JP2019179696A - 有機el表示装置および有機el表示装置の製造方法 - Google Patents

有機el表示装置および有機el表示装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】有機EL表示装置の製造方法において、エッチングによる不具合を抑制する。【解決手段】有機EL表示装置の製造方法であって、複数の画素を備える表示領域と部品が実装される部品実装領域とが位置し、前記表示領域から前記部品実装領域にわたって配置される配線が設けられた基材を覆うように無機絶縁材料膜を形成すること、前記表示領域に位置する無機絶縁材料膜上に金属膜を形成すること、前記金属膜で覆われていない領域の無機絶縁材料膜をドライエッチングにより除去して前記配線の一部を露出させること、前記金属膜をパターニングしてタッチパネルの電極を形成すること、をこの順で含む。【選択図】図5

Description

本発明は、有機EL表示装置および有機EL表示装置の製造方法に関する。
近年、有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)と呼ばれる自発光体を用いた画像表示装置(以下、「有機EL(Electro-luminescent)表示装置」という。)が実用化されている。有機EL表示装置は、例えば、液晶表示装置と比較して、自発光体を用いているため、視認性、応答速度の点で優れているだけでなく、バックライトのような照明装置を要しないため、薄型化が可能となっている。
有機EL表示装置は、基材上に薄膜トランジスタ(TFT)や有機発光ダイオード(OLED)などが形成された表示パネルを備える。このような有機EL表示装置において、発光素子を水分等から保護するため、発光素子含む表示領域を封止する方法が採用されている。封止方法としては、例えば、下記特許文献1に開示されるように、無機材料膜と樹脂材料層とを組み合わせる方法が用いられている。
特開2015−176717号公報
上記無機材料膜は、通常、化学気相成長(CVD)法等により成膜される。製造工程において、一旦、広範囲に無機材料膜を成膜してから、所定の領域に形成された無機材料膜をエッチングにより除去することがある。しかし、エッチングにより、無機材料膜の下側に隣接する層まで消失する場合がある。
本発明は、上記に鑑み、エッチングによる不具合が抑制された有機EL表示装置の提供を目的とする。
本発明の1つの局面によれば、表示装置の製造方法が提供される。本発明に係る表示装置の製造方法は、複数の画素を備える表示領域と部品が実装される部品実装領域とが位置し、前記表示領域から前記部品実装領域にわたって配置される配線が設けられた基材を覆うように無機絶縁材料膜を形成すること、前記表示領域に位置する無機絶縁材料膜上に金属膜を形成すること、前記金属膜で覆われていない領域の無機絶縁材料膜をドライエッチングにより除去して前記配線の一部を露出させること、前記金属膜をパターニングしてタッチパネルの電極を形成すること、をこの順で含む。
本発明の別の局面によれば、表示装置が提供される。本発明に係る表示装置は、複数の画素を備える表示領域と、部品が実装される部品実装領域とを有する基材と、前記基材の前記表示領域を覆い、無機絶縁材料で形成された封止膜と、前記基材の前記表示領域から前記部品実装領域にわたって配置された配線と、前記封止膜上に形成されたタッチパネルの電極と、を有し、前記配線は、前記封止膜に覆われていない部分を有し、前記封止膜の外側に、外側に向かうに従って下方に向かう傾斜面が形成されている。
本発明の1つの実施形態に係る有機EL表示装置の概略の構成を示す模式図である。 図1に示す有機EL表示装置の表示パネルの一例を示す模式的な平面図である。 図2のIII−III断面の一例を示す図である。 実施形態に係る有機EL表示装置の製造工程例を示す図である。 図4Aに続く図である。 図4Bに続く図である。 図4Cに続く図である。 図4Dに続く図である。 実施形態に係る有機EL表示装置の製造工程を説明するための図である。 図5のI−I断面の一例を示す図である。 本発明の別の実施形態における有機EL表示装置の製造工程を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に評される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して詳細な説明を適宜省略することがある。
図1は、本発明の1つの実施形態に係る表示装置の概略の構成を、有機EL表示装置を例にして示す模式図である。有機EL表示装置2は、画像を表示する画素アレイ部4と、画素アレイ部4を駆動する駆動部とを備える。有機EL表示装置2は、基材として樹脂フィルムを用いたフレキシブルディスプレイであり、この樹脂フィルムで構成された基材の上に薄膜トランジスタ(TFT)や有機発光ダイオード(OLED)などの積層構造が形成される。なお、図1に示した概略図は一例であって、本実施形態はこれに限定されるものではない。
画素アレイ部4には、画素に対応してOLED6および画素回路8がマトリクス状に配置される。画素回路8は複数のTFT10,12やキャパシタ14で構成される。
上記駆動部は、走査線駆動回路20、映像線駆動回路22、駆動電源回路24および制御装置26を含み、画素回路8を駆動しOLED6の発光を制御する。
走査線駆動回路20は、画素の水平方向の並び(画素行)ごとに設けられた走査信号線28に接続されている。走査線駆動回路20は、制御装置26から入力されるタイミング信号に応じて走査信号線28を順番に選択し、選択した走査信号線28に、点灯TFT10をオンする電圧を印加する。
映像線駆動回路22は、画素の垂直方向の並び(画素列)ごとに設けられた映像信号線30に接続されている。映像線駆動回路22は、制御装置26から映像信号を入力され、走査線駆動回路20による走査信号線28の選択に合わせて、選択された画素行の映像信号に応じた電圧を各映像信号線30に出力する。当該電圧は、選択された画素行にて点灯TFT10を介してキャパシタ14に書き込まれる。駆動TFT12は、書き込まれた電圧に応じた電流をOLED6に供給し、これにより、選択された走査信号線28に対応する画素のOLED6が発光する。
駆動電源回路24は、画素列ごとに設けられた駆動電源線32に接続され、駆動電源線32および選択された画素行の駆動TFT12を介してOLED6に電流を供給する。
ここで、OLED6の下部電極は、駆動TFT12に接続される。一方、各OLED6の上部電極は、全画素のOLED6に共通の電極で構成される。下部電極を陽極(アノード)として構成する場合は、高電位が入力され、上部電極は陰極(カソード)となって低電位が入力される。下部電極を陰極(カソード)として構成する場合は、低電位が入力され、上部電極は陽極(アノード)となって高電位が入力される。
図2は、図1に示す有機EL表示装置の表示パネルの一例を示す模式的な平面図である。表示パネル40の表示領域42に、図1に示した画素アレイ部4が設けられ、上述したように画素アレイ部4にはOLED6が配列される。上述したようにOLED6を構成する上部電極は、各画素に共通に形成され、表示領域42全体を覆う。表示パネル40の表示領域42上には、タッチパネル60が配置されている。
矩形である表示パネル40の一辺には、部品実装領域46が設けられ、表示領域42につながる配線が配置される。部品実装領域46には、駆動部を構成するドライバIC48が搭載されたり、フレキシブルプリント基板(FPC)50が接続されたりする。FPC50は、制御装置26やその他の回路20,22,24等に接続されたり、その上にICを搭載されたりする。
図3は、図2のIII−III断面の一例を示す図である。図3では、図2に示すタッチパネル60は、その下側電極61のみを示し、詳細は省略している。また、断面構造を見易くするため、一部の層のハッチングを省略している。
表示パネル40は、例えば、可撓性を有する基材70の上に、TFT72などが形成された回路層74、OLED6およびOLED6を封止する封止層106などが積層された構造を有する。可撓性を有する基材70は、例えば、ポリイミド系樹脂などの樹脂を含む樹脂膜で構成される。基材70の厚みは、例えば、10μm〜20μmである。本実施形態においては、画素アレイ部4はトップエミッション型であり、OLED6で生じた光は、基材70側とは反対側(図3において上向き)に出射される。なお、有機EL表示装置2におけるカラー化方式をカラーフィルタ方式とする場合には、例えば、封止層106の基材70側とは反対側(上側)に、カラーフィルタが配置される。このカラーフィルタに、OLED6にて生成した白色光を通すことで、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)の光を作る。
表示領域42の回路層74には、上述した画素回路8、走査信号線28、映像信号線30、駆動電源線32などが形成される。駆動部の少なくとも一部分は、基材70上に回路層74として表示領域42に隣接する領域に形成することができる。駆動部を構成するドライバIC48やFPC50の端子は、部品実装領域46にて、回路層74の配線116に、電気的に接続される。
図3に示すように、基材70上には、無機絶縁材料で形成された下地層80が配置されている。無機絶縁材料としては、例えば、窒化シリコン(SiN)、酸化シリコン(SiO)およびこれらの複合体が用いられる。
表示領域42においては、下地層80を介して、基材70上には、トップゲート型のTFT72のチャネル部およびソース・ドレイン部となる半導体領域82が形成されている。半導体領域82は、例えば、ポリシリコン(p−Si)で形成される。半導体領域82は、例えば、基材70上に半導体層(p−Si膜)を設け、この半導体層をパターニングし、回路層74で用いる箇所を選択的に残すことにより形成される。
TFT72のチャネル部の上には、ゲート絶縁膜84を介してゲート電極86が配置されている。ゲート絶縁膜84は、代表的には、TEOSで形成される。ゲート電極86は、例えば、スパッタリング等で形成した金属膜をパターニングして形成される。ゲート電極86上には、ゲート電極86を覆うように層間絶縁層88が配置されている。層間絶縁層88は、例えば、上記無機絶縁材料で形成される。TFT72のソース・ドレイン部となる半導体領域82(p−Si)には、イオン注入により不純物が導入され、さらにそれらに電気的に接続されたソース電極90aおよびドレイン電極90bが形成され、TFT72が構成される。
TFT72上には、層間絶縁膜92が配置されている。層間絶縁膜92の表面には、配線94が配置される。配線94は、例えば、スパッタリング等で形成した金属膜をパターニングすることにより形成される。配線94を形成する金属膜と、ゲート電極86、ソース電極90aおよびドレイン電極90bの形成に用いた金属膜とで、例えば、配線116および図1に示した走査信号線28、映像信号線30、駆動電源線32を多層配線構造で形成することができる。この上に、平坦化膜96およびパッシベーション膜98が形成され、表示領域42において、パッシベーション膜98上にOLED6が形成されている。平坦化膜96は、例えば、樹脂材料等の有機絶縁材料で形成される。パッシベーション膜98は、例えば、SiN等の無機絶縁材料で形成される。
OLED6は、下部電極100、有機材料層102および上部電極104を含む。有機材料層102は、具体的には、正孔輸送層、発光層、電子輸送層等を含む。OLED6は、代表的には、下部電極100、有機材料層102および上部電極104を基材70側からこの順に積層して形成される。本実施形態では、下部電極100がOLED6の陽極(アノード)であり、上部電極104が陰極(カソード)である。
図3に示すTFT72が、nチャネルを有した駆動TFT12であるとすると、下部電極100は、TFT72のソース電極90aに接続される。具体的には、上述した平坦化膜96の形成後、下部電極100をTFT72に接続するためのコンタクトホール110が形成され、例えば、平坦化膜96表面およびコンタクトホール110内に形成した導電体部をパターニングすることにより、TFT72に接続された下部電極100が画素ごとに形成される。下部電極100は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)等の透過性導電材料、Ag、Al等の金属で形成される。
上記構造上には、画素を分離するリブ112が配置されている。例えば、下部電極100の形成後、画素境界にリブ112を形成し、リブ112で囲まれた画素の有効領域(下部電極100の露出する領域)に、有機材料層102および上部電極104が積層される。リブ112は、樹脂材料等の有機絶縁材料で形成される。上部電極104は、例えば、ITO、IZO等の透過性導電材料やMgとAgの極薄合金で構成される。
上部電極104上には、表示領域42全体を覆うように封止層106が配置されている。封止層106は、第1封止膜161、封止平坦化膜160および第2封止膜162をこの順で含む積層構造を有している。第1封止膜161および第2封止膜162は、無機材料(例えば、上記無機絶縁材料)で形成される。具体的には、化学気相成長(CVD)法によりSiN膜を成膜することにより形成される。封止平坦化膜160は、有機材料(例えば、アクリル系樹脂等の樹脂材料)で形成される。具体的には、インクジェット方式による樹脂組成物の塗布により形成される。
封止層106の周縁には封止平坦化膜160は形成されておらず、表示領域42を囲む額縁領域44において、第1封止膜161と第2封止膜162とが接している。封止平坦化膜160はその上面および端部が第2封止膜で覆われている。第1封止膜161と第2封止膜162とが接して積層された積層部の外側に、外側に向かうに従って下方(基材70が配置されている側)に向かう傾斜面1sが形成されている。一方、部品実装領域46には、部品が接続されるため、封止層106は配置されていない。
封止層106上には、表示領域42において、タッチパネル60の下側電極61は配置されている。タッチパネル60の下側電極61は、例えば、封止層106上に形成された金属膜をパターニングすることにより形成される。図示しないが、下側電極61を、封止層106の周縁を乗り越えて引き回す場合、封止層106の周縁には傾斜面1sが形成されているので、封止層106の段差は緩やかであり、引き回し配線の段切れを抑制することができる。具体的には、引き回し配線は、傾斜面1s上に配置される。
表示パネル40は、図3に示すように、基材70を平面状に保って製造され得るが、例えば、有機EL表示装置2の筐体に格納される際には、表示領域42の外側に曲げ領域120を設けて、部品実装領域46を表示領域42の裏側に配置させる。具体的には、部品実装領域46と表示領域42との間で表示パネル40を湾曲させて、部品を表示領域42の裏側に折り返した状態とする。
曲げ領域120においては、無機絶縁材料で形成される層(例えば、下地層80、層間絶縁層88、層間絶縁膜92、パッシベーション膜98)の少なくとも一部を、省略または薄膜化することが好ましい。無機絶縁材料で形成される層は、曲げにより破損しやすい傾向にあるからである。図示例では、曲げ領域120において、下地層80上に配線116が配置され、配線116は樹脂層76で覆われている。
図4A〜図4Eは、実施形態に係る有機EL表示装置の製造工程例を示す図である。なお、図4においては、図3に示す基材70からパッシベーション膜98までを基板114と、パッシベーション膜98より上で封止層106より下に配置される構造を下部構造層108と簡略化して示し、曲げ領域120を省略している。
図4Aは、基板114(基材70)上に形成された下部構造層108上に、封止層前駆体106’の形成が完成した状態を示している。具体的には、下部構造層108上に、基板114全体を覆うように第1無機絶縁材料膜161’を成膜した後、基板114の表示領域42を覆うように封止平坦化膜160を形成し、次いで、基板114全体を覆うように第2無機絶縁材料膜162’を成膜して、封止層前駆体106’を得る。
図4Bは、タッチパネル60の下側電極層61’を形成する工程を示している。下側電極層61’は、例えば、スパッタリングで金属膜を成膜することで形成される。下側電極層61’は、少なくとも、後に第1封止膜161および第2封止膜162となる領域に対応して形成され、引出電極が形成される領域(引出電極領域124)には形成されないように、マスク材126を所定の位置に配置する。ここで、図示するように、マスク材126の内側に回り込んで下側電極層61’が形成され得るため、この回り込み量を考慮してマスク材126を配置する。下側電極層61’の端部は、マスク材126の内側への回り込み部に相当し、その上面は傾斜を有している。下側電極層61’は、次工程の周辺部122の除去に利用される。
図5は、実施形態に係る有機EL表示装置の製造工程を説明するための図であり、下側電極層61’を形成してマスク材126を取り除いた状態を示し、図6は図5のI−I断面の一例を示す図である。なお、図5は、切断される前の状態(表示パネル中間体)の一部を示す図である。具体的には、図5に示す破線Lに沿って表示パネル中間体40aはカット(切断)され、部品が実装され、図2に示す表示パネル40が得られる。具体的には、カット(切断)により、個々の表示パネル40(個片)に分割される。
表示パネル中間体40aの表面全体は無機絶縁材料膜161’,162’で覆われ、無機絶縁材料膜161’,162’上に下側電極層61’が配置されている。上述のように、下側電極層61’は、無機絶縁材料膜161’,162’の下側電極層61’と重ならない部分(周辺部122)の除去に利用されることから、表示領域42およびその周辺領域を覆うように配置されている。
部品実装領域46には引出電極領域124が形成されている。図6に示すように、引出電極領域124では、下地層80上に配置された配線116が、無機絶縁材料膜161’に直接覆われて無機絶縁材料膜161’と接している。図示例では、樹脂層76で、配線116の周縁が上面からから側面にかけて覆われており、無機絶縁材料膜161’,162’からエッジが露出するのを防止している。
配線(引出電極)116は、単層体であってもよいし、複数の層を含む積層体であってもよいが、図6に示す例では、複数の層を含む積層構造を有している。具体的には、電極層116bと、電極層116bの両側(厚み方向)に配置された表面保護層116a,116cとを有している。表面保護層116a,116cは、例えば、電極層116bの腐食を防止する役割を担う。電極層116bの厚みは、例えば、200nm〜800nmである。表面保護層116a,116cの厚みは、例えば、10nm〜100nmである。電極層116bは、例えば、Al等の金属で形成される。表面保護層116a,116cは、例えば、Ti、Mo等の金属で形成される。配線116の具体例としては、Ti/Al/Tiの積層体、Mo/Al/Moの積層体が挙げられる。
表示パネル中間体40aには、カットラインLに囲まれる領域(例えば、製品には残らず廃棄される廃棄領域)にも下側電極層61’が設けられている。下側電極層61’は、引出電極領域124を囲むように配置されている。囲むように配置することにより、後述の配線116の消失を効果的に抑制し得る。同様の観点から、下側電極層61’は、引出電極領域124近傍に配置されることが好ましい。
下側電極層61’は、単層体であってもよいし、複数の層を含む積層体であってもよい。また、下側電極層61’は、任意の適切な金属を含み得る。好ましくは、下側電極層61’(例えば、下側電極層61’の最表面層)は、配線116(配線116の最表面層116c)に含まれる金属を含む。同種の金属を含むことにより、後述の配線116の消失を効果的に抑制し得る。1つの実施形態としては、下側電極層61’は、図6に示す配線(引出電極)116と同様の構成とされる。具体例としては、Ti/Al/Tiの積層体、Mo/Al/Moの積層体が挙げられる。別の実施形態としては、下側電極層61’は、Tiを含む単層体である。
図4Cは、周辺部122を除去する(端子出し)工程を示している。周辺部122の除去は、下側電極層61’をマスクとして、エッチング(例えば、ドライエッチング)により行われる。具体的には、2層の無機絶縁材料膜161’,162’は、下側電極層61’の外縁の位置で切断されて封止膜161,162が得られる。また、引出電極領域124において、配線116表面は露出し、封止膜161,162の外側に引出電極118が形成される。
下側電極層61’ をマスクに用いてエッチングすることにより、製造効率に優れ得る。そして、金属膜である下側電極層61’ をマスクに用いてエッチングすることにより、隣接する配線116を消失させることなく、無機絶縁材料膜161’,162’の周辺部122を良好に除去し得る。具体的には、エッチングにより無機絶縁材料膜である周辺部122の除去が進むと下層の配線116もエッチングされ始めるが、金属膜である下側電極層61’が存在することにより、金属を含む層の面積が増えて、金属で形成される配線116の消失を遅らせる(エッチングレートを低くする)ことがでる。その結果、周辺部122の除去を十分に行いながら、配線116の消失を抑制し得る。図示するように、配線116が電極層116bの表面を保護する表面保護層116cを有する場合は、厚みの薄い表面保護層116cが完全に消失することを防止することができる。なお、エッチングレートは、エッチング対象物の存在領域が大きくなる程、単位面積当たりの反応種(イオン、ガス、ラジカル等)が少なくなって、エッチングによる生成物の除去が滞ることにより、下がり得ると考えられる。
周辺部122の除去に際し、マスクである下側電極層61’もエッチングされ得る。一方で、パネル面内のバラツキを考慮して、周辺部122の除去を過剰に行うことが望まれる。したがって、下側電極層61’の形成時には、エッチングの度合を考慮して、膜厚を決定するのが好ましい。
図4Dは、下側電極層61’上に保護膜128を形成する工程を示している。保護膜128は、次工程の下側電極61のパターン形成に利用され、所望の下側電極61のパターンに対応するパターンに、例えば、感光性樹脂組成物を用いて形成される。その際、引出電極118上にも、引出電極118全体を覆うように保護膜128を形成する。
図4Eは、タッチパネル60の下側電極61を形成する工程を示している。下側電極61は、保護膜128をマスクとして、下側電極層61’の保護膜128が配置されていない領域をエッチング(例えば、ドライエッチング)により除去することにより形成される。ここで、上述のように、下側電極層61’の外側は傾斜面を有し、下側電極層61’の厚みは外側に向かうに従って薄くなっている。厚みの薄い薄肉部では下層の封止膜161,162までエッチングされ、封止膜161,162の外側に、外側に向かうに従って下方(基材70が配置されている側)に向かう傾斜面1sが形成される。その後、図示しないが、保護膜128を任意の適切な処理により除去し、部品を実装し、図3に示す状態が得られる。
図7は、本発明の別の実施形態における有機EL表示装置の製造工程を説明するための図である。本実施形態では、表示パネル中間体40aにおいて、下側電極層61’が後に製品(表示パネル40)になる領域に形成されて、廃棄領域を設けない点が、図5に示す実施形態と異なっている。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例および修正例に想到し得るものであり、それら変更例および修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったもの、または、工程の追加、省略もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
2 有機EL表示装置、4 画素アレイ部、6 OLED、8 画素回路、10 点灯TFT、12 駆動TFT、14 キャパシタ、20 走査線駆動回路、22 映像線駆動回路、24 駆動電源回路、26 制御装置、28 走査信号線、30 映像信号線、32 駆動電源線、40 表示パネル、42 表示領域、44 額縁領域、46 部品実装領域、48 ドライバIC、50 FPC、60 タッチパネル、61 下側電極、70 基材、72 TFT、74 回路層、76 樹脂層、80 下地層、82 半導体領域、84 ゲート絶縁膜、86 ゲート電極、88 層間絶縁層、90a ソース電極、90b ドレイン電極、92 層間絶縁膜、94 配線、96 平坦化膜、98 パッシベーション膜、100 下部電極、102 有機材料層、104 上部電極、106 封止層、110 コンタクトホール、112 リブ、116 配線、118 引出電極、120 曲げ領域、124 引出電極領域、160 封止平坦化膜、161 第1封止膜、162 第2封止膜。

Claims (12)

  1. 複数の画素を備える表示領域と部品が実装される部品実装領域とが位置し、前記表示領域から前記部品実装領域にわたって配置される配線が設けられた基材を覆うように無機絶縁材料膜を形成すること、
    前記表示領域に位置する無機絶縁材料膜上に金属膜を形成すること、
    前記金属膜で覆われていない領域の無機絶縁材料膜をドライエッチングにより除去して前記配線の一部を露出させること、
    前記金属膜をパターニングしてタッチパネルの電極を形成すること、をこの順で含む、
    有機EL表示装置の製造方法。
  2. 前記金属膜を、マスク材を用いたスパッタリングにより形成する、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記金属膜をドライエッチングして、前記タッチパネルの電極を形成する、請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 前記金属膜は前記配線に含まれる金属を含む、請求項1から3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 前記配線は、電極層と前記電極層を保護する表面保護層とを有し、
    前記金属膜は前記表面保護層に含まれる金属を含む、請求項4に記載の製造方法。
  6. 前記金属膜は複数の層を含み、その最表面層に前記表面保護層に含まれる金属を含む、請求項5に記載の製造方法。
  7. 前記金属膜を、前記配線を露出させる領域を囲むように形成する、請求項1から6のいずれかに記載の製造方法。
  8. 複数の画素を備える表示領域と、部品が実装される部品実装領域とを有する基材と、
    前記基材の前記表示領域を覆い、無機絶縁材料で形成された封止膜と、
    前記基材の前記表示領域から前記部品実装領域にわたって配置された配線と、
    前記封止膜上に形成されたタッチパネルの電極と、を有し、
    前記配線は、前記封止膜に覆われていない部分を有し、
    前記封止膜の外側に、外側に向かうに従って下方に向かう傾斜面が形成されている、
    有機EL表示装置。
  9. 前記タッチパネルの電極の引き回し配線は、前記封止膜の傾斜面上に配置されている、請求項8に記載の有機EL表示装置。
  10. 前記タッチパネルの電極は前記配線に含まれる金属を含む、請求項8または9に記載の有機EL表示装置。
  11. 前記配線は、電極層と前記電極層を保護する表面保護層とを有し、
    前記タッチパネルの電極は前記表面保護層に含まれる金属を含む、請求項10に記載の有機EL表示装置。
  12. 前記タッチパネルの電極は複数の層を含み、その最表面層に前記表面保護層に含まれる金属を含む、請求項11に記載の有機EL表示装置。
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