JP2019178873A - サンプリング装置 - Google Patents

サンプリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019178873A
JP2019178873A JP2018066474A JP2018066474A JP2019178873A JP 2019178873 A JP2019178873 A JP 2019178873A JP 2018066474 A JP2018066474 A JP 2018066474A JP 2018066474 A JP2018066474 A JP 2018066474A JP 2019178873 A JP2019178873 A JP 2019178873A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
tank
filter
sampling
sampling device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018066474A
Other languages
English (en)
Inventor
慶彦 中尾
Norihiko Nakao
慶彦 中尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority to JP2018066474A priority Critical patent/JP2019178873A/ja
Publication of JP2019178873A publication Critical patent/JP2019178873A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

【課題】タンク内で晶析反応等を行う際の反応生成物を含んだ液体を、意図したタイミングで、かつ意図した場所で高精度に採取するサンプリング装置を提供する。【解決手段】サンプリング装置10は、タンク内の液体を採取するための吸引口12を有する吸引システム11と、吸引口12を覆うフィルタ部20と、このフィルタ部20を保持している支持体26と、が備えられている。そして、フィルタ部20の上流側に、採取液逆止弁23が設けられている。この構成によりサンプリング装置10の使用者が意図した場所で、ろ過された液体を取得できる。また、タンク内での液体の取得する位置が精度よく特定できる。さらに、サンプリングで取り込まれた液体が、タンク内の液体と連通することがなく、入れ替わったり失われたりすることがない。【選択図】図1

Description

本発明は、サンプリング装置に関する。さらに詳しくは、タンク内の液体を、意図した場所で高精度に採取するサンプリング装置に関する。
種々の固体粒子を工業的に製造する方法として反応晶析法が広く用いられている。反応晶析法とは、反応生成物を反応液中に析出させて得る方法である。出発原料を反応溶媒に添加して、反応生成物が反応溶媒の飽和溶解度以上の濃度になると、反応生成物が反応液中に固体粒子として析出してくる。したがって、析出してきた反応生成物をろ別することで反応生成物を反応液と分離することができる。一般的に、炭酸カルシウムまたは水酸化ニッケルなどの、化学変化を伴う晶析を行う場合、晶析を適切に行わせて固体粒子を生成する必要がある。ここで「晶析を適切に行わせる」とは、晶析により得られる固体粒子の大きさなどの性状を制御して、所定の性状とするように晶析を行わせることを言う。
所定の性状の固体粒子を得るためには、反応液中に対する出発原料の濃度分布を制御することが重要である。そのため反応液体中に固体粒子が拡散しているスラリーをサンプリングする方法が種々提案されている。
特許文献1には、液体中に、固体粒子が拡散しているスラリーの性状を知るために行うサンプリング方法が開示されている。本文献では、このサンプリング方法で、高濃度石灰水スラリーを長期静置貯蔵した場合に、吊索に複数の採取器を縦方向に設けて、これらを引き揚げることでサンプリングを行う旨が開示されている。
特開昭62−28393号公報
しかるに、一般的な晶析においては、反応生成物の濃度が反応液中で過飽和状態である場合には時間の経過とともに固体粒子が析出してくる。特許文献1に記載された従来のサンプリング方法では、すでに析出した固体粒子を含んでサンプリングを行い、さらに採取したスラリーサンプルから時間の経過と共に固体粒子が析出してしまうため、すでに析出していた固体粒子とサンプリング後に析出した固体粒子が混ざってしまい、採取した時間での液体の性状が確認できないという問題があった。
本発明は上記事情に鑑み、タンク内で晶析反応等を行う際の反応生成物を含んだ液体を、意図したタイミングで、かつ意図した場所で高精度に採取するサンプリング装置を提供することを目的とする。
第1発明のサンプリング装置は、タンク内の液体を採取するための吸引口を有する吸引システムと、前記吸引口を覆うフィルタ部と、該フィルタ部を保持している支持体と、が備えられ、前記フィルタ部の上流側に、採取液逆止弁が設けられていることを特徴とする。
第2発明のサンプリング装置は、第1発明において、前記吸引システムには、前記吸引口から吸引された液体を貯留する貯留部が設けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、吸引口を覆うフィルタ部があることにより、サンプリング装置の使用者が意図した場所で、ろ過された液体を取得できる。また、フィルタ部が支持体に保持されているので、支持体がない場合と比較して、タンク内での液体の取得する位置が精度よく特定できる。これにより、例えば液体が、晶析工程での液体である場合、液体取得後一定の時間が経過した後、採取した液体中に固体粒子がある場合は、採取時点では液体で、採取後発生した固体粒子であることがわかるため、タンク中の液体の性状を高精度に知ることができる。さらに、フィルタ部の上流側に、採取液逆止弁が設けられていることにより、サンプリングで取り込まれた液体が、タンク内の液体と連通することがなく、入れ替わったり失われたりすることがない。すなわち、吸引口を負圧にしたタイミングのみで液体が採取されることとなるので、サンプリング装置の使用者が意図したタイミングでサンプリングが行われ、サンプリングの精度が向上する。
第2発明によれば、フィルタ部の上流側に設けられている採取液逆止弁により、吸引システムに貯留部が設けられ、サンプリングで取り込まれた液体の量が多くなっても逆流して失われることがない。
本発明の第1実施形態に係るサンプリング装置の吸引口近傍の正面方向からの断面図である。 本発明の第1実施形態に係るサンプリング装置の正面方向からの使用説明図である。 本発明の第1実施形態に係るサンプリング装置の斜視方向からの使用説明図である。 本発明の第1実施形態に係るサンプリング装置を構成する吸引システムの概略図である。 本発明の第2実施形態に係るサンプリング装置のフィルタユニットの斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るサンプリング装置のフィルタユニットの正面方向からの断面図である。 本発明の第2実施形態に係るサンプリング装置のフィルタユニットの回路図である。 本発明の第2実施形態に係るサンプリング装置の正面方向からの使用説明図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するためのサンプリング装置を例示するものであって、本発明はサンプリング装置を以下のものに特定しない。なお、各図面が示す部材の大きさまたは位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。
(第1実施形態)
図2には、本発明の第1実施形態に係るサンプリング装置10の正面方向からの使用説明図を示す。図2は、サンプリング装置10が使用されているタンク30を正面方向から見た図であり、タンク30は断面図として表されている。また、図1には、本実施形態に係るサンプリング装置10の吸引口12近傍の正面断面図を示す。なお、本明細書では、サンプリング装置10で吸引時に液体が流れる方向を基準として上流側下流側と記載する。また、図1、図2では、紙面における上下が、実際のサンプリング装置10などの上下と一致する。
本実施形態に係るサンプリング装置10は、タンク30内の液体を採取するための吸引口12を有する吸引システム11と、吸引口12を覆うフィルタ部20と、吸引システム11の一部または全部を内部に備え、フィルタ部20を保持している支持体26と、が備えられている。
図2に示すように、タンク30は、ステンレス製の有底円筒体であり、上部のふたが取り外すことができる構成である。タンク30の中では、例えば炭酸カルシウムまたは水酸化ニッケルなどの、化学変化を伴う晶析が行われる。化学変化を伴う晶析の場合、タンク30内には、所定の第1液体が貯えられており、この第1液体が、回転軸33の先端に設けられている回転翼32により撹拌される。タンク30の内側側面には、複数の邪魔板34が設けられており、この邪魔板34により、液体に上下の流れが形成されている。またタンク30には、タンク30内に既に貯えられている第1液体と化学反応して晶析を行う第2液体の、液体供給パイプ31が設けられている。この液体供給パイプ31から第2液体が供給されることで、第1液体と第2液体とが化学反応を起こし、晶析することにより所定の固体粒子が析出する。
図2に示すように、サンプリング装置10を構成する支持体26は、タンク30のふたに固定されている。この支持体26は、内部に空間がある円筒の筒状体であり、その長さは、先端がタンク30の底付近まで到達することができる長さである。タンク30のふたには、サンプリング装置10の先端の高さの調整機構が備えられている。
図1には、本実施形態に係るサンプリング装置10の吸引口12近傍の正面断面図を示す。白抜き矢印は、サンプリング時の液体の流れ方向を表している。タンク30のふたに固定されている支持体26は、ステンレス製の長尺の円筒体である本体27と、この本体27の下方先端に溶接されている先端部28とを含んで構成されている。先端部28は円筒体であり、その両端面間の長さが、円筒体の直径よりも短い扁平な形状である。その外周には、キャップ状のフィルタ押え22と螺合するための雄ねじが形成されている。先端部28の内周側の直径は、後述するフィルタ部20の外径よりも小さくなっており、先端部28がフィルタ部20の上側を押えている。この先端部28とフィルタ押え22とで挟み込むことによりフィルタ部20が支持体26に保持されている。
なお、支持体26を構成する本体27の形状について、円筒体である旨を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば断面が三角形であったり、楕円形であったりする場合もある。また、本体27の形状は、筒状体でない場合もある。例えば本体27の形状が等辺山形鋼のようなアングルである場合もある。
先端部28と螺合するフィルタ押え22は、有底円筒形状をしており、円筒形状部分の内周面側には、先端部28と螺合する雌ねじが形成されている。また、有底円筒形状の底部は、フィルタ部20を押えることができる形状である。なお、図示していないが、底部とフィルタ部20との間には、パッキンが設けられており、フィルタ押え22の底部からタンク30内の液体が、支持体26内部に侵入するのを防止している。
フィルタ部20は、吸引システム11を構成するチューブ15の吸引口12に取り付けられ、吸引口12を覆っている。このため吸引システム11内に固体粒子が取り除かれた液体が取り込まれる。フィルタ部20は、使い捨てのユニットタイプのフィルタであり、円板形状部の中心に、軸形状部が、円板形状の円板面に対して垂直に設けられた形状をしており、円板形状部に、円板状のメンブレンフィルタ21が内蔵されている。
フィルタ部20の材質は、サンプリングする液体の種類に応じて選定されるが、ポリプロピレンなどを好適に用いることができる。またメンブレンフィルタ21の材質も、同じくサンプリングする液体の材質に応じて選定されるが、PTFEなどを好適に用いることができる。メンブレンフィルタ21の孔径は、析出する固体粒子の径によって選定されるが、例えば直径1μm前後のものを好適に用いることができる。
またフィルタ部20の形状等については、上記の形状に限定されるものではなく、メンブレンフィルタ21を固定できる形状であれば問題ない。また場合によってはデプスタイプのフィルタも用いることができる。
本実施形態では、フィルタ部20の下端、すなわちフィルタ部20の上流側に採取液逆止弁23が設けられている。採取液逆止弁23は、弁箱23aに挿入された弁体23bと、付勢バネ23cと、からなる。この採取液逆止弁23は、図1の白抜き矢印で表した方向への液体の吸い込みは許容するが、いったん吸い込んだ採取液の排出を防止する。本実施形態では、付勢バネ23cを利用したリフト式のものが使用されているが、特に採取液逆止弁23の構造はこれに限定されない。
フィルタ部20の上流側に、採取液逆止弁23が設けられていることにより、サンプリングで取り込まれた液体が、タンク内の液体と連通することがなく、入れ替わったり失われたりすることがない。採取液逆止弁23が設けられていない場合、フィルタ部20を介してチューブ15内の液体とタンク30内の液体とはつながっているため、フィルタ部20を長時間浸漬している場合は、液体同士が入れ替わる可能性があるが、採取逆止弁23があることにより、フィルタ部20を長時間浸漬させた場合でも、液体同士が入れ替わることがなく、サンプリングの精度が向上する。また、吸引口を負圧にしたタイミングのみで液体が採取されることとなるので、サンプリング装置の使用者が意図したタイミングでサンプリングが行われ、この点でもサンプリングの精度が向上する。
吸引システム11を構成するチューブ15は、支持体26内に吸引口12を有し、この吸引口12からタンク30内の液体を採取する。チューブ15の材質は、サンプリングする液体の種類に応じて選定される。材質としては、金属製、または樹脂製が考えられるが、チューブ15の材質は、筒状の支持体26の上方から飛び出した部分での取り扱いの容易さを考慮すると樹脂製が望ましく、具体的にはポリウレタンが好適に用いられる。
吸引システム11の吸引口12を覆うフィルタ部20があることにより、特許文献1に記載のサンプリング方法では、すでに析出した固体粒子を含んでサンプリングを行わざるを得なかったところ、本発明に係るサンプリング装置10では、使用者35が、この固体粒子の含まない液体、すなわちろ過された液体を取得できる。さらに、フィルタ部20が支持体26に保持されているので、支持体26がない場合と比較して、タンク30内での液体の取得する位置が精度よく特定できる。
例えば液体が、晶析工程での液体である場合、液体取得後一定の時間が経過した後、採取した液体中に固体粒子がある場合は、採取時点では液体で、採取後発生した固体粒子であることがわかるため、液体および発生した固体粒子に含まれる第1液体と第2液体の量を分析することで、タンク30中の液体の性状を高精度に知ることができる。
図3には、本発明の実施形態に係るサンプリング装置10の斜視方向からの使用説明図を示す。また、図4には本発明の第1実施形態に係るサンプリング装置10を構成する吸引システム11の概略構成を示す。
タンク30のふたには、サンプリング装置10を構成する支持体26の、タンク30内での高さの調整手段が設けられるとともに、吸引システム11を構成するチューブ15と、このチューブ15の端部に設けられている手動吸引部と、が設けられている。このチューブ15は、図1に記載のものであり、フィルタ部20とその端部で結合している。
手動吸引部は、図4で示すように、注射器14と、2つの逆止弁13−1、13−2(二つの逆止弁を合わせて符号13と記載することがある)と、が分岐を含んだ回路で構成されている。なお逆止弁13−1、13−2と、注射器14との接続は、弁の接続方向の順逆方向に互いに異なっている。この注射器14ではピストンが実線で記載された状態から、破線で記載された状態に引かれるときには、第1逆止弁13−1が閉じられ、第2逆止弁13−2が開き、吸引口12から、ろ過された液体が第2逆止弁13−2を通して流れる。次に注射器14のピストンが破線で記載された状態から実線で記載された状態に押されるときは、第2逆止弁13−2が閉じられ、第1逆止弁13−1が開き、注射器14の内部の空気が第1逆止弁13−2を通して排出される。このように手動吸引部を操作することで、サンプリング装置10の使用者35は、チューブ5の内側の圧力を連続的に下げ、吸引口12からフィルタ部20によりろ過された、タンク30内の液体のみを採取できる。
また、本発明のサンプリング装置10の他の使用方法としては、サンプリングした液体の状態と晶析した固体粒子の性状(粒径または粒子の表面状態等)を調べ、所望の性状を有する固体粒子を得るための晶析条件(撹拌翼の回転数または第2液体の供給量)に調整することに使用することができる。
サンプリング装置10の使用者35は、たとえば以下の要領でサンプリング装置10を使用できる。すなわち、図1にある状態にサンプリング装置10を組立て、第1液体が貯えられたタンク30内に漬ける。この後第1液体が回転翼32によりかき混ぜられ、所定の流れが形作られ、第2液体が液体供給パイプ31から供給されて、晶析が行われる。所定の時間の経過後、使用者35は注射器14を操作して、吸引システム11の吸引口12から、ろ過された液体を採取する。この作業がタンク30内の複数の点で実施される。ろ過された液体中の第2液体の濃度を測定することで、コンピュータ解析で導かれた結果と照合し、コンピュータ解析の精度を向上させることも可能である。
(第2実施形態)
図5には、本発明の第2実施形態に係るサンプリング装置10のフィルタユニット40の斜視説明図を、図6には、このフィルタユニット40の正面方向からの断面図を示す。本実施形態のサンプリング装置10は、支持体26の一部を構成するフィルタユニット40が設けられている。このフィルタユニット40は、ろ過性能が同じである複数のフィルタ部20を保持している。また図6の紙面上の上下は、実際の上下と一致する。
フィルタユニット40は、上下方向の長さが長い四角柱形状をしている。すなわち、フィルタユニット40の全部が、四角柱形状部である。この四角柱形状部は、多角柱形状部の一つである。フィルタユニット40の側面の一つであるユニット正面40aには、フィルタサポータ41および正面ふた42が取り付けられる。フィルタサポータ41には、3つの前置フィルタ部20aが並列に保持されている。この前置フィルタ部20aは、メンブレンフィルタ21aと、このメンブレンフィルタ21aの形状を保持するサポートスクリーン21bと、リング状押さえ44と、を含んで構成されている。
フィルタサポータ41は、正面ふた42によりユニット正面40aに固定される。正面ふた42の、フィルタサポータ41に向かった面には、3つの前置フィルタ部20aに、吸い込んだ液体を送り込むための、図示しない溝が設けられている。また正面ふた42には、液体を吸い込むための導入口42aが設けられている。加えて、この導入口42aには、採取液逆止弁23が設けられている。さらにユニット正面40aには、第1連通溝40eが設けられている。この第1連通溝40eにより、3つの前置フィルタ部20aを通過したろ液が互いに連通することができる。
上記のような構成が、ユニット正面40aに設けられていることにより、導入口42aから導入された液体が、正面ふた42に設けられている溝により3つの前置フィルタ部20aを通過し、通過した後の液体が、ユニット正面40aに設けられている第1連通溝40eにより互いに連通する。また、フィルタ部20の上流側に、採取液逆止弁23が設けられていることにより、サンプリングで取り込まれた液体が、タンク30内の液体と連通することがなく、入れ替わったり失われたりすることがない。
フィルタユニット40の側面の1つであるユニット右側面40bは、ユニット正面40aに向かって右側の面である。このユニット右側面40bには、2つの配置孔40fが設けられている。これらの配置孔40fには、それぞれフィルタ部20が配置される。そしてそれぞれの配置孔40fが側面ふた43によってふさがれている。また側面ふた43には、第2連通溝43aが設けられている(図6参照)。
フィルタユニット40の側面の一つであるユニット左側面40cは、ユニット正面40aに向かって左側の面である。図6に示すように、ユニット左側面40cにも同じように2つの配置孔40fが設けられている。
フィルタユニット40のユニット正面40aに設けられた第1連通溝40eは、ユニット右側面40bおよびユニット左側面40cに設けられている配置孔40fにそれぞれ連通している。配置孔40fから、側面ふた43に設けられている第2連通溝43aを介してフィルタ部20へ連通している。このように連通していることで、導入口42aから導入された液体は、前置フィルタ部20aを通過した後、第1連通溝40eを介していずれかの配置孔40fに導かれ、さらに第2連通溝43aを介してフィルタ部20へ導かれる。
図6に示すように、フィルタユニット40には、上下の連通孔45が設けられている。この連通孔45に接続継手15aが、ユニット上面40dから突出するように取り付けられている。そして接続継手15aはチューブ15に接続されている。また、連通孔45には、フィルタ部20が配置される配置孔40fの中心に設けられた孔が連通している。吸引口12はタンク30内の液体を採取する部分を言うため、本実施形態では吸引口12は上下の連通孔45に連通する配置孔40fの中心に設けられた孔を意味する。
フィルタユニット40に設けられた連通孔45の下方には貯留部16が設けられている。貯留部16の水平断面は円形である。貯留部16の内径は、連通孔45の内径よりも大きい。連通孔45の下方に貯留部16が設けられていることから、フィルタユニット40内の4つの吸引口12はいずれも貯留部16よりも上側に位置している。なおチューブ15内が負圧になったとき、貯留部16内も同じように圧力が下がるので、吸引システム11には貯留部16が含まれる。
本実施形態では、液体を採取する導入口42aには、採取液逆止弁23が設けられているので、吸引システム11に貯留部16が設けられ、サンプリングで取り込まれた液体の量が多くなり、またはフィルタユニット40がタンク30内で浸漬されている時間が長くなっても、採取された液体がタンク30内の液体と入れ替わったり逆流したりして失われることがない。
図7には、フィルタユニット40の回路図を示す。図7の紙面において右に設けられている真空ポンプ17によりフィルタユニット40内を負圧にでき、液体が左から右に向けて流れる。液体は、導入口42aから吸い込まれた後、3つある前置フィルタ部20aのいずれかを通過し、第1連通溝40eで互いに連通できる状態となる。そして、連通できる状態となった後、第2連通溝43aを通過して4つあるフィルタ部20を通過して液体が吸引口12へ導かれる。なおフィルタユニット40においても前置フィルタ部20a内にあるメンブレンフィルタ21aでろ別される粒子は、フィルタ部20内にあるメンブレンフィルタ21でろ別される粒子よりも大きい。
図8には、第2実施形態に係るサンプリング装置10の正面方向からの使用説明図を示す。図8は、サンプリング装置10が使用されているタンク30を正面方向から見た図であり、タンク30は断面図として表されている。また図8の紙面における上下は、実際の上下と一致している。
第1実施形態に係るサンプリング装置10との相違点は、吸引システム11の構成と、フィルタ部20を内蔵するフィルタユニット40を保持している支持体26の構成である。
本実施形態では、フィルタユニット40内の連通孔45を負圧にするために、吸引システム11は真空ポンプ17を含んでいる。真空ポンプ17は、フィルタユニット40の上部に接続されたチューブ15と接続されており、サンプリング装置10の使用者35が真空ポンプ17を運転することにより、吸引口12から液体が採取される。
本実施形態では、フィルタユニット40は2個以上である3個設けられている。これらのフィルタユニット40は、支持体26を構成する筒状体が上下に連結されている。この筒状体は円筒体であることが望ましい。また、支持体26の水平断面の大きさが、フィルタユニット40の水平断面の大きさとほぼ等しくなるようにする。このような構成とすることで、全体をコンパクトにできる。
なお、第2実施形態では、フィルタユニット40は四角柱形状をしていたが、これに限定されない。たとえば、フィルタユニット40の形状としては、三角柱形状、または五角柱形状が含まれる。また、円柱形状の軸方向の一部を平面に加工し、軸方向の一部が多角柱形状をしている場合も含まれる。
本発明に係るサンプリング装置10は、化学変化を伴う晶析など、固体粒子を含んだ液体であるスラリー内の液体の状態を高精度に知る必要のある、各種のプロセスで用いることができる。晶析では、上記で述べたように、水酸化ニッケル製造時の晶析工程、または酸化鉛含有廃棄物の回収における晶析工程、砂糖または硫安の製造における晶析工程などで、使用することができる。
10 サンプリング装置
11 吸引システム
12 吸引口
16 貯留部
20 フィルタ部
23 採取液逆止弁
26 支持体
30 タンク
40 フィルタユニット
45 連通孔

Claims (2)

  1. タンク内の液体を採取するための吸引口を有する吸引システムと、
    前記吸引口を覆うフィルタ部と、
    該フィルタ部を保持している支持体と、が備えられ、
    前記フィルタ部の上流側に、採取液逆止弁が設けられている、
    ことを特徴とするサンプリング装置。
  2. 前記吸引システムには、前記吸引口から吸引された液体を貯留する貯留部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載のサンプリング装置。
JP2018066474A 2018-03-30 2018-03-30 サンプリング装置 Pending JP2019178873A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018066474A JP2019178873A (ja) 2018-03-30 2018-03-30 サンプリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018066474A JP2019178873A (ja) 2018-03-30 2018-03-30 サンプリング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019178873A true JP2019178873A (ja) 2019-10-17

Family

ID=68278395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018066474A Pending JP2019178873A (ja) 2018-03-30 2018-03-30 サンプリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019178873A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112098146A (zh) * 2020-09-10 2020-12-18 侯金禹 一种化工品生产检测用具有渗透的取样装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112098146A (zh) * 2020-09-10 2020-12-18 侯金禹 一种化工品生产检测用具有渗透的取样装置
CN112098146B (zh) * 2020-09-10 2021-08-06 江西亚香香料有限公司 一种化工品生产检测用具有渗透的取样装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6458047B2 (ja) 粒状物分離デバイス並びに関連方法及びシステム
EP3135366A1 (en) Reverse osmosis membrane filter having fluid channel formed on side surface thereof
KR950702396A (ko) 단층 세포 획득 방법 및 장치
US20160310874A1 (en) Syringe filter
TWI526242B (zh) Filter the method of biochemical specimen
JP2006305443A (ja) 濾過装置
JP2018205298A (ja) サンプリング装置
KR100411946B1 (ko) 여과수 및 여과지 동시 채집장치
JP2019178873A (ja) サンプリング装置
JP2012115747A (ja) 中空糸膜モジュールおよび中空糸膜モジュール濾過装置
CN111791394A (zh) 微塑料分离装置
KR100660117B1 (ko) 침전방식과 음압을 이용한 액상 세포 검사용 세포 필터링 장치 및 그 방법
JP5906936B2 (ja) 分取精製装置
JP2019174333A (ja) サンプリング装置
JP2019174370A (ja) サンプリング装置
CN214436693U (zh) 过滤装置及过滤设备
EP2213363A1 (en) Filtration device
US20130315801A1 (en) Cartridge for a blood treatment apparatus
WO2020107398A1 (zh) 液体处理装置
JP2003181248A (ja) 分離膜モジュール及びモジュールアセンブリ
JPS5953827B2 (ja) 自動サンプリング装置及びその方法
JP6669230B2 (ja) 濾過装置及び濾過方法
CN108405197A (zh) 液体分析系统以及液体分析方法
WO2015146626A1 (ja) 水系におけるオンライン測定用前処理装置、これを備えたオンライン測定装置及びオンライン測定用前処理方法
WO2019189343A1 (ja) 液体収容容器及びそれを含む核酸分離装置