JP2019174553A - 液晶素子を用いた光学装置並びにこれを用いた透過型スクリーン及び配向制御装置 - Google Patents

液晶素子を用いた光学装置並びにこれを用いた透過型スクリーン及び配向制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液晶層内の液晶分子の配向方向にかかわらず所望の光学的特性を実現することが可能な液晶素子を用いた光学装置を提供する。【解決手段】本発明の光学装置10は、1の方向に液晶分子が配向されている液晶層と、前記液晶層の一方の面上に配され、他の方向に沿って各々が伸長しておりかつ互いに共通電位になされている複数の第1の電極13Bと、前記液晶層の前記一方の面上に配され、前記複数の第1の電極部の隣り合う各々の間において前記他の方向に沿って各々が伸長しておりかつ互いに共通電位になされている複数の第2の電極15Bと、前記第1の電極と前記第2の電極との間に交流電圧を印加する駆動回路16と、を含むことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、液晶素子を用いた光学装置に関する。
近年、例えば、液体のような流動性を有し、電気光学的特性に異方性を有する液晶を含む液晶層に電圧を印加して、屈折率を変化させることでレンズ効果等の光学的効果を生み出す電圧可変型の液晶レンズ素子等を用いた光学素子またはビーム生成デバイスが提案されている(特許文献1、引用文献2)。
特開2014−81419号 特表2010−525388号
特許文献1または2に記載されているような液晶素子において、液晶分子の配向と電極パターンとの関係によっては、電極に電圧を印加した場合に所望の光学的特性が得られない場合があることが課題の一例として挙げられる。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、液晶層内の液晶分子の配向方向にかかわらず所望の光学的特性を実現することが可能な液晶素子を用いた光学装置を提供することを課題の1つとしている。
請求項1に記載の発明は、1の方向に液晶分子が配向されている液晶層と、前記液晶層の一方の面上に配され、他の方向に沿って各々が伸長しておりかつ互いに共通電位になされている複数の第1の電極と、前記液晶層の前記一方の面上に配され、前記複数の第1の電極部の隣り合う各々の間において前記他の方向に沿って各々が伸長しておりかつ互いに共通電位になされている複数の第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に交流電圧を印加する駆動回路と、を含むことを特徴とする光学装置である。
実施例1の光学装置の上面図である。 液晶素子の断面図である。 液晶素子の駆動時に電極に印加する電圧の変化を示すグラフである。 液晶素子の駆動時における断面図である。 液晶素子からの出射光の強度を表すグラフを示す図である。 液晶素子からの出射光の強度を表すグラフを示す図である。 液晶素子の駆動時に電極に印加する電圧の変化を示すグラフである。 変形例の光学装置の上面図である。 実施例1の光学装置を用いた液晶スクリーン装置の斜視図である。
以下に本発明の実施例について詳細に説明する。以下の説明においては、液晶層としてネマティック液晶を含む液晶層を用いる場合を例に説明する。
[装置構成]
以下、図1及び図2を参照して、本願の実施例1に係る光学装置10の構成を説明する。図1は、実施例1に係る光学装置10の上面図である。
図1に示すように、光学装置10は、平面形状が矩形の板形状を有している液晶素子11を含んでいる。液晶素子11の最上部には、透明ガラス板等の透光性基板からなる上部基板12が配されている。以下、上面から見て液晶素子11の1の辺SDに沿った方向をX方向、当該1の辺と垂直な辺に沿った方向をY方向、上部基板12の上面、すなわち液晶素子11の上面11Sと垂直な方向をZ方向として説明する。
第1の電極構造13は、上部基板12の下面に形成されている導電体である。第1の電極構造13は、透光性を有する導電材料、例えば、ITOまたはIZOで形成されている。図1において、第1の電極構造13は、本来ならば上部基板12に隠れているため破線で示すべきだが、その構造を明確にするため実線で示している。
第1の電極構造13は、上部基板12または液晶素子11のX方向における一端の端部EP1から、上部基板12のY方向における両端部の一方(図1における上側の端部)に沿って、上部基板12のX方向における他端の端部EP2に向かって伸張している配線13Aを有している。すなわち、配線13AはX方向に沿って伸張している。
また、第1の電極構造13は、配線13AからY方向に沿って伸張している電極13Bを有している。第1の電極としての電極13Bは、X方向において等間隔に配列されている。電極13Bは、配線13Aによって互いに接続されているので、互いに共通電位になされている。
第2の電極構造15は、上部基板12の下面に形成されている導電体である。第2の電極構造15は、透光性を有する導電材料、例えば、ITOまたはIZOで形成されている。図1において、第2の電極構造15は、本来ならば上部基板12に隠れているため破線で示すべきだが、その構造を明確にするため実線で示している。
第2の電極構造15は、上部基板12の端部EPから、上部基板12のY方向における両端部の一方(図1における下側の端部)に沿って、上部基板12の端部EP2に向かって伸張している配線15Aを有している。すなわち、配線15Aは、上部基板12の表面においてX方向に伸張している。
また、第2の電極構造15は、隣り合う電極13Bの間のそれぞれの領域において配線部15AからY方向に伸張している電極15Bを有している。実施例1において、第2の電極としての電極15Bは、隣り合う電極13Bの間の各々に2つずつ配されている。電極15Bは、配線15Aによって互いに接続されているので、互いに共通電位になされている。
図1に示すように、上部基板12の下面において、1の電極13Bと2つ1組の電極15BとがX方向に沿って互い違いに配列されている。本実施例においては、電極13Bと電極15Bとは同一の幅Wを有している。また、本実施例において、電極13B及び電極15Bは、間隔Lで等間隔に並んでいる。本実施例における電極13B及び電極15Bの寸法関係は、電極構造13及び15の構成の一例である。
駆動回路16は、液晶素子11に対して電圧を印加可能な回路である。駆動回路16は、EPにおいて第1の電極構造13の配線13A及び第2の電極構造15の配線15Aのそれぞれに電気的に接続されている。駆動回路16は、第1の電極構造13と第2の電極構造15に互いに異なる電圧を印加可能である。
図2は、図1の液晶素子11の2−2線に沿った断面図である。上述したように、液晶素子11においては、上部基板12の下面11S上に第1の電極構造13及び第2の電極構造15が形成されている。
液晶層17は、上部基板12と同様の上面形状を有し、上部基板12の下面及び第1の電極構造13及び第2の電極構造15を覆うように設けられている。液晶層17は、液晶分子LMを含む液晶材料から形成されている層である液晶分子含有層17A並びに液晶分子含有層17Aを挟み込むように形成され、液晶分子LMの所定の配向方向に配向させる配向膜17B及び配向膜17Cを含んでいる。
液晶分子含有層17Aに含まれる液晶材料には、ネマティック液晶(液晶素子11の使用温度においてネマティック相)が用いられる。この液晶材料は、正の誘電異方性または負の誘電異方性を有する。本実施例においては、液晶材料が正の誘電異方性を有する場合について説明する。すなわち、本実施例においては、液晶層17に電圧を印加しない時の液晶分子LMの配列は、図2に示すように、水平配向となっている。
配向膜17B及び配向膜17Cは、例えば、ポリイミド系材料からなる膜である。配向膜17B及び配向膜17Cは、例えば、液晶分子含有層17Aに接する面に、液晶分子LMにホモジニアス配向を生じさせるラビング処理がなされた膜である。
本実施例の液晶素子11において、液晶分子LMは、上面から見て、すなわち上面11Sと垂直な方向から見て長軸LXが電極13B及び15Bの伸長方向であるY方向と垂直なX方向と平行になるように配向されている。すなわち、液晶素子11の配向膜17B及び配向膜17Cには、X軸に沿ったラビング処理がなされている。以下、液晶素子11の上面11Sと垂直な方向から見て、このように電極13B及び15Bの伸長方向と液晶分子LMの長軸LXが直交するような液晶分子LMの配向を直交ラビングとも称する。なお、液晶素子11の上面11Sと垂直な方向から見て、電極13B及び15Bの伸長方向と液晶分子LMの長軸LXとが平行となるような液晶分子LMの配向を平行ラビングとも称する。
上述の説明によれば、電極13Bは液晶層17の一方の面上に配され、液晶分子LMの配向方向とは異なる方向に伸長しているといえる。また、電極15Bは液晶層17の一方の面上に配され、液晶分子LMの配向方向とは異なる方向に伸長しているといえる。
第3の電極としての共通電極19は、配向膜17Cの下面全体を覆うように形成された導電体である。すなわち、共通電極19は、液晶層17の電極13B及び電極15Bが形成されている面と反対側の面に形成されている。また、共通電極19は、液晶層17の当該反対側の面において、電極13B及び電極15Bが形成されている領域と対向する領域を覆うように連続的に設けられている。
共通電極19は、透光性を有する導電材料、例えば、ITOまたはIZOで形成されている。共通電極19は、接地配線(図示しない)によって接地され、接地電位になされている。
下部基板21は、液晶素子11の最下部に配されたガラス基板等の透光性基板である。下部基板21は、共通電極19の下面を覆うように設けられている。共通電極19は、下部基板21の上面に上記ITOまたはIZO等の透明導電体を成膜することで形成されていてもよい。
[動作]
以下に、光学装置10の動作について説明する。以下の説明においては、液晶素子11の上面11Sに垂直な方向(Z方向)に平行な平行光を液晶素子11の下面から照射する場合を例に説明する。なお、当該照射される平行光は液晶素子11の下面の面内方向において強度が均一であるとする。
図2に示すように、液晶素子11の第1の電極構造13及び第2の電極構造15に電圧を印加していない状態(以下、非駆動状態とも称する)において、液晶分子LMは、X方向に沿って寝ている状態になっている。非駆動状態において、液晶分子LMの全てが、Y方向から見て一様な状態、すなわち一様な姿勢になされている。
なお、この非駆動状態において、Y方向に沿った方向から見て、液晶分子LMの長軸LXはX方向と完全に平行ではない。具体的には、液晶分子LMは、X方向に対して僅かに傾いている状態(プレチルト状態)になっている、すなわち液晶分子LMの長軸LXは、X方向に対してラビング処理に起因したプレチルト角を有している。この液晶分子LMの傾きはラビング処理の際に配向膜の表面を擦る方向に起因している。本実施例の液晶素子11においては、全ての液晶分子LMが端部EP2に向かって僅かに立ち上がるようなプレチルト状態になっている。
図3は、液晶素子11の駆動において、駆動回路16によって電極構造13及び15に印加される駆動電圧のグラフを示す図である。図3の(a)は、第1の電極構造13に印加される電圧であり、(b)は第2の電極構造15に印加される電圧である。図3においては、縦軸を印加電圧、横軸を時間としている。また、駆動電圧の印加開始タイミングをt0として示している。
図3に示すように、第1の電極構造13及び第2の電極構造15には、所定の周期で電圧が+aVと−aVと間で変化する矩形波の交流電圧または交番電圧が印加されている。また、第1の電極構造13と第2の電極構造15には、互いにプラスマイナスが逆転した電圧、すなわち互いに逆極性の電圧が印加されている。すなわち、第1の電極構造13と第2の電極構造15とには、互いに逆位相の電圧がかかっている。言い換えれば、駆動回路16によって、電極13Bと電極15Bとの間に交流電圧が印加されている。
図4に、第1の電極構造13及び第2の電極構造15に電圧を印加した状態(以下、駆動状態とも称する)の液晶素子11、すなわち図3に示した駆動電圧が印加されている状態の液晶素子11の断面図を示す。図4に示されている液晶分子LMの様子は、概念的なものである。従って、駆動状態においては、液晶分子LMが、必ずしも図4に示したような姿勢となっているとは限らない。
図4に示すように、駆動状態にある液晶素子11においては、電極13B及び電極15Bの直下の領域である領域AR1にある液晶分子LMが、長軸LXが液晶素子11の上面11Sに対してほぼ垂直となるように、すなわちZ方向に沿って起き上がっている。また、AR1の間にある領域である領域AR2においては、液晶分子LMがプレチルト状態と比較して立ち上がっておりかつAR1にある液晶分子LMよりは立ち上がっていない状態になっている。
このように、液晶素子11が駆動状態にある際、領域AR1と領域AR2との間で液晶分子LMの状態すなわち姿勢が異なっている。この液晶分子LMの姿勢の差異によって、領域AR1と領域AR2との間で屈折率の変化が生ずる。これにより、液晶素子11は、液晶素子11をZ方向に沿って通り抜ける光を図中X方向に偏向させて拡散させる光学的機能を有することになる。具体的には、例えば、液晶素子11は、液晶素子11をZ方向に沿って通り抜ける光を図中X方向に偏向させて拡散させるシリンドリカルレンズアレイのような光学的機能を有することになる。
図5は、駆動状態にある液晶素子11の下方からXY平面内において強度の一様な平行光を照射した際に、液晶素子11を透過して上面11Sから出射する透過光の強度を示すグラフである。図5のグラフにおいては、液晶素子11の上面11Sからの透過光の出射角が横軸に取られ、透過光の強度が縦軸に取られている。図5における出射角は、図2の断面図の断面と平行な面に沿った角度である。
図5に示すように、駆動状態にある液晶素子11を透過した光は、出射角−10度〜10度の間で略均一な強度となっている。すなわち、駆動状態にある液晶素子11を透過した光は、X方向において光出射面である上面11Sに垂直な軸に対して対称な広がりをもつ均一な光になっている。
このように、本実施例の液晶素子11を含む光学装置10によれば、液晶素子11が駆動状態にある場合において、液晶分子LMの長軸が電極13B及び15Bの伸長方向と垂直な方向に配向される液晶素子11を用いて強度の均一な出射光を得ることが可能である。具体的には、例えば、一定の出射角度に亘って均一な強度の出射光、すなわち均一な散乱光を得ることが可能である。
上記実施例においては、隣り合う電極13Bの間に2本の電極15Bが設けられている場合を例に説明した。しかし、図6に示すように、電極15Bは、隣り合う電極13Bの間に1本だけ設けられていてもよい。この場合であっても、液晶素子11の駆動時に、均一な散乱光を得ることが可能である。
また、上記実施例においては、電極13B及び電極15Bと対向する共通電極19を設け、共通電極19を接地する場合を例に説明した。しかし、共通電極19は接地されていなくともよい。すなわち、共通電極19が浮遊電位となっていてもよい。
また、共通電極19はなくてもよい。すなわち、液晶層17の電極13B及び電極15Bから見て反対側の面、すなわち下面付近が浮遊電位となっていてもよい。言い換えれば、液晶層17の電極13B及び電極15Bが形成されている面と反対側の面が浮遊電位になされていてもよい。
図7に、共通電極19が接地されていない場合または共通電極19がない場合の駆動電圧の一例のグラフを示す。図7の(a)は、第1の電極構造13に印加される電圧であり、(b)は第2の電極構造15に印加される電圧である。図6においては、図3と同様に縦軸を印加電圧、横軸を時間としている。また、駆動電圧の印加開始タイミングをt0として示している。
図7に示すように、共通電極19を接地しない場合または共通電極19がない場合、電極15Bを0Vに固定しつつ、電極13Bに、所定の周期で電圧が−bVとbVとの間で周期的に変化する矩形波の電圧を印加してもよい。この場合も、図3に示す駆動電圧を印加した際と同様に、電極13Bと電極15Bとには、交流電圧が印加されているといえる。
図8は、共通電極19を接地しないかまたは共通電極19がない液晶素子11に、液晶素子11の下方から、XY平面内において強度の一様な平行光を照射した際の透過光の強度を示すグラフである。図8においては、液晶素子11に、図7に示した電圧を印加した際の透過光の強度を示している。また、図8においては、図5と同様に液晶素子11の上面11Sからの透過光の出射角が横軸にとられ、透過光の強度が縦軸に取られている。また、図8における出射角は、図2の断面図の断面と平行な面に沿った角度である。
図8に示すように、この場合であっても、駆動状態にある液晶素子11を通過した光は、出射角−10度〜10度の間で略均一な強度となっている。すなわち、駆動状態にある液晶素子11を透過した光は、X方向において光出射面である上面11Sに垂直な軸に対して対称な広がりをもつ均一な光になっている。よって、共通電極19を接地しない場合または共通電極19がない場合であっても、共通電極19を接地した場合と同様の均一な拡散光を得ることが可能である。
なお、図7に示した駆動電圧を印加する場合に、図3に示した駆動電圧を印加した場合と近い透過光を得たい場合には、図7に示す印加電圧の−bVを−2aVとしbVを2aVとする、すなわちb=2aとなるようになすとよい。
[液晶スクリーン]
図9に、光学装置10を用いた液晶スクリーン装置30を示す。図9においては、駆動回路16は省略している。液晶スクリーン装置30は、液晶素子11を2つ重ねて形成されている。
具体的には、液晶スクリーン装置30は、液晶素子11と、液晶層以外の構成が液晶素子11と同一であり、液晶層17において液晶分子LMが電極13B及び15Bの伸長方向に沿って長軸方向が持ち来されるように配列されている、すなわち平行ラビングとなっている液晶素子11PLとを重ねることで形成されている。
液晶スクリーン装置30においては、液晶素子11のラビング方向と液晶素子11PLのラビング方向が、液晶素子11の上面11Sと垂直な方向から見て平行になる用に配置されている。すなわち、液晶素子11と液晶素子11Sとは、図1のZ軸回りに互いに90°回転させられて配置されている。光源LSは、一方の液晶素子11の上面11Sである液晶スクリーン30の入射面ESに向けて照射光ELを出射するレーザ光源等の光源装置である。
このような液晶スクリーン装置30によれば、液晶素子11を駆動させることで、液晶スクリーン30の入射面ESから入射した照射光ELが互いに直交する2つの方向に偏向されて拡散されるため、当該直交2方向において均一な拡散光を得ることが可能となる。また、液晶素子11が非駆動状態にある場合には、照射光ELを拡散せずに通過させることが可能である。また、液晶スクリーン装置30は、ヘッドアップディスプレイ(HUD:Head-Up Display)用のスクリーンとしても用いることが可能である。
なお、液晶素子11を透過して上面11Sから出射される透過光の出射方向は、図3に示す駆動電圧を変化させることで変化させることが可能である。例えば、電極13及び電極15に印加する電圧の矩形波の振幅に差を付けることで、電極13及び電極15と垂直な方向、すなわちX方向において拡散光の全体としての出射方向を変化させることが可能である。
すなわち、液晶素子11を含む光学装置10は、入射した光源からの光の配向を制御する配向制御装置としても用いることが可能である。
上記実施例においては、液晶層17内における液晶分子LMの配向方向と電極13B及び電極15Bの伸長方向とが互いに直交しているとした。しかし、液晶分子LMの配向方向と電極13B及び電極15Bの伸長方向とは異なっていればよい。すなわち、液晶分子LMの配向方向と電極13B及び電極15Bの伸長方向とは、図1のZ方向から見て交差していればよい。
上述した実施例における種々の構成、寸法、駆動電圧等は、例示に過ぎず、用途等に応じて適宜選択することができる。
10 光学装置
11 液晶素子
12 上部基板
13 第1の電極構造
13A 配線
13B 電極
15 第2の電極構造
15A 配線
15B 電極
16 駆動回路
17 液晶層
17A 液晶層
17B 配向膜
17C 配向膜
19 共通電極
21 下部基板

Claims (9)

  1. 1の方向に液晶分子が配向されている液晶層と、
    前記液晶層の一方の面上に配され、他の方向に沿って各々が伸長しておりかつ互いに共通電位になされている複数の第1の電極と、
    前記液晶層の前記一方の面上に配され、前記複数の第1の電極部の隣り合う各々の間において前記他の方向に沿って各々が伸長しておりかつ互いに共通電位になされている複数の第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に交流電圧を印加する駆動回路と、
    を含むことを特徴とする光学装置。
  2. 前記複数の第1の電極部及び複数の第2の電極部の伸長方向と前記液晶分子の配向方向とは互いに直交していることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 前記複数の第1の電極部の隣り合う各々の間に、前記第2の電極が2つ配されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光学装置。
  4. 前記液晶層の他方の面に、前記第1の電極及び前記第2の電極が配されている領域と対向する領域を覆うように連続的に形成されている第3の電極を含んでいることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載光学装置。
  5. 前記第3の電極は接地電位になされており、前記駆動回路は前記第1の電極の電位と前記第2の電極の電位とが互いに逆極性となるように交流電圧を印加することを特徴とする請求項4に記載の光学装置。
  6. 前記液晶層の他の面は浮遊電位になされていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の光学装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の光学装置を用いた透過型スクリーン。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の光学装置を用いた光源配向制御装置。
  9. 1の方向に液晶分子が配向されている液晶層と、
    前記液晶層の一方の面上に配され、他の方向に沿って各々が伸長しておりかつ互いに共通電位になされている複数の第1の電極と、
    前記液晶層の前記一方の面上に配され、前記複数の第1の電極部の隣り合う各々の間において前記他の方向に沿って各々が伸長しておりかつ互いに共通電位になされている複数の第2の電極と、を有する光学装置を、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に交流電圧を印加するように駆動する駆動方法。
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