JP2019181727A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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達夫 松本
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Abstract

【課題】インクジェット記録装置の印字不良を速やかに検知して、印字不良を減少させる。【解決手段】インク粒子を噴出するノズルにノズル駆動電圧を印加するノズル駆動回路と、噴出されたインク粒子に文字信号を帯電させる帯電電極と、帯電電極により帯電されたインク粒子の電荷量を計測する電荷量センサと、帯電電極により帯電されたインク粒子の飛翔方向を偏向させる偏向電極と、ノズル駆動回路、帯電電極、偏向電極および電荷量センサを制御する制御部とを備えるインクジェット記録装置であって、インク粒子ごとに、帯電電極によりかけた帯電電圧と、その帯電電圧をかけたときに、電荷量センサより測定される電荷量とを保持し、制御部は、電荷量が前記帯電電圧と前記電荷量が比例関係をなす値から所定の許容値より外れた場合は、印字不良が発生したと判定する。【選択図】 図5

Description

本発明は、インクジェット記録装置に係り、特に、速やかに印字不良を検知するのに好適なインクジェット記録装置に関する。
産業用のインクジェット記録装置は、生産ラインによる製造物に対して、インクをドット状にして吹き付けて、製品番号や製造年月日を製造物の表面に記録する装置であり、様々な製造分野の製造物に対して使用されている。
例えば、特許文献1には、そのようなインクジェット記録装置において、インク粒子を形成するのに最適なノズル駆動電圧(励振電圧)を容易に決定するため、ノズル駆動電圧の中央値を印字に用いるノズル駆動電圧として設定する技術が開示されている。
特開2010−17981号公報
例えば、特許文献1のインクジェット記録装置に見られるように、一般に帯電制御方式のインクジェット記録装置においては、ノズル駆動電圧(励振電圧)により生じるノズルの共振によりノズルからインクをインク粒子として噴出させている。
その際にノズル駆動電圧(励振電圧)が適切に設定されていないとか、インクの性能が経時変化して劣化するとか、インク圧力が適切に設定されていないとか、インク粘度が高過ぎるあるいは低過ぎるとかの要因で、印字が乱れる(印字不良)可能性がある。
印字不良がいったん発生した場合に、そのインクジェット記録装置で続けて印字をおこなうと、それ以降の印字についても印字不良になる可能性がある。
本発明の目的は、インクジェット記録装置の印字不良を速やかに検知して、印字不良を減少させることのできるインクジェット記録装置を提供することにある。
本発明のインクジェット記録装置の構成は、好ましくは、インク粒子を噴出するノズルにノズル駆動電圧を印加するノズル駆動回路と、噴出されたインク粒子に文字信号を帯電させる帯電電極と、帯電電極により帯電されたインク粒子の電荷量を計測する電荷量センサと、帯電電極により帯電されたインク粒子の飛翔方向を偏向させる偏向電極と、ノズル駆動回路、帯電電極、偏向電極および電荷量センサを制御する制御部とを備えるインクジェット記録装置であって、インク粒子ごとに、帯電電極によりかけた帯電電圧と、その帯電電圧をかけたときに、電荷量センサより測定される電荷量とを保持し、制御部は、電荷量が前記帯電電圧と前記電荷量が比例関係をなす値から所定の許容値より外れた場合は、印字不良が発生したと判定するようにしたものである。
本発明によれば、インクジェット記録装置の印字不良を速やかに検知して、印字不良を減少させることのできるインクジェット記録装置を提供することができる。
インクジェット記録装置の構成図である。 インクジェット記録装置の動作原理を示すための主要部の斜視図である。 インクジェット記録装置の機能ブロック図である。 電圧電荷量関係テーブルの正常時と異常時のときの例を示す図である。 印字不良検知処理を示すフローチャートである。 時間と帯電電圧信号の関係を示すグラフである。 正常時の帯電電圧と電荷量センサ出力の関係を示すグラフである。 正常時の時間と電荷量検出信号の関係を示すグラフである。 正常時の印字位置を示す図である。 異常時の時間と帯電電圧信号の関係を示すグラフである(その一)。 異常時の時間と帯電電圧信号の関係を示すグラフである(その二)。 図10の場合の印字位置を示す図である。 図11の場合の印字位置を示す図である。 操作表示部に表示される警告表示の例を示す図である。 インク劣化判定処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を、図1ないし図15を用いて説明する。
先ず、図1ないし図3を用いて、本実施形態のインクジェット記録装置の構成と動作原理について説明する。
インクジェット記録装置100は、図1に示されるように、インクジェット記録装置本体1と、印字ヘッド2とが、導管4により接続された形態である。
以下では、インクジェット記録装置100のインク供給経路という観点から説明する。インクジェット記録装置本体1には、循環するインク7Aを保持する主インク容器18が備えられており、主インク容器18には、主インク容器18内の液体が内部に保持されるのに適正な量である基準液面レベルに達しているか否かを検知する液面センサ46が備えられている。
主インク容器18は、主インク容器18内のインク7Aの粘度を把握するために、経路201を介して粘度測定器43に接続されている。その粘度測定器43は、経路202を介して経路の開閉をおこなう供給弁34に接続されており、供給弁34は経路203を介してインク7Aを吸引、圧送するために使用される供給ポンプ24に接続されている。
そして、供給ポンプ24は、経路204を介してインク7A中に混入している異物を除去するフィルタ(供給用)28に接続されている。
フィルタ(供給用)28は、経路205を介して供給ポンプ24から圧送されたインク7Aを印字するために適正な圧力に調整する減圧弁33に接続されており、減圧弁33は、経路206を介してノズルに供給されるインク7Aの圧力を測定する圧力計31が備えられている。
そして、圧力計31は、導管4内を通る経路207を介して印字ヘッド2内に備えられたノズル8と接続されている。
印字ヘッド2内のノズル8は、インク7Aを吐出する吐出口を備えており、ノズル8吐出口の直進方向には、印字に使用されないために帯電、偏向されずに直進的に飛翔するインク粒子7Cを捕捉するためのガター14が配置されている。
また、印字に使用されるインク粒子は、帯電電極11により帯電させられ、偏向電極12により、偏向される。また、帯電電極11と偏向電極12の間には、インク粒子の荷電量を計測するための電荷量センサ5が設置されている。
次に、インクジェット記録装置100のインク回収経路について説明する。
ガター14は、導管4内を通る経路212を介してインクジェット記録装置本体1内に配置されているインク中に混入している異物を除去するフィルタ(回収用)30と接続されており、フィルタ(回収用)30は、経路213を介して経路の開閉をおこなう回収弁35に接続されている。また、その回収弁35は、経路214を介してガター14により捕捉されたインク粒子7Cを吸引する回収ポンプ25と接続されている。そして、回収ポンプ25は、経路215を介して主インク容器18と接続されている。
次に、インク補給経路について説明する。
インクジェット記録装置本体1には、補充用のインクを保持する補助インク容器20が備えられており、補助インク容器20は、経路221を介して経路の開閉をおこなう補給弁36に接続されている。そして、補給弁36は、経路222を介して、インク供給経路203と接続された合流経路223に接続されている。
次に、インクジェット記録装置100の溶剤補給経路について説明する。
インクジェット記録装置本体1には、溶剤補給用の溶剤を保持する溶剤容器19が備えられており、溶剤容器19は、経路231を介して溶剤を吸引、圧送するために使用される補力液ポンプ27に接続されている。その補力液ポンプ27は、経路232を介して流路の開閉をおこなうために補力弁38に接続されており、補力弁38は、経路233を介して主インク容器18と接続されている。
次に、図2を用いてインクジェット記録装置の動作原理について説明する。
インクジェット記録装置の動作原理を説明するために、主要部を示すと、図2の斜視図に示されるようになる。
主インク容器18内のインク7Aは、供給ポンプ24に吸引、加圧されて、インク柱7Bとなってノズル8から吐出される。ノズル8には、電歪素子9が備えられており、この電歪素子9により、インクに所定の周波数で振動を加えてノズル8から吐出されるインク柱7Bを粒子化するようになっている。
これにより生成されるインク粒子7Cの単位時間あたりの数は、電歪素子9に印加するノズル駆動電圧(励振電圧)の周波数により決定され、その周波数と同数となる(例えば、70KHzのときは、1秒間あたりに生成するインク粒子7Cの数は、70000個)。
そして、インク粒子7Cは、印字情報に対応した大きさの電圧を帯電電極11により印加することによって、電荷を帯電させるようになっている。そして、帯電電極11で帯電させられたインク粒子7Cは、偏向電極12間の電界中を飛翔する。偏向電界は、5〜6[kV]の高電圧が印加された高圧電極と設置されたグランド電極との間に形成されており、帯電したインク粒子7Cは、偏向電極12によって、その帯電量に比例した力を受けて偏向させられ、印字対象物13へ向かって飛翔して着弾する。その際、インク粒子7Cは帯電量に応じて偏向方向の着弾位置は変化し、さらに偏向方向と直交する方向に生産ラインが印字対象物13を移動させることにより、偏向方向と直交した方向にも粒子を着弾させることが可能となり、複数の着弾粒子によって文字を構成し印字をおこなう。
また、このとき帯電電極11と偏向電極12の間にある電荷量センサ5により、インク粒子7Cの荷電量が計測される。
そして、印字に使用されなかったインク粒子7Cは偏向電極12間を直線的に飛翔して、ガター14により捕捉された後に経路を経由して、主インク容器18に回収される。
次に、図3を用いてインクジェット記録装置100の機能構成について説明する。
図3に示されるように、インクジェット記録装置100には、バス300を介してインクジェット記録装置100内部の各部を制御するMPU(Micro Processing Unit)52が備えられており、MPU52には、RAM(Random Access Memory)55、ROM(Read only Memory)56、ビデオRAM57、帯電信号発生回路61、電荷量センサ5、電荷量増幅回路62、ノズル駆動回路63、異常信号出力回路64が接続されおり、これらの回路等を制御するようになっている。
ここで、RAM55は、インクジェット記録装置100内で一時的にデータを記憶するメモリ素子である。ROM56は、プログラムなどを予め記憶するメモリ素子である。ビデオRAM57は、インク粒子7Cに帯電させるビデオデータを記憶しておくメモリ素子である。帯電信号発生回路61は、ビデオデータを帯電させる信号を発生する回路である。電荷量センサ5は、インク粒子の電荷量をセンシングするセンサである。電荷量増幅回路62は、電荷量センサ5の信号を増幅する回路である。ノズル駆動回路63は、ノズル8を駆動するための回路である。異常信号出力回路64は、印字不良などの異常が発生したときに、生産ラインに設置され、このインクジェット記録装置に接続された外部の機器に、異常信号を出力する回路である。インクジェット記録装置に接続された外部の機器とは、例えば、印字対象物を搬送するコンベアである。
また、MPU52には、バス300を介して、供給弁34、供給ポンプ24、回収ポンプ25、補力液ポンプ27、減圧弁33、回収弁35、補給弁36、補力弁38、帯電電極11、偏向電極12、および、操作表示部350が接続されており、MPU52はこれらの動作を制御するようになっている。
次に、インクジェット記録装置100が、印字をおこなう際の動作について説明する。
印字をおこなうに際しては、操作表示部350から入力された信号に応じて供給ポンプ24、回収ポンプ25、補力液ポンプ27がそれぞれ動作し、供給弁34が開放され減圧弁33で任意の圧力に調圧される。
次に、ノズル駆動回路63よりノズル8にノズル駆動電圧(励振電圧)を印加し、インクがノズル8より吐出される。
そして、ノズル8から吐出されたインク粒子7Cには、帯電信号発生回路61より帯電電極11に帯電電圧を印加され、帯電電極11によりインク粒子7Cは帯電させられる。
帯電させられたインク粒子7Cは、偏向電極12により発生させられた電界により飛翔方向が偏向され、印字対象物13に着弾して印字がおこなわれるようになっている。
一方、印字に用いられないインク粒子7Cは帯電、偏向されずガター14に補足される。補足されたインク粒子7Cは、回収ポンプ25により吸引され、主インク容器18に回収されるようになっている。
ここで、ノズル駆動電圧によるノズル8内のインク圧力脈動および噴出されたインクの表面張力によりインクは粒子化される。そのとき、インク粒子7Cの形状は、ノズル駆動電圧(励振電圧)の大きさに影響を受け、印字品質に影響を与える。このときに、印字品質に影響を与える要素として、インク圧力やインク粘度、インク温度、インクの劣化などがある。
次に、図4を用いて電圧電荷量関係テーブルについて説明する。
電圧電荷量関係テーブル400は、帯電電極11でインク粒子7Cに印加した帯電電圧に対して、インク粒子7Cから計測された電荷量と、そのインク粒子に対し、正常か異常かを判定した結果を格納するテーブルであり、図4に示されるように、帯電電圧400a、電荷量400b、判定結果400cのフィールドよりなる。
ここで、帯電電圧400aには、帯電電極11でインク粒子7Cに印加した帯電電圧の値が格納され、電荷量400bには、インク粒子7Cから計測された電荷量が格納され、判定結果400cには、それが正常か異常かの判定結果が格納される。
図4において、図4(a)が電圧電荷量関係テーブル400の全ての計測結果が正常であるとされるとき、図4(b)が電圧電荷量関係テーブル400の計測結果で異常なものがあるときを示している。
次に、図5ないし図14を用いて本実施形態のインクジェット記録装置における印字不良検知処理について説明する。
以下、図5に示される印字不良検知処理を示すフローチャートを用いて、各処理を説明する。
先ず、ノズル駆動回路63により電歪素子9に任意のノズル駆動電圧(励振電圧)を設定する。本実施形態の例として、縦8ドットを印字する時の動作を説明する。このとき、図6に示すような時間について縦一列分のインク粒子7Cに対して帯電電圧を印加する(S01)。
次に、各インク粒子7Cの電荷量を電荷量センサ5で測定し(S02)、その測定結果の信号を電荷量増幅回路62で増幅し、増幅した信号に基づいて各インク粒子7Cについて帯電電圧と電荷量の値をRAM55内の図4に示した電圧電荷関係テーブル400の帯電電圧400a、電荷量400bに格納する(S03)。
ここで、正常にインク粒子7Cに帯電された場合は、図7に示すように帯電電圧とインク粒子7Cの電荷量は比例関係になるという特性がある。なお、図7の縦軸は、電荷量センサ出力は、電圧で測定されるが、電荷量センサ出力電圧は、インク粒子7Cの電荷量に比例しているため、図7は、帯電電圧とインク粒子7Cの電荷量は比例関係を示すグラフとみなすことができる。
すなわち、印加した帯電電圧と電荷量センサ5の出力結果が比例関係にある場合には、後に吐出されるインク粒子7Cほど電荷量センサ5の出力は大きくなるが、その際、電荷量センサ5の出力は、一定の大きさで大きくなっていくので、図8に示すような直線(以下、「理想印字直線」という)が形成される。
そして、本実施形態に於ける望ましい帯電電圧と電荷量の比例関係とは、例えば、図8に示すように、各インク粒子7Cの計測結果が理想印字直線±1ドットピッチ相当分の範囲内に収まる状態をいう。これは、計測結果が理想印字直線±1ドットピッチ相当分の範囲内に収まる場合は実際に印字された文字等が誤読されるおそれが少ないからである。ここで、図8に示す理想印字直線の上方の点線は、許容範囲の上限値であり、理想印字直線の下方の点線は許容範囲の下限値である。これは、後述する図10、図11においても同様である。
図8に示す各インク粒子7Cの計測結果が理想印字直線±1ドットピッチ相当分の範囲内に収まっている場合の印字位置を示すと、図9のようになる。実線上の黒丸が理想の印字位置であり、各黒丸の上方向に1ピッチから下方向に1ピッチの範囲が実際に印字がおこなわれた際の許容範囲である。
帯電電圧と電荷量が比例関係に無い場合は、インク粒子7Cの計測結果の一つ以上が理想印字直線±1ドットピッチ相当分の範囲内から外れることとなり、例えば、図10に示すようになる。図10は、8個の帯電電圧に対する電荷量の内、4個が異常である場合である。この場合の印字は、許容範囲から外れるため、図12に示すように印字した結果が印字位置の許容範囲である理想印字位置±ドットピッチ範囲から外れることとなり、誤読されるおそれが生じることとなる。
また、別の例としては、図11に示すように、8個の帯電電圧に対する電荷量の内、最後の2個が異常である場合である。この場合には、図13に示されるように、印字位置がずれるおそれがある。
そして、RAM55内の電圧電荷関係テーブル400に格納された帯電電圧と電荷量が所定の許容範囲内において比例関係にあるか、すなわち、電荷量センサ5によりインク粒子7Cの全ての測定結果が図8に示す上方の点線と下方の点線の間の範囲内であるか否かを判定し(S04)、その判定結果を電圧電荷関係テーブル400の判定結果400cに格納する(S05)。すなわち、計測結果が図8に示す上方の点線と下方の点線の範囲内である場合、すなわち正常な場合は「○」、計測結果が図8に示す上方の点線と下方の点線の範囲内に無い場合、すなわち異常な場合は、「×」をRAM55内の電圧電荷関係テーブル400の判定結果400cに格納する。
印字不良の判定条件は、例えば、「×」が1個でもあれば不良と判定する(S06)。または、「×」が複数、すなわち2個以上あれば不良と判定するというように、条件設定はソフトウェアにより、設定できるようにしてもよい。
印字不良と判定した時は、インクジェット記録装置本体1の操作表示部350に、例えば、図14に示されように、『印字不良が発生しています』の様に警報を表示する。同時に印字するのを一時中断することにより、印字不良の印字物を増やさないようにすることができる。
次に、図15を用いてインク劣化判定処理について説明する。
前提条件として、図5の示した印字不良検知処理により、インクジェット記録装置に印字不良が発生したと判定した後に、インク劣化判定処理を実行する。
先ず、インク圧力が適切でないとき(S100:NO)、インク圧力を再設定し(S110)、インク粘度が適切でないとき(S101:NO)、インク粘度を調整し(S111)、インク温度が適切でないとき(S102:NO)、インク温度を調整する(S112)。
インク圧力を再設定は、例えば、保守者が減圧弁33の調整をおこなう。インク粘度の調整は、例えば、主インク容器18に補助インク容器20の粘度の高いインクを補充する。インク温度の調整は、例えば、インクのヒータをONにする。
それらのいずれもがそれぞれが適切なとき、ノズル駆動電圧 (励振電圧)設定が適切か否かを判定する(S103)。その方法は、例えば、特許文献1の図12、図13に示されるように、あるノズル駆動電圧の前後について、ノズル駆動電圧と電荷量が比例関係にあるとき、ノズル駆動電圧 (励振電圧)設定が適切であると判定することができる。
ノズル駆動電圧 (励振電圧)設定が適切でないとき(S103:NO)、励振電圧の自動設定をおこない(S113)、設定できるとき、すなわち、設定値があるときには(S114:YES)、インク劣化無しと判定し、設定値が無いときは(S114:NO)、インク劣化と判定し、インクジェット記録装置本体1の操作表示部350に、例えば『インクが劣化しています。インク交換してください』の様に警報を表示する(S115)。
上記においてノズル駆動電圧(励振電圧)設定値があり、インク劣化無しと判定した際、励振電圧設定が適切か否か判定したとき、元の設定値が適切で無い場合は、インクジェット記録装置本体1の操作表示部350に、例えば『ノズル駆動電圧(励振電圧)設定を見直してください』の様に警報を表示するようにしてもよい。
また、そのとき、インク圧力は適切であると判定されているが、例えば、適切な範囲を狭めて基準圧力に近づけるようにしてもよい。例えば、インク圧力の適切な範囲を半分に狭め、インク圧力がその範囲に無い場合は、インクジェット記録装置本体1の操作表示部350に、例えば、『インク圧力設定を基準値に近くなるよう設定を見直してください』の様に警報を表示する。
以上のように、本実施形態のインクジェット記録装置によれば、印字不良を速やかに検知し、印字不良の印字物大量発生を防ぐことができる。また、印字不良の検知後に、インクの劣化を判定し、保守者は、その対策をとることができるようになる。
1…インクジェット記録装置本体
2…印字ヘッド
4…導管
5…電荷量センサ
7A…インク(主インク容器18内)
7B…インク柱
7C…インク粒子
8…ノズル
9…電歪素子
11…帯電電極
12…偏向電極
13…印字対象物
14…ガター
18…主インク容器
19…溶剤容器
20…補助インク容器
24…供給ポンプ
25…回収ポンプ
27…補力液ポンプ
28…フィルタ(供給用)
30…フィルタ(回収用)
31…圧力計
33…減圧弁
34…供給弁
35…回収弁
36…補給弁
38…補力弁
43…粘度測定器
52…MPU
55…RAM
56…ROM
57…ビデオRAM
61…帯電信号発生回路
62…電荷量増幅回路
63…ノズル駆動回路
100…インクジェット記録装置
201〜207…経路(インク供給用)
212〜215…経路(インク回収用)
217…経路(排気用)
221〜222…経路(インク補給用)
223…合流経路
231〜233…経路(溶剤補給用)
300…バス
350…操作表示部
400…電圧電荷量関係テーブル

Claims (6)

  1. インク粒子を噴出するノズルにノズル駆動電圧を印加するノズル駆動回路と、噴出されたインク粒子に文字信号を帯電させる帯電電極と、前記帯電電極により帯電されたインク粒子の電荷量を計測する電荷量センサと、前記帯電電極により帯電されたインク粒子の飛翔方向を偏向させる偏向電極と、ノズル駆動回路、帯電電極、偏向電極および電荷量センサを制御する制御部とを備えるインクジェット記録装置であって、
    インク粒子ごとに、前記帯電電極によりかけた帯電電圧と、その帯電電圧をかけたときに、前記電荷量センサより測定される電荷量とを保持し、
    前記制御部は、電荷量が前記帯電電圧と前記電荷量が比例関係をなす値から所定の許容値より外れた場合は、印字不良が発生したと判定することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 帯電電圧と電荷量の比例関係からとらえられる直線からの電荷量の所定の許容値内にあるずれは、印字したときの1ドットピッチ相当分に収まることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. さらに、情報を表示する操作表示部を有し、
    前記制御部が、前記印字不良が発生したと判定したときに、前記操作表示部に、印字不良の警告を表示させることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  4. さらに、前記印字不良の発生を検知した場合、このインクジェット記録装置に接続された機器に、異常信号を出力する異常信号出力回路を備えることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  5. さらに、情報を表示する操作表示部を有し、
    前記制御部が、前記印字不良の判定の後に、インクの劣化を判定し、前記操作表示部に、インクの劣化についての情報を表示させることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  6. インク圧力、インクの粘度、インクの温度のそれぞれの調整の後、あるノズル駆動電圧の前後について、ノズル駆動電圧と電荷量が比例関係にあるようにノズル駆動電圧が設定できないとき、インクの劣化と判定することを特徴とする請求項5記載のインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023153039A1 (ja) * 2022-02-14 2023-08-17 株式会社日立産機システム インクジェットプリンタおよびインクジェットプリンタの制御方法

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