JP2019185389A - 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザに提供する情報の内容と提示のタイミングをユーザの心的負担を考慮して決定する。【解決手段】実施形態における情報処理装置は、ユーザの行動に関するセンサデータを受信する受信手段と、前記ユーザの行動に伴う、前記ユーザへ提示する情報、および前記ユーザにかかる、前記行動に伴う情報提示に対する心的負担に基づく閾値、又は心的負担関数で示される閾値が示す条件を格納する格納手段と、前記受信手段により受信したセンサデータが示す行動が、前記ユーザにかかる、前記格納手段に格納される条件を満たすときに、前記格納手段に格納された情報から、前記センサデータが示す行動に伴う、前記ユーザへ提示する情報の内容と提示のタイミングを決定する決定手段とを有する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
近年、ユーザが質問を投げかけると当該ユーザに回答するシステム、例えばロボット、バーチャルエージェントの研究開発が数多く行われている。さらに、日常的に取得される情報については、ユーザがシステムに質問を投げかける手間を省くため、システム側からユーザに能動的に情報提示(通知)を行う技術の検討もなされている。
また、日用品等のモノの利用をトリガとして、システム側からユーザに対して能動的に働きかけるシステムがある(例えば特許文献1、2)。
特開2014−142263号公報 特開2015−022482号公報
システム側がユーザに対して、話しかけたり、質問を投げかけたり、情報提示をするといったように能動的に働きかける場合、能動的に働きかけるタイミング、能動的に働きかける頻度、能動的な働きかけの内容如何によっては、ユーザはシステムからの働きかけを煩わしいと感じる可能性がある。ユーザに煩わしさを感じさせずに、ユーザに対して能動的に働きかけるシステムを構築するためには、システムは、ユーザにとって良いタイミング、丁度良い頻度、良い内容を以て働きかける必要がある。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、ユーザに提供する情報の内容と提示のタイミングをユーザの心的負担を考慮して決定することができるようにした情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明の第1の態様は、情報処理装置が、ユーザの行動に関するセンサデータを受信する受信手段と、前記ユーザの行動に伴う、前記ユーザへ提示する情報、および前記ユーザにかかる、前記行動に伴う情報提示に対する心的負担に基づく閾値、又は心的負担関数で示される閾値が示す条件を格納する格納手段と、前記受信手段により受信したセンサデータが示す行動が、前記ユーザにかかる、前記格納手段に格納される条件を満たすときに、前記格納手段に格納された情報から、前記センサデータが示す行動に伴う、前記ユーザへ提示する情報の内容と提示のタイミングを決定する決定手段と、を有するようにしたものである。
この発明の情報処理装置の第2の態様は、第1の態様において、前記格納手段は、前記受信手段により受信したセンサデータの最新データが示す行動のタイミングと前記受信手段により受信したセンサデータの前回データが示す行動のタイミングとの間隔の閾値が示す条件を格納し、前記決定手段は、前記受信手段により受信したセンサデータの最新データが示す行動のタイミングと前記受信手段により受信したセンサデータの前回データが示す行動のタイミングとの間隔が、前記格納手段に格納される条件を満たすときに、前記格納手段に格納された情報から、前記最新データが示す行動に応じた、前記ユーザへ提示する情報を決定するようにしたものである。
この発明の情報処理装置の第3の態様は、第1の態様において、前記格納手段は、前記受信手段により受信したセンサデータが示す行動のタイミングが属する時間帯の閾値が示す条件、および同じ行動を示すセンサデータの取得の回数の閾値が示す条件を格納し、前記決定手段は、前記受信手段により受信したセンサデータが示す行動のタイミングが、所定の時間帯の範囲内のタイミングであり、かつ、前記範囲内における、同じ行動を示すセンサデータの取得の回数が、前記格納手段に格納される条件を満たすときに、前記格納手段に格納された情報から、前記センサデータが示す行動に伴う、前記ユーザへ提示する情報を決定するようにしたものである。
この発明の情報処理装置の第4の態様は、第1の態様において、前記受信手段により受信したセンサデータが示す行動が行動の遷移を示すか否かを判定する判定手段をさらに備え、前記格納手段は、前記行動の遷移を判定したタイミングが属する時間帯の閾値が示す条件を格納し、前記決定手段は、前記センサデータが示す行動が行動の遷移を示すと前記判定手段が判定したときに、前記行動の遷移を判定したタイミングが、前記格納手段に格納される閾値で示される時間帯の範囲内のタイミングであるときに、前記格納手段に格納された情報から、前記センサデータが示す行動に伴う、前記ユーザへ提示する情報を決定するようにしたものである。
この発明の情報処理装置の第5の態様は、第3の態様において、前記決定手段は、前記受信手段により受信したセンサデータが示す行動のタイミングが、所定の時間帯の範囲内のタイミングであり、かつ、前記範囲内における、同じ行動を示すセンサデータの取得の回数が、前記格納手段に格納される条件を満たすときに、前記心的負担に基づく所定時間の経過後に、前記格納手段に格納された情報から、前記センサデータが示す行動に伴う、前記ユーザへ提示する情報を決定するようにしたものである。
この発明の情報処理装置の第6の態様は、第1の態様において、前記決定手段により決定した情報を前記ユーザに提示する提示手段と、前記提示手段による情報の提示についての、前記ユーザからのフィードバックの入力を受け付ける入力手段と、前記入力手段により入力したフィードバックに応じて、前記格納手段に格納される閾値を更新する更新手段と、をさらに有するようにしたものである。
本発明の一実施形態における、情報処理装置が行う情報処理方法の一つの態様は、ユーザの行動に関するセンサデータを受信し、前記受信したセンサデータが示す行動が、前記ユーザにかかる、前記行動に伴う情報提示に対する心的負担に基づく閾値、又は心的負担関数で示される閾値を示す条件を満たすときに、前記ユーザの行動に応じた、前記ユーザへ提示する情報を格納する格納装置から、前記センサデータが示す行動に伴う、前記ユーザへ提示する情報の内容と提示のタイミングを決定するようにしたものである。
本発明の一実施形態における情報処理プログラムの一つの態様は、第1乃至第6の態様のいずれか1つにおける情報処理装置の前記各手段としてプロセッサを機能させるものである。
この発明の一実施形態における情報処理装置の第1の態様によれば、ユーザに提供する情報の内容と提示のタイミングをユーザの心的負担に基づく条件を考慮して決定することができる。
この発明の一実施形態における情報処理装置の第2の態様によれば、ユーザに提供する情報を、センサデータが示す行動のタイミングと前記受信手段により受信したセンサデータの前回データが示す行動のタイミングとの間隔を考慮して決定することができる。
この発明の一実施形態における情報処理装置の第3の態様によれば、センサデータが示す行動のタイミングと、所定の時間帯における、同じ行動を示すセンサデータの取得の回数を考慮して決定することができる。
この発明の一実施形態における情報処理装置の第4の態様によれば、センサデータが示す行動のタイミングと、心的負担に基づく時間帯とを考慮して決定することができる。
この発明の一実施形態における情報処理装置の第5の態様によれば、センサデータが示す行動のタイミングと、所定の時間帯における、同じ行動を示すセンサデータの取得の回数、経過時間を考慮して決定することができる。
この発明の一実施形態における情報処理装置の第6の態様によれば、ユーザに提供した情報に対するフィードバックを入力に応じて閾値を更新することができる。
すなわち、本発明によれば、ユーザに提供する情報の内容と提示のタイミングをユーザの心的負担を考慮して決定することが可能になる。
本発明の第1の実施形態における情報提示システムの全体構成の一例を示す図。 本発明の第1の実施形態における情報提示システムの構成の一例を示すブロック図。 本発明の第1の実施形態における情報提示システムの電子端末のデータ格納部に格納された通知内容の一例を表形式で示す図。 本発明の第1の実施形態における情報提示システムの電子端末のデータ格納部に格納された通知内容の一例を表形式で示す図。 本発明の第1の実施形態における情報提示システムの電子端末のデータ格納部に格納された通知内容の一例を表形式で示す図。 本発明の第1の実施形態における情報提示システムの電子端末のデータ格納部に格納された通知内容の一例を表形式で示す図。 本発明の第2の実施形態における情報提示システムの全体構成の一例を示す図。 本発明の第2の実施形態における情報提示システムの構成の一例を示すブロック図。 本発明の第2の実施形態における情報提示システムの動作の一例を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態における電子端末のデータ格納部に格納された通知内容の一例を表形式で示す図。 本発明の第3の実施形態における情報提示システムの全体構成の一例を示す図。 本発明の第3の実施形態における情報提示システムの動作の一例を示すフローチャート。 本発明の第3の実施形態における情報提示システムの電子端末のデータ格納部に格納された、イベント遷移、時間帯、コンテキスト、通知カテゴリの関係を表形式で示す図。 本発明の第3の実施形態における情報提示システムの電子端末のデータ格納部に格納された通知内容の一例を表形式で示す図。 本発明の第4の実施形態における情報提示システムの動作の一例を示すフローチャート。 本発明の第4の実施形態における情報提示システムの電子端末のデータ格納部に格納された通知内容の一例を表形式で示す図。 本発明の第5の実施形態における情報提示システムが用いる、前回の通知からの経過時間と、通知の頻度に関する心的負担度数との関係の一例を示す図。 本発明の第5の実施形態における情報提示システムが用いる、意味空間モデルの一例を示す図。 本発明の第5の実施形態における情報提示システムが用いる、意味空間モデルの一例を示す図。 本発明の第6の実施形態における情報提示システムが用いる、フィードバックの選択画面の一例を示す図。 本発明の第6の実施形態における情報提示システムが用いる、フィードバックの選択画面の一例を示す図。
以下、図面を参照しながら、この発明に係わる一実施形態を説明する。
この実施形態にかかる情報提示システムは、予め、情報提示に対する心的負担に関連するパラメータ(頻度、タイミング、及び内容等)の閾値を定義しておき、モノの利用(イベント)、又は場所の利用の特定のパターンを検出した際に、定義した閾値に基づく心的負担関数によって、情報提示の可否を判定する。
そして、情報提示システムは、心的負担が低いと判定したときは、この判定をトリガとしてユーザに情報提示を行うことにより、適切なタイミングで適切な回数により情報提示することを可能にする。
このとき、心的負担の判定は、上記の、閾値に基づく心的負担関数を用いた判定でも構わないし、心的負担に関するモデルを別途設け、このモデルに基づく判定であっても構わない。
また、当該情報提示に対してユーザがフィードバックを行うことができるインタフェースを設けることにより、定義情報を更新することを可能とする。
さらに、情報提示システムは、多数のユーザからのフィードバックを集合知として用いることにより、プリセットを生活状況に応じてユーザが選択したり、システムがレコメンドしたりすることを可能とする。
これらの手段により、よりユーザの状況に合わせた、心的負担が低い能動的な情報提示を可能とする。
(第1の実施形態)
第1の実施形態では、通知のインターバルに閾値を設けることで通知の頻度を最適化し、通知に対する煩わしさを軽減する、本発明の一実施形態を示す。
図1は、本発明の第1の実施形態における情報提示システムの全体構成の一例を示す図である。
図1に示すように、第1の実施形態の情報提示システムは、センサノード2と、当該センサノード2からのセンサデータを受信する電子端末(情報処理装置)3とを備える。
センサノード2は、ユーザの行動、例えば、ユーザによるモノ1の利用、又はユーザによる場の利用(以下、イベント)を検出するための各種センサを搭載した装置であって、例えば、加速度センサ、照度センサ、温度センサ、湿度センサ、又は二酸化炭素センサ等を用いることができる。
電子端末3は、センサノード2からデータを受信する装置であって、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、ロボット、又はマイコン(マイクロコンピュータ)、マイコン内蔵のスマートスピーカ等を用いることができる。電子端末3は、CPU、プログラムメモリおよび演算用メモリなどを備えたコンピュータでもよい。
図2は、本発明の第1の実施形態における情報提示システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、第1の実施形態では、モノ1には、センサノード2が貼付又は設置される。モノ1は、オフィスのドア、家庭における玄関等のドア、冷蔵庫のドア、洗濯機の蓋、ゴミ箱の蓋、椅子、ソファ、ベッド、窓、カーテン、薬箱、ペットの首輪、かばん、傘等といった、動きの生じる各種生活用品であっても構わないし、棚、壁、床、柱、天井等といった、動きの生じない各種建具であっても構わない。
センサノード2は、センサ部21と、情報処理部22と、通信部23とを備える。
センサ部21は、加速度センサ、照度センサ、温度センサ、湿度センサ、紫外線センサ、又は二酸化炭素センサ等の各種センサのうち少なくとも1種類のセンサを搭載し、イベントの検出に必要なセンサデータを計測する。
情報処理部22は、センサ部21で取得したセンサデータに対して閾値判定等の計算を行う。通信部23は、情報処理部22の処理結果又はセンサ部21で取得された生データを電子端末3に送信する。このとき、センサノード2と電子端末3の通信方式はBluetooth(登録商標)等の無線による通信方式とする。
電子端末3は、通信部31と、データ格納部(情報格納装置)32と、情報処理部33と、情報提示部34とを備える。
通信部31は、センサノード2の通信部23から送信されたデータを受信する。
データ格納部32には、行動に伴う情報の提示におけるユーザの心的負担を軽減する条件として、予め定義された最適な通知のインターバルを表す閾値Tiと、通知内容等が格納されている。このデータ格納部32は、例えば不揮発性メモリなどにより実現される。
情報処理部33は、センサノード2から受信したデータを処理し、イベントを検出する。イベントは、例えば、モノの利用、場所の利用などである。例えば、モノ1がドアで、センサ部21が加速度センサである場合、情報処理部33は、加速度センサの値の閾値判定を行うことで、ドアの利用を検出する。
また、例えば、モノ1が棚の上部であって、センサ部21が照度センサである場合、情報処理部33は、照度センサの値の閾値判定を行うことで、当該センサノード2が設置されたリビング、又は寝室等に設けられる照明が点いたことを検出し、ユーザによるリビング、寝室等の場の利用を検出する。続いて、情報処理部33は、データ格納部32を参照して、ユーザの行動に伴う通知内容を決定する。
情報提示部34は、情報処理部33で決定した通知内容をユーザに提示する。このとき、情報提示部34による情報提示の種類は、スピーカによる音声出力でも良いし、ディスプレイでの画面表示でも構わない。
第1の実施形態では、オフィスでの労働者のメンタルヘルスを計測する場面を想定し、モノ1はオフィスのドアとし、センサノード2のセンサ部21は加速度センサとし、電子端末3はスマートフォンとする。労働者が、センサノード2との間でBluetoothによる通信が可能である電子端末3をオフィス内で持ち歩き、センサノード2が貼付されたドアを労働者が通過すると、ドアの開閉というイベントを検出した電子端末3から「調子はどう?」等の質問文が音声出力され、同時に画面に同様の質問文が表示され、労働者が当該質問文にGUI(グラフィカルユーザインタフェース)」を用いて回答するシステムについて説明する。
このシステムにおいて、労働者がオフィス内からドアを通ってオフィス外に出てトイレに行った後に、ドアを再び通ってオフィス内に戻ってくる等の場合に、労働者がオフィスから出てから短期間、ここでは数分でメンタルヘルスに関する質問が労働者に通知されることになるが、この数分のうちに労働者の調子が変わることは考えにくく、この労働者にとって通知が煩わしく感じられる場合がある。
こうした、通知頻度による通知の煩わしさを低減するために、第1の実施形態では、通知頻度のインターバルの閾値Tiを設定し、モノの利用、場の利用を検出した際に、前回の通知からの経過時間dtを計算し、この経過時間dtがインターバルの閾値Ti未満であれば通知を行なわず、経過時間dtがインターバルの閾値Ti以上であればユーザへの通知内容が決定され、この決定された内容の通知が行なわれる。つまり、第1の実施形態では、受信したセンサデータの最新データが示す行動のタイミングと受信したセンサデータの前回データが示す行動のタイミングとの間隔が、心的負担に基づく間隔であるときにユーザへの通知内容が決定される。
ここで、通知頻度に対する煩わしさの程度は、通知内容によって異なると考えられる。例えば、家庭内で学生が外国語の単語を暗記する場面を想定し、この学生が自室の部屋のドアを開けると、学生が暗記したい単語が音声出力で当該学生に通知されるシステムでは、ドアが開閉される度に単語が学生に通知されて構わないため、インターバルの設定は不要であると考えられる。すなわちTi = 0とすることが考えられる。
図3は、本発明の第1の実施形態における情報提示システムの動作の一例を示すフローチャートである。
第1の実施形態では、モノ1であるドアに貼付された、加速度センサ搭載のセンサノード2は、加速度を常時計測しており(S11)、この計測された加速度に変化がない場合はfalse信号を、加速度に変化があった場合はtrue信号をBluetoothにて常時ブロードキャストしているものとする。このとき、低消費電力化のために、センサノード2は、加速度変化が生じたときのみに通信をするように設定しても構わない。
ユーザが電子端末3を持った状態で、センサノード2が貼付されたドアを通過すると、電子端末3は、センサノード2からtrue信号を受信し、電子端末3内の情報処理部33において、ユーザによるドアの利用というイベントを検出する(S12)。
情報処理部33は、前回の通知が行われた時刻からの経過時間dtを算出し、この経過時間dtがデータ格納部32に格納されたインターバルの閾値Ti以上であるかどうかを判定する(S13)。
経過時間dtがインターバルの閾値Ti以上であれば(S13のYes)、情報処理部33は、データ格納部32を参照してユーザの行動に伴う通知内容を決定し(S14)、この決定した通知内容を情報提示部34で通知する(S15)。
ここで、通知内容に対する回答は、電子端末3のGUIによって、そのときの調子が自然文でユーザにより入力されても構わないし、「とてもいい」、「いい」、「普通」、「よくない」、「とても悪い」等の選択肢からユーザがGUIによって選択するようにしても構わない。また、電子端末3に音声認識機能を備え、通知内容に対する回答を、ユーザが音声認識によって入力するようにしても構わない。
図4、図5、図6は、本発明の第1の実施形態における情報提示システムの電子端末3のデータ格納部32に格納された通知内容の一例を表形式で示す図である。
通知内容である、メンタルヘルスに関する質問文は、常に同じ文言であっても構わないし、図4に示すように、データ格納部32において、メンタルヘルスに関する質問文を通知内容IDと対応付けて複数種類用意しておき、情報処理部33は、通知内容を決定する際に、この決定する通知内容をランダムで選択しても構わない。
また、システムから能動的にユーザに働きかける際、時間帯に応じて通知の文言が変化した方が、システムがコンテキストを理解していると感じられて好まれる可能性がある。このため、図5のように、質問文の前置きとして時間帯に合わせたクッション言葉をクッション言葉IDと対応付けてデータ格納部32に格納しておき、情報処理部33は、現在の時間帯に応じたクッション言葉を、ユーザに通知するクッション言葉としてもよい。
また、図6のように、時間帯に合わせた通知内容をデータ格納部32に格納しておき、情報処理部33は、質問文自体を現在時刻が属する時間帯に合わせて選択するようにしても構わない。
ここで、「おはようございます」等の挨拶に相当するクッション言葉が一日の間に何度も通知されると不自然であるため、時間帯に合わせたクッション言葉の選択方法として、該当する時間帯において、上記の検出されたイベントが初出である場合のみに、挨拶に相当するクッション言葉を強制的に選択し、同じイベントに対して同じ挨拶を選択しないようにしてもよい。
第1の実施形態では、オフィスのドアの開閉というイベントと、メンタルヘルスチェックに関する通知内容を対応づけた例を示したが、その他のイベント、通知内容を様々に組み合わせることが可能である。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、通知の時間帯とイベントの出現回数とに関する閾値を設けることで通知のタイミングを最適化し、通知に対する煩わしさを軽減する、本発明の一実施形態を示す。
図7は、本発明の第2の実施形態における情報提示システムの全体構成の一例を示す図である。
図8は、本発明の第2の実施形態における情報提示システムの構成の一例を示すブロック図である。
図8に示すように、第2の実施形態における情報提示システムは、モノ1、センサノード2、電子端末3、サーバ4を備える。モノ1、センサノード2、電子端末3については、第1の実施形態と同様である。
サーバ4は通信部41および気象情報格納部42を有する。通信部41は、電子端末3の通信部31との間で気象に関する情報をやり取りする。気象情報格納部42は、不揮発性メモリなどにより実現され、気象に関する情報が格納されている。
第2の実施形態では、ユーザが朝に宅内で着替えをする際、システムが、この日の気候に合わせた服装のレコメンドをユーザに通知する場面を想定し、モノ1は着替えの際に開閉する家具(宅内のクローゼット、たんす等)であり、センサノード2のセンサ部21は加速度センサであり、電子端末3はスマートフォンであるとする。
第2の実施形態では、ユーザが、センサノード2が貼付されたクローゼットを開閉すると、クローゼットの開閉というイベントを検出した電子端末3から「今日はとても冷え込むので暖かくしてお出掛けください」等の通知が音声出力され、同時に同様の通知が画面表示される、といったシステムが想定される。
このシステムにおいて、ユーザが、洗濯した洋服をクローゼットなどに仕舞う際および、ユーザが夜に帰宅した後に、部屋着に着替える際等、朝の着替え以外の時間帯にもクローゼット等の開閉は生じるが、この開閉の度に服装のレコメンドが通知されることは、ユーザの行動の文脈に合っておらず、通知が煩わしく感じられる可能性がある。
また、通知する時間帯を例えば朝5時から10時の間のように、一定の時間帯のみに制限するよう制御したとしても、当該時間帯においてクローゼットなどの開閉というイベントが複数回生じる可能性は変わらず、服装に関するレコメンドが何度も通知されるのは依然として煩わしく感じられる可能性がある。
上記のように通知のタイミングによる通知の煩わしさを低減するために、第2の実施形態では、行動に伴う情報の提示におけるユーザの心的負担を軽減する条件として、時間帯に応じた制御を行うための閾値Ttと、イベントが生じた回数に応じた制御を行うための閾値Tcとをそれぞれ設定してデータ格納部32に格納し、当該イベントを検出した際に、現在時刻が、時間帯の閾値Ttの範囲内の時刻であり、かつ、その日の当該時間帯における当該イベントの発生回数nが閾値Tcと等しい場合のみにユーザへの通知内容が決定される。
第2の実施形態では、現在時刻が、時間帯の閾値Ttの範囲内において、クローゼットの開閉というイベントが初出である場合にのみに通知することを想定するため、Tc=1とする。
つまり、第2の実施形態では、センサデータが示す行動のタイミングが、所定の時間帯の範囲内のタイミングであり、かつ、この範囲内における、同じ行動を示すセンサデータの取得の回数が、心的負担に基づく回数であるときにユーザへの通知内容が決定される。
図9は、本発明の第2の実施形態における情報提示システムの動作の一例を示すフローチャートである。
第2の実施形態では、モノ1であるクローゼットに貼付された、加速度センサ搭載のセンサノード2は、加速度を常時計測しており(S21)、この計測された加速度に変化がない場合はfalse信号を、加速度に変化があった場合はtrue信号を、Bluetoothにて常時ブロードキャストしているものとする。このとき、低消費電力化のために、センサノード2は、加速度変化が生じたときのみに通信をするように設定しても構わない。
センサノード2が貼付されたクローゼットがユーザにより開閉されると、電子端末3はセンサノード2からtrue信号を受信し、電子端末3内の情報処理部33において、ユーザによるクローゼットの利用というイベントを検出する(S22)。
情報処理部33は、この検出時の時刻が、データ格納部32に格納された閾値Ttの範囲内の時刻であるか、かつ、当該時間帯の閾値Ttの範囲内における当該イベントの発生回数nがデータ格納部32に格納されるTcと等しいか判定する(S23)。時刻が時間帯の閾値Ttの範囲内かつn=Tcである場合(S23のYes)、情報処理部33は、サーバ4の気象情報格納部42から所定の時間帯などの予想気温に関する情報を取得し、この情報とデータ格納部32に格納される情報とを参照して、ユーザの行動に伴う、上記の予想気温に応じた通知内容を決定し(S24)、この決定した通知内容を情報提示部34でユーザに通知する(S25)。
例えば、時間帯の閾値Ttを朝5時から10時とした場合、ユーザが朝7時にクローゼットを開閉した場合、予想気温に応じた服装に関するレコメンドがユーザに通知されるが、その数分後にクローゼットを再度開閉しても通知はされない。ここで、予想気温については、風の強さ、風向き、天候等を考慮した予想体感気温を用いてもよい。
図10は、本発明の第2の実施形態における電子端末3のデータ格納部32に格納された通知内容の一例を表形式で示す図である。
図10に示すように、第2の実施形態におけるデータ格納部32には、19時台の予想気温に対応する通知内容が格納されている。図10においては、寒い季節の帰りの時間帯を想定し、服装のレコメンドに関する通知内容を示すが、暑い季節の日中の時間帯を想定して定義する等、季節に合わせて通知内容であっても構わない。
また、通知内容に含まれる、寒暖の強度を表す文言は、前日の気温、例年の気温に関する情報をサーバ4から参照することで、「昨日に比べるとかなり冷え込むので」、「例年のこの時期に比べると暖かく」等の文言であっても構わない。
さらに、気温と服装との関係は、ユーザが外を出歩いている時間帯に関係するため、ユーザが自分の生活スタイルをシステム上で設定することにより、例えば、朝晩のみ外気に触れる内勤の会社員と日中外回りをする会社員との間、又は、夜間に帰宅する会社員と夕方帰宅するパート社員との間で、服装のレコメンド内容を変更してもよい。
このとき、例えば、夜間に帰宅する会社員(A)と、夕方帰宅するパート社員(B)とが同居している場合には、Aが使用するクローゼットとBが使用するクローゼットとに、異なるセンサノード2をそれぞれ貼付し、Aが使用するクローゼットが開閉されると、Aが所有する電子端末3に対して、上記の夜間の予想気温に基づいた服装のレコメンドを通知し、一方で、Bが使用するクローゼットが開閉されると、Bが所有する電子端末3に対して、上記の夕方の予想気温に基づいた服装のレコメンドを通知する等、人に合わせた情報提示をするようにしても構わない。
このように各人の所有物に異なるセンサノードをそれぞれ貼付することにより、人に合わせた情報提示を行なっても構わないし、他にも、所定の電波強度を用いて、人に合わせた情報提示を行っても構わない。例えば、前述のAとBとで共有のクローゼットを利用している場合において、当該クローゼットに貼付されたセンサノード2と電子端末3との間の通信方式がBluetoothであるとすると、数メートルといった近距離のみ通信可能であるように電波強度を設定できる。
ここで、各人が宅内で電子端末3を持ち歩いていると想定すると、着替えのためクローゼットを用いている方のユーザの電子端末3のみでクローゼットの利用を検出することができ、クローゼットの利用というイベントを、この利用した人が所持する電子端末3で検出することにより、人に合わせた情報提示をすることを実現してもよい。
尚、1日のうちで複数の時間帯の閾値Ttを定義しておくことも可能で、例えば、朝5時から10時の間にクローゼットが開閉した場合は外出時の服装のレコメンドを通知し、夜18時から24時の間にクローゼットが開閉した場合は部屋着の服装のレコメンド(「今晩はとても冷え込むので暖かくして寝てくださいね」「今晩は寝苦しい熱帯夜となりそうです。涼しくする工夫をしてくださいね」等)を通知する等といったことも可能である。
第2の実施形態では、クローゼットの開閉というイベントと、服装のレコメンドという通知内容とを対応づけた例を示したが、その他のイベント、通知内容とを様々に組み合わせることが可能である。
例えば、モノ1を子供の勉強机の椅子とし、夕方15時以降に椅子が利用される(椅子に触れる)イベントを検出した場合、自主学習用コンテンツのレコメンドをユーザ(上記の子供)提示する等といった例も考えられる。このようにすることで、朝における登校の準備中、日中に母親が子供部屋を掃除している最中、等、子供による勉強とは異なるコンテキストで椅子が利用されたとしても、何も通知が生じないようにすることが可能となる。
また、例えば、モノ1を洗濯機のふたとし、朝5時から10時の間に、洗濯機が利用されるイベントを検出した場合、日中の降水確率の情報を提示するといったことも可能である。このとき、洗濯機を動作させる時間帯は家庭によって異なると考えられ、時間帯の閾値Ttを電子端末3のGUIにてユーザが変更できるようにしても構わない。
また、その日の降水確率が低ければ「今日は洗濯しても大丈夫そうです」とのメッセージをユーザに通知し、その日の降水確率が高く、翌日の降水確率が低ければ「洗濯は明日にしたほうがよさそうです」とのメッセージをユーザに通知するといったように、洗濯に適した日をユーザに通知するようにしても構わない。
或いは、その日の降水確率が低ければ「今日は外に干しても大丈夫です」とのメッセージをユーザに通知し、その日の降水確率が高ければ「今日は浴室乾燥にした方がよさそうです」とのメッセージをユーザに通知するといったように、洗濯物が干される場所として適した場所をユーザに通知するようにしても構わない。
こうした通知カテゴリを、電子端末3のGUIによってユーザが選択できるようにしてもよい。加えて、風呂の残り湯を洗濯に用いる家庭では、入浴時に洗濯に関する情報を知りたい場合があると考えられる。このような場面では、浴室のドアにセンサノード2を貼付し、浴室のドアの開閉と洗濯に関する情報とを通知メッセージに関連づけデータ格納部32に格納するようにしてもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、通知の時間帯に関する閾値と複数イベントの遷移に関するルールとを設けてコンテキストを踏まえることにより、通知の内容を最適化し、通知に対する煩わしさを軽減する、本発明の一実施形態を示す。
図11は、本発明の第3の実施形態における情報提示システムの全体構成の一例を示す図である。
図11に示すように、第3の実施形態における情報提示システムは、第2の実施形態と同様にモノ1、センサノード2、電子端末3、サーバ4を有する。ただし、サーバ4の記憶装置には、各種ゴミの収集日の情報が格納されているものとする。
第3の実施形態では、ユーザが朝食後に後片付けをする際、その日がゴミの収集日であれば、ごみ出しを勧める旨をユーザに通知するシステムを考える。こうしたシステムにおいて、例えば、ゴミ箱のふたにセンサノード2を貼付してゴミ箱の利用を検出し、第2の実施形態のように、行動に伴う情報の提示におけるユーザの心的負担を軽減する条件として、時間帯とイベントの出現回数に関する閾値をそれぞれ設けて最適なタイミングに通知を行おうとしても、朝食の準備中にゴミ収集に関する通知をしても、食後にはこのごみ収集について忘れてしまう可能性がある。
このことから、ゴミ収集に関する通知は、食事の準備中よりも食後の方が適していると考えられる。そのため、第3の実施形態では、行動に伴う情報の提示におけるユーザの心的負担を軽減する条件として、時間帯に関する閾値と複数イベントの遷移に関するルールを設けることにより、食後というコンテキストを検出し、通知の内容を最適化することを可能とする。第3の実施形態では、センサデータが示す行動のタイミングが、心的負担に基づく時間帯の範囲内のタイミングであるときに、ユーザへ提示する情報を決定する。
第3の実施形態では、「朝食後の片付け」というコンテキストを検出するために、モノ1は、冷蔵庫の扉、食事の際に用いるダイニングチェア、ゴミ箱のふたであるとし、センサノード2のセンサ部21は加速度センサであるとし、電子端末3はスマートフォンであるとする。
第3の実施形態では、ユーザが、冷蔵庫を利用した後に、ダイニングチェアを利用し、その後にゴミ箱を利用する、という遷移を経た場合を「朝食後の片付け」と定義し、時間帯の閾値Ttをデータ格納部32に格納し、この時間帯の閾値Ttの範囲内において、当該遷移を経てユーザによるゴミ箱の利用が生じた際に、ゴミ収集に関する通知を行う。
図12は、本発明の第3の実施形態における情報提示システムの動作の一例を示すフローチャートである。
まず、モノ1である冷蔵庫の扉、ダイニングチェア、ゴミ箱のふたに貼付された、加速度センサ搭載のセンサノード2は、加速度を常時計測しており(S31)、この計測した加速度に変化がない場合はfalse信号を、加速度に変化があった場合はtrue信号を、Bluetoothにて常時ブロードキャストしているものとする。このとき、低消費電力化のための、加速度変化が生じた際のみ通信をするように設定しても構わない。
センサノード2が貼付された各種のモノ1がユーザにより動かされると、電子端末3は各センサノード2からtrue信号を受信し、電子端末3内の情報処理部33において、ユーによる各種のモノ1の利用というイベントを検出する。このとき、情報処理部33は、データ格納部32を参照し、このデータ格納部32に登録されているイベント遷移が発生しているか否かを判定する(S32)。
図13は、本発明の第3の実施形態における情報提示システムの電子端末のデータ格納部に格納された、イベント遷移、時間帯、コンテキスト、通知カテゴリの関係を表形式で示す図である。
図13に示すように、データ格納部32には、イベント遷移、時間帯の閾値Tt、当該イベント遷移が対応するコンテキスト、当該コンテキストに対応する通知カテゴリが格納されているものとする。例えば、冷蔵庫、ダイニングチェア、ゴミ箱という時系列順序でのイベント遷移が登録されている場合で、当該イベント遷移が検出された場合に、次のステップへ進む。
図14は、本発明の第3の実施形態における情報提示システムの電子端末のデータ格納部に格納された通知内容の一例を表形式で示す図である。
情報処理部33は、イベント遷移が検出された時刻が、データ格納部32に格納された閾値Tt、例えば朝食後に該当する時間帯の範囲内の時刻であるか判定する(S33)。検出された時刻が閾値Ttの範囲内である場合(S33のYes)、サーバ4から通知カテゴリに対応する情報、ここでは、検出時の曜日応じたゴミ収集に関する情報(図14参照)を取得し、データ格納部32を参照して、ユーザの行動に伴う、曜日に対応する通知内容を決定し(S34)、通知内容を情報提示部34で通知する(S35)。
なお、生活パターンによって食後のコンテキストを表すイベントの遷移は異なると考えられるため、情報処理部33は、イベント遷移の実績などに応じて各家庭に応じたイベント遷移のルールを学習できるようにしてもよい。
第3の実施形態では、冷蔵庫、ダイニングチェア、及びゴミ箱を用いたイベント遷移と、「朝食後の片付け」というコンテキスト、ゴミ収集情報という通知内容を対応づけた例を示したが、その他のイベント遷移、コンテキスト、通知内容を様々に組み合わせることが可能である。
例えば、図13に示した表のID「2」の行のように、夜間(17時〜23時)に、冷蔵庫、ダイニングチェア、ソファの順にイベントが発生した場合、これを「夕食後のリラックス」というコンテキストとして検出し、電子書籍、テレビ番組、音楽等のコンテンツのレコメンドを提示する等のように設計しても構わない。この際用いるレコメンドには、ユーザの選択からユーザの嗜好を学習し、レコメンド内容を更新するような設計にしても構わない。
他の例として、図13に示した表のID「3」の行のように、朝の時間帯に、冷蔵庫、ダイニングチェア、歯磨き粉の順にイベント遷移が発生した場合、これを「朝食後の歯磨き」というコンテキストとして検出し、朝のニュースを通知してもよい。
また、図13に示した表のID「4」の行のように、同様のイベント遷移が夜間で発生した場合、これを「夕食後の歯磨き」として検出し、夜のニュースを通知する等してもよい。
また、ユーザからの音声入力機能を電子端末3に搭載し、図13に示した表のID「5」の行のように、朝の時間帯に、冷蔵庫、ダイニングチェア、化粧道具入れの順にイベントが発生した場合、これを「朝食後の化粧」として検出し、「何か買う物はありますか?」と通知を行い、これに対しユーザが化粧をしながら口頭で買い物リストをシステムに回答する等のようにしてもよい。電子端末3のGPS(Global Positioning System)と連動させ、朝にユーザからの回答に応じてシステムが作成した買い物リストを、ユーザが帰宅時間に最寄りのスーパーに近づいた際に表示する等してもよい。
以上のような各種イベント遷移を、異なるイベントの組み合わせで検出してもよい。例えば、上記の例では、「朝食後の片付け」というコンテキストを、冷蔵庫、ダイニングチェア、及びゴミ箱の利用と対応づけたが、ゴミ箱の代わりに水道の蛇口、食洗機の扉をモノ1として用いる等しても構わない。
尚、生活パターンによって各種コンテキストを表すイベント遷移が異なる場合が考えられるため、情報処理部33は、イベント遷移の実績などに応じて各家庭に応じたイベント遷移のルールを学習できるようにしても良いし、プリセットとして第3の実施形態のようなルールを用意しておき、このルールから学習できるようにしても構わないし、ユーザがGUIでルールを変更できるようにしても構わない。
(第4の実施形態)
第4の実施形態では、通知までのディレイを設定することにより、通知のタイミングを最適化し、通知に対する煩わしさを軽減する、本発明の一実施形態を示す。
第4の実施形態における情報提示システムの全体構成は、第2の実施形態(図7)と同様であり、第4の実施形態における情報提示システムは、第2の実施形態と同様にモノ1、センサノード2、電子端末3、サーバ4を有する。ただし、モノ1は、窓のサッシであるとする。
第4の実施形態では、ユーザが朝に窓を開ける際、その日の降水確率と雨の用意の必要性とをそれぞれ通知するシステムを考える。
このシステムにおいて、例えば、窓のサッシにセンサノード2を貼付して、ユーザによる窓の利用を検出し、第2の実施形態のように、時間帯とイベントの出現回数に関する閾値を設けて最適なタイミングに通知を行おうとしても、イベント検出の直後に通知すると、ユーザが雨戸を開ける音で通知音が聞こえなかったり、カーテンを括る作業等があるために、心理的に通知を聞く余裕がなかったりする可能性がある。
このような状況では、イベント検出から少し間を空けて通知するのが適していると考えられる。そのため、第4の実施形態では、行動に伴う情報の提示におけるユーザの心的負担を軽減する条件として、イベント検出から通知までの間に、心的負担を考慮したディレイTdを設けることにより、通知のタイミングを最適化することを可能とする。つまり、第4の実施形態では、センサデータが示す行動のタイミングが、所定の時間帯の範囲内のタイミングであり、かつ、範囲内における、同じ行動を示すセンサデータの取得の回数が、心的負担に基づく条件を満たすときに、所定時間の経過後に、センサデータに応じた、ユーザへ提示する情報を決定する。
第4の実施形態では、ユーザによる、朝の窓の利用を検出するために、モノ1は窓のサッシとし、センサノード2のセンサ部21は加速度センサとし、電子端末3はスマートフォンとする。また、時間帯の閾値Ttを朝の7時から10時とし、その日の当該時間帯における当該イベントの発生回数nである閾値Tcを1回とし、ディレイTdを30秒として、これらの閾値Ttと閾値Tcとをデータ格納部32にそれぞれ格納する。
図15は、本発明の第4の実施形態における情報提示システムの動作の一例を示すフローチャートである。
まず、モノ1である窓のサッシに貼付された、加速度センサを搭載するセンサノード2は、加速度を常時計測しており(S41)、この計測した加速度に変化がない場合はfalse信号を、加速度に変化があった場合はtrue信号を、Bluetoothにて常時ブロードキャストしているものとする。このとき、低消費電力化のための、加速度変化が生じた際のみ通信をするように設定しても構わない。
次に、センサノード2が貼付された窓がユーザにより開閉されると、電子端末3はセンサノード2からtrue信号を受信し、情報処理部33において、窓の利用というイベントを検出する(S42)。情報処理部33は、その検出時の時刻がデータ格納部32に格納される閾値Ttの範囲内の時刻であるか、かつ、当該時間帯の閾値Ttの範囲内における当該イベントの発生回数nがデータ格納部32に格納される閾値Tcと等しいか否かを判定する(S43)。
時刻が閾値Ttの範囲内かつn=Tcである場合(S43のYes)、情報処理部33は、サーバ4から降水確率に関する情報を取得し、データ格納部32を参照して、ユーザの行動に伴う、現在の時間帯の降水確率に応じた通知内容を決定し(S44)、データ格納部32に格納されるディレイTd後に通知内容を情報提示部34で通知する(S45)。
図16は、本発明の第4の実施形態における情報提示システムの電子端末3のデータ格納部32に格納された通知内容の一例を表形式で示す図である。
図16に示すように、第4の実施形態におけるデータ格納部32には、19時台の降水確率に対応する通知内容が一例として格納されている。なお、土日祝日について、1日を通しての降水確率に対応した通知内容を格納する等、曜日によって異なる通知内容を用意しても構わない。
また、イベント検出時の外気温のデータ等を用いて、「今朝は冷え込みますね」、「だいぶ暖かくなってきましたね」等のクッション言葉を通知内容に含めても構わない。こうしたリアルタイムのセンサデータを用いる場合は、サーバ4経由でデータを取得するのではなく、周辺にある通信機能を備えたセンサデバイスを用いるのでも構わない。
第4の実施形態では、窓の開閉というイベントと、降水確率に関する通知内容を対応づけた例を示したが、その他のイベント、通知内容を様々に組み合わせることが可能である。例えば、モノ1を枕とし、ユーザが布団に入ってしばらくして落ち着いてから「照明を消しましょうか?」等と通知したり、モノ1を冷蔵庫、ダイニングチェア、ソファとし、「夕食後のリラックス」というイベント遷移を検出し、ソファに座ってしばらくして落ち着いてから「雑誌の新着情報が届いています」等と通知したりしても構わない。
(第5の実施形態)
第1の実施形態から第4の実施形態においては、通知の頻度、タイミング、内容に関する心的負担を、予め定義した閾値をもとに判定し、予め対応づけた通知カテゴリを提示することにより、能動的な通知の煩わしさを低減するものであった。これに対し、第5の実施形態では、心的負担関数は、通知の頻度、タイミング、内容についての心的負担に関するモデルを設定して実現できる。つまり、第5の実施形態では、センサデータが示す行動が、ユーザへの情報の提示に関する心的負担関数で示される条件を満たす行動であるときに、センサデータに応じた、ユーザへ提示する情報を決定する。
図17は、本発明の第5の実施形態における情報提示システムが用いる、前回の通知からの経過時間と、通知の頻度に関する心的負担度数との関係の一例を示す図である。
同質な通知を高頻度で通知するとユーザにとって煩わしく感じられる可能性が高い。そこで、図17に示すように、行動に伴う情報の提示におけるユーザの心的負担を軽減する条件として、通知頻度に関する心的負担度数を表す関数f(t)における閾値を設定してデータ格納部32に格納する。f(t)の最小値は0で、最大値は100であり、tは同質な通知にかかる前回の通知からの経過時間を表す。このモデルに従い、例えば、電子端末3は、前回の通知からの経過時間が、f(t)が閾値である50以下になる時間であれば、情報処理部33によりユーザの心的負担は低いと判断して、情報処理部33により、ユーザへ提示する情報を決定して、情報提示部34によりユーザへの通知を行なうなどといった処理が考えられる。
当該f(t)のような関数と対応づけられる通知は、例えば、第1の実施形態に示すようなメンタルヘルスに関する質問文を通知する場合などが考えられる。第5の実施形態では、通知頻度に関する心的負担度数を表す関数として関数f(t)を用いてモデルを設定したが、通知の内容によっては指数関数様、対数関数様、二次関数様等、様々な関数様が適している場合があると考えられる。
図18および図19は、本発明の第5の実施形態における情報提示システムが用いる、意味空間モデルの一例を示す図である。
また、タイミング及び内容に関する心的負担のモデルとして、意味空間モデルにおける距離を用いることが考えられる。ユーザの行動に関係のない内容の情報を提示されるとユーザの心的負担が高くなるため、例えばユーザが料理中であれば料理に関連する情報をユーザに提示する情報として決定して、ユーザが家族団らん中であれば団らんに適した情報をユーザに提示する情報として決定して、決定した情報をユーザに提示することが好ましいと考えられる。
そこで、第5の実施形態では、図18、図19に示すように、モノ、場の利用(イベント)と、イベント又はイベント遷移が生じた際の時刻が属する時間帯との組み合わせに対して、コンテキストのメタデータを予め付与しておき(図18参照)、かつ、通知カテゴリに対してメタデータを予め付与しておき(図19参照)、このデータをデータ格納部32に格納する。
そして、情報処理部33は、イベント又はイベント遷移が生じた場合に、電子端末3の情報処理部33は、通知カテゴリのメタデータとの意味空間モデルにおける距離が最も近いメタデータをユーザに提示する情報としてデータ格納部32から読み出して、情報提示部34がこのメタデータをユーザに通知することにより、通知のタイミング及び内容に関する、ユーザの心的負担を軽減する。
上記の意味空間モデルを複数種類組み合わせて、情報処理部33が、心的負担が低い通知の頻度、タイミング、内容を求めても良いし、意味空間モデルに、通知の緊急度、重要度のような項を加えても構わない。
(第6の実施形態)
第1の実施形態から第5の実施形態では、通知の頻度、タイミング、内容を、予め定義したパラメータにより最適化することにより、能動的な通知の煩わしさを低減するものであった。これに対し、第6の実施形態では、予め定義したパラメータによる頻度、タイミング、内容が、ユーザにとって適切であったか否かを当該ユーザからシステムにフィードバックする機能を設けることにより、ユーザの生活環境に合わせて通知に対する煩わしさを軽減する、本発明の一実施形態を示す。
通知頻度の最適化に関わる通知のインターバルの閾値Ti、通知タイミングについてのフィードバックは、例えば、通知内容を電子端末3に表示する際に、電子端末3が備えるGUIにて、「今の通知タイミングは煩わしくなかった」、「今の通知タイミングは煩わしかった」又は「通知頻度をもっと下げる」、「通知頻度をもっと上げる」等のフィードバックをユーザに選択させるようにして、このフィードバックに応じて、情報処理部33が、データ格納部32に格納される上記のインターバルの閾値Tiを更新するようにしてもよい。
イベント又はイベント遷移を検出した時間帯に応じた制御を行うための閾値Ttについてのフィードバックに関しても、例えば、通知内容を電子端末3に表示する際に、電子端末3が備えるGUIにて、「今の通知内容は良かった」、「今の通知内容はいまいちだった」等のフィードバックをユーザに選択させるようにして、このフィードバックに応じて、情報処理部33が上記の閾値Ttについての学習に利用してもよい。また、電子端末3が備えるGUIにて通知内容を電子端末3に表示する際に、「今のタイミングでの通知カテゴリを変更する」、「この通知カテゴリの通知タイミングを変更する」という項目を用意し、ユーザに選択させるようにしても構わない。
イベント又はイベント遷移を検出した後から通知までのディレイTdについてのフィードバックに関しては、通知内容を電子端末3に表示する際に、電子端末3が備えるGUIにて、「通知をあとx秒遅らせる」、「通知をあとx秒早める」(ただし、xについてはプルダウンメニュー等から数字を選択)などという項目を用意し、ユーザに選択させるようにしても構わない。
図20および図21は、本発明の第6の実施形態における情報提示システムが用いる、フィードバックの選択画面の一例を示す図である。
ユーザの生活環境に合わせることで、能動的な通知に対する煩わしさを低減するフィードバック以外の方法として、例えば、電子端末3上の本発明に関わるアプリケーションの設定画面において、図20のようなGUIにて、通知のトリガとなるイベント又はイベント遷移と、時間帯に応じた制御を行うための閾値Ttと、通知カテゴリとを関連づけるような画面を用意してもよい。
ただし、図20、21においては、センサノード2について「シール」という表現を用いている。このとき、通知カテゴリは、予め用意された一覧からユーザが選択するものとしても構わないし、自然文で検索を掛け、類似する通知カテゴリを電子端末3に表示するものとしても構わない。
また、図21に示すように、状況の設定を選択できるようにし、この状況を選択すると、この状況を記述するようなイベント又はイベント遷移、及びこれに対応する通知の時間帯と通知内容のプリセットが表示され、ユーザは、このプリセットされた内容から適切な内容に調整できるようにしてもよい。
状況の設定の一覧には、例えば、「朝、雨戸を開ける時」、「朝食後の片付け中」、「朝食後の歯磨き中」、「朝のメイク中」「夕食後のリラックスタイム」、「布団に入ったら」、「洗濯する時」などの状況が選択肢として設けられてもよい。
また、家族構成、各人の在宅時間、屋外にいる時間帯等を、アプリケーションの設定画面において設定可能にしておくことにより、情報処理部33が、各種パラメータの初期値を当該環境に最適化するなどしてもよい。
以上の各実施形態では、センサノード2と電子端末3はBluetooth等で直接通信できる構成としたが、ゲートウェイ等を介して通信できる構成にしても構わない。このとき、イベント検出等の機能は電子端末3が有しても、ゲートウェイが有しても構わない。又は、センサノード2にスピーカ、ディスプレイ等の情報提示部が搭載されていて、この情報提示部がサーバ4と直接通信できる構成にしても構わない。また、情報提示部は電子端末3の外部に設けられても構わない。
また、以上の実施形態は、理解を容易にするため実施形態のシナリオに即すセンサノードのみを構成に含めるものとしたが、電子端末は、シナリオに無関係な複数のセンサノードからのイベントも常時受信しているものとして構わない。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
また、各実施形態に記載した手法は、計算機(コンピュータ)のプロセッサに実行させることができるプログラム(ソフトウエア手段)として、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、計算機に実行させるソフトウエア手段(実行プログラムのみならずテーブル、データ構造も含む)を計算機内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現する計算機は、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウエア手段を構築し、このソフトウエア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限らず、計算機内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。
1…モノ、2…センサノード、3…電子端末、4…サーバ、21…センサ部、22,33…情報処理部、23,31,41…通信部、32…データ格納部、34…情報提示部、42…気象情報格納部。

Claims (8)

  1. ユーザの行動に関するセンサデータを受信する受信手段と、
    前記ユーザの行動に伴う、前記ユーザへ提示する情報、および前記ユーザにかかる、前記行動に伴う情報提示に対する心的負担に基づく閾値、又は心的負担関数で示される閾値が示す条件を格納する格納手段と、
    前記受信手段により受信したセンサデータが示す行動が、前記ユーザにかかる、前記格納手段に格納される条件を満たすときに、前記格納手段に格納された情報から、前記センサデータが示す行動に伴う、前記ユーザへ提示する情報の内容と提示のタイミングを決定する決定手段と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記格納手段は、
    前記受信手段により受信したセンサデータの最新データが示す行動のタイミングと前記受信手段により受信したセンサデータの前回データが示す行動のタイミングとの間隔の閾値が示す条件を格納し、
    前記決定手段は、
    前記受信手段により受信したセンサデータの最新データが示す行動のタイミングと前記受信手段により受信したセンサデータの前回データが示す行動のタイミングとの間隔が、前記格納手段に格納される条件を満たすときに、前記格納手段に格納された情報から、前記最新データが示す行動に応じた、前記ユーザへ提示する情報を決定する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記格納手段は、
    前記受信手段により受信したセンサデータが示す行動のタイミングが属する時間帯の閾値が示す条件、および同じ行動を示すセンサデータの取得の回数の閾値が示す条件を格納し、
    前記決定手段は、
    前記受信手段により受信したセンサデータが示す行動のタイミングが、所定の時間帯の範囲内のタイミングであり、かつ、前記範囲内における、同じ行動を示すセンサデータの取得の回数が、前記格納手段に格納される条件を満たすときに、前記格納手段に格納された情報から、前記センサデータが示す行動に伴う、前記ユーザへ提示する情報を決定する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記受信手段により受信したセンサデータが示す行動が行動の遷移を示すか否かを判定する判定手段をさらに備え、
    前記格納手段は、
    前記行動の遷移を判定したタイミングが属する時間帯の閾値が示す条件を格納し、
    前記決定手段は、
    前記センサデータが示す行動が行動の遷移を示すと前記判定手段が判定したときに、前記行動の遷移を判定したタイミングが、前記格納手段に格納される閾値で示される時間帯の範囲内のタイミングであるときに、前記格納手段に格納された情報から、前記センサデータが示す行動に伴う、前記ユーザへ提示する情報を決定する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記決定手段は、
    前記受信手段により受信したセンサデータが示す行動のタイミングが、所定の時間帯の範囲内のタイミングであり、かつ、前記範囲内における、同じ行動を示すセンサデータの取得の回数が、前記格納手段に格納される条件を満たすときに、前記心的負担に基づく所定時間の経過後に、前記格納手段に格納された情報から、前記センサデータが示す行動に伴う、前記ユーザへ提示する情報を決定する、
    請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記決定手段により決定した情報を前記ユーザに提示する提示手段と、
    前記提示手段による情報の提示についての、前記ユーザからのフィードバックの入力を受け付ける入力手段と、
    前記入力手段により入力したフィードバックに応じて、前記格納手段に格納される閾値を更新する更新手段と、
    をさらに備える、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 情報処理装置が行う情報処理方法であって、
    ユーザの行動に関するセンサデータを受信し、
    前記受信したセンサデータが示す行動が、前記ユーザにかかる、前記行動に伴う情報提示に対する心的負担に基づく閾値、又は心的負担関数で示される閾値を示す条件を満たすときに、前記ユーザの行動に応じた、前記ユーザへ提示する情報を格納する格納装置から、前記センサデータが示す行動に伴う、前記ユーザへ提示する情報の内容と提示のタイミングを決定する、
    情報処理方法。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置の前記各手段としてプロセッサを機能させる情報処理プログラム。
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