JP2019173574A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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由章 畠山
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Abstract

【課題】ハニカム担体の大型化を回避しつつ、粒子状物質やアッシュを長期間にわたって確実に捕捉でき、メンテナンス周期や装置としての寿命が長い内燃機関の排気浄化装置を提供すること。【解決手段】内燃機関の排気通路に設けられ、内燃機関の排気を浄化する排気浄化装置1であって、排気の流入側端面110aから流出側端面110bまで延びて排気の流路となる複数のセルが多孔質の隔壁により区画形成された柱状のハニカム担体(例えば、後述するハニカム担体11)を備え、ハニカム担体11は、流入側端面110aに凹部50が部分的に形成され、複数のセルは流入側開口部と流出側開口部との少なくとも一方の開口部に目封じされた目封じ部を有し、複数のセルのうち凹部50に対応して位置する凹部対応セルは、目封じ部が流入側開口部に相対的に多く形成されている内燃機関の排気浄化装置。【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。
従来、排気浄化触媒が担持されたフィルタ機能を有するハニカム担体と、保持部材を介して該ハニカム担体を格納する筒状のケ−ス部材と、を含んで構成される内燃機関の排気浄化装置が知られている。ハニカム担体としては、隣接するセルの流入側開口部と流出側開口部とが交互に目封じされた所謂ウォ−ルフロ−型のハニカム担体が用いられる。
ハニカム担体は、使用を継続するとアッシュが次第に堆積する。これに伴い排気の圧損が徐々に増加する。このため、排気の圧損による内燃機関の性能低下が問題となる前に堆積したアッシュを除去するか、ハニカム担体を交換しなくてはならない。このようにアッシュを除去したりハニカム担体を交換したりする所謂メンテナンス周期や装置としての寿命を延長するための技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−275554号公
排気の圧損の増加を抑制するための単純な手法は、ハニカム担体自体を大容量化することである。しかしハニカム担体の大容量化は排気浄化装置の大型化を招来する。特許文献1の技術では、収容容器の排気下流側コ−ンの内部にハニカム担体の排気下流側を突出させ、この突出させた部分でハニカム担体としての容積を増加させている。ハニカム担体の収容容器を大型化させずにハニカム担体の容量増加をはかり、排気浄化装置としての大型化を回避することができるとされている。
しかしながら、特許文献1の技術では、ハニカム担体自体は大型化するため、その収容容器の設計の自由度が制限される。このため排気浄化装置としての大型化を回避する方策としては必ずしも有効ではない。また、ハニカム担体自体の製造が困難である上、組立時には、突出させた部分の損傷を回避するための取り扱いが煩雑である。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、ハニカム担体の大型化を回避しつつ、粒子状物質やアッシュを長期間にわたって確実に捕捉でき、メンテナンス周期や装置としての寿命が長い内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
(1)内燃機関の排気通路に設けられ、前記内燃機関の排気を浄化する排気浄化装置(例えば、後述する内燃機関の排気浄化装置1)であって、排気の流入側端面(例えば、後述する流入側端面110a)から流出側端面(例えば、後述する流出側端面110b)まで延びて排気の流路となる複数のセルが多孔質の隔壁により区画形成された柱状のハニカム担体(例えば、後述するハニカム担体11)を備え、前記ハニカム担体は、前記流入側端面に凹部(例えば、後述する凹部50)が部分的に形成され、前記複数のセルは流入側開口部と流出側開口部との少なくとも一方の開口部に目封じされた目封じ部を有し、前記複数のセルのうち前記凹部に対応して位置する凹部対応セルは、前記目封じ部が前記流入側開口部に前記流入側端面の前記凹部以外の領域に比し相対的に多く形成されている内燃機関の排気浄化装置。
上記(1)の発明では、ハニカム担体の排気流入側端面に部分的に形成された凹部に対応して位置する凹部対応セルは、目封じ部が流入側開口部に流入側端面の凹部以外の領域に比し相対的に多く形成され、結果的に凹部の底部は相対的に高密度で目封じされる。従って、ハニカム担体の内部では、主として目封じ部の密度が高い凹部を避けた排気の流通経路が形成される。このため、排気に含まれるアッシュを、凹部において他部に優先して捕捉して堆積させつつ、凹部の下流のセルは、アッシュの堆積しないフィルタとしてその機能を維持することができる。凹部に堆積するアッシュの量が増大しても、凹部周囲の排気流通経路は確保されるので圧損の経年変化を少なくすることができる。
(2)前記凹部対応セルは、全て、前記目封じ部が前記流入側開口部に形成されている(例えば、後述する目封じ層54が形成されている)(1)の内燃機関の排気浄化装置。
上記(2)の発明では、凹部の底部は一様に目封じされて排気が流通せず、専らアッシュを堆積させるための部位として機能する。一方、排気流通路はこの部位を避けて凹部の周囲からその底部後方に確保される。このため、圧損の経年変化を少なくすることができる効果が一層顕著になる。
(3)前記凹部は、前記流入側端面の周縁近傍以外の位置に形成されている(1)又は(2)に記載の内燃機関の排気浄化装置。
上記(3)の発明では、ハニカム担体の流入側端面の周縁近傍以外の位置に凹部を配置することで、結果的に圧損の経時的悪化を抑制することができる。ハニカム担体の流入側端面の周縁近傍位置では排気の流量が相対的に少なく、アッシュを捕捉して堆積させる機能が十分に発揮されない。このような位置を避けて凹部を設置することで、アッシュを捕捉して堆積させる機能が阻害されないようになる。
(4)前記凹部は、前記ハニカム担体の中心軸に交差する断面の中心領域に形成されている(3)に記載の内燃機関の排気浄化装置。
上記(4)の発明では、前記流入側端面の中心領域を含むように凹部を配置する。排気流の流量が相対的に多いこの配置位置で凹部が効果的にアッシュを捕捉して堆積させることができる。結果的に圧損の経時的悪化を抑制することができる。
本発明によれば、ハニカム担体の大型化を回避しつつ、粒子状物質やアッシュを長期間にわたって確実に捕捉でき、メンテナンス周期や装置としての寿命が長い内燃機関の排気浄化装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置の斜視図である。 本発明の実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置を排気流の上流側から見込む正面図である。 本発明の実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置の凹部近傍の拡大断面図である。 本発明の実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置の作用を説明する図である。 比較例に係る内燃機関の排気浄化装置の作用を説明する図である。 本発明の実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置と比較例に係る装置との特性の相違を示す図である。
以下、本発明の一実施形態としての内燃機関の排気浄化装置の構成について、図1から図3を参照しながら詳細に説明する。
尚、図1から図3では、内燃機関の排気浄化装置の主要な要素であるハニカム担体を表しており、その収納容器であるケ−ス部材は図示を省略している。以下、適宜、ハニカム担体を内燃機関の排気浄化装置と称する。
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置の斜視図である。
図2は、図1の内燃機関の排気浄化装置を排気流の上流側から見込む正面図である。
図3は、図1及び図2の内燃機関の排気浄化装置の凹部近傍の拡大断面図である。
本実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置1は、図示しない内燃機関としてのガソリンエンジン(以下、「エンジン」という。)の排気管に設けられ、該排気管を流通する排気中の粒子状物質(以下、「PM」という。)や不燃成分のアッシュ(Ash)を捕捉するガソリンパティキュレ−トフィルタ(以下、「GPF」という。)である。
排気浄化装置1は、図示しないエンジンの直下で、該エンジンの車両前方側の側面に沿って下方に延びる排気管に設けられる。即ち、排気浄化装置1は、排気の流れ方向を下方に向けた状態で、排気管に設けられる。
図1に示すように、排気浄化装置1は、図示しない排気浄化触媒を担持したハニカム担体11がケ−ス部材(不図示)に収容されて構成される。
ハニカム担体11は、排気の流入側端面110aから流出側端面110bまで貫通して延びて排気の流路となる複数のセルと、これらセルを区画形成する多孔質の隔壁と、を有する。複数のセルは前記流入側端面110aに臨む流入側開口部と前記流出側端面110bに臨む流出側開口部との少なくとも一方の開口部に目封じされた目封じ部を有する。これにより、ハニカム担体11内部のセルを通る排気は目封じ部を避けて流通する過程でアッシュなどが捕捉される。
ハニカム担体11は、断面が円形の円柱状である。ただし、ハニカム担体としては柱状であればよく、例えば径方向断面の形状が、楕円や複数の円弧を有する形状であってもよい。ハニカム担体11は、柱状体であるため中心軸Xを観念することができる。
各セルの形状は、断面が正方形の四角柱状であるが、例えば多角形状であってもよい。
ハニカム担体11は、コ−ディエライトからなる多孔質の耐火性セラミックスで形成される。コ−ディエライトからなるハニカム担体11は、例えば押出し成形により一体成形された後、焼成することで得られる。焼成時には、外周側面を覆う外皮が同時に形成される。従って、本実施形態のハニカム担体11は、その外周側面が外皮で覆われているため、触媒担持工程で触媒が外周側面から漏れ出すことがない。また、使用時に排気が外周側面から漏れ出すことがない。
ハニカム担体11の気孔(細孔)径や気孔(細孔)率については、その隔壁が排気中のPMやアッシュを濾過する濾過材として機能する範囲内で、適宜設定される。
ハニカム担体11には、全体に亘って、排気を浄化するための排気浄化触媒が担持されている。本実施形態のハニカム担体11には、排気中のHC、CO、NOxを浄化する三元触媒が担持されている。三元触媒としては、Pt、Pd及びRhのうち少なくとも1つの貴金属を含むものが好ましく用いられる。
ハニカム担体11は、流入側端面110aに凹部50が部分的に形成されている。
凹部50は、流入側端面110aに開口された開口端部51から中心軸X方向に沿ってハニカム担体11の内側に凹むように形成されている。開口端部51は、その中心がハニカム担体11の中心軸Xの位置と一致するように位置して形成されている。本実施形態における開口端部51の形状は流入側端面110aを見込む視座で矩形をなしているが、この形状は矩形に限られず他の多角形状や真円乃至楕円、その他の閉じた図形状であってもよい。凹部50は、開口端部51からハニカム担体11の内側(図3では下側)に向かう内周壁部52と、内周壁部52に連なって凹部50の閉端となる底部53とにより形成されている。
ハニカム担体11における凹部50の底部53に臨む部位には、ハニカム担体11を構成するセルの目封じ部が流入側端面110aの凹部50以外の領域に比し高密度で集中的に形成されて排気が流通しない目封じ層54が形成されている。
目封じ層54の部分に着目すると、ハニカム担体11を構成するセルのうち凹部50の底部53に対応する部分を有する凹部対応セルは、全て、目封じ部が凹部50の底部53に臨む位置である自己の流入側開口部側に形成されている。
ここで、ハニカム担体11における凹部50の位置は次のように選択される。即ち、凹部50は、ハニカム担体11の流入側端面110aの周縁近傍以外の位置に形成される。典型的には凹部50は、ハニカム担体11の流入側端面110aの中心領域(上述の例では中心軸Xを中心とする領域)に形成される。図1から図3を参照して説明した凹部50の位置は上述の位置に係る選択条件を充足している。
柱状のハニカム担体11では、一般に、中心軸Xの近傍領域で排気流通の流量が相対的に多く周縁領域で相対的に少ない。後述するように、凹部50は排気流通の流量が相対的に多い領域に設けることが効果的であるため、その位置を上述のように選択する。
上述のように、凹部50はハニカム担体11に対する凹部として設けられるものであるため、凹部50を設けることによってハニカム担体11の外形寸法を増加させて、内燃機関の排気浄化装置を大型化させてしまうことがない。また、後述するように、凹部50によりアッシュの収容容積が確保されるため、排気流通の流量が相対的に多い上記中心軸Xの近傍領域で堆積し始めるアッシュが周囲に拡大してしまうことが回避される。
本実施形態に係る排気浄化装置1の上述のようなハニカム担体11の製造方法としては、次のような2通りの方法を適用することが出来る。
一つの製造方法では、ハニカム担体11を構成するセルのうち凹部50の部位に該当するセルについては、凹部50以外の部位に該当するセルよりもハニカム担体11の中心軸X方向の寸法が短いセルを適用する。この方法を採る場合、寸法が短い全てのセルについて、各セルの凹部50の底部53に臨む部位を目封じして上述の目封じ層54を形成する。
他の製造方法では、中心軸X方向の寸法が等しいセルを束ねてハニカム担体11を構成した後、流入側端面110aの該当部位から加工を加えて凹部50を形成し、次いで、凹部50の底部53に臨む部位を目封じして目封じ層54を形成する。
なお、セルの目封じ自体は、ハニカム担体の各セルに対して目封じを施す場合における一般的な手法と同様な手法が適用される。
ハニカム担体の各セルに対して目封じする場合の一般的手法とは、例えば、次のような手法である。即ち、先ず、ハニカム担体の各セルの開口位置に対応して、交互に市松状に開口が設けられたマスキングを、ハニカム担体の一方の端面上に配置する。次いで、その上から目封じ剤を流し込むことにより、交互に市松状にセルの開口部内に目封じ剤が充填されて目封じされる。このとき、目封じ部の目封じ深さは、目封じ剤の量と目封じ時間等を調整することにより、調整される。その後、他方の端面についても、同様の操作を実行する。本実施形態では、目封じ層54に該当する部分については、一律に目封じ剤を充填して排気が流通しない層状部を形成する。
次に図面を参照して、図1から図3を参照して説明した本発明の実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置の作用を説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置の作用を説明する図である。
図5は、図4の装置に対する比較例に係る内燃機関の排気浄化装置の作用を説明する図である。
図4では、ハニカム担体11における排気の流通経路が太線の矢線Eg1及びEg2で表されている。図4において、左から右へ、白抜きの矢線の如く経時的に推移するアッシュの堆積量に応じて3つのフェ−ズが表されている。即ち、順にフェ−ズE−A0、フェ−ズE−A1、フェ−ズE−A2である。
図5においても、ハニカム担体11における排気の流通経路が太線の矢線Eg1及びEg2で表されている。図5において、左から右へ、白抜きの矢線の如く経時的に推移するアッシュの堆積量に応じて3つのフェ−ズが表されている。即ち、順に、フェ−ズC−A0、フェ−ズC−A1、フェ−ズC−A2である。
図4及び図5において、フェ−ズE−A0、E−A1、E−A2とフェ−ズC−A0、C−A1、C−A2とは、タイミングとしては、概ね上述の順に対応している。
先ず、図4におけるフェ−ズE−A0及び図5におけるフェ−ズC−A0は、何れも、ハニカム担体11が未使用又は使用開始後の経過時間が僅かなフェ−ズであり、アッシュは堆積していない。
図4の場合、フェ−ズE−A0において、凹部50の底部53には目封じ層54があるため、排気Eg1、Eg2は凹部50を避けた限られた流通路を通る。これに対し、図5の比較例のフェ−ズC−A0では、排気Eg1、Eg2は通常のセルの目封じ部以外の障害がなく流通する。このため、本実施形態におけるフェ−ズE−A0では、比較例におけるフェ−ズC−A0におけるよりも圧損が大きい。即ち、本実施形態では、初期状態での圧損は比較例よりも大きい。
次に、図4におけるフェ−ズE−A1及び図5におけるフェ−ズC−A1は、何れも、ハニカム担体11が使用されて一定時間が経過し、アッシュが或る程度堆積した状態のフェ−ズである。
図4のフェ−ズE−A1では、凹部50の底部53には目封じ層54上にアッシュの堆積塊A10が生じる。排気Eg1、Eg2は、ハニカム担体11の凹部50を避けて凹部50の周囲から底部53後方に向かい流出側端面110bから下流に抜ける。排気Eg1、Eg2が流出側端面110bから下流に抜ける一方、ハニカム担体11内の流出側端面110bの周辺部に臨む部位にアッシュの堆積塊A21、A22が生じる。アッシュの堆積塊A10は元々排気Eg1、Eg2の流通がない凹部50の底部53に生じるものであるため、これによっては排気流通の圧損が増加することはない。これに対し、流出側端面110bの内側周辺部に臨む部位に生じるアッシュの堆積塊A21、A22は排気の流通を妨げるように作用し圧損が増加する。しかしながら多くのアッシュが凹部50で捕捉堆積されるため、凹部50の下流側に流通する排気のアッシュは相対的に少なくなる。このため、アッシュの堆積塊A21、A22の規模は比較的小さく、その増加の程度も緩慢である。更に流出側端面110bの内側周辺部に臨む部位にアッシュの堆積塊A21、A22が生じても、凹部50の底部53直下の流出側端面110b中心の部位にはアッシュの堆積塊が生じ難い。
図5のフェ−ズC−A1では、図4におけるような凹部50が存在しないため、ハニカム担体11内の流出側端面110bに臨む部位にアッシュの堆積塊A30が生じる。この場合、アッシュの堆積塊A30は、排気流量が相対的に多い中心部ほど嵩高になる傾向を呈する。アッシュの堆積塊A30は、流出側端面110bに臨む部位の全面に亘って分布する。このため排気Eg1、Eg2の流通に係る圧損が増大する。これに対し、図4の本実施形態の場合には、アッシュの堆積塊A10、A21、A22は、それらの総量がアッシュの堆積塊A30に相当したとしても、図4のフェ−ズE−A1の如くに分散して生じるため圧損の増加は比較的緩慢である。
図4のフェ−ズE−A2では、フェ−ズE−A1の場合よりもアッシュの堆積塊A10、A21、A22の総量は一層増加している。しかしながら、増加の傾向は凹部50に生じるアッシュの堆積塊A10について顕著であるものの、流出側端面110bの内側周辺部に臨む部位に生じるアッシュの堆積塊A21、A22についてはその増加が比較的緩慢である。これは既述のように、排気Eg1、Eg2中のアッシュが凹部50において効果的に捕捉堆積されるからである。また、捕捉堆積されたアッシュの量が増加しても、これによって生じるアッシュの堆積塊A10は凹部50に収容されるため、他部に漏れ出してアッシュの堆積塊が広がってしまう不都合が回避される。
図5のフェ−ズC−A2では、フェ−ズC−A1の場合よりもアッシュの堆積塊A30は一層嵩高になっている。既述のように、比較例では図4の如くにアッシュが分散して堆積することはない。このため、フェ−ズC−A2では、流出側端面110bに臨む部位の全面に広がるだけでなくハニカム担体11の内周壁にまで及んで一つの大きな堆積塊を形成する。フェ−ズC−A2の状態では排気流の圧損が極めて大きい。
図6は、本発明の実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置と比較例に係る装置との特性の相違を示す図である。
図6の横軸は、ハニカム担体11におけるアッシュの堆積量の総量Aであり、縦軸は排気流に係る圧損PLである。アッシュの堆積量の総量Aとは、図4の本実施形態ではアッシュの堆積塊A10、A21、A22の各堆積量の合計値であり、図5の比較例ではアッシュの堆積塊A30の堆積量である。上述のアッシュの堆積量の総量を、以下、適宜、アッシュ堆積量という。
図6では、実線Eが図4の本実施形態の場合の特性であり、破線Cが図5の比較例の特性である。
図6の横軸におけるアッシュ堆積量A0は、図4及び図5のフェ−ズE−A0及びフェ−ズC−A0に対応する。同様に、アッシュ堆積量A1は、フェ−ズE−A1及びフェ−ズC−A1に対応し、アッシュ堆積量A2は、フェ−ズE−A2及びフェ−ズC−A2に対応する。
アッシュ堆積量A0の時には、アッシュの堆積が未だ実質的に生じていない状態である。アッシュ堆積量A0の時に、本実施形態では底部53に臨んで目封じ層54が形成された凹部50によって排気流の流路が制限されるため、このような制限がない比較例に比して圧損PLが大きい。
アッシュ堆積量A1の時には、既述のフェ−ズE−A1及びフェ−ズC−A1のように、アッシュが言わば中程度に堆積する。図4を参照して既述のように、本実施形態では圧損PLの上昇が緩慢である。これに比して比較例では図4を参照して既述のように圧損PLの上昇が相対的に急である。このため、同じアッシュ堆積量A1の時に、本実施形態の場合には、比較例におけるよりも圧損PLの値を低く維持でき、且つ、以降の圧損PLの上昇も緩慢で低値を維持できる。従って、アッシュ堆積量がA2に達した時点では、比較例では圧損PLが極めて大きくなるのに対して、本実施形態では圧損PLが比較的低値を維持している。
従って、本実施形態では、ハニカム担体の大型化を回避しつつ、粒子状物質やアッシュを長期間にわたって確実に捕捉でき、メンテナンス周期や装置としての寿命が長い内燃機関の排気浄化装置を提供することができる。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
(1)ハニカム担体11の流入側端面110aに部分的に形成された凹部50は、その底部53に相対的に多く目封じされた目封じ層54が形成されている。従って、ハニカム担体11の内部では、主として目封じ部の密度が高い凹部50を避けた排気の流通経路が形成される。このため、排気に含まれるアッシュを、凹部50において他部に優先して捕捉して堆積させつつ、凹部50の下流のセルは、アッシュの堆積しないフィルタとしてその機能を維持することができる。凹部50に堆積するアッシュの量が増大しても、凹部50周囲の排気流通経路は確保されるので圧損の経年変化を少なくすることができる。
(2)凹部50の底部53は一様に目封じされて排気が流通しない目封じ層54をなしているため、この部分は、専らアッシュを堆積させるための部位として機能する。一方、排気流通路はこの部位を避けて凹部50の周囲からその底部53後方に確保される。このため、圧損の経年変化を少なくすることができる効果が一層顕著になる。
(3)ハニカム担体11の流入側端面110aの周縁近傍以外の位置に凹部50を配置することで、結果的に圧損の経時的悪化を抑制することができる。ハニカム担体11の中心軸Xに交差する断面の周縁近傍位置では排気の流量が相対的に少なく、アッシュを捕捉して堆積させる機能が十分に発揮されない。このような位置を避けて凹部50を設置することで、アッシュを捕捉して堆積させる機能が阻害されないようになる。
(4)ハニカム担体11の流入側端面110aの中心領域を含むように凹部50を配置する。排気流の流量が相対的に多いこの配置位置で凹部50が効果的にアッシュを捕捉して堆積させることができる。結果的に圧損の経時的悪化を抑制することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は本発明に含まれる。
上記実施形態としては、内燃機関の排気浄化装置1がGPFである場合について説明したが、これがディ−ゼル内燃機関の排気管に設けられて排気微粒子を捕集するDPF(Diesel Particulate Filter)である場合にも本発明を同様に適用できる。
1…内燃機関の排気浄化装置
11…ハニカム担体
50…凹部
51…開口端部
52…内周壁部
53…底部
54…目封じ層
110a…流入側端面
110b…流出側端面
X…中心軸

Claims (4)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ、前記内燃機関の排気を浄化する排気浄化装置であって、
    排気の流入側端面から流出側端面まで延びて排気の流路となる複数のセルが多孔質の隔壁により区画形成された柱状のハニカム担体を備え、
    前記ハニカム担体は、前記流入側端面に凹部が部分的に形成され、
    前記複数のセルは流入側開口部と流出側開口部との少なくとも一方の開口部に目封じされた目封じ部を有し、
    前記複数のセルのうち前記凹部に対応して位置する凹部対応セルは、前記目封じ部が前記流入側開口部に前記流入側端面の前記凹部以外の領域に比し相対的に多く形成されている内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記凹部対応セルは、全て、前記目封じ部が前記流入側開口部に形成されている請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記凹部は、前記流入側端面の周縁近傍以外の位置に形成されている請求項1又は2に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記凹部は、前記流入側端面の中心領域に形成されている請求項3に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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