JP2019178294A - 有機繊維用接着剤組成物、有機繊維の処理方法、有機繊維、及びタイヤ - Google Patents
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Abstract
Description
(1)第一処理剤として請求項1に記載の有機繊維用接着剤組成物で有機繊維を処理する工程;及び
(2)第一処理剤で処理した有機繊維をレゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス(RFL)を含む第二処理剤で処理する工程
エポキシ化合物は、分子内にエポキシ基を有する化合物である。エポキシ化合物として、ソルビトールポリグリシジルエーテルを用いる。ソルビトールポリグリシジルエーテルとしては、ソルビトールジグリシジルエーテル、ソルビトールトリグリシジルエーテル、ソルビトールテトラグリシジルエーテル、ソルビトールペンタグリシジルエーテル、ソルビトールヘキサグリシジルエーテル、又はこれらの混合物を用いることができ、ソルビトールモノグリシジルエーテルが含まれていてもよい。ソルビトールポリグリシジルエーテルは、1分子中に多数のエポキシ基を有しており高い架橋構造を形成することができるため、本開示の有機繊維用接着剤組成物は接着性に優れる。
ブロックドイソシアネートは、イソシアネート化合物とブロック剤との反応により生成し、ブロック剤由来の基により一時的に不活性化されている化合物であり、所定温度で加熱するとそのブロック剤由来の基が解離し、イソシアネート基を生成する。
本開示の有機繊維用接着剤組成物には、本発明の目的、効果を妨げない範囲内において、必要に応じて以下の任意成分が含まれていても良い。例えば、ソルビトールポリグリシジルエーテル以外のエポキシ化合物、ソルビトールポリグリシジルエーテルと共重合可能な樹脂、ブロックドイソシアネート以外の硬化剤、有機増粘剤、酸化防止剤、光安定剤、接着性向上剤、補強剤、軟化剤、着色剤、レベリング剤、難燃剤、及び帯電防止剤等が挙げられる。
本開示の有機繊維用接着剤組成物は、各種有機繊維の処理に用いることができる。本開示の有機繊維用接着剤組成物で処理された有機繊維は、高温にさらされてもゴム組成物との高い接着力を保つことができ、耐熱接着性に優れる。
本発明の有機繊維の処理方法は、以下(1)及び(2)の工程を含む。
(1)第一処理剤として前記有機繊維用接着剤組成物で有機繊維を処理する工程;及び(2)第一処理剤で処理した有機繊維をレゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス(RFL)を含む第二処理剤で処理する工程。
本開示の有機繊維用接着剤組成物で処理された有機繊維は、タイヤ、各種のホース類、又は回転を伝達するためのベルト類等に用いることができる。具体的には、例えば、タイヤ、各種のホース類、又は回転を伝達するためのベルト類の内部に備えること、より具体的には、例えば、有機繊維を複数合せて撚ったもの(1本以上のフィラメント糸を撚り合わせたものであってもよい)をこれらの内部に配置すること、短繊維にして内部に分散させる等によりこれらの補強材として用いることができる。
<初期接着力>
処理された有機繊維を天然ゴムを主成分とする未架橋ゴム中に埋め込み、150℃,30分間プレス架橋し、次いで有機繊維をゴムブロックから100mm/分の速度で引き抜き、引き抜きに要した力をN/cmで表示し接着性を評価した。
天然ゴムとしてTSR20(TSRはTechnically Specitied Rubberの略):60質量部
スチレンブタジエンゴムとしてSBR 1502:40質量部
補強剤として「シースト300」(東海カーボン株式会社製):50質量部
軟化剤として鉱物油:2質量部
老化防止剤として「ROBO RD」(大内新興化学工業株式会社製):1質量部
ステアリン酸:3質量部
酸化亜鉛:6質量部
粉末硫黄(鶴見化学工業株式会社製):4質量部
促進剤として「ノクセラーNS」(大内新興化学工業株式会社製:N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド):1.0質量部
処理された有機繊維を天然ゴムを主成分とする未架橋ゴム中に埋め込み、170℃,90分間プレス架橋し、次いで有機繊維をゴムブロックから100mm/分の速度で引き抜き、引き抜きに要した力をN/cmで表示し接着性を評価した。天然ゴムを主成分とする未架橋ゴムの組成は、上記初期接着力の評価と同じである。
エポキシ化合物として、ETC−N615(ソルビトールポリグリシジルエーテル、塩素含量:9.3質量%、エポキシ当量:163、ナガセケムテックス(株)製)11.8gを水920gに撹拌しながら加え、そこへブロックドイソシアネートとして、ε−カプロラクタムブロックジフェニルメタンジイソシアネート水分散体(54%濃度)72.1gを加え、第一処理剤としての有機繊維用接着剤組成物を調製した。
有機繊維としてポリエステル−ナイロンハイブリッドコード(コードの構成:1440−P/1400−N(デシテックス)、コードの撚り数:34(回/10cm)、線径:0.67mm、エンズ:49本/5cm)を用いた以外は、実施例1と同様にして、有機繊維を処理した。処理されたポリエステル−ナイロンハイブリッドコード(有機繊維)について、初期接着力及び耐熱接着力を測定した。結果は表1に示す。
有機繊維としてアラミドコード(コードの構成:1670/3(デシテックス)、コードの撚り数:40(回/10cm)、線径:0.85mm、エンズ:35本/5cm)を用いた以外は、実施例1と同様にして、有機繊維を処理した。処理されたアラミドコード(有機繊維)について、初期接着力及び耐熱接着力を測定した。結果は表1に示す。
有機繊維としてアラミド−ナイロンハイブリッドコード(コードの構成:1100−K/940−N(デシテックス)、コードの撚り数:42(回/10cm)、線径:0.55mm、エンズ:49本/5cm)を用いた以外は、実施例1と同様にして、有機繊維を処理した。処理されたアラミド−ナイロンハイブリッドコード(有機繊維)について、初期接着力及び耐熱接着力を測定した。結果は表1に示す。
有機繊維としてポリエステル(ポリエチレンナフタレート(PEN))コード(コードの構成:1100/3(デシテックス)、コードの撚り数:40(回/10cm)、線径:0.72mm、エンズ:49本/5cm)を用いた以外は、実施例1と同様にして、有機繊維を処理した。処理されたポリエチレンナフタレート(PEN)コード(有機繊維)について、初期接着力及び耐熱接着力を測定した。結果は表1に示す。
エポキシ化合物として、EX−614B(ソルビトールポリグリシジルエーテル、塩素含量:10.1質量%、エポキシ当量:173、ナガセケムテックス(株)製)を用いた以外は、それぞれ実施例1〜5と同様にして、有機繊維を処理した。処理された有機繊維について、初期接着力及び耐熱接着力を測定した。結果は表1に示す。
有機繊維としてナイロンコード(コードの構成:940/2(デシテックス)、コードの撚り数:48(回/10cm)、線径:0.55mm、エンズ:49本/5cm)を第二処理剤に浸漬した後、150℃で130秒間乾燥し、240℃で70秒間熱処理した。処理されたナイロンコード(有機繊維)について、初期接着力及び耐熱接着力を測定した。結果は表1に示す。
Claims (6)
- (a)ソルビトールポリグリシジルエーテルであって塩素含有量が9.6質量%以下であるエポキシ化合物と、(b)ブロックドイソシアネートとを含む有機繊維用接着剤組成物。
- 前記有機繊維がポリエステル繊維、ナイロン繊維、及びアラミド繊維からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の有機繊維用接着剤組成物。
- 以下(1)及び(2)の工程を含む、有機繊維の処理方法。
(1)第一処理剤として請求項1に記載の有機繊維用接着剤組成物で有機繊維を処理する工程;及び
(2)第一処理剤で処理した有機繊維をレゾルシン・ホルマリン・ゴムラテックス(RFL)を含む第二処理剤で処理する工程。 - 前記有機繊維がポリエステル繊維、ナイロン繊維、及びアラミド繊維からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項3に記載の有機繊維の処理方法。
- 請求項1に記載の有機繊維用接着剤組成物で処理された有機繊維。
- 請求項5に記載の有機繊維を含むジョイントレスバンド、カーカスプライ、チェーファー、及びフィラーよりなる群から選択される少なくとも1以上の部材を有するタイヤ。
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