JP2019176113A - Package structure and electronic device - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、パッケージ構造及び電子デバイスに関する。詳しくは、電子部品等をパッケージするためのパッケージ構造、及びこのパッケージ構造で電子機器をパッケージした電子デバイスに関する。 The present disclosure relates to a package structure and an electronic device. Specifically, the present invention relates to a package structure for packaging electronic components and the like, and an electronic device in which an electronic device is packaged with this package structure.
特許文献1は、電子部品を内蔵する電子装置を開示している。この電子装置は、上面に電子部品が収容される凹部を有する絶縁基体と、絶縁基体の上面に取着される金属枠体と、下面の外周部が金属枠体の上面に接合されて凹部を塞ぐ蓋体とを具備している。
しかし、上記のような電子部品では、絶縁基体と金属枠体との接合部分、及び金属枠体と蓋体との接合部分が外面に露出しているため、その接合部分に泥やほこりなどの異物が達しやすく、異物が電子装置の内部に侵入しやすいという問題があった。 However, in the electronic parts as described above, since the joint portion between the insulating base and the metal frame and the joint portion between the metal frame and the lid are exposed on the outer surface, mud, dust, etc. There was a problem that foreign matter easily reached and foreign matter easily entered the electronic device.
本開示は上記の点に鑑みてなされており、異物が内部に侵入しにくいパッケージ構造を提供することを目的とする。 The present disclosure has been made in view of the above points, and an object of the present disclosure is to provide a package structure in which foreign matter hardly enters the inside.
本開示の一態様に係るパッケージ構造は、ケースと、蓋体とを備える。前記ケースは、一面に開口面を有する。前記開口面は取付対象側に向けて前記取付対象に取り付けられる。前記蓋体は、前記開口面を塞ぐように前記ケースに接合される。前記ケースは、前記開口面の周囲に周壁を有する。前記蓋体は、前記周壁に囲まれる空間に少なくとも一部が入り込み、前記周壁に囲まれた部位で前記ケースと接合されている。 A package structure according to an aspect of the present disclosure includes a case and a lid. The case has an opening surface on one side. The opening surface is attached to the attachment object toward the attachment object side. The lid is joined to the case so as to close the opening surface. The case has a peripheral wall around the opening surface. At least a part of the lid enters a space surrounded by the peripheral wall, and is joined to the case at a portion surrounded by the peripheral wall.
本開示の一態様に係る電子デバイスは、前記パッケージ構造と、前記ケースに収容される電子機器と、を備える。 The electronic device which concerns on 1 aspect of this indication is provided with the said package structure and the electronic device accommodated in the said case.
本開示では、パッケージ構造の内部に異物が侵入しにくい、という利点がある。 In the present disclosure, there is an advantage that foreign matter hardly enters the package structure.
(1)概要
図1、図2A及び図2Bは、本実施形態の電子デバイス10を示している。電子デバイス10は、パッケージ構造1と、電子機器400とを備える。パッケージ構造1は、電子機器400を内蔵する。電子機器400は、例えば、角速度センサ、速度センサ、加速度センサ、位置センサ、光電センサなどの各種のセンサを構成する。
(1) Outline FIG. 1, FIG. 2A and FIG. 2B show an
本実施形態のパッケージ構造1は、ケース100と、蓋体200とを備える。ケース100は、一面に開口面101を有する。開口面101は取付対象300側に向けて取付対象300に取り付けられる。蓋体200は、開口面101を塞ぐようにケース100に接合される。ケース100は、開口面101の周囲に周壁103を有する。蓋体200は、周壁103に囲まれる空間に少なくとも一部が入り込み、周壁103に囲まれた部位でケース100と接合されている。
The
本実施形態のパッケージ構造1は、ケース100と、蓋体200とを備える。言い換えれば、ケース100と蓋体200とでパッケージ構造1が構成されている。ケース100は、一面に開口面101を有する。ケース100は有底筒状に形成されている。開口面101は取付対象300側に向けて取付対象300に取り付けられる。言い換えれば、開口面101が取付対象300と向き合う方向でケース100が取付対象300に取り付けられる。蓋体200は、開口面101を塞ぐようにケース100に接合される。すなわち、蓋体200は、開口面101が外部に露出しないように閉塞している。ケース100は、開口面101の周囲に周壁103を有する。言い換えれば、開口面101は周壁103で囲まれている。蓋体200は、周壁103に囲まれる空間に少なくとも一部が入り込んでいる。すなわち、蓋体200の周囲に周壁103が位置している。蓋体200は周壁103に囲まれた部位でケース100と接合されている。すなわち、ケース100と蓋体200の接合部分の周囲には周壁103が位置している。
The
本実施形態のパッケージ構造1であれば、開口面101が取付対象300側に向いており、蓋体200とケース100の接合部分が周壁103に囲まれる。そのため、図2Aの矢印のように、ケース100の外方から泥やほこりなどの異物がケース100の方に達しても、蓋体200とケース100との接合部分及び開口面101に異物が到達しにくくなる。すなわち、異物は周壁103の先端部と取付対象300の表面との間の僅かな隙間に侵入しにくく、開口面101及び蓋体200とケース100の接合部分に到達しにくい。また本実施形態のパッケージ構造1であれば、異物だけでなく洗浄水も蓋体200とケース100との接合部分及び開口面101に到達しにくくなり、ケース100内への洗浄水が侵入しにくくなり、防水性能が向上する。
In the case of the
(2)詳細
本実施形態の電子デバイス10は、各種の電子機器400を備える。すなわち、電子デバイス10は、ケース100内に電子機器400を内蔵している。電子機器400は、例えば、角速度センサ、速度センサ、加速度センサ、位置センサ、光電センサなどの各種のセンサを構成する。特に、電子デバイス10は、例えば、農機具、二輪車又は建設機械等への搭載用のデバイスであって、車体の外部に取り付けられるデバイスに採用可能である。このような車体の外部に取り付けられる電子デバイス10には、泥やほこりが付着しやすい。また車体を洗浄する際に洗浄水が電子デバイス10に噴射されやすい。このような場合において、本実施形態のパッケージ構造1は特に有用である。
(2) Details The
電子デバイス10は、パッケージ構造1及び電子機器400とを備える。電子機器400は、図3に示すように、例えば、チップ402と、これを搭載する回路基板401とを備えている。チップ402としては各種センサ素子がある。
The
本実施形態のパッケージ構造1は、ケース100と蓋体200とを備える。ケース100は、一面に開口面101を有する。ケース100は周壁103で筒状に形成され、筒状の周壁103の一端が外面部102で閉塞されている。本実施形態では、四つの周壁103で四角筒状に形成されている。外面部102で閉塞されていない方の端部は開口面101として形成される。四つの周壁103である場合、開口面101は四角形である。開口面101を取付対象300側に向けて取付対象300に取り付けられる。すなわち、ケース100は開口面101が取付対象300に向いた状態で取付対象300に取り付けられる。取付対象300は、外面に電子デバイス10が装着されるものであって、例えば、農機具、二輪車、建設機械等の外装である。
The
ケース100は、例えば、ポリカーボネートやアクリルなどの合成樹脂の成形品である。ケース100は、外面部102と、周壁103と、取付部104及びコネクタ部105とを備える。この場合、開口面101はケース100の外面部102と反対側の面である。開口面101は電子デバイス10を取付対象300に取り付けたときに、取付対象300の表面と対向するように設けられる。
The
周壁103は外面部102の周端から一方向に突出している。周壁103は外面部102の全周にわたって設けられる。外面部102は正面から見たときに矩形状である。ケース100は、開口面101の周囲に周壁103を有している。すなわち、開口面101はその周囲を周壁103の先端部で全周にわたって囲まれている。周壁103の先端部の内側に開口面101が形成されている。周壁103の角部は開口面101と直交する方向を軸とする方向で曲面に形成されている。また周壁103と外面部102との間の角部も曲面に形成されている。このようにケース100の角部が曲面に形成されていると、例えば、砂及び石等がケース100に衝突してもケース100の角部が欠けにくくなり、ケース100の破損が生じにくくなる。本実施形態では車体の外装等を取付対象300とするため、砂及び石等がケース100に衝突する状況が想定されるため、特に有用である。
The
周壁103は接合部106を有している。接合部106は蓋体200を接合するための接合面107を有する。接合部106は周壁103の内面に突出して設けられている。接合部106はケース100の周方向の全長にわたって設けられている。接合部106は周壁103と一体である。接合部106における取付対象300との対向面(例えば、下端面)は接合面107である。接合面107は開口面101の全周、つまりケース100の周方向の全長にわたって設けられている。図4に示すように、接合面107は周壁103の先端面よりもケース100の内側に位置している。周壁103の先端面と接合面107との間には段差が形成されている。接合面107は周壁103の外面と直交する方向で平面である。接合面107は開口面101よりもケース100の内側に位置している。接合面107は開口面101の周壁103に沿った端部と対向する位置にある。本実施形態では、接合部106は周壁103と一体である。言い換えれば、周壁103の先端面に対して、取付対象300から離れる向きに一段下がった部位が、接合部106として機能する。
The
図4に示すように、接合面107は溝108を有している。溝108はケース100の周方向の全長にわたって接合面107に設けられている。溝108は、例えば、V溝に形成されるが、形状は特に限定されず、一例として半円状の溝などであってもよい。
As shown in FIG. 4, the
取付部104は複数であって、ケース100の両方の側面に突出してそれぞれ設けられている。各取付部104は、取付対象300と対向する面を有している。各取付部104はその厚み方向で貫通する孔部111を有している。すなわち、孔部111は各取付部104を開口面101と直交する方向で貫通している。取付部104の取付対象300側の面は開口面101と同じ高さ位置に形成されている。これにより、ケース100が取付対象300に取り付けられた状態で開口面101と取付対象300の表面との間の隙間が比較的小さくなり、異物や洗浄水のケース100内への侵入がより一層生じにくくなる、という利点がある。孔部111はその一端が取付部104の取付対象300側に向く面に開口している。孔部111の他の一端は、取付部104の取付対象300側とは反対側に向く面に開口している。なお、取付部104は、ケース100の側面に加えて又はケース100の側面に代えて、ケース100の前面又は後面に設けられていてもよい。あるいは取付部104は開口面101に沿ってケース100の外周面に全長にわたって設けられていてもよい。
There are a plurality of
コネクタ部105は、ケース100の前面に突出して設けられる。コネクタ部105の外面には、他のコネクタと接続する際に位置決めとなるガイド部113が設けられている。
The
蓋体200は、ポリカーボネート又はアクリルなどの合成樹脂の成形品である。蓋体200は透光部材として形成することができ、例えば、30%以上の光透過率を有することができる。蓋体200は開口面101と相似形の外形を有し、開口面101に比較して、ほぼ同じ大きさ又はやや小さめの大きさを有する平板である。開口面101よりも蓋体200の外形がやや小さい場合、開口面101に蓋体200が嵌まりやすくなり、ケース100への蓋体200の接合が行いやすくなる。蓋体200の厚みは、周壁103の先端面と接合面107との間の段差よりも大きく形成されている。したがって、蓋体200を接合面107に接合してケース100に取り付けると、蓋体200の取付対象300側の面が開口面101よりも外側(取付対象300側)に位置することになる。
The
そして、ケース100内に電子機器400を収容した状態で、蓋体200は開口面101を塞ぐようにケース100に接合される。すなわち、ケース100は蓋体200で開口面101が閉じられて密閉される。本開示でいう「接合」とは、接着、粘着、溶着及び圧着等の、2部材を機械的に結合するための種々の態様を含む。
Then, with the
接着の一態様として、ケース100と蓋体200とは、接着剤などで接合される。接着剤で接合すれば、比較的簡便な作業でケース100と蓋体200との接合が行え、また接合面107と蓋体200との間に凹凸があっても、その凹凸を接着剤で埋めることができ、接合面107と蓋体200との間に隙間が生じにくい、などの利点がある。粘着の一態様として、ケース100と蓋体200とは、片面又は両面の粘着テープなどで貼り合わせられる。粘着テープで接合すれば、接着剤で接合する場合に比べて、塗布工程及び乾燥工程がほとんど必要なく、接合が簡単に行えるなどの利点がある。溶着の一態様として、レーザ溶着、超音波溶着又は熱溶着などがある。溶着によれば、ケース100の一部と蓋体200の一部とが溶融して一体化するため、接合部分が紫外線等により経年劣化しにくくなり、ケース100と蓋体200との接合強度が低減しにくい、などの利点がある。特に、溶着の場合は、ケース100と蓋体200とが一体化されて防水性能が向上するため、周壁103との相乗効果で更に防水性能が向上しやすい。圧着の一態様として、熱圧着又は超音波熱溶着などがある。
As one mode of bonding, the
図2Bのように、蓋体200は、周壁103に囲まれる空間に少なくとも一部が入り込み、周壁103に囲まれた部位でケース100と接合されている。すなわち、蓋体200とケース100との接合部分の周囲には、周壁103が存在することになり、外部に露出されにくくなっている。本実施形態では、周壁103の先端面と接合面107との間の段差よりも、蓋体200の厚みが大きい。そのため、蓋体200の少なくとも一部は、周壁103に囲まれる空間から突出する。
As shown in FIG. 2B, at least a part of the
上記のように形成される電子デバイス10は、取付部104により、取付対象300に取り付けられる。このとき、取付部104は、孔部111の一端が開口する面が取付対象300の表面に接触した状態で取付対象300に固定される。取付部104を取付対象300に固定するにあたっては、孔部111にビスなどの固定具を差し込み、この固定具を取付対象300にねじ込むようにする。このとき、取付部104の取付対象300側の面は、蓋体200の外面(ケース100側と反対側の面)及び周壁103の先端面(例えば、下端面)よりも外側に位置しているため、蓋体200の外面及び周壁103の先端面と取付対象300の表面との間には隙間120が設けられる。また取付部104はケース100の外面に突出して設けられ、孔部111が取付対象300と反対側に開口しているため、孔部111に固定具を差し込む場合に、孔部111が目視しやすく、ケース100が邪魔にならない。したがって、電子デバイス10を取付対象300に取り付けやすい。
The
上記のようにして電子デバイス10を取付対象300に取り付けると、ケース100の開口面101は取付対象300側に向いており、蓋体200で閉じられた状態で取付対象300の表面と対向している。したがって、取付対象300側から開口面101に対して異物が到達しにくくなり、ケース100内に異物が侵入しにくくなる。
When the
また、蓋体200と接合されるケース100の接合面107は、開口面101よりもケース100の内側に位置し、周壁103で囲まれている。つまり、周壁103の先端面と接合面107との間には段差が形成され、周壁103の先端面に対して、取付対象300から離れる向きに一段下がった部位が接合面107となる。このため、異物及び洗浄水がケース100と蓋体200との接合部分に外部から到達しにくくなり、ケース100内の防水性及び防塵性が得やすい、という利点がある。
In addition, the
また、周壁103の先端面と接合面107との間の段差によれば、周壁103の外面から接合面107を通ってケース100の内部に至る経路が蛇行するため、ケース100の外面とケース100の内面との間の沿面距離が稼げることになる。したがって、ケース100の内部に収容した電子機器400と、ケース100の外部との間の電気的な絶縁を確保しやすくなる、という利点がある。加えて、接合面107に溝108が形成されているため、溝108が無い場合に比べて、更に、周壁103の外面から接合面107を通ってケース100の内部に至る経路が長くなり、沿面距離を増加させることができる。
Further, according to the step between the front end surface of the
周壁103の先端の外側部分は傾斜部110を有している。傾斜部110は、図3に示すように、ケース100の周方向の全長にわたって周壁103の先端に設けられている。傾斜部110は、例えば、面取り加工により形成される。このように周壁103の下端の外側角部を除去して傾斜部110を設けていると、周壁103の角部に石等が当たりにくくなる。このため、周壁103の破損が低減できる、という利点がある。また傾斜部110は、C面取りにより、平面状に形成される。すなわち、傾斜部110は開口面101とは反対側に傾斜する平坦な面である。傾斜部110を平坦な面にすると、例えば、周壁103に作用する洗浄水の圧力が低減されやすい。さらに傾斜部110は、開口面101に対し、蓋体200とは反対側に向けて傾斜している。すなわち、傾斜部110は蓋体200側とは離れる方向でケース100の外側に向いて傾斜している。したがって、開口面101と直交する方向に対してケース100の外側に向く方向に傾斜部110は傾斜している。
The outer portion at the tip of the
蓋体200とケース100とは、少なくとも開口面101と直交する方向において互いに対向する面同士が接合されている。すなわち、蓋体200の片面とケース100の接合部106の先端面である接合面107とが接合されることになる。接合面107は蓋体200のケース100内に向く面の周端部と全周にわたって接合される。これにより、蓋体200とケース100の間に隙間が生じにくくなり、異物及び洗浄水がケース100内に侵入しにくくなる。
The
ケース100と蓋体200とは、溶着部112にて接合されている。すなわち、ケース100に設けられた接合面107と蓋体200の片面とが、例えば、レーザ溶着又は超音波溶着又は熱溶着などにより接合される。溶着部112は開口面101を囲うように接合面107の全長にわたって形成される。これにより、蓋体200と接合面107との間に隙間が形成されにくくなり、ケース100内への異物や洗浄水の浸入が低減される、という利点がある。また周壁103と蓋体200の端面201との間に隙間202を有する。すなわち、蓋体200の端面201は周壁103と接触せず、ケース100の内側に位置することになる。また蓋体200とケース100との接合部分(溶着部112)の内側に溝108を有する。すなわち、蓋体200は溝108の外側で溶着部112により接合面107と接合される。ケース100と蓋体200とを溶着部112で接合する場合、溶融した樹脂が溝108に流れ込むことがある。このため、溶融した樹脂がケース100内に流れ込むことが低減され、ケース100内に収容した電子機器400に樹脂が付着しにくくなる、という利点がある。
The
また蓋体200と接合面107との接合部分が周壁103の先端部で囲まれているため、洗浄水が周壁103にあたっても、その応力が蓋体200と接合面107との接合部分に作用しにくくなり、蓋体200の取付強度が向上する。例えば、図5の従来例のように、蓋体500の周端部に壁部501を設けた場合であっても、洗浄水が直接ケース502と蓋体500の接合部分503に当たらないようにすることはできるが、壁部501に洗浄水が当たることにより生じる応力は、せん断応力となって接合部分503に作用する。一方、本実施形態では、周壁103に洗浄水があたっても、蓋体200と接合面107との接合部分(溶着部112)にせん断応力が作用しにくい。これは、周壁103の先端面と接合面107との間には段差が形成されていることに起因する。このため、接合面107にせん断応力が作用しにくくなり、ケース100と蓋体200との接合強度が低下しにくい、という利点がある。
Further, since the joint portion between the
また周壁103の先端部と取付対象300のとの間に隙間120が設けられているため、この隙間120に洗浄水が入り込んでも洗浄水の圧力が減少する。したがって、蓋体200とケース100との接合部分には、洗浄水は圧力が弱まった状態で作用することになり、防水性能が向上する、という利点がある。
Moreover, since the
そして、本実施形態ではIP69K(ドイツ規格DIN40050 PART9で定められた高温・高圧水・スチームジェット洗浄に対する保護規定)のような高圧洗浄であっても、防水性能が低減しにくい。すなわち、IP69Kでは、洗浄対象物を回転させながら高圧の洗浄水を洗浄対象物に外側から噴射することがあるが、本実施形態では、取付対象300側にケース100の開口面101が向いている。しかも、ケース100の内部でケース100と蓋体200との接合が行われ、さらに、その接合部分が周壁103で囲まれているために、高圧洗浄水であっても、ケース100内への浸入を低減することができる。
In this embodiment, waterproof performance is difficult to reduce even with high-pressure cleaning such as IP69K (protection rules for high-temperature, high-pressure water and steam jet cleaning defined in German standard DIN40050 PART9). That is, in IP69K, high-pressure cleaning water may be sprayed from the outside to the cleaning target while rotating the cleaning target, but in this embodiment, the opening
(変形例)
溝108は蓋体200とケース100の接合部分の内側に設けるだけでなく、蓋体200とケース100の接合部分の外側に設けることができる。また溝108は蓋体200とケース100の接合部分の内側及び外側の両方に設けることができる。また溝108はケース100の接合面107に設けるだけでなく、蓋体200の表面に設けてもよく、接合面107と蓋体200の表面の両方に設けてもよい。このように複数の溝108を設けた場合は、周壁103の外面から接合面107を通ってケース100の内部に至る経路が更に長くなり、沿面距離を増加させることができる。
(Modification)
The
取付部104を取付対象300に固定するにあたっては、ビスなどの固定具だけでなく、例えば、ボルト及びナットなどからなる締結具を用いることもできる。また取付部104を取付対象300に固定するにあたって、接着剤を使用してもよい。
In fixing the mounting
接合部106は周壁103と一体に限らず、周壁103とは別体であってもよい。この場合において、例えば、接合部106と周壁103とでは材質が異なっていてもよいし、接合部106と周壁103との間に隙間があってもよい。
The joining
ケース100は、接合部106のうち取付対象300側を向いた面(つまり接合面107)のみで蓋体200と接合される構成に限らず、接合面107に加えて又は代えて、周壁103の内周面にて蓋体200と接合されてもよい。すなわち、ケース100は、周壁103に囲まれた部位にて蓋体200と接合されていればよく、周壁103に囲まれた部位におけるいずれの面で蓋体200と接合されてもよい。具体的には、周壁103のうち蓋体200の端面201と対向する面、つまり周壁103の内周面にて、ケース100と蓋体200とが接合されていてもよい。この場合、蓋体200の端面201と周壁103の内周面との間に隙間202(図2B参照)が生じないため、蓋体200の端面201に圧力が作用したとしても、蓋体200と接合面107との接合部分(溶着部112)にせん断応力が作用しにくくなる。
The
周壁103の傾斜部110は設けなくてもよく、この場合、周壁103の下端外周は角ばった形状となる。また傾斜部110は平面状だけでなく、例えば、R面などの曲面に形成されていてもよい。
The
(まとめ)
第1の態様に係るパッケージ構造(1)は、ケース(100)と蓋体(200)とを備える。ケース(100)は一面に開口面(101)を有する。開口面(101)は取付対象(300)側に向けて取付対象(300)に取り付けられる。蓋体(200)は開口面(101)を塞ぐようにケース(100)に接合される。ケース(100)は、開口面(101)の周囲に周壁(103)を有する。蓋体(200)は、周壁(103)に囲まれる空間に少なくとも一部が入り込み、周壁(103)に囲まれた部位でケース(100)と接合されている。
(Summary)
The package structure (1) according to the first aspect includes a case (100) and a lid (200). The case (100) has an opening surface (101) on one side. The opening surface (101) is attached to the attachment object (300) toward the attachment object (300). The lid (200) is joined to the case (100) so as to close the opening surface (101). The case (100) has a peripheral wall (103) around the opening surface (101). At least a part of the lid (200) enters the space surrounded by the peripheral wall (103), and is joined to the case (100) at a portion surrounded by the peripheral wall (103).
このような構造であれば、開口面(101)が取付対象(300)側に向いて直接異物及び洗浄水が作用しにくくなり、またケース(100)と蓋体(200)との接合部分も周壁(103)で囲まれて直接異物及び洗浄水が作用しにくくなり、防水性能及び防塵性能が低下しにくい。 With such a structure, the opening surface (101) faces the attachment target (300) side, and it is difficult for foreign matter and cleaning water to act directly, and the joint between the case (100) and the lid (200) is also provided. Surrounded by the peripheral wall (103), the foreign matter and the washing water are less likely to act directly, and the waterproof performance and dustproof performance are unlikely to deteriorate.
第2の態様に係るパッケージ構造(1)は、第1の態様において、蓋体(200)とケース(100)とは、少なくとも開口面(101)と直交する方向において互いに対向する面同士が接合されている。 In the package structure (1) according to the second aspect, in the first aspect, the lid body (200) and the case (100) are bonded to each other at least surfaces facing each other in a direction orthogonal to the opening surface (101). Has been.
このような構造であれば、周壁(103)に洗浄水が噴射されても、ケース(100)と蓋体(200)との接合部分にせん断応力がかかりにくくなり、蓋体(200)の取付強度が低下しにくい。 With such a structure, even when cleaning water is sprayed onto the peripheral wall (103), shearing stress is hardly applied to the joint portion between the case (100) and the lid (200), and the lid (200) is attached. Strength is difficult to decrease.
第3の態様に係るパッケージ構造(1)は、第1又は2の態様において、周壁(103)と蓋体(200)の端面との間に隙間(202)を有する。 The package structure (1) according to the third aspect has a gap (202) between the peripheral wall (103) and the end face of the lid (200) in the first or second aspect.
このような構造であれば、周壁(103)に洗浄水が噴射されても、隙間(202)の緩衝により蓋体(200)に力が加わりにくくなり、蓋体(200)の取付強度が低下しにくい。 With such a structure, even when cleaning water is sprayed onto the peripheral wall (103), it is difficult to apply force to the lid (200) due to the buffering of the gap (202), and the mounting strength of the lid (200) is reduced. Hard to do.
第4の態様に係るパッケージ構造(1)は、第1ないし3のいずれかの態様において、蓋体(200)及びケース(100)の少なくとも一方において、蓋体(200)とケース(100)との接合部分の内側及び外側の少なくとも一方に溝(108)を有する。 The package structure (1) according to the fourth aspect is the structure according to any one of the first to third aspects, wherein at least one of the lid (200) and the case (100) includes the lid (200) and the case (100). A groove (108) is provided on at least one of the inside and the outside of the joint portion.
このような構造であれば、蓋体(200)とケース(100)との接合を溶着した場合に、蓋体(200)とケース(100)と溶融した部分が溝(108)に入り込むことになり、蓋体(200)の取付強度が低下しにくい。 With such a structure, when the joint between the lid (200) and the case (100) is welded, the melted portion of the lid (200) and the case (100) enters the groove (108). Thus, the mounting strength of the lid (200) is unlikely to decrease.
第5の態様に係るパッケージ構造(1)は、第1ないし4のいずれかの態様において、周壁(103)の先端面は、開口面(101)に対し、蓋体(200)とは反対側に向けて傾斜する傾斜部(110)を有している。 In the package structure (1) according to the fifth aspect, in any one of the first to fourth aspects, the front end surface of the peripheral wall (103) is opposite to the lid (200) with respect to the opening surface (101). It has the inclination part (110) which inclines toward.
このような構造であれば、周壁(103)の先端面を回り込んで進入する洗浄水の圧力を低減することができ、防水性能が低下しにくい。 With such a structure, it is possible to reduce the pressure of the cleaning water that enters around the tip surface of the peripheral wall (103), and the waterproof performance is unlikely to deteriorate.
第6の態様に係るパッケージ構造(1)は、第5の態様において、傾斜部(110)は平面状である。 In the package structure (1) according to the sixth aspect, in the fifth aspect, the inclined portion (110) is planar.
このような構造であれば、周壁(103)の先端面を回り込んで進入する洗浄水の圧力をさらに低減することができ、防水性能が低下しにくい。 With such a structure, it is possible to further reduce the pressure of the cleaning water that enters around the tip surface of the peripheral wall (103), and the waterproof performance is unlikely to deteriorate.
第7の態様に係るパッケージ構造(1)は、第1ないし6のいずれかの態様において、ケース(100)と蓋体(200)とは、溶着部(112)にて接合されている。 In the package structure (1) according to the seventh aspect, in any one of the first to sixth aspects, the case (100) and the lid (200) are joined by the welded portion (112).
このような構造であれば、ケース(100)と蓋体(200)との接合部分の密着性が向上し、防水性能及び蓋体(200)の取付強度が低下しにくい。 With such a structure, the adhesiveness of the joint portion between the case (100) and the lid (200) is improved, and the waterproof performance and the mounting strength of the lid (200) are unlikely to decrease.
第8の態様に係る電子デバイス(10)は、第1ないし7のいずれかの態様に係るパッケージ構造(1)と、ケース(100)に収容される電子機器(400)と、を備える。 An electronic device (10) according to an eighth aspect includes a package structure (1) according to any one of the first to seventh aspects, and an electronic device (400) accommodated in a case (100).
このような構造であれば、電子機器(400)をパッケージ構造(1)で洗浄水から保護することができ、洗浄水による電子機器(400)の破損を低減しやすい。 With such a structure, the electronic device (400) can be protected from the cleaning water by the package structure (1), and damage to the electronic device (400) due to the cleaning water can be easily reduced.
1 パッケージ構造
10 電子デバイス
100 ケース
101 開口面
103 周壁
108 溝
110 傾斜部
112 溶着部
200 蓋体
202 隙間
300 取付対象
400 電子機器
DESCRIPTION OF
Claims (8)
前記開口面を塞ぐように前記ケースに接合される蓋体と、を備え、
前記ケースは、前記開口面の周囲に周壁を有し、
前記蓋体は、前記周壁に囲まれる空間に少なくとも一部が入り込み、前記周壁に囲まれた部位で前記ケースと接合されている
パッケージ構造。 A case having an opening surface on one surface and being attached to the attachment object with the opening surface facing the attachment object side;
A lid joined to the case so as to close the opening surface,
The case has a peripheral wall around the opening surface,
The package structure in which at least a part of the lid enters a space surrounded by the peripheral wall and is joined to the case at a portion surrounded by the peripheral wall.
請求項1に記載のパッケージ構造。 The package structure according to claim 1, wherein surfaces of the lid and the case that face each other in at least a direction orthogonal to the opening surface are bonded to each other.
請求項1又は2に記載のパッケージ構造。 The package structure according to claim 1, wherein a gap is provided between the peripheral wall and the end surface of the lid.
請求項1ないし3のいずれか一項に記載のパッケージ構造。 The package structure according to any one of claims 1 to 3, wherein at least one of the lid and the case has a groove on at least one of an inner side and an outer side of a joint portion between the lid and the case.
請求項1ないし4のいずれか一項に記載のパッケージ構造。 The package structure according to any one of claims 1 to 4, wherein a distal end surface of the peripheral wall includes an inclined portion that is inclined toward the opposite side of the lid body with respect to the opening surface.
請求項5に記載のパッケージ構造。 The package structure according to claim 5, wherein the inclined portion is planar.
請求項1ないし6のいずれか一項に記載のパッケージ構造。 The package structure as described in any one of Claims 1 thru | or 6. The said case and the said cover body are joined by the welding part.
前記ケースに収容される電子機器と、を備える
電子デバイス。 The package structure according to any one of claims 1 to 7,
And an electronic device housed in the case.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018066186A JP2019176113A (en) | 2018-03-29 | 2018-03-29 | Package structure and electronic device |
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Publication Number | Publication Date |
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Country | Link |
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Citations (5)
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2018
- 2018-03-29 JP JP2018066186A patent/JP2019176113A/en active Pending
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