JP2019180537A - 下肢保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】仰臥位の人の両脚を容易に立てた状態に容易に保つことができる下肢保持具を提供する。【解決手段】下肢保持具1は、第一方向に沿って延びる第一保持部10と、第一方向に交差する第二方向に沿い、第一保持部10の一端部から片側に延出した第二保持部20と、を備え、第一保持部10の外周面11は、人用のベッドの上面に接する第一接触面13と、仰臥位にてベッドに支持される人の両脚の足裏に接し、両脚の膝を曲げた状態に保つ第一支持面14とを有し、第二保持部20の外周面21は、ベッドの上面に接する第二接触面23と、人の片脚の側部に接し、人の両脚を立てた状態に保つ第二支持面24とを有する。【選択図】図1

Description

本開示は、下肢保持具に関する。
特許文献1には、大腸内視鏡検査の際に、仰臥位となった受検者の下腿を支える大腸内視鏡検査用下腿載置台が開示されている。この下腿載置台は、ベース部と、受検者の下腿を下方から支持する下腿載置部と、下腿載置部をベース部に対して移動可能に支持する支持部とを具備している。支持部は下腿載置部の中心から外れており、下腿載置部は、大腸内視鏡を挿入する際に側臥位となった受検者の肛門からの大腸内視鏡の挿入の邪魔にならない位置である退避位置と、仰臥位となった受検者の下腿を下方から支える検査位置との間で移動可能になっている。
国際公開第2014/188585号
本開示は、仰臥位の人の両脚を立てた状態に容易に保つことができる下肢保持具を提供することを目的とする。
本開示の一側面に係る下肢保持具は、第一方向に沿って延びる第一保持部と、第一方向に交差する第二方向に沿い、第一保持部の一端部から片側に延出した第二保持部と、を備え、第一保持部の外周面は、人用のベッドの上面に接する第一接触面と、仰臥位にてベッドに支持される人の両脚の足裏に接し、両脚の膝を曲げた状態に保つ第一支持面とを有し、第二保持部の外周面は、ベッドの上面に接する第二接触面と、人の片脚の側部に接し、人の両脚を立てた状態に保つ第二支持面とを有する。
第一支持面は、第一接触面に平行な面を基準にして、第二保持部の延出方向側に傾いていてもよい。第一方向に直交する方向における第一接触面の幅は、第一接触面を底面とする場合の第一保持部の高さよりも大きくてもよい。第一接触面に対する第二接触面の延出長さは、第二接触面に対する第一接触面の延出長さよりも長くてもよい。第二接触面を底面とする場合の第二保持部の高さは、第一接触面を底面とする場合の第一保持部の高さよりも高くてもよい。第二接触面を底面とする場合の第二保持部の高さは、第一保持部に近付くのに応じて徐々に低くなっていてもよい。第二方向に直交する方向における第二接触面の幅は、第一方向に直交する方向における第一接触面の幅よりも小さくてもよい。
第一接触面は、第一保持部の外周面のうち第一接触面を除く部分に比較して、ベッドの上面に対して滑り難い材質で形成され、第二接触面は、第二保持部の外周面のうち第二接触面を除く部分に比較して、ベッドの上面に対して滑り難い材質で形成されていてもよい。
第一保持部及び第二保持部はクッション性を有していてもよい。下肢保持具は、クッション性を有し、第一保持部及び第二保持部の内部を構成する本体と、本体を覆って第一保持部の外周面及び第二保持部の外周面を構成するカバーとを備え、カバーは、本体を出し入れするための開口と、開口を開閉するためのファスナーとを有していてもよい。本体は、コア部と、コア部を覆う緩衝部とを有し、コア部の剛性は緩衝部の剛性より高くてもよい。第一保持部の外周面は、第一接触面と第一支持面との間に介在する第一背面を更に有し、開口は、第一接触面と第一背面との境界の少なくとも一部に沿って形成されていてもよい。第二保持部の外周面は、第二接触面と第二支持面との間に介在する第二背面を更に有し、開口は、第二接触面と第二背面との境界の少なくとも一部に沿って形成されていてもよい。
本開示によれば、仰臥位の人の両脚を立てた状態に容易に保つことができる。
下肢保持具の斜視図である。 下肢保持具の他の視点からの斜視図である。 下肢保持具の使用状態の一例をベッドの側方から示す模式図である。 下肢保持具の使用状態の一例をベッドの上方から示す模式図である。 下肢保持具の使用状態の一例をベッドの足側から示す模式図である。 図1中のVI−VI線に沿う断面図である。 図1中のVII−VII線に沿う断面図である。 大腸内視鏡検査への適用例をベッドの上方から示す模式図である。
以下、実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態に係る下肢保持具1は、仰臥位の人の両脚の大腿部を立てた状態に保つための保持具である。例えば下肢保持具1は、仰臥位の受検者の両脚の大腿部を立てた状態に保つための検査補助具として利用可能である。より具体的に、下肢保持具1は、大腸内視鏡検査等の内視鏡検査用の補助具として利用可能である。
図1及び図2に示すように、下肢保持具1は、第一保持部10と第二保持部20とを有する。第一保持部10は、直状の仮想軸線VL1(第一方向)に沿って延びた外形を有する。第二保持部20は、仮想軸線VL1に交差(例えば直交)する直状の仮想軸線VL2(第二方向)に沿い、第一保持部10の一端部から片側に延出している。換言すると、第一保持部10が、第二保持部20の一端部から片側に延出している。以下、仮想軸線VL1及び仮想軸線VL2の両方を含む平面を「基準面P1」という。第一保持部10の両端部のうち、第二保持部20側の端部を「基端部」といい、第二保持部20の逆側の端部を「先端部」という。第二保持部20の両端部のうち、第一保持部10側の端部を「基端部」といい、第一保持部10の逆側の端部を「先端部」という。
第一保持部10は、仮想軸線VL1を囲む外周面11と、先端部側の端面12とを有する。外周面11は、その周方向に並ぶ第一接触面13、第一支持面14及び第一背面15を有する。第一接触面13は基準面P1に平行である。第一支持面14は、第一接触面13のうち第二保持部20の延出方向D21(第一保持部10から第二保持部20が延出する方向)側の縁につながっている。第一背面15は、第一接触面13のうち延出方向D21の逆側の縁につながっており、第一接触面13と第一支持面14との間に介在している。第一支持面14は、基準面P1を基準にして第二保持部20の延出方向D21側に傾いている。第一背面15は、基準面P1を基準にして延出方向D21の逆側に傾いている。すなわち第一保持部10は、第一接触面13側へ向かうにつれて幅が大きくなる末広がりの外形を有する。
第一支持面14及び第一背面15は、いずれも外周側に緩やかに膨らんでいる。このため、基準面P1を基準とした第一支持面14及び第一背面15の傾斜角は、測定部位によって異なる。基準面P1を基準とした第一支持面14の傾斜角の平均値(部位ごとの傾斜角を平均した値)は、例えば35〜55°であり、40〜50°であってもよい。基準面P1を基準とした第一背面15の傾斜角の平均値も、例えば35〜55°であり、40〜50°であってもよい。
仮想軸線VL1に直交する方向における第一接触面13の幅W1は、第一接触面13を底面とする場合の第一保持部10の高さH1よりも大きい。例えば幅W1は、150〜450mmであり、200〜400mmであってもよく、250〜350mmであってもよい。高さH1は、50〜250mmであり、100〜200mmであってもよい。
第二保持部20は、仮想軸線VL2を囲む外周面21と、先端部側の端面22とを有する。外周面21は、その周方向に並ぶ第二接触面23、第二支持面24及び第二背面25を有する。第二接触面23は基準面P1に平行であり、第一接触面13につながっている。第一保持部10の第一接触面13に対する第二保持部20の第二接触面23の延出長さL2は、第二接触面23に対する第一接触面13の延出長さL1よりも長い。例えば延出長さL1は、250〜500mmであり、300〜450mmであってもよく、300〜400mmであってもよい。延出長さL2は、350〜600mmであり、400〜550mmであってもよく、400〜500mmであってもよい。
第二支持面24は、第二接触面23のうち第一保持部10の延出方向D11(第二保持部20から第一保持部10が延出する方向)側の縁につながっている。第二背面25は、第二接触面23のうち延出方向D11の逆側の縁につながっており、第二接触面23と第二支持面24との間に介在している。第二支持面24及び第二背面25は、いずれも外周側に膨らんでいる。第二保持部20の基端部において、第二支持面24は第一支持面14につながっており、第二背面25は第一背面15につながっている。
仮想軸線VL2に直交する方向における第二接触面23の幅W2は、仮想軸線VL1に直交する方向における第一接触面13の幅W1よりも小さい。例えば幅W2は、50〜250mmであり、100〜200mmであってもよい。第二接触面23を底面とする場合の第二保持部20の高さH2は、第一接触面13を底面とする場合の前記第一保持部の高さH1よりも高い。高さH2は、第一保持部10に近付くのに応じて徐々に低くなっている。このように、高さH2の高さが部位ごとに異なる場合、高さH2が高さH1よりも高いとは、高さH2の最大値が高さH1の最大値よりも大きいことを意味する。高さH2の最大値は、例えば150〜450mmであり、200〜400mmであってもよく、200〜300mmであってもよい。高さH2が最大となる頂部T2は、第二保持部20の先端部側に位置しており、第二保持部20の基端部側における高さH2は高さH1と同等になっている。
ここで、図示においては、第一接触面13を下に向け、第一保持部10の延出方向D11(端面12に対向する視点)から見た場合に、第二保持部20は第一保持部10から左方に延出する。換言すると、第二接触面23を下に向け、延出方向D21(端面22に対向する視点)から見た場合に、第一保持部10は第二保持部20から右方に延出する。この関係は逆転していてもよい。すなわち、第一接触面13を下に向けて延出方向D11から見た場合に、第二保持部20は第一保持部10から右方に延出していてもよい。第二接触面23を下に向けて延出方向D21から見た場合に、第一保持部10は第二保持部20から左方に延出していてもよい。
図3〜図5に示すように、下肢保持具1は、第一接触面13及び第二接触面23が受検者80用(人用)のベッド91の上面に接するように配置される。なお、ベッド91の上面に接するとは、必ずしも第一接触面13及び第二接触面23の全域がベッド91の上面に接することを意味するものではなく、第一接触面13及び第二接触面23の一部がベッド91の上面に接することも含む。図示においては、第二保持部20の延出方向D21が受検者80の足側から頭側に向かい、第一保持部10の延出方向D11が受検者80の左側から右側に向かうように配置されている。
第一支持面14は、仰臥位にてベッド91に支持される受検者80の両脚81A,81Bの足裏82に接し、両脚81A,81Bの膝83を曲げた状態に保つ。第二支持面24は、の片脚81Aの側部に接し、受検者80の両脚81A,81Bを立てた状態に保つ。具体的に、第二支持面24は、第二保持部20側に傾く両脚81A,81Bを、片脚81A(例えば左脚)の側部(例えば左側部)に接して支え、両脚81A,81Bの大腿84及び脛85を立てた状態に保つ。
図5に示すように、下肢保持具1は、第一保持部10の基端部側をベッド91の柵92に寄せるように配置されてもよい。この場合、第二保持部20が柵92により補強され、両脚81A,81Bをよりしっかりと支持することができる。
なお、第一接触面13は、外周面11のうち第一接触面13を除く部分(すなわち第一支持面14及び第一背面15)に比較して、ベッド91の上面に対して滑り難い材質で形成されていてもよい。第二接触面23は、外周面21のうち第二接触面23を除く部分(すなわち第二支持面24及び第二背面25)に比較して、ベッド91の上面に対して滑り難い材質で形成されていてもよい。例えば第一支持面14、第一背面15、第二支持面24及び第二背面25が第一の樹脂素材により形成され、第一接触面13及び第二接触面23が第一の樹脂素材に比較して滑りにくい第二の樹脂素材により形成されていてもよい。
また、第一接触面13及び第二接触面23の表面粗さ(凹凸の程度)が、第一支持面14、第一背面15、第二支持面24及び第二背面25の表面粗さよりも大きくなっていてもよい。換言すると、第一支持面14、第一背面15、第二支持面24及び第二背面25の平滑性が、第一接触面13及び第二接触面23の平滑性よりも高くなっていてもよい。
第一保持部10及び第二保持部20はクッション性を有してもよい。ここでのクッション性とは、実使用環境にて目視で確認できる程度に潰れる柔軟性を意味する。例えば図6及び図7に示すように、下肢保持具1は、クッション性を有する本体30と、本体30を覆うカバー40とを備える。本体30は、第一保持部10及び第二保持部20の内部を構成する。例えば本体30は、スポンジ状の発泡樹脂素材により構成されている。本体30は、コア部31と、コア部31を覆う緩衝部32とを有する。コア部31の剛性は緩衝部32の剛性よりも高い。ここでの剛性は、変形し難さ(すなわち変形させるのに必要な力の大きさ)を意味する。緩衝部32の反発性はコア部31の反発性よりも高い。ここでの反発性は、負荷が除去された後の復元の速さ(すなわち粘性の低さ)を意味する。
カバー40は、本体30を覆い、第一保持部10の外周面11及び端面12と、第二保持部20の外周面21及び端面22とを構成する。カバー40は、第一接触面13及び第二接触面23を構成する下カバー42と、端面12、第一支持面14、第一背面15、端面22、第二支持面24及び第二背面25を構成する上カバー41とを含む。上カバー41及び下カバー42は互いに異なる素材で形成されている。例えば上カバー41は上記第一の樹脂素材により形成され、下カバー42は上記第二の樹脂素材により形成されている。上カバー41及び下カバー42は互いに接合されている。カバー40は、本体30を出し入れするための開口43と、開口43を開閉するためのファスナー44とを有する。
図6に示すように、開口43は、第一接触面13と第一背面15との境界の少なくとも一部に沿って形成されていてもよい。すなわち開口43は、第二保持部20の逆側における上カバー41と下カバー42との境界の少なくとも一部に沿って形成されていてもよい。
図7に示すように、開口43は、第二接触面23と第二背面25との境界の少なくとも一部に沿って形成されていてもよい。すなわち開口43は、第一保持部10の逆側における上カバー41と下カバー42との境界の少なくとも一部に沿って形成されていてもよい。
開口43は、第一接触面13と第一背面15との境界の少なくとも一部、及び第二接触面23と第二背面25との境界の少なくとも一部の両方に亘って形成されていてもよい。一例として、図2は、第一接触面13と第一背面15との境界の全域、及び第二接触面23と第二背面25との境界の一部に亘って開口43及びファスナー44が形成されている場合を示している。
〔本実施形態の効果〕
以上に説明したように、下肢保持具1は、第一方向に沿って延びる第一保持部10と、第一方向に交差する第二方向に沿い、第一保持部10の一端部から片側に延出した第二保持部20と、を備え、第一保持部10の外周面11は、人用のベッド91の上面に接する第一接触面13と、仰臥位にてベッド91に支持される人の両脚81A,81Bの足裏82に接し、両脚81A,81Bの膝83を曲げた状態に保つ第一支持面14とを有し、第二保持部20の外周面21は、ベッドの上面に接する第二接触面23と、人の片脚の側部に接し、人の両脚を立てた状態に保つ第二支持面24とを有する。
この下肢保持具1によれば、仰臥位の人の膝を曲げさせて両脚81A,81Bの足裏82を第一支持面14に掛け、両脚81A,81Bを第二支持面24にもたせかけることで、両脚81A,81Bを大きく持ち上げることなく容易に立てることができる。また、第一支持面14に対する両脚81A,81Bの足裏82からの反力の少なくとも一部は、第一接触面13をベッド91に押し付けるように作用する。更に、第二支持面24に対する両脚81A,81Bからの反力の少なくとも一部は、第二接触面23をベッド91に押し付けるように作用する。このため、第一接触面13及び第二接触面23の両方がベッド91に対して滑り難くなり、ベッド91における第一保持部10及び第二保持部20の位置が保たれるので、両脚81A,81Bを立てた状態を容易に保つことができる。従って、本下肢保持具1は、例えば仰臥位にて両脚を立てた状態に保つことを必要とする検査等に有用である。
また、上述のように、両脚81A,81Bを立てる際に両脚を大きく持ち上げる必要がないので、下肢保持具1は、仰臥位の人自身及び介助者の負担軽減に有用である。鎮静剤の投与などにより仰臥位の人が自力で体位を調節できない場合には、介助者の負担軽減に特に有用である。更に、第一保持部10の一端部に設けられた第二保持部20によって両脚81A,81Bを支持するので、第一保持部10の他端部側を術者に開放することができる。例えば、図2〜図5に示した構成によれば、受検者80の右側に位置する第一保持部10の先端部側が術者93に開放される。このため、仰臥位の人に対して術者が側方に位置する検査等に特に有用である。この下肢保持具1が有用となる検査等の具体例としては、大腸内視鏡検査が挙げられる。
図8に示すように、大腸内視鏡検査においては、大腸内視鏡94を受検者80の肛門から挿入するために、受検者80の両脚81A,81Bを立てた状態に保つ必要がある。このため、受検者80の両脚81A,81Bを立てた状態に保持する下肢保持具1の機能が有用である。大腸内視鏡検査の術者93は、一般に受検者80の右側方に位置する。このため、図2〜5に示した構成のように、第一保持部10における受検者80の右側が術者93に開放されることが有用である。また、大腸内視鏡検査においては、受検者80の体位を途中で変換する場合が少なくない。特に、左側臥位から仰臥位への体位変換の頻度が高い。このため、受検者80の体位を仰臥位にした後に、両脚81A,81Bを立てる作業が必要となる。このため、両脚81A,81Bを容易に立てられることが、受検者80及び介助者の負担軽減に有用である。更に、大腸内視鏡検査においては受検者80に鎮静剤が投与される場合がある。この場合、両脚81A,81Bを容易に立てられることが、介助者の負担軽減に特に有用である。
第一支持面14は、第一接触面13に平行な面を基準にして、第二保持部20の延出方向D21側に傾いていてもよい。この場合、第一支持面14が第一接触面13に平行である場合に比較して、足裏82をしっかりと支持することができる。また、第一支持面14が第一接触面13に垂直である場合に比較して、足裏82からの反力をベッド91側に効率よく伝えることができる。これにより、第一接触面13がベッド91に対して更に滑り難くなるので、足裏82をよりしっかりと支持することができる。更に、第一支持面14が第一接触面13に垂直である場合に比較して、仰臥位の人の足首の曲がりを緩やかにし、仰臥位の人の負担を軽減することもできる。
第一方向に直交する方向における第一接触面13の幅W1は、第一接触面13を底面とする場合の第一保持部10の高さH1よりも大きくてもよい。この場合、第一接触面13がベッド91に対して更に滑り難くなるので、両脚81A,81Bをよりしっかりと立てた状態に保つことができる。
第一接触面13に対する第二接触面23の延出長さL2は、第二接触面23に対する第一接触面13の延出長さL1よりも長くてもよい。この場合、仰臥位の人の脚長又は膝の曲がり具合等のばらつきに幅広く適応し、第二支持面24をしっかりと片脚の側部に接触させることができる。
第二接触面23を底面とする場合の第二保持部20の高さH2は、第一接触面13を底面とする場合の第一保持部10の高さH1よりも高くてもよい。この場合、第二支持面24と片脚との接触位置を高くすることで、第二支持面24と片脚との間に作用する力を軽減し、仰臥位の人の快適性を向上させることができる。
第二接触面23を底面とする場合の第二保持部20の高さは、第一保持部10に近付くのに応じて徐々に低くなっていてもよい。この場合、第二保持部20側から仰臥位の人への介助を行う際の作業性が向上する。
第二方向に直交する方向における第二接触面23の幅W2は、第一方向に直交する方向における第一接触面13の幅W1よりも小さくてもよい。この場合、ベッド91の幅に対する第二保持部20の占有領域を小さくし、仰臥位の人を支持するためのスペースを広くすることができる。
第一接触面13は、第一保持部10の外周面11のうち第一接触面13を除く部分に比較して、ベッド91の上面に対して滑り難い材質で形成され、第二接触面23は、第二保持部20の外周面21のうち第二接触面23を除く部分に比較して、ベッド91の上面に対して滑り難い材質で形成されていてもよい。この場合、第一接触面13及び第二接触面23がベッド91に対して更に滑り難くなるので、両脚81A,81Bを立てた状態をよりしっかりと保つことができる。
第一保持部10及び第二保持部20はクッション性を有していてもよい。この場合、第一支持面14と足裏82との間に作用する接触圧力、及び第二支持面24と片脚の側部との間に作用する接触圧力が緩和されるので、仰臥位の人の快適性が更に向上する。
下肢保持具1は、クッション性を有し、第一保持部10及び第二保持部20の内部を構成する本体30と、本体30を覆って第一保持部10の外周面11及び第二保持部20の外周面21を構成するカバー40とを備え、カバー40は、本体を出し入れするための開口43と、開口43を開閉するためのファスナー44とを有していてもよい。この場合、カバー40の交換により、清潔な状態を容易に維持することができる。
本体30は、コア部31と、コア部31を覆う緩衝部32とを有し、コア部31の剛性は緩衝部32の剛性より高くてもよい。この場合、下肢の保持性能を維持しつつ、仰臥位の人の快適性を向上させることができる。
第一保持部10の外周面11は、第一接触面13と第一支持面14との間に介在する第一背面15を更に有し、開口43は、第一接触面13と第一背面15との境界の少なくとも一部に沿って形成されていてもよい。この場合、開口43は、仰臥位の人の逆側に位置することとなるので、清潔な状態を更に容易に維持することができる。
第二保持部20の外周面21は、第二接触面23と第二支持面24との間に介在する第二背面を更に有し、開口43は、第二接触面23と第二背面25との境界の少なくとも一部に沿って形成されていてもよい。この場合も、開口43は、仰臥位の人の逆側に位置することとなるので、清潔な状態を更に容易に維持することができる。開口43が、第一接触面13と第一背面15との境界の少なくとも一部と、第二接触面23と第二背面25との境界の少なくとも一部との両方に沿って形成される場合には、開口43を大きくして本体の出し入れを更に容易にすることができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上述した形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。例えば、下肢保持具1の適用対象は大腸内視鏡検査に限られない。仰臥位の人の両脚81A,81Bを立てた状態に保つことを必要とする他の様々な用途(例えば小腸内視鏡検査)に適用可能である。
1…下肢保持具、10…第一保持部、11…第一保持部10の外周面、13…第一接触面、14…第一支持面、15…第一背面、20…第二保持部、21…第二保持部20の外周面、23…第二接触面、24…第二支持面、25…第二背面、30…本体、31…コア部、32…緩衝部、40…カバー、43…開口、44…ファスナー、80…受検者(人)、81A,81B…両脚、82…足裏、83…膝、91…ベッド、D21…第二保持部20の延出方向、H1…第一保持部10の高さ、H2…第二保持部20の高さ、L1…第二接触面23に対する第一接触面13の延出長さ、L2…第一接触面13に対する第二接触面23の延出長さ、W1…第一接触面13の幅、W2…第二接触面23の幅。

Claims (13)

  1. 第一方向に沿って延びる第一保持部と、
    前記第一方向に交差する第二方向に沿い、前記第一保持部の一端部から片側に延出した第二保持部と、を備え、
    前記第一保持部の外周面は、
    人用のベッドの上面に接する第一接触面と、
    仰臥位にて前記ベッドに支持される人の両脚の足裏に接し、前記両脚の膝を曲げた状態に保つ第一支持面とを有し、
    前記第二保持部の外周面は、
    前記ベッドの上面に接する第二接触面と、
    前記人の片脚の側部に接し、前記人の両脚を立てた状態に保つ第二支持面とを有する、下肢保持具。
  2. 前記第一支持面は、前記第一接触面に平行な面を基準にして、前記第二保持部の延出方向側に傾いている、請求項1記載の下肢保持具。
  3. 前記第一方向に直交する方向における前記第一接触面の幅は、前記第一接触面を底面とする場合の前記第一保持部の高さよりも大きい、請求項1又は2記載の下肢保持具。
  4. 前記第一接触面に対する前記第二接触面の延出長さは、前記第二接触面に対する前記第一接触面の延出長さよりも長い、請求項1〜3のいずれか一項記載の下肢保持具。
  5. 前記第二接触面を底面とする場合の前記第二保持部の高さは、前記第一接触面を底面とする場合の前記第一保持部の高さよりも高い、請求項1〜4のいずれか一項記載の下肢保持具。
  6. 前記第二接触面を底面とする場合の前記第二保持部の高さは、前記第一保持部に近付くのに応じて徐々に低くなっている、請求項5記載の下肢保持具。
  7. 前記第二方向に直交する方向における前記第二接触面の幅は、前記第一方向に直交する方向における前記第一接触面の幅よりも小さい、請求項1〜6のいずれか一項記載の下肢保持具。
  8. 前記第一接触面は、前記第一保持部の外周面のうち前記第一接触面を除く部分に比較して、前記ベッドの上面に対して滑り難い材質で形成され、
    前記第二接触面は、前記第二保持部の外周面のうち前記第二接触面を除く部分に比較して、前記ベッドの上面に対して滑り難い材質で形成されている、請求項1〜7のいずれか一項記載の下肢保持具。
  9. 前記第一保持部及び前記第二保持部はクッション性を有する、請求項1〜8のいずれか一項記載の下肢保持具。
  10. クッション性を有し、前記第一保持部及び前記第二保持部の内部を構成する本体と、
    前記本体を覆って前記第一保持部の外周面及び前記第二保持部の外周面を構成するカバーとを備え、
    前記カバーは、前記本体を出し入れするための開口と、前記開口を開閉するためのファスナーとを有する、請求項9記載の下肢保持具。
  11. 前記本体は、コア部と、前記コア部を覆う緩衝部とを有し、前記コア部の剛性は前記緩衝部の剛性より高い、請求項10記載の下肢保持具。
  12. 前記第一保持部の外周面は、前記第一接触面と前記第一支持面との間に介在する第一背面を更に有し、
    前記開口は、前記第一接触面と前記第一背面との境界の少なくとも一部に沿って形成されている、請求項10又は11記載の下肢保持具。
  13. 前記第二保持部の外周面は、前記第二接触面と前記第二支持面との間に介在する第二背面を更に有し、
    前記開口は、前記第二接触面と前記第二背面との境界の少なくとも一部に沿って形成されている、請求項10〜12のいずれか一項記載の下肢保持具。
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