JP2019183310A - 調温ジャケットおよび保温ジャケット - Google Patents

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Abstract

【課題】バッテリの重さによって感じる負担を軽減することができる調温ジャケットおよび保温ジャケットを提供する。【解決手段】表地26と裏地27とを有するジャケット本体20と、表地26と裏地27との間に配置され、電力が供給されることによって発熱する発熱体と、ジャケット本体20に配置され、発熱体に電力を供給するバッテリを収容可能なバッテリポケット30と、表地26と裏地27との間にジャケット本体20の身幅方向に沿って配置された引張紐40とを備え、引張紐40は、バッテリポケット30の内側に露出した露出部と、表地26または裏地27に固定された固定部とを有し、露出部を引っ張ることによって、ジャケット本体20の身幅が収縮する。【選択図】図5

Description

本発明は、調温ジャケットおよび保温ジャケットに関する。
例えば、寒冷地の作業現場での作業を快適に行うために、作業用のジャケットに、充電式のバッテリから供給される電力によって発熱する発熱体を配置する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第6096482号
ところが、発熱体の電源としてバッテリを使用しているため、ユーザがバッテリの重量を負担に感じるおそれがある。また、バッテリがジャケットに対して自由に動くと、ユーザがバッテリの重量をより負担に感じるおそれがある。そこで、バッテリの重さによって感じる負担を軽減することが望まれる。
本発明の態様は、バッテリの重さによって感じる負担を軽減することができる調温ジャケットおよび保温ジャケットを提供することを目的とする。
本発明の態様に従えば、表地と裏地とを有するジャケット本体と、前記ジャケット本体に配置され、電力が供給されることにより、発熱または送風する調温体と、前記ジャケット本体に配置され、前記調温体に電力を供給するバッテリを収容可能なバッテリポケットと、前記表地と前記裏地との間に前記ジャケット本体の身幅方向に沿って配置された長尺体と、を備え、前記長尺体は、前記バッテリポケットの内側に露出した露出部と、前記表地または前記裏地に固定された固定部とを有しており、前記露出部を引っ張ることによって、前記ジャケット本体の身幅が収縮する、調温ジャケットが提供される。
本発明の態様に従えば、表地と裏地とを有するジャケット本体と、前記表地と前記裏地との間に配置され、電力が供給されることによって発熱する発熱体と、前記ジャケット本体に配置され、前記発熱体に電力を供給するバッテリを収容可能なバッテリポケットと、前記表地と前記裏地との間に前記ジャケット本体の身幅方向に沿って配置された長尺体と、を備え、前記長尺体は、前記バッテリポケットの内側に露出した露出部と、前記表地または前記裏地に固定された固定部とを有しており、前記露出部を引っ張ることによって、前記ジャケット本体の身幅が収縮する、保温ジャケットが提供される。
本発明の態様によれば、バッテリの重さによって感じる負担を軽減することができる調温ジャケットおよび保温ジャケットが提供される。
図1は、第一実施形態に係る保温ジャケットを示す正面図である。 図2は、第一実施形態に係る保温ジャケットを示す背面図である。 図3は、第一実施形態に係る保温ジャケットの裏側を示す概略図である。 図4は、第一実施形態に係る保温ジャケットの裏側を示す概略図であり、身頃を収縮させた状態を示す図である。 図5は、第一実施形態に係る保温ジャケットのバッテリポケットを示す概略図である。 図6は、第一実施形態に係る保温ジャケットの電気回路を示す概略図である。 図7は、第一実施形態に係る保温ジャケットの第六発熱体を示す概略図である。 図8は、第一実施形態に係る保温ジャケットに装着する電動工具用バッテリとバッテリホルダの一例を示す斜視図である。 図9は、第一実施形態に係る保温ジャケットに装着する電動工具用バッテリとバッテリホルダの一例を示す側面図である。 図10は、第二実施形態に係る保温ジャケットを示す正面図である。 図11は、第二実施形態に係る保温ジャケットを示す背面図である。 図12は、第三実施形態に係る保温ジャケットを示す正面図である。 図13は、第三実施形態に係る保温ジャケットを示す背面図である。 図14は、第三実施形態に係る保温ジャケットのカードポケットを示す正面図である。 図15は、第三実施形態に係る保温ジャケットのカードポケットを示す正面図であり、蓋部を開いた状態を示す。 図16は、第三実施形態に係る保温ジャケットのカードポケットを示す背面図であり、蓋部を開いた状態を示す。 図17は、保温ジャケットの長尺体の他の例を示す概略図である。 図18は、保温ジャケットの長尺体の他の例を示す概略図である。 図19は、保温ジャケットの長尺体の他の例を示す概略図である。 図20は、保温ジャケットの長尺体の他の例を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、または実質的に同一のものを含む。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
[第一実施形態]
図1ないし図4を参照して、調温ジャケットの一つである保温ジャケット10の概要について説明する。図1は、第一実施形態に係る保温ジャケットを示す正面図である。図2は、第一実施形態に係る保温ジャケットを示す背面図である。図3は、第一実施形態に係る保温ジャケットの裏側を示す概略図である。図4は、第一実施形態に係る保温ジャケットの裏側を示す概略図であり、身頃を収縮させた状態を示す図である。保温ジャケット10は、例えば、寒冷地の作業現場での作業を快適に行う際に着用される。保温ジャケット10は、電動工具に使用する電動工具用バッテリ(バッテリ)70から供給される電力によって発熱する。
保温ジャケット10は、ジャケット本体20と、バッテリポケット30と、引張紐(長尺体)40と、6つの発熱体50と、電気回路60と、電動工具用バッテリ70と、バッテリホルダ80とを備える。
ジャケット本体20は、ジャケット型である。ジャケット本体20は、胴部21と、左袖部22と、右袖部23と、襟部24とを有する。胴部21は、前身頃に配置されたチャック25によって開閉可能である。左袖部22は、胴部21の左肩部と縫合されている。右袖部23は、胴部21の右肩部と縫合されている。襟部24は、胴部21の上部と縫合されている。襟部24は、立ち襟状に形成されている。なお、左袖部22および右袖部23は、例えば、チャックまたはボタンなどによって胴部21に対して着脱自在としてもよい。
このように構成されたジャケット本体20は、表地26と裏地27とが重ね合わされた状態で少なくとも周縁部が縫製されている。
表地26は、防水性と透湿性とを有する。表地26は、裏地27に比べて厚さが厚いことが好ましい。
裏地27は、透湿性を有する。裏地27は、表地26に比べて厚さが薄く、伸縮性が高いことが好ましい。
図5を用いて、バッテリポケット30について説明する。図5は、第一実施形態に係る保温ジャケットのバッテリポケットを示す概略図である。バッテリポケット30は、ジャケット本体20の胴部21に配置されている。本実施形態では、バッテリポケット30は、胴部21の左側部で、胴部21の中央より下側に配置されている。バッテリポケット30は、電動工具用バッテリ70を収容可能である。バッテリポケット30は、チャック34によって開閉可能である。バッテリポケット30は、内側に形成された、第一貫通孔31と、第二貫通孔32と、一対の第三貫通孔33とを有する。
第一貫通孔31は、バッテリポケット30の内側の上部に配置されている。第一貫通孔31は、バッテリポケット30の内側と、ジャケット本体20の表地26と裏地27との間の発熱体収容部とを連通する。第一貫通孔31は、電気回路60の電源線62とジャケット側コネクタ(端子部)63とが進退可能に挿通されている。
第二貫通孔32は、バッテリポケット30の内側の下部に配置されている。第二貫通孔32は、第一貫通孔31より下側に配置されている。第二貫通孔32は、バッテリポケット30の内側と、ジャケット本体20の裏側とを連通する。第二貫通孔32は、電気回路60の電源線62とジャケット側コネクタ63とが進退可能に挿通可能である。
一対の第三貫通孔33は、バッテリポケット30の内側の中間部に配置されている。より詳しくは、一対の第三貫通孔33は、第一貫通孔31の下側であって、第二貫通孔32の上側に配置されている。一対の第三貫通孔33は、バッテリポケット30の内側に電動工具用バッテリ70を収容した状態で、電動工具用バッテリ70の上側に位置する。第三貫通孔33は、バッテリポケット30の内側と、ジャケット本体20の表地26と裏地27との間とを連通する。一対の第三貫通孔33は、引張紐40が進退可能に挿通されている。
図3ないし図5を参照して、引張紐40について説明する。引張紐40は、表地26と裏地27との間にジャケット本体20の胴部21の後身頃の身幅方向に沿って配置されている。本実施形態では、引張紐40は、ループ状のドローコードである。引張紐40は、一方の端部(露出部)が、一対の第三貫通孔33を通ってバッテリポケット30の内側に露出している。引張紐40は、他方の端部(固定部)が、ジャケット本体20の胴部21の右側部に対応する裏地27に固定されている。このように、引張紐40は、表地26と裏地27との間において、ジャケット本体20の胴部21の後身頃の左側部と右側部との間に配置されている。引張紐40は、ジャケット本体20の着丈方向において、バッテリポケット30の中央より上側に位置している。より詳しくは、引張紐40は、ジャケット本体20の着丈方向において、第一貫通孔31の下側であって、第二貫通孔32の上側に位置している。引張紐40は、一方の端部に、留具41が配置されている。
留具41は、引張紐40のコードロックである。留具41は、図示しない挿通孔に引張紐40が挿通されている。留具41は、引張紐40上において、任意の位置で係止可能である。留具41は、引張紐40上において係止することによって、引張紐40が第三貫通孔33から露出する部分の長さを調節可能である。留具41は、引張紐40上の任意の位置で係止した状態で、位置がずれないようにロック機構を有することが好ましい。
引張紐40が第三貫通孔33から露出する部分の長さを長くした状態で留具41によって係止すると、ジャケット本体20の胴部21の後身頃の裏地27が手繰られて収縮して、身幅方向に狭くなる。これにより、ジャケット本体20の胴部21の裏地27とユーザの身体との間の空間が狭くなり、ジャケット本体20の胴部21の裏地27が身体にフィットする。ジャケット本体20の胴部21の裏地27が身体にフィットする位置は、着丈方向において、バッテリポケット30の中央より上側である。より詳しくは、ジャケット本体20の胴部21の裏地27が身体にフィットする位置は、着丈方向において、第一貫通孔31の下側であって、第二貫通孔32の上側である。
引張紐40が第三貫通孔33から露出する部分の長さを短くした状態で留具41によって係止すると、ジャケット本体20の胴部21の後身頃の裏地27の収縮が解除されて、身幅方向に広がる。これにより、ジャケット本体20の胴部21の裏地27とユーザの身体との間の空間が広くなる。
このように引張紐40が第三貫通孔33から露出する部分の長さを調整すると、ジャケット本体20の胴部21の後身頃の裏地27のみが、身幅方向に狭くなったり、広くなったりする。これにより、引張紐40が第三貫通孔33から露出する部分の長さを調整しても、ジャケット本体20の表側の外見上の見た目には差異がない。
図1、図2に戻って、発熱体50について説明する。本実施形態では、発熱体50は、第一発熱体51と、第二発熱体52と、第三発熱体53と、第四発熱体54と、第五発熱体55と、第六発熱体(発熱体)56とである。第一発熱体51と第二発熱体52と第三発熱体53と第四発熱体54と第五発熱体55と第六発熱体56との区別を要しないとき、発熱体50として説明する。
第一発熱体51は、ジャケット本体20の胴部21の左側の前身頃の表地26と裏地27との間に配置されている。第二発熱体52は、ジャケット本体20の胴部21の右側の前身頃の表地26と裏地27との間に配置されている。第三発熱体53は、ジャケット本体20の胴部21の後身頃の左上部の表地26と裏地27との間に配置されている。第四発熱体54は、ジャケット本体20の胴部21の後身頃の右上部の表地26と裏地27との間に配置されている。第五発熱体55は、ジャケット本体20の胴部21の後身頃の中央下部の表地26と裏地27との間に配置されている。第六発熱体56は、ジャケット本体20の襟部24の表地26と裏地27との間に配置されている。
このような第一発熱体51と第二発熱体52と第三発熱体53と第四発熱体54と第五発熱体55と第六発熱体56とが配置された部分を、ジャケット本体20の表地26と裏地27との間の発熱体収容部という。
第一発熱体51と第二発熱体52と第三発熱体53と第四発熱体54と第五発熱体55とは同様に構成されているため、第一発熱体51について説明し、第二発熱体52と第三発熱体53と第四発熱体54と第五発熱体55とについては説明を省略する。
図6を用いて、第一発熱体51について説明する。図6は、第一実施形態に係る保温ジャケットの電気回路を示す概略図である。第一発熱体51は、矩形状の布地510と、布地510上に縫い付けられた抵抗体であるカーボンファイバー511とを有する。カーボンファイバー511は、布地510上において蛇行して複数回往復して身幅方向に沿って配置されている。カーボンファイバー511の両端部には、電気回路60の発熱体側電線64がそれぞれ接続されている。このように構成された第一発熱体51は、矩形状の布地510がジャケット本体20の胴部21に対応する表地26と裏地27との所定位置に縫いつけられて、発熱体収容部に配置されている。
図6、図7を用いて、第六発熱体56について説明する。図7は、第一実施形態に係る保温ジャケットの第六発熱体を示す概略図である。第六発熱体56は、細長い矩形状の布地560と、布地560上に縫い付けられたカーボンファイバー561とを有する。カーボンファイバー561は、布地560上において上下方向に往復して身幅方向に沿って配置されている。本実施形態では、カーボンファイバー561は、上下方向に山部と谷部とが繰り返された山型に形成されている。本実施形態では、山部と谷部との形状は、すべて同一である。言い換えると、第六発熱体56のカーボンファイバー561は、ユーザの身体動作に追従する襟部24の身幅方向と着丈方向との収縮に追従して、収縮可能な形状に配置されている。カーボンファイバー561の両端部には、電気回路60の発熱体側電線64がそれぞれ接続されている。このように構成された第六発熱体56は、矩形状の布地560がジャケット本体20の襟部24に対応する表地26と裏地27との所定位置に縫いつけられて、発熱体収容部に配置されている。カーボンファイバー561は、縫い目560aによって布地560上における移動が規制されている。
第六発熱体56は、第一発熱体51と第二発熱体52と第三発熱体53と第四発熱体54と第五発熱体55とより、発熱時の温度が低くなるように設定されている。
図6に戻って、電気回路60について説明する。電気回路60は、操作スイッチ61(図1参照)と、電源線62と、ジャケット側コネクタ63(図3参照)と、発熱体側電線64と、これらを制御する制御部69とを有する。
操作スイッチ61は、発熱体50に対する電力の供給の入切と、発熱体50の発熱量(温度)の切替えとを行うスイッチである。操作スイッチ61は、制御部69と電気的に接続されている。本実施形態では、操作スイッチ61は、ジャケット本体20の胴部21の左胸部に配置されている。操作スイッチ61が操作されると、信号が生成されて、制御部69に入力される。例えば、操作スイッチ61がユーザによって数秒程度長押しされると、発熱体50に対する電力の供給の開始と停止とを切り替える制御を行わせる信号が制御部69に入力される。または、例えば、操作スイッチ61がユーザによって1秒程度押下されるたびに、発熱体50の温度を、高温、中温、低温と順番に切り替える制御を行わせる信号が制御部69に入力される。
操作スイッチ61は、裏側に図示しないLED(Light Emitting Diode)が配置されている。LEDは、発熱体50が発熱しているかをユーザに報知する。LEDは、発熱体50が発熱しているときには温度をユーザに報知する。LEDは、操作スイッチ61の操作によって、発熱体50の温度が高温、中温、低温と順番に切り替えられると、例えば、赤色、白色、青色の順番で点灯する。LEDは、発熱体50が発熱していないとき、消灯する。LEDの色は上記に限定されない。または、LEDは、例えば、点灯状態を、点灯、長い時間間隔での点滅、短い時間間隔での点滅と切り替えることによって、発熱体50の温度を示してもよい。
電源線62は、制御部69と電動工具用バッテリ70とを電気的に接続する。なお、図6においては、電動工具用バッテリ70側に接続されたリード線82と、アダプタ側コネクタ83とを省略している。
ジャケット側コネクタ63は、電源線62の一方の端部に接続されている。なお、図6においては、ジャケット側コネクタ63を省略している。ジャケット側コネクタ63は、バッテリホルダ80のアダプタ側コネクタ83と電気的に接続可能である。
発熱体側電線64は、制御部69と発熱体50とを電気的に接続する。
制御部69は、演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、プログラムを格納したメモリとを備える。制御部69は、保温ジャケット10の動作を制御する。制御部69は、操作スイッチ61が操作されたことを検知すると、保温ジャケット10を制御する。例えば、操作スイッチ61がユーザによって数秒程度長押しされたことを検知すると、制御部69は、発熱体50に対する電力の供給の開始と停止とを切り替える。または、例えば、操作スイッチ61がユーザによって1秒程度押下されたことを検知するたびに、制御部69は、発熱体50の温度を、高温、中温、低温と順番に切り替える。本実施形態では、制御部69は、ジャケット本体20の左胸部に配置された操作スイッチ61の裏側に配置されている。
制御部69は、電動工具用バッテリ70の電圧を発熱体50に合わせて電圧を変換する電源回路を含む。制御部69は、操作スイッチ61の操作に応じて、発熱体50の発熱量を制御する発熱体制御回路を含む。制御部69は、発熱体50の異常発熱、または、過負荷(過電流)から発熱体50を保護する発熱体異常検出回路を含む。
図8、図9を用いて、電動工具用バッテリ70について説明する。図8は、第一実施形態に係る保温ジャケットに装着する電動工具用バッテリとバッテリホルダの一例を示す斜視図である。図9は、第一実施形態に係る保温ジャケットに装着する電動工具用バッテリとバッテリホルダの一例を示す側面図である。電動工具用バッテリ70は、携帯用の電動工具の電源である。電動工具用バッテリ70は、電気的に接続された複数のリチウムイオン電池セルが内臓されている。電動工具用バッテリ70は、図示しない充電器で充電して繰り返し使用することが可能である。電動工具用バッテリ70は、例えば、電圧が0.8V、14.4V、18V、136Vである。電動工具用バッテリ70は、スライドすることでバッテリホルダ80に着脱可能である。電動工具用バッテリ70は、解除ボタン71を押下することで、バッテリホルダ80との係合が解除される。
バッテリホルダ80は、電動工具用バッテリ70を電気回路60に接続するアダプタである。バッテリホルダ80は、ホルダ本体81と、リード線82と、アダプタ側コネクタ83と、突起部84と、ベルトフック85とを有する。ホルダ本体81は、電動工具用バッテリ70が装着される。リード線82は、ホルダ本体81から引き出されている。アダプタ側コネクタ83は、リード線82の先端部に接続されている。アダプタ側コネクタ83は、ジャケット本体20に配置された電気回路60のジャケット側コネクタ63に接続可能である。アダプタ側コネクタ83とジャケット側コネクタ63とが接続された状態で、電動工具用バッテリ70とジャケット本体20の電気回路60とが電気的に接続される。
突起部84は、バッテリホルダ80をユーザのユーザの腰部に巻き付けられたベルトに係止させた状態で保持するためのロック機構である。突起部84は、ホルダ本体81の上面部に対して進退可能に配置されている。突起部84は、ボタン841が押されてホルダ本体81内に後退している間、ホルダ本体81の上面部の下側に後退する。突起部84が後退しているとき、ロックが解除された状態となり、バッテリホルダ80をベルトの取り付けたり、ベルトから取り外したりすることができる。突起部84は、ボタン841を押圧する力が解除されて、ボタン841がホルダ本体81から側方に突出している間、ホルダ本体81の上面部から上側に突出する。突起部84が突出しているとき、ロックされた状態となり、ベルトが突起部84に当たって、バッテリホルダ80をベルトから取り外すことができなくなる。
ベルトフック85は、バッテリホルダ80をベルトに係止させるための係止部材である。ベルトフック85は、ホルダ本体81の上面部に配置されている。ベルトフック85は、一方の端部が、ホルダ本体81の上面部に固定されている。ベルトフック85は、電動工具用バッテリ70がバッテリホルダ80に装着された状態で、一方の端部が、解除ボタン71の上側に位置している。ベルトフック85は、平坦部851と、折曲部852とを有する。
平坦部851は、ホルダ本体81の上面部と平行に配置されている。折曲部852は、平坦部851と一体に形成されている。折曲部852は、ベルトフック85の他方の端部側に形成されている。折曲部852は、曲げ加工によって形成された曲部852aを有する。曲部852aは、ホルダ本体81の上面と接している。曲部852aは、突起部84より、ベルトフック85の一方の端部から離れて位置している。言い換えると、ベルトフック85の一方の端部を上にして平坦部851を上下方向に平行にした状態で、曲部852aは、突起部84より下側に位置する。このように構成されたベルトフック85は、ホルダ本体81の上面との間に、ベルトを挟んで保持する。
ベルトフック85は、一対の雄ネジ86によってホルダ本体81に形成された図示しない雌ネジに螺合されることによって、ホルダ本体81の上面に固定される。ベルトフック85は、一対の雄ネジ86を取り外すことによって、ホルダ本体81から取り外すことが可能である。
このように構成された電動工具用バッテリ70とバッテリホルダ80とは、電動工具用バッテリ70をホルダ本体81に対してスライドして挿入されることによって、ホルダ本体81と電気的に接続される。また、電動工具用バッテリ70とホルダ本体81とは、電気的な接続状態を保持するための図示しないロック機構を有する。電動工具用バッテリ70の解除ボタン71を押圧することで、ロック状態が解除される。
次に、このように構成された保温ジャケット10の使用方法と作用とについて説明する。
まず、ジャケット本体20に、電動工具用バッテリ70とバッテリホルダ80とを取り付ける。電動工具用バッテリ70は、バッテリポケット30の内側に収容してもよいし、ユーザの腰部に巻き付けられたベルトに係止してもよい。
電動工具用バッテリ70をバッテリポケット30の内側に収容する場合について説明する。図5に示すように、ユーザは、ジャケット本体20の電気回路60の電源線62とジャケット側コネクタ63とを、バッテリポケット30の第一貫通孔31からバッテリポケット30の内側に引き出す。また、ユーザは、電動工具用バッテリ70をバッテリホルダ80のホルダ本体81に対してスライドして挿入することによって、電動工具用バッテリ70とバッテリホルダ80とを電気的に接続する。
そして、ユーザは、バッテリポケット30の内側に引き出された電気回路60のジャケット側コネクタ63と、電動工具用バッテリ70と連結されたバッテリホルダ80のアダプタ側コネクタ83とを接続する。このようにして、電動工具用バッテリ70とバッテリホルダ80とジャケット本体20とが電気的に接続される。
なお、ユーザは、電動工具用バッテリ70をバッテリポケット30に収容する場合、バッテリホルダ80の一対の雄ネジ86を外してベルトフック85をホルダ本体81から取り外しておいてもよい。これにより、バッテリポケット30の膨らみが低減される。
そして、ユーザは、電気回路60の電源線62とジャケット側コネクタ63と電動工具用バッテリ70とバッテリホルダ80とをバッテリポケット30に収納する。バッテリポケット30に収納された電動工具用バッテリ70とバッテリホルダ80とは、自重によってバッテリポケット30の下部に位置する。
そして、ユーザは、バッテリポケット30の内側に露出した引張紐40を引っ張って、引張紐40が第三貫通孔33から露出する部分の長さを長くした状態で留具41によって係止する。これにより、ジャケット本体20の胴部21の後身頃の裏地27が手繰られて収縮して、身幅方向に狭くなる。ジャケット本体20の胴部21の後身頃の裏地27とユーザの身体との間の空間が狭くなり、ジャケット本体20の胴部21の裏地27が身体にフィットする。ジャケット本体20の胴部21の裏地27が身体にフィットする位置は、着丈方向において、バッテリポケット30の中央より上側であるので、バッテリポケット30に収納された電動工具用バッテリ70とバッテリホルダ80とより上側である。
このようにして、ジャケット本体20の胴部21の裏地27がユーザの身体にフィットすることによって、バッテリポケット30に収容された電動工具用バッテリ70は、身体に近い位置で保持される。これにより、ユーザの体に対する電動工具用バッテリ70の揺れが低減される。これにより、ユーザが電動工具用バッテリ70によって感じる重量感が軽減される。また、保温ジャケット10の着用感が向上する。さらにまた、バッテリポケット30の内側における電動工具用バッテリ70の移動が規制される。
電動工具用バッテリ70をユーザの腰部に巻き付けられたベルトに係止する場合について説明する。より詳しくは、ユーザは、バッテリポケット30の第一貫通孔31から、バッテリポケット30の内側に引き出された電気回路60のジャケット側コネクタ63を、第二貫通孔32からジャケット本体20の裏側に引き出す。また、ユーザは、電動工具用バッテリ70をバッテリホルダ80のホルダ本体81に対してスライドして挿入することによって、電動工具用バッテリ70とバッテリホルダ80とを電気的に接続する。
そして、ユーザは、バッテリホルダ80のボタン841を押下した状態で、電動工具用バッテリ70と連結されたバッテリホルダ80のベルトフック85をベルトに掛ける。そして、ユーザは、バッテリホルダ80のボタン841から手を離し突起部84を突出させて、バッテリホルダ80がベルトから外れないようにロックする。そして、ユーザは、バッテリホルダ80のアダプタ側コネクタ83を電気回路60のジャケット側コネクタ63に接続する。このようにして、電動工具用バッテリ70とバッテリホルダ80とジャケット本体20とが電気的に接続される。
つづいて、ジャケット本体20を操作して発熱を開始する。ユーザは、ジャケット本体20の操作スイッチ61を長押しして、発熱体50への電力の供給を開始する。また、ユーザは、操作スイッチ61を短く押下して、発熱体50の温度を、例えば、高温、中温、低温と順番に切替える。発熱体50は、ユーザの操作によって発熱する。このようにして、ジャケット本体20に配置された6つの発熱体50によって、ユーザの腹部と背中側の肩部と腰部と首回りとが温められる。
以上説明したように、本実施形態では、バッテリポケット30の内側に露出した引張紐40の長さを調整して、ジャケット本体20の胴部21の後身頃の裏地27を身幅方向に狭くする。本実施形態によれば、ジャケット本体20の胴部21の後身頃の裏地27とユーザの身体との間の空間を狭くして、ジャケット本体20の胴部21の裏地27を身体にフィットさせることができる。このようにして、本実施形態は、バッテリポケット30に収納された電動工具用バッテリ70とバッテリホルダ80とより上側において、ジャケット本体20の胴部21の裏地27を身体にフィットさせることによって、身体に対する電動工具用バッテリ70の揺れを低減することができる。これにより、本実施形態によれば、ユーザが電動工具用バッテリ70によって感じる重量感を軽減することができる。また、本実施形態によれば、保温ジャケット10の着用感を向上することができる。さらにまた、本実施形態によれば、バッテリポケット30の内側における電動工具用バッテリ70の移動を規制することができる。
本実施形態は、ジャケット本体20の襟部24の表地26と裏地27との間に第六発熱体56が配置されている。これにより、本実施形態は、ユーザの胴体部に加えて、首回りを温めることができる。
本実施形態は、第六発熱体56のカーボンファイバー561は、布地560上において上下方向に往復して身幅方向に沿って配置されている。これにより、本実施形態は、ユーザの身体動作に追従する襟部24の身幅方向と着丈方向との収縮に追従して、第六発熱体56が変形することができる。本実施形態によれば、保温ジャケット10の着用感を向上することができる。
本実施形態は、ユーザの身体動作に追従する襟部24の身幅方向と着丈方向との収縮に追従して、第六発熱体56が変形するので、第六発熱体56が断線するおそれを低減することができる。本実施形態によれば、耐久性を高めることができる。
本実施形態は、電動工具用バッテリ70をバッテリポケット30に収容する場合、バッテリホルダ80の一対の雄ネジ86を外してベルトフック85をホルダ本体81から取り外すことができる。これにより、本実施形態によれば、電動工具用バッテリ70をバッテリポケット30に収容した際に、バッテリポケット30の膨らみを低減することができる。本実施形態によれば、保温ジャケット10の着用感を向上することができる。
[第二実施形態]
図10、図11を参照しながら、本実施形態に係る保温ジャケット10Aについて説明する。図10は、第二実施形態に係る保温ジャケットを示す正面図である。図11は、第二実施形態に係る保温ジャケットを示す背面図である。保温ジャケット10Aは、基本的な構成は第一実施形態の保温ジャケット10と同様である。以下の説明においては、保温ジャケット10と同様の構成要素には、同一の符号または対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。保温ジャケット10Aは、ベスト型である。保温ジャケット10Aは、ジャケット本体20Aの形状と、4つの発熱体50Aを備える点で第一実施形態と異なる。
ジャケット本体20Aは、胴部21と、襟部24とを有する。
発熱体50Aは、第一発熱体51Aと、第二発熱体52Aと、第三発熱体53Aと、第四発熱体54Aとである。
第一発熱体51Aは、第一実施形態の第一発熱体51と同様に、ジャケット本体20の胴部21の左側の前身頃の表地26と裏地27との間に配置されている。第二発熱体52Aは、第一実施形態の第二発熱体52と同様に、ジャケット本体20の胴部21の右側の前身頃の表地26と裏地27との間に配置されている。第三発熱体53Aは、ジャケット本体20の胴部21の後身頃の中央上部の表地26と裏地27との間に配置されている。第四発熱体54Aは、第一実施形態の第六発熱体56と同様に、ジャケット本体20の襟部24の表地26と裏地27との間に配置されている。
以上説明したように、本実施形態によれば、保温ジャケット10Aをベスト型に形成することもできる。また、本実施形態によれば、保温ジャケット10Aがベスト型であっても、着用感を向上することができる。
[第三実施形態]
図12なしい図16を参照しながら、本実施形態に係る保温ジャケット10Bについて説明する。図12は、第三実施形態に係る保温ジャケットを示す正面図である。図13は、第三実施形態に係る保温ジャケットを示す背面図である。図14は、第三実施形態に係る保温ジャケットのカードポケットを示す正面図である。図15は、第三実施形態に係る保温ジャケットのカードポケットを示す正面図であり、蓋部を開いた状態を示す。図16は、第三実施形態に係る保温ジャケットのカードポケットを示す背面図であり、蓋部を開いた状態を示す。保温ジャケット10Bは、基本的な構成は第一実施形態の保温ジャケット10と同様である。保温ジャケット10Bは、高視認性を有する、フード付きジャケット型である。保温ジャケット10Bは、ジャケット本体20Bの形状と、反射材29Bとカードポケット90Bとを備える点と、表地26の性能とが第一実施形態と異なる。
ジャケット本体20Bは、欧米などにおいて、道路または建築現場における作業時に着用が義務付けられている、高視認性の衣服として着用可能である。ジャケット本体20Bは、胴部21と、左袖部22と、右袖部23と、襟部24と、フード部28Bとを有する。フード部28Bは、胴部21の上部と縫合されている。なお、フード部28Bは、例えば、チャックまたはボタンなどによって胴部21に対して着脱自在としてもよい。フード部28Bは、襟部24の外周を囲んで配置されている。
表地26Bは、高い防水性と透湿性とを有する。表地26Bは、視認性の高い色で着色されている。表地26Bは、例えば、蛍光の黄色に着色されている。
反射材29Bは、少なくともジャケット本体20Bの胴部21と左袖部22と右袖部23とに配置されている。反射材29Bは、光を反射するテープである。
図14ないし図16を用いて、カードポケット90Bについて説明する。カードポケット90Bは、ジャケット本体20の胴部21に配置されている。本実施形態では、カードポケット90Bは、胴部21の左胸部に着脱可能に配置されている。カードポケット90Bは、ジャケット本体20の胴部21に縫合されていてもよい。カードポケット90Bは、例えば、ユーザの名前などを記したカード100を収容可能である。カード100は、例えば、透明のホルダ部101に名札または身分証のようなカード本体部102が収容されている。カードポケット90Bは、本体部91と、蓋部92と、出入口93と、スナップボタン94と、面ファスナ95とを有する。
本体部91は、表地911と裏地912とが重ね合わされて、上辺を除く3辺の周縁部が縫合されている。本体部91は、縫合された表地911と裏地912との間にカード100を収容可能である。表地911の中央部には、開口部913が形成されている。開口部913は、カード100の外形より小さく形成されている。開口部913を介して、カードポケット90Bに挿入されたカード100の表面の一部が露出する。本体部91は、開口部913より周縁部側において表地911と裏地912とが縫合された縫い目によって保持部914が形成されている。保持部914は、カードポケット90Bに挿入されたカード100を保持する。蓋部92は、裏地912の上部に一体に形成されている。蓋部92は、本体部91の出入口93を開閉する。図15に示すように、蓋部92が開かれて露出した出入口93を介して、カード100がカードポケット90Bに出し入れされる。スナップボタン94は、蓋部92によって出入口93を閉じた状態で固定可能である。スナップボタン94は、本体部91に配置されたメス部941と、蓋部92に配置されたオス部942とを有する。面ファスナ95は、裏地912の上部と下部とに配置されている。面ファスナ95は、ジャケット本体20の胴部21の左胸部に配置された図示しない面ファスナと接着可能である。
このように構成されたカードポケット90Bは、面ファスナ95がジャケット本体20の面ファスナと接着されることにより、ジャケット本体20に固定される。カードポケット90Bは、面ファスナ95がジャケット本体20の面ファスナから取り外されることにより、ジャケット本体20から取り外される。
以上説明したように、本実施形態によれば、保温ジャケット10Bを欧米などにおいて、道路または建築現場における作業時に着用が義務付けられている、高視認性の衣服にすることもできる。また、本実施形態によれば、保温ジャケット10Bが高視認性の衣服であっても、着用感を向上することができる。
本実施形態は、面ファスナ95によって、カードポケット90Bをジャケット本体20から着脱することができる。これにより、本実施形態によれば、例えば、カード100の劣化時、透明のホルダ部101またはカード本体部102のみを交換することができる。本実施形態によれば、例えば、保温ジャケット10Bの洗濯時、カード100を入れたカードポケット90Bをジャケット本体20から取り外すことができる。さらに、カードポケット90Bがジャケット本体20に縫合されていても、カードポケット90Bは透明のホルダ部を有していなので、保温ジャケット10Bを容易に洗濯することができる。
上記では、長尺体が引張紐40である場合について説明したが、これに限定されない。長尺体は、帯状またはベルト状に構成されていてもよい。この場合の長尺体は、引張紐40と同様に、表地26と裏地27との間にジャケット本体20の後身頃の身幅方向に沿って配置する。長尺体は、一方の端部が一対の第三貫通孔33を通ってバッテリポケット30の内側に露出する。長尺体は、他方の端部が、ジャケット本体20の胴部21の右側部に対応する裏地27に固定される。そして、長尺体は、一方の端部に配置された留具によって第三貫通孔33から露出する部分の長さを調節可能であればよい。
上記では、長尺体が、ループ状のドローコードであり、一方の端部がバッテリポケット30の内側に露出し、他方の端部がジャケット本体20の裏地912に固定されるものとして説明したが、これに限定されない。長尺体は、例えば、1本のドローコードを中間部で折り返して形成され、両端がバッテリポケット30の内側に露出し、中間部がジャケット本体20の裏地912に固定されてもよい。
図17ないし図20を参照して、長尺体がベルト状に形成された保温ジャケット10Cおよび保温ジャケット10Dについて説明する。図17は、保温ジャケットの長尺体の他の例を示す概略図である。図18は、保温ジャケットの長尺体の他の例を示す概略図である。図19は、保温ジャケットの長尺体の他の例を示す概略図である。図20は、保温ジャケットの長尺体の他の例を示す概略図である。図17、図18に示すように、長尺体40Cは、ジャケット本体20の胴部21の右側部および左側部に1本ずつ合計2本が配置されている。長尺体40Cは、ジャケット本体20の胴部21の外側に配置されている。長尺体40Cは、ユーザの腰部近傍に位置する。長尺体40Cは、バッテリポケット30より上側に配置されている。長尺体40Cはバックル41Cの位置を調節することによって長さが調節されて、胴部21が身幅方向に狭くなったり広くなったりする。図19、図20に示すように、長尺体40Dは、ジャケット本体20の胴部21の周りに1本配置されている。長尺体40Dは、ジャケット本体20の胴部21の外側に配置されている。長尺体40Dは、ユーザの腰部近傍に位置する。長尺体40Dは、バッテリポケット30より上側に配置されている。長尺体40Dはバックル41Dの位置を調節することによって長さが調節されて、胴部21が身幅方向に狭くなったり広くなったりする。このような構成により、バッテリポケット30に収納された電動工具用バッテリ70とバッテリホルダ80とより上側で、ユーザの腰部近傍において、ジャケット本体20の胴部21を身体にフィットさせることによって、身体に対する電動工具用バッテリ70の揺れを低減することができる。
上記では、第六発熱体56の山型の形状は同一であるものとして説明したが、これに限定されない。第六発熱体56は、例えば、襟部24の身幅方向の端部と中間部とで異なる形状としてもうよい。第六発熱体56は、曲線状に上下方向に往復する波型の形状であってもよい。
上記で説明した発熱体50の数は一例であり、限定されない。発熱体50の配置と形状と大きさとは、ユーザのニーズに合わせて適宜変更可能である。
上記では、電気回路60の操作スイッチ61と制御部69とをジャケット本体20の左胸の位置に設ける例を示したが、操作スイッチ61と制御部69との位置は適宜変更可能である。
上記では、例えば、寒冷地の作業現場での作業を快適に行うために着用される保温ジャケット10について説明したが、これに限定されない。本実施形態は、例えば、高温の作業現場での作業を快適に行うために着用される、調温ジャケットの他の例であるファンジャケットにも適用可能である。調温ジャケットは、表地と裏地とを有するジャケット本体と、前記ジャケット本体に配置され、電力が供給されることにより、発熱または送風する調温体と、前記ジャケット本体に配置され、前記調温体に電力を供給するバッテリを収容可能なバッテリポケットと、前記表地と前記裏地との間に前記ジャケット本体の身幅方向に沿って配置された長尺体と、を備え、前記長尺体は、前記バッテリポケットの内側に露出した露出部と、前記表地または前記裏地に固定された固定部とを有しており、前記露出部を引っ張ることによって、前記ジャケット本体の身幅が収縮する、ことを特徴とする。調温体として送風ファンを有するファンジャケットの場合、長尺体は、送風機能を阻害しないように配置されることが好ましい。このような構成により、バッテリの重さによって感じる負担を軽減することができる。
10…保温ジャケット、20…ジャケット本体、21…胴部、22…左袖部、23…右袖部、24…襟部、25…チャック、26…表地、27…裏地、30…バッテリポケット、31…第一貫通孔、32…第二貫通孔、33…一対の第三貫通孔、40…引張紐(長尺体)、41…留具、50…発熱体、51…第一発熱体、52…第二発熱体、53…第三発熱体、54…第四発熱体、55…第五発熱体、56…第六発熱体(発熱体)、60…電気回路、61…操作スイッチ、62…電源線、63…ジャケット側コネクタ(端子部)、64…発熱体側電線、69…制御部、70…電動工具用バッテリ(バッテリ)、71…解除ボタン、80…バッテリホルダ、81…ホルダ本体、82…リード線、83…アダプタ側コネクタ、84…突起部、85…ベルトフック、86…一対の雄ネジ

Claims (7)

  1. 表地と裏地とを有するジャケット本体と、
    前記ジャケット本体に配置され、電力が供給されることにより、発熱または送風する調温体と、
    前記ジャケット本体に配置され、前記調温体に電力を供給するバッテリを収容可能なバッテリポケットと、
    前記表地と前記裏地との間に前記ジャケット本体の身幅方向に沿って配置された長尺体と、
    を備え、
    前記長尺体は、前記バッテリポケットの内側に露出した露出部と、前記表地または前記裏地に固定された固定部とを有しており、前記露出部を引っ張ることによって、前記ジャケット本体の身幅が収縮する、
    ことを特徴とする調温ジャケット。
  2. 表地と裏地とを有するジャケット本体と、
    前記表地と前記裏地との間に配置され、電力が供給されることによって発熱する発熱体と、
    前記ジャケット本体に配置され、前記発熱体に電力を供給するバッテリを収容可能なバッテリポケットと、
    前記表地と前記裏地との間に前記ジャケット本体の身幅方向に沿って配置された長尺体と、
    を備え、
    前記長尺体は、前記バッテリポケットの内側に露出した露出部と、前記表地または前記裏地に固定された固定部とを有しており、前記露出部を引っ張ることによって、前記ジャケット本体の身幅が収縮する、
    ことを特徴とする保温ジャケット。
  3. 前記露出部は、前記バッテリポケットの内側に露出した前記長尺体の一方の端部であり、
    前記固定部は、前記表地または前記裏地に固定された前記長尺体の他方の端部であり、
    前記長尺体は、前記一方の端部を引っ張ることによって、前記ジャケット本体の身幅が収縮する、
    請求項2に記載の保温ジャケット。
  4. 前記長尺体は、前記ジャケットの着丈方向において、前記バッテリポケットの中央より上側に配置されている、
    請求項2または3に記載の保温ジャケット。
  5. 前記バッテリポケットは、前記バッテリと電気的に接続可能な端子部が配置されている、
    請求項2から4のいずれか一項に記載の保温ジャケット。
  6. 前記発熱体は、前記ジャケット本体の襟部に、上下方向に往復して身幅方向に沿って配置されている、
    請求項2から5のいずれか一項に記載の保温ジャケット。
  7. 前記バッテリポケットに収容されたバッテリ、
    を備え、
    前記バッテリは、バッテリに対して着脱可能なベルトフックを有する、
    請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の保温ジャケット。
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