JP2019170053A - 電源装置及び自動販売機 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄電池の劣化状況に応じた適切な給電が可能な電源装置を提供する。【解決手段】繰り返し充電可能な蓄電装置121と、充電装置である手動式発電装置110と、負荷装置に対して蓄電装置121に充電された電力を給電する給電回路と、給電回路を制御する制御装置126とを備えた電源装置10である。制御装置126は、給電開始電圧値と給電停止電圧値とを記憶する記憶手段を備え、前記蓄電装置121の出力電圧が給電開始電圧値以上の場合に給電を開始するとともに蓄電装置121の出力電圧が給電停止電圧値以下の場合に給電を停止するよう給電回路を制御する。さらに、給電中における蓄電装置121の出力電圧の降下率を測定するとともに、測定した降下率に基づき記憶手段に記憶されている給電開始電圧値又は給電停止電圧値の少なくとも一方を更新する。【選択図】図4

Description

本発明は、災害や設備障害の発生などにより外部電源からの電力供給が停止した際に用いられる電源装置、及び、その電源装置を適用した自動販売機に関する。
従来、この種の電源装置としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1には自動販売機に用いられる電源ユニットが記載されている。この電源ユニットは、電気二重層キャパシタなどの充電可能な蓄電池と、手回し発電器などの補助発電装置と、制御装置を備えている。制御装置は、商用電源などの外部電源から電力が供給されている間は当該電力により蓄電池を充電するよう制御する。一方、災害や設備障害の発生などにより外部電源からの電力供給が停止した場合、制御装置は、蓄電池の充電されている電力を自動販売機の各部に供給するよう制御する。
ここで、制御装置は、蓄電池の充電量が十分で無い場合には、蓄電池による電力供給は行わないよう制御する。蓄電池の充電量が十分で無い場合とは、蓄電池からの電力供給により充電量が低下した場合のほか、外部電源からの電力供給停止から長時間たって自然放電した場合も含まれる。蓄電池の充電量は蓄電池の電圧により判定する。制御装置は、蓄電池の電圧が所定の第1電圧値以上である場合にのみ蓄電池による電力供給を開始する。一方、制御装置は、電力供給により蓄電池の電圧が所定の第2電圧値以下になると電力供給を停止する。
この電源ユニットは、蓄電池の充電量が十分で無い場合には、手動式発電器などの補助発電装置を用いて蓄電池を充電することができる。制御装置は、補助発電装置からの電力により蓄電池を充電するよう制御する。ここで制御装置は、充電により蓄電池の電圧が所定の前記第1電圧値以上となった場合、充電処理を完了させ、蓄電池による電力供給を開始する。
特許第5957246号公報
ところで蓄電池は使用頻度や経年劣化により蓄積可能な電力容量が低下することが知られている。そして、蓄積可能な電力容量が低下すると、電力供給に対する蓄電池の電圧降下速度も大きくなることが知られている。このため、特許文献1に記載のものでは、第2電圧値以下になるまでの時間、すなわち供給可能時間が短くなるという問題があった。具体的には、商品搬出回数が少なくなるという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、蓄電池の劣化状況に応じた適切な給電が可能な電源装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、繰り返し充電可能な蓄電装置と、前記蓄電装置を充電する充電装置と、接続された負荷装置に対して前記蓄電装置に充電された電力を給電する給電回路と、前記給電回路を制御する制御装置とを備えた電源装置であって、前記制御装置は、給電開始電圧値と給電停止電圧値とを記憶する記憶手段を備え、前記蓄電装置の出力電圧が前記給電開始電圧値以上の場合に給電を開始するとともに前記蓄電装置の出力電圧が前記給電停止電圧値以下の場合に給電を停止するよう前記給電回路を制御し、さらに、給電中における前記蓄電装置の出力電圧の降下率を測定するとともに、測定した降下率に基づき前記記憶手段に記憶されている給電開始電圧値又は給電停止電圧値の少なくとも一方を更新することを特徴とする。
本発明によれば、蓄電装置の出力電圧の降下率に基づき給電開始電圧又は給電停止電圧の少なくとも一方が更新されるので、蓄電装置の劣化状態に応じて適切な給電可能期間を確保することができる。
自動販売機の外観斜視図 発電ユニットの外観図 カバーを取り外した状態の発電ユニットの外観図 電源装置の回路図(通常時) 停電時における電源装置の処理フロー 電源装置の回路図(蓄電装置からの電力供給時) 蓄電装置の出力電圧の推移を説明するグラフ 従来の電源装置における蓄電装置の出力電圧の推移を説明するグラフ
本発明の一実施の形態に係る電源装置について図面を参照して説明する。本実施の形態では、本発明に係る電源装置を自動販売機に導入した例について説明する。図1は自動販売機の外観斜視図である。
本実施の形態に係る自動販売機1は、図1に示すように、前面を開口した自動販売機本体2と、自動販売機本体2の前面を開閉する外扉3とを備えている。自動販売機本体2は、断熱性の商品収納庫と、商品収納庫の前面を開閉する断熱性の内扉と、商品収納庫内に設置された複数の商品収納コラムと、商品収納コラム内の商品を搬出する商品搬出装置と、利用者が投入した金銭を処理する金銭処理装置と、商品搬出装置制御及び商品収納庫内の温度制御等を行う主制御装置及び副制御装置とを備えている(何れも図示省略)。
自動販売機1には、商用電源などの外部電源が接続している。本実施の形態では外部電源は交流電源である。自動販売機1は、通常時は、外部電源から供給された電力により動作する。一方、外部電源からの電力供給が途絶した場合、すなわち停電時には、自動販売機1は、本実施の形態に係る電源装置に含まれる蓄電装置からの電力供給により動作可能となる。したがって本実施の形態に係る電源装置からみると、自動販売機1の各種機器が負荷装置である。
外扉3の前面には、図1に示すように、本実施の形態に係る電源装置の一部を構成する発電ユニット100が付設されている。発電ユニット100は自動販売機1の側面に付設してもよい。発電ユニット100の詳細について図2及び図3を参照して説明する。
この発電ユニット100は、図2に示すように、ユニット本体101と、ユニット本体101の前面を覆う着脱自在のカバー102と、カバー102を装着した状態で施錠する錠前103と、ユニット本体101の下部に設けられた蓋体104とを備えている。なお、カバー102の前面には、通常時には、前記錠前103を覆い隠すようラベル(図示省略)が添付されている。停電時に発電ユニット100を用いる際には、このラベルを剥がして錠前103を露出させる。そして錠前103をコインや専用鍵等で回すことで錠前103を解錠し、カバー102を取り外す。
発電ユニット100は、カバー102の内側に、カバー102が取り外されたか否かを検出する手段であるカバー検出スイッチ(図2及び図3では図示省略)を備えている。このカバー検出スイッチは、後述するように、停電時に、本実施の形態に係る電源装置の蓄電装置からの電力供給を行うモードへの切り替えを指示するする手段として機能する。なお、以下の説明では、このモードを便宜上「災害モード」と呼ぶものとする。
ユニット本体101には、手動式発電装置110を構成するハンドル111と、発電操作案内用に、アナログメータ又はデジタルメータで構成した回転速度メータ112及び充電量メータ113と、充電状態ランプ114と、出力切替スイッチ115とが設けられている。また、ユニット本体101は、前記蓋体104の内側に、蓄電装置の電力を外部に供給するための交流電源コネクタ116及び直流電源コネクタ117が配置されている。ユニット本体101の内側には、ハンドル111の回転により発電する手動式発電装置110を構成する発電器(図示省略)が収容されている。
次に、図4を参照して、本実施の形態に係る電源装置の回路構成について説明する。図4において後述する各リレーは通常時の状態である。また、各リレー端子のうちノーマリーオン端子及びコモン端子を白丸(○)で表し、ノーマリーオフ端子を黒丸(●)で表している。また図4では、実線は電力伝送用の流れを示し、点線はその他の信号伝送用の流れを示す。
電源装置10は、図4に示すように、蓄電装置121と、降圧回路122と、定電流電源回路123と、整流回路124と、インバータ回路125と、制御装置126とを備えている。電源装置10は、更に、前述した、カバー検出スイッチ127と、手動式発電装置110と、回転速度メータ112と、充電量メータ113と、充電状態ランプ114と、出力切替スイッチ115と、交流電源コネクタ116と、直流電源コネクタ117とを備えている。
蓄電装置121は、例えば電気二重層キャパシタなどの繰り返し充電可能な蓄電池と、該蓄電池の保護回路とを含む。蓄電装置121の出力は直流である。また蓄電装置121は直流電流の印可により充電される。前記保護回路は、蓄電装置121へ充電用電力の供給が継続していても、蓄電池が満充電になったと判断すると充電を停止させる。蓄電池の端子間電圧すなわち蓄電装置121の出力電圧は、充電完了時には約22〜28V程度である。この蓄電装置121の出力電圧について、劣化状態との関係、給電状態との関係、及び、給電制御との関係については後述する。蓄電装置121は、充電量メータ113に接続している。
蓄電装置121の出力は、降圧回路122に接続している。降圧回路122は、蓄電装置121の出力電圧を制御装置126で用いられる所定の電圧まで降下させる。本実施の形態では降圧回路122の出力電圧は5Vとした。降圧回路122の出力は、制御装置126に接続している。また、降圧回路122は、前述の直流電源コネクタ117に接続している。
蓄電装置121の出力は、また、第1リレー131を介してインバータ回路125に接続している。インバータ回路125は、蓄電装置121の直流出力を交流に変換するとともに外部電源と同レベルまで昇圧するDC/AC変換装置である。
インバータ回路125の出力は、第2リレー132のコモン端子に接続している。第2リレー132のノーマリーオフ端子は、前述の交流電源コネクタ116に接続している。第2リレー132のノーマリーオン端子は、第3リレー133のノーマリーオフ端子に接続している。第3リレー133のノーマリーオン端子は、外部電源に接続している。
第3リレー133のコモン端子は、電源装置10の直接の電力供給先である、自動販売機の副制御装置202に接続している。副制御装置202に供給された交流電力は、自動販売機のDC電源回路203に供給される。DC電源回路203は、降圧及びAC/DC変換を行い自動販売機の各機器に直流電力を供給する。供給先としては、自動販売機の主制御装置201、副制御装置202、金銭取扱装置204などが挙げられる。また、副制御装置202は、電源装置10から供給された交流電力を、自動販売機の他の機器に交流電源を供給する。ここで、副制御装置202を介して電力供給される自動販売機の機器は、停電時における自動販売機の動作に必要なものに限定される点に留意されたい。
また、副制御装置202は、電源装置10から供給された交流電力を、電源装置10に出力する。副制御装置202の交流出力は、電源装置10の第4リレー134のコモン端子に接続している。第4リレー134のノーマリーオン端子は、自動販売機の他の機器に交流電源を供給する。ここで、第4リレー134を介して電力供給される自動販売機の機器は、停電時における自動販売機の動作に不要なものである点に留意されたい。例えば、カードリーダ装置などが挙げられる。
また、第4リレー134のノーマリーオン端子は、定電流電源回路123に接続している。定電流電源回路123は、通常時における蓄電装置121の充電用電流を生成する装置であり、降圧及びAC/DC変換を行う。定電流電源回路123の出力は、第5リレー135のノーマリーオン端子に接続している。第5リレー135のコモン端子は蓄電装置121に接続している。
手動式発電装置110の出力は整流回路124に接続している。整流回路124は、停電時における蓄電装置121の充電用電流を生成する装置であり、AC/DC変換を行う。整流回路124の出力は、第5リレー135のノーマリーオフ端子に接続している。また、整流回路124は、回転速度メータ112に接続している。
電源装置10は、自動販売機の主制御装置201と金銭取扱装置204との間で、信号及び電力を伝送する伝送線による接続及び接続解除を制御するための第6リレー136を備えている。
本実施の形態では、電源装置10内において第1リレー131〜第4リレー134及び第6リレー136並びにこれらを接続した回路が、電力供給元及び電力供給先を切替制御可能な給電回路に相当する。
制御装置126には、カバー検出スイッチ127と、充電状態ランプ114と、出力切替スイッチ115とが接続している。制御装置126は、第1リレー131〜第6リレー136の接点状態を制御する。また制御装置126は、外部電源からの電力供給有無を監視・検出する検出部と、蓄電装置121の出力電圧を監視・検出する検出部と、整流回路124の出力電圧を監視・検出する検出部とを備えている。また制御装置126は、自動販売機の主制御装置201と接続しており、停電時の動作である旨の信号(ライフライン信号)を伝送可能になっている。
制御装置126は、演算装置・記憶装置・タイマー・入出力インタフェイスなどを有する周知のマイクロコンピュータを備えている。制御装置126は、前記記憶装置に記憶されているプログラムの実行により動作する。記憶装置には、後述するように、給電開始電圧値と給電停止電圧値も記憶される。
以下に、本実施の形態に係る電源装置の動作について説明する。制御装置126は、外部電源からの電力供給がなされている通常時は、図4に示すように、第1リレー131はオフ状態とし、第2リレー132はノーマリーオン端子をオン状態とし、第3リレー133はノーマリーオン端子をオン状態とし、第4リレー134はオン状態とし、第5リレー135はノーマリーオン端子をオン状態とし、第6リレー136をオン状態とするよう制御する。
これにより、外部電源から供給された交流電力は、第3リレー133を介して自動販売機の副制御装置202に供給される。副制御装置202に供給された交流電力は、直接又はDC電源回路203を介して自動販売機の各機器に供給される。また、副制御装置202に供給された交流電力は、電源装置10の第4リレー134を介して、自動販売機の他の機器に供給される。
さらに、副制御装置202に供給された交流電力は、電源装置10の第4リレー134を介して定電流電源回路123に供給される。そして、定電流電源回路123から出力される直流電力は、第5リレー135を介して蓄電装置121に供給される。これにより、通常時は、蓄電装置121が充電される。なお、前述したように、蓄電装置121は保護回路を内蔵している。この保護回路は、蓄電装置121への電力供給が継続していても、蓄電池が満充電になったと判断すると充電を停止させる。
以上のように、電源装置10は、通常時は、外部電源から供給された電力を自動販売機の各機器に供給するとともに、蓄電装置121を充電するよう給電回路を制御する。
次に、外部電源からの電力供給が停止した場合、すなわち停電時の動作について図5及び図6を参照して説明する。図5は停電時における電源装置の処理フロー、図6は停電時であって且つ給電中における電源装置の回路図である。
制御装置126は、外部電源からの電力供給が停止したことを検出すると、記憶装置の給電開始電圧値を所定の初期値VS0に設定するとともに、給電停止電圧値を所定の初期値VE0に設定する(ステップS1)。ここで、給電開始電圧値の初期値VS0は、通常時において満充電となった蓄電装置121の出力電圧値よりも小さいものとする。また、給電開始電圧値の初期値VS0>給電停止電圧値の初期値VE0である。
制御装置126は、カバー検出スイッチ127によりカバー102が開放されたことを検出することにより、「災害モード」に切り替えられたかを判定する(ステップS2)。そして、「災害モード」に切り替えられると、制御装置126は、給電回路を災害モード中における給電停止状態となるように制御する(ステップS3)。具体的には、制御装置126は、第4リレー134はオフ状態とし、第5リレー135はノーマリーオフ端子をオン状態とし、第6リレー136をオフ状態とするよう制御する。なお、この段階では、第1リレー131、第2リレー132及び第3リレー133は通常時の状態を維持している。
制御装置126は、蓄電装置121の出力電圧が記憶装置に記憶されている給電開始電圧値以上であるかを判定する(ステップS4)。蓄電装置121の出力電圧が給電開始電圧値未満の場合は、手動式発電装置110により蓄電装置121が充電されて、蓄電装置121の出力電圧が給電開始電圧値以上となるまで待つ(ステップS4,S5)。なお、停電前の通常時には蓄電装置121への充電が行われているので、停電直後の初回の給電時には手動式発電装置110による充電は不要であるケースが多い。
蓄電装置121の出力電圧が給電開始電圧値以上となると、制御装置126は、充電状態ランプ114を点灯させ、自動販売機の主制御装置201に対して停電時の動作である旨の信号(ライフライン信号)を送出するとともに、蓄電装置121からの給電を開始するよう給電回路を制御する(ステップS4,S6)。具体的には、制御装置126は、第1リレー131をオン状態にするとともに、第3リレー133のノーマリーオフ端子をオン状態にする(図6参照)。
これにより、蓄電装置121から出力される直流電力は、第1リレー131を介してインバータ回路125に供給される。そして、この直流電力はインバータ回路125により昇圧及びDC/AC変換される。インバータ回路125により変換された交流電力は、第2リレー132及び第3リレー133を介して自動販売機の副制御装置202に供給される。副制御装置202に供給された交流電力は、直接又はDC電源回路203を介して自動販売機の各機器に供給される。ただし、電源装置10の第4リレー134はオフ状態なので、副制御装置202に供給された交流電力は、自動販売機の他の機器へは供給されない。
また、制御装置126は、蓄電装置121からの給電を開始すると、給電停止までの期間で1回、蓄電装置121の出力電圧の降下率を測定する(ステップS7,S8)。なお「降下率」とは単位時間あたりに降下する値(ここでは蓄電装置121の出力電圧値)を意味する。本実施の形態では、降下率の測定のタイミングは、給電開始直後に行っている点に留意されたい。このタイミングで測定を1回のみ行う理由について説明する。本実施の形態では、後述するように、給電開始直後には負荷装置において各種初期処理を行っている。この初期処理期間では負荷装置における電力消費が安定しており、一様な条件のもと1回の測定で正確な降下率の測定が可能になるためである。換言すれば、初期処理後の搬出処理では電力消費が大きくそのタイミングは利用者の操作に依存するため、初期処理後では正確な測定が期待できないからである。そして、制御装置126は、測定結果である出力電圧の降下率に基づき、記憶装置に記憶している給電開始電圧値及び給電停止電圧値を更新する(ステップS9)。具体的には、制御装置126は、出力電圧の降下率が大きいほど、給電開始電圧値が大きく且つ給電停止電圧値が小さくなるように設定する。蓄電装置121の蓄電池が劣化すると、充電可能容量が小さくなるとともに、同一負荷に対して電圧降下率が大きくなる性質がある。本発明は、この性質を利用して、測定した電圧降下率から充電可能容量を推測し、適切な給電開始電圧値及び給電停止電圧値を設定するものである。なお、本実施の形態では、給電期間において降下率の測定を行ったか否かを判定するために、記憶装置に「測定済みフラグ」を設けている。
自動販売機の主制御装置201は、給電が開始されると、前記ライフライン信号を受信しているので、停電時の動作用の各種初期処理を行う。この初期処理は約20秒程度かかる。なお、前述したように、この初期処理期間中は、商品搬出処理など消費電力の大きい処理は行われず、電力消費が安定している点に留意されたい。その後、主制御装置201は、停電時の動作として、必要最低限な販売動作を行う。具体的には、主制御装置201は、外扉3の前面に設けられた販売可能灯を点灯させ、商品選択ボタンの押下を検出すると、対応する商品を搬出するよう動作する。
制御装置126は、蓄電装置121からの給電中、蓄電装置121の出力電圧が記憶装置に記憶されている給電停止電圧値以下であるかを判定する(ステップS10)。蓄電装置121の出力電圧が給電停止電圧値以下となった場合、制御装置126は、充電状態ランプ114を消灯させ、蓄電装置121からの給電を停止するよう給電回路を制御する(ステップS10,S11)。具体的には、制御装置126は、第1リレー131をオン状態にする。また、制御装置126は、記憶装置の「設定済みフラグ」をリセットする。このように給電停止時に記憶装置の「設定済みフラグ」をリセットしているので、次回の給電開始時には降下率の測定及び当該測定に基づく給電開始電圧値及び給電停止電圧値の更新を確実に行うことができる。そして、制御装置126は、処理を前記ステップS4に移して充電が行われるのを待つ。
なお、制御装置126は、停電時の給電中に、出力切替スイッチ115がオンになったことを検出すると、第2リレー132のノーマリーオフ端子をオン状態にする。これにより、インバータ回路125からの交流出力は、交流電源コネクタ116に送られる。
図7に本実施の形態に係る電源装置における蓄電装置の電圧推移の一例を示す。また、比較例として、図8に従来の電源装置における蓄電装置の電圧推移の一例を示す。
まず、比較例としての従来の電源装置について説明する。従来の電源装置は、本願発明とは異なり、給電開始電圧値及び給電停止電圧値がそれぞれ固定である。具体的には、給電開始電圧値は23.7Vであり、給電停止電圧値は22Vである。図8の例では、蓄電装置として、工場出荷時のもの(一点鎖線)、3年経過後のもの(破線)、5年経過後のもの(実線)を用いた。
また、図8の例は、停電発生後に災害モードに切り替え、その後に1回蓄電装置による給電を行ったのちの様子、すなわち2回目の給電時の様子を示す。図8の各グラフは、手動式発電器による充電により電圧が上昇し、所定の給電開始電圧値に到達すると、給電処理を開始している様子を表す。そして、各グラフは、給電開始後であって自動販売機の初期処理期間の後に、商品搬出動作を行っている。各グラフにおいて、給電開始直後に電圧が急激に降下しているのは突入電流のためである。また、各グラフにおける階段状の電圧降下は、商品搬出時には大きな電力が必要なので、その瞬間に電圧が急減に降下していることを表している。
図8の各グラフから、蓄電装置の使用頻度や経年による劣化状態が大きいほど、換言すれば充電可能容量が小さくなるほど、電圧降下率が大きいことが分かる。このため、工場出荷時のもの(一点鎖線)は3回搬出処理を行うことができるが、例えば3年経過後のもの(破線)では1回乃至2回しか搬出処理を行うことができない。さらに、例えば5年経過後のもの(実線)では搬出処理を行う前に、主として初期処理で充電電力を消費してしまうので、1回も搬出処理を行うことができないことが分かる。
図7の例では、図8の従来例と同様に、蓄電装置として、工場出荷時のもの(一点鎖線)、例えば3年経過後のもの(破線)、例えば5年経過後のもの(実線)を用いた。また、図7の例は、図8の従来例と同様に、停電発生後に災害モードに切り替え、その後に1回蓄電装置による給電を行ったのちの様子、すなわち2回目の給電時の様子を示す。
また、図7の例では、給電開始電圧値及び給電停止電圧値の初期値はそれぞれ予め定められており、その値は図8の従来例における固定値と同一である。具体的には、給電開始電圧値の初期値VS0は23.7Vであり、給電停止電圧値の初期値VE0は22Vである。そして、図7の例では、電圧降下率が例えば3年経過後のもの(破線)の電圧降下率以上の場合には、給電停止電圧値を初期値VE0より低い電圧値VE1=21Vに更新する。また、図7の例では、電圧降下率が例えば5年経過後のもの(実線)の電圧降下率以上の場合には、給電開始電圧値を初期値VS0より高い電圧値VS1=24.2Vに更新する。
図7の各グラフから分かるように、本実施の形態に係る電源装置では、工場出荷時のもの(一点鎖線)は、図8の従来例と同様に、3回搬出処理を行うことができるが、また、例えば3年経過後のもの(破線)は、5回搬出することができる。さらに、例えば5年経過後のもの(実線)は、4回搬出することができる。すなわち、本実施の形態に係る電源装置10では、蓄電装置121の劣化状態が大きくなっても、従来のものと比較して、給電可能期間を確保することができる。
このように、本実施の形態に係る電源装置10によれば、蓄電装置121の出力電圧の降下率に基づき、蓄電装置121の蓄電池の充電可能容量を推定する。そして、出力電圧の降下率に基づき、給電開始電圧及び給電停止電圧が更新されるので、蓄電装置121の劣化状態に応じて適切な給電可能期間を確保することができる。
以上本発明の一実施の形態について詳述したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施の形態では、電圧降下率に基づいて、給電開始電圧値を初期値VS0と電圧値VS1の2段階に切り替える様にしたが、3段階以上に切り替える様にしてもよい。また、上記実施の形態では、電圧降下率に基づいて給電開始電圧値を所定の電圧値VS1に切り替えるようにしているが、現在の給電開始電圧値に所定の値を加算して又は所定の係数を乗じることにより新たな給電開始電圧値を設定するようにしてもよい。また、電圧降下率に対して所定の関数を用いて給電開始電圧値を算出して設定するようにしてもよい。給電停止電圧値についても同様である。
また、上記実施の形態では、給電開始後、負荷装置における初期処理期間内に1回のみ降下率の測定を行っているが、初期処理期間内において例えば所定期間ごとなど複数回、降下率の測定を行ってもよい。この場合、測定のたびに測定値に基づき給電開始電圧値や給電停止電圧値を更新してもよい。また、複数の測定値から統計的手法により平均値・最大値・最小値など降下率の統計値を算出し、この算出した統計値に基づき給電開始電圧値や給電停止電圧値を更新してもよい。後者の場合は、負荷装置において初期処理期間が存在しないような場合や、初期処理期間が存在していても当該期間中で電力消費量が安定しない場合などに有効である。
また、上記実施の形態では、充電に用いる電力供給元として発電器について説明したが、外部バッテリを電力供給元としてもよいし、発電器と外部バッテリを組み合わせてもよい。また、上記実施の形態では、充電で用いる発電装置として手回式発電装置を用いたが、太陽光発電装置や風力発電装置など他の発電装置を用いてもよいし、複数種類の発電装置を組み合わせて用いるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、電源装置の適用先として自動販売機について説明したが、他の機器であっても本発明に係る電源装置を適用することができる。例えば、非常灯や、無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)や、各種装置に付帯する非常用電源装置などが挙げられる。
1…自動販売機
10…電源装置
100…発電ユニット
110…手動式発電装置
112…回転速度メータ
113…充電量メータ
114…充電状態ランプ
115…出力切替スイッチ
121…蓄電装置
122…降圧回路
123…定電流電源回路
124…整流回路
125…インバータ回路
126…制御装置
127…カバー検出スイッチ
131〜136…リレー
201…主制御装置
202…副制御装置

Claims (7)

  1. 繰り返し充電可能な蓄電装置と、前記蓄電装置を充電する充電装置と、接続された負荷装置に対して前記蓄電装置に充電された電力を給電する給電回路と、前記給電回路を制御する制御装置とを備えた電源装置であって、
    前記制御装置は、給電開始電圧値と給電停止電圧値とを記憶する記憶手段を備え、前記蓄電装置の出力電圧が前記給電開始電圧値以上の場合に給電を開始するとともに前記蓄電装置の出力電圧が前記給電停止電圧値以下の場合に給電を停止するよう前記給電回路を制御し、さらに、給電中における前記蓄電装置の出力電圧の降下率を測定するとともに、測定した降下率に基づき前記記憶手段に記憶されている給電開始電圧値又は給電停止電圧値の少なくとも一方を更新する
    ことを特徴とする電源装置。
  2. 前記制御装置は、前記出力電圧の降下率が大きいほど前記記憶手段に記憶されている給電停止電圧値として小さい値を設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 前記制御装置は、前記出力電圧の降下率が大きいほど前記記憶手段に記憶されている給電開始電圧値として大きい値を設定する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の電源装置。
  4. 前記制御装置は、前記出力電圧の降下率を給電開始から給電停止までの期間で少なくとも1回測定する
    ことを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の電源装置。
  5. 前記制御装置は、前記出力電圧の降下率を測定すると測定済みであることを示すフラグを前記記憶装置に記憶し、出力電圧が給電停止電圧値以下になると前記記憶装置から前記フラグを消去する
    ことを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の電源装置。
  6. 前記負荷装置は、自動販売機を構成する機器である
    ことを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載の電源装置。
  7. 前記請求項1乃至5何れか1項記載の電源装置を備えた
    ことを特徴とする自動販売機。
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