JP2019176832A - 焼チョコレート様菓子およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 菓子全体がクリスピーな食感で、口ごなれが良く、且つ濃厚で焦げ臭の無いチョコレート風味を有する焼チョコレート様菓子を提供すること。【解決手段】 糖類10〜55重量%を含むチョコレート生地又は準チョコレート生地100重量部に対して、穀粉を主成分とし且つ水分含量が焼成菓子全体中10重量%以下で最大粒径が焼チョコレート様菓子の厚みよりも小さい焼成菓子10〜100重量部を混合した焼チョコレート様菓子用生地を、100〜140℃で60〜150秒間両面挟み焼きして、焼チョコレート様菓子を得ること。【選択図】なし

Description

本発明は、焼チョコレート様菓子とその製造方法に関する。
従来、チョコレート生地の成形体を焼成してなる焼成菓子が知られている。その多くは、表面が焼成によってビスケット様の硬い組織をなし、内部はチョコレート本来の軟らかい組織が残ったなめらかで軽い食感を有している。その一方で、近年、消費者の嗜好の多様化に伴い、いろいろな焼成菓子が開示されている。
例えば、特許文献1には、澱粉性原料及び水を含有するチョコレート生地を成形し、これをオーブン焼きまたは高周波加熱することを特徴とするサクサクした焼菓子様の食感と口中でほぐれて溶融する食感を併せ持った新規な食感のチョコレート菓子の製造法が開示されている。また、特許文献2には、チョコレート生地等の油脂性菓子生地を80℃以上にて数秒から数十分加熱し固化させることを特徴とする耐熱性に優れ、任意の固さをなした油脂性菓子の製造方法が開示されており、実施例1には170℃で10分間加熱処理したカリカリした歯ざわりの焼成菓子の記載がある。しかしながら、どちらの焼成菓子も中心部までパリパリとしたクリスピーな食感を有するものではなく、更にオーブンで高温長時間加熱しているために、焦げ感が付与されてチョコレート本来の風味を有するものではない。
特開2000−189058号公報 特開昭52−148662号公報
我々は、消費者の嗜好の多様化に伴って、今までに無い新たな食感を呈する焼成菓子が開発できれば、消費者に受け入れられるのではないかと考え、検討した結果、新たな食感を呈する焼成菓子を得ることができた。即ち、本発明の目的は、菓子全体がクリスピーな食感で、口ごなれが良く、且つ濃厚で焦げ臭の無いチョコレート風味を有する焼チョコレート様菓子を提供することである。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定量の糖類を含むチョコレート生地又は準チョコレート生地に対して、穀粉を主成分とし且つ特定の水分含量以下で最大粒径が特定の範囲にある焼成菓子を特定量含む焼チョコレート様菓子用生地が、特定の温度で特定の時間両面挟み焼きされた、厚みが特定範囲の焼チョコレート様菓子は、菓子全体がクリスピーな食感で、口ごなれが良く、且つ濃厚で焦げ臭の無いチョコレート風味を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の第一は、糖類10〜55重量%を含むチョコレート生地又は準チョコレート生地100重量部に対して、穀粉を主成分とし且つ水分含量が焼成菓子全体中10重量%以下で最大粒径が焼チョコレート様菓子の厚みよりも小さい焼成菓子10〜100重量部を含む焼チョコレート様菓子用生地が、100〜140℃で60〜150秒間両面挟み焼きされた、厚みが2〜10mmの焼チョコレート様菓子に関する。好ましい実施態様は、両面挟み焼きされた直後に成形された上記記載の焼チョコレート様菓子に関する。本発明の第二は、上記記載の焼チョコレート様菓子が使用された複合菓子に関する。本発明の第三は、糖類10〜55重量%を含むチョコレート生地又は準チョコレート生地100重量部に対して、穀粉を主成分とし且つ水分含量が焼成菓子全体中10重量%以下で最大粒径が焼チョコレート様菓子の厚みよりも小さい焼成菓子10〜100重量部を混合した焼チョコレート様菓子用生地を、100〜140℃で60〜150秒間両面挟み焼きすることを特徴とする焼チョコレート様菓子の製造方法に関する。好ましい実施態様は、焼チョコレート様菓子の厚みを2〜10mmに調整する上記記載の焼チョコレート様菓子の製造方法に関する。
本発明に従えば、菓子全体がクリスピーな食感で、口ごなれが良く、且つ濃厚で焦げ臭の無いチョコレート風味を有する焼チョコレート様菓子を提供することができる。
以下、本発明につき、さらに詳細に説明する。本発明の焼チョコレート様菓子は、特定量の糖類を含むチョコレート生地又は準チョコレート生地と特定の焼成菓子を特定量含む菓子用生地が、特定の条件で両面挟み焼きされたもので、特定の厚みを有しており、菓子全体がクリスピーな食感で、口ごなれが良く、且つ濃厚で焦げ臭の無いチョコレート風味を有する。
本発明におけるチョコレート生地や準チョコレート生地は、消費者庁及び公正取引委員会が認定する「公正競争規約」(H24.10.18改正施工日)の第2条第12項の定義に準拠しており、具体的には以下の通りである。なお、ホワイトチョコレートも下記の何れかの生地に含まれる。
(1)チョコレート生地
チョコレート生地全体中、カカオ分が35重量%以上且つココアバター含量が18重量%以上であって、水分が全重量の3パーセント以下であるチョコレート生地。或いは、チョコレート生地全体中、カカオ分が21重量%を超え且つココアバター含量が18重量%以上であり、カカオ分と乳固形分の合計量が35重量%を超え且つ乳脂肪含量が3重量%以上であるチョコレート生地。
(2)準チョコレート生地
ア:準チョコレート生地全体中には、カカオ分15重量%以上且つココアバター3重量%以上、脂肪分18重量%以上を含み、水分が3重量%以下である準チョコレート生地(但し、チョコレート生地に該当するものを除く)。或いは、
イ:準チョコレート生地全体中には、カカオ分7重量%以上且つココアバター3重量%以上、脂肪分18重量%以上、乳固形分12.5重量%以上含み且つ乳脂肪2重量%以上を含み、水分が3重量%以下である準チョコレート生地(但し、チョコレート生地に該当するものを除く)。
なお、前記チョコレート生地や準チョコレート生地は、市販品を使用しても良いし、常法に従って作製しても良い。
前記カカオ分とは、カカオニブ、カカオマス、ココアバター、ココアケーキ及びココアパウダーから水分を除いたものをいい、必ずココアバター以外の成分を含む。カカオ分は、チョコレート生地又は準チョコレート生地全体中7〜70重量%が好ましく、15〜70重量%がより好ましく、21〜70重量%が更に好ましく、35〜70重量%が特に好ましい。7重量%より少ないと、チョコレート風味が不足する場合がある。70重量%より多いと焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感が低下する場合がある。
本発明における前記乳固形分とは、乳製品に含まれる、乳糖及び水以外の成分をいう。本発明においては、乳固形分を含有する原材料として、乳に由来する各種の製品を使用でき、特に粉末状であるものが好ましい。具体的には、全脂粉乳、脱脂粉乳、ハイファット全粉乳、ホエイパウダー、バターミルクパウダー、カゼインなどが挙げられる。好ましくは全脂粉乳、脱脂粉乳、ホエイパウダーが使用できる。
前記乳脂肪とは、牛乳の脂肪成分のことであり、牛乳から水分と無脂乳固形分を除いたもののことである。
前記脂肪分は、前記ココアバターと、ココアバター以外の食用油脂を由来とする脂肪分のことである。前記ココアバター以外の食用油脂としては、食用であれば特に限定はないが、例えば、コーン油、サフラワー油、綿実油、向日葵油、菜種油、大豆油、米糠油、オリーブ油、椰子油、パーム油、パーム核油等の植物油や、乳脂、魚油、牛脂、豚脂、卵黄油等の動物油さらにはこれらの油脂をエステル交換したものや、硬化、分別したもの等が挙げられ、それらの群より選ばれる少なくとも1種を用いることができる。また、これらのココアバター以外の食用油脂は、チョコレート生地や乳固形分を含まない準チョコレート生地に含むことができる。
本発明のチョコレート生地や準チョコレート生地全体中には、糖類を10〜55重量%含むことが好ましく、15〜50重量%がより好ましく、20〜50重量%が更に好ましく、25〜50重量%が特に好ましい。10重量%より少ないと焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感が低下する場合がある。また55重量%より多いと口ごなれが低下する場合がある。前記糖類とは、単糖、二糖、オリゴ糖、糖アルコール、水飴、澱粉分解物および水溶性食物繊維をいい、当該分野で市販される任意の糖類が使用され得る。糖類の具体例としては、砂糖、ブドウ糖、果糖、麦芽糖、乳糖、異性化糖、オリゴ糖、水あめ、糖アルコール類などが挙げられ、それらの群より選ばれる少なくとも1種を用いることができる。また前記糖類は、取り扱いの観点から粉末状であることが好ましい。
本発明のチョコレート生地や準チョコレート生地には、上記以外の成分として、必要に応じて香料、乳化剤などを含むことができる。
前記香料は、特に限定されないが水性香料や油性香料等が挙げられ、例えば、ナッツ系(アーモンドナッツ、ヘーゼルナッツ)、バニラ系(フレンチバニラ)、クリーム系(アイリッシュクリーム)などが挙げられる。香料を配合する場合の含有量は、チョコレート生地又は準チョコレート生地全体中0.5重量%以下の範囲で配合することが好ましい。0.5重量%を超えると、香料の風味が強すぎてチョコレート風味が損なわれる場合がある。
前記乳化剤とは、分子内に親水基および親油基の両方を含み、従って水と油との界面に吸着層を作りやすい物質をいう。乳化剤としては、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、レシチンなどが挙げられ、それらの群より選ばれる少なくとも1種を使用することができる。乳化剤を配合する場合の配合量は、チョコレート生地又は準チョコレート生地全体中1重量%以下の範囲が好ましい。1重量%を超えると、加工の際に粘度を低下させ、加工しやすくする効果が頭打ちになる場合がある。
本発明のチョコレート生地や準チョコレート生地には、さらに果実、野菜、茶類、種実及びハーブ類の粉末を含むことができる。粉末のメディアン径は、5〜20μmが好ましい。5μm未満だと添加した粉末原材料の風味が弱く感じられる場合があり、20μmを超えると、焼チョコレート様菓子の食感にザラツキを感じる場合がある。
本発明のチョコレート生地や準チョコレート生地は、常法に従って製造することができ、焼成菓子と併せて、本発明の焼チョコレート様菓子の製造に使用する。前記チョコレート生地や準チョコレート生地の製法を具体的に例示すると、まずは、前記のカカオ分、糖類及びそれら以外の必要に応じて加える原材料を混合した後、これをローラーにかけて微細化し、ミキサーにより40〜60℃で50〜90分間混練(コンチング処理)した後、撹拌しながら品温が25〜30℃になるまで冷却し、その後再度30〜35℃の温度に加温(テンパリング)して、その後このチョコレート生地や準チョコレート生地を適宜型に注入して0〜20℃で冷却して固め、必要に応じて更に24〜36℃の温度に保管する保温工程を経てから、焼成菓子と併せて本発明の焼チョコレート様菓子の製造に使用する。
本発明における焼成菓子とは、ビスケット、クッキー、クラッカー、プレッツェルのような焼いた菓子をいい、穀粉を主成分とし且つ水分と油脂とを特定量含み、特定の最大粒径を有する。また、必要に応じて卵、糖類、乳化剤、呈味材など、一般的な焼成菓子に含まれる材料を含み得る。
前記穀粉とは、穀粉を挽いて粉状にしたもので、通常焼菓子に配合されるものであれば特に制限なく使用することができ、例えば、小麦粉(強力粉、準強力粉、中力粉、デュラム粉、薄力粉等)、全粒粉、小麦ふすま、小麦胚芽、大麦粉、米粉、とうもろこし粉、ライ麦粉、ライ麦全粒粉、そば粉、大豆粉、アーモンドプードルなどが挙げられ、それらの群より選ばれる少なくとも1種を使用することができる。
前記焼成菓子中の油脂は、通常焼き菓子に用いられる食用油脂であれば特に限定はないが、例えば、コーン油、サフラワー油、綿実油、向日葵油、菜種油、大豆油、米糠油、オリーブ油、椰子油、パーム油、パーム核油、等の植物油や、乳脂、魚油、牛脂、豚脂、卵黄油等の動物油、さらにはこれらの油脂をエステル交換したものや、硬化、分別したもの等が挙げられ、それらの群より選ばれる少なくとも1種を用いることができる。
前記焼成菓子中の油脂の含有量は、焼成菓子全体中の穀粉100重量部に対して、5〜100重量部が好ましく、10〜80重量部がより好ましく、20〜60重量部が更に好ましい。5重量部より少ないと、口ごなれが悪くなる場合があり、一方100重量部より多いとクリスピーな食感が劣る場合がある。
前記焼成菓子中の水分含量は少ない程良いが、焼成菓子全体中10重量%以下が好ましく、5重量%以下がより好ましく、3重量%以下が更に好ましい。水分含量が10重量%を超えると、本発明の焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感が劣る場合がある。
前記焼成菓子中の卵は鶏卵であり、生の全卵の他、加塩全卵、加塩卵黄、 加糖全卵、乾燥全卵、凍結全卵、凍結加糖全卵、酵素処理全卵などを用い得る。前記焼成菓子中の卵の含有量は、焼成菓子全体中の穀粉100重量部に対して、1〜25重量部が好ましく、1〜20重量部がより好ましく、3〜15重量%部が更に好ましい。1重量部より少ないと、口ごなれが劣る場合があり、一方25重量部より多いとクリスピーな食感が劣る場合がある。
前記焼成菓子中の糖類は、通常焼き菓子に用いられる糖類であれば特に限定はないが、例えば、ぶどう糖、果糖などの単糖類、砂糖、乳糖、麦芽糖などの二糖類、三糖以上のオリゴ糖、還元麦芽糖水飴、エリスリトール、キシリトール、マルチトールなどの糖アルコール等が挙げられ、それらの群より選ばれる少なくとも1種を用いることができる。
前記焼成菓子中の糖類の含有量は、焼成菓子全体中の穀粉100重量部に対して、20〜100重量部が好ましく、30〜90重量部がより好ましく、35〜70重量%部が更に好ましい。20重量部より少ないと、風味が不足する場合があり、一方100重量部より多いとクリスピーな食感が劣る場合がある。
前記焼成菓子中の乳化剤としては、一般に焼成菓子に使用するものであれば特に制限は無いが、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、レシチンなどが挙げられ、それらの群より選ばれる少なくとも1種を使用することができる。
前記焼成菓子中の乳化剤の含有量は、焼成菓子全体中の穀粉100重量部に対して、0.05〜1重量部が好ましく、0.05〜0.8重量部がより好ましく、0.1〜0.7重量%部が更に好ましい。0.05重量部より少ないと、生地作製時の作業性が劣る場合があり、また1重量部より多いと乳化剤の味で風味が悪くなる場合がある。
前記焼成菓子中の呈味材としては、ゴマ(黒ゴマ、白ゴマなど),ピーナッツ,アーモンド,マカダミアナッツ,カシューナッツ,栗等の種実類、きな粉,小豆などの豆類、イチゴ,オレンジ,レーズン,リンゴ,キウイ,パイナップル,梅,バナナ,ブルーベリー,ラズベリー,クランベリー等の果実類、コーヒー,抹茶,紅茶,ココア,ビール,ワイン等の嗜好飲料類、キャラメル、シナモンなどが挙げられる。呈味原料の形態は、粉末、ペーストが好ましい。
前記焼成菓子中の呈味材の含有量は、焼成菓子全体中の穀粉100重量部に対して、1〜30重量部が好ましく、2〜25重量部がより好ましく、3〜20重量%部が更に好ましい。1重量部より少ないと、呈味材の風味が弱い場合があり、また30重量部より多いと生地成型時のまとまりが悪くなる場合がある。
前記焼成菓子の最大粒径とは、顕微鏡を用いて計測した100個の焼成菓子の各最大粒径の平均値のことを言う。最大粒径の調整は、例えば、食品材料を粉砕機で粉砕する際の条件を変更することによって行うことができる。最大粒径は、本発明の焼チョコレート様菓子の厚みよりも小さいことが好ましく、焼チョコレート様菓子の厚みの1/2〜1/5であることがより好ましい。
ここで本発明の焼チョコレート様菓子の厚みは、菓子全体でクリスピーな食感を楽しむためには、2〜10mmが好ましく、2.5〜7mmがより好ましく、2.5〜5mmが更に好ましく、3〜5mmが特に好ましい。2mmより薄いと、輸送中に割れやすいなどハンドリングが悪い場合があり、10mmより厚いとクリスピーな食感が劣る場合がある。
前記のように焼チョコレート様菓子の厚みを好ましい2〜10mmにする場合は、焼チョコレート様菓子の厚みを超えない範囲で記焼成菓子の最大粒径は1〜5mmが好ましく、1〜4mmがより好ましく、1.5〜3.5mmが更に好ましい。なお焼チョコレート様菓子の厚みを超えると、焼チョコレート様菓子作製時の成形性が悪かったり、焼チョコレート様菓子の食感が劣る場合がある。
本発明の焼成菓子の製法は、常法に従って作製すればよく、以下の方法が例示できる。即ち、まず前記穀粉に対して、前記油脂、前記糖類、必要に応じてその他の原材料を所定量になるように添加した後、オールインミックス法、後粉法、シュガーバッター法、フラワーバッター法等、公知の方法の何れかに準じて焼成菓子生地を作製し、これを加熱調理して焼成菓子を得ることができる。ここで加熱調理とは、焼いたり、揚げたり、蒸したり、蒸し焼きにしたり、レンジ調理したりする加工のことを言い、加熱中の生地温度が80〜120℃の状態で1〜90分間加熱調理することが好ましい。
本発明においては、前記チョコレート生地や準チョコレート生地と、前記焼成菓子を特定の割合で混ぜ合わせて焼チョコレート様菓子用生地を得、それを焼成することで、焼チョコレート様菓子が得られる。これらの混合割合は、チョコレート生地又は準チョコレート生地100重量部に対して、焼成菓子10〜100重量部が好ましく、20〜80重量部がより好ましく、30〜70重量部が更に好ましく、45〜65重量部が特に好ましい。混合割合が10重量部より少ないと、口ごなれが悪くなったり、できた焼チョコレート様菓子の保形性が悪くなる場合がある。また、100重量部を超えるとチョコレート風味が弱くなり、またクリスピーな食感が劣る場合がある。
本発明の焼チョコレート様菓子の製法を以下に例示する。まず、前記チョコレート生地又は準チョコレート生地を40〜60℃で融解させたところに前記焼成菓子を混合し、モールドに充填後、冷却、固化させて、モールドから取り出し、焼チョコレート様菓子用生地を得る。この焼チョコレート様菓子用生地を挟んで焼くことのできる装置を用いて、好ましくは100〜140℃で60〜150秒間焼成して、焼チョコレート様菓子を得ることができる。前記焼成温度は、110〜135℃がより好ましく、115〜130℃が更に好ましく、120〜127℃が特に好ましい。また、前記時間は、60〜120秒間がより好ましく、75〜115秒間が更に好ましく、85〜110秒間が特に好ましい。
前記焼チョコレート様菓子用生地を挟んで焼くことのできる装置としては、鯛焼き機や大判焼き機、ワッフルベーカーに準拠した装置が例示できるし、焼く際にフライパンのような物を用いて、平板で押さえつけながら片面ずつ焼いても良い。従って、両面焼きを行う場合、両面を同時に焼成しても良いし、片面を焼成した後、もう一方の面を焼成しても構わない。よりクリスピーな食感を出すためには、鯛焼き機や大判焼き機、ワッフルベーカーに準拠した装置の方が好ましい。
焼チョコレート様菓子の厚みを2〜10mmとする場合は、焼く前の焼チョコレート様菓子用生地成形時の厚みを2〜15mmに調整しておくことが好ましい。焼チョコレート様菓子の厚みを2.5〜7mmとする場合は、焼く前の焼チョコレート様菓子用生地成形時の厚みを2.5〜10mmに調整しておくことがより好ましく、焼チョコレート様菓子の厚みを2.5〜5mmとする場合は、焼く前の焼チョコレート様菓子用生地成形時の厚みを2.5〜7mmに調整しておくことがより好ましく、焼チョコレート様菓子の厚みを3〜5mmとする場合は、焼く前の焼チョコレート様菓子用生地成形時の厚みを3〜7mmに調整しておくことがより好ましい。
焼成直後の焼チョコレート様菓子は柔らかいので、コーン(円錐)状、カップ状、皿状、三角,短冊,丸型に巻き上げる等して容易に成形することができる。
本発明の焼チョコレート様菓子が使用された複合菓子とは、焼チョコレート様菓子にクリーム類、チョコレート、果実類、ナッツ類等の素材を組み合わせた菓子をいう。本発明の焼チョコレート様菓子が使用された複合菓子は、これらの素材と組み合わせても、焼チョコレート様菓子への多少の水分移行があってもなくても湿気った感じは殆どなく、クリスピーな食感と口ごなれが良好なまま損なわれず、素材との食感のバランスも良く、今までにない新食感を有するものである。
前記複合菓子としては、該焼チョコレート様菓子でクリームをサンドしたものや、該焼チョコレート様菓子を皿状に成形した上に、クリームや果実をトッピングしたタルトなどが例示できる。更に、前記焼チョコレート様菓子の表面をチョコレートでコーティングすることで、焼チョコレート様菓子への水分移行はさらに抑えられ、湿気った感じは全くなく、クリスピーで且つ口ごなれが良い食感を長期間維持することができる。
以下に実施例を示し、本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、実施例において「部」や「%」は重量基準である。
<焼チョコレート様菓子の食感及び風味評価>
実施例1〜10及び比較例1〜7で得られた焼チョコレート様菓子を、熟練した10人のパネラーに食べてもらい、実施例4の焼チョコレート様菓子を3点として、クリスピーな食感、口ごなれの良さ、焦げ臭のなさの観点で各々の焼チョコレート様菓子を評価し、チョコレート風味の強さに関しては、実施例4の焼成前の焼チョコレート様菓子生地のチョコレート風味と同等であれば3点として評価した。
また実施例11〜13及び比較例10で得られた焼チョコレート様菓子を、熟練した10人のパネラーに食べてもらい、実施例4の焼チョコレート様菓子を3点として、クリスピーな食感、口ごなれの良さ、焦げ臭のなさの観点で各々の焼チョコレート様菓子を評価し、チョコレート風味の強さに関しては、実施例13の焼成前の焼チョコレート様菓子生地のチョコレート風味と同等であれば3点として評価した。
(クリスピーな食感)
5点:実施例4の焼きチョコレート様菓子よりも非常に良く、今までにない程、クリスピーな食感が菓子全体にある
4点:実施例4の焼きチョコレート様菓子よりも良く、クリスピーな食感が菓子全体にある
3点:実施例4の焼きチョコレート様菓子と同様に、クリスピーな食感が少しあるが、菓子全体には及ばない
2点:実施例4の焼きチョコレート様菓子よりも悪く、菓子全体にクリスピーな食感はなく、むしろカリカリ感がある
1点:実施例4の焼きチョコレート様菓子よりも非常に悪く、菓子全体にクリスピーな食感は全くなく、所々柔らかい食感がある
(口ごなれの良さ)
5点:実施例4の焼きチョコレート様菓子よりも非常に良く、崩れやすく、口ごなれが非常に良い
4点:実施例4の焼きチョコレート様菓子よりも良く、崩れやすく、口ごなれが良い
3点:実施例4の焼きチョコレート様菓子と同等で、崩れやすさや、口ごなれがやや劣る
2点:実施例4の焼きチョコレート様菓子よりも悪く、崩れにくく、口ごなれが悪い
1点:実施例4の焼きチョコレート様菓子よりも非常に悪く、崩れにくく、口ごなれが非常に悪い
(チョコレート風味の強さ)
5点:実施例4又は実施例13の焼成前の焼きチョコレート様菓子生地のチョコレート風味よりも非常に良く、チョコレート風味が極めて強い
4点:実施例4又は実施例13の焼成前の焼きチョコレート様菓子生地のチョコレート風味よりも良く、チョコレート風味が強い
3点:実施例4又は実施例13の焼成前の焼きチョコレート様菓子生地のチョコレート風味と同等で、チョコレート風味が少し感じられる
2点:実施例4又は実施例13の焼成前の焼きチョコレート様菓子生地のチョコレート風味よりも悪く、チョコレート風味が僅かに感じられる
1点:実施例4又は実施例13の焼成前の焼きチョコレート様菓子生地のチョコレート風味よりも非常に悪く、チョコレート風味を殆ど感じない
(焦げ臭のなさ)
5点:実施例4の焼きチョコレート様菓子よりも非常に良く、焦げ臭が全くない
4点:実施例4の焼きチョコレート様菓子よりも良く、焦げ臭を殆ど感じない
3点:実施例4の焼きチョコレート様菓子と同等で、焦げ臭が少し感じられる
2点:実施例4の焼きチョコレート様菓子よりも悪く、焦げ臭が僅かに感じられ
1点:実施例4の焼きチョコレート様菓子よりも非常に悪く、焦げ臭を強く感じる
(焼チョコレート様菓子の総合評価)
焼チョコレート様菓子を食べたときのクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさの各評価結果を基に、総合評価を行った。その際の評価基準は以下の通りである。
A:クリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさが全て4.5点以上5.0点以下を満たすもの。
B:クリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさが全て4.0点以上5.0点以下であって、且つ4.0以上4.5未満が少なくとも一つあるもの。
C:クリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさが全て3.0点以上5.0点以下であって、且つ3.0以上4.0未満が少なくとも一つあるもの。
D:クリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさが全て2.0点以上5.0点以下であって、且つ2.0以上3.0未満が少なくとも一つあるもの。
E:クリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさの評価において、2.0未満が少なくとも一つあるもの。
<複合菓子の官能評価>
実施例・比較例で作製したタルト型に成型した焼チョコレート様菓子にカスタードクリームをトッピングした複合菓子を作製し、5℃で48時間保存後、熟練した10人のパネラーに食べてもらい、実施例15の複合菓子を3点として、焼チョコレート様菓子の湿気った感じのなさ、クリスピーな食感、口ごなれ、素材との食感のバランスの観点で各々食感を評価し、その評価点の平均値を食感の評価値とした。その際の評価基準は以下の通りであった。
(湿気った感じのなさ)
5点:実施例15の複合菓子よりも非常に良く、焼チョコレート様菓子に湿気が全く感じられない
4点:実施例15の複合菓子よりも良く、焼チョコレート様菓子に湿気が殆ど感じられない
3点:実施例15の複合菓子と同等で、焼チョコレート様菓子に湿気が少し感じられるが、問題ないレベルである
2点:実施例15の複合菓子よりも悪く、焼チョコレート様菓子に湿気が感じられ、食感が劣る
1点:焼チョコレート様菓子に湿気が非常に感じられ、食感が悪い
(クリスピーな食感)
5点:実施例15の複合菓子よりも非常に良く、今までにない程、クリスピーな食感がある
4点:実施例15の複合菓子よりも良く、クリスピーな食感がある
3点:実施例15の複合菓子と同等で、クリスピーな食感が少しある
2点:実施例15の複合菓子よりも悪く、クリスピーな食感はなく、カリカリ感がある
1点:実施例15の複合菓子よりも非常に悪く、カリカリ感があるが、若干べたつきがある
(口ごなれの良さ)
5点:実施例15の複合菓子よりも非常に良く、崩れやすく、口ごなれが非常に良い
4点:実施例15の複合菓子よりも良く、崩れやすく、口ごなれが良い
3点:実施例15の複合菓子と同等で、崩れやすさや、口ごなれがやや劣る
2点:実施例15の複合菓子よりも悪く、崩れにくく、口ごなれが悪い
1点:実施例15の複合菓子よりも非常に悪く、崩れにくく、口ごなれが非常に悪い
(素材との食感のバランス)
5点:実施例15の複合菓子よりも非常に良く、焼チョコレート様菓子のクリスピーでありながら口ごなれが良い食感とカスタードクリームの口どけのバランスが極めて良好である
4点:実施例15の複合菓子よりも良く、焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感は若干劣るが、カスタードクリームとのバランスは良好である
3点:実施例15の複合菓子と同等で、焼チョコレート様菓子に少し湿った感じがあり、クリスピーな食感も若干劣るが、カスタードクリームとのバランスは比較的良好である
2点:実施例15の複合菓子よりも悪く、焼チョコレート様菓子に湿った感じがあり、クリスピーな食感も劣って、カスタードクリームと混ざってネチャついた感じられ、そのバランスが悪い
1点:実施例15の複合菓子よりも非常に悪く、焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感が感じられず、湿った感じがあり、カスタードクリームと混ざってネチャついた食感になり、そのバランスが極めて悪い
(複合菓子の総合評価)
複合様菓子を食べたときの湿気った感じのなさ、クリスピーな食感、口ごなれ、素材との食感のバランスの各評価結果を基に、総合評価を行った。その際の評価基準は以下の通りである。
A:湿気った感じのなさ、クリスピーな食感、口ごなれ、素材との食感のバランスが全て4.5点以上5.0点以下を満たすもの。
B:湿気った感じのなさ、クリスピーな食感、口ごなれ、素材との食感のバランスが全て4.0点以上5.0点以下であって、且つ4.0以上4.5未満が少なくとも一つあるもの。
C:湿気った感じのなさ、クリスピーな食感、口ごなれ、素材との食感のバランスが全て3.0点以上5.0点以下であって、且つ3.0以上4.0未満が少なくとも一つあるもの。
D:湿気った感じのなさ、クリスピーな食感、口ごなれ、素材との食感のバランスが全て2.0点以上5.0点以下であって、且つ2.0以上3.0未満が少なくとも一つあるもの。
E:湿気った感じのなさ、クリスピーな食感、口ごなれ、素材との食感のバランスの評価において、2.0未満が少なくとも一つあるもの。
(製造例1) 準チョコレート生地の作製
カカオマス(森永商事(株)製「カカオマスブレンドN」)10重量部に、ココアパウダー(森永商事(株)製「ローヤルNPCココア」)5重量部、全脂粉乳(明治乳業(株)製「明治全脂乳」)15重量部、粉糖(日新製糖(株)製「明粉糖」)40重量部、食用油脂((株)カネカ製「ベルコ600」)14.45重量部、レシチン(ADM社製「Yelkin TS」)0.5重量部を加え、ニーダーで練り、ロールリファイナーで磨砕して18ミクロンの微粒子状態とし、次いでコンチェにて17時間コンチングし、その間さらに食用油脂((株)カネカ製「ベルコ600」)15重量部を徐々に添加して、バニリン0.05重量部を加えた後、32℃で17時間テンパリング処理し、型に流し込み、10℃で放冷し、固化成形して準チョコレート生地を得た。得られた準チョコレート生地は、カカオ分15重量%、ココアバター6.6重量%、脂肪分39.8重量%、糖類45.9重量%、乳固形分8.7重量%、水分0.3重量%であった。
(製造例2) チョコレート生地の作製
製造例1において、全脂粉乳を添加せず、カカオマス10重量部を60重量部に、粉糖40重量部を29.45重量部に、食用油脂14.45重量部と15重量部を2.5重量部と2.5重量部に変えた以外は、製造例1と同様にしてチョコレート生地を得た。得られたチョコレート生地は、カカオ分65重量%、ココアバター34.1重量%、脂肪分39.1重量%、糖類29.5重量%、乳固形分0重量%、水分0.1重量%であった。
(製造例3) チョコレート生地の作製
製造例2において、カカオマス60重量部を80重量部に、粉糖29.45重量部を9.45重量部に変えた以外は、製造例2と同様にしてチョコレート生地を得た。得られたチョコレート生地は、カカオ分85重量%、ココアバター44.9重量%、脂肪分49.9重量%、糖類9.5重量%、乳固形分0重量%、水分0.1重量%であった。
(製造例4) 準チョコレート生地の作製
製造例1において、カカオマスとカカオパウダーを添加せず、全脂粉乳15重量部を25重量部に、食用油脂14.45重量部と15重量部を9.5重量部と9.95重量部に変更し、ココアバター15重量部を添加した以外は、製造例1と同様にして準チョコレート生地を得た。準チョコレート生地は、カカオ分15重量%、ココアバター15重量%、脂肪分40.7重量%、糖類49.8重量%、乳固形分14.4重量%、水分0.7重量%であった。
(製造例5) 焼成菓子(ビスケット)の作製
ショートニング((株)カネカ製「エバーライトG」)35重量部、上白糖(東洋精糖(株)製「上白糖」)45重量部、食塩(公益財団法人塩事業センター製「精製塩」)1.6重量部、バニラフレーバー0.2重量部を10Qミキサーボール(関東混合機工業(株)製「HPi−20M」)に投入してすり合せ、次いで卵(キュピータマゴ(株)製「液全卵(殺菌)」)5重量部に炭酸水素ナトリウム(純正化学(株)製「食品添加物グレード炭酸水素ナトリウム」)0.4重量部、炭酸水素アンモニウム(八宝食産(株)製「炭酸水素アンモニウム」)1.2重量部を溶解後、合わせて投入し乳化させる。更に篩った薄力粉(日清製粉(株)製「バイオレット」)100重量部、ココアパウダー(森永商事(株)製「ローヤルNPCココア」)10重量部、全粉粉乳(明治乳業(株)製「明治全脂乳」)2重量部を投入し、低速で2分混合し生地を得た。冷蔵庫で1時間寝かせた後、リバースシーターを用い厚さ約5mmに伸ばしビスケット用生地を得た。得られたビスケット用生地を5cm四方の型で抜き、ガスオーブン(上火190℃、下火170℃)で12分間焼成し、ビスケットを得た。得られたビスケットを粉砕機(タニナカ式粉砕機)で粉砕し、最大粒子径が2.3mmの粒状ビスケットを作製した。作製したビスケットの水分含量は3重量%であった。
(製造例6) 焼成菓子(ビスケット)の作製
製造例5で得られたビスケットにおいて、粉砕条件を変更して、最大粒子径が1.1mmの粒状ビスケットを作製した。
(製造例7) 焼成菓子(ビスケット)の作製
製造例5で得られたビスケットにおいて、粉砕条件を変更して、最大粒子径が4.2mmの粒状ビスケットを作製した。
(製造例8) 焼成菓子(ビスケット)の作製
製造例5において、ココアパウダーを添加しない以外は、製造例4と同様にしてビスケットを得た。得られたビスケットを粉砕機(タニナカ式粉砕機)で粉砕し、最大粒子径が2.3mmの粒状ビスケットを作製した。作製したビスケットの水分含量は3重量%であった。
(製造例9) 焼成菓子(パウンドケーキ)の作製
25℃に温調したショートニング((株)カネカ製「エバーライトG」)120重量部、上白糖(東洋精糖(株)製「上白糖」)132重量部をミキサーボールに投入し、低速で2分間、中速で2分間混合した。次いで、低速で混合しながら液卵(キュピータマゴ(株)製「液全卵(殺菌)」132重量部をそこへ流し入れ、低速で1分30秒間、中速で1分30秒間混合した。最後に、薄力粉(日清製粉(株)製「バイオレット」)100重量部とココアパウダー(森永商事(株)製「ローヤルNPCココア」)20重量部とベーキングパウダー(アイコク(株)製「赤プレミアム」)1.3重量部を混合して篩を通してから投入し、低速で30秒間、中速で10秒間混合し、比重0.88g/mlのパウンドケーキ生地を得た。得られた生地370gを型に流し込み、180℃の固定窯で45分間焼成し、パウンドケーキを得た。得られたパウンドケーキを粉砕機(タニナカ式粉砕機)で粉砕し、最大粒子径が2.3mmの粒状焼成菓子を作製した。作製した少子菓子の水分含量は15重量%であった。
(参考例1)
市販の焼きチョコ(森永製菓(株)製「ベイク<ショコラ>」)のクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさを評価し、評価結果を表1に示した。
(実施例1) 焼チョコレート様菓子の作製
準チョコレート生地(製造例1)100重量部を45℃で融解したところに、焼成菓子(製造例5)50重量部を混合して焼チョコレート様菓子用生地を調製した。この生地8gを厚さ3.5mmに成形し、焼成表面温度を125℃に設定したゴーフル焼成機で、両面同時に60秒間挟み焼きして厚さ3mmの焼チョコレート様菓子を作製した。得られた焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさの評価結果を表1に示した。
Figure 2019176832
(実施例2) 焼チョコレート様菓子の作製
実施例1において、焼チョコレート様菓子用生地8gを12gに、厚さ3.5mmを5.5mmに変更し、焼成時間を60秒間から90秒間に変えた以外は、実施例1と同様にして、厚さ5mmの焼チョコレート様菓子を作製した。得られた焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさの評価結果を表1に示した。
(実施例3) 焼チョコレート様菓子の作製
実施例1において、焼チョコレート様菓子用生地8gを18gに、厚さ3.5mmを8mmに変更し、焼成表面温度を125℃から115℃に、焼成時間を60秒間から105秒間に変えた以外は、実施例1と同様にして、厚さ7.5mmの焼チョコレート様菓子を作製した。得られた焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさの評価結果を表1に示した。
(実施例4) 焼チョコレート様菓子の作製
実施例1において、焼チョコレート様菓子用生地8gを23gに、厚さ3.5mmを10.5mmに変更し、焼成表面温度を125℃から105℃に、焼成時間を60秒間から120秒間に変えた以外は、実施例1と同様にして、厚さ10mmの焼チョコレート様菓子を作製した。得られた焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさの評価結果を表1に示した。
(比較例1) 焼チョコレート様菓子の作製
実施例1において、焼チョコレート様菓子用生地8gを27gに、厚さ3.5mmを12.5mmに変更し、焼成表面温度を125℃から100℃に、焼成時間を60秒間から135秒間に変えた以外は、実施例1と同様にして、厚さ12mmの焼チョコレート様菓子を作製した。得られた焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさの評価結果を表1に示した。
表1から明らかなように、作製した焼チョコレート様菓子の厚みが12mmのもの(比較例1)は、クリスピーな食感がなく、焦げ臭が少し感じられて、チョコレート風味も弱いものであった。一方、厚みが3〜10mmの焼チョコレート様菓子(実施例1〜4)は、いずれもクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさは良好であった。特に、厚さが5mmの焼チョコレート様菓子(実施例2)は、今までにない程のクリスピーな食感で、口ごなれも非常に良く、チョコレート風味が極めて強く、焦げ臭のない極めて良好な品質のものであった。
また、参考例1の市販の焼きチョコは、クリスピーな食感はなく、口ごなれも悪く、本発明の焼きチョコレート様菓子とは全く異なる食感であり、焦げ臭が少し感じられて、チョコレート風味も弱いものであった。
(実施例5) 焼チョコレート様菓子の作製
実施例2において、挟み焼きの方法を両面同時に焼成する方法から、片面ずつ焼成する方法に変え、焼成時間を90秒間から110秒間(片面55秒×2)に変更した以外は、実施例2と同様にして、厚さ5mmの焼チョコレート様菓子を作製した。得られた焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさの評価結果を表2に示した。
Figure 2019176832
(比較例2) 焼チョコレート様菓子の作製
実施例2において、焼成表面温度を125℃から145℃に、焼成時間を90秒間から50秒間に変更した以外は、実施例2と同様にして、厚さ5mmの焼チョコレート様菓子を作製した。得られた焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさの評価結果を表2に示した。
(比較例3) 焼チョコレート様菓子の作製
実施例2において、焼成表面温度を125℃から98℃に、焼成時間を90秒間から150秒間に変更した以外は、実施例2と同様にして、厚さ5mmの焼チョコレート様菓子を作製した。得られた焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさの評価結果を表2に示した。
(比較例4) 焼チョコレート様菓子の作製
実施例2において、生地成形時の厚みを5.5mmから5mmに変更し、焼成方法を両面挟み焼きからオーブン加熱に変え、加熱温度300℃、焼成時間を80秒とした以外は、実施例2と同様にして、厚さ5mmの焼チョコレート様菓子を作製した。得られた焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさの評価結果を表2に示した。
(比較例5) 焼チョコレート様菓子の作製
実施例2において、生地成形時の厚みを5.5mmから5mmに変更し、焼成方法を両面挟み焼きからオーブン加熱に変え、加熱温度300℃、焼成時間を600秒間とした以外は、実施例2と同様にして、厚さ5mmの焼チョコレート様菓子を作製した。得られた焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさの評価結果を表2に示した。
表2から明らかなように、145℃で50秒間挟み焼きした焼きチョコ様菓子(比較例2)は、焼成時に油脂が溶け出し、得られた菓子にクリスピーな食感はあるものの、焦げ臭が感じられ、チョコレート風味も劣った。98℃で150秒挟み焼きした焼きチョコ様菓子(比較例3)は、クリスピーな食感がなく、焦げ臭が感じられ、チョコレート風味も弱いものであった。一方、125℃で90秒挟み焼きした焼きチョコ様菓子(実施例2)は、クリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさは良好であった。また、片面ずつ挟み焼きをした焼きチョコ様菓子(実施例5)は、クリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさは良好であった。
片や、焼成方法をオーブン焼成に変更し、加熱温度300℃、焼成時間80秒間の焼きチョコ様菓子(比較例4)は、クリスピーな食感がないものであった。更に、オーブン焼成で、加熱温度300℃、焼成時間600秒の焼きチョコ様菓子(比較例5)は、クリスピーな食感はあったものの、焦げ臭が感じられ、チョコレート風味も弱いものであった。
(実施例6及び7、比較例6及び7) 焼チョコレート様菓子の作製
実施例2において、準チョコレート生地100重量部に対する焼成菓子の配合量を50重量部から20重量部,100重量部,7重量部,120重量部に変更した以外は、実施例2と同様にして、厚さ5mmの焼チョコレート様菓子を作製した。得られた焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさの評価結果を表3に示した。
Figure 2019176832
表3から明らかなように、準チョコレート生地100重量部に対する焼成菓子の配合量が7重量部の焼チョコレート様菓子(比較例6)は、口ごなれが悪かった。また、準チョコレート生地100重量部に対する焼成菓子の配合量が120重量部の焼チョコレート様菓子(比較例7)は、口ごなれは良好であったものの、クリスピーな食感はなく、チョコレート臭も弱く、焦げ臭も少し感じられるものであり、生地作製時に生地のまとまりが悪いものであった。一方、準チョコレート生地100重量部に対する焼成菓子の配合量が20〜100重量部の焼チョコレート様菓子(実施例2,6,7)は、いずれもクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさは良好であった。特に、準チョコレート生地100重量部に対する焼成菓子の配合量が50重量部の焼チョコレート様菓子(実施例2)は、今までにない程のクリスピーな食感で、口ごなれも非常に良く、チョコレート風味が極めて強く、焦げ臭のない極めて良好な品質のものであった。
(実施例8及び9) 焼チョコレート様菓子の作製
実施例2において、最大粒子径が2.3mmの焼成菓子(製造例5)を、最大粒子径が1.1mmの焼成菓子(製造例6),最大粒子径が4.2mmの焼成菓子(製造例7)に変更した以外は、実施例2と同様にして、厚さ5mmの焼チョコレート様菓子を作製した。得られた焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさの評価結果を表4に示した。
Figure 2019176832
表4から明らかなように、焼成菓子の最大粒子径が1.1〜4.2mmの焼チョコレート様菓子(実施例2,8,9)は、いずれもクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさは良好であった。特に、焼成菓子の最大粒子径が2.3mmの焼チョコレート様菓子(実施例2)は、今までにない程のクリスピーな食感で、口ごなれも非常に良く、チョコレート風味が極めて強く、焦げ臭のない極めて良好な品質のものであった。焼成菓子の最大粒子径が1.1mmの焼チョコレート様菓子(実施例8)は、口ごなれが若干劣り、また焼成菓子の最大粒子径が4.3mmの焼チョコレート様菓子(実施例9)は、生地成形時のまとまりが若干悪く、チョコレートの風味が僅かに弱く感じられたが、どちらも品質的には充分に良いレベルのものであった。
(比較例8) 焼チョコレート様菓子の作製
実施例2において、添加量は同じで、水分量が3%の焼成菓子(製造例5)を、水分量が15%の焼成菓子(製造例9)に変更した以外は、実施例2と同様にして、厚さ5mmの焼チョコレート様菓子を作製した。得られた焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさの評価結果を表5に示した。
Figure 2019176832
表5から明らかなように、焼成菓子の水分含量が15重量%の焼成菓子(製造例9)を使用した焼チョコレート様菓子(比較例8)は、口ごなれが悪く、クリスピーな食感も劣るものであった。一方、焼成菓子の水分含量が3重量%の焼成菓子(製造例5)を使用した焼チョコレート様菓子(実施例2)は、クリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさは良好であった。
(実施例10) 焼チョコレート様菓子の作製
実施例2において、準チョコレート生地(製造例1)を、チョコレート生地(製造例2)に変更した以外は、実施例2と同様にして、厚さ5mmの焼チョコレート様菓子を作製した。得られた焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさの評価結果を表5に示した。
(比較例9) 焼チョコレート様菓子の作製
実施例10において、添加量は同じで、カカオ分が65重量%、糖類の含有量が29.5重量%のチョコレート生地(製造例2)を、カカオ分が85重量%、糖類の含有量が9.5重量%のチョコレート生地(製造例3)に変更した以外は、実施例10と同様にして、厚さ5mmの焼チョコレート様菓子を作製した。得られた焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさの評価結果を表5に示した。
表5から明らかなように、チョコレート生地中の糖類の含有量が9.5重量%のチョコレート生地(製造例3)を使用した焼チョコレート様菓子(比較例9)は、クリスピーな食感がないものであった。一方、チョコレート生地中の糖類の含有量が29.5重量%のチョコレート生地(製造例2)を使用した焼チョコレート様菓子(実施例10)は、クリスピーな食感があり、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさも良好であった。
(実施例11) 焼チョコレート様菓子の作製
実施例2において、準チョコレート生地を製造例1から製造例4に、焼成菓子を製造例5から製造例8に変更した以外は、実施例2と同様にして、ココアバター以外のカカオ分を含まない焼チョコレート様菓子を作製した。得られた焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさの評価結果を表6に示した。
Figure 2019176832
(実施例12) 焼チョコレート様菓子の作製
実施例11において、焼成表面温度を125℃から115℃に、焼成時間を90秒間から105秒間に変えた以外は、実施例11と同様にして、焼チョコレート様菓子を作製した。得られた焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさの評価結果を表6に示した。
(実施例13) 焼チョコレート様菓子の作製
実施例11において、焼成表面温度を125℃から105℃に、焼成時間を90秒間から120秒間に変えた以外は、実施例11と同様にして、焼チョコレート様菓子を作製した。得られた焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさの評価結果を表6に示した。
(比較例10) 焼チョコレート様菓子の作製
実施例11において、焼成表面温度を125℃から145℃に、焼成時間を90秒間から65秒間に変更した以外は、実施例11と同様にして、焼チョコレート様菓子を作製した。得られた焼チョコレート様菓子のクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさの評価結果を表6に示した。
表6から明らかなように、焼成表面温度が145℃、焼成時間が65秒間の焼チョコレート様菓子(比較例10)は、口ごなれが悪く、焦げ臭が少し感じられて、チョコレート風味も弱いものであった。一方、焼成表面温度が105〜125℃、焼成時間が90〜120秒間の焼チョコレート様菓子(実施例11〜13)は、いずれもクリスピーな食感、口ごなれの良さ、チョコレート風味の強さ、焦げ臭のなさは良好であった。特に、焼成表面温度が125℃、焼成時間が90秒間の焼チョコレート様菓子(実施例11)は、今までにない程のクリスピーな食感で、口ごなれも非常に良く、チョコレート風味が極めて強く、焦げ臭のない極めて良好な品質のものであった。
(実施例14) 複合菓子の作製
実施例2で作製した焼チョコレート様菓子を焼成後直ぐに、タルト型に押し付けてタルト型に成型した。このタルト型にカスタードクリーム((株)カネカ製「シェフカスタープレミアムB」)30gをトッピングして、複合菓子を作製した。得られた複合菓子を5℃で48時間保存し、焼チョコレート様菓子の湿気った感じのなさ、クリスピーな食感、口ごなれ、素材との食感のバランスの評価結果を表7に示した。
Figure 2019176832
(実施例15〜17、比較例11) 複合菓子の作製
実施例14において、実施例2の焼チョコレート菓子を、実施例4(実施例15),実施例6(実施例16),実施例7(実施例17)及び比較例5(比較例11)の焼チョコレート菓子に変更した以外は、実施例14と同様にして複合菓子を作製した。得られた複合菓子を5℃で48時間保存し、焼チョコレート様菓子の湿気った感じのなさ、クリスピーな食感、口ごなれ、素材との食感のバランスの評価結果を表7に示した。
(実施例18) 複合菓子の作製
実施例14において、実施例2の焼チョコレート菓子の表面にチョコレートをコーティングした以外は、実施例14と同様にして複合菓子を作製した。得られた複合菓子を5℃で48時間保存し、焼チョコレート様菓子の湿気った感じのなさ、クリスピーな食感、口ごなれ、素材との食感のバランスの評価結果を表67に示した。
表7から明らかなように、比較例5の焼成方法がオーブン焼きの焼チョコレート菓子で作製した複合菓子(比較例11)は、湿った感じあり、口ごなれが悪く、カスタードクリームとの食感もネチャつきが感じられ好ましくなかった。一方、実施例2,4,6,7の焼チョコレート菓子で作製した複合菓子(実施例14〜18)は、焼チョコレート様菓子の湿気った感じのなさ、クリスピーな食感、口ごなれ、素材との食感のバランスは、全て良好であった。特に、表面をチョコレートでコーティングした実施例18の複合菓子は、全ての評価項目で高評価であった。

Claims (5)

  1. 糖類10〜55重量%を含むチョコレート生地又は準チョコレート生地100重量部に対して、穀粉を主成分とし且つ水分含量が焼成菓子全体中10重量%以下で最大粒径が焼チョコレート様菓子の厚みよりも小さい焼成菓子10〜100重量部を含む焼チョコレート様菓子用生地が、100〜140℃で60〜150秒間両面挟み焼きされた、厚みが2〜10mmの焼チョコレート様菓子。
  2. 両面挟み焼きされた直後に成形された請求項1に記載の焼チョコレート様菓子。
  3. 請求項1又は2に記載の焼チョコレート様菓子が使用された複合菓子。
  4. 糖類10〜55重量%を含むチョコレート生地又は準チョコレート生地100重量部に対して、穀粉を主成分とし且つ水分含量が焼成菓子全体中10重量%以下で最大粒径が焼チョコレート様菓子の厚みよりも小さい焼成菓子10〜100重量部を混合した焼チョコレート様菓子用生地を、100〜140℃で60〜150秒間両面挟み焼きすることを特徴とする焼チョコレート様菓子の製造方法。
  5. 焼チョコレート様菓子の厚みを2〜10mmに調整する請求項4に記載の焼チョコレート様菓子の製造方法。
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