JP2019180673A - 歯列矯正用インプラント装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】手術侵襲が小さく術後感染のリスクも低い方法で安全に取付けることができる、構造が簡単で装着時の違和感が小さい歯列矯正用インプラント装置を提供する。【解決手段】歯列矯正用インプラント装置(10)は、少なくとも1つの貫通孔(12)を有する、少なくとも1つのプレート体(14)と、貫通孔(12)に挿入して生体内に固定するための埋め込みねじ部(24)を備えるアンカースクリュ(22)と、プレート体の側面の少なくとも一部に、該プレート体(14)に沿って接合された少なくとも1つのワイヤ(16)とを備え、プレート体(14)は、貫通孔(12)の内面に雌ねじ部(12A)が形成され、アンカースクリュ(22)の頭部30(30)の外周には雌ねじ部(12A)と螺合する雄ねじ部(26A)が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、歯列矯正用インプラント装置に係り、特に、歯肉歯槽粘膜組織外からスクリュで固定するタイプの歯列矯正用インプラント装置に関する。
近年、歯肉歯槽粘膜の組織外、すなわち歯肉上に、プレートをスクリュで支持固定するタイプの歯列矯正用インプラント装置が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
このようなタイプの歯列矯正用インプラント装置は、プレートを設置するために歯肉を切開する必要がなく、手術侵襲が少なく術後感染のリスクが低いという利点を有する。
特開2007−097987号公報 特開2008−183016号公報
しかし、歯肉上の組織外にプレートを固定する場合、スクリュのみで確実に固定することは困難であり、所望の矯正力を作用させるためには、特許文献1における挟持片13や、特許文献2におけるナット4などのように、別の部材を用いてプレートとスクリュとを締付ける必要があり、構造が複雑なものとなり、装着時の患者の違和感が増大するという問題がある。また、このような挟持片13やナット4は、口腔内の作業で取り付けられるため、当該部材が作業時に脱落して、患者が誤飲する危険がある。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、手術侵襲が小さく術後感染のリスクも低い方法で安全に取付けることができる、構造が簡単で装着時の違和感が小さい歯列矯正用インプラント装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る歯列矯正用インプラント装置は、少なくとも1つの貫通孔を有する、少なくとも1つのプレート体と、前記貫通孔に挿入して生体内に固定するための埋め込みねじ部を備えるアンカースクリュと、前記プレート体の側面の少なくとも一部に、該プレート体に沿って接合された少なくとも1つのワイヤとを備え、前記プレート体の前記貫通孔の内面に雌ねじ部が形成され、前記アンカースクリュの頭部外周に、前記雌ねじ部と螺合する雄ねじ部が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、アンカースクリュが、歯槽骨等にねじ込まれて固定されるとともに、アンカースクリュの頭部外周の雄ねじ部とプレート体の貫通孔の雌ねじとが螺合して強固に締め付けるため、挟持片やナットのような別途の部材を必要とすることなく、歯列矯正用インプラント装置を歯槽骨等に強固に固定することができるとともに、締め付け構造部をよりコンパクトに設計することが可能となり装置装着時の違和感の軽減に寄与する。また、ワイヤがプレート体に側面接合されているため、装置装着時の違和感をさらに軽減することができる。
また、本発明の第2の態様に係る歯列矯正用インプラント装置は、複数の貫通孔を有し、細長い所定の形状に形成されたプレート体と、前記貫通孔に挿入して生体内に固定するための埋め込みねじ部を備えるアンカースクリュとを備え、前記プレート体の少なくとも1つの端部に、フック部が形成され、かつ前記プレート体の前記貫通孔の内面には雌ねじ部が形成され、前記アンカースクリュの頭部外周には前記雌ねじ部と螺合する雄ねじ部が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、第1の態様と同様に、アンカースクリュが、歯槽骨等にねじ込まれて固定されるとともに、アンカースクリュの頭部外周の雄ねじ部とプレート体の貫通孔の雌ねじとが螺合して強固に締め付けるため、挟持片やナットのような別途の部材を必要とすることなく、歯列矯正用インプラント装置を歯槽骨等に強固に固定することができるので、歯肉を切開する必要がなく、術後感染のリスクが低くなる。また、締め付け構造部をよりコンパクトに設計することが可能となり、装置装着時の違和感の軽減に寄与する。また、ワイヤに代えてプレート体を細長い形状に形成し、プレート平面上にフック部を形成するようにしたので口腔内への突出が抑えられ装着時の違和感をさらに軽減することができる。
上記態様において、アンカースクリュが、埋め込みねじ部と頭部との間に、ねじ山の形成されていない非ねじ部を備えることも好ましい。
上記態様において、前記雌ねじ部と前記雄ねじ部とが、テーパねじであることが好ましい。
上記態様において、前記プレート体が円環状であることも好ましい。
上記態様において、前記ワイヤが溶接により接合されていることも好ましい。
上記態様において、前記雌ねじ部および前記雄ねじ部が、多条ねじであることも好ましい。
上記態様において、前記プレート体を、複数備えることも好ましい。
また、本発明の別の態様に係る歯列矯正用インプラントシステムは、前記アンカースクリュの頭部にドライバ係合用の十字形柱状凹部が設けられた、上記態様の歯列矯正用インプラント装置と、前記アンカースクリュの頭部の十字形柱状凹部と軸方向に係合可能な、横断面十字形柱状凸部がその先端部に設けられたドライバとを備え、前記十字溝の中央部には、横断面多角形状の柱状凹部が設けられ、前記ドライバの先端部には、前記柱状凹部に整合する横断面多角形状の柱状凸部が設けられ、前記十字形柱状凹部の横断面の水平軸および垂直軸が、前記横断面多角形柱状凹部の横断面の垂直軸方向および水平軸方向の少なくとも1方向、または周方向にオフセットして、横断面十字形凹凸係合部が抜け止め保持されることを特徴とする。
上記態様によれば、手術侵襲が小さく術後感染のリスクも低い方法で安全に取付けることができる、構造が簡単で装着時の違和感が小さい歯列矯正用インプラント装置を提供することができる。
本発明の1つの実施例に係る歯列矯正用インプラント装置を示す一部破断正面図である。 同実施例に係るアタッチメントの正面図である。 図2のA−A線に沿う部分縦断面図である。 (a)は同実施例に係る歯列矯正用インプラント装置のアンカースクリュの頭部の平面図である。(b)は(a)のアンカースクリュを締結するためのドライバの先端の平面図である。 (a)は同実施例に係る歯列矯正用インプラント装置のアンカースクリュの頭部の部分斜視図である。(b)は(a)のアンカースクリュを締結するためのドライバの先端の部分斜視図である。 (a)〜(c)は、同実施例に係る歯列矯正用インプラント装置のアンカースクリュの頭部の溝の構造を示す図である。 同実施例に係る歯列矯正用インプラント装置を、患者の歯茎に装着した状態を示す図である。 同実施例に係る歯列矯正用インプラント装置を、患者の上顎に装着した状態を示す図である。 同実施例に係る歯列矯正用インプラント装置を、急速側方拡大装置を使用して患者の上顎に装着した状態を示す図である。 (a)〜(c)は、本発明の別の実施例に係るアタッチメントを示す図である。 図10(a)の実施例に係る歯列矯正用インプラントを、患者の上顎に装着した状態を示す図である。 (a),(b)は、本発明のさらに別の実施例に係るアタッチメントを示す図である。 (a),(b)は、本発明のさらに別の実施例に係るアタッチメントを示す図である。
以下、実施例を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明するが、これらの記載は本発明を限定するものではない。また、以下において、「上」、「下」、「左」、「右」等の方向を示す語は、特に言及しない限り単に図中における位置関係を示す。
(第1の実施の形態)
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1に係る歯列矯正用インプラント装置10(以下、単に「インプラント装置」ともいう。)を、歯肉17および歯槽骨18(以下において、「歯槽骨等19」という。)に植立した状態を示す図である。インプラント装置10は、プレート体14と、インプラント装置10を矯正対象歯列に接続するためのワイヤ16とを備えるアタッチメント20と、アンカースクリュ22とを備える。インプラント装置10は、アタッチメント20の(プレート体14の)貫通孔12に、アンカースクリュ22を挿入して歯槽骨等19に植立される。
プレート体14は、図1〜3に示すように、下側(歯槽骨側)に向かって窄まるテーパ状の貫通孔12を中央に有する円環状の形状である。貫通孔12の内周には、雌ねじ部12Aが形成されている。貫通孔12は必ずしもテーパ形状でなくてもよい。
プレート体14の形状は、後述する方形状など、様々な形状とすることができるが、貫通孔12を中央に配置した円環状とすると、寸法を最小にすることができる。この結果、患者の違和感をさらに低減することができる。また、違和感が低減するため、口蓋突起部、歯槽骨前部等様々な場所に植立することができる。また、ワイヤ16を接合する箇所が自由に設定することができるので、植立時の操作性が向上する。
ワイヤ16の断面形状は特に限定されないが、図示の例では、ワイヤ16は、ほぼ均一径で円形の断面を有し、プレート体14の側面に沿って接合されている。ワイヤ16をプレート体に接合する方法は、接着や溶着によることもできるが、溶接により接合されていると強度的に有利である。また、ワイヤ16の直径d1は、プレート体14の厚さd2より若干小さく形成されている。
本実施例では、ワイヤ16の直径d1を、プレート体14の厚さd2より若干小さくしたが、前者d1を後者d2より若干大きくしたり、両者を実質的に同一の大きさとしたりしても良い。
いずれの場合でも、インプラント装置10は矯正対象歯列に接続するための必須要素であるワイヤ16がプレート体14と側面接続されるように構成されているため、アンカースクリュ22をプレート体14の貫通孔12に挿入して螺合させ、インプラント装置10を歯槽骨等19に埋入して固定した場合であっても、埋入対象の歯槽骨等19からの突出長さがプレート体14、ワイヤ16、アンカースクリュ22でほぼ等しくなるので、患者に過度に違和感を与えることが殆どない。
アンカースクリュ22は、図1に示すように、下端部(先端部)27側から、埋め込みねじ部24、非ねじ部25および頭部30を備える。
埋め込みねじ部24には、一条のねじ山が形成されている。ねじ先(下端部27)は丸みを帯びるように成形されるとともに、3箇所の切り欠27Aを備えている。
非ねじ部25は、ねじ山が形成されていない平滑な表面を有する。図示の例では、逆円錐台形状を有しているが、一定の直径を有する円柱形状でもよい。また、非ねじ部25は、アンカースクリュ22の埋入時に、下部が歯肉に埋入して接触し、上部が、歯肉から突出して、アタッチメント20を歯肉表面から一定の距離を保って保持できるように構成されている。
このように、非ねじ部25は平滑な表面で歯肉17と接触することになるため、感染症のリスクを低減することができる。
頭部30は、頂端部を平坦にした略トラス形状であり、その外周26に、プレート体14の貫通孔12内周の雌ねじ部12Aと螺合する、テーパ状の雄ねじ部26Aが形成されている。
このように、アンカースクリュ22の雄ねじ部26Aとプレート体14の雌ねじ部12Aが螺合するようになっているので、インプラント装置を植立する際、アンカースクリュ22が歯槽骨等19(生体内)にねじ込まれてインプラント装置を固定するとともに、アンカースクリュ22の頭部外周26の雄ねじ部26Aとプレート体14の貫通孔12の雌ねじ部12Aとが螺合して、プレート体14をアンカースクリュ22の頭部に歯肉から一定の距離を保ち強固に固定接合できることになる。
この結果、インプラント装置10が強固に固定され、別途の部材を備えなくても所望の矯正力を作用させることができる。また、締め付け構造部をよりコンパクトに設計することが可能となり、装置装着時の違和感の軽減に寄与することができる。
雄ねじ部26Aは必ずしもテーパ状でなくともよいが、雌ねじ部12Aと雄ねじ部26Aがテーパねじであると、ねじ係合部の接触面積が大となり、締結力がより強固なものとなる。この結果、プレート体14とアンカースクリュ22がより強固に固定される。また、インプラント装置10の植立時に、プレート体14上面からのアンカースクリュ22の頭部の突出を抑えることができ、患者の違和感も低減することができる。
アンカースクリュ22の雄ねじ部26Aと、プレート体14の雌ねじ部12Aとは互いに相補する、1条又は2条以上の多条ねじであり、図示の例では2条ねじである。
このように、プレート体14の雌ねじ部12Aと、アンカースクリュ22の雄ねじ部26Aとに多条ねじを採用すると、より少ない回転数でねじを確実に締結することができる。この結果、口腔内という狭い空間での作業時間が短縮でき、インプラント装置10の植立が容易となる。
また、頭部30の上部には、ドライバ係合用の溝32が形成されている。
図4(a)は、本実施例に係るアンカースクリュ22の頭部30の平面図であり、図5(a)は、同頭部30の部分斜視図である。図5において、X軸は、図1の左右方向、Z軸は、図1の上下方向に対応している。図5のアンカースクリュ22の頭部30に設けられたドライバ係合用の溝32は、頭部30の1つの直径方向(図5(a)のX方向)に延びる溝32A1,32A3およびこれらと直交する方向(図5(a)のY方向)に延びる溝32A2,32A4からなる、横断面十字形の柱状凹部(以下、「十字形柱状凹部」という。)32Aと、十字形柱状凹部32Aより僅かに深い横断面正方形の柱状凹部(以下、「正方形柱状凹部」という。)32Bと、平面視で、正方形柱状凹部32Bの1辺とほぼ同寸の直径を有する円形の、円錐状凹部32Cとを備えている。
図4(b)は、本実施例に係るアンカースクリュ22の頭部30に係合し、アンカースクリュ22を回転して、プレート体14を介して歯槽骨18等に埋入するための工具であるドライバ40の先端部42を先端側から見た平面図であり、図5(b)は先端部42の斜視図である。ドライバ40は、一般的な歯科用のマニュアルハンドピースまたはエンジン用のハンドピース(図示せず)の先端に着脱可能に取り付けられて使用される。ドライバ40の先端部42は、アンカースクリュ22の頭部30に設けられたドライバ係合用の溝32とほぼ整合する形状に構成され、ドライバ40の先端部42とアンカースクリュ22の溝32とが軸方向に係合するようになっている。
具体的には、横断面十字形の柱状凸部(以下、「十字形柱状凸部」という。)42Aと、横断面正方形の柱状凸部(以下、「正方形柱状凸部」という。)42Bとが同軸状に一体化した柱状に形成され、その先端には、正方形柱状凸部42Bの横断面の一辺の長さと略等しい直径を有する丸みを帯びた円盤状凸部42Cが形成されている。そして、十字形柱状凸部42Aの各羽根部分42A1,42A2,42A3,42A4の係合方向先端側の側縁部には、テーパ形状の面取り43が施されている。さらに、各羽根部分42A1,42A2,42A3,42A4は、中心から外周に向かって、係合方向先端側にわずかに傾斜するようになっている。
一方、頭部30の溝32は、図6(a)に示すとおり、十字形柱状凹部32Aの横断面の水平軸X32Aが、アンカースクリュ22の中心軸Oに、その中心O’が一致するように設けられた正方形柱状凹部32Bの横断面の水平軸X32Bに対して、垂直軸Y32Bに沿う矢印A方向に、微小距離Δだけオフセットするように構成されている。すなわち、溝32A1および溝32A3は、仮想線で示す溝32A1’および溝32A3’に対して、矢印A方向に微小距離Δだけオフセットされている。
このような構成によれば、ドライバ先端部42を溝32に挿入する際に、正方形柱状凹部32Bと正方形柱状凸部42Bとの係合により、アンカースクリュ22の中心軸Oとドライバ40の中心軸とが位置するようにドライバ先端部42の溝32に対する挿入位置が位置決めされるとともに、十字形柱状凹部32Aとドライバ40の十字形柱状凸部42Aとの間の横断面十字形凹凸係合部の係合面(図6(a)における面32A1aおよび面32A3a)に面圧が作用して、ドライバ先端部42とアンカースクリュ22の頭部30の溝32が抜け止め保持されるようになる。
この時、ドライバ先端部42の各羽根部分42A1,42A2,42A3,42A4は、その板厚が外周から中心に向かって徐々に狭くなるように形成されるとともに、中心から外周に向かって、係合方向にわずかに傾斜するようになっているので、正方形柱状凹部32Bと十字形柱状凹部32Aとがオフセットしていても、アンカースクリュの頭部30の十字形柱状凹部32Aとドライバ先端部42の十字形柱状凸部を的確に係合させることができる。
本実施例におけるアンカースクリュ22は、頭部30の最大直径が2〜3mm、埋め込みねじ部24の直径が約1.5mm〜2mmであり、全長が9〜13mm程度の微細ネジであるので、手指やピンセットでの取扱いが困難である。このため、通常は、ドライバの先端部をアンカースクリュの頭部の溝に係合させ、その状態を保ちながら口腔内へ運搬する。しかしながら、従来のアンカースクリュおよびドライバでは、運搬中にアンカースクリュの脱落が起きやすいという不都合がある。
これに対して、本実施例のアンカースクリュ22およびドライバ40によれば、上記の通り、横断面十字形凹凸係合部が抜け止め保持されることにより、ドライバ40の先端部42と溝32との間の係合性が高くなっているので、ドライバ40に係合させた状態でアンカースクリュ22を持ち運びしても、アンカースクリュが脱落する危険性が低減する。その結果、作業中のアンカースクリュの脱落を防止することができ、取り付けの効率と安全性が向上する。
また、正方形柱状凹部32Bに対する十字形柱状凹部32Aのオフセットは、垂直軸方向に限られるものではない。例えば、図6(b)のように、溝132において、十字形柱状凹部132Aの横断面の水平軸X132Aおよび垂直軸Y132Aが、それぞれ、正方形柱状凹部132Bの横断面の水平軸X132Bおよび垂直軸Y132Bに対して、矢印A,Bの方向に微小距離Δ,Δだけオフセットしていてもよい。この場合は、溝132A1, 132A2, 132A3, 132A4の側面のうち、それぞれ面132A1a, 132A2a, 132A3a, 132A4aに面圧が作用することになる。
また、例えば図6(c)のように、溝232において、十字形柱状凹部232Aの横断面の水平軸X232Aおよび垂直軸Y232Aが、それぞれ、正方形柱状凹部232Bの横断面の水平軸X232Bおよび垂直軸Y232Bに対して、周方向(矢印C,D方向)に距離Δ,Δだけオフセットしていてよい。この場合は、溝232A1, 232A2, 232A3, 232A4の側面のうち、それぞれ面232A1a, 232A2a,232A3a, 342A4aに面圧が作用することになる。
なお、本実施例におけるオフセット距離Δ,Δ,Δ,Δ,Δは、横断面十字形凹凸係合部に、抜け止め保持のための適切な面圧が作用し、ドライバ先端部42の溝32への挿入を妨げない範囲で適宜設定され、図6におけるオフセット距離Δ,Δ,Δ,Δ,Δは、説明の便宜のためのもので実際の値を反映するものではない。また、オフセットする方向および距離は、水平軸および垂直軸で同じであってもよく、異なっていてもよい。
プレート体14、ワイヤ16およびアンカースクリュ22の材料としては、純チタン(Ti)、チタン合金、金・銀・パラジウム(Au−Ag−Pd)合金、銀(Ag)合金、コバルト・クロム(Co−Cr)合金、ニッケル・クロム(Ni−Cr)合金及びステンレスなどを用いることができるが、価格の点ではステンレスを用いることが好ましい。
(実施例1の装着例1)
図7は、図1のインプラント装置10を、口腔内の歯茎50に装着した状態を示す。図7では、2つのインプラント装置10を用いている。
図7に基づいて、インプラント装置10の固定方法を説明する。まず、口腔外で、2つのアタッチメント20それぞれのワイヤ16の一端16Aを短く、他端16Bを一端16Aより長くなるように切断する。口腔内では、図7に示すように、矯正対象の歯列のそれぞれの歯52にブラケット62を固定し、各ブラケット62を連結用線材64で連結し、締結用金具66で締め付け、更にこの締結用金具66に上向きの接続片68を設置する。
次に、プレート体14の貫通孔12を、患者の歯茎50の所定箇所に当接させる。そして、アンカースクリュ22を、前記貫通孔12に通して、先端にドライバ40を取り付けたマニュアルまたはエンジン用のハンドピースにより、締め付けて固定するとともに、前記ワイヤ16の一端16Aと連結用線材64間に所定の牽引力が生じるように、ワイヤ16、連結用線材64、および接続片68をろう付け材70で固定する。その後、前記ワイヤ16の両端16A,16Bの切断部を樹脂製のプロテクタ48で覆ってインプラント装置10の植立(装着)を完了する。
上記の方法によれば、口腔内に装着する前に、ワイヤ16の長さを適切になるように切断してワイヤ16の形状を調整するのみで、必要な形態のアタッチメント20を構成でき、このアタッチメント20により口腔内で容易にインプラント装置10を固定することができる。
(実施例1の装着例2)
図8は、実施例1のインプラント装置10(10a,10b)を2個、上顎に装着した状態を示す。インプラント装置10を上顎に装着する際の術式は以下の通りである。
まず、アタッチメント20a,20bのプレート体14を、計画した歯肉歯槽粘膜上に正確に位置づける目的でサージカルステント(図示せず)という、患者の歯型に応じた透明樹脂製のマウスピース様の型を作成する。サージカルステント上で、各プレート体14(14a,14b)を歯肉粘膜上の固定位置に設置し、ワイヤ16(16a,16b)の形状を以下の通り屈曲調整する。
第1のアタッチメント20aと第2のアタッチメント20bのそれぞれのワイヤ16を、必要に応じて切断して適切な長さに調整する。
第1のアタッチメント20aのワイヤ16aを碗状に折り曲げ、両端を強く湾曲させてフック90とする。第2のアタッチメント20bのワイヤ16は、前記第1のアタッチメント20aのワイヤ16aよりも深い碗状に折り曲げた後、この碗状部の両端部を下向きにU字状に湾曲させ、両先端部を強く湾曲させてフック90とする。
上記の様に屈曲調整した第1および第2のアタッチメント20a、20bに、アンカースクリュ22a,22bの埋入を行うに先立ち、サージカルステントごと、第1のアタッチメント20aが奥側(図8の下側)、第2のアタッチメント20bが前側(図8の上側)になるように、口腔内に装着する。
次いで、各貫通孔12に雌ねじ部12Aと螺合するドリルガイド(図示せず)をドライバにより取り付け、注水下、ガイドドリルを用いて歯槽かつあるいは顎骨に穿孔し、アンカースクリュ22aを的確に植立するためのガイドホールを所定の位置に形成する。
ドリルガイドをプレート体14aの貫通孔12aから取り外した後、骨内に形成したガイドホールの開口部の皮質骨をガイドドリルより少し径の大きいドリルを用いて拡大形成する。ガイドホールを洗浄した後に、ドライバ40を装着したマニュアルまたはエンジン用のハンドピースを用いて、アンカースクリュ22aをガイドホールに沿い埋入し、最終的にプレート体14aの貫通孔12aに螺合させて、インプラント装置10aを所定の位置に固定しする。
この作業は、複数のアンカースクリュ22埋入位置に対して順次行い、第2のインプラント装置10bも同様に所定の位置に固定する。その後、サージカルステントをハサミ等により前方部および後方部に分割し、引き抜くことにより撤去する。なお、ガイドホールの形成は、必須ではなく、場合に応じて省略することができる。
次いで、第1のインプラント装置10aの1対のフック90が左右の大臼歯58に、第2のインプラント装置10bの1対のフック90が左右の小臼歯56にそれぞれ近接するように固定するとともに、第1のインプラント装置10aのワイヤ16aの屈曲部92と第2のインプラント装置10bのワイヤ16bをろう付け等により相互に固定する。
更に、歯列の内側に馬蹄状の連結用フレーム94を位置させ、このフレーム94を、計2本のバンド76を使用して、左右の小臼歯56及び左右の大臼歯58に固定する。最後に、前記4個のフック90を計4個の連結用ワイヤ96で連結して歯科矯正用インプラント装置10a,10bの装着を完了する。
このように、上顎に装着する場合であっても、同じアタッチメント20を複数用いて、口腔内に装着する前に、ワイヤ16の長さを適切になるように切断し、ワイヤ16の形状を屈曲調整するだけで、必要な形態のインプラント装置を構成することができる。
(実施例1の装着例3)
図9は、実施例1のインプラント装置10を計4個と、後で詳述する急速側方拡大装置72とを、患者の上顎54の内面に装着した状態を示す。本装着例では、装着例2と同様にサージカルステント(図示せず)を用いる。
そして、まず4個のアタッチメント20それぞれのワイヤ16の一端16A側を短く、他端16B側を長くなるようにほぼ同形状に切断する。図8において、ワイヤ端部の符号は、1つのアタッチメント20について付しているが、他の3つのアタッチメント20についても同様である。
次いで、4個のうちの2個のインプラント部材20のワイヤ16の長い方の端部16B同士を溶接等で接続する。これを、サージカルステント上で左右の歯列の一方に沿うように形状を調整する。
また、短い方のワイヤ16の端部は、それぞれ、急速側方拡大装置72のワイヤ16Bを沿わせた側の牽引部74の上下に溶接等で接続する。他の2個のインプラント部材20についても、長い方のワイヤ16Bの先端同士を接続し、他方の歯列に沿うように形状を調整し、短い方のワイヤ16Aの一端は、急速側方拡大装置72の他方の牽引部74の上下に溶接等で接続する。このようにして、インプラント部材20および急速側方拡大装置72を、口腔外のサージカルステント上で予め口腔内に設置する状態と同様の形状に調整する。その後、急速側方拡大装置72を接合したインプラント部材20をサージカルステントごと口腔内に設置する。
そして、サージカルステントごと口腔内に設置した、各アタッチメント20について、装着例2と同様の手法により、アンカースクリュ22の埋入を行う。
最後に、左右の小臼歯56と大臼歯58にそれぞれバンド76を巻き付け、各バンド76を長い方ワイヤ16Bの端部の接合部に、各バンド76とワイヤ16間に所定の牽引力が生じるように、ろう付け等により強固に固定する。これにより上顎54と矯正対象歯列間が強固に接続されて当該歯列に十分な牽引力が生じて、歯列の矯正が可能になる。
上記の方法によれば、急速側方拡大装置72を用いる場合であっても、口腔内に装着する前に、ワイヤ16の長さを適切になるように切断し、ワイヤ16の形状を修正するだけで、必要な形態のインプラント部材20を構成でき、この部材20を使用して口腔内で容易にインプラント装置10を固定することができる。
なお、前述の急速側方拡大装置72は、上顎自体の幅を左右に拡大する装置であり、上顎にろう付け等により固定され、中央部分で左右の牽引部74に二分され、両者は拡大用ネジ78で連結されている。この拡大用ネジ78を調節して、例えば数日に1ミリずつ左右方向に広げることにより、比較的短期間で上顎を左右に拡大させることができる。急速側方拡大装置72とインプラント装置10とを併用することにより、歯列矯正と上顎の左右幅の拡大とを同時に達成することができる。
(実施例2〜4)
図10は、実施例2〜4に係るアタッチメント120,220,320を示す平面図であり、それぞれのプレート体114,214,314およびワイヤ116,216,316は、実施例1に係るアタッチメント20のプレート体14およびワイヤ16とそれぞれ同一の構成を有するため、詳細な説明は省略する。
図10(a)に示すように、実施例2では、直列に並んだ2つのプレート体114を2本のワイヤ116(ワイヤ116a,116b)で挟むようにして、ワイヤ116がプレート体114の側面に沿って溶接や接着等により接合されている。2つのプレート体114の間の距離d3は、必要に応じて適宜設定することができる。
図10(b)に示すように、実施例3では、直列に並んだ2つのプレート体214のそれぞれの側面に沿って1本のワイヤ216が溶接や接着等により接合されている。2つのプレート体214間の距離が、必要に応じて適宜設定することができる点については実施例2と同様である。
図10(c)に示すように、実施例4では、2本のワイヤ316が1つのプレート体314を挟むようにして、プレート体314の側面に沿って溶接や接着等により接合されている。これらのアタッチメント120,220,320の貫通孔112,212,312に、実施例1のアンカースクリュ22と同一構成のアンカースクリュ22を挿入して、各実施例のインプラント装置が構成される。
(実施例2の装着例)
図11は、上記実施例2に係るアタッチメント120を備えるインプラント装置110を、上顎54に装着した状態を示す。
インプラント装置110は、実施例1の装着例2と同様の術式で上顎に装着する。なお、図示の例においては、ワイヤ116bの両端82が、左右の大臼歯58に固定されるバンド76に接続されており、左右のバンド76には、左右の小臼歯56に対して所望の牽引力を作用させるための線材80が結合している。また、ワイヤ116aの両端82は装着時に歯肉を傷つける事のないようにフック状に屈曲されている。しかしながら、これらの形状は、目的に応じて任意に設計される。
このように、上記構成によれば、目的に応じて様々な形状のインプラント装置を作成することが可能となる。また、口腔内におけるワイヤのろう付け工程を減らすことができ、複数の挿入孔の位置決めが容易となるためインプラント装置を装着する際の操作性を向上することができる。
また、実施例2〜4では、プレート体114,214,314の数およびワイヤ116,216,316の数は、それぞれ1または2となっているが、いずれも必要とされる形状、牽引力の大きさ等に応じて、適宜設定してもよい。
(実施例5,6)
図12は、実施例5,6に係るアタッチメント420,520を示す平面図である。両実施例は実施例1のアタッチメント20において、プレート体14の形状および貫通孔12の数のすくなくとも一方を変更したものである。貫通孔412,512の内周を含むその他の構成は、実施例1と実質的に同一であるため説明は省略する。両実施例では、2個の貫通孔412,512を有する四隅が面取りされた方形プレート状のプレート体414,514の1辺全体と、この辺の両側の隣接辺の約半分に接触するようにワイヤ416,516が、溶接や接着により接合されている(図12(a),図12(b)参照)。
各貫通孔412,512には、実施例1のアンカースクリュと同一構成のアンカースクリュ22が挿入されて、それぞれ歯列矯正用インプラント装置が構成される。なお、プレート体の形状は方形に限らず、楕円形や、多角形など任意の形状とすることができ、また、プレート体おける貫通孔の数、位置等も必要に応じて適宜設定することができる。
このように構成することによっても、様々な形状の歯列矯正用インプラント装置に適用することが可能となる。また、口腔内におけるワイヤのろう付け工程を減らすことができ、かつプレート体を複数用いる場合の複数の挿入孔の位置決めが容易となるためインプラント装置を装着する際の操作性を向上することができる。
(第2の実施の形態)
(実施例7)
図13(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る、実施例7の歯列矯正用インプラント装置のアタッチメント620の平面図である。アタッチメント620は、2つのY字を上下対称につなげた形状を骨格として有する細長く扁平なプレート体614であり、各Y字の上端に対応する上下4箇所に貫通孔612a,612bを備えている。
プレート体614は、上側の各貫通孔612aの縁部から外側に向かってアーム状にさらに延びて、それぞれ先端にフック692aを有するフック部694aを形成している。また、プレート体614は、下側の各貫通孔612bの縁部からも外側に向かってフック部694aよりも長く延びる、それぞれの先端にフック692bを有するフック部694bを形成している。また、各フック部694bは、貫通孔612bとフック692bとの中間に中間フック696をそれぞれ備えている。
貫通孔612の内周には、実施例1における貫通孔12と同じく、テーパ状の雌ねじ部612Aが形成されている。貫通孔612に、実施例1と同一構成のアンカースクリュ22を挿入することにより、アタッチメント620を歯槽骨等に固定して、インプラント装置として用いる。実施例7に係る歯列矯正用インプラント装置は、実施例2と同様に、患者の上顎に装着し、フック684a,684bを対称の歯にゴム等で連結することにより、所望の牽引力を作用させるインプラント装置である。
(実施例8)
図13(b)は、実施例8に係る歯列矯正用インプラント装置のアタッチメント720の平面図である。アタッチメント720は、一方の端部および中間部にそれぞれ貫通孔712a,712bを備える細長い扁平なプレート体714である。さらに、プレート体714には、中間部の貫通孔712bから、貫通孔712aの反対側の端部にフック792を備えるフック部794が形成されている。フック部794は、貫通孔712aとフック792との中間に中間フック796をそれぞれ備えている。
このように、実施例7および実施例8では、実施例1〜6のワイヤ16,116,216,316,416,516に代えて、プレート体を細長い形状に形成し、プレート平面上にフック部を形成するように構成したため、実施例1〜6と同様に、口腔内への突出が抑えられ装着時の違和感を軽減することができる。なお、プレート体614,714の形状は、用途に応じて適宜設計することができる。
(変形例)
他の好ましい変形例として、アンカースクリュ22の頭部を、実施例1のような、略トラスネジ形状とせず、平坦な皿ネジ形状として、プレート体14に螺合した際のプレート体14上面からの突出をなくすことも可能である。このようにすると、埋入対象の歯槽骨等19からの突出長さをプレート体14の厚みに抑えることができ、患者の違和感をさらに低減することができる。
以上、本発明の好ましい歯列矯正用インプラント装置、歯列矯正用インプラントシステムについて、実施例に基づき実施の形態を説明したが、各実施例および変形例を当業者の知識に基づいて組み合わせることが可能であり、そのような形態も本発明の範囲に含まれる。
10 歯列矯正用インプラント装置
12 貫通孔
12A 雌ねじ部
14 プレート体
16 ワイヤ
22 アンカースクリュ
24 埋め込みねじ部
25 非ねじ部
26 頭部外周
26A 雄ねじ部
30 頭部
32A 十字形柱状凹部
32B 正方形柱状凹部
40 ドライバ
42 ドライバ先端部
42A 十字形柱状凸部
42B 正方形柱状凸部
110 インプラント装置
112,212,312,412,512,612a,612b,712a,712b 貫通孔
114,214,314,414,514,614,714 プレート体
116,116a,116b,216,316,416,516 ワイヤ
132A,232A 十字形柱状凹部
132B,232B 正方形柱状凹部
694a,694b,794 フック部

Claims (9)

  1. 少なくとも1つの貫通孔を有する、少なくとも1つのプレート体と、
    前記貫通孔に挿入して生体内に固定するための埋め込みねじ部を備えるアンカースクリュと、
    前記プレート体の側面の少なくとも一部に、該プレート体に沿って接合された少なくとも1つのワイヤとを備え、
    前記プレート体の前記貫通孔の内面には雌ねじ部が形成され、前記アンカースクリュの頭部外周には前記雌ねじ部と螺合する雄ねじ部が形成されていることを特徴とする歯列矯正用インプラント装置。
  2. 複数の貫通孔を有し、所定の形状に形成されたプレート体と、
    前記貫通孔に挿入して生体内に固定するための埋め込みねじ部を備えるアンカースクリュとを備え、
    前記プレート体の少なくとも1つの端部に、フック部が形成されており、
    前記プレート体の前記貫通孔の内面には雌ねじ部が形成され、前記アンカースクリュの頭部外周には前記雌ねじ部と螺合する雄ねじ部が形成されておりいることを特徴とする歯列矯正用インプラント装置。
  3. 前記アンカースクリュが、前記埋め込みねじ部と前記頭部との間に、ねじの形成されていない非ねじ部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の歯列矯正用インプラント装置。
  4. 前記雌ねじ部と前記雄ねじ部はテーパねじであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の歯列矯正用インプラント装置。
  5. 前記プレート体が円環状であることを特徴とする請求項1、または請求項1に従属する請求項3もしくは4に記載の歯列矯正用インプラント装置。
  6. 前記ワイヤが、溶接により接合されていることを特徴とする請求項1、または請求項1に従属する請求項3〜5のいずれかに記載の歯列矯正用インプラント装置。
  7. 前記雌ねじ部および前記雄ねじ部が、多条ねじであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の歯列矯正用インプラント装置。
  8. 前記プレート体を、複数備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の歯列矯正用インプラント装置。
  9. 前記アンカースクリュの頭部にドライバ係合用の十字形柱状凹部が設けられた、請求項1〜8のいずれかに記載の歯列矯正用インプラント装置と、
    前記アンカースクリュの頭部の十字形柱状凹部と軸方向に係合可能な、横断面十字形柱状凸部がその先端部に設けられたドライバとを備え、
    前記十字形柱状凹部の中央部には、横断面多角形柱状凹部が設けられ、
    前記ドライバの先端部には、前記横断面多角形柱状凹部に整合する横断面多角形柱状凸部が設けられ、
    前記十字形柱状凹部の横断面の水平軸および垂直軸が、前記横断面多角形柱状凹部の横断面の水平軸および垂直軸の少なくとも1方に対して、それぞれ垂直軸もしくは水平軸方向または周方向にオフセットして、横断面十字形凹凸係合部が抜け止め保持されることを特徴とする、歯列矯正用インプラントシステム。
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