JP2019181964A - 粉粒体供給装置、樹脂成形装置、粉粒体供給方法、および、樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

粉粒体供給装置、樹脂成形装置、粉粒体供給方法、および、樹脂成形品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】顆粒状の樹脂材料といった粉粒体の供給量をより高精度に制御できる装置および方法を提供する。【解決手段】粉粒体が存在する粉粒体供給路を振動させることで、粉粒体を移動させて、粉粒体供給路に設けられた吐出口から供給対象物に粉粒体を供給する粉粒体供給装置が提供される。粉粒体供給装置は、粉粒体供給路を振動させる振動部と、供給対象物への粉粒体の供給量を計量する計量部と、供給量が指定された目標量となるように、振動部の振動を制御する制御部とを含む。制御部は、供給開始直後の第1フェーズにおいて、粉粒体が連続的に供給されるように振動部を制御するとともに、第1フェーズの後にある第2フェーズにおいて、粉粒体が間欠的に供給されるように振動部を制御する。【選択図】図4

Description

本発明は、粉粒体を供給する粉粒体供給装置、その粉粒体供給装置を用いた樹脂成形装置、その粉粒体供給装置における粉粒体供給方法、および、その粉粒体供給方法を用いた樹脂成形品の製造方法に関する。
IC(Integrated Circuit)などの電子部品を光、熱、湿気等の環境から保護するために、電子部品は一般的に樹脂によって封止される。なお、電子部品を封止する樹脂の部分(樹脂封止部)は「パッケージ部」とも称される。
樹脂封止の典型的な方法として、下型と上型とからなる成形型を用いる圧縮成形法がある。より具体的には、下型のキャビティに顆粒状の樹脂材料を供給し、上型に電子部品を装着した基板を取り付けた上で、下型および上型を加熱しつつ両者を型締めすることにより成形が行われる。
このような樹脂封止のために樹脂材料を供給する技術として、例えば、特開2013−042017号公報(特許文献1)は、ワーク供給部から取り出されたワークを樹脂モールドするための樹脂を供給する樹脂供給部を具備する樹脂モールド装置を開示する。より具体的には、樹脂投下部52は、ホッパー51より供給された顆粒樹脂を受けるトラフ53と該トラフ53を振動させて顆粒樹脂をワークWに向って送り出す電磁フィーダー54を備えている。電磁フィーダー54は、一対の振動板を所定方向に振動させてトラフ53内で顆粒樹脂を送り出すようになっている。樹脂投下部52は、電磁フィーダー54によりトラフ53を所定方向に振動させて顆粒樹脂を送り出し、ワーク載置部55に備えた電子天秤56が樹脂供給量より少ない所定重量を計測すると、電磁フィーダー54の駆動を停止させるようになっている。ここで、所定重量は、電磁フィーダー54の停止後にトラフ53からワークWに落下する樹脂量を見込んで設定される。これにより、樹脂投下部52よりワークWに供給される顆粒樹脂の供給量を所定誤差範囲内で計測して安定供給することができる(特開2013−042017号公報の[0051],[0052],[0058]および図8など参照)。
また、電子部品を樹脂封止するための技術に向けられるものではないが、例えば、特開平11−160138号公報(特許文献2)は、一定流量で長い時間にわたって粉体を供給するための技術を開示する。より具体的には、粉体搬送量(切り出し量)の調整や、粉体流量の調整をするのには、共振周波数で駆動する時間割合を調整、即ち、デューティ比を変化させる構成が開示されている。駆動回路60から振動子10には、間欠的に駆動電圧、駆動電流を加えられる(特開平11−160138号公報の[0029],[0033],[0034]など参照)。
特開2013−042017号公報 特開平11−160138号公報
完成品における電子部品の実装効率を高めるために、電子部品のパッケージ部(樹脂封
止部)の厚さを低減することが要望されている。このような要望に対しては、キャビティへの樹脂材料の供給量をより高精度に制御することが必要である。
上述の特開2013−042017号公報(特許文献1)に開示される樹脂モールド装置は、電磁フィーダー54の停止後に落下する樹脂量を見込んで、電磁フィーダー54の停止タイミングを制御するものであり、供給量の制御精度を高めることは難しい。
また、特開平11−160138号公報(特許文献2)は、一定流量で長い時間にわたって粉体を供給するための技術に向けられており、バッチ処理において、供給量を制御することは何ら想定されていない。
粉粒体の供給量の高精度化は、電子部品のパッケージ部(樹脂封止部)の厚さを低減するためだけではなく、これ以外の多くの分野でも要望されている。
本発明は、このような課題の解決を目的としたものであり、顆粒状の樹脂材料といった粉粒体の供給量をより高精度に制御できる装置および方法を提供するものである。
本発明のある局面に従えば、粉粒体が存在する粉粒体供給路を振動させることで、粉粒体を移動させて、粉粒体供給路に設けられた吐出口から供給対象物に粉粒体を供給する粉粒体供給装置が提供される。粉粒体供給装置は、粉粒体供給路を振動させる振動部と、供給対象物への粉粒体の供給量を計量する計量部と、供給量が指定された目標量となるように、振動部の振動を制御する制御部とを含む。制御部は、供給開始直後の第1フェーズにおいて、粉粒体が連続的に供給されるように振動部を制御するとともに、第1フェーズの後にある第2フェーズにおいて、粉粒体が間欠的に供給されるように振動部を制御する。
本発明の別の局面に従う樹脂成形装置は、上述の粉粒体供給装置と、粉粒体供給装置により供給された粉粒体である顆粒状の樹脂材料を用いて圧縮成形する圧縮成形部とを含む。
本発明のさらに別の局面に従えば、粉粒体が存在する粉粒体供給路を振動させることで、粉粒体を移動させて、粉粒体供給路に設けられた吐出口から供給対象物に、指定された目標量の粉粒体を供給する粉粒体供給方法が提供される。粉粒体供給方法は、供給開始直後の第1フェーズにおいて、粉粒体が連続的に供給されるように、粉粒体供給路に関連付けられた振動部の振動させるステップと、第1フェーズの後にある第2フェーズにおいて、供給対象物への粉粒体の供給量が目標量に到達するまで、粉粒体が間欠的に供給されるように振動部を振動させるステップとを含む。
本発明のさらに別の局面に従う樹脂成形品の製造方法は、上述の粉粒体供給方法のステップと、供給された粉粒体である顆粒状の樹脂材料を用いて圧縮成形するステップとを含む。
本発明によれば、顆粒状の樹脂材料といった粉粒体の供給量をより高精度に制御できる。
本実施の形態に従う樹脂成形装置の全体構成の一例を示す模式図である。 本実施の形態に従う樹脂成形装置を構成する樹脂材料供給装置の全体構成の一例を示す模式図である。 本実施の形態に従う樹脂材料供給装置を構成する制御部のハードウェア構成例を示す模式図である。 本実施の形態に従う樹脂材料供給装置における樹脂材料の供給制御方法を説明するためのタイムチャートである。 本実施の形態に従う樹脂材料供給装置における樹脂材料の供給制御方法の第1フェーズにおける処理の一例を示すフローチャートである。 本実施の形態に従う樹脂材料供給装置における樹脂材料の供給制御方法の第1フェーズにおける処理に対応する機能構成を示すブロック図である。 本実施の形態に従う樹脂材料供給装置における樹脂材料の供給制御方法の第2フェーズにおける処理の一例を示すフローチャートである。 本実施の形態に従う樹脂材料供給装置における樹脂材料の供給制御方法の第2フェーズにおける処理に対応する機能構成を示すブロック図である。 本実施の形態の変形例に従う第2フェーズにおいて出力される指令値の一例を示すタイムチャートである。 本実施の形態の変形例に従う樹脂材料供給装置における樹脂材料の供給制御方法の第2フェーズにおける処理の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
本明細書において、「粉粒体」との用語は、任意の粒径を有する物体の集合体を包含する用語である。「粉粒体」は、「粉体」を含む概念であり、集合体としては流体のような特性を有する。すなわち、本明細書において、「粉粒体」との用語は、任意の外力を受けて移動または変形する集合体を包含する。
以下の説明においては、粉粒体の典型例として、顆粒状の樹脂材料を想定し、粉粒体供給装置の典型例として、顆粒状の樹脂材料を予め指定された重量だけ供給する樹脂材料供給装置を想定する。但し、本発明の粉粒体供給装置が供給する粉粒体は、顆粒状の樹脂材料に限られるものではなく、任意の材料または物質に適用可能である。
<A.樹脂成形装置1の全体構成例>
まず、本実施の形態に従う樹脂材料供給装置10を含む樹脂成形装置1の全体構成例について説明する。本実施の形態に従う樹脂成形装置1は、典型的には、電子部品が配置された基板の露出面に樹脂を成形することで、電子部品を樹脂封止する装置として利用される。樹脂成形装置1は、電子部品の製造装置の一部として構成されてもよい。
図1は、本実施の形態に従う樹脂成形装置1の全体構成の一例を示す模式図である。図1を参照して、樹脂成形装置1は、樹脂成形の対象となる基板S、および、樹脂を成形する材料である顆粒状の樹脂材料Pを外部から受入れ、樹脂が成形された基板Sである樹脂成形品Tを次工程へ供給する。
より具体的には、樹脂成形装置1は、受入モジュール31と、1または複数の成形モジュール32と、払出モジュール33とを含む。樹脂成形装置1は、受入モジュール31、1または複数の成形モジュール32、および、払出モジュール33を貫くように配置された主搬送装置36をさらに含む。主搬送装置36は、基板Sと、樹脂材料搬送部20と、樹脂成形品Tとを搬送する。
受入モジュール31、1または複数の成形モジュール32、および、払出モジュール33の各々には、主搬送装置36とは垂直な方向に延びる副搬送装置37が設けられている
。主搬送装置36と副搬送装置37の各々との交点において、基板S、樹脂材料搬送部20、および、樹脂成形品Tは、搬送方向を変えることができる。
受入モジュール31は、基板Sおよび樹脂材料Pを外部から受入れて成形モジュール32に供給する。受入モジュール31は、基板Sを受入れるための基板受入部311と、外部から樹脂材料Pを受入れるとともに、受入れた樹脂材料Pを樹脂材料搬送部20に供給するための樹脂材料供給装置10とを有している。
樹脂材料供給装置10は、予め指定された重量の樹脂材料Pを吐出口121から供給する。以下の説明においては、予め指定された重量を「目標量」とも称す。目標量は、樹脂成形の対象となる基板Sの品種などに応じて、図示しない管理装置などから指定される。また、各供給動作において、供給対象に供給された樹脂材料Pの重量を「供給量」とも称する。すなわち、樹脂材料供給装置10は、供給量が目標値となるように、吐出口121からの樹脂材料Pの吐出量を調整する。なお、「供給量が目標値となる」とは、供給量が目標値と厳密に一致することのみを意味するのではなく、供給量が目標値に対して実質的に問題とならない程度の範囲内となることも含み得る。
樹脂材料搬送部20には、平坦面上に基板Sの大きさに応じた凹部151を有する樹脂材料搬送トレイ15が配置されている。樹脂材料搬送トレイ15は、樹脂材料供給装置10から樹脂材料Pの供給対象物の一例である。樹脂材料搬送部20は、樹脂材料供給装置10の吐出口121から落下する樹脂材料Pが樹脂材料搬送トレイ15の凹部151内にまんべんなく敷き詰められるように、樹脂材料供給装置10の吐出口121に対して相対移動する。樹脂材料搬送部20は、樹脂材料搬送トレイ15の凹部151への樹脂材料Pの装填が完了すると、成形モジュール32へ搬送される。
成形モジュール32の各々は、基板Sに樹脂を成形するための圧縮成形部30を有している。圧縮成形部30は、樹脂材料供給装置10により供給された粉粒体である顆粒状の樹脂材料Pを用いて圧縮成形する。
より具体的には、圧縮成形部30は、下型と上型とからなる成形型を有している。圧縮成形部30の下型には、樹脂材料供給装置10により樹脂材料Pが供給され、圧縮成形部30の上型には、基板搬送部(図示していない)により基板Sが取り付けられる。そして、圧縮成形部30は、下型および上型を加熱しつつ両者を型締めすることで、基板Sに樹脂が成形される。すなわち、型締めにより樹脂成形品Tが製造される。
払出モジュール33は、成形モジュール32により製造された樹脂成形品Tを保持する。より具体的には、払出モジュール33は、樹脂成形品Tを保持するための樹脂成形品保持部331を有する。樹脂成形品保持部331は、次工程からの要求などに応じて、保持している樹脂成形品Tを次工程などへ提供する。
図1には、3つの成形モジュール32を含む樹脂成形装置1を例示したが、成形モジュール32の数は、樹脂成形装置1に要求される性能などに応じて任意に決定できる。特に、本実施の形態に従う樹脂成形装置1は、機能毎にモジュール化されているため、樹脂成形装置1を組み上げて樹脂成形品Tの製造を開始した後にであっても、成形モジュール32を任意に増減させることもできる。
<B.樹脂材料供給装置10の構成例>
次に、本実施の形態に従う樹脂成形装置1を構成する樹脂材料供給装置10の全体構成例について説明する。
図2は、本実施の形態に従う樹脂成形装置1を構成する樹脂材料供給装置10の全体構成の一例を示す模式図である。図2を参照して、樹脂材料供給装置10は、外部から粉粒体の樹脂材料Pを受入れるストッカー17と、ストッカー17の下部に配置されたトラフシュート11と、トラフシュート11と連通するトラフ12とを有している。
ストッカー17は、外部から供給される樹脂材料Pを収容する。ストッカー17の下部には、トラフシュート11に樹脂材料Pを供給する孔である供給口171と、ストッカー17を振動させるストッカーフィーダー172とが設けられている。制御部100からの指令に従って、ストッカーフィーダー172が振動することで、ストッカー17内の樹脂材料Pに振動が与えられ、その結果、ストッカー17内の樹脂材料Pの一部が供給口171を通じて、トラフシュート11に供給される。
図2には、制御部100がストッカーフィーダー172の振動を制御する構成例を示すが、ストッカーフィーダー172の振動の制御を制御部100とは別の制御部を用いて実現してもよい。
トラフ12は、粉粒体である典型例である顆粒状の樹脂材料Pを供給する粉粒体供給路に相当する。トラフ12の一端はトラフシュート11と連通するように接続されており、トラフ12の他端には吐出口121が設けられている。吐出口121を通じて、樹脂材料Pが供給対象物の一例である樹脂材料搬送トレイ15に供給される。定常状態において、トラフシュート11およびトラフ12の内部には、ストッカー17から供給される樹脂材料Pが存在することになる。
樹脂材料供給装置10は、トラフ12を振動させる振動部であるトラフフィーダー13を有している。なお、トラフフィーダー13の振動によって、トラフ12に加えて、トラフシュート11も振動し得る。樹脂材料Pの供給時には、吐出口121の直下に、樹脂材料搬送部20により樹脂材料搬送トレイ15が配置される。
制御部100からの指令に従って、トラフフィーダー13が振動することで、トラフ12内の樹脂材料Pに振動が与えられ、その結果、トラフ12内の樹脂材料Pが吐出口121を通じて、樹脂材料搬送トレイ15の凹部151に供給される。
このように、樹脂材料供給装置10においては、顆粒状の樹脂材料P(粉粒体)が存在するトラフ12(粉粒体供給路)を振動させることで、樹脂材料Pを移動させて、トラフ12に設けられた吐出口121から樹脂材料搬送トレイ15(供給対象物)に樹脂材料Pが供給される。
吐出口121の鉛直下側であって、樹脂材料搬送トレイ15および樹脂材料搬送部20が配置される位置より下方に樹脂材料排出部16が配置されている。樹脂材料排出部16は、樹脂材料Pを樹脂材料搬送トレイ15に供給することなく排出する場合に、樹脂材料Pを受ける容器である。
ここで、樹脂材料Pを樹脂材料搬送トレイ15に装填する際の動作について説明する。樹脂材料搬送部20は、樹脂材料搬送トレイ15を吐出口121と樹脂材料排出部16との間の位置に配置する。樹脂材料搬送部20は、樹脂材料搬送トレイ15の任意の位置が吐出口121の直下に配置されるように、樹脂材料搬送トレイ15を略水平に移動させることができる。樹脂材料Pの装填後に、樹脂材料搬送部20は、樹脂材料搬送トレイ15を圧縮成形部30(図1参照)の下型の上部に搬送する。
樹脂材料Pを樹脂材料搬送トレイ15に供給することなく排出する場合には、樹脂材料
搬送部20が樹脂材料搬送トレイ15を吐出口121の直下から遠ざけることにより、樹脂材料Pが樹脂材料排出部16に排出されるようになっている。
なお、樹脂材料排出部16を吐出口121の直下に常時配置しておくのではなく、樹脂材料Pを排出する場合に、樹脂材料排出部16を吐出口121の直下に移動させるようにしてもよい。
樹脂材料供給装置10は、さらに、トラフシュート11およびトラフ12に関連付けて、供給対象物への樹脂材料Pの供給量を計量するための計量部14を有している。
トラフフィーダー13が振動することで、トラフ12内の樹脂材料Pが吐出口121から排出されるので、ストッカー17から供給される樹脂材料Pが供給されない限り、計量部14による計量値は減少することになる。トラフフィーダー13の振動開始前の計量部14からの計量値と、トラフフィーダー13の振動完了後の計量部14からの計量値との差分から、樹脂材料Pの供給量を計量できる。また、計量部14からの計量値の単位時間あたりの変化量が、樹脂材料Pの供給速度に相当する。
制御部100は、計量部14からの計量値に基づいて、樹脂材料Pの供給量が指定された目標量となるように、トラフフィーダー13を制御する。より具体的には、制御部100は、トラフフィーダー13に与える指令値を調整する。
なお、図2に示す樹脂材料供給装置10においては、トラフシュート11およびトラフ12の重量を計測する計量部14を用いているが、計量部14に加えて、あるいは、計量部14に代えて、樹脂材料搬送トレイ15の重量を計測する計量部を配置してもよい。この場合においても、トラフフィーダー13の振動開始前と振動完了後との計量部からの計量値の差分に基づいて、樹脂材料Pの供給量を計量できる。また、単位時間あたりの変化量に基づいて、樹脂材料Pの供給速度についても算出できる。
このように、樹脂材料供給装置10においては、ストッカー17からトラフシュート11に供給された顆粒状の樹脂材料P(粉粒体の典型例)は、粉粒体供給路であるトラフ12の振動により、トラフ12の一端に設けられた吐出口121に向かって移動する。そして、樹脂材料Pは吐出口121から落下して、供給対象物に供給される。供給対象物への樹脂材料Pの供給量は、計量部14による計量値に基づいて振動部であるトラフフィーダー13の振動を制御することにより調整される。
<C.制御部100の構成例>
次に、樹脂材料供給装置10を構成する制御部100の構成例について説明する。
本実施の形態に従う制御部100は、少なくとも樹脂材料供給装置10による樹脂材料Pの供給に係る制御を実行する。制御部100は、さらに、樹脂材料搬送部20の搬送に係る制御を実行するようにしてもよい。さらに、樹脂成形装置1(図1参照)の全体制御を制御部100で実行するようにしてもよい。この場合には、樹脂材料供給装置10による樹脂材料Pの供給に係る制御は、制御部100が実行する制御の一部として実装されることになる。
制御部100は、例えば、PLC(Programmable Logic Controller)などの制御装置
を用いて実装してもよいし、産業用パーソナルコンピュータを用いて実装してもよい。
図3は、本実施の形態に従う樹脂材料供給装置10を構成する制御部100のハードウェア構成例を示す模式図である。図3には、典型例として、汎用的なアーキテクチャに従
う産業用パーソナルコンピュータを採用した制御部100の構成例を示す。制御部100では、汎用OS(Operating System)およびリアルタイムOSがそれぞれ実行されることで、HMI(Human-Machine Interface)機能および通信機能と、リアルタイム性が要求
される制御機能とを両立する。
制御部100は、主たるコンポーネントとして、入力部102と、出力部104と、メインメモリ106と、光学ドライブ108と、プロセッサ110と、ハードディスクドライブ(HDD)120と、ネットワークインターフェイス112と、計量部インターフェイス114と、振動部インターフェイス116とを含む。これらのコンポーネントは、内部バス118を介して互いにデータを遣り取りできるように接続されている。
入力部102は、ユーザからの操作を受付けるコンポーネントであり、典型的には、キーボード、タッチパネル、マウス、トラックボールなどを含む。出力部104は、制御部100での処理結果などを外部へ出力するコンポーネントであり、典型的には、ディスプレイ、プリンタ、各種インジケータなどを含む。メインメモリ106は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などで構成され、プロセッサ110で実行されるプログラムのコードやプログラムの実行に必要な各種ワークデータを保持する。
プロセッサ110は、HDD120に格納されたプログラムを読出して、入力されたデータに対して処理を実行する処理主体である。プロセッサ110は、汎用OSおよび当該汎用OS上で動作する各種アプリケーション、ならびに、リアルタイムOSおよび当該リアルタイムOS上で動作する各種アプリケーションをそれぞれ並列的に実行できるように構成される。一例として、プロセッサ110は、複数のプロセッサからなる構成(いわゆる「マルチプロセッサ」)、単一のプロセッサ内に複数のコアを含む構成(いわゆる「マルチコア」)、および、マルチプロセッサとマルチコアとの両方の特徴を有する構成、のいずれかで実現される。
HDD120は、記憶部であり、典型的には、汎用OS122と、リアルタイムOS124と、HMIプログラム126と、制御プログラム128とを格納する。HMIプログラム126は、汎用OS122の実行環境下で動作し、主として、ユーザとの遣り取りに係る処理を実現する。制御プログラム128は、リアルタイムOS124の実行環境下で動作し、樹脂材料供給装置10を構成するそれぞれのコンポーネントを制御する。
制御部100において実行される各種プログラムは、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)などの記録媒体108Aに格納されて流通可能である。記
録媒体108Aは、光学ドライブ108でその内容が読取られてHDD120にインストールされる。すなわち、本発明のある局面は、制御部100を実現するためのプログラムおよび当該プログラムを格納する何らかの記録媒体を含む。これらの記録媒体としては、光学記録媒体の他、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、半導体記録媒体などを用いてもよい。
図3には、HDD120に複数種類のプログラムがインストールされている形態を例示するが、これらのプログラムを一つのプログラムとして一体化してもよいし、さらに別のプログラムの一部として組み入れてもよい。
ネットワークインターフェイス112は、外部装置との間でネットワークを介してデータを遣り取りする。
HDD120にインストールされるプログラムは、ネットワークインターフェイス112を介してサーバから取得するようにしてもよい。つまり、本実施の形態に従う制御部1
00を実現するプログラムは、任意の方法でダウンロードしてHDD120にインストールするようにしてもよい。
計量部インターフェイス114には、計量部14からの計量値が入力される。振動部インターフェイス116からは、ストッカーフィーダー172およびトラフフィーダー13への指令値が出力される。
図3には、プロセッサ110がプログラムを実行することで、本実施の形態に従う制御部100を実現する構成例について説明したが、これに限られることなく、本発明に従う粉粒体供給装置または粉粒体供給方法が現実に実装される時代の技術水準に応じた構成を適宜採用することができる。例えば、汎用的なコンピュータに代えて、産業用のコントローラであるPLC(Programmable Logic Controller)を用いてもよい。あるいは、制御
部100が提供する機能の全部または一部をLSI(Large Scale Integration)または
ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの集積回路を用いて実装し
てもよいし、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などの再プログラム可能な回
路素子を用いて実装してもよい。さらにあるいは、図3に示す制御部100が提供する機能を複数の処理主体が互いに協働することで実現してもよい。例えば、制御部100が提供する機能を複数のコンピュータを連係させて実現してもよい。
また、図3に示した構成要素のすべてが必要なわけではなく、光学ドライブ108、入力部102の一例であるマウス、出力部104の一例であるプリンタなどの、実際の制御には用いない構成については適宜省略することができる。
<D.樹脂材料供給装置10における樹脂材料Pの供給制御方法>
次に、本実施の形態に従う樹脂材料供給装置10における樹脂材料Pの供給制御方法について説明する。
(d1:概要)
樹脂材料供給装置10は、各供給動作において、指定された目標量の樹脂材料Pが供給されるように供給制御を実行する。より具体的には、本実施の形態に従う供給制御方法においては、供給開始後の第1フェーズ201において、制御部100は、樹脂材料Pが連続的に供給されるようにトラフフィーダー13を制御するとともに、第1フェーズ201の後にある第2フェーズ202において、樹脂材料Pが間欠的に供給されるようにトラフフィーダー13を制御する。
図4は、本実施の形態に従う樹脂材料供給装置10における樹脂材料Pの供給制御方法を説明するためのタイムチャートである。
図4を参照して、第1フェーズ201においては、樹脂材料Pの供給速度(すなわち、単位時間あたりの供給量)が一定となるように、トラフフィーダー13に与える指令値の大きさが制御される。指令値の大きさに応じて、トラフフィーダー13が発生する振動強度が変化する。指令値の大きさは、供給速度の目標値と供給速度の実測値との偏差に応じて逐次算出される。典型的には、指令値の大きさは、供給速度の目標値と供給速度の実測値とを入力とするフィードバック制御により逐次算出される。フィードバック制御の典型例として、PID(Proportional Integral Differential)制御が用いられてもよい。
第1フェーズ201(時刻t1〜t2)は、樹脂材料Pの供給量の実績値が、目標量より予め定められた量だけ少ない終了判定値に到達した時点で終了する。すなわち、第1フェーズ201の終了時点においては、指令値がゼロに更新される。第1フェーズ201を終了する終了判定値は、トラフフィーダー13の振動が停止した後に、樹脂材料供給装置
10の吐出口121から吐出される樹脂材料P(すなわち、振動停止後の流れ込み)によって、樹脂材料Pの供給量が目標量を超えない範囲に設定される。
なお、理解を容易にするために、図4に示した指令値の波形は略直線状に描いている。しかしながら、例えばPID制御を用いた場合などには、実際の指令値の波形は、供給速度が下振れすれば上昇し、供給速度が上振れすれば下降するように変化する。
このように、第1フェーズ201においては、トラフフィーダー13を連続的に振動させるため、樹脂材料供給装置10の吐出口121からは樹脂材料Pが連続的に吐出されることになる。
第2フェーズ202(時刻t2〜t3)は、樹脂材料Pの供給量が目標量となるように樹脂材料Pを間欠的に吐出する、供給量の調整期間に相当する。典型的には、トラフフィーダー13に対して、所定の大きさの指令値を間欠的に与える。すなわち、制御部100は、第2フェーズにおいて、パルス状の指令値をトラフフィーダー13に与える。
ここで、制御部100は、第1フェーズ201においてトラフフィーダー13に与えた指令値の大きさ(すなわち、トラフフィーダー13が発生した振動強度)に基づいて、第2フェーズ202における指令値の大きさを決定するようにしてもよい。具体的には、第2フェーズ202の指令値の大きさを、第1フェーズ201の終了直前における指令値の大きさと略一致させるようにしてもよい。
また、第2フェーズ202における指定値の大きさは、実際の使用において問題ない程度の値に適宜すればよい。例えば、第2フェーズ202の指令値の大きさを、第1フェーズ201の終了直前における指令値の大きさに対して、−50%〜+10%としてもよく、より具体的には、−50%、−45%、−40%、−35%、−30%、−25%、−20%、−15%、−10%、−9%、−8%、−7%、−6%、−5%、−4%、−3%、−2%、−1%、0%、+1%、+2%、+3%、+4%、+5%、+6%、+7%、+8%、+9%、+10%の中から選択される二つの間としてもよいし、これらの中から選択される少なくとも一つとしてもよい。
第1フェーズ201と第2フェーズ202との間で、指令値の大きさの連続性を維持することで、粉粒体供給路であるトラフ12に残留する樹脂材料Pの分布状態を維持でき、これによって、次回の樹脂材料Pの供給開始時においても、樹脂材料Pを連続的に吐出させることできる。
また、第2フェーズ202を複数のフェーズに分割してもよい。各分割されたフェーズにおいては、指令値の大きさを異ならせてもよいし、指令値を出力する期間の長さを異ならせるようにしてもよい。
以下、第1フェーズ201および第2フェーズ202のより詳細な処理内容について説明する。
(d2:第1フェーズ201)
図5は、本実施の形態に従う樹脂材料供給装置10における樹脂材料Pの供給制御方法の第1フェーズ201における処理の一例を示すフローチャートである。図5に示す各ステップは、典型的には、制御部100のプロセッサ110が制御プログラム128を実行することで実現される。
図5を参照して、制御部100は、樹脂材料Pの供給開始指令を受けたか否かを判断す
る(ステップS1)。樹脂材料Pの供給開始指令を受けていなければ(ステップS1においてNO)、ステップS1の処理が繰返される。樹脂材料Pの供給開始指令を受けていれば(ステップS1においてYES)、制御部100は、計量部14からの現時点の計量値を計量初期値に設定する(ステップS2)。ステップS2の処理は、風袋引きの処理に相当する。
ステップS2の処理の実行後、トラフフィーダー13への指令値の出力が開始される。すなわち、制御部100は、指令値の初期値である指令初期値を決定し(ステップS3)、予め定められた初期動作時間に亘って、ステップS3において決定された指令初期値を指令値として出力する(ステップS4)。
このような初期動作時間に亘って指令値を指令初期値に固定するのは、樹脂材料Pの初期吐出の供給速度を安定化させるためである。初期動作時間の経過後には、樹脂材料Pの吐出が安定していると考えられるため、引き続いて、フィードバック制御が開始される。
すなわち、制御部100は、供給速度の目標値と供給速度の実測値とに基づいて、指令値を算出し(ステップS5)、出力される指令値をステップS5において算出された指令値に更新する(ステップS6)。ここで、供給速度の実測値は、計量部14からの計量値の時間変化に基づいて算出される。
続いて、制御部100は、樹脂材料Pの供給量が終了判定値に到達したか否かを判断する(ステップS7)。樹脂材料Pの供給量が終了判定値に到達していなければ(ステップS7においてNO)、ステップS5以下の処理が繰返される。
これに対して、樹脂材料Pの供給量が終了判定値に到達していれば(ステップS7においてYES)、制御部100は、指令値の出力を停止する(ステップS8)。すなわち、制御部100は、指令値をゼロに更新する。これにより、第1フェーズ201における処理は終了する。
このように、第1フェーズ201においては、一定の供給速度(すなわち、吐出速度)となるようなフィードバック制御が実行され、樹脂材料Pが連続的に供給される。そして、予め定められた終了判定値に到達すると、フィードバック制御が停止される。
なお、上述のステップS2〜S4の処理は、トラフ12および吐出口121の形状および樹脂材料Pの粒径などによっては、必ずしも必要なく、ステップS1が完了すると、直ぐにフィードバック制御による指令値の算出(ステップS5以下の処理)を開始してもよい。
図6は、本実施の形態に従う樹脂材料供給装置10における樹脂材料Pの供給制御方法の第1フェーズ201における処理に対応する機能構成を示すブロック図である。図6に示す各機能ブロックは、典型的には、制御部100のプロセッサ110が制御プログラム128を実行することで実現される。
図6を参照して、制御部100は、第1フェーズ201に係る機能構成として、偏差算出部210と、PID演算部212と、選択部214,216と、指令値保持部218と、タイマー220と、差分器222と、微分器224と、比較部226とを含む。
偏差算出部210およびPID演算部212は、フィードバック制御(図5に示すステップS5およびS6に相当)を実現するための機能構成に相当する。偏差算出部210は、供給速度の目標値と供給速度の実測値との偏差を算出する。PID演算部212は、偏
差算出部210からの供給速度の偏差の入力を受けて、PID演算を実行して指令値を算出する。
差分器222は、樹脂材料Pの供給量を算出するための機能構成に相当する。すなわち、差分器222は、樹脂材料Pの供給開始指令が与えられたときの計量部14の計量値である計量初期値と、計量部14の現在の計量値との差分から現在の供給量を算出する。
微分器224は、樹脂材料Pの供給速度を算出するための機能構成に相当する。より具体的には、微分器224は、差分器222からの供給量の時間微分を算出して、供給速度の実測値として出力する。
選択部216、指令値保持部218、およびタイマー220は、初期動作時間に亘って指令初期値を出力する処理(図5に示すステップS3およびS4に相当)を実現するための機能構成に相当する。より具体的には、選択部216は、タイマー220からの指令に従って、指令値保持部218からの指令値、および、PID演算部212(選択部214)からの指令値の一方を最終的な指令値として出力する。指令値保持部218は、有効な指令値が出力されている間、現在の指令値を保持する。そのため、指令値の出力が停止されると、指令値保持部218には停止直前の指令値が保持されることになる。このように指令値保持部218に保持される指令値が、次回の樹脂材料Pの供給開始時において、指令初期値として用いられる。タイマー220は、樹脂材料Pの供給開始指令が与えられると、初期動作時間までカウントアップする。タイマー220は、選択部216に対して、初期動作時間が経過するまでの期間において、指令値保持部218からの指令値を出力させるための選択指令を与える一方で、初期動作時間が経過すると、PID演算部212(選択部214)からの指令値を出力させるための選択指令を与える。
選択部214および比較部226は、第1フェーズ201における処理終了を判断するための処理(図5に示すステップS7およびS8に相当)を実現するための機能構成に相当する。より具体的には、選択部214は、比較部226からの指令に従って、PID演算部212からの指令値を有効な指令値として出力するか否かを切り替える。比較部226は、差分器222からの樹脂材料Pの供給量と終了判定値とを比較する。比較部226は、選択部214に対して、供給量が終了判定値に到達するまでの期間において、PID演算部212からの指令値を出力させるための選択指令を与える一方で、供給量が終了判定値に到達すると、指令値の出力を停止させるための選択指令(指令値停止の指令)を与える。
なお、図6には第1フェーズ201に係る機能構成の一例を示しただけであって、これに限定されず、第1フェーズ201に係る機能構成として他の構成を用いることもできる。
(d3:第2フェーズ202)
図7は、本実施の形態に従う樹脂材料供給装置10における樹脂材料Pの供給制御方法の第2フェーズにおける処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す各ステップは、典型的には、制御部100のプロセッサ110が制御プログラム128を実行することで実現される。
図7を参照して、制御部100は、第2フェーズ202において用いられる、指令値の大きさを決定する(ステップS11)。ステップS11において、典型的には、第1フェーズ201の終了直前における指令値の大きさを、第2フェーズ202において用いられる指令値の大きさとして決定することができる。
そして、制御部100は、樹脂材料Pの供給量が目標量に到達したか否かを判断する(ステップS12)。樹脂材料Pの供給量が目標量に到達していなければ(ステップS12においてNO)、制御部100は、指令出力の出力周期が到来したか否かを判断する(ステップS13)。
ここで、パルス状の指令値を出力する出力周期および指令値を出力する時間幅は予め定められているとする。なお、出力周期および時間幅に代えて、出力周期およびデューティ比(すなわち、出力周期に対する時間幅の比率)を予め定めてもよい。
指令出力の出力周期が到来していなければ(ステップS13においてNO)、ステップS13の処理が繰返される。指令出力の出力周期が到来していれば(ステップS13においてYES)、制御部100は、ステップS11において決定された大きさの指令値を、予め定められた時間幅に亘って出力する(ステップS14)。そして、ステップS12以下の処理が繰返される。
一方、樹脂材料Pの供給量が目標量に到達していれば(ステップS12においてYES)、第2フェーズ202における処理は終了する。
このように、第2フェーズ202においては、パルス状の指令値を出力することで、指定された目標量に到達するまで、樹脂材料Pを間欠的に吐出する。
図8は、本実施の形態に従う樹脂材料供給装置10における樹脂材料Pの供給制御方法の第2フェーズにおける処理に対応する機能構成を示すブロック図である。図8に示す各機能ブロックは、典型的には、制御部100のプロセッサ110が制御プログラム128を実行することで実現される。
図8を参照して、制御部100は、第2フェーズ202に係る機能構成として、パルス発生部230と、増幅部232と、選択部234と、比較部236と、差分器222とを含む。
差分器222の機能は、図6に示す差分器222と同様であり、樹脂材料Pの供給量を算出する。
パルス発生部230および増幅部232は、パルス状の指令値の出力(図7に示すステップS13およびS14に相当)を実現するための機能構成に相当する。パルス発生部230は、予め定められた出力周期毎に、予め定められた時間幅のパルス信号を出力する。増幅部232は、パルス発生部230からのパルス信号の振幅を、予め定められた指令値の大きさに調整して、パルス状の指令値を生成する。
選択部234および比較部236は、第2フェーズ202における処理終了を判断するための処理(図7に示すステップS12に相当)を実現するための機能構成に相当する。より具体的には、選択部234は、比較部236からの指令に従って、増幅部232からの指令値を有効な指令値として出力するか否かを切り替える。比較部236は、差分器222からの樹脂材料Pの供給量と目標量とを比較する。比較部236は、選択部234に対して、供給量が目標量に到達するまでの期間において、増幅部232からの指令値を出力させるための選択指令を与える一方で、供給量が目標量に到達すると、指令値の出力を停止させるための選択指令(指令値停止の指令)を与える。
なお、図8には第2フェーズ202に係る機能構成の一例を示しただけであって、これに限定されず、第2フェーズ202に係る機能構成として他の構成を用いることもできる
<E.第2フェーズ202の分割>
上述の実施の形態において、第2フェーズ202では、同一の出力周期および時間幅で、パルス状の指令値が出力される。すなわち、第2フェーズ202における単位時間あたりの供給量は一定である。このような処理に代えて、第2フェーズ202においては、樹脂材料Pの供給量の実績値が目標量に近付くにつれて、単位時間あたりの供給量を減じるようにしてもよい。
このような単位時間あたりの供給量を減じる処理例として、以下では、第2フェーズ202を2つの区間(以下、それぞれを「第1サブフェーズ241」および「第2サブフェーズ242」と称する。)に分割して、それぞれのサブフェーズにおいて出力される指令値を異ならせる場合を説明する。すなわち、第2フェーズ202は、第1サブフェーズ241と第1サブフェーズ241の後にある第2サブフェーズ242とを含むことになる。但し、より多くの区間(例えば、3つ以上のサブフェーズ)に分割してもよい。
第1サブフェーズ241から第2サブフェーズ242への遷移条件は任意に設定できるが、例えば、目標量と樹脂材料Pの供給量の実績値との差が調整開始量以下になったことを遷移条件としてもよい。
制御部100は、第2サブフェーズ242における単位時間あたりの供給量が第1サブフェーズ241における単位時間あたりの供給量より少なくなるように、第1サブフェーズ241および第2サブフェーズ242において、トラフフィーダー13を制御する。
単位時間あたりの供給量を減じる具体的な手法としては、指令出力の出力周期、指令出力の時間幅、指令出力の大きさのうち少なくともいずれか1つを変更してもよい。なお、指令出力のデューティ比は、出力周期と時間幅との相対関係によって定まるので、指令出力の出力周期および指令出力の時間幅の少なくとも一方を変更する場合には、指令出力のデューティ比を変更することを意味する。
図9は、本実施の形態の変形例に従う第2フェーズ202において出力される指令値の一例を示すタイムチャートである。図9(A)〜(C)に示すタイムチャートにおいては、第2サブフェーズ242における単位時間あたりの供給量は、第1サブフェーズ241における単位時間あたりの供給量より少なく設定される。
図9(A)には、第1サブフェーズ241と第2サブフェーズ242との間で、指令出力の出力周期を長くする処理例を示す。この例においては、制御部100は、第2サブフェーズ242においてトラフフィーダー13に指令値を与える周期を、第1サブフェーズ241においてトラフフィーダー13に指令値を与える周期より長くする。より具体的には、第1サブフェーズ241においては、出力周期T1毎に時間幅Tdの指令値が出力され、第2サブフェーズ242においては、出力周期T2(>T1)毎に時間幅Tdの指令値が出力される。
第1サブフェーズ241においては、相対的に高い供給速度で樹脂材料Pを供給することで、第2フェーズ202での処理全体に要する時間を短縮できるとともに、第2サブフェーズ242においては、相対的に低い供給速度で樹脂材料Pを供給することで、樹脂材料Pの供給量をより高精度に制御できる。
このような複数のサブフェーズを含む第2フェーズ202を採用することで、樹脂材料Pの供給処理に要する全体の処理時間の増大を抑制しつつ、樹脂材料Pの供給量をより高
い精度で制御できる。
図9(B)には、図9(A)に示すような出力周期を変更する処理に加えて、指令出力の大きさを変更した場合のタイムチャートを示す。この例においては、制御部100は、第2サブフェーズ242においてトラフフィーダー13に与える指令値の大きさを、第1サブフェーズ241においてトラフフィーダー13に与える指令値の大きさより小さくする。より具体的には、第1サブフェーズ241においては、出力周期T1毎に時間幅Tdをもつ大きさY1の指令値が出力され、第2サブフェーズ242においては、出力周期T2(>T1)毎に時間幅Tdをもつ大きさY2(<Y1)の指令値が出力される。すなわち、第2サブフェーズ242においては、第1サブフェーズ241に比較して、トラフフィーダー13が発生する振動強度が小さくなっている。
このように、出力周期を長くするとともに、指令値の大きさを減じることで、第2サブフェーズ242における単位時間あたりの供給量はより小さくなるので、図9(A)の場合に比較して、供給量の制御精度をさらに高めることができる。
なお、第2サブフェーズ242において指令値の大きさを変更したとしても、第2サブフェーズ242において供給される樹脂材料Pの量は極めて微量であるため、トラフ53に残留する樹脂材料Pの分布状態への影響は無視でき、次回の樹脂材料Pの供給処理への影響も無視できる。
図9(C)には、第1サブフェーズ241と第2サブフェーズ242との間で、指令出力の時間幅を短くする処理例を示す。この例においては、制御部100は、第2サブフェーズ242においてトラフフィーダー13に与える指令値の時間幅を、第1サブフェーズ241においてトラフフィーダー13に与える指令値の時間幅より短くする。より具体的には、第1サブフェーズ241においては、出力周期T1毎に時間幅Td1の指令値が出力され、第2サブフェーズ242においては、出力周期T1毎に時間幅Td2(<Td1)の指令値が出力される。
第1サブフェーズ241においては、相対的に高い供給速度で樹脂材料Pを供給することで、第2フェーズ202での処理全体に要する時間を短縮できるとともに、第2サブフェーズ242においては、相対的に低い供給速度で樹脂材料Pを供給することで、樹脂材料Pの供給量をより高精度に制御できる。
このような複数のサブフェーズを含む第2フェーズ202を採用することで、樹脂材料Pの供給処理に要する全体の処理時間の増大を抑制しつつ、樹脂材料Pの供給量をより高い精度で制御できる。
上述の図9(A)〜(C)には、典型例を示すものであり、樹脂材料Pの供給量の実績値が目標量に近付くにつれて、単位時間あたりの供給量を減じることができれば、どのような方法を採用してもよい。例えば、図9(B)に示す処理の第2サブフェーズ242において、出力周期をT2とせずに第1サブフェーズ241と同じ出力周期T1として、時間幅Tdをもつ指定値の大きさY2のみを、第1サブフェーズの指定値の大きさY1より小さくしてもよい。
図10は、本実施の形態の変形例に従う樹脂材料供給装置10における樹脂材料Pの供給制御方法の第2フェーズにおける処理の一例を示すフローチャートである。図10に示す各ステップは、典型的には、制御部100のプロセッサ110が制御プログラム128を実行することで実現される。なお、図10に示すステップのうち、図7と実質的に同一の処理を実行するステップにおいては、同一のステップ番号を付している。
図10を参照して、制御部100は、第2フェーズ202において用いられる、指令値の大きさを決定する(ステップS11)。ステップS11において、典型的には、第1フェーズ201の終了直前における指令値の大きさを、第2フェーズ202において用いられる指令値の大きさとして決定することができる。
そして、制御部100は、樹脂材料Pの供給量が目標量に到達したか否かを判断する(ステップS12)。樹脂材料Pの供給量が目標量に到達していなければ(ステップS12においてNO)、制御部100は、目標量と樹脂材料Pの供給量との差が調整開始量以下になっているか否かを判断する(ステップS15)。
目標量と樹脂材料Pの供給量との差が調整開始量以下になっていれば(ステップS15においてYES)、制御部100は、単位時間あたりの供給量を減少させるために、指令出力の出力周期、指令出力の時間幅、指令出力の大きさのうち少なくともいずれか1つを変更する(ステップS16)。
一方、目標量と樹脂材料Pの供給量との差が調整開始量以下になっていなければ(ステップS15においてNO)、ステップS16の処理はスキップされる。
制御部100は、現在設定されている指令出力の出力周期が到来したか否かを判断する(ステップS13)。現在設定されている指令出力の出力周期が到来していなければ(ステップS13においてNO)、ステップS13の処理が繰返される。
現在設定されている指令出力の出力周期が到来していれば(ステップS13においてYES)、制御部100は、現在設定されている大きさの指令値を、現在設定されている時間幅に亘って出力する(ステップS14)。そして、ステップS12以下の処理が繰返される。
一方、樹脂材料Pの供給量が目標量に到達していれば(ステップS12においてYES)、第2フェーズ202における処理は終了する。
<F.変形例>
上述したような実施の形態に対して、以下のような変形例が可能である。以下に例示する複数の変形例については、任意に組み合わせることができる。
(f1:第1フェーズ201における供給速度の制御の変形例)
上述の実施の形態においては、第1フェーズ201における樹脂材料Pの供給速度をフィードバック制御により算出する例を示したが、一定の指令値を出力するようにしてもよい。
例えば、樹脂材料Pの供給開始指令を受けた後に算出される指令初期値(図5のステップS3参照)を、樹脂材料Pの供給量が終了判定値に到達するまで、そのまま出力し続けてもよい。例えば、トラフ53に残留する樹脂材料Pの分布状態が安定している場合には、指令値として一定値を出力した場合であっても、十分な制御性能を得ることができる。
(f2:第2フェーズ202における指令値)
上述の実施の形態においては、樹脂材料Pを間欠的に供給する方法として、パルス状の時間波形(すなわち、矩形波)をもつ指令値を出力する方法を例示したが、これに限らず、例えば、ノコギリ波や三角波の時間波形をもつ指令値を出力するようにしてもよい。
<G.付記>
本実施の形態は、以下のような技術思想を含む。
ある実施の形態に従えば、粉粒体が存在する粉粒体供給路を振動させることで、粉粒体を移動させて、粉粒体供給路に設けられた吐出口から供給対象物に粉粒体を供給する粉粒体供給装置が提供される。粉粒体供給装置は、粉粒体供給路を振動させる振動部と、供給対象物への粉粒体の供給量を計量する計量部と、供給量が指定された目標量となるように、振動部の振動を制御する制御部とを含む。制御部は、供給開始直後の第1フェーズにおいて、粉粒体が連続的に供給されるように振動部を制御するとともに、第1フェーズの後にある第2フェーズにおいて、粉粒体が間欠的に供給されるように振動部を制御する。
制御部は、第2フェーズにおいて、パルス状の指令値を振動部に与えるようにしてもよい。
制御部は、第1フェーズにおいて振動部に与えた指令値の大きさに基づいて、第2フェーズにおける指令値の大きさを決定するようにしてもよい。
第2フェーズは、第1サブフェーズと第1サブフェーズの後にある第2サブフェーズとを含むようにしてもよい。制御部は、第2サブフェーズにおける単位時間あたりの供給量が第1サブフェーズにおける単位時間あたりの供給量より少なくなるように、第1サブフェーズおよび第2サブフェーズにおいて、振動部を制御するようにしてもよい。
制御部は、第2サブフェーズにおいて振動部に指令値を与える周期を、第1サブフェーズにおいて振動部に指令値を与える周期より長くするようにしてもよい。
制御部は、第2サブフェーズにおいて振動部に与える指令値の大きさを、第1サブフェーズにおいて振動部に与える指令値の大きさより小さくするようにしてもよい。
別の実施の形態に従う樹脂成形装置は、上述の粉粒体供給装置と、粉粒体供給装置により供給された粉粒体である顆粒状の樹脂材料を用いて圧縮成形する圧縮成形部とを含む。
さらに別の実施の形態に従えば、粉粒体が存在する粉粒体供給路を振動させることで、粉粒体を移動させて、粉粒体供給路に設けられた吐出口から供給対象物に、指定された目標量の粉粒体を供給する粉粒体供給方法が提供される。粉粒体供給方法は、供給開始直後の第1フェーズにおいて、粉粒体が連続的に供給されるように、粉粒体供給路に関連付けられた振動部の振動させるステップと、第1フェーズの後にある第2フェーズにおいて、供給対象物への粉粒体の供給量が目標量に到達するまで、粉粒体が間欠的に供給されるように振動部を振動させるステップとを含む。
第2フェーズにおいて振動部を振動させるステップは、パルス状の指令値を振動部に与えるステップを含むようにしてもよい。
第2フェーズにおける指令値の大きさは、第1フェーズにおいて振動部に与えられた指令値の大きさに基づいて決定されてもよい。
第2フェーズは、第1サブフェーズと第1サブフェーズの後にある第2サブフェーズとを含むようにしてもよい。第2フェーズにおいて振動部を振動させるステップは、第2サブフェーズにおける単位時間あたりの供給量が第1サブフェーズにおける単位時間あたりの供給量より少なくなるように、第1サブフェーズおよび第2サブフェーズにおいて、振動部を制御するステップを含むようにしてもよい。
第2サブフェーズにおいて振動部に指令値を与える周期は、第1サブフェーズにおいて振動部に指令値を与える周期より長く設定されてもよい。
第2サブフェーズにおいて振動部に与える指令値の大きさは、第1サブフェーズにおいて振動部に与える指令値の大きさより小さく設定されてもよい。
さらに別の実施の形態に従う樹脂成形品の製造方法は、上述の粉粒体供給方法のステップと、供給された粉粒体である顆粒状の樹脂材料を用いて圧縮成形するステップとを含む。
<H.利点>
本実施の形態に従う粉粒体供給装置および粉粒体供給方法は、粉粒体が連続的に供給されるように振動部を制御する第1フェーズと、粉粒体が間欠的に供給されるように振動部を制御する第2フェーズとを採用する。このような粉粒体の供給形態の異なる複数のフェーズを採用することで、粉粒体の供給量をより高精度に制御できる。
また、本実施の形態に従う粉粒体供給装置および粉粒体供給方法が供給する粉粒体の典型例として顆粒状の樹脂材料を用いた場合には、各供給動作によって供給される樹脂材料の重量バラツキや目標量に対する過不足を抑制できるので、樹脂成形品の厚さの均一化を図ることができる。
さらに、樹脂成形品を電子部品の封止に適用した場合には、薄型パッケージあっても、パッケージ厚の均一化を図ることができる。
また、第2フェーズを複数のサブフェーズに分割して、単位時間あたりの供給量を異ならせることで、供給動作に要する全体の処理時間を延ばすことなく、粉粒体の供給量の制御性能をさらに高めることができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 樹脂成形装置、10 樹脂材料供給装置、11 トラフシュート、12 トラフ、13 トラフフィーダー、14 計量部、15 樹脂材料搬送トレイ、16 樹脂材料排出部、17 ストッカー、20 樹脂材料搬送部、30 圧縮成形部、31 受入モジュール、32 成形モジュール、33 払出モジュール、36 主搬送装置、37 副搬送装置、100 制御部、102 入力部、104 出力部、106 メインメモリ、108 光学ドライブ、108A 記録媒体、110 プロセッサ、112 ネットワークインターフェイス、114 計量部インターフェイス、116 振動部インターフェイス、118 内部バス、120 HDD、121 吐出口、122 汎用OS、124 リアルタイムOS、126 HMIプログラム、128 制御プログラム、151 凹部、171 供給口、172 ストッカーフィーダー、201 第1フェーズ、202 第2フェーズ、210 偏差算出部、212 演算部、214,216,234 選択部、218 指令値保持部、220 タイマー、222 差分器、224 微分器、226,236 比較部、230 パルス発生部、232 増幅部、241 第1サブフェーズ、242 第2サブフェーズ、311 基板受入部、331 樹脂成形品保持部、P 樹脂材料、S 基板、T 樹脂成形品、T1,T2 出力周期、Td,Td1,Td2 時間幅、
Y1,Y2 指令値の大きさ。
本発明のさらに別の局面に従えば、粉粒体が存在する粉粒体供給路を振動させることで、粉粒体を移動させて、粉粒体供給路に設けられた吐出口から供給対象物に、指定された目標量の粉粒体を供給する粉粒体供給方法が提供される。粉粒体供給方法は、供給開始直後の第1フェーズにおいて、粉粒体が連続的に供給されるように、粉粒体供給路に関連付けられた振動部振動させるステップと、第1フェーズの後にある第2フェーズにおいて、供給対象物への粉粒体の供給量が目標量に到達するまで、粉粒体が間欠的に供給されるように振動部を振動させるステップとを含む。
トラフ12は、粉粒体典型例である顆粒状の樹脂材料Pを供給する粉粒体供給路に相当する。トラフ12の一端はトラフシュート11と連通するように接続されており、トラフ12の他端には吐出口121が設けられている。吐出口121を通じて、樹脂材料Pが供給対象物の一例である樹脂材料搬送トレイ15に供給される。定常状態において、トラフシュート11およびトラフ12の内部には、ストッカー17から供給される樹脂材料Pが存在することになる。
また、第2フェーズ202における指値の大きさは、実際の使用において問題ない程度の値に適宜すればよい。例えば、第2フェーズ202の指令値の大きさを、第1フェーズ201の終了直前における指令値の大きさに対して、−50%〜+10%としてもよく、より具体的には、−50%、−45%、−40%、−35%、−30%、−25%、−20%、−15%、−10%、−9%、−8%、−7%、−6%、−5%、−4%、−3%、−2%、−1%、0%、+1%、+2%、+3%、+4%、+5%、+6%、+7%、+8%、+9%、+10%の中から選択される二つの間としてもよいし、これらの中から選択される少なくとも一つとしてもよい。
なお、第2サブフェーズ242において指令値の大きさを変更したとしても、第2サブフェーズ242において供給される樹脂材料Pの量は極めて微量であるため、トラフ12に残留する樹脂材料Pの分布状態への影響は無視でき、次回の樹脂材料Pの供給処理への影響も無視できる。
上述の図9(A)〜(C)には、典型例を示すものであり、樹脂材料Pの供給量の実績値が目標量に近付くにつれて、単位時間あたりの供給量を減じることができれば、どのような方法を採用してもよい。例えば、図9(B)に示す処理の第2サブフェーズ242において、出力周期をT2とせずに第1サブフェーズ241と同じ出力周期T1として、時間幅Tdをもつ指定値の大きさY2のみを、第1サブフェーズの指値の大きさY1より小さくしてもよい。
例えば、樹脂材料Pの供給開始指令を受けた後に算出される指令初期値(図5のステップS3参照)を、樹脂材料Pの供給量が終了判定値に到達するまで、そのまま出力し続けてもよい。例えば、トラフ12に残留する樹脂材料Pの分布状態が安定している場合には、指令値として一定値を出力した場合であっても、十分な制御性能を得ることができる。
さらに別の実施の形態に従えば、粉粒体が存在する粉粒体供給路を振動させることで、粉粒体を移動させて、粉粒体供給路に設けられた吐出口から供給対象物に、指定された目標量の粉粒体を供給する粉粒体供給方法が提供される。粉粒体供給方法は、供給開始直後の第1フェーズにおいて、粉粒体が連続的に供給されるように、粉粒体供給路に関連付けられた振動部振動させるステップと、第1フェーズの後にある第2フェーズにおいて、供給対象物への粉粒体の供給量が目標量に到達するまで、粉粒体が間欠的に供給されるように振動部を振動させるステップとを含む。
1 樹脂成形装置、10 樹脂材料供給装置、11 トラフシュート、12 トラフ、13 トラフフィーダー、14 計量部、15 樹脂材料搬送トレイ、16 樹脂材料排出部、17 ストッカー、20 樹脂材料搬送部、30 圧縮成形部、31 受入モジュール、32 成形モジュール、33 払出モジュール、36 主搬送装置、37 副搬送装置、100 制御部、102 入力部、104 出力部、106 メインメモリ、108 光学ドライブ、108A 記録媒体、110 プロセッサ、112 ネットワークインターフェイス、114 計量部インターフェイス、116 振動部インターフェイス、118 内部バス、120 HDD、121 吐出口、122 汎用OS、124 リアルタイムOS、126 HMIプログラム、128 制御プログラム、151 凹部、171 供給口、172 ストッカーフィーダー、201 第1フェーズ、202 第2フェーズ、210 偏差算出部、212 PID演算部、214,216,234 選択部、218 指令値保持部、220 タイマー、222 差分器、224 微分器、226,236 比較部、230 パルス発生部、232 増幅部、241 第1サブフェーズ、242 第2サブフェーズ、311 基板受入部、331 樹脂成形品保持部、P 樹脂材料、S 基板、T 樹脂成形品、T1,T2 出力周期、Td,Td1,Td2 時間幅、Y1,Y2 指令値の大きさ。

Claims (14)

  1. 粉粒体が存在する粉粒体供給路を振動させることで、前記粉粒体を移動させて、前記粉粒体供給路に設けられた吐出口から供給対象物に前記粉粒体を供給する粉粒体供給装置であって、
    前記粉粒体供給路を振動させる振動部と、
    前記供給対象物への前記粉粒体の供給量を計量する計量部と、
    前記供給量が指定された目標量となるように、前記振動部の振動を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、供給開始直後の第1フェーズにおいて、前記粉粒体が連続的に供給されるように前記振動部を制御するとともに、前記第1フェーズの後にある第2フェーズにおいて、前記粉粒体が間欠的に供給されるように前記振動部を制御する、粉粒体供給装置。
  2. 前記制御部は、前記第2フェーズにおいて、パルス状の指令値を前記振動部に与える、請求項1に記載の粉粒体供給装置。
  3. 前記制御部は、前記第1フェーズにおいて前記振動部に与えた指令値の大きさに基づいて、前記第2フェーズにおける指令値の大きさを決定する、請求項1または2に記載の粉粒体供給装置。
  4. 前記第2フェーズは、第1サブフェーズと前記第1サブフェーズの後にある第2サブフェーズとを含み、
    前記制御部は、前記第2サブフェーズにおける単位時間あたりの供給量が前記第1サブフェーズにおける単位時間あたりの供給量より少なくなるように、前記第1サブフェーズおよび前記第2サブフェーズにおいて、前記振動部を制御する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の粉粒体供給装置。
  5. 前記制御部は、前記第2サブフェーズにおいて前記振動部に指令値を与える周期を、前記第1サブフェーズにおいて前記振動部に指令値を与える周期より長くする、請求項4に記載の粉粒体供給装置。
  6. 前記制御部は、前記第2サブフェーズにおいて前記振動部に与える指令値の大きさを、前記第1サブフェーズにおいて前記振動部に与える指令値の大きさより小さくする、請求項4または5に記載の粉粒体供給装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の粉粒体供給装置と、
    前記粉粒体供給装置により供給された前記粉粒体である顆粒状の樹脂材料を用いて圧縮成形する圧縮成形部とを備える、樹脂成形装置。
  8. 粉粒体が存在する粉粒体供給路を振動させることで、前記粉粒体を移動させて、前記粉粒体供給路に設けられた吐出口から供給対象物に、指定された目標量の前記粉粒体を供給する粉粒体供給方法であって、
    供給開始直後の第1フェーズにおいて、前記粉粒体が連続的に供給されるように、前記粉粒体供給路に関連付けられた振動部の振動させるステップと、
    前記第1フェーズの後にある第2フェーズにおいて、前記供給対象物への前記粉粒体の供給量が前記目標量に到達するまで、前記粉粒体が間欠的に供給されるように前記振動部を振動させるステップとを備える、粉粒体供給方法。
  9. 前記第2フェーズにおいて前記振動部を振動させるステップは、パルス状の指令値を前記振動部に与えるステップを含む、請求項8に記載の粉粒体供給方法。
  10. 前記第2フェーズにおける指令値の大きさは、前記第1フェーズにおいて前記振動部に与えられた指令値の大きさに基づいて決定される、請求項8または9に記載の粉粒体供給方法。
  11. 前記第2フェーズは、第1サブフェーズと前記第1サブフェーズの後にある第2サブフェーズとを含み、
    前記第2フェーズにおいて前記振動部を振動させるステップは、前記第2サブフェーズにおける単位時間あたりの供給量が前記第1サブフェーズにおける単位時間あたりの供給量より少なくなるように、前記第1サブフェーズおよび前記第2サブフェーズにおいて、前記振動部を制御するステップを含む、請求項8〜10のいずれか1項に記載の粉粒体供給方法。
  12. 前記第2サブフェーズにおいて前記振動部に指令値を与える周期は、前記第1サブフェーズにおいて前記振動部に指令値を与える周期より長く設定される、請求項11に記載の粉粒体供給方法。
  13. 前記第2サブフェーズにおいて前記振動部に与える指令値の大きさは、前記第1サブフェーズにおいて前記振動部に与える指令値の大きさより小さく設定される、請求項11または12に記載の粉粒体供給方法。
  14. 請求項8〜13のいずれか1項に記載の粉粒体供給方法のステップと、
    前記供給された粉粒体である顆粒状の樹脂材料を用いて圧縮成形するステップとを備える、樹脂成形品の製造方法。
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