォトダイオード306A、306Bの不要電荷をリセットする際には、リセットスイッチ406をオンすると共に、転送制御信号402および401により転送スイッチ405Aおよび405Bがオンになるように制御する。
転送制御信号401、402、リセット制御信号403、行選択制御信号404は、CPU50の制御により垂直走査回路204により生成され、各行にそれぞれの制御信号が供給される。
図5は、本実施例における撮像素子の駆動タイミングチャートである。ここで、焦点検出用の相関演算には、A像信号とB像信号がそれぞれ必要である。図1におけるCPU50の制御によりオートフォーカス演算部73で演算された結果を基に、レンズ制御部320を制御して撮影レンズの焦点制御を行う。
図5(a)は、CPU50の制御により駆動される、A像信号およびA+B像信号を出力する場合の撮像素子1400の駆動タイミングチャートであり、横軸方向に時間の経過を示す。また、図5(a)の縦軸には、図4で説明したリセット制御信号403、転送制御信号401、402、行選択制御信号404を1〜3行目まで示している。
図5(b)は、図5(a)のように撮像素子1400を駆動した場合のFDの状態を示す図である。FDに信号が蓄積されるとマイナス電荷が増えるが、図5(b)では、説明をわかりやすくするために下方向が高電位になるように記載している。
時刻T500において、リセット制御信号403_1がLOWになり、1行目のFD407がリセットされる。時刻T501において、リセット制御信号403がHIGHになり、1行目のFD403のリセットが解除される。
時刻T502において、行選択制御信号404_1がHIGHになり、リセット解除後の1行目のFD304の信号(N信号)が垂直出力線210に出力される。
時刻T503において、転送制御信号402_1がHIGHになり、1行目の第1のフォトダイオード306Aに蓄積された電荷がFDに転送され、電圧信号に変換されA像信号として垂直出力線210に出力される(A像S信号)。その後、時刻T504において、転送制御信号402_1がLOWになる。
時刻T505において、転送制御信号402_1と転送制御信号401_1が同時にHIGHになる。1行目の第1のフォトダイオード306Aと第2のフォトダイオード306Bに蓄積された電荷がFDに転送され、電圧信号に変換されA+B信号として垂直出力線210に出力される(A+B像S信号)。
その後、時刻T506において、転送制御信号402_1と転送制御信号401_1がLOWになる。さらに、時刻T507において、行選択信号404_1がLOWになる。ここまでの動作で1行分のN信号、A像S信号、A+B像S信号が出力される。これを各行毎に繰り返す。
図6は、図2に示したAD変換回路206の詳細図である。ここでは、k列目とk+1列目のAD変換回路206を示している。
参照信号発生器211からは、輝度判定用参照信号214、低輝度用参照信号215、高輝度用参照信号216が出力される。参照信号選択部611は、参照信号発生器211から出力される低輝度用参照信号215および高輝度用参照信号216のいずれか一方を選択する。
スイッチ(以下、SW)600は、参照信号選択部611で選択された参照信号、または輝度判定用参照信号214を選択して、比較器610の一方の入力端子に入力する。また、比較器610の他方の入力端子には、垂直出力線210に出力されゲインアンプ207により増幅された画素信号が入力される。
比較器610による輝度判定用参照信号214と画素信号の比較結果は、SW601を介して輝度判定部612に入力される。輝度判定部612の判定出力は、SW603を介して参照信号制御部611に入力される。
また、輝度判定部612の判定出力は、SW604を介してOR回路221に入力される。OR回路221には、各列の輝度判定部612の判定出力がSW604を介して入力される。OR回路221の出力220は、SW603を介して参照信号選択部611に入力される。
また、比較器610による参照信号選択部611で選択された参照信号と画素信号の比較結果は、SW602を介してカウンタ回路613に入力される。カウンタ回路613は、参照信号に同期してカウント動作を行う。また、タイミング制御部212は、カウンタ回路613にカウント動作を行うためのクロック信号217、カウント値をリセットするリセット信号218が入力される。列メモリ614は、カウンタ回路613のカウンタ値を記憶する。
図7は輝度判定部612により低輝度と判定された場合のタイミングチャートであり、横軸方向に時間の経過を示す。
まず、単位画素からリセットレベルのN信号が垂直出力線210に出力され、ゲインアンプ207により増幅される。
時刻T700において、参照信号発生器211は、初期レベルから時間の経過とともに信号レベルが変化するランプ状の参照信号の出力を開始する。参照信号発生器211が参照信号を出力する間、タイミング制御部212は、所定周期のクロック信号をカウンタ回路613に出力する。所定周期は、参照信号の出力期間とデジタル出力のビット精度により決まる周期である。
カウンタ回路613は、タイミング制御部212から入力されるクロック信号をカウントしていく。時刻T701において、画素のリセットレベルと参照信号の信号レベルが一致し、比較器610の出力がHIGHからLOWになる。比較器610の出力は、カウンタ回路613のイネーブルとして働くため、LOWになった時点でカウンタ回路613のカウント動作は停止する。
時刻T702において、参照信号が所定レベルに到達したら、参照信号発生器211は、参照信号の信号レベルを初期値に戻す。
時刻T703において、単位画素のリセットレベルのカウント値を列メモリ614に記憶し、タイミング制御部212から出力されるリセット信号218により、カウンタ回路613が初期レベルにリセットされる。その後、垂直出力線210に画素信号(A像信号またはA+B像信号)が出力される。
時刻T704において、比較器610による比較結果を輝度判定部612に入力するためにSW601をHIGHにする。また、比較器610の比較結果がカウンタ回路613に入力されないようにするために、SW602をLOWにする。
時刻T705において、SW600により輝度判定用参照信号214を選択して、比較器610の入力端子の一方に入力する。
時刻T706において、比較器610により輝度判定用参照信号214と画素信号の信号レベルを比較することで、画素信号の輝度判定を行う。ここでは、画素信号の信号レベルが参照信号の信号レベルよりも低いため、輝度判定部612の出力はLOWになる。
ここで、SW603により輝度判定部612が参照信号選択部611に接続されているため、輝度判定部612の判定出力に応じて、参照信号選択部611は、低輝度用参照信号を選択する。
時刻T707において、SW600により参照信号選択部611の出力を選択するとともに、SW601をLOWにし、SW602をHIGHにする。
時刻T708において、画素信号をAD変換するために、参照信号発生器211は、初期レベルから低輝度用参照信号の出力を開始する。参照信号発生器211が参照信号を出力する間、タイミング制御部212は、所定周期のクロック信号をカウンタ回路613に出力する。
時刻T709において、画素信号の信号レベルと参照信号の信号レベルが一致し、比較器610の出力がHIGHからLOWになる。比較器610の出力は、カウンタ回路613のイネーブルとして働くため、LOWになった時点でカウンタ613のカウント動作は停止する。
時刻T710において、参照信号が低輝度のA/D変換ビット数分に相当する信号レベルに到達したら、参照信号発生器211は、参照信号の信号レベルを初期値に戻す。また、タイミング制御部212は、クロック信号を停止する。
時刻T711において、画素信号の信号レベルのカウント値を列メモリ614に記憶し、タイミング制御部212から出力されるリセット信号218により、カウンタ回路613が初期レベルにリセットされる。
列メモリ614は、記憶された画素信号の信号レベルとリセット信号の信号レベルの差分を算出し、その結果を水平走査回路203が列毎に順次出力する。この動作を1行毎に繰り返すことで、撮像素子1400の画像信号が出力される。
なお、本実施例ではN信号の出力後にS信号を1回しか出力していないが、A像信号とA+B像信号の順次出力は、時刻T704〜T711の動作を繰り返すことにより実現できる。
図8は輝度判定部612により高輝度と判定された場合のタイミングチャートであり、横軸方向に時間の経過を示す。
まず、単位画素からリセットレベルのN信号が垂直出力線210に出力され、ゲインアンプ207により増幅される。
時刻T800において、参照信号発生器211は、初期レベルから時間の経過とともに信号レベルが変化するランプ状の参照信号の出力を開始する。参照信号発生器211が参照信号を出力する間、タイミング制御部212は、所定周期のクロック信号をカウンタ回路613に出力する。
カウンタ回路613は、タイミング制御部212から入力されるクロック信号をカウントしていく。時刻T801において、単位画素のリセットレベルと参照信号の信号レベルが一致し、比較器610の出力がHIGHからLOWになる。比較器610の出力は、カウンタ回路613のイネーブルとして働くため、LOWになった時点でカウンタ回路613のカウント動作は停止する。
時刻T802において、参照信号が所定レベルに到達したら、参照信号発生器211は、参照信号の信号レベルを初期値に戻す。
時刻T803において、単位画素のリセットレベルのカウント値を列メモリ614に記憶し、タイミング制御部212から出力されるリセット信号218により、カウンタ回路613が初期レベルにリセットされる。その後、垂直出力線210に画素信号(A像信号またはA+B像信号)が出力される。
時刻T804において、比較器610による比較結果を輝度判定部612に入力するためにSW601をHIGHにする。また、比較器610の比較結果がカウンタ回路613に入力されないようにするために、SW602をLOWにする。
時刻T805において、SW600により輝度判定用参照信号214を選択して、比較器610の入力端子の一方に入力する。
時刻T806において、比較器610により輝度判定用参照信号214と画素信号の信号レベルを比較することで、画素信号の輝度判定を行う。ここでは、画素信号の信号レベルが参照信号の信号レベルよりも高いため、輝度判定部612の出力はHIGHになる。
ここで、SW603により輝度判定部612が参照信号選択部611に接続されているため、輝度判定部612の判定出力に応じて、参照信号選択部611は、高輝度用参照信号を選択する。
時刻T807において、SW600により参照信号選択部611の出力を選択するとともに、SW601をLOWにし、SW602をHIGHにする。
時刻T808において、画素信号をAD変換するために、参照信号発生器211は、初期レベルから高輝度用参照信号の出力を開始する。ここで、高輝度用参照信号は、低輝度用参照信号よりも時間の経過に対する信号レベルの変化率が相対的に大きい。参照信号発生器211が参照信号を出力する間、タイミング制御部212は、所定周期のクロック信号をカウンタ回路613に出力する。
時刻T809において、画素信号の信号レベルと参照信号の信号レベルが一致し、比較器610の出力がHIGHからLOWになる。比較器610の出力は、カウンタ回路613のイネーブルとして働くため、LOWになった時点でカウンタ613のカウント動作は停止する。
時刻T810において、参照信号が低輝度のA/D変換ビット数分に相当する信号レベルに到達したら、参照信号発生器211は、参照信号の信号レベルを初期値に戻す。また、タイミング制御部212は、クロック信号を停止する。
時刻T811において、画素信号の信号レベルのカウント値を列メモリ614に記憶し、タイミング制御部212から出力されるリセット信号218により、カウンタ回路613が初期レベルにリセットされる。
列メモリ614は、記憶された画素信号の信号レベルとリセット信号の信号レベルの差分を算出し、その結果を水平走査回路203が列毎に順次出力する。この動作を1行毎に繰り返すことで、撮像素子1400の画像信号が出力される。
なお、前述した通り高輝度用の参照信号は、低輝度用よりも時間の経過に対する信号レベルの変化率が相対的に大きい。例えば傾き4倍で走査している場合は、カウンタ値が800であった場合は、後段で4倍の出力3200として出力する。
図9は、各画素のAD変換結果を示す図である。縦が行で、横が列を示している。例えばRi行目、Cj+1列目の単位画素900は高輝度用参照信号を用いてAD変換された単位画素であり、Ri行目、Cj+2列目の単位画素901は低輝度用参照信号を用いてAD変換された単位画素である。このように同じ行に低輝度参照信号を用いてAD変換された単位画素と、高輝度用参照信号を用いてAD変換された単位画素が混在することになる。
図10は、同じ行に異なる参照信号を用いてAD変換された単位画素が混在したときの出力例を示す。
列群1000と列群1002の単位画素は、それぞれ低輝度用参照信号を用いてAD変換され、列群1001の単位画素は、高輝度用参照信号を用いてAD変換されている。図10からわかるように、AD変換を行う際に用いる参照信号の傾きが切り替わる部分で、信号レベル差が発生している。
一般的に画像信号は、公知のγ補正が施されるため、実際にはこのような参照信号の傾きの切り替わりポイントが高輝度であまり目立たない。これに対し、自動焦点検出制御(AF)を行う場合には、リニアな値で相関演算が行われるため、傾きの切り替わりの影響が無視できない。
図11は、本実施例におけるAD変換結果の例を示している。図11(a)は、A像信号をAD変換した結果を示し、図11(b)は、A+B像信号をAD変換した結果を示す。
図11に示すように、AF演算処理に使用される画素領域1103の画素信号をAD変換する場合に、同じ行の画素群が低輝度用参照信号または高輝度用参照信号のいずれか一方のみを用いてAD変換されるように制御される。
なお、AF演算処理に使用しない画素領域1102では、図9と同様に、同じ行の画素群に低輝度用参照信号を用いてAD変換された単位画素と、高輝度用参照信号を用いてAD変換された単位画素が混在している。
さらに、A像信号とA+B像信号は、それぞれ同じ行におけるAD変換に用いる参照信号の傾きを同じにすることで、図10で説明したような参照信号の切り替わり部分でのレベル差が発生しなくなり、精度の高いAFのための相関演算を行うことが可能になる。
例えば、A像信号を出力する場合(1つの単位画素における1つの光電変換素子の信号を出力する場合)の図11(a)における画素行1104は、低輝度用参照信号を用いてAD変換している。また、同じ画素行においてA+B像信号を出力する場合(1つの単位画素における全ての光電変換素子の信号を出力する場合)の図11(b)における画素行1105は、高輝度用参照信号を用いてAD変換している。
なお、本実施例では一部の画素領域をAF演算処理に使用する例を示したが、全画素領域をAF演算処理に使用する場合には、全ての領域において、同じ行のAD変換処理を同じ傾きの参照信号を用いて行うように制御する。
図12は、AF演算処理に使用される画素領域(所定の画素領域)において、高輝度判定された画素があった場合のタイミングチャートを示している。
まず、単位画素からリセットレベルのN信号が垂直出力線210に出力され、ゲインアンプ207により増幅される。
時刻T1200において、参照信号発生器211は、初期レベルから時間の経過とともに信号レベルが変化するランプ状の参照信号の出力を開始する。参照信号発生器211が参照信号を出力する間、タイミング制御部212は、所定周期のクロック信号をカウンタ回路613に出力する。
カウンタ回路613は、タイミング制御部212から入力されるクロック信号をカウントしていく。時刻T1201において、単位画素のリセットレベルと参照信号の信号レベルが一致し、比較器610の出力がHIGHからLOWになる。比較器610の出力は、カウンタ回路613のイネーブルとして働くため、LOWになった時点でカウンタ回路613のカウント動作は停止する。
時刻T1202において、参照信号が所定レベルに到達したら、参照信号発生器211は、参照信号の信号レベルを初期値に戻す。
時刻T1203において、画素のリセットレベルのカウント値を列メモリ614に記憶し、タイミング制御部212から出力されるリセット信号218により、カウンタ回路613は初期レベルにリセットされる。その後、垂直出力線210に画素信号(A像信号またはA+B像信号)が出力される。
時刻T1204において、比較器610による比較結果を輝度判定部612に入力するためにSW601をHIGHにする。また、比較器610の比較結果がカウンタ回路613に入力されないように、SW602をLOWにする。
さらに、今回、AD変換を行うk列目がAF演算処理に使用される画素領域である場合には、SW603によりAF演算処理領域における高輝度検知を行うためのOR回路221の出力信号が参照信号選択部611に入力されるようにする。
なお、タイミングチャートには図示していないが、AF演算処理に使用される領域ではSW604をONにして、OR回路221の入力を有効にする。
時刻T1205において、SW600により輝度判定用参照信号214を選択して、比較器610の入力端子の一方に入力する。
時刻T1206において、比較器610により輝度判定用参照信号214と画素信号の信号レベルを比較することで、画素信号の輝度判定を行う。
ここでk番目の列では、画素信号の信号レベルが参照信号の信号レベルよりも低いため、輝度判定部612の出力はLOW(低輝度用参照信号を用いる判定)になる。このような場合でも、本実施例では、AF演算処理に使用される領域に含まれる他の列(例えば、k+1番目の列)の輝度判定部612の判定結果が高輝度用参照信号を用いる判定である場合には、k番目の列においても輝度判定結果がHIGHになる。
そして、参照信号選択部611は高輝度用参照信号を選択する。すなわち、AF演算処理に使用される領域に含まれる全ての列の参照信号選択部611が高輝度用の参照信号を選択する。
なお、図示していないが、仮にAF演算処理に使用される領域に含まれる全ての列における輝度判定部612の判定結果がLOWになる場合は、全ての参照信号選択部611は低輝度用の参照信号を選択する。
時刻T1207において、SW600により参照信号選択部611の出力を選択するとともに、SW601をLOWにして、SW602をHIGHにする。
時刻T1208において、画素信号をAD変換するために、参照信号発生器211は、初期レベルから高輝度用参照信号の出力を開始する。参照信号発生器211が参照信号を出力する間、タイミング制御部212は、所定周期のクロック信号をカウンタ回路613に出力する。
時刻T1209において、画素信号の信号レベルと参照信号レベルが一致し、比較器610の出力がHIGHからLOWになる。比較器610の出力は、カウンタ回路613のイネーブルとして働くため、LOWになった時点でカウンタ613のカウント動作は停止する。
時刻T1210において、参照信号211が低輝度のA/D変換ビット数分に相当する信号レベルに到達したら、参照信号発生器211は、参照信号の信号レベルを初期値に戻す。また、タイミング制御部212は、クロック信号を停止する。
時刻T1211において、画素信号の信号レベルのカウント値を列メモリ614に記憶し、タイミング制御部212から出力されるリセット信号218により、カウンタ回路613が初期レベルにリセットされる。
列メモリ614は、記憶された画素信号の信号レベルとリセット信号の信号レベルの差分を算出し、その結果を水平走査回路203が列毎に順次出力する。この動作を1行毎に繰り返すことで、撮像素子1400の画像信号が出力される。
なお、高輝度用の参照信号は、低輝度用よりも時間の経過に対する信号レベルの変化率が相対的に大きいため、その変化率に応じて後段でADの出力値をゲイン倍する。
以上説明したように、本実施例によれば、AF演算処理に使用される画素領域では、同じ傾きの参照信号を用いてAD変換を行うように構成することにより、AF検出精度の悪化を防ぐことが可能になる。
(実施例2)
図13は、実施例2において、A像信号を1回AD変換し、A+B像信号を2回AD変換した場合の各領域のAD変換結果を示している。
図13は、実施例2において、A像信号を1回AD変換し、A+B像信号を2回AD変換した場合の各領域のAD変換結果を示している。
図13(a)に示すA像信号のAD変換結果と、図13(b)に示すA+B像信号の1回目のAD変換結果は、実施例1で説明した図11と同じである。実施例1の図12で示したように、AF演算処理に使用される画素領域では、SW603がHIGHになっており、AF演算処理に使用される画素領域では、同じ参照信号を用いて1行分の画素信号のAD変換が行われる。
それに対して、A+B像信号の2回目のAD変換では、SW603がLOWになっており、実施例1の図7、図8で示したように、各単位画素の信号レベルに応じた参照信号を用いたAD変換が行われる。そして、図13(c)に示すように、領域1300のように全面において、低輝度用参照信号を用いてAD変換した単位画素と、高輝度用参照信号を用いてAD変換した単位画素が混在する。
このようにA+B像信号を異なるAD変換方法で順次行うことで2回出力することにより、AF検出精度の悪化を防ぐとともに、撮像画像の出力における低輝度の階調悪化を防ぐことが可能となる。
100 撮像装置
Claims (6)
- マイクロレンズと複数の光電変換素子とを各々が有する複数の単位画素がマトリクス状に配置された画素群と、
前記画素群の各列に設けられ、前記画素群から出力されるアナログ画素信号の信号レベルと、時間の経過とともに信号レベルが変化し、変化率の異なる複数の参照信号のいずれかと比較することによりデジタル画素信号に変換する複数のAD変換回路と、
前記アナログ画素信号をAD変換する際に用いられる前記参照信号の変化率が、所定の画素領域における同じ画素行の全ての単位画素で同じになるように制御する制御手段と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記所定の画素領域は、AF演算処理に使用される画素領域であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、1つの単位画素における1つの光電変換素子の信号を出力する場合に、同じ画素行の全ての単位画素をAD変換する際に用いられる前記参照信号の変化率が同じになるように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、1つの単位画素における全ての光電変換素子の信号を出力する場合に、同じ画素行の全ての単位画素をAD変換する際に用いられる前記参照信号の変化率が同じになるように制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記所定の画素領域において、少なくとも1つの単位画素で変化率が相対的に大きい参照信号を用いてAD変換すると判定された場合に、同じ画素行の全ての単位画素を前記変化率が相対的に大きい参照信号を用いてAD変換するように制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、前記所定の画素領域における同じ画素行の全ての単位画素をAD変換する際に用いられる参照信号の変化率が同じになるように制御する駆動と、単位画素の各々の信号レベルに応じた変化率の参照信号を用いてAD変換するように制御する駆動とを順次行うように制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018076975A JP2019186792A (ja) | 2018-04-12 | 2018-04-12 | 撮像装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021261079A1 (ja) * | 2020-06-25 | 2021-12-30 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 光検出装置および測距システム |
-
2018
- 2018-04-12 JP JP2018076975A patent/JP2019186792A/ja active Pending
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