JP2019181739A - 成形用金型 - Google Patents

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【課題】成形プロセスの冷却過程において、従来よりも均一に冷却することが可能な成形用金型を提供する。【解決手段】成形用金型を構成する金型部材1に設けられた冷却媒体流路10は、金型部材1の第1深さ位置に配置され、一端に冷却媒体を導入する冷却媒体導入口14を有する第1流路11と、第1深さ位置よりも浅い第2深さ位置に配置され、少なくとも一端に冷却媒体を排出する冷却媒体排出口15を有する第2流路12と、第1流路11と第2流路12とを接続し、冷却媒体Cを第1流路11から第2流路12に流通させる複数の接続流路13とを有する。そして接続流路13から第2流路12に流入する冷却媒体Cが、冷却媒体排出口15に向かうように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、成形用金型に関する。
近年、各種機械及び自動車等の構造部品、圧力容器、及び管状の構造物等に使用される複合材料成形体の材料として、強化繊維と熱可塑性樹脂繊維とが連続して均一に混じり合った複合糸、及び複合糸からなる布帛が提案されている。このような布帛を用いた成形体の成型方法として、例えば、特許文献1には、布帛を280℃に加熱した成形用金型(以下、単に「金型」とも言う。)のキャビティ内に配置し、布帛の熱可塑性樹脂部分を溶融した後に、金型を50℃に冷却して固化することにより成形体を獲る方法が提案されている。
成形プロセスにおける金型の冷却は、金型内部に穴を設けて冷却媒体流路とし、この冷却媒体流路に、冷水等の冷却媒体を流通させることによって行う場合が多い(例えば、特許文献2参照)。
特開2015−101794号公報 国際公開第2010/131681号
上記冷却媒体を用いた金型の冷却では、冷却媒体は、金型の熱を奪いながら冷却媒体流路を進むため、冷却媒体流路の下流側に進むに従って冷却溶媒の温度が上昇する。その結果、金型の冷却媒体流路上流側の部分は比較的良好に冷却されるものの、冷却媒体流路下流側の部分は上流側の部分ほど冷却されず、金型の冷却媒体流路上流側の部分と下流側の部分とで温度差が生じ、金型を均一に冷却できず、その結果として冷却時間が長くなる問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、成形プロセスの冷却過程において、従来よりも均一に冷却することが可能な成形用金型を提供することにある。
上記課題を解決する本発明は、以下の通りである。
[1]複数の金型部材からなり、該複数の金型部材で構成されるキャビティ内で成形体を形成するための成形用金型であって、
前記複数の金型部材のうちの複数が、冷却媒体が流通する複数の冷却媒体流路を備え、
各冷却媒体流路は、
前記金型部材の第1深さ位置に配置され、一端に前記冷却媒体を導入する冷却媒体導入口を有する第1流路と、
前記第1深さ位置よりも浅い第2深さ位置に配置され、少なくとも一端に前記冷却媒体を排出する冷却媒体排出口を有する第2流路と、
前記第1流路と前記第2流路とを接続し、前記冷却媒体を前記第1流路から前記第2流路に流通させる複数の接続流路と、
を有し、
前記接続流路から前記第2流路に流入する前記冷却媒体が、前記冷却媒体排出口に向かうように構成されていることを特徴とする成形用金型。
[2]前記第2流路の断面積が前記第1流路の断面積よりも小さい、前記[1]に記載の成形用金型。
[3]前記接続流路の断面積が前記第1流路の断面積よりも小さい、前記[2]に記載の成形用金型。
[4]前記第2流路の両端に前記冷却媒体排出口が設けられている、前記[1]〜[3]のいずれか一項に記載の成形用金型。
[5]前記金型部材は、第1材料からなる第1部分と、第1材料よりも熱伝導率が高い第2材料からなる第2部分とを有し、前記第1流路は前記第1部分に設けられ、前記第2流路は前記第2部分に設けられている、前記[1]〜[4]のいずれか一項に記載の成形用金型。
[6]前記第1材料は熱伝導率が50W/m・K以下である金属を含む、前記[5]に記載の成形用金型。
[7]前記第2材料は熱伝導率が100W/m・K以上である金属を含む、前記[5]または[6]に記載の成形用金型。
[8]前記第2流路は、前記金型部材の表面形状に沿って設けられている、前記[1]〜[7]のいずれか一項に記載の成形用金型。
[9]前記複数の金型部材のうちの前記複数が、前記第2深さ位置よりも浅い第3深さ位置に配置されたヒーターをさらに備える、前記[1]〜[8]のいずれか一項に記載の成形用金型。
[10]前記ヒーターは、前記金型部材の表面形状に沿って設けられている、前記[9]に記載の成形用金型。
[11]前記第3深さ位置は、前記金型部材の表面から5mm以上100mm以下の深さ位置である、前記[9]または[10]に記載の成形用金型。
[12]前記第2深さ位置と前記第3深さ位置との差は5mm以上100mm以下である、前記[9]〜[11]のいずれか一項に記載の成形用金型。
本発明によれば、成形プロセスの冷却過程において、成形用金型を従来よりも均一に冷却することができる。
本発明による成形用金型を構成する金型部材の一例を示す図である。 本発明による成形用金型を構成する金型部材の別の例を示す図である。 2つの冷却媒体排出口を有する金型部材を示す図である。 第2流路の断面積が第1流路の断面積よりも小さい金型部材を示す図である。 第2流路および接続流路の断面積が第1流路の断面積よりも小さい金型部材を示す図である。 第2流路が、第1流路が設けられた部分の材料よりも熱伝導率が高い材料で構成された部分に設けられた金型部材を示す図である。 第2流路が金型部材の表面形状に沿って設けられた金型部材を示す図である。 ヒーターが設けられた金型部材を示す図である。 ヒーターが金型部材の表面形状に沿って設けられた金型部材を示す図である。 実施例1に用いた金型部材の詳細を示す図である。 比較例1に用いた金型部材の詳細を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。本発明による成形用金型は、複数の金型部材からなり、該複数の金型部材で構成されるキャビティ内で成形体を形成するための成形用金型であり、上記複数の金型部材のうちの複数が、冷却媒体が流通する複数の冷却媒体流路を備える。ここで、各冷却媒体流路は、金型部材の第1深さ位置に配置され、一端に前記冷却媒体を導入する冷却媒体導入口を有する第1流路と、第1深さ位置よりも浅い第2深さ位置に配置され、少なくとも一端に冷却媒体を排出する冷却媒体排出口を有する第2流路と、第1流路と第2流路とを接続し、冷却媒体を第1流路から第2流路に流通させる複数の接続流路とを有し、接続流路から第2流路に流入する冷却媒体が、冷却媒体排出口に向かうように構成されていることを特徴とする。
上述のように、従来の冷却媒体を用いた金型の冷却では、冷却媒体は、冷却媒体流路の下流側に進むに従って温度が上昇する。その結果、金型の冷却媒体流路上流側の部分と下流側の部分とで温度差が生じ、金型を均一に冷却することができない。
本発明者らは、こうした金型の冷却媒体流路上流側の部分と下流側の部分との間の温度差を低減して、金型をより均一に冷却する方途について鋭意検討した。その結果、冷却媒体流路を、第1流路と、該第1流路よりも浅い位置に設けられた第2流路と、これら2つの流路を接続する複数の接続流路とで構成し、第1流路の冷却媒体導入口から冷却媒体を導入して第2流路の冷却媒体排出口から排出するように構成することに想到したのである。
冷却媒体流路を上述のように構成することによって、実質的な金型の冷却流路である第2流路の上流と下流との間において、接続流路から、第2流路を流れる冷却媒体よりも温度の低い冷却媒体が第2流路に流入する。その結果、金型の第2流路のより下流側の部分をより冷却できるようになり、金型の第2流路上流側の部分と下流側の部分との差を低減して、金型をより均一に冷却することができる。
図1は、本発明による成形用金型を構成する金型部材の一例を示す図である。この図に示した金型部材1は、第1深さ位置d1に配置された第1流路11と、第1深さ位置d1よりも浅い第2深さ位置d2に配置された第2流路12と、第1流路11と第2流路12とを接続する複数の接続流路13とからなる冷却媒体流路10を備える。
第1流路11は、主に第2流路12に冷却媒体Cを供給するための流路であり、その一方の端部11aに冷却媒体Cを導入するための冷却媒体導入口14が設けられている。また、第2流路12は、金型を冷却するための実質的な冷却流路であり、その少なくとも一方の端部12aに冷却媒体Cを排出するための冷却媒体排出口15が設けられている。
そして、接続流路13は、上記第1流路11と第2流路12とを接続する流路であり、第1流路11を流通する冷却媒体Cの一部を第2流路12に流入させ、第2流路12に流入した冷却媒体Cが冷却媒体排出口15に向かうように構成されている。
このような金型部材1において、冷却媒体導入口14から導入された冷却媒体(例えば、冷水)Cは、第1流路11の下流側の端部11bに向かって進む。その途中、接続流路13にて、冷却媒体Cの一部が接続流路13に流入して上昇し、第2流路12内に流入する。
第1流路11の端部11bに到達した冷却媒体Cは、接続流路13に流入して上昇し、第2流路の上流側の端部12bに流入する。そして、第2流路12に流入した冷却媒体Cは、接続流路13から合流した冷却媒体Cとともに、第2流路12を下流側の端部12aに向かって進み、冷却媒体排出口15から排出される。
このような冷却媒体Cの流れにおいて、第2流路12を一方の端部12bから他方の端部12aに流れる過程で、接続流路13から、より温度の低い冷却媒体Cが合流する。これにより、第2流路12の下流側を流通する冷却媒体Cの温度を従来に比べて低下させることができ、金型をより均一に冷却することができるようになる。
なお、図1に示した金型部材1においては、3つの接続流路13が設けられているが、3つに限定されず、2つ、あるいは4つ以上設けることもできる。また、図1に示した金型部材1においては、接続流路13は、第1流路11および第2流路12に対して垂直に設けられているが、垂直である必要はなく、傾いた状態で設けられてもよい。
また、第2流路12の端部12bに設けられた冷却媒体排出口15は、図1においては、冷却媒体導入口14と同じ側に設けられているが、図2に示す金型部材2のように、冷却媒体導入口14とは反対側の端部12bに設けてもよい。さらに、冷却媒体排出口15は、図3に示す金型部材3ように、第2流路12の両端12a,12bに設けてもよい。この場合、冷却媒体Cをより速やかに排出できるようになり、金型の冷却効率を高めることができる。
図4は、本発明による成形用金型を構成する金型部材の別の例を示している。この図に示した金型部材4の特徴は、第2流路12の断面積が、第1流路11の断面積よりも小さく構成されていることである。このように構成することによって、第2流路12を流通する冷却媒体Cの流速を高めることができ、例えば冷却媒体Cとして冷水を用いた場合に、冷却によって発生した水蒸気を冷却媒体流路10から速やかに排出できるようになり、冷却効率を高めることができる。なお、本発明において、「断面積」は、流路の延在方向に垂直な断面の面積を意味している。
また、図5に示す金型部材5のように、接続流路13の断面積についても、第1流路11の断面積よりも小さく構成されていることが好ましい。このように構成することによって、接続流路13を流通する冷却媒体Cの流速をより高めることができ、例えば冷却媒体Cとして冷水を用いた場合に、冷却によって発生した水蒸気を冷却媒体流路10からより速やかに排出できるようになり、冷却効率をより高めることができる。
また、図6に示す金型部材6のように、金型部分6を、第1材料からなる第1部分6aと、第1材料よりも熱伝導率が高い第2材料からなる第2部分6bとで構成し、第1流路11が第1部分6aに設けられ、第2流路12は第2部分6bに設けられていることが好ましい。
上述のように、本発明における成形用金型の金型部材において、第1流路11は、主に第2流路12に冷却媒体Cを供給するための流路として用いられる。そのため、冷却媒体導入口14から導入された冷却媒体Cは、第1流路11を流通する過程で温度が上昇しないことが好ましい。一方、第2流路12は、金型を冷却するための実質的な冷却流路として用いられる。そのため、第2流路12は、金型を速やかに冷却できることが好ましい。
こうしたことから、金型部分6を、第1材料からなる第1部分6aと、第1材料よりも熱伝導率が高い第2材料からなる第2部分6bとで構成し、冷却媒体Cの温度を低下させたくない第1流路11を第1部分6aに設け、金型を積極的に冷却したい第2流路12は、第2部分6bに設けられていることが好ましい。これにより、第1流路11を流通する冷却媒体Cの温度の低下を抑制した状態で、接続流路13によってより低い温度の冷却媒体Cを第2流路12に供給できる。また、第2流路12を流通する冷却媒体Cによって、より効率的に金型を冷却することができる。
上記第1流路11が設けられる第1部分6aの材料(第1材料)としては、比較的熱伝導率が低い材料を用いることが好ましい。具体的には、熱伝導率が50W/m・K以下である金属を含むことが好ましい。こうした材料としては、炭素鋼や合金鋼、高速度鋼やマルエージング鋼、ステンレス鋼等が挙げられる。中でも、強度、価格および低熱伝導率の点で、第1材料はステンレス鋼を含むことが好ましい。
上記第2流路12が設けられる第2部分6bの材料(第2材料)としては、比較的熱伝導率が高い材料を用いることが好ましい。具体的には、熱伝導率が100W/m・K以上である金属を含むことが好ましい。こうした材料としては、アルミニウム合金や銅合金、純銅、アルミニウム等が挙げられる。中でも、強度、高熱伝導率および硬度の点で、第2材料は銅合金またはアルミニウム合金を含むことが好ましい。
また、図7に示す金型部材7のように、第2流路12は、金型部材7の表面形状に沿って設けられていることが好ましい。これにより、実質的な冷却流路である第2流路12と、金型部材6の表面との距離がどの場所でも同じになるため、金型をより均一に冷却することができる。
以上、本発明における金型部材に設けられた冷却媒体流路について説明したが、本発明による成形用金型を構成する複数の金型部材のうちの複数において、図8に示す金型部材8のように、第2深さ位置d2よりも浅い第3深さ位置d3に、成形プロセスの加熱過程において金型を加熱するためのヒーター16を配置することができる。
また、図9に示す金型部材9のように、ヒーター16は、金型部材9の表面形状に沿って設けられていることが好ましい。これは、ヒーター16を曲げることが可能なヒーター、例えば、フレキシブルヒーターや細径ヒーターで構成することにより行うことができる。これにより、成形プロセスの加熱過程の際に、金型を均一に加熱することができる。
また、ヒーター16が配置される第3深さ位置d3は、金型部材の表面から5mm以上100mm以下の深さ位置であることが好ましい。第3深さ位置d3を金型部材の表面から5mm以上にすることによって、成形プロセスにおいて金型部材に圧力を印加した際にヒーター16が破損するのを低減することができる。また、第3深さ位置d3を金型部材の表面から100mm以下にすることによって、ヒーター16から放出される熱をキャビティ面に良好に伝えることができる。より好ましくは70mm以下、さらに好ましくは50mm以下である。
さらに、第2流路12が配置される第2深さ位置d2と、ヒーター16が配置される第3深さ位置d3との差は、5mm以上100mm以下であることが好ましい。第2深さ位置d2と第3深さ位置d3との差を5mm以上とすることにより、成形プロセスにおいて金型部材に圧力を印加した際に第2流路12が変形するのを抑制することができる。また、第2深さ位置d2と第3深さ位置d3との差を100mm以下とすることにより、冷却媒体Cによるキャビティ面の冷却を素早く行うことができる。より好ましくは70mm以下、さらに好ましくは50mm以下である。
(実施例1)
金型は、図10に示した金型部材10を備える成形用金型を用意した。冷却配管(冷却媒体通路)を有する第1部分10aを構成する第1材料としては、銅合金(MATERION社製、商品名「MOLD MAX V」)を用い、ヒーター16を有する第2部分10bを構成する第2材料としては、ステンレス鋼(SUS304)を用いた。
冷却媒体流路10を構成する第1流路11および第2流路12の内径は、それぞれ10mm(断面積78.5mm2)、7.5mm(断面積44.2mm2)である。また、第1流路11および第2流路12は、キャビティ面から第1深さ位置d1=52.5mm、第2深さ位置d2=30mmにそれぞれ設けた。また、接続流路13の数は3つとした。
ヒーター16としては、棒状カートリッジヒーターを使用し、1000W(10mmΦ×400mm、ワット密度8.3W/cm2、株式会社八光電機製、商品名「GLE4103」)のものを用いた。ヒーター16は、第3深さ位置d3=7.5mmに配置した。
金型部材10の長さ、すなわち、第1流路11に沿った長さは300mm、横幅は50mmとした。また、第1部分の厚みは25mm、第2部分の厚みは45mmとした。金型部材10の詳細を表1に示す。
Figure 2019181739
上記成形用金型10を用い、成形プロセスの冷却過程を模擬した模擬冷却を行った。具体的には、棒状カートリッジヒーター16で成形用金型10全体が300℃以上となるように加熱後、冷却媒体導入口14に冷却水を13L/分の速度で通水し、成形用金型10の表面が150℃となるように冷却した。図10に示した成形用金型のキャビティ面の3箇所の温度測定点、すなわち、キャビティ面の中央、および第1流路11の上流および下流の上方の2箇所の温度を測定し、温度測定点のうちの1点が150℃になった時の他の温度測定点での温度との最大温度差、および全ての温度測定点での温度が150℃になるまでに要した時間を求めた。得られた結果を表1に示す。
(比較例1)
実施例1と同様に、キャビティ面の3箇所の温度測定点、すなわち、キャビティ面の中央、および第1流路11の上流および下流の上方の2箇所の温度を測定し、温度測定点のうちの1点が150℃になった時の他の温度測定点での温度との最大温度差、および全ての温度測定点での温度が150℃になるまでに要した時間を求めた。ただし、金型部材としては、図11に示した金型部材100を用いた。その他については実施例1と全て同じである。金型部材100の詳細、図11に示した温度測定点のうちの1点が150℃になった時の他の温度測定点での温度との最大温度差、および全ての温度測定点での温度が150℃になるまでに要した時間を表1に示す。
表1から明らかなように、実施例1においては、温度測定点の1点が150℃になった時の最大温度差が比較例1に比べて大きく低減されていることから、本発明による成形用金型10は、比較例1の成形用金型100に比べて金型を均一に冷却できることが分かる。また、実施例1においては、全ての温度測定点での温度が150℃になるまでに必要な時間が比較例1に比べて短いことから、本発明による成形用金型10は、金型の冷却時間を短縮できることも分かる。
本発明によれば、成形プロセスの冷却過程において、成形用金型を従来よりも均一に冷却することができる。
1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11 金型部分
6a,10a 第1部分
6b,10b 第2部分
10 冷却媒体流路
11 第1流路
11a,11b 第1流路の端部
12 第2流路
12a,12b 第2流路の端部
13 接続流路
14 冷却媒体導入口
15 冷却媒体排出口
16 ヒーター
C 冷却媒体
1 第1深さ位置
2 第2深さ位置
3 第3深さ位置

Claims (12)

  1. 複数の金型部材からなり、該複数の金型部材で構成されるキャビティ内で成形体を形成するための成形用金型であって、
    前記複数の金型部材のうちの複数が、冷却媒体が流通する複数の冷却媒体流路を備え、
    各冷却媒体流路は、
    前記金型部材の第1深さ位置に配置され、一端に前記冷却媒体を導入する冷却媒体導入口を有する第1流路と、
    前記第1深さ位置よりも浅い第2深さ位置に配置され、少なくとも一端に前記冷却媒体を排出する冷却媒体排出口を有する第2流路と、
    前記第1流路と前記第2流路とを接続し、前記冷却媒体を前記第1流路から前記第2流路に流通させる複数の接続流路と、
    を有し、
    前記接続流路から前記第2流路に流入する前記冷却媒体が、前記冷却媒体排出口に向かうように構成されていることを特徴とする成形用金型。
  2. 前記第2流路の断面積が前記第1流路の断面積よりも小さい、請求項1に記載の成形用金型。
  3. 前記接続流路の断面積が前記第1流路の断面積よりも小さい、請求項2に記載の成形用金型。
  4. 前記第2流路の両端に前記冷却媒体排出口が設けられている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の成形用金型。
  5. 前記金型部材は、第1材料からなる第1部分と、第1材料よりも熱伝導率が高い第2材料からなる第2部分とを有し、前記第1流路は前記第1部分に設けられ、前記第2流路は前記第2部分に設けられている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の成形用金型。
  6. 前記第1材料は熱伝導率が50W/m・K以下である金属を含む、請求項5に記載の成形用金型。
  7. 前記第2材料は熱伝導率が100W/m・K以上である金属を含む、請求項5または6に記載の成形用金型。
  8. 前記第2流路は、前記金型部材の表面形状に沿って設けられている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の成形用金型。
  9. 前記複数の金型部材のうちの前記複数が、前記第2深さ位置よりも浅い第3深さ位置に配置されたヒーターをさらに備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の成形用金型。
  10. 前記ヒーターは、前記金型部材の表面形状に沿って設けられている、請求項9に記載の成形用金型。
  11. 前記第3深さ位置は、前記金型部材の表面から5mm以上100mm以下の深さ位置である、請求項9または10に記載の成形用金型。
  12. 前記第2深さ位置と前記第3深さ位置との差は5mm以上100mm以下である、請求項9〜11のいずれか一項に記載の成形用金型。
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