JP2019172232A - 車両及び車両用温度制御システム - Google Patents

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Yoshinori Kumamoto
義則 熊本
憲作 齋藤
Kensaku Saito
憲作 齋藤
悠 中嶋
Hisashi Nakajima
悠 中嶋
晃 小森
Akira Komori
晃 小森
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Abstract

【課題】各種センサからの情報及び環境情報に基づいて、各種センサの正確性までを考慮して適切な空調制御を行うことができる車両及び車両用温度制御システムを提供する。【解決手段】車両1及び車両用温度制御システム20は、外気温センサ11と、位置情報取得部21と、通信部22と、環境情報取得部25と、空調制御部28とを備える。位置情報取得部21は、車両1の現在位置を取得し、通信部22は、外部装置40のから位置情報に基づく環境情報を取得し、環境情報取得部25は、外気温センサ11が生成する外気温センサ値を取得する。環境情報取得部25は、環境情報から得られる温度と外気温センサ値との間に所定の閾値との差を算出し、閾値以上であれば環境情報から得られる温度を採用し、閾値以下であれば、外気温センサ値を採用して、当該採用された温度に基づき車室内2の空調制御を行う。【選択図】図2

Description

本開示は、車両及び車両用温度制御システムに関する。
近年、車両室内の快適な環境を提供し、省エネの向上を図る目的から、所謂カーエアコンともと呼ばれるHVAC(Heating, Ventilating and Air-Conditioning)ユニット(特許文献1及び2)のみならず、パネルヒータやシートヒータ等を含め、車内の環境を統合的に行う統合空調システムの車両への搭載が提案されている。
特許文献1は、車両に内気温度センサ、外気温度センサ、日射センサを取り付けることが必須となっており、その結果、車両に搭載すべきセンサの数が多くなってしまうという問題を解決するために、内気温度については車両に搭載される内気温度センサを用いて取得し、外気温度および日射量のうち少なくとも1つについては車外サーバから取得して自動空調制御する車両用空調装置を開示している。
特許文献2は、車両の走行経路の前方を含む地域の気象情報と、車両の室内の温度に関する情報を反映した車室内温度情報に基づいて、車両の窓に曇りが発生するか否かを推定して、車両の窓に曇りが発生すると推定したときに、曇りの発生を推定したことを反映して窓曇り防止処理を行い、低コストで窓曇りの発生を抑制し、良好な視界を確保できる窓曇り推定装置を開示している。
特開2015−202816号公報 特開2015−074364号公報
特許文献1及び2は、車両の室内外の温度を参照した空調や窓曇りの推定を行っているが、各種センサの正確性までを考慮して空調を行うような技術は提示されていないという課題がある。
本開示は、各種センサからの情報及び環境情報に基づいて、各種センサの正確性までを考慮して適切な空調制御を行うことができる車両及び車両用温度制御システムを提供する。
本開示の車両は、車両であって、車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、車室外側の外気温を検出して外気温センサ値を生成する外気温センサと、外部装置と通信を行う通信部と、を備え、前記位置情報取得部が取得した車両の位置に応じて、前記通信部が前記外部装置から取得した環境情報と、前記外気温センサ値とを比較し、前記環境情報から得られる温度と前記外気温センサ値との間に所定の閾値以上の差がある場合、前記環境情報から得られる温度に基づき空調制御を行う。
本開示の車両用温度制御システムは、車両の車室の温度を制御する車両用温度制御システムであって、車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、車室外側の外気温を検出して外気温センサ値を生成する外気温センサと、外部装置と通信を行う通信部と、を備え、
前記位置情報取得部が取得した車両の位置に応じて、前記通信部が前記外部装置から取得した環境情報と、前記外気温センサ値とを比較し、前記環境情報から得られる温度と前記外気温センサ値との間に所定の閾値以上の差がある場合、前記環境情報から得られる温度に基づき空調制御を行う。
本開示の車両は、車両であって、車室外側の外気温を検出して外気温センサ値を生成する外気温センサと、車両の動力源の状態を検出する動力源センサと、を備え、前記動力源センサにより、前記動力源の停止状態を検出した後所定の経過時間が経過する前であって、かつ前記動力源の起動状態を検出した後第1の所定時間内のタイミングにおいて、前記外気温センサ値に、前記経過時間に応じた所定の補正を施して外気温設定値を生成し、当該外気温設定値に基づき空調制御を行う。
本開示の車両用温度制御システムは、車両の車室の温度を制御する車両用温度制御システムであって、車室外側の外気温を検出して外気温センサ値を生成する外気温センサと、車両の動力源の状態を検出する動力源センサと、を備え、前記動力源センサにより、前記動力源の停止状態を検出した後所定の経過時間が経過する前であって、かつ前記動力源の起動状態を検出した後第1の所定時間内のタイミングにおいて、前記外気温センサ値に、前記経過時間に応じた所定の補正を施して外気温設定値を生成し、当該外気温設定値に基づき空調制御を行う。
本開示によれば、環境情報から得られる温度を基準として、外気温センサ値の変動を監視し、外気温センサ値の正確性を容易に見いだすことができる。そして、環境情報から得られる温度と外気温センサ値との差の閾値を判定することで、真の外気温に見合う温度値が選択でき、快適な車室内の空調制御を実現できる。
また別の本開示によれば、エンジンを停止した後、それほど時間が経たないうちに(所定時間経過時間内)、起動して第1の所定時間内では、外気温センサ値は高めに出やすいため、経過時間に応じた補正をセンサ値に施して、より真の外気温に近いと推測される外気温設定値を出して空調制御を行うことができる。
本実施形態の車両に搭載されるセンサを示す模式図である。 本実施形態の車両及び車両用温度制御システムのブロック図である。 車両用温度制御システムの実施形態1の動作を示すフローチャート図。 車両用温度制御システムの実施形態2の動作を示すフローチャート図。
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係る車両及び車両用温度制御システムを具体的に開示した実施形態(以下、「本実施形態」という)を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
以下、本開示を実施するための好適な本実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、車両に搭載される各種センサを示す模式図である。車両1には、車両1の室内
(車室内)2の快適環境を提供するために環境情報の取得用の各種センサ10(外気温センサ11〜シートヒータ温度センサ19)が複数搭載されている。
車両1の先端部3近傍には車室外側の外気温を検出して外気温センサ値を生成する外気温センサ11が搭載されている。また、車両1のエンジンルーム(ボンネット)4内には、ラジエータの水温を検出して水温センサ値を生成する水温センサ12、エバポレータの温度を検出してエバポレータセンサ値を生成するエバポレータ温度センサ13およびPTCヒータの温度を検出してPTCセンサ値を生成するPTCヒータ温度センサ14が搭載されている。
そして、車両1のフロントガラス5近傍には日射量を検出する日射量センサ15が搭載されている。さらに、車室内2には、車室内2の気温を検出して車室内センサ値を生成する内気温センサ16、パネルヒータ52(図2参照)近傍の温度を検出してパネルセンサ値を生成するパネルヒータ温度センサ17、ステアリングヒータ53(図2参照)近傍の温度を検出してステアリングセンサ値を生成するステアリングヒータ温度センサ18、シートに収納されたシートヒータ51(図2参照)近傍の温度を検出してシートヒータセンサ値を生成するシートヒータ温度センサ19などが搭載されている。
図2は、車両用温度制御システムのブロック図である。図2に基づいて本実施形態の車両用温度制御システムを詳述する。
車両用温度制御システム20は、上述の各種センサ10からの取得情報の他、環境情報や位置情報などに基づいて車室内2の快適環境を図るため、空調等を統合的に制御するもので、統合空調システムにも利用できる。
車両用温度制御システム20は、周知のCPU、ROM、RAM等を含む制御部(図示せず)を備え、各種センサ10と、外部情報を取得するための位置情報取得部21および通信部22、車両1の走行状態等を取得するための動力源センサ23、車速センサ24などが設けられている。これらは、車両用温度制御システム20の環境情報取得部25と接続され、環境情報取得部25は、メモリ26と時計27及び空調制御部28とに接続されている。
空調制御部28は、車室内2の空調や冷暖房を行うエアコンユニット30およびヒータユニット50に接続されている。エアコンユニット30には、エアコンユニット30を駆動するアクチュエータ31、空気を循環させるブロア32、加熱用熱交換器用のPTCヒータ33、空気を圧縮するコンプレッサ34などが設けられている。ヒータユニット50には、シートヒータセンサ値に基づきシートを暖めるシートヒータ51、パネルセンサ値に基づきパネルを暖めるパネルヒータ52、ステアリングセンサ値に基づきステアリングを暖めるステアリングヒータ53などが設けられている。
本実施形態の車両1は、一例として、道路運送車両法の区分に基づく自動車(乗用車)であり、エンジン車のみならず、ハイブリッド車(HV車)や電気自動車(EV車)を想定しており、エンジン(すなわち、内燃機関)とモータとの双方または一方のみを走行動力源としている。動力源は、エンジンが主対象であるが、リチウムイオン電池、燃料電池なども含まれる。
上述の各構成は、車両1内の多重通信バス(例えばCAN、Flex、Ray、LINなど)を介して互いに通信可能に接続されている。また、近距離通信Bluetooth(登録商標)を利用すれば、配線に依存しなくても良い。
位置情報取得部21は、衛星からの電波に基づいて車両1の位置を検出するGPS(Global Positioning System)などを利用して車両1の現在の位置情報を取得する。通信部22は、車両1の外部に設置された外部装置40と通信を行い、車両1の位置情報に応じて、外部装置40から環境情報を取得する。
外部装置40には、環境情報がデータベース化され、データベースには、周知のナビゲーション装置に記憶されているリンク情報およびノード情報を含む道路に関する情報の他に、地形や構図物に関する情報を含む地図情報、季節や時間を含む日時情報、天候、気温、湿度を含む気象情報を記憶している。これらの環境情報は、常時更新され、最新の状態となっている。
外部装置40との通信は、例えば4G、5G等の移動体通信や、中距離通信WiMAXなどを利用することができ、片方向であれば、外部装置40で配信されている車両1の位置を含む地域すべての環境情報から、現在地に最も近い位置のデータを取得することができる。一方、双方向であれば、環境情報取得部25から外部装置40へ、現在地の環境情報をリクエストして、その結果を受け取ることができる。
動力源センサ23は、車両1の動力源であるエンジン、モータ、電池の状態を検出する。車速センサ24は、車両1の速度を検出する。環境情報取得部25は、各センサ10、動力源センサ23、車速センサ24、位置情報取得部21、通信部22、などから取得される情報に基づいて、空調制御部28にエアコンユニット30の制御を指令する。
メモリ26は、各種データを記憶するために、例えばSRAMやフラッシュメモリ等の半導体メモリで構成され、動力源の停止及び起動時間、各センサ10からの現在及び過去のセンサ値、または当該センサ値からら算出された外気温設定値が記憶される。
時計27は、電波・電子時計であり、例えば、動力源の停止状態(IG−OFF)または起動状態(IG−ON)からの時間を測定する。または、コンデンサに蓄積された電荷の放電時間を利用して時間を求めても良い。
空調制御部28は、環境情報取得部25が取得した情報に基づいてエアコンユニット30を駆動させ、車室内2の空調(冷暖房、湿度などを含む)制御により、快適環境を実現させる。
空調制御部28は、環境情報取得部25に基づく自動空調制御の他、運転者等の搭乗者による手動操作に基づく空調制御を行うことが可能であり、吹出温度制御、風量制御、内気吸気・外気吸気切替制御、および吹出口切替制御等の周知の空調制御を実行する。
エアコンユニット30のアクチュエータ31は、エアコンユニット30の駆動や停止、ダクトの流路切り替え等を行い、ブロア(ブロアモータ)32は、アクチュエータ31により駆動され温度調整された空気が車室内2へ吹き出し、車室内2の空気を吸引する。エアコンユニット30には、図示しない車両エンジンの冷却水(温水)が内部を循環し、このエンジン冷却水を熱源として空気を加熱する加熱用熱交換器や、空気を冷却するエバポレータである冷却用熱交換器も含まれる。
また、エアコンユニット30は、例えば、車室内の空調状態を運転席側と助手席側とで独立して調整可能に構成され、後部座席も座席毎に独立して調整可能に構成してもよい。
(実施形態1)
<ケース1>
車両用温度制御システム20は、位置情報取得部21が取得した車両1の位置に応じて、通信部22が外部装置40から取得した環境情報と、外気温センサ11が生成した外気温センサ値とを比較し、環境情報から得られる温度と外気温センサ値との間に所定の閾値以上の差がある場合、環境情報から得られる温度に基づき空調制御を行うことができる。
図3の車両用温度制御システムのフローチャート図に基づいて実施形態1を詳述する。
位置情報取得部21は、既存のナビゲーションシステムに備えてあるGPS(全地球測位システム)通信により車両1の現在位置を取得する(ステップS1)。次に、通信部22は、外部装置40のサーバに登録されている環境情報から位置情報に基づく現在位置を含む周辺地域の環境情報を取得する(ステップS2)。外気温センサ11が生成する外気温センサ値を取得し(ステップS3)、メモリ26に記憶させる。
環境情報取得部25は、環境情報から得られる温度と外気温センサ11から取得されている外気温センサ値との間に所定の閾値との差を算出し、所定の閾値以上の差があるか否かを判定する(ステップS4)。すなわち、|環境情報から得られる温度―外気温センサ値|≧閾値を算出する。
環境情報取得部25は、閾値以上であれば(ステップS4がYES)、環境情報から得られる温度を採用し(ステップS5)、閾値以下であれば(ステップS4がNO)、外気温センサ値を採用する(ステップS6)。
環境情報取得部25は、採用された温度(センサ値)を空調制御部28に送信し、空調制御部28は当該温度に基づきエアコンユニット30を駆動させ、空調制御を行う。
環境情報から得られる温度を採用する場合(ステップS5)、環境情報から得られる温度と外気温センサ値の平均値を採用しても良い。また、外気温センサ値を採用する場合(ステップS6)、環境から得られる温度と外気温センサ値の重み平均値や、外気温センサ値の重みを大きくした値を採用しても良い。
これにより、環境情報から得られる温度を基準として、外気温センサ値の変動を監視し、外気温センサ値の正確性を容易に見いだすことができる。外気温センサ11から生成される外気温センサ値は、車両1のエンジンルーム(ボンネット)4内の先端部3近傍での温度を検出するため、車両状態(走行状態を含む)、気象状態などにより左右され、その結果、車室内2の求められる温度も本来の値と異なることがあり、搭乗者が満足できる状態にあるとは限らない。本実施形態では、環境情報から得られる温度と外気温センサ値との差の閾値を判定することで、真の外気温に見合う温度値が選択でき、快適な車室内2の空調制御を実現できる。
<ケース2>
また、車両用温度制御システム20は、外気温センサ11の異常を検出した場合、環境情報から得られる温度に基づき空調制御を行うことができる。当該「異常」とは、故障などにより値が全く得られない状態や、およそ取り得ない値が検出される状態などを指す。これにより、より適切な空調制御が実現できる。
外気温センサ11の異常は、氷点下の外気温やエンジンルーム内の熱などにより生じる。例えば、外気温が氷点下で、その後気温が上がり0℃以上になった場合、凍結が解消されるまでは、外気温センサ11は0℃近傍の値が継続する可能性がある。また、一定時間以上動力源を停止した場合、0℃以下で外気温センサ11が凍結し、動力源を起動した直後では凍結が解消されるまで、外気温センサ値は0℃近傍の値が継続する。
エンジンルーム4内のエンジンや日射による熱がこもり、外気温センサ11が高めに出る可能性がある。例えば、動力源起動中で車両1が停止中やわずかしか進まない渋滞中などにおいて、エンジンルーム4内に熱がこもり、外気温センサ値が高めに出る。また、動力源停止直後しばらくの間は動力源の余熱でエンジンルーム4内に熱がこもり、その後動力源起動直後で外気温センサ値が高めに出る。日射による熱のこもりの例であるが、外気温が高く、日射が強い場合、一定時間以上の動力源停止であっても、エンジンルーム4内に熱がこもり、外気温センサ値が高めに出る。また、外気温が高く、日射が強い場合、車両1が、停止中やわずかしか進まない渋滞中などにおいて、エンジンルーム4内に熱がこもり、外気温センサ値が高めに出るなどである。
ケース2では、ステップS4の「閾値以上か?」が、「異常検出した?」に置き換えることができる。
<ケース3>
そして、車両用温度制御システム20は、動力源センサ23により動力源の起動状態が所定の起動時間以上検出され、かつ車速センサ24により検出された速度が所定の値以下である場合、環境情報から得られる温度に基づき空調制御を行ことができる。
これにより、例えばアイドリング時間が長い場合や渋滞中などは外気温センサ11の外気温センサ値が高めに出やすくなる可能性があるため、環境情報から得られる温度を選択することにより、車室内2のより快適な空調制御が実現できる。
ケース3では、ステップS4の「閾値以上か?」が、「所定の起動時間以上で速度が所定の値以下?」に置き換えることができる。
<ケース4>
また、車両用温度制御システム20は、動力源センサ23により動力源の起動状態を検出した後、所定の限界時間が経過するまで、環境情報から得られる温度に基づき空調制御を行う。これにより、動力源を起動したばかりの時は外気温センサ値が不安定になりやすいため、外部の環境情報を利用することで車室内2のより良い環境を提供できる。
ケース4では、ステップS4の「閾値以上か?」が、「動力源起動状態で所定の限界時間以内?」に置き換えることができる。
尚、上記の説明では、環境情報取得部25が、環境情報から得られる温度と外気温センサ値との間の差を算出し、所定の閾値以上の差があるか否かを判定している(ステップS4)。しかしながら、この環境情報取得部25の判定の有無に関わらず、外気温センサ11自身が、ステップS4に相当する処理として、自己診断で異常状態にあるか否かの判断を行い、その判断が異常状態である場合、環境情報から得られる温度を採用してもよい(ステップS5)。このように外気温センサ11の異常状態の検出は、外気温センサ11自身による自己診断をも含むものである。
(実施形態2)
実施形態2は、外気温センサ11が生成する外気温センサ値T1の信頼性が低い場合、気温設定値の生成方法に関する。動力源センサ23により動力源の起動状態(IG−ON)を検出した後、第1の所定時間経過したか否かが基本の判断となる。実施形態2を図4のフローチャートに基づいて説明する。
<第1の所定時間経過後:ケース10>
最初に、車両用温度制御システム20が、IG−ONから第1の所定時間経過以内か否かを判定する(ステップS10)。所定時間は、時計27により計測されている。第1の所定時間の経過後(ステップS10がNO)、環境情報取得部25は、車速センサ24により検出される車両1の速度及び速度変化に基づき、車両1の走行状態を調べる。特に、アイドリングや渋滞走行が続く場合は、車両1が停止または低速度での移動であるため、エンジンルーム4内に熱がたまりやすくなり、外気温センサ11の外気温センサ値が高くなり、外気温センサ11の信頼性を低下させる可能性がある。
そこで、環境情報取得部25は、所定の値以下の低速度(所定の速度以下)が第2の所定時間以上であるか(第2の所定時間継続しているか)否かを判定する(ステップ11)。第2の所定時間以内であれば(ステップ11がNO)、車両1は通常走行であると判断し、外気温センサ値を外気温設定値として採用する(ステップS12)。同時に、外気温設定値は、走行状態、日時、その他環境情報と共にメモリ26に記憶される。空調制御部28は、外気温設定値に基づき空調制御を行う(ステップS30)。
所定の値以下の低速度が第2の所定時間以上である場合(ステップ11がYES)、外気温センサ値の信頼性が低下していると判断して、メモリ26に記憶されている低速度の検出直前に採用された温度を外気温設定値として採用する(ステップS13)。ステップS13における外気温設定値は、低速度の検出直前に設定済みの温度を採用してもよい。空調制御部28は、外気温設定値に基づき空調制御を行う(ステップS30)。
これにより、アイドリングや渋滞走行が第2の所定時間続く場合は、外気温センサ値が高めに出やすくなるため、低速度になる直前の値または直前の値を利用し、速度が上ったら熱がこもりにくくなるので外気温センサ値そのものを利用することで、外気温センサ11の正確性が容易に判断でき外気温に見合う快適な車室内2環境を実現できる。
ケース10は、換言すれば、車両用温度制御システム20は、第1の所定時間の経過後において、車速センサ24により検出される所定の値以下の低速度が第2の所定時間以上継続した場合、低速度の検出直前に設定された外気温設定値または直前に設定済みの外気温設定値に基づき空調制御を行い、低速度が第2の所定時間継続しない場合、外気温センサ値に等しい外気温設定値に基づき空調制御を行うことができる。
<第1の所定時間内>
IG−ONから第1の所定時間経過していない場合(ステップS10がYES)であり、車両用温度制御システム20は、メモリ26に記憶された前のIG−OFFの時間から所定時間経過しているか否かを判定する(ステップS14)。
<ケース11>
前のIG−OFFから所定時間経過していない場合(ステップS14がNO)、環境情報取得部25は、外気温センサ値に経過時間に応じた所定の補正を施して外気温設定値を生成する(ステップS15)。ステップS15における外気温設定値は、IG−OFF前の設定済みの温度を採用しても良い。空調制御部28は、外気温設定値に基づき空調制御を行う(ステップS30)。
これにより、エンジンを停止した後、それほど時間が経たないうちに(所定時間経過時間内)、起動して第1の所定時間内では、外気温センサ値は高めに出やすいため、経過時間に応じた補正をセンサ値に施して、より真の外気温に近いと推測される外気温設定値を出して空調制御を行うことができる。
また、ステップS15の「所定の補正」は、外気温設定値=外気温センサ値−経過時間
補正値、の関係式が成り立つ。また経過時間の補正値は、{(外気温センサ値)−(動力源の停止状態以前における外気温設定値)}×αにより算出される。ここで、αは経過時間に基づく係数であり、0<α≦1である。これにより、停止状態の経過時間に応じた適切な外気温設定値を得られる。
<ケース12>
次に、車両用温度制御システム20は、前のIG−OFFから所定時間経過した場合(ステップS14がYES)、外気温センサ値が所定の常温との関係を判定する(ステップS16)。
外気温センサ値が所定の常温範囲以下である場合(ステップS16が常温範囲以下)、環境情報取得部25は、車両1に設けられた他のセンサの出力値から算出された外気温設定値を採用する(ステップS17)。ステップ17において、環境情報取得部25は、メモリ26に記憶された過去データから推測された外気温設定値を採用しても良い。空調制御部28は、外気温設定値に基づき空調制御を行う(ステップS30)。
ここで、「常温範囲以下」とは、外気温が氷点下以下で、その後外気温が上がり0℃以上になった場合、凍結が解消されるまでは、外気温センサ11は0℃近傍の値が継続する可能性がある。エンジンを停止した後それなりに時間が経過しつつ、エンジンを起動して第1の所定時間内では、0℃付近の低い温度が出やすくなり、他のセンサの出力値を採用する方が真の温度に近くなる。
他のセンサとは、内気温センサ16、シートヒータ温度センサ19などである。他のセンサの出力値とは、例えば、内気温センサ値、水温センサ値、シートヒータセンサ値、エバポレータセンサ値より選択した重みつき平均値(重み均等、重み0を含む)である。また、過去データから推測された外気温設定値は、例えば前日の運転時の外気温設定値の変化から、現在時刻の外気温を推定することで得られる。
また、「常温」とは、JIS Z 8703で規定される5℃〜35℃の範囲のことである。車種や車が使用される地域の特性により、例えば3℃〜32℃の範囲のように定めても構わない。
外気温センサ値が所定の常温範囲以上である場合(ステップS16が常温範囲以上)、環境情報取得部25は、外気温センサ値に、日射量センサ15が検出した日射量に応じた日射量補正値に基づき補正を施して外気温設定値を生成する(ステップS18)。ステップS18において、環境情報取得部25は、メモリ26に記憶された過去データから推測された外気温設定値を採用しても良く、他のセンサの出力値から算出された外気温設定値でも良い。空調制御部28は、外気温設定値に基づき空調制御を行う(ステップS30)。
日射量補正値は、例えば季節及び現在時刻から過去データと比較して算出する。また、過去データから推測された外気温設定値は、例えば前日の運転時の外気温設定値の変化から、現在時刻の外気温を推定することで得られる。他のセンサとは、内気温センサ16、シートヒータ温度センサ19などである。他のセンサの出力値とは、例えば、内気温センサ値、水温センサ値、シートヒータセンサ値、エバポレータセンサ値より選択した重みつき平均値(重み均等、重み0を含む)である。
これにより、エンジンを停止した後それなりに時間が経過しつつ、エンジンを起動して第1の所定時間内であっても、日射量が強いと外気温センサ値は高い温度を示しやすいため、補正することにより真の外気温に近い状態で空調制御ができる。
外気温センサ値が所定の常温範囲内である場合(ステップS16が常温範囲内)、環境情報取得部25は、外気温センサ値を外気温設定値として採用する(ステップS19)。
図4に示されるフローは特に限定されないため、ケース10からケース12を、下記条件で整理してみると、以下のようにまとめることができる。
条件A:IG−ONから第1の所定時間経過し、かつ所定速度以下が第2の所定時間以上継続した場合は、ステップS13の外気温設定値を採用する。
条件B:IG−ONから第1の所定時間以内で、かつ前のIG−OFF所定時間以内の場合は、ステップS15の外気温設定値を採用する。
条件C:IG−ONから第1の所定時間以内で、かつ外気温センサ値が常温範囲以下の場合、ステップS17の外気温設定値を採用する。
条件D:IG−ONから第1の所定時間以内で、かつ外気温センサ値が常温範囲以上の場合、ステップS18の外気温設定値を採用する。
条件AからDを満たさない場合、外気温センサ値を外気温設定値とする(ステップS12及びステップS19)。
図2のブロック図において、空調制御部28を環境情報取得部25と独立に記載したが、環境情報取得部25内にあっても良い。
以上、図面を参照して本開示に係る車両及び車両用温度制御システムの実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
本開示の車両及び車両用温度制御システムは、環境情報を取得する各センサの正確性を求める分野に有用である。
1 車両
2 車室内
4 エンジンルーム
11 外気温センサ
15 日射量センサ
16 内気温センサ
19 シートヒータ温度センサ
20 車両用温度制御システム
21 位置情報取得部
22 通信部
23 動力源センサ
24 車速センサ
25 環境情報取得部
26 メモリ
27 時計
28 空調制御部
30 エアコンユニット
40 外部装置
50 ヒータユニット

Claims (5)

  1. 車両であって、
    車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    車室外側の外気温を検出して外気温センサ値を生成する外気温センサと、
    外部装置と通信を行う通信部と、を備え、
    前記位置情報取得部が取得した車両の位置に応じて、前記通信部が前記外部装置から取得した環境情報と、前記外気温センサ値とを比較し、前記環境情報から得られる温度と前記外気温センサ値との間に所定の閾値以上の差がある場合、前記環境情報から得られる温度に基づき空調制御を行う、
    車両。
  2. 請求項1に記載の車両であって、
    前記外気温センサの異常状態を検出した場合、前記環境情報から得られる温度に基づき空調制御を行う、
    車両。
  3. 請求項1に記載の車両であって、
    車両の動力源の状態を検出する動力源センサと、
    車両の速度を検出する車速センサと、を更に備え、
    前記動力源センサにより前記動力源の起動状態が所定の起動時間以上検出され、かつ前記車速センサにより検出された速度が所定の値以下である場合、前記環境情報から得られる温度に基づき空調制御を行う、
    車両。
  4. 請求項1に記載の車両であって、
    車両の動力源の状態を検出する動力源センサを更に備え、
    前記動力源センサにより前記動力源の起動状態を検出した後、所定の限界時間が経過するまで、前記環境情報から得られる温度に基づき空調制御を行う、
    車両。
  5. 車両の車室の温度を制御する車両用温度制御システムであって、
    車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    車室外側の外気温を検出して外気温センサ値を生成する外気温センサと、
    外部装置と通信を行う通信部と、を備え、
    前記位置情報取得部が取得した車両の位置に応じて、前記通信部が前記外部装置から取得した環境情報と、前記外気温センサ値とを比較し、前記環境情報から得られる温度と前記外気温センサ値との間に所定の閾値以上の差がある場合、前記環境情報から得られる温度に基づき空調制御を行う、
    車両用温度制御システム。

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