JP2019183404A - 防災シェルター - Google Patents

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Abstract

【課題】中央空間に広いスペースを確保できると共に、組み立てが容易である。【解決手段】防災シェルターは、6基のシェルター分割体7と蓋体4を組み立てた六角形筒状のシェルター本体2を有している。シェルター分割体7は、長方形板状の側壁部8a及び台形状の天面部8bを有する断面略L字状でコンクリート製の壁体8と、側壁部8a及び天面部8bに連結されたスチール製のフレーム部9とを有している。シェルター本体2は、6基のシェルター分割体7を組み立てた状態で複数の天面部8bに囲われた上部開口3を閉鎖する蓋体4を備えている。シェルター本体2の内部中央には中央空間14が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば地震や津波や火山噴火、土石流や洪水等の自然災害や、紛争や原発事故等の際に緊急避難可能な防災シェルターに関する。
近年、地震や噴火、津波や洪水等の自然災害が多発している。また、地震や津波等で原子力発電所の事故が生じることもあり、更には近隣国の核ミサイル発射試験等の脅威も発生している。これらの要因により、災害に対する危険性が増大している。これらの災害に対して緊急的に避難するための防災シェルターの需要が増している。防災シェルターは各家庭の庭先、公共施設内の敷地等の地上に設置したり、地下に設置したりすること等が提案されている。
例えば、特許文献1に記載された可動式防災シェルターは、住居部分の内側に設置している。この可動式防災シェルターは正三角柱形状で金属製のシェルターユニット6基から構成されている。各シェルターユニットはスチール製であり、正三角柱の各角部と各辺を連結するフレームの外側に外側面を有し、その上下面に屋根板と底板とを備えている。底板の下側には脚を備え、屋根板には太陽電池を設置している。
6基のシェルターユニットについてその内側フレームの角部を1点につき合わせることで六角柱形状に形成され、外側面の1つには出入り口としてドアが形成されている。
この防災シェルターは、6基の正三角柱形状のシェルターユニットに分解できるので、緊急対応時に単体のシェルターユニットを輸送単位として航空貨物等によって内外国に輸送が可能である。そのため、地震、津波、台風等の災害や工事等に際し、過酷な環境下であっても快適な住環境を提供できるとしている。
特開2012−233324号公報
しかしながら、特許文献1に記載された防災シェルターは、シェルターユニットが正三角柱の各角部と各辺を鋼材で連結するフレーム構造を有しているため、6基のシェルターユニットを組み立てて六角柱形状に構築した状態で、防災シェルターの中央部分に6基のシェルターユニットの先端角部のフレームが1点に集中する構成になってしまう。そのため、防災シェルターの中央空間が細かく仕切られてしまうため、避難者の滞在や移動等に適さないという問題があった。しかも、防災シェルターの組み立てに際し、6基のシェルターユニットの先端角部を1点に集中させることは困難であった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、中央空間に広いスペースを確保できると共に、組み立ての容易な防災シェルターを提供することを目的とする。
本発明による防災シェルターは、断面略L字状に形成された側壁部及び台形状または円弧版状をなす天面部を少なくとも有していて、組み立てることで筒状に形成される複数のシェルター分割体と、複数のシェルター分割体を組み立てた状態で複数の天面部に囲われた上部開口を閉鎖する蓋体と、を備えており、複数のシェルター分割体と蓋体を組み立てることで形成されるシェルター本体の内部に中央空間が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、シェルター本体を形成するシェルター分割体の天面部が台形状または円弧版状であるためシェルター分割体の組み立てが容易であり、角筒状または円筒状等の筒状のシェルター本体を構築できる。しかも、蓋体の下側であるシェルター本体内部にシェルター分割体のない広いスペースの中央空間を形成できるため、避難者の滞在や移動等に適している。
また、シェルター分割体は、コンクリート製の側壁部及び天面部と、側壁部及び天面部に連結されたスチール製のフレーム部と、を有していることが好ましい。
防災シェルターのシェルター本体を構成するシェルター分割体は、外部に露出する側壁部及び天面部がコンクリート製であるため高強度であり、その内側にスチール製のフレーム部を連結して支持できるため軽量化でき、防災シェルター内部の中央空間を広く形成できる。
また、シェルター分割体は、コンクリート製の側壁部、天面部及び底部を有していることが好ましい。
シェルター本体を構成するシェルター分割体は、外部に露出する側壁部、天面部及び底部がコンクリート製であるため高強度であり、断面略コの字状に形成されているため自立性があり、フレーム部等の補助部品を必要とせず、防災シェルターの内部空間を広く形成できる。
また、シェルター本体は地下に埋設されており、蓋体の開口に出入り口が設けられていてもよい。
地下に埋設された防災シェルターは、シェルター本体の上部開口を閉塞する蓋体の開口に設けた出入り口を通して地上に出入りできる。
本発明による防災シェルターは、複数のシェルター分割体と蓋体を組み立てることで角筒状または円筒状等をなす筒状のシェルター本体を構築できるため、組み立てが容易である上に、防災シェルターの内部に広いスペースの中央空間を形成できる。そのため、防災シェルターの中央空間での避難者の滞在や移動等に利便性がある。
本発明の第一実施形態による防災シェルターの縦断面図である。 第一実施形態による防災シェルターのシェルター本体の要部分解斜視図である。 図2におけるシェルター分割体の斜視図である。 シェルター分割体を連結した状態の部分斜視図である。 (a)、(b)は図4に示すシェルター分割体のフレーム部同士の連結構造を示す図である。 第一実施形態の変形例による防災シェルターの要部斜視図である。 第二実施形態による防災シェルターの斜視図である。 変形例による防災シェルターの斜視図である。 第三実施形態による防災シェルターのシェルター分割体を示す斜視図である。 第四実施形態による防災シェルターの平面図である。
以下、本発明の実施形態による防災シェルターについて図1〜図10を参照して説明する。
本発明の第一実施形態による防災シェルターを図1乃至図5に基づいて説明する。
図1に示す防災シェルター1は地中に埋設されている。この防災シェルター1は、避難者が退避可能なシェルター本体2と、その上部開口3を閉鎖する蓋体4と、蓋体4に形成された開口4aから地上に延びる筒状通路としての人孔直壁5(マンホール側塊)と、を備えている。なお、人孔直壁5に代えて斜壁や片面斜壁等を採用してもよく、これらは出入り口に含まれる。
図2において、シェルター本体2は多角形筒状、例えば略六角形筒状を有しており、六角形板状の底版6の上に六角形の各辺毎に6体に分割されたシェルター分割体7を連結することで組み立て可能とされている。そのため、搬送時や保管時等にはシェルター分割体7毎に搬送や保管等ができる。
シェルター分割体7は、図3に示すように断面略L字状の壁体8と、壁体8の内面側の複数の角部に連結されて一体形成されたフレーム部9と、を有しているスケルトンである。壁体8は鉛直に起立する略長方形板状の側壁部8aと、側壁部8aの上端部で水平面状に折れ曲がって形成されて平面視略台形状の天面部8bと、が略直角をなす形状で一体形成されている。
壁体8は鉄筋コンクリート製とされ、土圧や地上の荷重等に耐え得る高強度を有している。天面部8bは側壁部8a側(下底)の2つの角度θが例えば60度とされ、これに対向する内側(上底)の2つの角度βが例えば120度とされた等脚台形である。なお、天面部8bは等脚台形でなくてもよい。
フレーム部9は、天面部8bの上底側の2つの角部から垂下させる2本の支柱鋼材9aと、側壁部8aの下端部の2つの角部から天面部8bの対向する2辺に平行に延びる第一梁鋼材9bと、支柱鋼材9a及び第一梁鋼材9bの交差部同士を連結する第二梁鋼材9cとで構成されている。これらの支柱鋼材9a、第一梁鋼材9b、第二梁鋼材9cはそれぞれ山形鋼(アングル)で形成されているが、これに代えてI形鋼やT形鋼等でもよく、鋼材の断面形状は任意のものを採用できる。
シェルター分割体7は、外部の土圧や荷重に対して高強度のコンクリート製で断面略L字型をなす壁体8を形成し、内側にスチール製のフレーム部9を設けて支持したことで全体を軽量化できる。また、フレーム部9を利用して内部空間を仕切る壁面やドア、棚等を造作できる。
フレーム部9は、コンクリート製の壁体8を型枠で成形する際に、型枠内にフレーム部9の各鋼材を挿入して内部の鉄筋等に溶接等で連結した状態でコンクリートを充填し硬化させることで一体成形できる。フレーム部9は例えば亜鉛メッキが施されている。シェルター分割体7同士を連結するには、図4に示すように、2つのシェルター分割体7の壁体8の側壁部8a及び天面部8bの側面同士を当接させた状態で、各壁体8の側壁部8aと天面部8bの側面同士を例えばボルトボックス等を介して固定ボルト15と固定ナット16で連結する。
また、図5(a)に示すように、山形鋼からなる支柱鋼材9aの一の側面同士を当接させ、断面略L字状のガイド板10で2本の支柱鋼材9a一の側面同士を挟んで固定ボルト15と固定ナット16で固定する。或いは、図5(b)に示すように、各フレーム部9の支柱鋼材9aの一の側面同士を互いに当接させ、固定ボルト15と固定ナット16で直接固定してもよい。同様に、第一梁鋼材9b同士も固定ボルト15と固定ナット16で固定する。なお、壁体8の側壁部8a及び天面部8bの側面同士を当接させた状態で側面の間にシール材を充填してシールすることが好ましい。
シェルター本体2の上面に形成した上部開口3を閉塞する蓋体4は、例えば上部開口3よりも大径の寸法を備えた六角形板状に形成されており、上部開口3の上部に載置されて各壁体8の各天面部8bに固着されている。この場合、蓋体4は円盤状等、適宜の形状を採用できる。或いは、蓋体4は上部開口3に嵌合する寸法の六角形板状に形成してもよく、その場合には各天面部8bから受け部または段差部を上部開口3内に突出して形成し、蓋体4を係止して嵌合させるようにしてもよい。
蓋体4も地盤の地下に埋設されており、土圧や地表上の各種荷重に耐え得るようにコンクリート製であることが好ましい。
蓋体4の開口4aから地表に向けて出入り口として人孔直壁5が連結されており、地表に露出する人孔直壁5の上端部の開口5aには開閉可能なハッチ11が設置されている。人孔直壁5は下水道施設等で用いるマンホール等の二次製品を採用してもよい。また、人孔直壁5内には内壁に沿ってタラップ12が設置されている。シェルター本体2内には蓋体4の開口4aから底版6に向けて梯子13が設置されており、避難者は人孔直壁5のタラップ12とはしご13を使って地上から防災シェルター1内に出入りすることができる。しかも、はしご13を設置したシェルター本体2の中央領域に中央空間14を形成したため、避難者の出入りや移動が容易であり、この中央空間14を滞在空間としても利用できる。
なお、シェルター分割体7の壁体8において、避難者が例えば原発事故や電磁パルス攻撃等から避難する場合がある。この場合には、壁体8は、砂利等を骨材として含む通常のコンクリートに代えて、放射線や電磁パルス等を遮蔽できるようにコレマナイト鉱またはヒルガダイト鉱を骨材として含有する高濃度ホウ素含有コンクリートで構成されている。高濃度ホウ素含有コンクリートについては本出願人が出願した特開2015−125141号公報に詳細に開示されている。
即ち、高濃度ホウ素含有コンクリートは、エバポライト型堆積鉱床の鉱石から採取したコレマナイト及び/またはヒルガダイトを主体とした骨材とセメントとを備えている。高濃度ホウ素含有コンクリートは、エバポライト型堆積鉱床の鉱物に含まれるユーレキサイトとサッソライトを除いて、コレマナイト及び/またはヒルガダイトを骨材としてセメントと混和したものである。
しかも、エバポライト型堆積鉱床の鉱石から採取したコレマナイト及び/またはヒルガダイトの粒径0.6mm以下の微粉を除去した。これらの微粉は、エバポライト型堆積鉱床の鉱石からコレマナイト及び/またはヒルガダイトを選別採取して破砕した際、粒径0.6mm以下の微粉が生じると水に溶け易くなり、セメントの水和反応を阻害する。そのため、この微粉を予め除去しておくことで骨材としてのコレマナイト及び/またはヒルガダイトとセメントを混和させて固化させ、中性子遮蔽コンクリートを製造することができる。
本実施形態による防災シェルター1は上述した構成を備えており、次にその施工方法について説明する。
防災シェルター1の施工に際して、地表から防災シェルター1を埋設するための穴を掘る。次に、穴底に底版6のコンクリートを打ち込み、シェルター分割体7をクレーン等で穴内に降下させて組み立てる。
組み立てに際して、図4に示すように、底版6上に設置したシェルター分割体7に隣接して他のシェルター分割体7を設置し、各壁体8の側壁部8aと天面部8bの側面同士を当接させる。そして、各壁体8の側壁部8aと天面部8bの側面同士を、ボルトボックス等を介して固定ボルト15と固定ナット16で連結する。
次に、図5(a)に示すように、各フレーム部9の支柱鋼材9a及び第一梁鋼材9bの一の側面同士を互いに当接させ、略L字状のガイド板10で2本の支柱鋼材9a及び第一梁鋼材9bの側面同士を挟んで固定ボルト15と固定ナット16でそれぞれ固定する。
或いは、図5(b)に示すように、各フレーム部9の支柱鋼材9a及び第一梁鋼材9bの一の側面同士を互いに当接させ、固定ボルト15と固定ナット16で直接固定してもよい。そして、各壁体8の側壁部8a及び天面部8bの側面同士を当接させた状態で側面の間にシール材を充填してシールする。このようにして、6基のシェルター分割体7同士を互いに連結し、六角形筒状のシェルター本体2を組み立てる。
シェルター本体2の組み立てに際して、6基のシェルター分割体7の壁体8の天面部8bはそれぞれ台形状に形成され、フレーム部9は側壁部8aと天面部8bに連結された形状である。そのため、シェルター分割体7はシェルター本体2の中央部分に延びておらず、中央空間14を形成しており、中央空間14側から各フレーム部9の支柱鋼材9a同士、第一梁鋼材9b同士の連結作業を容易に行える。次に、シェルター本体2の上部開口3を蓋体4で覆い、コンクリート等で固定する。
そして、蓋体4の開口4aと地上を連結する人孔直壁5を蓋体4に連結固定し、人孔直壁5の上端の開口5aには開閉可能なハッチ11を取り付ける。その後、防災シェルター1を地中に埋設して整地する。
上述したように、本実施形態による防災シェルター1によれば、平面視台形状のシェルター分割体7を底版6の上に6基組み立てて連結した構造であるため、シェルター本体2の中央領域にシェルター分割体7の先端部が延びておらず中央空間14を形成することができる。そのため、シェルター本体2の組み立てが容易であり、避難者のシェルター本体2内への出入りや移動、滞在等のスペースが得られ、利用価値が高い。
防災シェルター1が放射線や電磁パルス等から防御するための施設である場合、壁体8や蓋体4や底版6を通常の生コンクリートに代えて、コレマナイト及び/またはヒルガダイトを骨材として用いた高濃度ホウ素含有コンクリートで構築することで、放射線や電磁パルス等を確実に遮蔽できる。
しかも、現場施工する底版6以外のシェルター分割体7や蓋体4、人孔直壁5等は工場で製造できるため、現場での作業時間が短くて済むことになり、短期間で効率的な施工ができる。また、防災シェルター1を地下に組み立てて埋設することで、埋設後の地上を有効利用できる。
以上、本発明の実施形態による防災シェルター1について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能であり、これらはいずれも本発明に含まれる。以下に、本発明の変形例や他の実施形態等について説明するが、上述の実施形態と同一または同様な部分、部材には同一の符号を用いて説明を省略する。
図6は本発明の第二実施形態による防災シェルター1Aを示すものである。本第二実施形態では、シェルター本体2は地上に設置されている。そのため、本実施形態による防災シェルター1Aのシェルター本体2では、いずれか1のシェルター分割体7の側壁部8aに開閉可能な扉部17が設けられている。避難者は扉部17を介してシェルター本体2内に出入り可能とされている。扉部17は壁体8の側壁部8aと同様にコンクリート製であってもよいし、スチール等の金属で形成されていてもよい。
なお、本実施形態におけるシェルター本体2にはその上部開口3を閉塞する蓋体4が設置されているが、本実施形態では省略されている。
なお、防災シェルター1が放射線や電磁パルス等から防御するための施設である場合、壁体8や蓋体4や底版6を通常のコンクリートに代えて高濃度ホウ素含有コンクリートで構築する。この場合、扉部17も高濃度ホウ素含有コンクリートで形成してもよい。或いは、扉部17について、コンクリートに代えて、例えば中性子遮蔽効果の高い三酸化ホウ素含有高密度ポリエチレン等の中性子遮蔽材を取り付けるようにしてもよい。これによって、放射線や電磁パルス等を確実に遮蔽できる。
以下に説明する他の実施形態による防災シェルター1B〜1Eは、地下に埋設するタイプと地上に設置するタイプのいずれにも採用可能である。
次に、本発明の第三実施形態による防災シェルター1Bについて、図7により説明する。
防災シェルター1Bは五角形筒状のシェルター本体2を有している。このシェルター本体2は図3に示すものと同様な形状を備えたシェルター分割体7を5基組み立てて連結することで形成されている。各シェルター分割体7は、断面略L字状の壁体8とフレーム部9とで一体形成されている。壁体8の天面部8bにおける角度θは例えば72度に設定されている。
本実施形態において、5基のシェルター分割体7を組み立てたシェルター本体2の下部に底版6が設けられ、天面部8b同士を連結した上部には上部開口3が形成されている。シェルター本体2の上部開口3には蓋体4が設置されている。シェルター本体2は六角形筒状や五角形筒状に限定されるものではなく、適宜の多角形筒状に形成できる。
なお、第三実施形態による防災シェルター1Bの変形例として、図8に示すように、断面略L字状でコンクリート製の壁体8とフレーム部9とで形成されるシェルター分割体7を複数基組み立てた防災シェルター1Cを採用してもよい。本変形例では、シェルター分割体7の壁体8は円筒周面形状の側壁部8aと円弧版状の天面部8bとで形成されている。
次に、本発明の第三実施形態による防災シェルター1Dについて、図9により説明する。
本実施形態による防災シェルター1Dは、第一実施形態と同様な外形のシェルター本体2を有している。シェルター本体2を構築する複数、例えば6基のシェルター分割体7として、図9に示すものが採用されている。このシェルター分割体7は、断面略コの字状に形成された壁体18であり、全体が例えばコンクリートで形成されている。このシェルター分割体7は、垂直方向に延びる例えば長方形板状の側壁部18aと、その上部に形成された略台形板状の天面部18bと、側壁部18aの下部に形成された略台形板状の底部18cとで形成されている。
このシェルター分割体7を、天面部18b及び底部18cを内側にして例えば6基組み立てて連結することで、略六角形筒状のシェルター本体2が形成されている。この場合、6枚の天面部18bで形成する上部開口3には蓋体4が固定され、6枚の底部18cで形成する下部開口に図示しない中央底版を嵌合させて一体化させるものとする。
本実施形態による防災シェルター1Dにおいても、中央領域に広い中央空間14を有するシェルター本体2を形成できる。
なお、本実施形態による防災シェルター1は1つの六角形筒状のシェルター本体2を備えた構成に限定されるものではない。例えば、図10に示す変形例による防災シェルター1Eのように、任意の複数のシェルター本体2の側壁部8a同士を連結させた構成を採用してもよい。この場合、互いに当接する側壁部8aをコンクリート製の壁面に代えてスチール等で開口を有する枠状に形成してもよい。側壁部8a同士の連結部を開口を通して連通させることで、複数のシェルター本体2同士を通行可能に連通することができる。
このような構成を採用すれば、防災シェルター1Eは複数のシェルター本体2同士を連通させた広い避難スペースを構築することができる。
なお、上述した各実施形態や変形例等では、掘削した穴内等で底版6を現場でコンクリート打設して、その上に工場で製造した複数のシェルター分割体7や蓋体4や人孔直壁5等を組み立てるようにしたが、底版6も工場で製造してもよいことは言うまでもない。
また、本発明において、シェルター分割体7は側壁部8a及び天面部8bからなる壁体8で構成されていてもよい。この場合、シェルター本体2の内部の中央空間14は一層広いスペースを確保できる。
1 防災シェルター
2 シェルター本体
3 上部開口
4 蓋体
5 人孔直壁
6 底版
7 シェルター分割体
8、18 壁体
8a、18a 側壁部
8b、18b 天面部
9 フレーム部
9a 支柱鋼材
9b 第一梁鋼材
9c 第二梁鋼材
14 中央空間
15 固定ボルト
16 固定ナット
17 扉部
18c 底部

Claims (4)

  1. 断面略L字状に形成された側壁部及び台形状または円弧版状をなす天面部を少なくとも有していて、組み立てることで筒状に形成される複数のシェルター分割体と、
    複数の前記シェルター分割体を組み立てた状態で複数の前記天面部に囲われた上部開口を閉鎖する蓋体と、を備えており、
    前記複数のシェルター分割体と前記蓋体を組み立てることで形成されるシェルター本体の内部に中央空間が形成されていることを特徴とする防災シェルター。
  2. 前記シェルター分割体は、コンクリート製の前記側壁部及び天面部と、前記側壁部及び天面部に連結されたスチール製のフレーム部と、を有している請求項1に記載された防災シェルター。
  3. 前記シェルター分割体は、コンクリート製の前記側壁部、前記天面部及び底部を有している請求項1に記載された防災シェルター。
  4. 前記シェルター本体は地下に埋設されており、前記蓋体の開口に出入り口が設けられている請求項1から3のいずれか1項に記載された防災シェルター。

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CN111236437A (zh) * 2020-02-14 2020-06-05 重庆大学 一种可快速搭建的组合式蜂巢建筑

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