JP2019183911A - 回転機構の撮影方法及び撮影システム - Google Patents
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Abstract
【課題】内側部材及び外側部材の間に複数の転動体が配置された回転機構における転動体の挙動をより正確に把握することが可能な回転機構の撮影方法及び撮影システムを提供する。【解決手段】相対回転可能なボールねじ軸11及びボールねじナット12と、ボールねじ軸11の外周面に形成された外周螺旋溝110及びボールねじナット12の内周面に形成された内周螺旋溝120を転動する複数のボール13と、を備えたボールねじ機構1を撮影対象とし、ボールねじ軸11とボールねじナット12とが相対回転する際のボール13の挙動を撮影する回転機構の撮影方法において、ボールねじ軸11及びボールねじナット12の少なくとも一部を光透過性を有する透明材料により形成し、この透明材料を介してボールねじ軸11とボールねじナット12とが相対回転する際のボール13の挙動を撮影装置3で撮影する。【選択図】図2
Description
本発明は、内側部材及び外側部材の間に複数の転動体が配置された回転機構の撮影方法及び撮影システムに関する。
従来、内側部材及び外側部材の間に複数の転動体が配置された回転機構が、例えば産業機械や輸送機械に広く用いられている。このような回転機構として、具体的にはボールねじ機構や各種の転がり軸受などが挙げられる。これらの回転機構では、何らかの原因で転動体が内側部材と外側部材との間で円滑に転動できないと、発生する騒音や振動(以下、「NV」という)が大きくなってしまう。
特許文献1には、被検品のボールねじを所定の運転条件で作動させ、そのときに発生するNVを測定し、測定結果を周波数分析する分析工程を有するボールねじの異常検出方法が記載されている。そして、この異常検出方法によれば、ボールねじのボール(玉)に生じた剥離や傷などの異常を高精度に検出することができるとされている。
回転機構におけるNVを抑制するためには、内側部材と外側部材との間に形成された転動路を各転動体が円滑に転動することが望ましい。しかし、例えば転動路の一部において転動体の転動速度が低下する箇所があると、転動体の円滑な転動が妨げられ、そのことによってNVが大きくなるほか、当該箇所で転動体に傷などが発生し、さらにNVが大きくなるおそれがある。
転動路を転動体が円滑に転動するか否かは、回転機構の設計段階において例えばシミュレーションによって評価することができるが、シミュレーションでは例えばボール同士の摩擦等を必ずしも正確に模擬することができず、実際の試作品ではシミュレーションどおりの結果が得られないことがあった。また、実際の試作品では転動路における転動体の挙動を観測することができず、NVの発生原因が特定できないことがあった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、内側部材及び外側部材の間に複数の転動体が配置された回転機構における転動体の挙動をより正確に把握することが可能な回転機構の撮影方法及び撮影システムを提供することにある。
本発明は、上記の目的を達成するため、相対回転可能な内側部材及び外側部材と、前記内側部材の外周面に形成された内側軌道面及び前記外側部材の内周面に形成された外側軌道面を転動する複数の転動体と、を備えた回転機構を撮影対象とし、前記内側部材と前記外側部材とが相対回転する際の前記転動体の挙動を撮影する回転機構の撮影方法であって、前記内側部材又は前記外側部材の少なくとも一部を光透過性を有する透明材料により形成し、前記透明材料を介して前記内側回転部材と前記外側回転部材とが相対回転する際の前記転動体の挙動を撮影装置で撮影する、回転機構の撮影方法を提供する。
また、本発明は、上記の目的を達成するため、相対回転可能な内側部材及び外側部材と、前記内側部材の外周面に形成された内側軌道面及び前記外側部材の内周面に形成された外側軌道面を転動する複数の転動体とを備え、前記内側部材又は前記外側部材の少なくとも一部が光透過性を有する透明材料により形成された回転機構を撮影対象とし、前記内側部材と前記外側部材とが相対回転する際の前記転動体の挙動を撮影する回転機構の撮影システムであって、前記内側部材と前記外側部材とを相対回転させる駆動装置と、前記透明材料を介して前記内側回転部材と前記外側回転部材とが相対回転する際の前記転動体の挙動を撮影する撮影装置と、を備えた回転機構の撮影システムを提供する。
本発明に係る回転機構の撮影方法及び撮影システムによれば、転動体の挙動をより正確に把握することが可能となる。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態について、図1乃至図3を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
本発明の第1の実施の形態について、図1乃至図3を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る撮影方法及び撮影システムの撮影対象である回転機構としてのボールねじ機構を示す断面図である。
このボールねじ機構1は、外周面に外周螺旋溝110が形成された内側部材としてのボールねじ軸11と、内周面に内周螺旋溝120が形成された外側部材としてのボールねじナット12と、ボールねじ軸11とボールねじナット12との間に配置され、外周螺旋溝110及び内周螺旋溝120を転動する複数の転動体としてのボール13とを有している。ボールねじ軸11とボールねじナット12とは相対回転可能であり、ボールねじナット12がボールねじ軸11に対して回転すると、複数のボール13が外周螺旋溝110及び内周螺旋溝120のそれぞれの内面110a,120aを転動する。本実施の形態では、ボールねじ軸11が非回転であり、ボールねじナット12がボールねじ軸11に対して回転する回転体である。
ボールねじ軸11の外周螺旋溝110の内面110aは、複数のボール13のピッチ円径の内側におけるボール13の転走面となる内側軌道面である。ボールねじナット12の内周螺旋溝120の内面120aは、複数のボール13のピッチ円径の外側におけるボール13の転走面となる外側軌道面である。
ボールねじナット12は、円筒状の本体121と、本体121に固定された管状の循環路形成部材122と、循環路形成部材122の両端部に配置された第1及び第2のデフレクタ123,124とを有している。本体121の内周面には内周螺旋溝120が形成されている。第1及び第2のデフレクタ123,124には、一端部がボールねじナット12の内周面に開口すると共に他端部が循環路形成部材122の管路122aに接続された通路孔123a,124aがそれぞれ形成されている。ボールねじ機構1が例えば産業機械に組み込まれた状態では、ボールねじナット12が例えば電動モータによって回転駆動され、ボールねじ軸11に対して図1に示す矢印A1方向及び矢印A2方向に回転する。
ボールねじナット12がボールねじ軸11に対して矢印A1方向に回転すると、ボール13が外周螺旋溝110と内周螺旋溝120との間から第1のデフレクタ123によってすくい上げられて通路孔123aに導入され、循環路形成部材122の管路122aを経て第2のデフレクタ124の通路孔124aに導かれる。そして、第2のデフレクタ124の通路孔124aから外周螺旋溝110と内周螺旋溝120との間に戻される。また、ボールねじナット12がボールねじ軸11に対して矢印A2方向に回転した際には、上記とは逆の順路で複数のボール13が循環する。
循環路形成部材122は、ボールねじ軸11及びボールねじナット12の軸方向に延在しており、その管路122aは、ボール13を軸方向に移動させる環流路である。第1及び第2のデフレクタ123,124は、管路122aに対してボール13を導入もしくは導出する一対の導入出部である。
上記のように構成されたボールねじ機構1は、例えば第1のデフレクタ123又は第2のデフレクタ124によってボール13が外周螺旋溝110と内周螺旋溝120との間から円滑にすくい上げられないと、その近傍において複数のボール13の転動が滞り、ボールねじナット12の回転抵抗が増すこと等によってNVが発生する。また、ボール13の転動が滞る現象は、第1のデフレクタ123又は第2のデフレクタ124にすくい上げられる部分に限らず、循環路形成部材122の管路122aと第1のデフレクタ123の通路孔123aあるいは第2のデフレクタ124の通路孔124aとの接続部分や、外周螺旋溝110と内周螺旋溝120との間においても発生し得る。
ボールねじ機構1の設計試作段階において想定以上のNVが発生した場合には、複数のボール13が循環する経路である循環路のどの部位でボール13の転動が滞るかを特定して対策を施す必要があるが、従来はこの部位の特定が困難であった。
そこで、本実施の形態では、ボールねじナット12の少なくとも一部を光透過性を有する透明材料により形成し、この透明材料を介してボールねじ軸11とボールねじナット12とが相対回転する際のボール13の挙動を撮影装置で撮影する。なお、ボールねじ軸11及び複数のボール13は、透明材料ではなく、例えば鉄系金属あるいは光透過性を有しない樹脂材料によって形成されている。次に、この撮影のための撮影システム及びその周辺の構成について、図2及び図3を参照して説明する。
図2は、撮影対象であるボールねじ機構1を撮影する撮影システム2を示す構成図である。図3は、撮影装置3をボールねじ軸11とボールねじナット12の軸方向から見た正面図である。
この撮影システム2は、ボールねじ軸11とボールねじナット12とが相対回転する際の複数のボール13の挙動を撮影する撮影装置3と、ボールねじ軸11とボールねじナット12とを相対回転させる駆動装置4とを有している。
撮影装置3は、ボールねじナット12の本体121に取り付けられた環状の取付部材31と、取付部材31に固定された複数のカメラ32とを備えている。取付部材31は、ボールねじナット12の本体121に外嵌された円環板状の基部311と、基部311からボールねじ軸11と平行に突出した複数の腕部312とを有しており、ボールねじナット12と一体に回転する。複数の腕部312の先端部にはそれぞれカメラ32が支持されている。カメラ32は、撮影した画像(動画)のデータを無線通信により送信可能な通信機能付きのワイヤレスビデオカメラである。
本実施の形態では、撮影装置3がボールねじナット12を取り囲むように4つのカメラ32を有しており、これらのカメラ32がボールねじナット12の回転方向に沿って等間隔に配置されている。取付部材31には、カメラ32の台数(ここでは4台)に応じた数の腕部312が設けられている。複数のカメラ32は、レンズの光軸がボールねじナット12の回転軸を向くように腕部312に固定されている。
駆動装置4は、ボールねじ軸11を押圧する押圧機構41と、押圧機構41の押圧力に対してボールねじナット12を支持する支持機構42とを有している。押圧機構41は、例えば油圧アクチュエータであり、ボールねじ軸11の端面11aに当接するピストン411と、ピストン411を保持するシリンダ412とを備えている。支持機構42は、押圧機構41とは反対側のボールねじナット12の端面12aに当接する軸受421と、軸受421を支持する支持板422とを有している。支持板422は、図略のベースに固定されている。なお、図3では、支持板422を仮想線(二点鎖線)で示している。
このように構成された駆動装置4において、ピストン411がボールねじ軸11を軸方向に押圧すると、ボールねじナット12がボールねじ軸11に対して撮影装置3と共に回転する。なお、駆動装置4の構成としては、上記の構成に限らず、例えば電動モータの回転力を複数のギヤを有するギヤ機構あるいはプーリ間に掛け回されたベルトを有するベルト伝達機構によってボールねじナット12に伝達し、ボールねじナット12を回転させるものであってもよい。
撮影システム2はまた、カメラ32との無線通信により画像データを受信する受信装置5と、受信装置5が受信した画像データを処理する画像処理装置6と、画像処理装置6により画像処理された映像を表示する表示装置7とを有している。画像処理装置6は、複数のカメラ32で撮影された画像が表示装置7の1つの画面に並べて同時に表示されるように画像処理を行う。
撮影システム2は、ボールねじ軸11とボールねじナット12とが相対回転する際の複数のボール13の挙動を撮影する。ユーザは、表示装置7に表示された画像を見ることにより、複数のボール13が円滑に転動しているか否か、また円滑に転動していない箇所があるとすればその箇所がどこかを容易に把握することができる。
本実施の形態では、ボールねじナット12を光透過性を有する透明部材により形成することでボール13の挙動を可視化している。より具体的には、ボールねじナット12を構成する本体121、循環路形成部材122、ならびに第1及び第2のデフレクタ123,124を透明部材により形成している。この透明部材としては、例えばアクリルを好適に用いることができる。カメラ32は、ボールねじ軸11とボールねじナット12とが相対回転する際のボール13の挙動を透明部材を介して撮影する。
なお、透明部材の光透過性としては、少なくとも一部のボール13を撮影可能な程度のもので足り、例えば透明部材が半透明であってもよい。また、ボールねじナット12の構成要素(本体121、循環路形成部材122、ならびに第1及び第2のデフレクタ123,124)のうち、一部の構成要素のみを透明部材によって形成してもよい。すなわち、ボールねじナット12の少なくとも一部が透明部材によって形成され、その透明部材によってボール13の挙動が可視化されていればよい。ただし、ボール13が第1のデフレクタ123又は第2のデフレクタ124にすくい上げられる部分でボール13の転動が滞りやすいことに鑑みて、第1のデフレクタ123及び第2のデフレクタ124の少なくとも一方を透明部材によって形成することが望ましい。
以上説明した第1の実施の形態によれば、ボールねじ機構1における複数のボール13の挙動を、例えばシミュレーションよる場合よりも正確に把握することができるので、設計段階で各部の形状や寸法を最適化することができ、ひいてはNVが抑制されたボールねじ機構1を具現化することが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について、図4を参照して説明する。
次に、本発明の第2の実施の形態について、図4を参照して説明する。
図4は、第2の実施の形態に係る撮影システム2を示す構成図である。第1の実施の形態では、撮影装置3がボールねじナット12と共に回転する4つのカメラ32を有する場合について説明したが、第2の実施の形態に係る撮影装置3は、これら4つのカメラ32とは別に、さらに1つの定点カメラ33を備えている。なお、図4において、第1の実施の形態と共通する構成要素については、第1の実施の形態で用いた符号を援用し、重複した説明を省略する。
本実施の形態では、ボールねじナット12と共に回転する複数のカメラ32(以下、本実施の形態において、これらのカメラ32を回転カメラ32という)によって複数のボール13の挙動を撮影しながら、これらの回転カメラ32とは別の定点カメラ33によってボールねじ軸11に対するボールねじナット12の回転位置を認識可能に撮影する。定点カメラ33は、支柱34に支持され、支持板422と共に図略のベースに固定されている。
取付部材31には、周方向の1箇所に、取付部材31の回転位置を示すマーカー313が設けられている。定点カメラ33は、取付部材31と対向してマーカー313を撮影可能な位置に固定されている。定点カメラ33で撮影された画像を示す画像データは、通信線331を介して画像処理装置6に送られる。なお、定点カメラ33をワイヤレスビデオカメラとしてもよく、この場合には受信装置5が定点カメラ33から画像データを受信する。
画像処理装置6は、回転カメラ32で撮影された画像ならびに定点カメラ33で撮影された画像が表示装置7の1つの画面に同時に表示されるように画像処理を行う。ユーザは、表示装置7に表示された画像を見ることにより、各時点での回転カメラ32の画像がどの方向から撮影されたものかを容易に把握することができる。
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加え、回転カメラ32によって撮影された画像と共に、その画像の撮影方向を把握することができるので、例えばボールねじナット12の回転方向の特定の位置でボール13の転動が滞るような場合に、その現象の原因を推定することが容易となる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について、図5を参照して説明する。
次に、本発明の第3の実施の形態について、図5を参照して説明する。
図5は、第3の実施の形態に係るボールねじ機構1及び撮影装置3を示す断面図である。本実施の形態では、ボールねじナット12の本体121に反射板125が取り付けられ、複数のボール13の挙動がこの反射板125で反射した鏡像としてカメラ32に撮影される。反射板125は、本体121に形成された凹部121aの斜面121bに例えば接着により固定され、ボールねじナット12と共に回転する。斜面121bは、ボールねじナット12の軸方向に対して例えば45°の角度で傾斜している。
なお、図示は省略しているが、カメラ32での画像データは第1の実施の形態と同様に受信装置5に受信され、画像処理装置6で画像処理されて表示装置7に表示される。
本実施の形態によれば、例えば軸受421のように光透過性を有しない遮蔽物に遮蔽された方向から見たボール13の挙動を撮影したい場合に、当該方向から見たボール13の挙動を反射板125で反射した鏡像として撮影することができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について、図6を参照して説明する。
次に、本発明の第4の実施の形態について、図6を参照して説明する。
図6は、第4の実施の形態に係るボールねじ機構1及び撮影装置3を示す断面図である。第1乃至第3の実施の形態では、ボールねじナット12を透明材料により形成した場合について説明したが、本実施の形態では、ボールねじナット12に加え、ボールねじ軸11が透明材料によって形成されている。
ボールねじ軸11は中空であり、ボールねじ軸11の中心孔10にカメラ32が配置されている。図6の図示例では、2台のカメラ32が第1及び第2のデフレクタ123,124のそれぞれを内径側から撮影可能な位置に配置されている。これらのカメラ32は、連結軸35によって軸方向に連結されている。連結軸35は、図略の回転駆動機構によってボールねじナット12と同期して回転する。これにより、カメラ32がボールねじナット12と共に回転する。
なお、ボールねじ軸11は、少なくともカメラ32によって撮影される部分が透明材料で形成されていればよく、必ずしも全体が透明材料によって形成されていなくともよい。ボールねじ軸11の一部をアクリル等の透明な樹脂材料によって形成し、他の部分を金属により形成すれば、ボールねじ軸11の強度を高めることができる。また、ボールねじナット12は、全部あるいは一部が透明材料により形成されていなくともよく、全体が金属により形成されていてもよい。
本実施の形態によれば、ボールねじ軸11の透明材料を介してボール13の挙動を撮影することができるので、上記の各実施の形態とは異なる角度から見たボール13の挙動を把握することができる。
(付記)
以上、本発明を第1乃至第4の実施の形態に基づいて説明したが、これらの実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
以上、本発明を第1乃至第4の実施の形態に基づいて説明したが、これらの実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記各実施の形態では、ボールねじ軸11に対してボールねじナット12を回転させる場合について説明したが、これに限らず、ボールねじ軸11を回転させてボールねじナット12を軸方向に移動させてもよい。また、第1乃至第4の実施の形態を適宜組み合わせて実施することも可能である。
またさらに、上記第1乃至第4の実施の形態では、回転機構としてボールねじ機構を用いた場合を例にとって説明したが、ボールねじ機構に限らず、例えば各種の転がり軸受や減速機構などを撮影対象とすることも可能である。
1…ボールねじ機構 11…ボールねじ軸(内側部材)
110a…内面(内側軌道面) 12…ボールねじナット(外側部材)
120a…内面(外側軌道面) 122a…管路(環流路)
123…第1のデフレクタ(導入出部) 124…第2のデフレクタ(導入出部)
125…反射板 13…ボール(転動体)
2…撮影システム 3,3A…撮影装置
32…カメラ 33…定点カメラ
4…駆動装置
110a…内面(内側軌道面) 12…ボールねじナット(外側部材)
120a…内面(外側軌道面) 122a…管路(環流路)
123…第1のデフレクタ(導入出部) 124…第2のデフレクタ(導入出部)
125…反射板 13…ボール(転動体)
2…撮影システム 3,3A…撮影装置
32…カメラ 33…定点カメラ
4…駆動装置
Claims (12)
- 相対回転可能な内側部材及び外側部材と、前記内側部材の外周面に形成された内側軌道面及び前記外側部材の内周面に形成された外側軌道面を転動する複数の転動体と、を備えた回転機構を撮影対象とし、前記内側部材と前記外側部材とが相対回転する際の前記転動体の挙動を撮影する回転機構の撮影方法であって、
前記内側部材又は前記外側部材の少なくとも一部を光透過性を有する透明材料により形成し、前記透明材料を介して前記内側回転部材と前記外側回転部材とが相対回転する際の前記転動体の挙動を撮影装置で撮影する、
回転機構の撮影方法。 - 前記回転機構は、前記内側部材と前記外側部材のうち一方の部材が非回転であり、かつ他方の部材が前記一方の部材に対して回転するように構成されており、
前記撮影装置が前記他方の部材と共に回転する、
請求項1に記載の回転機構の撮影方法。 - 前記撮影装置は、前記転動体の挙動を撮影する複数のカメラを有し、これら複数のカメラが前記他方の部材の回転方向に沿って配置されている、
請求項2に記載の回転機構の撮影方法。 - 前記転動体の挙動が、前記他方の部材と共に回転する反射板で反射した鏡像として撮影される、
請求項2又は3に記載の回転機構の撮影方法。 - 前記他方の部材と共に回転するカメラによって前記転動体の挙動を撮影しながら、当該カメラとは別のカメラによって前記一方の部材に対する前記他方の部材の回転位置を認識可能に撮影する、
請求項2乃至4の何れか1項に記載の回転機構の撮影方法。 - 前記回転機構は、前記外周面に外周螺旋溝が形成された前記内側部材としてのボールねじ軸と、前記内周面に内周螺旋溝が形成された前記外側部材としてのボールねじナットと、前記外周螺旋溝及び前記内周螺旋溝を転動する前記転動体としてのボールとを備えたボールねじ機構であり、前記ボールねじナットの少なくとも一部が前記透明部材によって形成されている、
請求項1乃至5の何れか1項に記載の回転機構の撮影方法。 - 前記ボールねじナットは、前記ボールを前記ボールねじ軸の軸方向に移動させる還流路と、前記還流路に対して前記ボールを導入もしくは導出する一対の導入出部とを有し、
前記一対の導入出部のうち少なくとも一方の導入出部が前記透明材料によって形成されている、
請求項6に記載の回転機構の撮影方法。 - 相対回転可能な内側部材及び外側部材と、前記内側部材の外周面に形成された内側軌道面及び前記外側部材の内周面に形成された外側軌道面を転動する複数の転動体とを備え、前記内側部材又は前記外側部材の少なくとも一部が光透過性を有する透明材料により形成された回転機構を撮影対象とし、前記内側部材と前記外側部材とが相対回転する際の前記転動体の挙動を撮影する回転機構の撮影システムであって、
前記内側部材と前記外側部材とを相対回転させる駆動装置と、
前記透明材料を介して前記内側回転部材と前記外側回転部材とが相対回転する際の前記転動体の挙動を撮影する撮影装置と、
を備えた回転機構の撮影システム。 - 前記回転機構は、前記内側部材と前記外側部材のうち一方の部材が非回転であり、かつ他方の部材が前記一方の部材に対して回転するように構成されており、
前記撮影装置が前記駆動装置によって前記他方の部材と共に回転する、
請求項8に記載の回転機構の撮影システム。 - 前記撮影装置は、前記転動体の挙動を撮影する複数のカメラを有し、これら複数のカメラが前記他方の部材の回転方向に沿って配置されている、
請求項9に記載の回転機構の撮影システム。 - 前記転動体の挙動が、前記他方の部材と共に回転する反射板で反射した鏡像として撮影される、
請求項9又は10に記載の回転機構の撮影システム。 - 前記他方の部材と共に回転するカメラによって前記転動体の挙動を撮影しながら、当該カメラとは別のカメラによって前記一方の部材に対する前記他方の部材の回転位置を認識可能に撮影する、
請求項9乃至11の何れか1項に記載の回転機構の撮影システム。
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