JP2019172384A - 画像形成装置および画像形成開始時期の調整方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成開始時期の調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】孔が形成されている媒体の画像の書き込み位置を検出する場合の装置の大型化を抑制する手段を提供する。【解決手段】媒体搬送方向と直交する媒体幅方向において所定の位置に形成された媒体の孔を検出する第1の検出手段と、媒体搬送方向における前記第1の検出手段の下流に配置され、媒体搬送方向における媒体の端部を検出する第2の検出手段と、媒体に画像を形成する画像形成部と、前記第2の検出手段の検出結果に基づいて前記画像形成部の画像形成開始時期を制御するとともに、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段の検出結果に基づいて媒体の孔の位置を判定する制御部とを有し、前記制御部は、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段との間隔と、前記第1の検出手段および前記第2の検出手段で検出した媒体の搬送距離とに基づいて媒体の孔の位置を判定し、画像形成開始時期を調整する。【選択図】 図4

Description

本発明は、孔が形成された媒体を切断し、その媒体に画像を形成して印刷を行う画像形成装置および画像形成開始時期の調整方法に関する。
従来の画像形成装置は、媒体に形成された孔の中央を切断位置として媒体を切断し、その媒体に印刷を行う場合であって、媒体の先端部を検出して画像の書き込み位置を決定するセンサが、媒体搬送方向と直交する媒体幅方向において孔と同じ位置に配置されている場合、孔の端部を媒体の先端部として検出してしまうため、媒体幅方向に複数のセンサを設け、媒体に形成された孔に基づいて媒体の画像の書き込み位置を検出するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−179465号公報
しかしながら、従来の技術においては、媒体に形成された孔に基づいて媒体の画像の書き込み位置を検出するセンサを媒体幅方向に複数設ける必要があり、画像形成装置が大型化してしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、孔が形成されている媒体の画像の書き込み位置を検出する場合の装置の大型化を抑制することを目的とする。
そのため、本発明は、孔が形成された媒体を搬送する媒体搬送部と、媒体搬送方向と直交する媒体幅方向において所定の位置に形成された媒体の孔を検出する第1の検出手段と、媒体搬送方向における前記第1の検出手段の下流に配置され、媒体搬送方向における媒体の端部を検出する第2の検出手段と、媒体搬送方向における前記第2の検出手段の下流に配置され、前記媒体搬送部で搬送される媒体に画像を形成する画像形成部と、前記第2の検出手段の検出結果に基づいて前記画像形成部の画像形成開始時期を制御するとともに、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段の検出結果に基づいて媒体の孔の位置を判定する制御部と、を有し、前記制御部は、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段との間隔と、前記第1の検出手段および前記第2の検出手段で検出した媒体の搬送距離とに基づいて前記媒体幅方向における媒体の孔の位置を判定し、前記孔の位置に応じて前記画像形成開始時期を調整することを特徴とする。
このようにした本発明は、媒体に形成された孔に基づいて媒体の画像の書き込み位置を検出する場合の装置の大型化を抑制することができるという効果が得られる。
実施例におけるプリンタの構成を示す概略側断面図 実施例における媒体の説明図 実施例におけるホールセンサの説明図 実施例におけるプリンタの制御構成を示すブロック図 実施例における媒体の待機位置の説明図 実施例における媒体搬送距離L1の計測動作の説明図 実施例における媒体搬送距離L2の計測動作の説明図 実施例における媒体待機位置移動処理の流れを示すフローチャート 実施例における書出しタイミング切替処理の流れを示すフローチャート 実施例における孔判定A処理の流れを示すフローチャート 実施例における孔判定B処理の流れを示すフローチャート 実施例における書出しタイミング設定処理の流れを示すフローチャート 実施例におけるホールセンサの出力電圧の説明図 実施例における書込みセンサと媒体の説明図 実施例における書出しタイミングを示すタイミングチャート
以下、図面を参照して本発明による画像形成装置および画像形成開始時期の調整方法の実施例を説明する。
図1は実施例におけるプリンタの構成を示す概略側断面図である。
図1において、画像形成装置としてのプリンタ1は、孔が形成された媒体を切断し、その媒体に画像を形成して印刷を行うものであり、例えば電子写真方式のカラープリンタ等である。
プリンタ1は、例えば、媒体支持部2と、画像形成部3と、定着部4と、ペーパエンドセンサ5と、ホールセンサ6と、書込みセンサ7と、カッタ8と、搬送ローラ9a、9b、9c、9d、9eと、搬送ベルト10と、操作パネル11とを有している。
媒体支持部2は、ロール状に巻き回された連続媒体としての媒体Pを回転可能に支持するものである。媒体支持部2に支持された媒体Pは、挿入口からプリンタ1の内部へと引き込まれる。
媒体Pは、図2に示すように、図中矢印Aが示す媒体搬送方向と直交する媒体幅方向において所定の位置に形成された孔Hであって、媒体搬送方向において所定の間隔Dを保持して複数の孔Hが形成されており、媒体搬送方向における孔Hの中央が切断位置Hcとなる。また、媒体搬送方向における孔Hの長さはHLとなっている。このように、孔Hが形成された媒体Pは、それぞれの孔Hの切断位置Hcで切断されて1ページが形成される。
また、媒体Pは、ページ毎の画像形成領域PEに画像が形成される。この画像形成領域PEの先端位置PEtは、媒体搬送方向において切断位置Hcから所定の距離(例えば、HL/2以上)を保持した位置となっている。
なお、孔Hは、媒体搬送方向と直交する媒体幅方向において媒体Pの中央に限られることなく、媒体幅方向における端部(媒体搬送方向における媒体Pの左側端部または右側端部)側に、形成されていても良い。
ペーパエンドセンサ5は、図中矢印Aが示す媒体搬送方向における、媒体Pの挿入口の下流に配置され、媒体支持部2から引き出され、挿入口から引き込まれた媒体Pの有無を検出するセンサである。即ち、ペーパエンドセンサ5は、プリンタ1に媒体Pが印刷可能に装着されているか否かを検出するセンサである。
媒体搬送部としての搬送ローラ9a、9b、9c、9d、9eは、孔が形成された媒体Pを挟持して搬送するローラ対であり、媒体搬送経路を形成するものである。また、搬送ローラ9a、9b、9c、9d、9eは、図中矢印Aが示す媒体搬送方向における上流側から搬送ローラ9a、搬送ローラ9b、搬送ローラ9c、搬送ローラ9d、搬送ローラ9eの順に配設されている。なお、媒体搬送経路を形成する搬送ローラは、搬送ローラ9a、9b、9c、9d、9eに限定されるものではない。
搬送ローラ9aは、図中矢印Aが示す媒体搬送方向におけるペーパエンドセンサ5の下流に配置され、モータ等の駆動源の動力により回転することにより、媒体Pを挟持して媒体搬送方向およびその逆方向に搬送するローラ対である。
第1の検出手段としてのホールセンサ6は、図中矢印Aが示す媒体搬送方向における搬送ローラ9aの下流に配置され、搬送ローラ9aによって搬送される媒体Pに形成された孔を検出するセンサである。
このホールセンサ6は、発光素子を有する発光部と、受光素子を有する受光部とを有する光透過型のセンサであり、発光部が発光した光を受光部で受光し、その受光量に基づいて媒体Pの有無を検出して媒体Pに形成された孔の有無を検出する。
ホールセンサ6は、図13に示すように、媒体P有りの場合、閾値Sより大きい電圧を出力し、一方媒体P無しの場合、閾値Sより小さい電圧を出力する。したがって、ホールセンサ6の出力電圧が閾値Sより大きい電圧から閾値Sより小さい電圧に変化し、さらに閾値Sより小さい電圧から閾値Sより大きい電圧に変化することを検知することにより、媒体Pに形成された孔Hの端部を検出することができるようになっている。
なお、閾値Sは、例えば媒体P有りの場合の出力電圧値と、媒体P無しの場合の出力電圧値との中間値とすることができる。
また、ホールセンサ6は、図3に示すように、図中矢印Aが示す媒体搬送方向と直交する矢印Bが示す媒体幅方向に移動可能に構成されており、媒体Pに印刷を行う場合、予め媒体Pの孔Hに対応する位置へ移動させて印刷を行うものとする。
搬送ローラ9bは、図中矢印Aが示す媒体搬送方向におけるホールセンサ6の下流に配置され、モータ等の駆動源の動力により回転することにより、媒体Pを挟持して媒体搬送方向およびその逆方向に搬送するローラ対である。
切断手段としてのカッタ8は、図中矢印Aが示す媒体搬送方向におけるホールセンサ6の下流であって書込みセンサ7の上流に配置され、搬送ローラ9aおよび搬送ローラ9bにより搬送される媒体Pを切断するものである。カッタ8は、ホールセンサ6で検出した媒体Pのそれぞれの孔Hの媒体搬送方向における中央(図2に示す切断位置Hc)で切断する。
搬送ローラ9cは、図中矢印Aが示す媒体搬送方向におけるカッタ8の下流に配置され、モータ等の駆動源の動力により回転することにより、媒体Pを挟持して媒体搬送方向に搬送するローラ対である。
第2の検出手段としての書込みセンサ7は、図中矢印Aが示す媒体搬送方向における搬送ローラ9bの下流であって画像形成部3の上流に配置され、搬送ローラ9bによって搬送される媒体Pの先端部を検出し、画像形成部3の画像形成タイミングを決定するものである。なお、書込みセンサ7は、例えばホールセンサ6と同様に光透過型のセンサで構成され、媒体Pの先端を検出するものとする。
この書込みセンサ7は、例えば図3に示すように、図中矢印Aが示す媒体搬送方向と直交する矢印Bが示す媒体幅方向における略中央の位置に固定されているものとする。
また、書込みセンサ7は、図3に示すように、媒体搬送方向においてホールセンサ6との配置間隔が距離Lとなるように配置されている。
画像形成部3は、図中矢印Aが示す媒体搬送方向における書込みセンサ7の下流に配置され、搬送ローラ9cおよび搬送ベルト10で搬送される媒体Pに現像剤としてのトナーを使用し、現像剤像としてのトナー像を形成して印刷を行うものである。
画像形成部3は、例えば、シアン色(C)のトナー像を形成する画像形成部3aと、マゼンタ色(M)のトナー像を形成する画像形成部3bと、イエロー色(Y)のトナー像を形成する画像形成部3cとを有している。なお、画像形成部3a、画像形成部3b、および画像形成部3cは、扱うトナーが異なるのみで同様の構成を有するため、以下に画像形成部3aの構成を説明する。
画像形成部3aは、感光体ドラム31aと、帯電ローラ32aと、露光ヘッド33aと、現像剤カートリッジ34aと、供給ローラ35aと、現像ローラ36aと、転写ローラ37aとを有している。
感光体ドラム31aは、回転可能に支持され、表面に画像データに基づく像が形成される像担持体である。
帯電ローラ32aは、感光体ドラム31aに対して不極性のバイアス電圧を印加して感光体ドラム31aの表面を一様に帯電させる帯電手段である。
露光ヘッド33aは、帯電ローラ32aによって帯電した感光体ドラム31aの表面を、画像データに基づいて選択的に露光することにより、感光体ドラム31aの表面に静電潜像を形成する露光手段である
現像剤カートリッジ34aは、内部にトナーを収容する現像剤収容部である。
供給ローラ35aは、現像剤カートリッジ34aから供給されたトナーを、さらに感光体ドラム31aの方向へ供給する現像剤供給手段である。
現像ローラ36aは、供給ローラ35aから供給されたトナーを感光体ドラム31aの表面に形成された静電潜像に付着させてトナー像を現像し、形成するものである。
転写ローラ37aは、回転可能に、搬送ベルト10を挟んで感光体ドラム31aと対向配置され、正極性のバイアス電圧が印加されることにより、感光体ドラム31aの表面に形成されたトナー像を搬送ベルト10によって搬送された媒体Pに転写する転写手段である。
媒体搬送部としての搬送ベルト10は、ベルトローラ10a、10bに一定の張力で回転可能に張架され、画像形成部3と対向配置された無端状のベルトである。搬送ベルト10は、ベルトローラ10a、10bの駆動により、媒体搬送方向に回転し、媒体Pを定着部4へ搬送するものである。
定着部4は、図中矢印Aが示す媒体搬送方向における画像形成部3および搬送ベルト10の下流に配置され、画像形成部3において媒体Pに転写されたトナー像を熱と圧力で定着させる定着手段である。
定着部4は、回転可能な定着ローラ4aと、その定着ローラ4aに対向配置された回転可能な加圧ローラ4bとを有し、所定の定着温度まで加熱された定着ローラ4aと加圧ローラ4bとで媒体Pを挟持して搬送するとともに、トナー像を定着させる。
搬送ローラ9dおよび搬送ローラ9eは、媒体搬送方向における定着部4の下流に配置され、モータ等の駆動源の動力により回転することにより、トナー像が定着された媒体Pを挟持してプリンタ1の外へ搬送するローラ対である。
操作パネル11は、装置の状態や操作者の入力操作を誘導する文言等の各種情報を表示するディスプレイ等の表示部と、操作者の入力操作を受け付けるキーやボタン、タッチパネル等の操作部とを有するものである。
なお、本実施例では、媒体Pの検出を行い、媒体Pの搬送制御や画像形成タイミングを検出する各種媒体検出センサとしてペーパエンドセンサ5、ホールセンサ6、および書込みセンサ7を説明したが、それ以外の媒体検出センサを備えていても良い。
図4は実施例におけるプリンタの制御構成を示すブロック図である。
図4において、プリンタ1は、プリンタ制御部100と、印刷制御部101と、カッタ制御部102と、センサ制御部103と、書出しタイミング切替制御部104と、搬送制御部105と、画像形成制御部106と、定着制御部107と、センサ群108と、搬送部109と、通信制御部110と、操作パネル制御部111と、演算部120と、記憶部130とを有している。
プリンタ制御部100は、プリンタ1全体の動作を制御するものである。
制御部としての印刷制御部101は、プリンタ1が行う印刷動作全体の制御を行うものであり、プリンタ制御部100からの指示に基づいてカッタ制御部102、センサ制御部103、書出しタイミング切替制御部104、搬送制御部105、画像形成制御部106、および定着制御部107を制御して媒体に画像を形成して印刷を行う。
また、本実施例の印刷制御部101は、書込みセンサ7の検出結果に基づいて画像形成制御部106の画像形成開始時期としての書出しタイミングを制御するとともに、ホールセンサ6と書込みセンサ7の検出結果に基づいて図2に示す媒体Pの孔Hの位置を判定する。
ここで、書出しタイミングは、画像形成制御部106の制御により画像形成部3が画像形成を開始するタイミングであり、書込みセンサ7が媒体Pなし(OFF)を検知している状態において媒体Pあり(ON)を検知してから画像形成部3の露光を開始するまでの時間で表される。
カッタ制御部102は、カッタ8を制御し、媒体を切断するものである。
センサ制御部103は、ペーパエンドセンサ5、ホールセンサ6、および書込みセンサ7を含むセンサ群108を制御し、センサ群108から出力された情報を入力するものである。
また、センサ制御部103は、ペーパエンドセンサ5、ホールセンサ6、および書込みセンサ7を含むセンサ群108から入力した信号に対してノイズ除去や閾値処理を行い、検出した状態の変化を印刷制御部101に通知する。
さらに、センサ制御部103は、印刷制御部101からセンサ群108から入力した信号の取得依頼があった場合、センサ群108が検出している状態信号を印刷制御部101に通知する。
書出しタイミング切替制御部104は、ホールセンサ6および書込みセンサ7から出力された情報に基づいて画像の書出しタイミングを切り替え、そのタイミング信号を印刷制御部101や搬送制御部105に出力するものである。
書出しタイミング切替制御部104は、ホールセンサ6および書込みセンサ7から出力された情報(状態変化信号)に基づいて媒体に形成された孔の位置を計測し、画像の書出しタイミングの信号を印刷制御部101に出力する。
媒体搬送部としての搬送制御部105は、モータやクラッチ等で構成される搬送部109を制御し、図1に示す搬送ローラ9a、9b、9c、9d、9e、感光体ドラム31a、搬送ベルト10、並びに定着部4の定着ローラ4aおよび加圧ローラ4bを回転させ、媒体を搬送するものである。
搬送制御部105は、印刷制御部101からの媒体搬送指示をを入力すると、その指示に基づいて媒体を搬送し、媒体の所定の位置に搬送するように制御する。
画像形成制御部106は、画像形成部3を制御し、媒体にトナー像を形成するものである。画像形成制御部106は、印刷制御部101から書出しタイミングの信号に基づいて画像形成部3の画像形成を開始し、図2に示す媒体Pの画像形成領域PEに画像を形成する。
定着制御部107は、定着部4を制御し、画像形成部3においてトナー像が転写された媒体にトナーを定着させるものである。
通信制御部110は、通信回線としての外部インターフェース200を介してホストコンピュータ等の外部装置との間で通信制御を行い、情報の送受信を行うものである。通信制御部110は、外部装置から印刷を指示する印刷データ等を受信する。
操作パネル制御部111は、操作パネル11を制御し、入力操作を受付け、また入力操作を誘導するメニュー表示等を行うものである。
演算部120は、各種演算処理を行うものである。
記憶部130は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Read Only Memory)等の記憶手段である。記憶部130は、プリンタ1全体の動作を制御する制御プログラム(ソフトウェア)や制御を行う上で必要になる設定情報や各種情報を記憶する。
本実施例では、操作パネル制御部111は、操作パネル11でユーザの操作により、書込みセンサ7で媒体Pの先端を検知してから画像形成部3が画像形成を開始する媒体Pにおける位置を表す位置情報を入力し、プリンタ制御部100は、入力された位置情報、図2に示す媒体搬送方向における孔Hの長さHL、および媒体Pの搬送速度Vに基づいて書出しタイミングT(図15(a)参照)を算出し、算出した書出しタイミングTおよび長さHLの数値を記憶部130に設定情報として予め記憶するものとする。
なお、媒体Pの搬送速度Vの数値は予め記憶部130に記憶されているものとする。
また、書出しタイミングT、および長さHLは、外部インターフェース200を介して外部装置から取得するようにしても良い。
このように構成されたプリンタ1は、CPU(Central Processing Unit)等の制御手段や計時手段を備え、記憶部130に記憶された制御プログラムに基づいてプリンタ制御部100によって全体の動作が制御される。
また、本実施例の印刷制御部101は、ホールセンサ6と書込みセンサ7との間隔と、ホールセンサ6および書込みセンサ7で検出した媒体の搬送距離とに基づいて媒体幅方向における媒体の孔の位置を判定し、その孔の位置に基づいて書出しタイミングTを調整する。
上述した構成の作用について説明する。
まず、図2に示す媒体Pを、図1に示すプリンタ1のペーパエンドセンサ5が検出できる位置にセットした場合の処理を説明する。
図5(a)に示すように、媒体Pをペーパエンドセンサ5がON(媒体Pを検知)する位置にセットした場合の処理を図8の実施例における媒体待機位置移動処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1、図4および図5を参照しながら説明する。
なお、本処理は、媒体Pの先端を媒体搬送方向におけるホールセンサ6の上流に配置することを目的として行うものである。
また、本処理は、プリンタ1の電源が切断されているときや省電力モードによりペーパエンドセンサ5が媒体Pを検知することができず、媒体Pがセットされているか否かが不明なときはプリンタ1の電源投入時や省電力モード解除時にも行われる。
S1:プリンタ1の印刷制御部101は、媒体搬送方向における媒体Pの先端がホールセンサ6の下流にあるか上流にあるかを判定し、媒体Pの先端が媒体搬送方向におけるホールセンサ6の下流にあると判定すると、媒体Pの先端をホールセンサ6の上流に戻すため処理をS2へ移行し、一方媒体Pの先端が媒体搬送方向におけるホールセンサ6の上流にあると判定すると、本処理を終了する。即ち、印刷制御部101は、センサ制御部103により、ホールセンサ6で媒体Pありを検知した場合は媒体Pの先端が媒体搬送方向におけるホールセンサ6の下流にあると判定して処理をS2へ移行し、一方ホールセンサ6で媒体Pありを検知していない場合は媒体Pの先端がホールセンサ6の上流にあると判定して本処理を終了する。
S2:ホールセンサ6で媒体Pありを検知した印刷制御部101は、搬送制御部105により搬送部109を制御し、媒体搬送方向における媒体Pの先端をホールセンサ6の上流に移動させるため、媒体Pの印刷時の媒体搬送方向と逆方向に媒体Pを搬送させる逆方向搬送を開始する。
例えば、図5(a)に示すように、ホールセンサ6で媒体Pありを検知した場合、印刷制御部101は、図中矢印Aが示す媒体搬送方向において媒体Pの先端がホールセンサ6の下流にあると判定し、媒体Pの先端をホールセンサ6の上流に移動させるため、媒体Pを図中矢印Cが示す逆方向に搬送する逆方向搬送を開始する。
S3:逆方向搬送を開始した印刷制御部101は、媒体搬送方向における媒体Pの先端がホールセンサ6の上流に到達したか否かを監視し、到達したと判定すると処理をS4へ移行し、一方到達していないと判定すると本監視を継続して行う。即ち、印刷制御部101は、センサ制御部103により、ホールセンサ6で媒体Pのなしを検知した場合は媒体Pの先端が媒体搬送方向におけるホールセンサ6の上流に到達したと判定して処理をS4へ移行し、一方ホールセンサ6で媒体Pありを検知している場合は媒体Pの先端がホールセンサ6の下流にあると判定して本監視を継続する。
S4:印刷制御部101は、ホールセンサ6で媒体Pのなしを検知すると、搬送制御部105により、媒体Pを所定距離(ホールセンサ6で媒体Pを誤検出しない十分な距離)を搬送したか否かを監視し、所定距離を搬送すると処理をS5へ移行する。
S5:印刷制御部101は、媒体Pを所定距離搬送、即ち媒体Pを待機位置まで搬送すると、搬送制御部105により、媒体Pの逆方向搬送を停止する。
例えば、図5(b)に示すように、印刷制御部101は、ホールセンサ6で媒体Pなしを検知したときから媒体Pを所定距離、逆方向搬送すると、媒体Pの逆方向搬送を停止し媒体Pを待機位置で停止させる。
次に、図2に示す媒体Pを、図1に示すプリンタ1にセットした後の印刷動作における書出しタイミング切替処理を図9の実施例における書出しタイミング切替処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1、図4および図6を参照しながら説明する。
なお、プリンタ1に媒体Pがセットされた後、待機位置で停止している状態で、外部装置から印刷を指示する印刷データを、通信制御部110を介してプリンタ制御部100が受信し、その印刷データに基づいて印刷制御部100が搬送制御部105により媒体Pの媒体搬送方向(図1中矢印Aが示す媒体搬送方向)への搬送を開始し、印刷を開始するものとする。
S101:プリンタ1の印刷制御部101は、媒体Pがプリンタ1にセットされた後の1ページ目の印刷であるか否かを判定し、1ページ面の印刷であると判定すると媒体Pの孔の位置の判定を行うため処理をS102へ移行し、2ページ以降であると判定すると媒体Pの孔の位置の判定は完了しているため処理をS114へ移行する。
S102:1ページ面の印刷であると判定した印刷制御部101は、センサ制御部103により、ホールセンサ6で媒体Pのなしを検知している状態から媒体Pありを検知する状態変化を監視し、媒体Pありを検知するとS103とS108の処理へ移行する。
なお、S103〜S107の処理とS108〜S112の処理は並行して行われる。
まず、S103〜S107の処理を説明する。
S103:印刷制御部101は、センサ制御部103および搬送制御部105により、ホールセンサ6で媒体Pありを検出してから書込みセンサ7が媒体Pなし(OFF)検出から媒体Pあり(ON)検出に変化するまでの媒体Pの搬送距離L1の計測を開始する。
例えば、図6(a)に示すように、印刷制御部101は、ホールセンサ6で媒体Pありを検出、即ち媒体Pの先端部の孔Hの媒体搬送方向における端部Htを検出すると媒体Pの搬送距離L1の計測を開始する。
媒体Pの搬送距離L1の計測は、搬送制御部105により、例えば搬送ローラ9a〜9cを回転駆動するステッピングモータへ出力するパルス信号数を計測して行う。
S104:印刷制御部101は、センサ制御部103により、書込みセンサ7の媒体Pなし(OFF)検出から媒体Pあり(ON)検出への変化を監視し、媒体Pあり(ON)検出に変化すると処理をS105へ移行する。
S105:書込みセンサ7で媒体Pあり(ON)を検出した印刷制御部101は、媒体Pの搬送距離L1の計測を終了する。
例えば、図6(b)に示すように、印刷制御部101は、書込みセンサ7で媒体Pありを検出、即ち媒体Pの先端(または、媒体Pの先端部の孔Hの媒体搬送方向における端部Ht)を検出すると媒体Pの搬送距離L1の計測を終了する。
S106:媒体Pの搬送距離L1の計測を終了した印刷制御部101は、媒体Pの孔の位置が書込みセンサ7で検出される位置にあるか否かを判定する孔位置判定Aの処理を行う。
ここで、孔位置判定Aの処理は、計測した搬送距離L1と、媒体搬送方向におけるホールセンサ6と書込みセンサ7との距離Lとに基づいて媒体Pの孔の位置が書込みセンサ7で検出される位置にあるか否かを判定する処理である。
図14(a)に示すように、図中矢印Aが示す媒体搬送方向と直交する媒体Pの幅方向において、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7で検出される位置にある場合、書込みセンサ7は媒体Pの孔Hの媒体搬送方向における端部Htを検出して媒体Pあり(ON)の信号を出力する。
一方、図14(b)に示すように、図中矢印Aが示す媒体搬送方向と直交する媒体Pの幅方向において、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7で検出されない位置にある場合、書込みセンサ7は媒体Pの媒体搬送方向における端部Ptを検出して媒体Pあり(ON)の信号を出力する。
したがって、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7で検出される位置にある場合、ホールセンサ6で媒体Pありを検出してから書込みセンサ7で媒体Pありを検出するまでの搬送距離L1は、媒体搬送方向におけるホールセンサ6と書込みセンサ7との距離(配置間隔)Lと等しくなる。これは、ホールセンサ6および書込みセンサ7のどちらも媒体Pの孔Hの媒体搬送方向における端部Htを検出するからである。
一方、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7で検出されない位置にある場合、ホールセンサ6で媒体Pありを検出してから書込みセンサ7で媒体Pありを検出するまでの搬送距離L1は、媒体搬送方向におけるホールセンサ6と書込みセンサ7との距離L(図3に示す配置間隔L)より孔Hの長さHL(図2参照)の半分の距離(HL/2)が短くなる。これは、ホールセンサ6は媒体Pの孔Hの媒体搬送方向における端部Htを検出し、書込みセンサ7は媒体Pの媒体搬送方向における端部Ptを検出するからである。
印刷制御部101は、上述したことを利用して孔位置判定Aの処理を行う。この孔位置判定Aの処理を図10の実施例における孔判定A処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って説明する。
S211:印刷制御部101は、搬送距離L1と、ホールセンサ6と書込みセンサ7との距離Lとを比較し、搬送距離L1と距離Lとの差が誤差の範囲内か否かを判定し、誤差の範囲内である場合、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7で検出される位置にあるとみなして処理をS212へ移行し、誤差の範囲内でない場合、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7で検出されない位置にあるとみなして処理をS213へ移行する。
搬送距離L1と距離Lとの差が誤差の範囲内か否かの判定は、
−e1≦(L1−L)≦e1 ・・・式(1)
を満たすか否かで行う。なお、e1は、許容する計測誤差であり、図2に示す孔Hの長さHLの4分の1、即ちHL/4より小さい値とする。
式(1)を満たす場合、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7で検出される位置、即ち孔Hの位置が書込みセンサ7上にあるとみなし、式(1)を満たさない場合、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7で検出されない位置、即ち孔Hの位置が書込みセンサ7外にあるとみなす。
このように、印刷制御部101は、ホールセンサ6と書込みセンサ7で検出した媒体Pの搬送距離L1と、ホールセンサ6と書込みセンサ7との間隔である距離Lとの差が所定の範囲内にあるとき、媒体Pの孔Hが書込みセンサ7で検出される位置に配置されていると判定する。
S212:媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7で検出される位置にあるとみなした印刷制御部101は、記憶部130に、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7上にあることを孔位置情報として記憶させて設定し、本処理を終了する。
S213:媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7で検出されない位置にあるとみなし印刷制御部101は、記憶部130に、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7外にあることを孔位置情報として記憶させて設定し、本処理を終了する。
図9の説明に戻る。
S107:孔位置判定Aの処理を行った印刷制御部101は、書込みセンサ7を基準とした書出しタイミング設定処理を行う。
ここで、書出しタイミング設定処理は、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7上にある場合と書込みセンサ7外にある場合とに応じて画像形成部3の画像の書出しタイミングを設定する処理である。この書出しタイミングは、書込みセンサ7が媒体Pなし(OFF)を検知している状態において媒体Pあり(ON)を検知してから画像形成部3の露光を開始するまでの時間である。
図14(b)に示すように、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7外にある場合、図15(a)に示すように、書込みセンサ7が媒体Pなし(OFF)を検知している状態から媒体Pあり(ON)を検知してから所定の時間Tが経過したときに画像形成部3の露光(例えば、露光ヘッド33aの露光)を開始するものとする。
一方、図14(a)に示すように、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7上にある場合、図15(b)に示すように、書込みセンサ7が媒体Pなし(OFF)を検知している状態から媒体Pあり(ON)を検知してから時間(T−HL/2V)が経過したときに画像形成部3の露光(例えば、露光ヘッド33aの露光)を開始する。
なお、Tは、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7外にある場合(孔Hの位置が書込みセンサ7で検出されない位置にある場合)の書出しタイミングであり、予め記憶部130に記憶されているものである。また、HLは、図2に示す媒体搬送方向における孔Hの長さであり、またVは、媒体Pの搬送速度であり、予め記憶部130に記憶されているものである。
即ち、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7上にある場合、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7外にある場合と比較して時間(HL/2V)だけ早い書出しタイミングで露光を開始し、画像形成を開始する。
印刷制御部101は、上述した書出しタイミング設定処理を行う。この書出しタイミング設定処理を図12の実施例における書出しタイミング設定処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って説明する。
S231:印刷制御部101は、記憶部130に記憶されている孔位置情報を確認し、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7上にあるか、または媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7外にあるかを判定し、書込みセンサ7上にあると判定すると処理をS232へ移行し、書込みセンサ7外にあると判定すると処理をS233へ移行する。
S232:媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7上にあると判定した印刷制御部101は、書出しタイミングを上述した時間(T−HL/2V)として設定し、本処理を終了する。
S233:媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7外にあると判定した印刷制御部101は、書出しタイミングを上述した時間Tとして設定し、本処理を終了する。
本実施例の印刷制御部101は、媒体搬送方向における媒体Pの先端をホールセンサ6と書込みセンサ7で検出し、媒体Pの搬送距離を計測し、媒体Pの孔Hが書込みセンサ7で検出される位置に配置されていると判定すると、媒体Pの孔Hが書込みセンサ7で検出される位置に配置されていないときより、画像形成開始時期を媒体搬送方向における媒体Pの孔Hの長さHLの半分の媒体搬送時間(HL/2V)だけ早くする。
このように、媒体Pの先端を基準(媒体Pあり検出基準)として孔位置判定処理を行うようにしたことにより、媒体Pがプリンタ1にセットされた後の媒体Pの1ページ目の孔の位置を判別することができる。
図9の説明に戻る。
上述したS103〜S107の処理では、媒体Pの先端を基準(媒体Pあり検出基準)として孔位置判定処理を行い、書出しタイミングの設定処理を行うようにした。しかし、ユーザが手動で媒体Pを切断し、その媒体Pをプリンタ1にセットした場合、媒体Pの切断位置が図2に示すように媒体搬送方向における孔Hの中央の切断位置Hcであるとは限らず、正しく孔位置の判定が行われない場合がある。
以下に説明するS108〜S112では、孔位置の誤判定を防ぐため、媒体Pの孔および切断後の後端を基準(媒体Pなし検出基準)として孔位置判定処理を行い、書出しタイミングの設定処理を再度行うようにしている。
S108:印刷制御部101は、センサ制御部103により、ホールセンサ6で媒体Pありを検知している状態から媒体Pなしを検知する状態変化を監視し、媒体Pなしを検知するとS109の処理へ移行する。
S109:媒体Pなしを検知した印刷制御部101は、センサ制御部103および搬送制御部105により、ホールセンサ6で媒体Pなしを検出してから書込みセンサ7が媒体Pあり(ON)検出から媒体Pなし(OFF)検出に変化するまでの媒体Pの搬送距離L2の計測を開始する。
例えば、図7(a)に示すように、印刷制御部101は、ホールセンサ6で媒体Pなしを検出、即ち媒体Pの後端部の孔Hの媒体搬送方向における端部Hteを検出すると媒体Pの搬送距離L2の計測を開始する。
また、印刷制御部101は、センサ制御部103により、ホールセンサ6で媒体Pの孔Hの媒体搬送方向における長さHL(図2参照)を計測し、記憶部130に長さHLの値を記憶する。
媒体Pの搬送距離L2の計測は、搬送制御部105により、例えば搬送ローラ9a〜9cを回転駆動するステッピングモータへ出力するパルス信号数を計測して行う。
S110:印刷制御部101は、センサ制御部103により、書込みセンサ7の媒体Pあり(ON)検出から媒体Pなし(OFF)検出への変化を監視し、媒体Pなし(OFF)検出に変化すると処理をS111へ移行する。
なお、印刷制御部101は、センサ制御部103により、ホールセンサ6で媒体Pの孔Hを検出した後、カッタ制御部102より、媒体搬送方向における孔Hの中央で媒体Pをカッタ8で切断するものとする。
印刷制御部101は、媒体Pを切断した後、図7(a)に示すように、先行媒体P1をそのまま媒体搬送方向へ搬送し、後続媒体P2の先端部がカッタ8と搬送ローラ9cとの間の待機位置となる位置まで後続媒体P2を搬送し、停止させる。
S111:書込みセンサ7で媒体Pなし(OFF)を検出した印刷制御部101は、媒体Pの搬送距離L2の計測を終了する。
例えば、図7(c)に示すように、印刷制御部101は、書込みセンサ7で先行媒体P1なしを検出、即ち先行媒体P1の後端(または、先行媒体P1の後端の孔Hの媒体搬送方向における端部Ht)を検出すると先行媒体P1の搬送距離L2の計測を終了する。
S112:媒体Pの搬送距離L2の計測を終了した印刷制御部101は、媒体Pの孔の位置が書込みセンサ7で検出される位置にあるか否かを判定する孔位置判定Bの処理を行う。
ここで、孔位置判定Bの処理は、計測した搬送距離L2と、媒体搬送方向におけるホールセンサ6と書込みセンサ7との距離Lとに基づいて媒体Pの孔の位置が書込みセンサ7で検出される位置にあるか否かを判定する処理である。
印刷制御部101は、上述した孔位置判定Aとほぼ同様に孔位置判定Bの処理を行う。この孔位置判定Bの処理を図11の実施例における孔判定B処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って説明する。
S221:印刷制御部101は、搬送距離L2と、ホールセンサ6と書込みセンサ7との距離Lとを比較し、搬送距離L2と距離Lとの差が誤差の範囲内か否かを判定し、誤差の範囲内である場合、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7で検出される位置にあるとみなして処理をS222へ移行し、誤差の範囲内でない場合、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7で検出されない位置にあるとみなして処理をS223へ移行する。
搬送距離L2と距離Lとの差が誤差の範囲内か否かの判定は、
−e2≦(L2−L)≦e2 ・・・式(2)
を満たすか否かで行う。なお、e2は、許容する計測誤差であり、図2に示す孔Hの長さHLの4分の1、即ちHL/4より小さい値とする。
式(2)を満たす場合、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7で検出される位置、即ち孔Hの位置が書込みセンサ7上にあるとみなし、式(2)を満たさない場合、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7で検出されない位置、即ち孔Hの位置が書込みセンサ7外にあるとみなす。
S222:媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7で検出される位置にあるとみなした印刷制御部101は、記憶部130に、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7上にあることを孔位置情報として記憶させて設定し、本処理を終了する。
S223:媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7で検出されない位置にあるとみなした印刷制御部101は、記憶部130に、媒体Pの孔Hの位置が書込みセンサ7外にあることを孔位置情報として記憶させて設定し、本処理を終了する。
このように、媒体Pの孔および切断後の後端を基準(媒体Pなし検出基準)として孔位置判定処理を行うようにしたことにより、媒体Pの孔の位置の誤判定を防ぐことができ、正確な孔の位置の判別を行うことができる。
S113:印刷制御部101は、印刷データに基づいて次ページの印刷要求があるか否かを判定し、次ページの印刷要求があると判定すると次ページの書出しタイミングを設定するため処理をS101へ移行し、次ページの印刷要求がないと判定すると本処理を終了する。
S114:S101において1ページ目の印刷でないと判定した印刷制御部101は、センサ制御部103により、書込みセンサ7の媒体Pなし(OFF)検出から媒体Pあり(ON)検出への変化を監視し、媒体Pあり(ON)検出に変化すると処理をS115へ移行する。
S115:印刷制御部101は、書込みセンサ7を基準とした書出しタイミング設定処理を行い、処理をS113へ移行する。この書出しタイミング設定処理は、図12に示す書出しタイミング設定処理である。
ただし、2ページ目以降の媒体Pでは、S109〜S110において、ホールセンサ6により媒体Pなし検出から媒体Pあり検出までの間の搬送距離を計測することにより、媒体Pの孔Hの長さHLを計測することができるため、ホールセンサ6で計測した長さHLを使用して書出しタイミングを時間(T−HL/2V)として算出し、設定するようにしても良い。このように、実測した孔Hの長さを使用することにより、より正確に書出しタイミングを設定することができる。
このように、印刷制御部101は、媒体搬送方向における媒体Pの孔Hの先端をホールセンサ6で検出し、カッタ8で切断された媒体Pの後端を書込みセンサ7で検出して媒体Pの搬送距離L2を計測し、媒体Pの孔Hが書込みセンサ7で検出される位置に配置されていると判定すると、媒体Pの孔Hが書込みセンサ7で検出される位置に配置されていないときより、画像形成開始時期を媒体搬送方向における媒体Pの孔Hの長さHLの半分の媒体搬送時間(HL/2V)だけ早くする。
なお、媒体Pのプリンタ1への再セットやプリンタ1の電源切断、省電力モードへの移行がない場合、ページ毎にS114、S115の処理が行われる。即ち、2ページ以降は、ページ毎にS114、S115の処理が行われる。
このように本実施例の印刷制御部101は、ホールセンサ6と書込みセンサ7との間隔と、ホールセンサ6および書込みセンサ7で検出した媒体の搬送距離とに基づいて媒体幅方向における媒体の孔の位置を判定し、その孔の位置に基づいて書出しタイミングTを調整するようにしたことにより、孔が形成されている媒体の画像の書き込み位置を検出する場合の装置の大型化を抑制することができる。
また、プリンタ1の製造コストを低減することができる。
さらに、ユーザに媒体の孔の位置を意識させることなく、媒体に形成された孔の位置に応じて書出しタイミングを調整することができ、操作性を向上させることができる。
以上説明したように、本実施例では、ホールセンサと書込みセンサとの間隔と、ホールセンサおよび書込みセンサで検出した媒体の搬送距離とに基づいて媒体幅方向における媒体の孔の位置を判定し、その孔の位置に基づいて書出しタイミングを調整するようにしたことにより、孔が形成されている媒体の画像の書き込み位置を検出する場合の装置の大型化を抑制することができるという効果が得られる。
また、画像形成装置の製造コストを低減させることができるという効果が得られる。
さらに、画像形成装置の操作性を向上させることができるという効果が得られる。
なお、本実施例では、画像形成装置を3色のトナーを使用するカラープリンタとして説明したが、それに限られるものでなく、2色または4色以上のトナーを使用するカラープリンタであっても良く、またモノクロプリンタとしても良い。また、電子写真方式のカラープリンタとして説明したが、インクジェット方式のプリンタや感熱方式のプリンタ等としても良い。
1 プリンタ
2 媒体支持部
3 画像形成部
4 定着部
5 ペーパエンドセンサ
6 ホールセンサ
7 書込みセンサ
8 カッタ
9a、9b、9c、9d、9e 搬送ローラ
10 搬送ベルト
11 操作パネル
100 プリンタ制御部
101 印刷制御部
102 カッタ制御部
103 センサ制御部
104 書出しタイミング切替制御部
105 搬送制御部
106 画像形成制御部
107 定着制御部
108 センサ群
109 搬送部
110 通信制御部
111 操作パネル制御部
120 演算部
130 記憶部

Claims (9)

  1. 孔が形成された媒体を搬送する媒体搬送部と、
    媒体搬送方向と直交する媒体幅方向において所定の位置に形成された媒体の孔を検出する第1の検出手段と、
    媒体搬送方向における前記第1の検出手段の下流に配置され、媒体搬送方向における媒体の端部を検出する第2の検出手段と、
    媒体搬送方向における前記第2の検出手段の下流に配置され、前記媒体搬送部で搬送される媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記第2の検出手段の検出結果に基づいて前記画像形成部の画像形成開始時期を制御するとともに、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段の検出結果に基づいて媒体の孔の位置を判定する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記第1の検出手段と前記第2の検出手段との間隔と、前記第1の検出手段および前記第2の検出手段で検出した媒体の搬送距離とに基づいて前記媒体幅方向における媒体の孔の位置を判定し、前記孔の位置に応じて前記画像形成開始時期を調整することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記制御部は、
    前記第1の検出手段および前記第2の検出手段で検出した媒体の搬送距離と、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段との間隔との差が所定の範囲内にあるとき、媒体の孔が前記第2の検出手段で検出される位置に配置されていると判定することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記制御部は、
    媒体搬送方向における媒体の先端を前記第1の検出手段および前記第2の検出手段で検出して媒体の搬送距離を計測し、
    媒体の孔が前記第2の検出手段で検出される位置に配置されていると判定すると、媒体の孔が前記第2の検出手段で検出される位置に配置されていないときより、前記画像形成開始時期を早くすることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の画像形成装置において、
    媒体搬送方向における前記第1の検出手段の下流であって、第2の検出手段の上流に配置され、媒体搬送方向における媒体の孔の中央で媒体を切断する切断手段を有し、
    前記制御部は、
    媒体搬送方向における媒体の孔の先端を前記第1の検出手段で検出し、前記切断手段で切断された媒体の後端を前記第2の検出手段で検出して媒体の搬送距離を計測し、
    媒体の孔が前記第2の検出手段で検出される位置に配置されていると判定すると、媒体の孔が前記第2の検出手段で検出される位置に配置されていないときより、前記画像形成開始時期を早くすることを特徴とする画像形成装置。
  5. 孔が形成された媒体を搬送する媒体搬送部と、
    媒体搬送方向と直交する媒体幅方向において所定の位置に形成された媒体の孔を検出する第1の検出手段と、
    媒体搬送方向における前記第1の検出手段の下流に配置され、媒体搬送方向における媒体の端部を検出する第2の検出手段と、
    媒体搬送方向における前記第2の検出手段の下流に配置され、前記媒体搬送部で搬送される媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記第2の検出手段の検出結果に基づいて前記画像形成部の画像形成開始時期を制御するとともに、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段の検出結果に基づいて媒体の孔の位置を判定する制御部と、
    媒体搬送方向における前記第1の検出手段の下流であって、第2の検出手段の上流に配置され、媒体搬送方向における媒体の孔の中央で媒体を切断する切断手段と、
    を有し、
    前記制御部は、
    媒体搬送方向における媒体の孔の先端を前記第1の検出手段で検出し、前記切断手段で切断された媒体の後端を前記第2の検出手段で検出して媒体の搬送距離を計測し、
    計測した前記搬送距離と、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段との間隔との差が所定の範囲内にあるとき、媒体の孔が前記第2の検出手段で検出される位置に配置されていると判定し、
    媒体の孔が前記第2の検出手段で検出される位置に配置されていると判定すると、媒体の孔が前記第2の検出手段で検出される位置に配置されていないときより、前記画像形成開始時期を早くすることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の画像形成装置において、
    前記制御部は、
    前記画像形成開始時期を、媒体搬送方向における媒体の孔の長さの半分の媒体搬送時間だけ早めることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6に記載の画像形成装置において、
    前記制御部は、
    前記第1の検出手段により測定した媒体の孔の長さに基づいて前記画像形成開始時期を早めることを特徴とする画像形成装置。
  8. 画像形成部で媒体に画像を形成する画像形成装置の画像形成開始時期の調整方法において、
    孔が形成された媒体を搬送するステップと、
    媒体搬送方向と直交する媒体幅方向において所定の位置に形成された媒体の孔を第1の検出手段で検出するステップと、
    媒体搬送方向における前記第1の検出手段の下流に配置された第2の検出手段で媒体搬送方向における媒体の端部を検出するステップと、
    前記第1の検出手段と前記第2の検出手段との間隔と、前記第1の検出手段および前記第2の検出手段で検出した媒体の搬送距離とに基づいて前記媒体幅方向における媒体の孔の位置を判定し、前記孔の位置に応じて前記画像形成開始時期を調整するステップと、
    を有することを特徴とする画像形成開始時期の調整方法。
  9. 画像形成部で媒体に画像を形成する画像形成装置の画像形成開始時期の調整方法において、
    孔が形成された媒体を搬送するステップと、
    媒体搬送方向における媒体の孔の先端を第1の検出手段で検出し、切断手段で切断された媒体の後端を、媒体搬送方向における前記第1の検出手段の下流に配置された第2の検出手段で検出して媒体の搬送距離を計測するステップと、
    計測した前記搬送距離と、前記第1の検出手段と前記第2の検出手段との間隔との差が所定の範囲内にあるとき、媒体の孔が前記第2の検出手段で検出される位置に配置されていると判定するステップと、
    媒体の孔が前記第2の検出手段で検出される位置に配置されている場合、媒体の孔が前記第2の検出手段で検出される位置に配置されていない場合より、前記画像形成開始時期を早くするステップと、
    を有することを特徴とする画像形成開始時期の調整方法。
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