JP2019186662A - 水晶発振器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 水晶板をフィルタ代わりに使用し、発振器の出力周波数とフィルタの共振周波数を同調させてフロア領域の位相ノイズを低減できる水晶発振器を提供する。【解決手段】 水晶振動子の1つの水晶片30に振動子用の電極31とフィルタ用の電極32を形成し、振動子用の電極31からの振動出力を発振回路IC2で増幅してフィルタ用の電極32に入力し、そのフィルタ用の電極32からの出力を最終出力とする水晶発振器である。【選択図】 図3
Description
本発明は、水晶発振器に係り、特に、フロア領域(フロアレベル)の位相ノイズを低減できる水晶発振器に関する。
[従来の技術]
近年、水晶発振器において、位相ノイズを低減する要求が増えている。
位相ノイズには、大別してキャリア近傍領域とフロア領域における位相ノイズがある。
キャリア近傍領域の位相ノイズは、水晶の特性に依存するため、水晶の特性以上の良好な特性を出すことが難しい。
フロア領域の位相ノイズは、回路の影響に支配されるため、位相ノイズを低減するには回路の特性を改善する必要がある。
近年、水晶発振器において、位相ノイズを低減する要求が増えている。
位相ノイズには、大別してキャリア近傍領域とフロア領域における位相ノイズがある。
キャリア近傍領域の位相ノイズは、水晶の特性に依存するため、水晶の特性以上の良好な特性を出すことが難しい。
フロア領域の位相ノイズは、回路の影響に支配されるため、位相ノイズを低減するには回路の特性を改善する必要がある。
[関連技術]
尚、関連する先行技術として、国際公開WO2006/046672号公報「複合共振回路及び同回路を使用した発振回路」(特許文献1)、特開2012−217010号公報「発振装置および電子機器」(特許文献2)がある。
尚、関連する先行技術として、国際公開WO2006/046672号公報「複合共振回路及び同回路を使用した発振回路」(特許文献1)、特開2012−217010号公報「発振装置および電子機器」(特許文献2)がある。
特許文献1には、共振発振器において、共振器に搭載している一枚の水晶に発振デバイスと共振回路を各々形成し、広い周波数可変範囲で周波数を変化させることが示されている。
特許文献2には、発振回路に搭載する圧電振動子に発振用電極を形成し、その圧電振動子の静電容量とインダクタによりローパスフィルタを構成することが示されている。
特許文献2には、発振回路に搭載する圧電振動子に発振用電極を形成し、その圧電振動子の静電容量とインダクタによりローパスフィルタを構成することが示されている。
しかしながら、上記従来の水晶発振器では、発振回路が1チップIC化されているため、回路設計を改善してフロア領域の位相ノイズを良好にすることが難しいという問題点があった。
特許文献1,2は、一枚の水晶片を使用するものではあるが、発振器の出力周波数とフィルタの共振点を容易に同調させる構成とはなっていないものである。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、水晶板をフィルタ代わりに使用し、発振器の出力周波数とフィルタの共振周波数を同調させてフロア領域の位相ノイズを低減できる水晶発振器を提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、一つの水晶片を備える水晶振動子と、水晶振動子の振動出力を増幅する発振回路ICとを有する水晶発振器であって、水晶片には振動子用の電極とフィルタ用の電極が設けられており、発振回路ICで増幅された発振出力をフィルタ用の一方の電極に入力し、フィルタ用の他方の電極からの出力を最終出力とすることを特徴とする。
本発明は、上記水晶発振器において、水晶片を2辺で支持する両持ちタイプとし、2辺における一方の辺に振動子用の電極の接続端子を設け、2辺における他方の辺にフィルタ用の電極の接続端子を設けたことを特徴とする。
本発明は、上記水晶発振器において、水晶片に形成される振動子用の電極の面積とフィルタ用の電極の面積を同じにしたことを特徴とする。
本発明は、上記水晶発振器において、水晶片に形成される振動子用の電極のパターンとフィルタ用の電極のパターンを同じにしたことを特徴とする。
本発明によれば、水晶振動子の一つ水晶片には振動子用の電極とフィルタ用の電極が設けられ、発振回路ICで増幅された発振出力をフィルタ用の一方の電極に入力し、フィルタ用の他方の電極からの出力を最終出力とする水晶発振器としているので、水晶片をフィルタ代わりに使用し、発振回路ICの出力周波数とフィルタの共振周波数を同調させてフロア領域の位相ノイズを容易に低減できる効果がある。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る水晶発振器は、水晶振動子の1つの水晶片に振動子用の電極とフィルタ用の電極を形成し、水晶振動子の振動出力を発振回路ICで増幅してフィルタ用の電極に入力し、そのフィルタからの出力を最終出力とするものであり、水晶片をフィルタ代わりに使用し、発振回路ICの出力周波数とフィルタの共振周波数を同調させてフロア領域の位相ノイズを容易に低減できるものである。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る水晶発振器は、水晶振動子の1つの水晶片に振動子用の電極とフィルタ用の電極を形成し、水晶振動子の振動出力を発振回路ICで増幅してフィルタ用の電極に入力し、そのフィルタからの出力を最終出力とするものであり、水晶片をフィルタ代わりに使用し、発振回路ICの出力周波数とフィルタの共振周波数を同調させてフロア領域の位相ノイズを容易に低減できるものである。
発振回路ICからの発振出力をフィルタに通すことで、フロア領域の位相ノイズを低減できることが知られているが、本水晶発振器では、発振回路ICの出力周波数とフィルタの共振点を容易に同調させ、フロア領域の位相ノイズを低減できる簡易な構成を提供するものである。
[本水晶発振器:図1〜3]
本発明の実施の形態に係る水晶発振器(本水晶発振器)について図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、本水晶発振器の断面説明図であり、図2は、本水晶発振器の水晶ブランクの平面説明図であり、図3は、本水晶発振器の回路概略図である。
本発明の実施の形態に係る水晶発振器(本水晶発振器)について図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、本水晶発振器の断面説明図であり、図2は、本水晶発振器の水晶ブランクの平面説明図であり、図3は、本水晶発振器の回路概略図である。
[本水晶発振器の構成:図1]
本発振器は、図1に示すように、凹形状のセラミックパッケージ1と、発振回路IC2と、水晶ブランク3を備える水晶振動子とを基本的に有している。
発振回路IC2は、セラミックパッケージ1内の配線にバンプ5で接続される。
本発振器は、図1に示すように、凹形状のセラミックパッケージ1と、発振回路IC2と、水晶ブランク3を備える水晶振動子とを基本的に有している。
発振回路IC2は、セラミックパッケージ1内の配線にバンプ5で接続される。
水晶ブランク3は、両持ちタイプでセラミックパッケージ1に導電性接着剤4で接続されている。水晶ブランク3における振動子用の電極パターン、フィルタ用の電極パターン、発振回路IC2との接続関係は後述する。
そして、最終的には、カバーが設けられることになる。
そして、最終的には、カバーが設けられることになる。
[水晶ブランクの構成:図2]
次に、本水晶発振器の水晶ブランク3について図2を参照しながら説明する。
水晶ブランク3は、水晶板(水晶片)30に、振動子用の電極31とフィルタ用の電極32が形成されている。振動子用の電極31とフィルタ用の電極32は、水晶片30の表面だけでなく裏面にも同じパターンで形成されている。
ここで、水晶片30を振動子用の電極31で挟んだ部分が、水晶振動子として動作し、水晶片30をフィルタ用の電極32で挟んだ部分が、共振回路として動作するものである。
次に、本水晶発振器の水晶ブランク3について図2を参照しながら説明する。
水晶ブランク3は、水晶板(水晶片)30に、振動子用の電極31とフィルタ用の電極32が形成されている。振動子用の電極31とフィルタ用の電極32は、水晶片30の表面だけでなく裏面にも同じパターンで形成されている。
ここで、水晶片30を振動子用の電極31で挟んだ部分が、水晶振動子として動作し、水晶片30をフィルタ用の電極32で挟んだ部分が、共振回路として動作するものである。
具体的には、水晶片30の第2の端子31bは、振動子用の電極31に接続するが、第1の端子31aは電極には接続していない。但し、水晶片30の裏面で第1の端子31aに相当する位置に端子が設けられ、その端子が裏面の振動子用の電極に接続している。
また、水晶片30の第4の端子32bは、フィルタ用の電極32に接続するが、第3の端子32aは電極に接続していない。但し、水晶片30の裏面で第3の端子32aに相当する位置に端子が設けられ、その端子が裏面のフィルタ用の電極に接続している。
本水晶発振器の水晶ブランク3は、振動子用の電極31の面積とフィルタ用の電極32の面積を同じにし、更に、電極のパターンも同じにしている。
振動子用の電極31とフィルタ用の電極32が同じ面積であれば、例えば、振動周波数が50MHzであれば、共振周波数も50MHzと同じ周波数となり、周波数の同調を取り易く、更に電極のパターンが同じであれば、製造も容易である。
振動子用の電極31とフィルタ用の電極32が同じ面積であれば、例えば、振動周波数が50MHzであれば、共振周波数も50MHzと同じ周波数となり、周波数の同調を取り易く、更に電極のパターンが同じであれば、製造も容易である。
無論、振動子用の電極31とフィルタ用の電極32との面積を異ならしめ、同調を行う回路を設けて調整してもよい。
また、面積は同じでパターンを異なる形状にしてもよく、更に面積とパターンを異ならしめて制御回路で同調させるようにしてもよい。
また、面積は同じでパターンを異なる形状にしてもよく、更に面積とパターンを異ならしめて制御回路で同調させるようにしてもよい。
[回路概略構成:図3]
本水晶発振器の回路構成について図3を参照しながら説明する。
本水晶発振器の回路は、図3に示すように、発振回路IC2の振動子を振動させるための電圧が第1の端子31aに対応する水晶片30裏面の端子と第2の端子31bに印加され、振動周波数が発振回路IC2に入力される。
本水晶発振器の回路構成について図3を参照しながら説明する。
本水晶発振器の回路は、図3に示すように、発振回路IC2の振動子を振動させるための電圧が第1の端子31aに対応する水晶片30裏面の端子と第2の端子31bに印加され、振動周波数が発振回路IC2に入力される。
そして、発振回路IC2は、入力された振動周波数を増幅して発振出力端子2aから発振器出力として第3の端子32aに対応する水晶片30の裏面の端子に出力する。
すると、フィルタ用の電極32に対応する部分が共振回路として動作し、第4の端子32bから最終的な周波数が出力される。
すると、フィルタ用の電極32に対応する部分が共振回路として動作し、第4の端子32bから最終的な周波数が出力される。
本水晶発振器は、同じ水晶ブランク30を振動子用とフィルタ用に利用するため、温度特性を一致させることができる。
また、本水晶発振器では、周波数調整も同時に行うことができるので、常温偏差も一致させることができる。
更に、発振器の外部に別にフィルタを容易する必要がないため、部品点数を削減してコスト低減となるものである。
また、本水晶発振器では、周波数調整も同時に行うことができるので、常温偏差も一致させることができる。
更に、発振器の外部に別にフィルタを容易する必要がないため、部品点数を削減してコスト低減となるものである。
[実施の形態の効果]
本水晶発振器によれば、水晶振動子の1つの水晶片30に振動子用の電極31とフィルタ用の電極32を形成し、振動子用の電極31からの振動出力を発振回路IC2で増幅してフィルタ用の電極32に入力し、そのフィルタ用の電極32からの出力を最終出力とするものであり、水晶片30をフィルタ代わりに使用し、発振回路IC2の出力周波数とフィルタの共振周波数を同調させてフロア領域の位相ノイズを容易に低減できる効果がある。
本水晶発振器によれば、水晶振動子の1つの水晶片30に振動子用の電極31とフィルタ用の電極32を形成し、振動子用の電極31からの振動出力を発振回路IC2で増幅してフィルタ用の電極32に入力し、そのフィルタ用の電極32からの出力を最終出力とするものであり、水晶片30をフィルタ代わりに使用し、発振回路IC2の出力周波数とフィルタの共振周波数を同調させてフロア領域の位相ノイズを容易に低減できる効果がある。
本発明は、水晶板をフィルタ代わりに使用し、発振器の出力周波数とフィルタの共振周波数を同調させてフロア領域の位相ノイズを低減できる水晶発振器に好適である。
1…セラミックパッケージ、 2…発振回路IC、 2a…発振出力端子、 3…水晶ブランク、 4…導電性接着剤、 5…バンプ、 30…水晶板(水晶片)、 31…振動子用の電極、 31a…第1の端子、 31b…第2の端子、 32…フィルタ用の電極、 32a…第3の端子、 32b…第4の端子
Claims (4)
- 一つの水晶片を備える水晶振動子と、前記水晶振動子の振動出力を増幅する発振回路ICとを有する水晶発振器であって、
前記水晶片には振動子用の電極とフィルタ用の電極が設けられており、
前記発振回路ICで増幅された発振出力を前記フィルタ用の一方の電極に入力し、前記フィルタ用の他方の電極からの出力を最終出力とすることを特徴とする水晶発振器。 - 水晶片を2辺で支持する両持ちタイプとし、当該2辺における一方の辺に振動子用の電極の接続端子を設け、前記2辺における他方の辺にフィルタ用の電極の接続端子を設けたことを特徴とする請求項1記載の水晶発振器。
- 水晶片に形成される振動子用の電極の面積とフィルタ用の電極の面積を同じにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の水晶発振器。
- 水晶片に形成される振動子用の電極のパターンとフィルタ用の電極のパターンを同じにしたことを特徴とする請求項3記載の水晶発振器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018072852A JP2019186662A (ja) | 2018-04-05 | 2018-04-05 | 水晶発振器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018072852A JP2019186662A (ja) | 2018-04-05 | 2018-04-05 | 水晶発振器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019186662A true JP2019186662A (ja) | 2019-10-24 |
Family
ID=68341575
Family Applications (1)
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JP2018072852A Pending JP2019186662A (ja) | 2018-04-05 | 2018-04-05 | 水晶発振器 |
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Country | Link |
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2018
- 2018-04-05 JP JP2018072852A patent/JP2019186662A/ja active Pending
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