JP2019181211A - 芳香拡散装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安全にかつ容易に異種のエッセンシャルオイルまたはアロマオイルのブレンド芳香揮発成分を拡散する装置を提供する。【解決手段】 異なる種類のアロマオイルまたはエッセンシャルオイルを各々収容する複数のオイルカートリッジ4を内部に配置するハウジング2、3と、前記ハウジング内に設けられた送風機5と、を備え、前記複数のオイルカートリッジ4から揮発した、異なる種類の前記アロマオイルまたはエッセンシャルオイルの芳香揮発成分を前記ハウジング2、3内で混合し、放散することを特徴とする、芳香拡散装置である。【選択図】 図1

Description

本発明はアロマオイルやエッセンシャルオイルを収容した容器から揮発した芳香を混合し、拡散させる芳香混合拡散装置に関する。
従来、心身のリラクゼーション、美容、健康促進のためのアロマテラピーや、消臭や殺菌等を目的として、アロマオイルやエッセンシャルオイルを発生、拡散させる芳香発生装置が知られている。エッセンシャルオイル(精油)は、植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子などから抽出した天然の素材であり、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質である。アロマオイル(香油)は、エッセンシャルオイル(精油)をアルコールやキャリアオイルなどで希釈し、バーナーなどの器具を使い芳香を楽しんだり、或いはフレグランス効果を得るために化粧品として体に直接使用される油製品である。
ところで、アロマオイルやエッセンシャルオイルは、目的に応じて、又は使用者の好みに応じて複数種のオイルをブレンドして用いられることが多い。従来は、事前に複数のオイルを液体の状態でブレンドされたブレンドオイルを作成し、そのブレンドオイルを様々な方法によって揮発拡散させていた。しかし、ブレンド作業時に、オイルがこぼれる事故が起きたり、ごみ等が混入したり、ブレンド間違いにより、オイルのロスが発生するという問題があった。また、エッセンシャルオイルやアロマオイルの性質として、重く揮発しにくい成分が下方へ、軽く揮発しやすい成分が上方に存在しており、柑橘系のような揮発しやすい成分は先に揮発してしまい重い成分だけが残ってしまう。そのため、香りの成分が経時的に変化してしまうという問題があった。
特許文献1は、エッセンシャルオイルが収容された複数のエッセンシャルオイルカートリッジ(7〜11)と、カートリッジを保持するカートリッジユニット(6)を備え、各カートリッジから滴下された複数種のエッセンシャルオイルを吸収容器(6)に吸収させ、吸収容器から芳香気体を放香させるアロマテラピー装置を開示している。
特許文献2は、複数の気流管を束ねてバーチャル砲筒とし、気流管内の圧力を高めて気体を放出する気体放出装置を開示し、気流管には、香料を管壁に蓄積させた香り供給部30を設けることや、液体香料を用いる場合には、毛細管現象で香料蓄積機構31の微細構造の内部に香料を蓄積させることが記載されている。
特開2008−264189号公報 国際公開第2008/072744号
しかしながら、特許文献1のアロマテラピー装置では、エッセンシャルオイルの配合は容易になったものの、エッセンシャルオイルの原液を滴下するため、供給量を誤って吸収容器(6)の吸収量を超えた場合や事故で装置が倒れた場合に原液が漏れる可能性があり、安全性に課題が残る。
また、特許文献2の気体放出装置は、圧力を高める必要があり、また、毛細管現象を用いて液体香料を蓄積させるため装置が大型で煩雑になり、日常的な使用には向かない。また、安定的に、均一な香り成分を提供することは難しい。
そこで、本発明は、安全にかつ容易に、異種のエッセンシャルオイルまたはアロマオイルが混合された、混合芳香揮発成分を放散することが可能で、長時間にわたり均一な芳香成分を拡散できる、芳香拡散装置を提供する。
本発明は、異なる種類のアロマオイルまたはエッセンシャルオイルを収容する複数のオイルカートリッジを内部に保持するハウジングと、前記ハウジング内に設けられた送風機と、を備え、前記複数のオイルカートリッジから揮発した、異なる種類の前記アロマオイルまたはエッセンシャルオイルの芳香揮発成分を前記ハウジング内で混合し、放散することを特徴とする、芳香拡散装置である。
これによれば、送風機による気流により、複数のオイルカートリッジ内に収容された各種のアロマオイルまたはエッセンシャルオイル(以降、オイルとも称する)の揮発が促進され、各カートリッジ内から揮発した複数種類の芳香揮発成分が送風機および送風機による気流によって混合され放散される。そのため、アロマオイルまたはエッセンシャルオイルを原液の状態でブレンドすることなく、安全に、数種類がブレンドされた芳香を拡散できる。
また、例えば柑橘系等のオイルは揮発しやすい等、オイルによって揮発速度が異なるが、本発明によれば、それぞれの芳香成分の比率が経時的に変化することがなく、安定的に芳香を拡散できる。
前記ハウジング内には、ヒーターが設置されることが好ましい。
これにより、ヒーターの熱により暖められた空気がハウジング内で対流しオイルカートリッジに接触することにより、または直接オイルカートリッジ内のオイルを暖めることにより、カートリッジ内のオイルの揮発がさらに促進される。
また、前記オイルカートリッジにおいて、前記アロマオイルまたはエッセンシャルオイルは、カートリッジ底部から揮発することが好ましい。
これによれば、柑橘系などの軽い揮発成分だけが勢いよく揮発してしまうのを防ぐことができ、軽い成分と重い成分両方を含め送風機により対流しながら放散されるため、安定的な香りを放散することが可能である。
前記オイルカートリッジは、前記アロマオイルまたはエッセンシャルオイルを収容する容器本体と、前記容器本体の開口部を密閉するように設けられ、撥油性であり、PTFEからなる多孔質フィルムである通気性フィルムと、開口部を有し、前記通気性フィルムの上から前記容器本体に嵌合される蓋部とを有し、前記アロマオイルまたはエッセンシャルオイルの芳香揮発成分が前記容器本体の開口部、前記通気性フィルムおよび前記蓋部の開口部を通過し、前記通気性フィルムが下側、前記容器本体が上側にして配置されることが好ましい。
PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)は酸やアルカリの腐食に強く、その多孔膜は撥水性に富み、水を通さず空気・蒸気を通す材料である。本発明では撥油性のPTFE通気性フィルムを用いているため、通気性フィルムにオイルが接触してもオイルが浸透することはなく、芳香揮発成分だけが通過する。このため、通気性フィルムを下方にして設置しても、オイルがこぼれることなく、安全に使用できる。また、PTFEは耐薬品性に優れているため、通気性フィルムがオイルにより溶ける虞がなく、長期間にわたり安全に使用できる。
前記オイルカートリッジは、前記送風機よりも上方かつ下流側に設置されることが好ましい。
これにより、オイルカートリッジの下方に設けられた揮発部(通気性フィルム)に送風機からの気流が直接当たり、オイルの揮発が促進される。また、各オイルカートリッジからの揮発成分を十分に混合してから放散することができる。
前記オイルカートリッジは、前記送風機よりも上方かつ上流側に設置されることが好ましい。
一般的に大気より芳香揮発成分の方が比重が重いため、下部に気室を設け混合することで、複数のオイルカートリッジから揮発した異なる芳香揮発成分が、送風機により効率よく混合される。
前記芳香拡散装置は、前記オイルカートリッジを保持するカートリッジ保持部およびヒーターを備える、カートリッジ保持ユニットと、前記カートリッジ保持ユニットの下方に接合され、内部にファンを備えるファン内蔵ユニット、および、前記カートリッジ保持ユニットの上部を覆う、カバーを含み、空気の吸気口が前記カバーに設けられ、混合芳香揮発成分を含む気体を放出する放出口が前記ファン内蔵ユニットに設けられていることが好ましい。
本発明の芳香拡散装置により、アロマオイルまたはエッセンシャルオイルを原液のまま混合することなく、揮発状態で混合された芳香揮発成分を放散することができ、安全性が高い。また、各オイルの配合比が経時的に安定した芳香成分を放散できる。
本発明の第一実施形態における芳香拡散装置1の断面図である。 同実施形態において、カバー部およびオイルカートリッジを取り外した状態の芳香拡散装置の斜視図である。 同実施形態において、オイルカートリッジの断面図である。 本発明の第二実施形態における芳香拡散装置201のカバー部およびオイルカートリッジを取り外した状態の斜視図である。 同実施形態において、カートリッジ保持ユニットYをファン内蔵ユニットXから取り外した状態の斜視図である。 同実施形態において、カートリッジ保持ユニットYをファン内蔵ユニットXから取り外した状態における、カートリッジ保持ユニットYの底面図である。
本発明の第一実施形態における芳香拡散装置1について、図1〜3を参照して以下に説明する。
第一実施形態の芳香拡散装置1は、図1〜図2に示すように、装置本体2とカバー部3からなるハウジングと、ハウジング内に配置され、複数のオイルカートリッジ4が載置されるカートリッジ保持部24と、送風機であるファン5と、ヒーターユニット6を備える。装置本体2は、筒状の本体上部21、本体中部22、筒状の本体下部23が嵌合して構成される。本体下部23は本体上部21よりも断面積が大きく、本体中部22は下方へ拡径するための段部を有し、前記段部の内壁部には水平で円形のカートリッジ保持部24を有する。
カートリッジ保持部24は、中央から放射状に延びるリブ25と環状なリブ26を有し、図1に示すようにハウジング内を上領域Aと下領域Bに分割している。上領域Aは、オイルカートリッジ4が保持される領域であり、下領域Bはファン5を含む領域になっている。カートリッジ保持部24上には、最大5個の複数のオイルカートリッジ4を配置し保持できる。複数のオイルカートリッジ4は着脱可能である。カートリッジ保持部24には、リブ25、26以外の場所が開口部27として形成される。カートリッジ保持部24は、上述した形態に限定することはなく、例えば各オイルカートリッジ4をハウジングの本体上部21の内壁部に設けた固定部により吊り下げて保持することも可能である。
複数のオイルカートリッジ4には、それぞれ異なる種類のアロマオイルまたはエッセンシャルオイルの原液(以降、オイルとも称する)が収容されている。すなわち、一つのオイルカートリッジには一種類のオイルが収容され、他のオイルカートリッジには他の一種類のオイルを収容している。例えば、5本のオイルカートリッジが配置されている場合、一例としてオイルカートリッジ4aにはオレンジ精油、オイルカートリッジ4bにはレモン精油、オイルカートリッジ4cにはティーツリー精油、図示しない他の二つのオイルカートリッジにはクローブ精油およびサンダルウッド精油が収容され、その結果、5種類のオイルの混合芳香成分が放散される。
複数のオイルカートリッジ4は全てが異なる種類のオイルを収容する必要はなく、例えば、3本のオイルカートリッジがオレンジ精油を収容し、2本のオイルカートリッジがサンダルウッド精油を収容する等、同じ種類のオイルを収容したオイルカートリッジを含むことも可能である。オイルカートリッジ4全体として少なくとも2種類のオイルが収容される。また、互いに収容されるオイルが異なるオイルカートリッジが2本以上含まれる。
上記の例の他、オイルカートリッジ4aに二種類以上のオイルを収容し、他のオイルカートリッジ4bに他の二種類以上オイルを収容するなど、様々な形態が可能である。
カバー部3は、装置本体2の本体上部21の開口部を覆うものであり、装置本体2に対して着脱可能である。カバー部3の上面には、図1の紙面垂直方向に延びるように開口する、複数の楕円形の放出口31が形成されている。ファン5は、本体中部22および本体下部23で形成される領域内、すなわち下領域B内に設けられる。本実施形態においては、ファン5としてプロペラファン等の軸流ファンを用いている。ファン5は、複数のオイルカートリッジ4よりも下方に設けられており、上方向への流れを形成する。従って、オイルカートリッジ4はファン5よりも下流側に存在する。各々のオイルカートリッジ4内に収容されたオイルが揮発した各々の芳香揮発成分は、ファン5によって、または、ファン5によって作られる気流によって、混合され混合芳香揮発成分となり、放出口31から放出され、周囲に拡散される。また、装置本体2の本体下部23の側面には、図示しない吸気口が形成され、外部の空気が装置本体2に取り込まれる。
装置本体2の本体下部23の底部領域には、ヒーターユニット6が配置される。また、下領域B内の、ファン5とオイルカートリッジ4の間の領域には温度センサ7が取り付けられる。温度センサ7によって温度を測定し、図示しないヒーター制御部によって、ハウジングの下領域Bの温度が35〜50度になるようにヒーターユニット6を制御している。
カートリッジ保持部24の裏面には、ファン5を駆動するモータ部51が取り付けられ、軸部を介してファン5を駆動する。
ハウジングの外周部には、ファン5およびヒーターユニット6の駆動を制御するスイッチ8が設けられている。使用者がスイッチ8をONにすれば、ファン5およびヒーターユニット6が駆動し、暖められた空気がハウジング内を対流する。
次に、オイルカートリッジ4の構造について説明する。図3に示すように、オイルカートリッジ4は開口部を有する円筒状の容器本体41と、前記容器本体41の開口部を密閉するように設けられた円形の通気性フィルム42と、前記通気性フィルム42の上から前記容器本体41に嵌合される、上面視で円形の蓋部43とを有する。
蓋部43は開口部44を有している。蓋部43内面と容器本体41の外面はねじによって係合し、蓋部43と容器本体41の間に配置される通気性フィルム42を圧力により固定し、密閉させている。密閉する方法として、粘着層を有する通気性フィルム42を使用することも可能であるが、粘着剤自体がオイルにより溶け、粘着(糊)成分が香りに影響を及ぼすことや、隙間から漏れることが想定されるため、圧力により密閉する方が好ましい。
容器本体41は、耐薬品性の優れる材料から成り、例えば、ガラス、ステンレス、PTFE製が好ましい。容器にPTFEが用いられた場合は、PTFEは気体も液体も通さない材料が好ましい。
前記通気性フィルム42は撥油性であり、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)からなる多孔質フィルムである。PTFEは耐薬品性に優れ、エッセンシャルオイルやアロマオイルの原液に長時間接触しても、溶けることはない。前記通気性フィルム42の厚みは0.1mm〜0.8mmが好ましい。厚みが0.1mmより小さいとフィルムが物理的衝撃に弱いという欠点があり、厚みが0.8mmより大きいと、揮発したオイルが通過しにくく、香りの発生が不十分になる。前記通気性フィルムは単層で用いてもよいし、複層で用いてもよいが、複層で用いた場合も、複層での厚みが0.8mm以下であることが好ましい。本実施形態においては、トーブツテクノ株式会社製、商品番号SEF−010−1を用い、外径12mm、厚み0.2mm、孔径1.5μm(JISK3832に従い測定)、耐水度120kPa(JISL1092(B法 高水圧法)、JISK6404−7に従い測定)、通気度38sec/100cm3(JISP8117に従い測定)の、撥油性を有するPTFE製多孔質フィルムを単層で用いた。
通気性フィルム42は撥油性を有するため、オイルカートリッジ4の通気性フィルム42が下方になるように配置されても、容器本体内のオイル45が浸透して漏れることはなく、揮発成分のみを通気性フィルム42を介して発生させることができる。撥油性は、例えば通気性フィルム42の表面をフッ素含有炭化水素やパーフルオロアルキル基を有する重合体等の撥油剤により被膜されることによって発現され、エンジンオイル、ガソリン、イソプロピルアルコール、エタノールのそれぞれの薬液を滴下1分後でも各薬剤が浸透しない性能を有することが好ましい。なお、通気性フィルム42の例としては、特開2012−236188、特開2013−230459号公報、特開2013−66839を参照されたい。オイルの芳香揮発成分は、容器本体41の開口部、通気性フィルム42、蓋部43の開口部44を通過して、オイルカートリッジの外部に放散される。
本実施形態において、オイルカートリッジ4が芳香拡散装置1に設置される際は、通気性フィルム42が下方にくるように、すなわち図3から180度回転させた状態で配置されている。
芳香拡散装置1では、使用者がスイッチ8をONにすると、ファン5およびヒーターユニット6が駆動し、吸気口から外部の空気を吸い込み、ハウジングの下領域Bにおいて35〜50度の温かい空気が対流する。その結果、通気性フィルム表面にも温かい空気が対流し、オイルカートリッジ内のオイルの揮発が促進される。オイルが揮発した芳香揮発成分は、ハウジング内の下領域Bにおいてファン5により混合され、ファン5により上方へ流れ、混合された芳香揮発成分がカートリッジ保持部24の開口部27を通り、カバー部3の放出口31から放出され、周囲に拡散される。
本実施形態においては、オイルカートリッジ4に収容されるオイルのうち、例えば柑橘系のような軽い成分の種類のオイルは揮発が早く、重い成分の種類のオイルは揮発が遅いため、収容するオイルの種類によって、オイルが無くなるタイミングが異なる。オイルが無くなったオイルカートリッジから、新しいものに取り換えることができる。オイルカートリッジ4は、カバー部3を取りはずすことにより、容易に交換できる。これにより、無くなったオイルカートリッジ4を交換するだけで、オイルの揮発のしやすさの差異にかかわらず、安定的な香りを放散できる。
また、本実施形態においては、柑橘系などの軽い揮発成分だけが勢いよく揮発してしまうのを防ぐことができ、軽い成分と重い成分両方を含め送風機により対流しながら放散されるため、安定的な香りを放散することが可能である。
次に、第2実施形態の芳香拡散装置201について、図4〜6を参照して説明する。この芳香拡散装置201は基本的には芳香拡散装置1と同様の構成を備えるので、各構成に付す符合は第1実施形態におけるものの200番台とし、第1実施形態と共通する点についてはこれを援用し、説明を省略する。
第1実施形態では、芳香拡散装置1内において、空気および芳香揮発成分が上方向へ流れていたが、第2実施形態では、芳香拡散装置201内において、空気および芳香揮発成分が下方向へ流れることを特徴とする。
芳香拡散装置201は、図4〜6に示されるように、本体中部222、本体下部223、およびファン205を含むファン内蔵ユニットXと、カートリッジ保持部224、本体上部221、およびヒーターユニット206を含む、カートリッジ保持ユニットYと、図4〜6には図示しない、吸気口231が形成されているカバー部203を備える。ファン205は、上方向から空気を取り込み、下方向への流れを形成し、前記カートリッジ保持部224上に載置される複数のオイルカートリッジ204は、前記送風機よりも上流側に存在する。
本体中部222、本体下部223、本体上部221、および本体上部221の上端開口部を覆うカバー部203は、芳香拡散装置201のハウジングを構成する。カバー部203は、第1実施形態におけるカバー部3と同じ形状であるが、空気の流れが逆向きのため、カバー部203に設けられた楕円形の開口は吸気口231として機能する。なお、吸気口231は必ずしもカバー部203に設ける必要はなく、本体上部221の側面に設けることも可能である。ファン内蔵ユニットX内の領域は下領域Bであり、カートリッジ保持ユニットYとカバー部203内の領域は上領域Aである。
カートリッジ保持部224は、中央から放射状にのびるリブ225と環状なリブ226が一部切欠いたものの上に、格子状のリブ228が重なって形成されている。リブ224、226、228いずれも存在しない場所が開口部227となる。リブ225、226の切欠き部内で格子状のリブ228が存在しない場所には、ヒーターユニット206が設置され、カートリッジ保持部224上に配置した複数のオイルカートリッジ204およびその周辺の空気を暖め、オイルの揮発を促進させる。オイルカートリッジ204は、第1実施形態と同様の構成のオイルカートリッジであり、通気性フィルムが下になるように配置される。また、複数のオイルカートリッジ204には、それぞれ異なる種類のオイルが収容されている。
図4に示す通り、本体上部221の外周面を断熱材210により覆うことにより、ヒーターユニット206による熱の外部への伝達を抑制し、ハウジング内の温度を効率よく高めている。
ヒーターユニット206を用いる代わりに、またはヒーターユニット206に加えて、本体上部221の内周面に炭素繊維から成るシートを設置し、シートに通電することによりそれ自体をヒーターとして利用することも可能である。
カートリッジ保持ユニットY内には図示しない温度センサ7が取り付けられる。温度センサ7によって温度を測定し、図示しないヒーター制御部によって、ハウジングの上領域A内の温度が35〜50度になるようにヒーターユニット206を制御している。
ファン内蔵ユニットXにおいては、カートリッジ保持ユニットYが設置されたときにリブ225、226と一体化するリブが上面に配置され、そのリブの下方にファン205が配置されている。ファン205は、第一実施形態とは形状が異なり、ターボファン等の遠心ファンを用いる。ファン内蔵ユニットの側面において、本体中部222の一部に、ファン205と同じ高さに放出口209が設けられている。放出口209は、図示した場所に限定することなく、例えばスイッチ208付近に配置してもよい。
本実施形態の芳香拡散装置201では、使用者がスイッチ208をONにすると、ファン205およびヒーターユニット206が駆動し、カバー部203に設けられた吸気口231から外部の空気を吸い込む。一方、ハウジング内の上領域A、すなわち、カートリッジ保持ユニットY内において、ヒータ―ユニット206によりオイルカートリッジ204が直接暖められることにより、また、対流する暖かい空気により、オイルの揮発が促進される。揮発したオイルに含まれる芳香揮発成分は、大気よりも密度が高く、吸気口231から流れ込んだ空気の流れに伴って、効率的に下方へ流れ、下領域B、すなわち、ファン内蔵ユニットX内に入り、ファン205により混合され、放出口209により放出され、周囲に拡散される。
本実施形態においても、オイルの揮発のしやすさの差異にかかわらず、安定的な香りを放散できる。また、オイル原液を混合することなく、気体状態の芳香揮発成分を混合するために、安全である。さらに、本実施形態においては、柑橘系などの軽い揮発成分だけが勢いよく揮発してしまうのを防ぐことができ、軽い成分と重い成分両方を含め送風機により混合され、放散されるため、安定的な香りを放散することが可能である
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、改変等を加えることが出来るものであり、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれる。
1、201・・・芳香拡散装置
2、202・・・装置本体
21、221・・・本体上部
22、222・・・本体中部
23、223・・・本体下部
24、224・・・カートリッジ保持部
25、26、225、226、228・・・リブ
27、227・・・開口部
3、203・・・カバー部
31・・・放出口
231・・・吸気口
4、204・・・オイルカートリッジ
41・・・容器本体
42・・・通気性フィルム
43・・・蓋部
44・・・開口部
45・・・エッセンシャルオイルまたはアロマオイル
5、205・・・ファン
51・・・モーター部
6、206・・・ヒーターユニット
7・・・温度センサ
8、208・・・スイッチ
209・・・放出口
210・・・断熱材
X・・・ファン内蔵ユニット
Y・・・カートリッジ保持ユニット

Claims (7)

  1. 異なる種類のアロマオイルまたはエッセンシャルオイルを収容する複数のオイルカートリッジを内部に保持するハウジングと、
    前記ハウジング内に設けられた送風機と、
    を備え、
    前記複数のオイルカートリッジから揮発した、異なる種類の前記アロマオイルまたはエッセンシャルオイルの芳香揮発成分を前記ハウジング内で混合し、放散することを特徴とする、芳香拡散装置。
  2. 前記ハウジング内には、ヒーターが設置される、請求項1に記載の芳香拡散装置。
  3. 前記オイルカートリッジにおいて、前記アロマオイルまたはエッセンシャルオイルは、カートリッジ底部から揮発する、請求項1または2に記載の芳香拡散装置。
  4. 前記オイルカートリッジは、
    前記アロマオイルまたはエッセンシャルオイルを収容する容器本体と、
    前記容器本体の開口部を密閉するように設けられ、撥油性であり、PTFEからなる多孔質フィルムである通気性フィルムと、
    開口部を有し、前記通気性フィルムの上から前記容器本体に嵌合される蓋部とを有し、
    前記アロマオイルまたはエッセンシャルオイルの芳香成分が前記容器本体の開口部、前記通気性フィルムおよび前記蓋部の開口部を通過し、前記通気性フィルムが下側、前記容器本体が上側にして配置される、
    請求項3に記載の芳香拡散装置。
  5. 前記オイルカートリッジは、前記送風機よりも上方かつ下流側に設置される、請求項3または4に記載の芳香拡散装置。
  6. 前記オイルカートリッジは、前記送風機よりも上方かつ上流側に設置される、請求項3または4に記載の芳香拡散装置。
  7. 前記芳香拡散装置は、
    前記オイルカートリッジを保持するカートリッジ保持部およびヒーターを備える、カートリッジ保持ユニットと、
    前記カートリッジ保持ユニットの下方に接合され、内部にファンを備えるファン内蔵ユニット、および、
    前記カートリッジ保持ユニットの上部を覆う、カバーを含み、
    空気の吸気口が前記カバーに設けられ、混合芳香揮発成分を含む気体を放出する放出口が前記ファン内蔵ユニットに設けられている、請求項6に記載の芳香拡散装置。
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