JP2019184142A - 天井埋め込み形空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷房運転時の風向偏向板5の開く角度が小さい場合でも風向偏向板5に沿った空気の流れとなり、冷房運転時の風向偏向板5の下面側(面Y)の空気の流れの剥離に起因する結露を防止することができる天井埋め込み形空気調和機を提供すること。【解決手段】吹出口3と、吹出口3に設けられ、回動軸5dにより回動して風向制御する風向偏向板5とを備え、風向偏向板5は前縁部5aと後縁部5bと、前縁部5aと後縁部5bとを接続する接続部5cとで構成され、吹出口3の開口面積が拡大する方向に風向偏向板5の回動軸5dが回動した場合に、前縁部5aが、回動軸5dの方向に曲がることを特徴とした。【選択図】図4
Description
本発明は、たとえば複数個の吹出口を有する天井埋め込み形空気調和機において、各吹出口の出口に風向制御の手段として備えた風向偏向板に関するものである。
従来、この種の天井埋め込み形空気調和機100は図12に示すように、筐体101と、筐体101の底面に備えられ、複数個の吹出口102と、吸込口103と、風向偏向板104とを有する化粧パネル105とで構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
図13に示すように、化粧パネル105の吹出口102の近傍は、内部風路102aと、使用しない吹出口102の上流側に備えた吹出し空気遮断用部材106と、吹出口102で化粧パネル105の表面付近に、使用しない吹出口102を全閉できる略フラットな風向偏向板104とを設けたことで、化粧パネル105の外観から容易に吹出口102の使用の有無を判別できると共に、各吹出口102ごとに風向を調整でき、人的、物的に快適性の向上が図ることができる。
しかしながら、前記従来の構成では、図14に示すように吹出口102使用中の化粧パネル105の吹出口102近傍の部分断面において、風向偏向板104が開く角度が小さい場合に、内部風路102aを通る気流Wが風向偏向板104の室内から見える面Zに沿わず、例えば、冷房運転を行ったときに、冷気で冷やされた風向偏向板104の温度と、高温多湿の室内空気W’との温度差から、面Zに結露が生じてしまうという課題を有していた。
前記従来の課題を解決するために、本発明の天井埋め込み形空気調和機は、吹出口と、吹出口に設けられ、回動軸により回動して風向制御する風向偏向板とを備え、風向偏向板は前縁部と、後縁部と、前縁部と後縁部とを接続する接続部とで構成され、吹出口の開口面積が拡大する方向に風向偏向板の回動軸が回動した場合に、前縁部が、回動軸の方向に曲がることを特徴としたものである。
これによって、吹出口の開口面積が広がるにしたがって、風向偏向板の前縁部が回動軸の方向に曲がる。
従って、天井埋め込み形空気調和機のように吹出口の上流から略鉛直方向に流れる空気を、風向偏向板の前縁部からガイドして吹き出すこととなり、吹出口の開口面積が小さい、すなわち開く角度が小さい場合でも、風向偏向板の下面から剥離することなく、空気を流すこととなる。
本発明の天井埋め込み形空気調和機は、冷房運転時の風向偏向板の開く角度が小さい場
合でも風向偏向板に沿った空気の流れとなり、冷房運転時の風向偏向板の下面側の空気の流れの剥離に起因する結露を防止することができる。
合でも風向偏向板に沿った空気の流れとなり、冷房運転時の風向偏向板の下面側の空気の流れの剥離に起因する結露を防止することができる。
第1の発明は、天井に埋設される筐体と、前記筐体の底面に設けられた化粧パネルと、前記化粧パネルに設けられ前記筐体の内部に室内の空気を吸い込む吸込口と、前記吸込口から前記筐体の内部に吸い込んだ空気を室内へ吹き出す吹出口と、前記吹出口に設けられ、回動軸により回動して風向制御する風向偏向板とを備え、前記風向偏向板は前縁部と、後縁部と、前記前縁部と前記後縁部とを接続する接続部とで構成され、前記吹出口の開口面積が拡大する方向に前記回動軸が回動した場合に、前記前縁部が、前記回動軸の方向に曲がることを特徴としたものである。
これによって、吹出口の開口面積が広がるにしたがって、風向偏向板の前縁部が回動軸の方向に曲がる。
従って、天井埋め込み形空気調和機のように吹出口の上流から略鉛直方向に流れる空気を、風向偏向板の前縁部からガイドして吹き出すこととなり、吹出口の開口面積が小さい、すなわち開く角度が小さい場合でも、風向偏向板の下面から剥離することなく、空気を流すこととなる。
よって、冷房運転時の風向偏向板の開く角度が小さい場合でも風向偏向板に沿った空気の流れとなり、冷房運転時の風向偏向板の下面側の空気の流れの剥離に起因する結露を防止することができる。
第2の発明は、前記前縁部を、伸び縮みする弾性部材で構成したものである。
これによって、前縁部が曲面を形成し、剥離が起こりやすい小さな風速の場合でも前縁部に沿った空気の流れを実現することとなる。
よって、冷房運転時の風向偏向板の開く角度が小さく、風速が小さい場合でも、風向偏向板に沿った空気の流れとなり、冷房運転時の風向偏向板の下面側の空気の流れの剥離に起因する結露を防止することができる。
第3の発明は、前記前縁部は、温度により伸び縮みする弾性部材と、温度に依存しない伸び縮みする弾性部材とを略均一な長さとなるように構成したものである。
これによって、温度が変化した場合に温度により伸び縮みする弾性部材の長さが変化し、温度に依存しない伸び縮みする弾性部材との熱膨張差で前縁部の形状が湾曲する。
従って、温度により伸び縮みする弾性部材として所定の温度(例えば、10℃)以下で縮む材料を風向偏向板に用いた場合、冷たい空気が風向偏向板に当たった時のみ前縁部が湾曲する。
よって、冷房運転時の風向偏向板の開く角度が小さい場合でも風向偏向板に沿った空気の流れとなり、冷房運転時の風向偏向板の下面側の空気の流れの剥離に起因する結露を防止することができるとともに、温度によって駆動する為、動力を必要とせず、省エネ性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における天井埋め込み形空気調和機の斜視図を示すものである。
図1は本発明の第1の実施の形態における天井埋め込み形空気調和機の斜視図を示すものである。
また、図2は本発明の第1の実施の形態における天井埋め込み形空気調和機の図1におけるA-A’断面視図を示すものである。
図3は本発明の第1の実施の形態における天井埋め込み形空気調和機の吹出口の部分断面斜視図を示すものである。
また、図4(a)は、本発明の第1の実施の形態における天井埋め込み形空気調和機の図1のA−A’断面における化粧パネルの使用する吹出口近傍の部分断面視図を示すものである。図4(b)本発明の第1の実施の形態における天井埋め込み形空気調和機の図1のA−A’断面における化粧パネルの使用しない吹出口近傍の部分断面視図を示すものである。
図1において天井埋め込み形空気調和機1は、筐体2と、筐体2の底面に備えられ、複数個の吹出口3と、吸込口4と、風向偏向板5とを有する化粧パネル6とで構成されている。
また、図2において天井埋め込み形空気調和機1の内部は、遠心送風機7と、遠心送風機7を駆動するモータ8と、グリル4aおよびフィルター4bから構成されている吸込口4と、吸込口4から流入する気流Wを遠心送風機7に誘引するオリフィス9と、遠心送風機7を囲うように配設された熱交換器10と、熱交換器10を支えるとともに、筐体2側で吹出口3の内部風路3aの一部を形成するドレンパン11と、筐体2の内面に配設され、吹出口3の内部風路3aの一部を形成する内部断熱材12とで構成されている。
天井埋め込み形空気調和機1は、天井50の凹部に吊りボルト51で吊り下げられて設置される。
また、図3および図4に示すように風向偏向板5は、前縁部5aと、後縁部5bと、前縁部5aと後縁部5bとを接続する接続部5cと、吹出口3の開口面積を調整するために風向偏向板5を回動させる回動軸5dとから構成される。ここで、接続部5cの回動に伴って、前縁部5aは回動するが、後縁部5bは回動しない。
また内部風路3aの側壁には接続部5cをガイドする接続部ガイド孔5eが開けられている。
さらに、接続部ガイド孔5eが備えられた化粧パネル6の内部には、回動軸5dを回動させる回動軸モータ13と、接続部5cを回動させる接続部モータ14とを備える。回動軸モータ13がC1方向へ回動することによって、後縁部5bが回動する。
接続部5cと接続部モータ14は接続されており、接続部モータ14のC2方向への回動によって接続部5cが回動する。また、この接続部5cの回動に伴い、前縁部5aが回動する。換言すると、接続部モータ14のC2方向への回動によって前縁部5aが回動する。
なお、前縁部5aおよび後縁部5bの接続部5cに接続される部分には、接続部5cが回動した際に接触して過度な摺動摩擦が生じないよう、1mm以下の隙間が設けられている。
以上のように構成された天井埋め込み形空気調和機について、以下その動作、作用を説明する。
まず図2に示すように、モータ8によって遠心送風機7が回転することで、室内(大気圧)と天井埋め込み形空気調和機1の内部との圧力差によって気流Wが生じ、グリル4a、フィルター4b、オリフィス9の順に気流が遠心送風機7へ誘引される。
その後、遠心送風機7から吹き出された気流Wは、熱交換器10にて暖房運転では加熱され、冷房運転では冷却されたのちに内部風路3aを通り、風向偏向板5が回動し、開口している吹出口3から室内へ吹き出される。
その後、遠心送風機7から吹き出された気流Wは、熱交換器10にて暖房運転では加熱され、冷房運転では冷却されたのちに内部風路3aを通り、風向偏向板5が回動し、開口している吹出口3から室内へ吹き出される。
また図3および図4に示すように、風向偏向板5は回動軸モータ13を回動方向C1に回動させることで吹出口3の開口面積を変化させるとともに、接続部モータ14を回動方向C2に回動させることで前縁部5aと、後縁部5bとのなす角を任意に変化させる。接続部5cは風向偏向板5の回動に合わせて接続部ガイド孔5eに沿って回動方向C3に回動すると共に、接続部5cが繋がっている接続部モータ14も一緒に回動する。
前縁部5aと、後縁部5bとのなす角は、風向偏向板5の回動位置、すなわち、吹出口3の開口面積によって変わる。例えば、使用しない吹出口3では前縁部5aと後縁部5bとのなす角が約180°とフラットな状態となる。また、使用する吹出口3では前縁部5aの端部が気流Wと対向するよう、内部風路3aの略上流側を向くように接続部モータ14を回動させる。
これにより、図4(a)に示すように、内部風路3aからの気流Wが前縁部5aで剥離せずに風向偏向板5の上下面に沿って吹き出すこととなり、冷房運転時に風向偏向板5の下面となる面Yに高温多湿の室内空気が流入することを防止することとなる。
以上のように、本実施の形態においては風向偏向板5を前縁部5aと後縁部5bとで構成し、吹出口3の開口面積が広がるにしたがって、風向偏向板5の前縁部5aが回動軸5dの方向に曲がることにより、天井埋め込み形空気調和機1のように吹出口3の上流から略鉛直方向に流れる気流Wを、風向偏向板5の前縁部5aからガイドして吹き出すこととなり、吹出口3の開口面積が小さい、すなわち開く角度が小さい場合でも、風向偏向板5の下面(面Y)から剥離することなく、空気を流すこととなる。
よって、冷房運転時の風向偏向板5の開く角度が小さい場合でも風向偏向板5に沿った空気の流れとなり、冷房運転時の風向偏向板5の下面側の空気の流れの剥離に起因する結露を防止することができる。
(実施の形態2)
図5は本発明の第2の実施の形態における天井埋め込み形空気調和機の吹出口の部分断面斜視図を示すものである。
図5は本発明の第2の実施の形態における天井埋め込み形空気調和機の吹出口の部分断面斜視図を示すものである。
また、図6は本発明の第2の実施の形態における天井埋め込み形空気調和機のガイド変換部と、ガイド変換部モータの構成図を示すものである。
図7(a)は本発明の第2の実施の形態における天井埋め込み形空気調和機のガイド変換部と前縁部ガイド軸の起動時、停止時の動作の説明図を示すものである。図7(b)は本発明の第2の実施の形態における天井埋め込み形空気調和機のガイド変換部と前縁部ガイド軸の運転時の動作の説明図を示すものである。
図8(a)は本発明の第2の実施の形態における天井埋め込み形空気調和機の図1のA−A’断面における化粧パネルの使用する吹出口近傍の部分断面視図を示すものである。図8(b)は本発明の第2の実施の形態における天井埋め込み形空気調和機の図1のA−A’断面における化粧パネルの使用しない吹出口近傍の部分断面視図を示すものである。
なお、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図5において天井埋め込み形空気調和機1は、前縁部5aが伸び縮みする弾性部材(例えば、ゴムやシリコン)で構成されると共に、前縁部5aの前端側に接続した前縁部ガイ
ド軸5fと、第1前縁部ガイド孔5gと、第2前縁部ガイド孔5hと、前縁部ガイド軸5fを第1前縁部ガイド孔5gとまたは第2前縁部ガイド孔5hに導くガイド変換部15と、ガイド変換部モータ16とを備える。前縁部5aと後縁部5bとは隙間ないように接続部5cで接続されている。第1前縁部ガイド孔5gは、回動軸5dを中心とする円の円弧で表される曲線形状の孔である。また、第2前縁部ガイド孔5hは、同様に円の円弧で表される曲線形状の孔であるが、円の中心は回動軸5dより上方に位置する。第2前縁部ガイド孔5hは、円弧の略中間位置で第1前縁部ガイド孔5gの先端と接続している。
ド軸5fと、第1前縁部ガイド孔5gと、第2前縁部ガイド孔5hと、前縁部ガイド軸5fを第1前縁部ガイド孔5gとまたは第2前縁部ガイド孔5hに導くガイド変換部15と、ガイド変換部モータ16とを備える。前縁部5aと後縁部5bとは隙間ないように接続部5cで接続されている。第1前縁部ガイド孔5gは、回動軸5dを中心とする円の円弧で表される曲線形状の孔である。また、第2前縁部ガイド孔5hは、同様に円の円弧で表される曲線形状の孔であるが、円の中心は回動軸5dより上方に位置する。第2前縁部ガイド孔5hは、円弧の略中間位置で第1前縁部ガイド孔5gの先端と接続している。
回動軸モータ13が回動軸5dをC1方向へ回動させることによって、前縁部5aと後縁部5bとは一体となって回動する。これに伴い、前縁部5aの前縁部ガイド軸5fが第1前縁部ガイド孔5gや第2前縁部ガイド孔5hに沿って回動することが可能となる。また図6に示すように、ガイド変換部15にはガイド溝15aが形成され、ガイド変換部モータ16に接続されている。
以上のように構成された天井埋め込み形空気調和機について、以下その動作、作用を説明する。
まず図7(a)に示すように、天井埋め込み形空気調和機の起動時および停止時には、ガイド溝15aが第1前縁部ガイド孔5gに連続し、かつ、第2前縁部ガイド孔5hを塞ぐように、ガイド変換部モータ16がガイド変換部15を動作する。このとき、回動軸モータ13が回動することによって、前縁部ガイド軸5fが第1前縁部ガイド孔5gを回動方向C5に沿って回動し、ガイド溝15aまで達する。第2前縁部ガイド孔5hはガイド溝15aによって塞がれているので、前縁部ガイド軸5fは第2前縁部ガイド孔5hに沿って回動しない。
また図7(b)に示すように、天井埋め込み形空気調和機の運転時には、ガイド溝15aが第2前縁部ガイド孔5hに連続し、かつ、第1前縁部ガイド孔5gを塞ぐように、ガイド変換部モータ16がガイド変換部15を動作する。このとき、回動軸モータ13が回動することによって、前縁部ガイド軸5fが第2前縁部ガイド孔5hを回動方向C3に沿って回動する。第1前縁部ガイド孔5gはガイド溝15aによって塞がれているので、前縁部ガイド軸5fは第1前縁部ガイド孔5gに沿って回動しない。
これにより、図7および図8に示すように、回動軸モータ13を回動方向C1に回動させることで、風向偏向板5は吹出口3の開口面積を変化させる。また、前縁部ガイド軸5fが第1ガイド孔5gを通る場合は、前縁部5aが略平坦形状を維持する。
また、前縁部ガイド軸5fが第2ガイド孔5hを通るように動作した場合は、風向偏向板5の回動位置、すなわち、吹出口3の開口面積によって前縁部5aが変形する。特に、吹出口3の開口面積が小さい場合ほど、前縁部5aが曲形状に変形する。
従って、風向偏向板5の開く角度が小さく、風速が小さいために前縁部5aでの気流Wの剥離が起こりやすくなる場合でも、内部風路3aからの気流Wが前縁部5aで剥離せずに風向偏向板5の上下面に沿って吹き出すこととなる。
以上のように、本実施の形態においては前縁部5aを伸び縮みする弾性部材で構成することにより、天井埋め込み形空気調和機1が特に、吹き出す気流の風速が小さく、吹出口3の開口面積が小さい、すなわち開く角度が小さい場合でも、風向偏向板5の下面(面Y)から剥離することなく、空気を流すこととなる。
よって、冷房運転時の風向偏向板5の開く角度が小さく、風速が小さい場合でも風向偏
向板5に沿った空気の流れとなり、冷房運転時の風向偏向板5の下面側(面Y)の空気の流れの剥離に起因する結露を防止することができる。
向板5に沿った空気の流れとなり、冷房運転時の風向偏向板5の下面側(面Y)の空気の流れの剥離に起因する結露を防止することができる。
なお、本実施の形態では、第1前縁部ガイド孔5gと第2前縁部ガイド孔5hの孔の形状を略円弧としたが必ずしもこの形状に限定されない。第1前縁部ガイド孔5gの孔の形状は、少なくとも風向偏向板5が回動しても前縁部5aの略平坦形状が維持されるものであればよい。また、第2前縁部ガイド孔5hの孔の形状は、吹出口3の開口面積が小さいほど、換言すると風向偏向板5の回動量が小さいほど、前縁部5aの曲形状が大きくなるものであればよい。例えば、第2前縁部ガイド孔5hの孔の形状は、第2前縁部ガイド孔5hの孔と接続部5cとの距離が図8bの紙面上方に向かうほど大きくなる関係となっていてもよい。
(実施の形態3)
図9は本発明の第3の実施の形態における天井埋め込み形空気調和機の吹出口の部分断面斜視図を示すものである。
図9は本発明の第3の実施の形態における天井埋め込み形空気調和機の吹出口の部分断面斜視図を示すものである。
また、図10は本発明の第3の実施の形態における天井埋め込み形空気調和機の風向偏向板の構成図を示すものである。
図11(a)は本発明の第2の実施の形態における天井埋め込み形空気調和機の図1のA−A’断面における化粧パネルの冷房運転時に使用する吹出口近傍の部分断面視図を示すものである。図11(b)は本発明の第2の実施の形態における天井埋め込み形空気調和機の図1のA−A’断面における化粧パネルの暖房運転時に使用する吹出口近傍の部分断面視図を示すものである。図11(c)は本発明の第2の実施の形態における天井埋め込み形空気調和機の図1のA−A’断面における化粧パネルの停止時で使用しない吹出口近傍の部分断面視図を示すものである。
なお、実施の形態1および実施の形態2と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図9および図10において天井埋め込み形空気調和機1は、風向偏向板5の任意断面で見た場合の前縁部5aは、温度により伸び縮みする弾性部材5i(例えば、ポリオレフィン)と、温度に依存しない伸び縮みする弾性部材5j(例えば、ゴムやシリコン)とが長手方向で略同一長さで構成されている。
温度により伸び縮みする弾性部材5iは所定温度以下(たとえば、10℃以下の温度)で所定の形状に固まる。所定の形状は、例えば湾曲した曲形状である。また、温度により伸び縮みする弾性部材5iは、所定温度より大きい温度(例えば、10℃より大きい温度)で変形可能となる。換言すると温度に依存しない伸び縮みする弾性部材5jの形状に依存した形状となるように変形可能となる。具体的には、温度により伸び縮みする弾性部材5iは略平坦な形状に変形可能となる。
以上のように構成された天井埋め込み形空気調和機について、以下その動作、作用を説明する。
まず図11(a)に示すように、天井埋め込み形空気調和機の冷房運転時は、冷やされた気流Wが内部風路3a上流から風向偏向板5に向かって流れ、前縁部5aの温度により伸び縮みする弾性部材5iが冷やされて回動軸5d方向に湾曲した曲形状となる。
その際、温度に依存しない伸び縮みする弾性部材5jは温度により伸び縮みする弾性部
材5iの形状に伸びて変形する。
材5iの形状に伸びて変形する。
また、図11(b)および(c)に示すように、天井埋め込み形空気調和機の暖房運転時や停止時には、温度により伸び縮みする弾性部材5iは、温度に依存しない伸び縮みする弾性部材5jの形状となるように変形して略平坦形状となる。
従って、冷房運転時の風向偏向板5の開く角度が小さく、風速が小さいために前縁部5aでの気流Wの剥離が起こりやすくなる場合でも、内部風路3aからの気流Wが前縁部5aで剥離せずに風向偏向板5の上下面に沿って吹き出すこととなり、冷房運転時に風向偏向板5の下面となる面Yに高温多湿の室内空気が流入することを防止することとなるとともに、温度によって駆動する為、動力を必要としないこととなる。
以上のように、本実施の形態においては前縁部5aを伸び縮みする弾性部材で構成することにより、天井埋め込み形空気調和機1が特に、吹き出す気流の風速が小さく、吹出口3の開口面積が小さい、すなわち開く角度が小さい場合でも、風向偏向板5の下面(面Y)から剥離することなく、空気を流すこととなる。
よって、冷房運転時の風向偏向板5の開く角度が小さく、風速が小さい場合でも風向偏向板5に沿った空気の流れとなり、冷房運転時の風向偏向板5の下面側の空気の流れの剥離に起因する結露を防止することができる。
また、温度によって駆動する為、動力を必要とせず、省エネ性を向上することができる。
さらに、前縁部5aの材質構成を変えるのみなので、複雑な機構を必要とせず、簡素な構成で所望の効果を得ることができ、信頼性を向上することができるとともに、低コスト化することができる。
以上のように、本発明にかかる天井埋め込み形空気調和機は、冷房運転の場合に、内部風路の上流からの気流が風向偏向板の前縁部で剥離することに起因する、風向偏向板の下面の結露を防止するもので、空気調和機、空気清浄機、乾燥機、カーエアコン等の用途に適用できる。
2 筐体
3 吹出口
4 吸込口
5 風向偏向板
5a 前縁部
5b 後縁部
5c 接続部
5d 回動軸
5i 温度により伸び縮みする弾性部材
5j 温度に依存しない伸び縮みする弾性部材
6 化粧パネル
3 吹出口
4 吸込口
5 風向偏向板
5a 前縁部
5b 後縁部
5c 接続部
5d 回動軸
5i 温度により伸び縮みする弾性部材
5j 温度に依存しない伸び縮みする弾性部材
6 化粧パネル
Claims (3)
- 天井に埋設される筐体と、前記筐体の底面に設けられた化粧パネルと、前記化粧パネルに設けられ前記筐体の内部に室内の空気を吸い込む吸込口と、前記吸込口から前記筐体の内部に吸い込んだ空気を室内へ吹き出す吹出口と、前記吹出口に設けられ、回動軸により回動して風向制御する風向偏向板とを備え、前記風向偏向板は前縁部と、後縁部と、前記前縁部と前記後縁部とを接続する接続部とで構成され、前記吹出口の開口面積が拡大する方向に前記回動軸が回動した場合に、前記前縁部が、前記回動軸の方向に曲がることを特徴とする天井埋め込み形空気調和機。
- 前記前縁部を、伸び縮みする弾性部材で構成したことを特徴とする請求項1に記載の天井埋め込み形空気調和機。
- 前記前縁部は、温度により伸び縮みする弾性部材と、温度に依存しない伸び縮みする弾性部材とを略均一な長さとなるように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の天井埋め込み形空気調和機。
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JP2018074391A JP2019184142A (ja) | 2018-04-09 | 2018-04-09 | 天井埋め込み形空気調和機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114963303A (zh) * | 2022-07-01 | 2022-08-30 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种防凝露控制方法、系统及空调室内机 |
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2018
- 2018-04-09 JP JP2018074391A patent/JP2019184142A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114963303A (zh) * | 2022-07-01 | 2022-08-30 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种防凝露控制方法、系统及空调室内机 |
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