JP2019175724A - 発光装置の製造方法及び発光装置 - Google Patents

発光装置の製造方法及び発光装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019175724A
JP2019175724A JP2018063596A JP2018063596A JP2019175724A JP 2019175724 A JP2019175724 A JP 2019175724A JP 2018063596 A JP2018063596 A JP 2018063596A JP 2018063596 A JP2018063596 A JP 2018063596A JP 2019175724 A JP2019175724 A JP 2019175724A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing layer
organic
layer
emitting device
laminate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018063596A
Other languages
English (en)
Inventor
伸一 谷迫
Shinichi Tanisako
伸一 谷迫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP2018063596A priority Critical patent/JP2019175724A/ja
Publication of JP2019175724A publication Critical patent/JP2019175724A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

【課題】固体封止構造又は膜封止構造のOLEDにおいて、レーザリペアによる修復作業を簡易に行えるようにする。【解決手段】基板100の第1面100aに、第1電極110、有機層120、及び第2電極130を順に含む有機EL積層体160を形成する。有機EL積層体160を封止する第1封止層140を形成する。有機EL積層体160へレーザリペアをする。有機EL積層体160及び第1封止層140を封止する第2封止層150を形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、発光装置の製造方法及び発光装置に関する。
近年、発光装置として、有機発光ダイオード(OLED)が開発されている。このOLEDは、例えば、基板上に、第1電極、有機層、第2電極、及び封止層の積層構造を備えている。
この積層構造の形成プロセスにおいて、発光装置には、微小なゴミなどの異物の付着や有機層の欠陥が生じる可能性がある。このような場合、発光装置には、リークや電極間の短絡(ショート)が原因の発光不良が発生することがある。発光不良が生じた場合発光装置の歩留まり率は悪化してしまう。
そこで、特許文献1には、固体封止構造または膜封止構造を有する有機エレクトロルミネッセンスデバイスにレーザを照射し、第1および第2電極間を短絡せしめる金属を溶融させ、これにより短絡部を除去して修復することが記載されている。また、レーザリペア後のOLEDの封止不良が生じることを防ぐために空隙含有層を備えることが開示されている。
特許文献2には、保護層がカソードを被膜している構成の有機EL素子に対して、異物の除去のためにレーザリペアをすることが記載されている。また、レーザリペア後のOLEDの封止不良が生じることを防ぐために空隙層を備えることが開示されている。
特開2012−190781号公報 特開2013−69615号公報
一般的に、レーザリペアをするためには、吹き飛ばされた異物の破片が位置すべき空間を設ける必要である。そのため、固体封止構造又は膜封止構造においてレーザリペアをすることは困難である。また、レーザリペアは高エネルギーで光を照射する必要があるため、封止構造を傷つける恐れがあった。一方、特許文献1及び特許文献2のように、異物の破片が吹き飛ばされる空間として空隙を有する層を形成した後に、レーザリペアをする場合も異物の破片を封止構造から取り除くことが困難であり、封止不良となることがあった。さらには、レーザリペアのための空隙層を形成する必要があり、工数の増大となることがあった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、固体封止構造又は膜封止構造の発光装置において、レーザリペアによる発光装置の修復作業を簡易に行えるようにすることが、課題の一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、基板の第1面に第1電極、有機層、及び第2電極を順に含む有機EL積層体を形成する第1工程と、
前記第1工程の後に、前記有機EL積層体を封止する第1封止層を形成する第2工程と、
前記第2工程の後に、前記有機EL積層体へレーザリペアをする第3工程と、
前記第3工程の後に、前記有機EL積層体及び前記第1封止層を封止する第2封止層を形成する第4工程と、
を含む、発光装置の製造方法である。
請求項6に記載の発明は、基板と、
前記基板の第1面に位置し、第1電極、有機層、及び第2電極を順に含む有機EL積層体と、
前記有機EL積層体を封止する第1封止層と、
前記有機EL積層体及び前記第1封止層を封止する第2封止層と、を備え、
前記第1封止層は、前記有機EL積層体と重なる一部において開口を有し、
前記第2封止層は、前記第1封止層の開口と重なる位置を含めて、前記有機EL積層体と重なる位置全体に亘って一体形成されている発光装置である。
実施形態に係る発光装置を示す断面図である。 実施形態に係る発光装置の製造方法における各工程の流れを示すフロー図である。 変形例に係る発光装置を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、実施形態に係る発光装置10を示す断面図である。発光装置10は、基板100、第1電極110、有機層120、第2電極130、第1封止層140、及び第2封止層150をその順に備えている。基板100は、第1面100a及び第2面100bを有している。第2面100b、第1面100aの反対側にある。基板100の第1面100aには、有機EL積層体160が位置している。有機EL積層体160は、第1電極110、有機層120及び第2電極130をその順に含んでいる。第1封止層140は、第1中間層142及び第1無機封止層144を含んでおり、有機EL積層体160を封止している。第2封止層150は、第2中間層152及び第2無機封止層154を含んでおり、有機EL積層体160及び第1封止層140を封止している。第1封止層140は、有機EL積層体160と重なる一部において開口146を有している。第2封止層150は、第1封止層140の開口146と重なる位置を含めて、有機EL積層体160と重なる位置全体に亘って一体形成されている。以下、発光装置10について詳細に説明する。
基板100は、例えばガラスや樹脂などの透光性の材料で形成されている。基板100は、例えば矩形などの多角形であるが、これに限られない。基板100は、可撓性を有していてもよい。基板100が可撓性を有している場合、基板100の厚さは、例えば10μm以上1000μm以下である。特にガラスで形成された基板100に可撓性を持たせる場合、基板100の厚さは、例えば200μm以下である。樹脂材料で形成された基板100に可撓性を持たせる場合、基板100の材料は、例えばPEN(ポリエチレンナフタレート)、PES(ポリエーテルサルホン)、PET(ポリエチレンテレフタラート)、及びポリイミドを用いることができる。なお、基板100が樹脂材料で形成されている場合、水分が基板100を透過することを抑制するために、基板100の少なくとも第1面100a(好ましくは両面)に、SiNxやSiONなどの無機バリア膜が形成されているのが好ましい。なお、有機EL積層体160がトップエミッション型である場合、基板100は透光性を有していなくてもよい。
有機EL積層体160は、第1電極110、有機層120、及び第2電極130を有している。図1において、有機EL積層体160は例えばボトムエミッション型であるが、トップエミッション型や両面発光型であってもよい。以下、有機EL積層体160がボトムエミッション型である場合、すなわち発光装置10の光射出面が第2面100bである場合について、説明する。
第1電極110は、透明導電膜で形成されている。この透明導電膜は、金属を含む材料、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、IWZO(Indium Tungsten Zinc Oxide)、ZnO(Zinc Oxide)等の金属酸化物である。透明導電膜の材料の屈折率は、例えば1.5以上2.2以下である。透明導電膜の厚さは、例えば10nm以上500nm以下である。透明導電膜は、例えばスパッタリング法又は蒸着法を用いて形成される。なお、透明導電膜は、カーボンナノチューブ、又はPEDOT/PSSなどの導電性有機材料であってもよいし、薄い金属電極であってもよい。ここで、第1電極110は、陽極として機能する。
有機層120は、第1電極110と第2電極130の間に位置しており、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、及び電子注入層を有している。ただし、少なくとも発光層を有していればよく、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層、及び電子注入層は形成されていなくてもよい。有機層120は、さらに他の層を有していてもよい。有機層120は、例えば蒸着法を用いて形成されるが、少なくとも一部の層が塗布法により形成されていてもよい。
第2電極130は、例えば金属層を有しており、透光性を有していない。第2電極130が有する金属層は、例えば、Al、Au、Ag、Pt、Mg、Sn、Zn、及びInからなる第1群の中から選択される金属からなる層、又はこの第1群から選択される金属の合金からなる層である。第2電極130は、例えばスパッタリング法又は蒸着法を用いて形成される。ここで、第2電極130は、陰極として機能する。
第1封止層140は、有機EL積層体160を劣化させる物質(例えば、水又は酸素)が有機EL積層体160、特に有機層120に侵入することを防ぐために設けられている。より具体的には、第1封止層140は、第1中間層142及び第1無機封止層144を含んでいる。
第1中間層142は、表面被覆性ないし形状追従性の良好な材料および成膜法により形成されるものであれば特に限定されるものではないが、有機層、例えば、含フッ素系樹脂、ポリエチレン系の樹脂、紫外線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、エポキシ樹脂、又はシリコン樹脂等の硬化型樹脂などの樹脂層である。第1中間層142の膜厚は、例えば、10μm〜20μmである。また、第1中間層142は、CVD(Chemical Vapor Deposition)などの気相法による膜、例えばポリパラキシリレン膜やオルガノシロキサンなどの有機ケイ素系樹脂であってもよい。
さらに、第1中間層142は、第1無機封止層144の応力を緩和するために高い延性を有していることが好ましく、一例において、硬質塩化ビニル樹脂、AS樹脂、ガラス繊維強化熱可塑性樹脂(例えば、ポリカーボネート樹脂又はスチレン系樹脂)、ガラス繊維強化ポリエステル樹脂、軟質塩化ビニル樹脂、低密度ポリエチレン、ABS樹脂、フッ素樹脂、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、耐衝撃性ポリスチレン、アセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート及び酢酸セルロースからなる群から選択される少なくとも一つを含んでいる。
第1無機封止層144は、絶縁性の無機膜を含んでいる。
第1の例において、第1無機封止層144はALD(Atomic Layer Deposition)によって形成された層を含んでいる。ALDによって形成された第1無機封止層144は、酸化物又は窒化物の少なくとも一つを含む。第1無機封止層144は、酸化物として、具体的には、酸化アルミニウム(Al)、酸化ハフニウム(HfO)、ケイ酸ハフニウム(HfSiO)、酸化ランタン(La)、酸化シリコン(SiO)、チタン酸ストロンチウム(STO)、酸化タンタル(Ta)、酸化チタン(TiO)及び酸化亜鉛(ZnO)からなる群から選択された少なくとも一つを含む。第1無機封止層144は、窒化物、具体的には、窒化アルミニウム(AlN)、窒化ハフニウム(HfN)、窒化シリコン(SiN)、窒化タンタル(TaN)及び窒化チタン(TiN)からなる群から選択された少なくとも一つを含んでいてもよい。ALDによって形成された第1無機封止層144は、例えば、100nm〜200nmである。
第2の例において、第1無機封止層144は、蒸着またはCVDによって形成された層を含んでいる。この無機材料は、Siを含む化合物、より具体的には、シリコン酸窒化物(SiON)、シリコン酸化物(SiO)又はシリコン窒化物(SiN)である。蒸着またはCVDによって形成された第1無機封止層144は、例えば、1μm〜2μmである。
ただし、第1封止層140は、第1中間層142を含まなくともよい。また、第1中間層142及び第1無機封止層144の積層順は、有機EL積層体160側から第1無機封止層144、第1中間層142の順でも構わない。
さらに、第1封止層140は、有機EL積層体160と重なる領域の一部に開口146を有する。言い換えると、発光領域と重なる領域の一部に開口146を有する。この開口146は、後述するレーザリペア、すなわちレーザ照射によって形成される。また、レーザリペアによって第1封止層140の上面のうち開口146の周囲に位置する領域に凹凸148が形成されることがある。
第2封止層150は、第1封止層140と同様に、有機EL積層体160を劣化させる物質(例えば、水又は酸素)が有機EL積層体160、特に有機層120に侵入することを防ぐために設けられている。より具体的には、第2封止層150は、第2中間層152及び第2無機封止層154を含んでいる。ただし、第2封止層150は、第2中間層152を含まなくともよい。
さらに、第2封止層150は、第1封止層140の開口146と重なる位置を含めて、有機EL積層体160と重なる位置全体にわたって一体形成されている。言い換えると、第2封止層150は、第1封止層140のうち開口146を有する位置と重なる位置に開口を有していない。すなわち開口146は第2封止層150によって封止されている。
第2中間層152は、第1中間層142と同様に、表面被覆性ないし形状追従性の良好な材料および成膜法により形成されるものであれば特に限定されるものではない。具体的には、第2中間層152は、第1中間層142を形成しうる上述の材料のいずれかであればよい。第2中間層152は、後述するレーザリペアによって生じた第1封止層140の開口146を充填する。ここでは、第2中間層152は、第1中間層142と同一の材料で形成される。ただし、第2中間層152は、第1中間層142と同一の材料に限定されない。
第2無機封止層154は、第1無機封止層144と同様に、絶縁性の無機膜を含んでいる。具体的には、第2無機封止層154は、第1無機封止層144を形成しうる上述の材料のいずれかであればよい。ここでは、第2無機封止層154は、第1無機封止層144と同一の材料で形成される。ただし、第2無機封止層154は、第1無機封止層144と同一の材料に限定されない。第2封止層150を設けることにより、レーザリペアによって第1封止層140に開口146が生じた場合でも、発光装置10は高い封止性能を有することができる。
図2は、実施形態に係る発光装置10の製造方法における各工程の流れを示すフロー図である。まず、基板100の第1面100aに、第1電極110、有機層120、及び第2電極130を順に含む有機EL積層体160を形成する(S1:第1工程)。次に、第1封止層140を形成し、有機EL積層体160を封止する(S2:第2工程)。次に、有機EL積層体160へレーザリペアをする。(S3:第3工程)次に、有機EL積層体160及び第1封止層140を封止する第2封止層150を形成する(S4:第4工程)。これにより、固体封止構造又は膜封止構造のOLEDにおいて、レーザリペアによる修復作業を簡易に行うことができる。以下、発光装置10の製造方法における各工程の流れについて詳細に説明する。
まず、基板100に第1電極110となる導電膜を、例えばスパッタリング法を用いて形成する。次いで、この導電膜を例えばフォトリソグラフィー法を利用して所定のパターンにする。これにより第1電極110を形成する。
次いで、有機層120及び第2電極130をこの順に形成する。有機層120が蒸着法で形成される場合、この層は、例えば金属マスクを用いるなどして所定のパターンに形成される。有機層120は、第2電極130も、例えば金属マスクを用いるなどして所定のパターンに形成される。
次いで、第1封止層140を形成する。一例において、第1封止層140は、第1中間層142及び第1無機封止層144を積層することによって形成される。第1中間層142は、例えば、有機EL積層体160を覆うようにCVDによって形成される。第1無機封止層144は、例えば、有機EL積層体160及び第1中間層142を覆うようにALDによって形成される。ただし、第1封止層140は、これに限定されない。第1中間層142及び第1無機封止層144は、積層順を入れ替えてもよい。また、第1封止層140として第1無機封止層144のみが、形成されていてもよい。
次いで、発光装置10に対して、レーザリペアを行う。レーザリペアは、微小なゴミなどの異物や有機EL積層体160の製膜不良に起因して、第1電極110および第2電極130がリーク又は電極間の短絡(ショート)することで生じる不具合箇所に対して行われる。レーザを照射することによって、異物を吹き飛ばしたり、第1電極110又は第2電極130の少なくとも一方を蒸発させたりすることで、不具合箇所を高抵抗化し、正常に発光するように修復することができる。
一例において、レーザリペアは、以下の順で行われる。まず、発光装置10を大気雰囲気に取り出す。次に、発光装置10を点灯して不具合箇所の有無を検査する。不具合箇所が検出された場合には、光取出し側から有機EL積層体160の不具合箇所(非発光箇所)にレーザ光を照射する。これにより、第1封止層140のうちレーザが照射された領域に開口146が形成される。そして、開口146と重なる部分において、有機EL積層体160の積層構造は乱れている。具体的には、第1電極110、有機層120、及び第2電極130のすべてがなくなっている領域が存在したり、これらの層を構成する層が混ざり合った領域が存在したりする。さらに、有機EL積層体160及び第1封止層140が混ざり合った領域が存在することもある。また、有機層120うち開口146の内面に面している領域は変質して吸湿しにくくなるため、レーザリペア工程において有機層120が劣化する可能性は低い。
本実施形態においては、第1封止層140を形成した後にレーザリペアをするため、窒素雰囲気下などの不活性雰囲気下においてレーザリペアをする必要がない。言い換えると大気雰囲気でレーザリペアをすることができる。同様に、初期の欠陥を検査するために発光装置10のエージングを行う場合も、不活性雰囲気下においてする必要がなく、大気雰囲気で行うことができる。これにより、レーザリペアのための装置の簡素化及びレーザリペア時の作業性を向上させることができる。
本実施形態においては、第1封止層140を形成した後に大気雰囲気下でレーザリペアを行ったが、ドライエアーの環境下でレーザリペアを行ってもよい。大気雰囲気下でレーザリペアを行うよりも有機層120の劣化する可能性を低くすることができる。
次いで、第2封止層150を形成する。一例において、第2封止層150は、第2中間層152及び第2無機封止層154を積層することによって形成される。第2中間層152は、例えば、有機EL積層体160を覆うように樹脂によって形成される。ここで、第2中間層152は、レーザリペアによって生じた第1封止層140の開口146を充填するように形成される。第2無機封止層154は、例えば、有機EL積層体160、第1封止層140及び第2中間層152を覆うようにALDによって形成される。これにより、第2封止層150は、第1封止層140の開口146付近の凹凸を平坦化し、封止性能を向上させることができる。ただし、第2封止層150は、これに限定されない。例えば第2封止層150が第2中間層152を有していない場合、第2無機封止層154のうち開口146と重なる領域は、開口146の内面に沿って形成される。
このようにして、図1に示した発光装置10が製造される。
これにより、固体封止構造又は膜封止構造の発光装置であってもレーザリペアによる発光装置10の不具合箇所の修復作業を簡易に行うことができる。
図3は、図1の変形例を示す図である。図3に示す例は、以下の点を除いて、図1に示した例と同様である。
図3に示す例では、第2封止層150の膜厚は、第1封止層140の膜厚よりも厚い。レーザリペアの作業時間は発光装置10の使用時間と比べて短時間であるため、第1封止層の膜厚は、レーザリペアの作業時間において有機EL積層体160を劣化させる物質(例えば、水又は酸素)が有機EL積層体160、特に有機層120に侵入すること防ぐようにすればよい。したがって、発光装置10の使用時間を勘案して検討された第2封止層150の膜厚と比べて、第1封止層140の膜厚は薄くすることができる。これにより、第1封止層140が第2封止層150と同じ膜厚であるときに比べて、低エネルギーの光照射によってレーザリペアすることができる。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 発光装置
100 基板
100a 第1面
100b 第2面
110 第1電極
120 有機層
130 第2電極
140 第1封止層
142 第1中間層
144 第1無機封止層
146 開口
150 第2封止層
152 第2中間層
154 第2無機封止層
160 有機EL積層体

Claims (8)

  1. 基板の第1面に、第1電極、有機層、及び第2電極を順に含む有機EL積層体を形成する第1工程と、
    前記第1工程の後に、前記有機EL積層体を封止する第1封止層を形成する第2工程と、
    前記第2工程の後に、前記有機EL積層体へレーザリペアをする第3工程と、
    前記第3工程の後に、前記有機EL積層体及び前記第1封止層を封止する第2封止層を形成する第4工程と、
    を含む、発光装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の発光装置の製造方法において、
    前記第1封止層は、絶縁性の無機膜を含む第1無機封止層を有し、
    前記レーザリペアは、大気雰囲気において行われる発光装置の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の発光装置の製造方法において、
    前記第2封止層は、
    前記レーザリペアによって生じた開口を充填する中間層と、
    前記中間層の上に形成される第2無機封止層と、
    を含む、発光装置の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法において、
    前記第1封止層及び前記第2封止層は、絶縁性の無機膜からなる層を含む発光装置の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法において、
    前記第2封止層の膜厚は、前記第1封止層の膜厚よりも厚い発光装置の製造方法。
  6. 基板と、
    前記基板の第1面に位置し、第1電極、有機層、及び第2電極を順に含む有機EL積層体と、
    前記有機EL積層体を封止する第1封止層と、
    前記有機EL積層体及び前記第1封止層を封止する第2封止層と、を備え、
    前記第1封止層は、前記有機EL積層体と重なる一部において開口を有し、
    前記第2封止層は、前記第1封止層の開口と重なる位置を含めて、前記有機EL積層体と重なる位置全体に亘って一体形成されている発光装置。
  7. 請求項6に記載の発光装置において、
    前記開口と重なる部分において、前記有機EL積層体の積層構造は乱れている発光装置。
  8. 請求項7に記載の発光装置において、
    前記開口は前記第1封止層にレーザを照射することによって形成されている発光装置。
JP2018063596A 2018-03-29 2018-03-29 発光装置の製造方法及び発光装置 Pending JP2019175724A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018063596A JP2019175724A (ja) 2018-03-29 2018-03-29 発光装置の製造方法及び発光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018063596A JP2019175724A (ja) 2018-03-29 2018-03-29 発光装置の製造方法及び発光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019175724A true JP2019175724A (ja) 2019-10-10

Family

ID=68167280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018063596A Pending JP2019175724A (ja) 2018-03-29 2018-03-29 発光装置の製造方法及び発光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019175724A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004342457A (ja) * 2003-05-15 2004-12-02 Sanyo Electric Co Ltd 表示パネルの製造方法および表示パネル
JP2011090840A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Toshiba Mobile Display Co Ltd 有機el装置、有機el装置の製造方法、及び、有機el装置の製造装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004342457A (ja) * 2003-05-15 2004-12-02 Sanyo Electric Co Ltd 表示パネルの製造方法および表示パネル
JP2011090840A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Toshiba Mobile Display Co Ltd 有機el装置、有機el装置の製造方法、及び、有機el装置の製造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2765627B1 (en) Organic light emitting diode device and manufacturing method thereof
JP4776393B2 (ja) 有機el表示装置
KR102482077B1 (ko) 유기발광표시장치 및 그 제조방법
CN110660828A (zh) 显示装置
US8367436B2 (en) Organic light emitting diode display and manufacturing method therefor
US20100155709A1 (en) Encapsulation for an electronic thin film device
EP3095145B1 (en) Encapsulated semiconductor device and encapsulation method
KR102531868B1 (ko) 유기 발광 표시 장치 및 그 제조방법
KR101903056B1 (ko) 유기 발광 표시 장치 및 그 제조 방법
JP2015072770A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス装置及びその製造方法
KR101893281B1 (ko) 발광 장치
KR100770257B1 (ko) 유기전계 발광소자 및 그 제조방법
JP2006303476A (ja) 底面発光型の有機発光素子
EP3183759B1 (en) Light-emitting device
WO2020202293A1 (ja) 表示装置
JPWO2017154482A1 (ja) 封止構造及び発光装置
JP2010129334A (ja) 有機el装置、有機el装置の製造方法
WO2003081955A1 (fr) Panneau d'affichage organique a electroluminescence et son procede de production
JP2011090840A (ja) 有機el装置、有機el装置の製造方法、及び、有機el装置の製造装置
JP2019175724A (ja) 発光装置の製造方法及び発光装置
JP2016181373A (ja) 発光装置
JPWO2018061237A1 (ja) 発光装置
KR102637790B1 (ko) 디스플레이 장치 및 이의 제조 방법
KR20180109050A (ko) 유기 발광 표시 장치 및 그 제조 방법
JP2009158249A (ja) 有機el素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210831

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220301