JP2019169995A - メス型コネクタ、ケーブル接続構造およびケーブル接続構造の製造方法 - Google Patents

メス型コネクタ、ケーブル接続構造およびケーブル接続構造の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ケーブル接続構造を安定的に固定することができる技術を提供する。【解決手段】電力ケーブルの端末に設けられオス型端子を有するオス型コネクタと接続されるメス型コネクタであって、オス型端子と接続されるメス型端子と、メス型端子の外周を覆うように設けられる筒状のブッシングと、ブッシングに外嵌されるフランジと、ブッシングの軸方向に沿ってフランジに装着され、オス型コネクタが挿入されたときに、弾性力を利用してオス型コネクタを連結固定する連結筒ユニットと、を有し、フランジは、ブッシングが軸方向に貫通して挿入されるブッシング挿入穴と、ブッシング挿入穴の径方向に拡径した鍔部と、鍔部に開設され、所定の固定箇所に該フランジをネジ締結するボルトが挿入されるボルト挿入孔と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、メス型コネクタ、ケーブル接続構造およびケーブル接続構造の製造方法に関する。
所定のメス型コネクタと、電力ケーブルの端末に設けられるオス型コネクタと、をワンタッチで連結固定することができるケーブル接続構造が開発されている(例えば、特許文献1)。
特開平7−126579号公報
本発明の目的は、ケーブル接続構造を安定的に固定することができる技術を提供することである。
本発明の一態様によれば、
電力ケーブルの端末に設けられオス型端子を有するオス型コネクタと接続されるメス型コネクタであって、
前記オス型端子と接続されるメス型端子と、
前記メス型端子の外周を覆うように設けられる筒状のブッシングと、
前記ブッシングに外嵌されるフランジと、
前記ブッシングの軸方向に沿って前記フランジに装着され、前記オス型コネクタが挿入されたときに、弾性力を利用して前記オス型コネクタを連結固定する連結筒ユニットと、
を有し、
前記フランジは、
前記ブッシングが軸方向に貫通して挿入されるブッシング挿入穴と、
前記ブッシング挿入穴の径方向に拡径した鍔部と、
前記鍔部に開設され、所定の固定箇所に該フランジをネジ締結するボルトが挿入されるボルト挿入孔と、
を有する
メス型コネクタが提供される。
本発明の他の態様によれば、
電力ケーブルの端末に設けられオス型端子を有するオス型コネクタと接続されるメス型コネクタであって、
前記オス型端子と接続されるメス型端子と、
前記メス型端子の外周を覆うように設けられる筒状のブッシングと、
前記ブッシングに外嵌されるフランジと、
一部が前記フランジと一体に設けられ、前記オス型コネクタが挿入されたときに、弾性力を利用して前記オス型コネクタを連結固定する連結筒ユニットと、
を有し、
前記フランジは、
前記ブッシングの径方向に拡径した鍔部と、
前記鍔部に開設され、所定の固定箇所に該フランジをネジ締結するボルトが挿入されるボルト挿入孔と、
を有し、
前記ボルト挿入孔は、前記ボルトが前記ボルト挿入孔に挿入されたときに、前記ブッシングの軸方向から見て、前記ボルトが前記連結筒ユニットと重ならないよう配置される
メス型コネクタが提供される。
本発明の更に他の態様によれば、
メス型コネクタと、電力ケーブルの端末に設けられオス型端子を有するオス型コネクタと、を接続するケーブル接続構造であって、
前記メス型コネクタは、
前記オス型端子と接続されるメス型端子と、
前記メス型端子の外周を覆うように設けられる筒状のブッシングと、
前記ブッシングに外嵌されるフランジと、
前記ブッシングの軸方向に沿って前記フランジに装着され、前記オス型コネクタが挿入されたときに、弾性力を利用して前記オス型コネクタを連結固定する連結筒ユニットと、
を有し、
前記フランジは、
前記ブッシングが軸方向に貫通して挿入されるブッシング挿入穴と、
前記ブッシング挿入穴の径方向に拡径した鍔部と、
前記鍔部に開設され、前記メス型コネクタの所定の固定箇所に該フランジをネジ締結するボルトが挿入されるボルト挿入孔と、
を有する
ケーブル接続構造が提供される。
本発明の更に他の態様によれば、
ケーブル接続構造の製造方法であって、
電力ケーブルの端末に設けられオス型端子を有するオス型コネクタを準備する工程と、
前記オス型端子と接続されるメス型端子と、前記メス型端子の外周を覆うように設けられる筒状のブッシングと、前記ブッシングに外嵌されるフランジと、前記ブッシングの軸方向に沿って前記フランジに装着される連結筒ユニットと、を有するメス型コネクタを準備する工程と、
前記オス型コネクタを前記連結筒ユニット内に挿入し、弾性力を利用して前記オス型コネクタを前記連結筒ユニットに連結固定する工程と、
を有し、
前記メス型コネクタを準備する工程は、
前記フランジとして、前記ブッシングが軸方向に貫通して挿入されるブッシング挿入穴と、前記ブッシング挿入穴の径方向に拡径した鍔部と、前記鍔部に開設されるボルト挿入孔と、を有する部材を準備する工程と、
前記ブッシング挿入穴内に前記ブッシングを挿入し、前記フランジを前記ブッシングに外嵌させた状態で、前記ボルト挿入孔内にボルトを挿入し、所定の固定箇所に前記フランジをネジ締結する工程と、
を有する
ケーブル接続構造の製造方法が提供される。
本発明によれば、ケーブル接続構造を安定的に固定することができる。
本発明の第1実施形態に係るオス型コネクタの軸方向に沿った片側断面図である。 本発明の第1実施形態に係るメス型コネクタの軸方向に沿った片側断面図である。 本発明の第1実施形態に係るケーブル接続構造の一部を拡大した片側断面図である。 本発明の第2実施形態に係るメス型コネクタの軸方向に沿った片側断面図である。
<発明者の得た知見>
まず、発明者の得た知見について説明する。
ここで、電線が架線される配電設備等において、何らかの理由によって、工事が必要となることがある。この際、配電設備等の工事対象区域を迂回するように、所定のバイパス機材が設けられる。このような工法は、バイパス工法と呼ばれている。
バイパス工法で用いられるバイパス機材は、例えば、開閉器や電源等の電力機器と、電線に接続される電力ケーブル(バイパスケーブルともいう)と、を有する。このようなバイパス機材においては、例えば、電力機器側にメス型コネクタが設けられ、一方で、電力ケーブルの端末にオス型コネクタが設けられる。当該メス型コネクタとオス型コネクタとが接続されることで、所定のケーブル接続構造が形成される。
従来では、バイパス機材におけるケーブル接続構造において、オス型コネクタのネジ付き袋ナットを、メス型コネクタに対して螺合させることで、メス型コネクタとオス型コネクタとを接続していた。しかしながら、この構造では、現場での作業に時間がかかり、作業性が悪かった。
そこで、近年では、上述のケーブル接続構造において、メス型コネクタとオス型コネクタとをワンタッチで連結固定することができるワンタッチ機構(後述の連結筒ユニット)を適用することが望まれている。ワンタッチ機構を適用することにより、現場での作業時間を短縮化し、作業性を向上させることができる。
しかしながら、バイパス機材のうちの電力機器は工事用車両等に搭載されることが多いため、車両の振動に起因して当該ケーブル接続構造が不安定となる可能性があった。このため、バイパス工事を安定的に継続することが困難となるおそれがあった。
本発明は、発明者が見出した上記新規課題に基づくものである。
<本発明の第1実施形態>
(1)オス型コネクタ(プラグ端末)
本発明の第1実施形態に係るメス型コネクタを説明するにあたり、まず、メス型コネクタに接続されるオス型コネクタについて、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るオス型コネクタの軸方向に沿った断面図である。なお、図1のうち、一点鎖線よりも上側が断面図であり、下側側が正面図である。
なお、本明細書において、電力ケーブル100等の「軸方向」とは、電力ケーブル100等の中心軸の方向のことをいい、場合によっては、電力ケーブル100等の長手方向と言い換えることができる。また、電力ケーブル100等の「径方向」とは、電力ケーブル100等の軸方向に垂直な方向のことをいい、場合によっては、電力ケーブル100等の短手方向と言い換えることができる。また、電力ケーブル100等の「周方向」とは、電力ケーブル100等の外周に沿った方向のことをいう。なお、電力ケーブル100以外の構成要素においても(例えば、柱状体や筒状体として構成されている部材、孔および穴等においても)、「軸方向」「径方向」および「周方向」との用語を用いることがある。
図1に示すように、本実施形態のオス型コネクタ10は、例えば、電力ケーブル100の端末に設けられ、オス型端子110と、ロックリング112と、絶縁筒120と、半導電性テープ126と、自己融着テープ128と、ゴム保護カバー130と、オス側スリーブ140と、を有している。なお、オス型コネクタ10において、メス型コネクタ20と接続される側を「先端」側とし、その反対側を「基端」側(後端、または電力ケーブル100延在側)とする。
(電力ケーブル)
電力ケーブル100は、例えば、電線に接続されるバイパスケーブルとして構成されている。電力ケーブル100は、例えば、ケーブル導体101と、ケーブル絶縁層102と、ケーブル遮蔽層103と、ケーブルシース104と、を有している。ケーブル導体101は、複数の導体素線(例えば銅線)を螺旋状に撚り合せることにより構成されている。
電力ケーブル100は、例えば、先端から軸方向に段階的に剥がされている(いわゆる段剥ぎされている)。すなわち、ケーブル導体101、ケーブル絶縁層102およびケーブル遮蔽層103は、電力ケーブル100の先端側からこの順で露出している。
(オス型端子)
オス型端子110は、例えば、ケーブル導体101と後述のメス型端子210とを電気的および機械的に中継する柱状金属部材として構成されている。具体的には、オス型端子110は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、またはアルミニウム合金のいずれかからなっている。オス型端子110の基端側には、導体挿入孔(符号不図示)が設けられている。オス型端子110は、導体挿入孔内にケーブル導体101が挿入された状態で、該ケーブル導体101と圧縮接続されている。一方で、オス型端子110の先端側は、後述のメス型端子210内に挿入可能に構成され、先端に行くにつれて徐々に縮径している。
(絶縁筒)
絶縁筒120は、例えば、段剥ぎされた電力ケーブル100の周辺の絶縁性を確保するよう構成されている。具体的には、例えば、絶縁筒120は、段剥ぎされた電力ケーブル100の外周を覆うように設けられている。なお、絶縁筒120の内周面と電力ケーブル100との間に所定のスペーサ(符号)が介在していてもよい。絶縁筒120内には、ロックリング112によりオス型端子110が固定されている。また、絶縁筒120は、例えば、内部半導電層(符号不図示)と、絶縁層(符号不図示)と、外部半導電層(符号不図示)と、を有し、これらが一体として筒状にモールド成形されることにより構成されている。内部半導電層および外部半導電層はそれぞれ半導電性のゴムからなり、絶縁層は絶縁性のゴムからなっている。内部半導電層は、ケーブル導体101の露出部とオス型端子110の一部と(すなわち高圧部)を覆うように設けられている。これにより、高圧部の電界集中を抑制することができる。絶縁層は、内部半導電層を覆うとともに、オス型端子110の先端からケーブル絶縁層102の露出部までを覆うように設けられている。また、絶縁層の基端側は、テーパ形状を有しており、すなわち、絶縁層は、基端側から先端側に向かう方向に徐々に拡径している。絶縁層の基端側のテーパ部120aには、ケーブル遮蔽層103と接続するように、半導電性テープ126が巻回されている。これにより、いわゆるストレスコーンが形成されている。半導電性テープ126の外周には、さらに自己融着テープ128が巻回されている。自己融着テープ128により半導電性テープ126の剥離を抑制することができる。さらに、絶縁筒120の基端側のテーパ部120aには、ゴム保護カバー130が被せられている。ゴム保護カバー130は、自己融着テープ128を覆っている。これにより、自己融着テープ128の剥離を抑制することができる。一方で、外部半導電層は、絶縁層の先端側で且つ後述のオス側スリーブ140と重なる位置に、絶縁層の外周を覆うように設けられている。これにより、絶縁層の外周における電界不正を抑制することができる。以上のように絶縁筒120が構成されていることにより、段剥ぎされた電力ケーブル100の周辺の絶縁性を確保しつつ、電界を緩和することができる。
(オス側スリーブ)
オス側スリーブ140は、例えば、後述のメス型コネクタ20と係合する係合部材として構成されている。具体的には、オス側スリーブ140は、例えば、筒状金属部材として構成されており、絶縁筒120の先端側の外周を囲むように設けられている。なお、オス側スリーブ140は、例えば、電力ケーブル100を引っ張ったときに絶縁筒120から外れないように該絶縁筒120に対して固定されている。
また、オス側スリーブ140の先端側の外周には、該外周の全体に亘って、例えば、オス側嵌合溝140aが設けられている。オス側嵌合溝140aの断面形状は、例えば、円弧状となっている。当該オス側嵌合溝140aには、後述のメス型コネクタ20のボール320が嵌合することとなる。
なお、オス型コネクタ10を使用しないときには、該オス型コネクタ10の先端に、所定の保護キャップ190が被せられる。
以上のように構成されるオス型コネクタ10では、例えば、オス側スリーブ140の外径、オス側嵌合溝140aの位置、オス側嵌合溝140aの幅等の寸法が、所定の規格で定められる。該オス型コネクタ10は、本実施形態だけでなく、後述の第2実施形態においても同様に用いられる。
(2)メス型コネクタ
次に、本実施形態のメス型コネクタについて、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係るメス型コネクタの軸方向に沿った断面図である。なお、図2のうち、一点鎖線よりも上側が断面図であり、下側側が正面図である。
図2に示すように、本実施形態のメス型コネクタ20は、例えば、開閉器等の電力機器90側に設けられ、メス型端子210と、ブッシング220と、フランジ230と、連結筒ユニット(連結筒機構、ワンタッチ機構、ワンタッチユニット)30と、を有している。なお、メス型コネクタ20において、オス型コネクタ10と接続される側を「先端」側とし、その反対側を「基端」側とする。
(メス型端子)
メス型端子210は、例えば、電力機器90側の所定の配線と上述のオス型端子110とを電気的および機械的に中継する柱状金属部材として構成されている。具体的には、メス型端子210は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、またはアルミニウム合金のいずれかからなっている。メス型端子210の先端側には、端子挿入孔(符号不図示)が設けられている。後述の連結筒ユニット30内にオス型コネクタ10が挿入されたときに、メス型端子210の端子挿入孔内に、オス型端子110が嵌入されるようになっている。一方で、メス型端子210の基端側には、電力機器90側の配線が接続される外ネジ(符号不図示)が設けられている。
(ブッシング)
ブッシング220は、例えば、メス型端子210を支持するとともに、該メス型端子210の周辺の絶縁性を確保するよう構成されている。具体的には、ブッシング220は、例えば、筒状に構成され、絶縁性のゴムからなっている。また、ブッシング220は、例えば、メス型端子210の外周面に密着し、メス型端子210の外周を覆うように設けられている。また、ブッシング220は、中心軸がメス型端子210の中心軸と一致するように配置されている。
ブッシング220は、例えば、先端側から軸方向の中間位置に向かうにつれて段階的に拡径している。ブッシング220の軸方向の中間位置には、径方向に拡径したブッシング鍔部220aが設けられている。ブッシング鍔部220aは、電力機器90の壁面の所定位置に設けられた開口(符号不図示)に該ブッシング220が挿入されたときに、クッション材(符号不図示)を介して電力機器90の壁面に対して当接するようになっている。
なお、例えば、ブッシング220の先端側の外周面には、導電性塗料(不図示)が塗布されている。これにより、ブッシング220が電気的に遮蔽されている。
(フランジ)
フランジ230は、例えば、ブッシング220に外嵌され(ブッシング220の外周に嵌められ)、該ブッシング220を電力機器90側に固定するよう構成されている。具体的には、フランジ230は、例えば、略筒状金属部材として構成され、ブッシング挿入穴231と、筒状部232と、鍔部(フランジ鍔部)234と、を有している。
ブッシング挿入穴231は、例えば、中心軸がフランジ230の中心軸と一致し、且つ、該フランジ230を軸方向に貫通するように開設されている。ブッシング挿入穴231内には、ブッシング220が軸方向に貫通して挿入される。
筒状部232は、例えば、ブッシング220のうちブッシング鍔部220aよりも先端側に対して所定のパッキンを介して外嵌されるよう構成されている。また、筒状部232の基端側は、ブッシング220のブッシング鍔部220aに対して所定のパッキンを介して当接するようになっている。また、筒状部232の外周面には、例えば、後述の連結筒ユニット30が螺合する外ネジ232aが設けられている。
鍔部234は、例えば、筒状部232よりもブッシング挿入穴231の径方向に拡径している。鍔部234は、ブッシング220を電力機器90側に固定する固定部分となる。鍔部234の特徴については、詳細を後述する。
(連結筒ユニット)
連結筒ユニット30は、例えば、ブッシング220の軸方向に沿ってフランジ230に装着され、弾性力を利用してオス型コネクタ10をワンタッチで連結固定するよう構成されている。なお、ここでいう「弾性力を利用して」とは、例えば、弾性力によって変動する嵌合機構を用いることを意味している。
具体的には、本実施形態の連結筒ユニット30は、例えば、固定スリーブ310と、ボール320と、スライドスリーブ330と、内側バネ部332と、袋ナット340と、外側バネ部342と、を有している。
固定スリーブ310は、例えば、筒状金属部材として構成され、連結筒ユニット30の位置を決定し、且つ、その剛性を確保するベース部材となっている。本実施形態の固定スリーブ310は、フランジ230と別体として設けられている。固定スリーブ310の基端側の内周面には、例えば、内ネジ310aが設けられている。固定スリーブ310は、該内ネジ310aがフランジ230の外ネジ232aに螺合することで、中心軸がブッシング220の中心軸およびメス型端子210の中心軸のそれぞれと一致した状態で、ブッシング220の軸方向に沿ってフランジ230に連結されている。また、固定スリーブ310の側面を貫通するように、ボール挿入孔310bが設けられている。また、固定スリーブ310のボール挿入孔310bよりも先端側には、該固定スリーブ310の全周に亘って、後述の袋ナット340の脱落を抑制するストッパ310cが設けられている。一方で、固定スリーブ310の基端側には、無頭ネジ250が螺合して挿入されるネジ貫通穴(不図示)が開設されている。
ボール320は、上述の固定スリーブ310のボール挿入孔310b内に設けられている。ボール320は、例えば、鋼球(金属球)からなっている。ボール320は、連結筒ユニット30がオス型コネクタ10と連結されたときの引張力に耐えうる剛性を有している。ボール320の直径は、例えば、固定スリーブ310の厚さよりも大きく、ボール挿入孔310bの内径よりも若干小さい。つまり、ボール320は、ボール挿入孔310b内を固定スリーブ310の厚さ方向に移動可能であり、固定スリーブ310の内側に突出したり、固定スリーブ310の外側に突出したりすることができるようになっている。
スライドスリーブ330は、例えば、筒状金属部材として構成され、固定スリーブ310の内径よりも若干小さい外径を有している。スライドスリーブ330は、固定スリーブ310に内嵌され、該固定スリーブ310の軸方向に沿って摺動可能に設けられている。
内側バネ部332は、例えば、コイルバネとして構成され、フランジ230の一部(筒状部232)に外嵌されている。内側バネ部332は、フランジ230の筒状部232と固定スリーブ310の間に介在している。内側バネ部332の軸方向の一端(基端)は、例えば、フランジ230のうち筒状部232の所定の係止部(符号不図示)に係止されている。一方で、内側バネ部332の軸方向の他端(先端)は、例えば、固定スリーブ310の軸方向に沿ってフランジ230から離れる方向にスライドスリーブ330を弾性的に付勢している(弾性的に押し出す力を付与している)。
袋ナット340は、例えば、先端側が若干縮径した略筒状金属部材として構成されている。袋ナット340の縮径部(符号不図示)は、固定スリーブ310の外径よりも若干大きい内径を有している。袋ナット340は、固定スリーブ310に外嵌され、該固定スリーブ310の軸方向に沿って摺動可能に設けられている。袋ナット340の縮径部の内周面には、上述のボール320が嵌合するメス側嵌合溝340aが設けられている。メス側嵌合溝340aは、袋ナット340の内周面の全体に亘って設けられている。また、袋ナット340の基端側には、無頭ネジ250が嵌合するネジ嵌合溝(符号不図示)が設けられている。
外側バネ部342は、例えば、コイルバネとして構成され、固定スリーブ310に外嵌されている。外側バネ部342は、固定スリーブ310と袋ナット340との間の隙間に介在している。外側バネ部342の軸方向の一端(基端)は、例えば、固定スリーブ310の所定の係止部(符号不図示)に係止されている。一方で、外側バネ部342の他端(先端)は、例えば、固定スリーブ310の軸方向に沿ってフランジ230から離れる方向に袋ナット340の縮径部を弾性的に付勢している。
連結筒ユニット30がフランジ230に装着されるとき、固定スリーブ310のネジ貫通穴内に無頭ネジ250が螺合される。無頭ネジ250は、フランジ230の外周面に突き当たるまで挿入される。これにより、固定スリーブ310の周方向の回転を抑制し、該固定スリーブ310がフランジ230から外れることを抑制することができる。
ここで、連結筒ユニット30の機構について説明する。
図2に示すように、連結筒ユニット30内にオス型コネクタ10が挿入されていないとき(すなわち通常時)には、スライドスリーブ330は、内側バネ部332の弾性力によってフランジ230から離れる方向(固定スリーブ310の先端側)に押し出され、固定スリーブ310のボール挿入孔310bと重なるように配置されている。これにより、スライドスリーブ330は、ボール320が固定スリーブ310よりも径方向の内側に突出することを規制している。
また、このとき、袋ナット340は、外側バネ部342の弾性力に反してフランジ230の鍔部234側に配置されている。これにより、袋ナット340は、メス側嵌合溝340a内にボール320が嵌合されることで、固定スリーブ310の軸方向に沿った摺動が規制されている。
これに対し、図3を用い、連結筒ユニット30内にオス型コネクタ10が挿入されるときについて説明する。図3は、本実施形態に係るケーブル接続構造の一部を拡大した片側断面図である。なお、図3のうち、一点鎖線よりも上側が断面図であり、下側側が正面図である。
図3に示すように、連結筒ユニット30内にオス型コネクタ10が挿入されるとき、オス型端子110の先端側は、メス型端子210の端子挿入孔内に挿入される。これにより、オス型端子110とメス型端子210とが接続される。
スライドスリーブ330は、オス型コネクタ10の当接によって内側バネ部332の弾性力に反してフランジ230の鍔部234側に移動する。これにより、スライドスリーブ330は、固定スリーブ310のボール挿入孔310bからずれるよう配置される。その結果、スライドスリーブ330は、ボール320が固定スリーブ310よりも径方向の内側に突出することを許容する。
また、このとき、袋ナット340は、メス側嵌合溝340aからボール320が外れることで、固定スリーブ310の軸方向に沿ってフランジ230から離れる方向に移動し、ストッパ310cによって係止される。これにより、袋ナット340は、ボール320を固定スリーブ310の径方向の内側に向けて押さえつけることで、ボール320が固定スリーブ310よりも径方向の外側に突出することを規制する。
これらの結果、ボール320は、固定スリーブ310よりも径方向の内側に突出し、オス型コネクタ10のオス側嵌合溝140a内に嵌合することで、オス型コネクタ10を連結固定することができる。
なお、このとき、袋ナット340のネジ嵌合溝は、無頭ネジ250から外れる。袋ナット340は固定スリーブ310の周方向に回転され、袋ナット340のネジ嵌合溝は無頭ネジ250からずれて配置される。これにより、無頭ネジ250によって、袋ナット340がフランジ230の鍔部234側に誤って移動することを規制することができる。
以上のようにして、連結筒ユニット30は、オス型端子110とメス型端子210とが接続された状態で、弾性力を利用してオス型コネクタ10をワンタッチで連結固定するようになっている。
(フランジの固定態様)
ここで、電力機器90側へのフランジ230の固定態様について説明する。
本実施形態では、フランジ230の鍔部234には、例えば、ボルト挿入孔234aが開設されている。ボルト挿入孔234a内には、ボルト240が挿入される。これにより、所定の固定箇所にフランジ230をネジ締結することができる。なお、所定の固定箇所とは、例えば、電力機器90の壁面に開設されたネジ穴920等である。所定の固定箇所にフランジ230をネジ締結することで、フランジ230を介してブッシング220を電力機器90側に固定することができる。その結果、オス型コネクタ10とメス型コネクタ20とが接続されたケーブル接続構造40を安定的に固定することができる。
また、本実施形態では、ボルト挿入孔234aは、例えば、ボルト240がボルト挿入孔234a内に挿入され、且つ、連結筒ユニット30がフランジ230に装着されたときに、ブッシング220の軸方向から見て、ボルト240が連結筒ユニット30と重ならないよう配置されている。言い換えれば、ボルト挿入孔234aと連結筒ユニット30とは、ブッシング挿入穴231の径方向に離間されている。これにより、ボルト240と連結筒ユニット30とが相互に干渉することを抑制することができる。
また、本実施形態では、ボルト挿入孔234aは、例えば、鍔部234に複数開設されている。ボルト挿入孔234aの数は、例えば、3つまたは4つである。複数のボルト挿入孔234aのそれぞれ、ブッシング挿入穴231の中心から径方向に均等な距離で配置されている。また、複数のボルト挿入孔234aは、ブッシング挿入穴231の周方向に均等な間隔で配置されている。このようなボルト挿入孔234aの配置により、フランジ230をバランスよくネジ締結することができる。
(3)ケーブル接続構造
次に、本実施形態のケーブル接続構造について、図3を用いて説明する。
図3に示すように、本実施形態のケーブル接続構造40は、例えば、電力機器90側に設けられるメス型コネクタ20と、電力ケーブル100の端末に設けられるオス型コネクタ10と、を接続するよう構成されている。
オス型コネクタ10は、連結筒ユニット30内に挿入されている。オス型端子110の先端側は、メス型端子210の端子挿入孔内に挿入されている。
連結筒ユニット30は、弾性力を利用してオス型コネクタ10をワンタッチで連結固定している。具体的には、上述のように、連結筒ユニット30内にオス型コネクタ10が挿入されることによって、スライドスリーブ330と袋ナット340とは、固定スリーブ310の軸方向に相反する方向に移動している。これにより、ボール320は、オス型コネクタ10のオス側嵌合溝140a内に嵌合することで、オス型コネクタ10を連結固定している。
メス型コネクタ20のフランジ230は、ボルト挿入孔234a内にボルト240が挿入されることで、所定の固定箇所にネジ締結されている。
以上により、本実施形態のケーブル接続構造40が構成されている。
(4)ケーブル接続構造の製造方法(ケーブル接続方法)
次に、図1〜図3を用い、本実施形態のケーブル接続構造の製造方法について説明する。以下、ステップを「S」と略す。
(S100:オス型コネクタ準備工程(オス型コネクタ形成工程))
まず、図1に示すように、本実施形態のオス型コネクタ10を準備する。
具体的には、電力ケーブル100を段剥ぎする。電力ケーブル100を段剥ぎしたら、予め電力ケーブル100にゴム保護カバー130などを挿通させておく。また、このとき、ケーブル導体101とオス型端子110とを圧縮接続する。オス型端子110を接続したら、絶縁筒120内に所定のスペーサ(符号不図示)を介して電力ケーブル100を挿入し、該絶縁筒120内にロックリング112によりオス型端子110を固定する。絶縁筒120内に電力ケーブル100を挿入したら、絶縁筒120の基端側のテーパ部120aに半導電性テープ126を巻回し、半導電性テープ126の外周に自己融着テープ128を巻回する。自己融着テープ128を巻回したら、絶縁筒120の基端側のテーパ部120aにゴム保護カバー130を被せる。ゴム保護カバー130を被せたら、オス側スリーブ140を絶縁筒120に対して固定する。以上により、オス型コネクタ10が形成される。
(S200:メス型コネクタ準備工程(メス型コネクタ形成工程))
一方で、図2に示すように、本実施形態のメス型コネクタ20を準備する。メス型コネクタ準備工程S200は、例えば、部材準備工程S210と、フランジ締結工程S220と、連結筒ユニット装着工程S230と、を有している。
(S210:部材準備工程)
メス型コネクタ20を構成するメス型端子210、ブッシング220、フランジ230、および連結筒ユニット30を準備する。
このとき、本実施形態では、フランジ230として、ブッシング220が軸方向に貫通して挿入されるブッシング挿入穴231と、ブッシング挿入穴231の径方向に拡径した鍔部234と、鍔部234に開設されるボルト挿入孔234aと、を有する部材を準備する。
さらに、このとき、本実施形態では、例えば、ボルト240がボルト挿入孔234a内に挿入され、且つ、連結筒ユニット30がフランジ230に装着されたときに、ブッシング220の軸方向から見て、ボルト240が連結筒ユニット30と重ならないように、ボルト挿入孔234aを配置する。
(S220:フランジ締結工程)
メス型コネクタ20を構成する各部材を準備したら、フランジ230のブッシング挿入穴231内にブッシング220を挿入し、フランジ230をブッシング220に外嵌させる。このとき、筒状部232の基端側を、ブッシング220のブッシング鍔部220aに対して所定のパッキンを介して当接させる。
フランジ230をブッシング220に外嵌させたら、この状態で、フランジ230のボルト挿入孔234a内にボルト240を挿入し、電力機器90の所定の固定箇所にフランジ230をネジ締結する。これにより、フランジ230を介してブッシング220を電力機器90側に固定することができる。
(S230:連結筒ユニット装着工程)
フランジ230をネジ締結したら、ブッシング220の軸方向に沿って連結筒ユニット30をフランジ230に装着する。このとき、連結筒ユニット30の固定スリーブ310の内ネジ310aをフランジ230の外ネジ232aに螺合させる。これにより、固定スリーブ310の中心軸をブッシング220の中心軸およびメス型端子210の中心軸のそれぞれと一致させた状態で、ブッシング220の軸方向に沿って連結筒ユニット30をフランジ230に連結することができる。
連結筒ユニット30をフランジ230に装着したら、固定スリーブ310のネジ貫通穴内に無頭ネジ250を螺合させ、該無頭ネジ250をフランジ230の外周面に突き当たるまで挿入する。これにより、固定スリーブ310の周方向の回転を抑制する。
以上により、本実施形態のメス型コネクタ20が形成される。
(S300:連結固定工程)
オス型コネクタ10およびメス型コネクタ20を準備したら、オス型コネクタ10を連結筒ユニット30内に挿入し、弾性力を利用してオス型コネクタ10を連結筒ユニット30に連結固定する。このときの連結筒ユニット30の機構の動作については、上述したとおりである。
以上により、本実施形態のケーブル接続構造40が製造される。
(5)本実施形態に係る効果
本実施形態によれば、以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
(a)本実施形態では、フランジ230の鍔部234には、ボルト挿入孔234aが開設されている。ボルト挿入孔234a内には、ボルト240が挿入される。これにより、所定の固定箇所にフランジ230をネジ締結することができる。所定の固定箇所にフランジ230をネジ締結することで、フランジ230を介してブッシング220を所定の固定箇所に固定することができる。その結果、オス型コネクタ10とメス型コネクタ20とが接続されたケーブル接続構造40を安定的に固定することができる。
例えば、本実施形態のケーブル接続構造40を有するバイパス機材が工事用車両に搭載され、車両の振動が生じていたとしても、上述のようにケーブル接続構造40を安定的に固定することで、電力機器90等の所定の固定箇所からのケーブル接続構造40の脱離を抑制することができる。これにより、バイパス工事を安定的に継続することが可能となる。
(b)本実施形態では、ボルト挿入孔234aは、例えば、ボルト240がボルト挿入孔234a内に挿入され、且つ、連結筒ユニット30がフランジ230に装着されたときに、ブッシング220の軸方向から見て、ボルト240が連結筒ユニット30と重ならないよう配置されている。これにより、ボルト挿入孔234a内にボルト240を挿入しフランジ230をネジ締結するフランジ締結工程S220と、連結筒ユニット30をフランジ230に装着する連結筒ユニット装着工程S230と、のうち、どちらの工程を先に行ったとしても、ボルト240と連結筒ユニット30とが相互に干渉することを抑制することができる。その結果、現場での工程順によらず、作業性を向上させることができる。
<本発明の第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
(1)第2実施形態に関して発明者が得た知見
ここで、従来のケーブル接続構造、すなわち、オス型コネクタのネジ付き袋ナットをメス型コネクタに対して螺合させる構造において、電力機器等の所定の固定箇所にフランジをネジ締結するよう構成する場合が考えられる。この場合、例えば、ケーブル接続構造を小型化する観点から、フランジをネジ締結するボルトが挿入される複数のボルト挿入孔は、それぞれ、ブッシング挿入穴に近い位置に配置される。電力機器側には、該複数のボルト挿入孔のそれぞれに対応する位置に複数のネジ穴が開設されるため、複数のネジ穴のピッチが狭くなる。
このような従来のケーブル接続構造では、設置安定性を向上することはできるものの、上述のネジ付き袋ナットに起因した作業性の低下が懸念される。このため、フランジをネジ締結可能な構成を維持しつつ、ネジ付き袋ナットを有する従来のケーブル接続構造から、連結筒ユニットを有する新規なケーブル接続構造に置き換えることが求められると考えられる。
しかしながら、電力機器側では、上述のように、従来のケーブル接続構造に対応して、複数のネジ穴のピッチが狭くなっている。これに対し、連結筒ユニットを有するケーブル接続構造では、複数のスリーブを有する連結筒ユニットの構造に起因して、連結筒ユニットの外径が、従来のネジ穴のピッチよりも大きくなる。
このため、従来のケーブル接続構造に対応して開設された既存のネジ穴の配置を変更することなく、従来のケーブル接続構造から、連結筒ユニットを有するケーブル接続構造に置き換えようとすると、既存のネジ穴に挿入されるボルトと、連結筒ユニットとが相互に干渉してしまう可能性があった。その結果、従来のケーブル接続構造から、連結筒ユニットを有するケーブル接続構造に置き換えることが困難となる可能性があった。
以下の第2実施形態は、発明者が見出した上記新規課題に基づくものである。
本実施形態では、メス型コネクタ20のボルト挿入孔234aの配置が第1実施形態と異なる。以下、上述の実施形態と異なる要素についてのみ説明し、上述の実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
(2)メス型コネクタ
本実施形態に係るメス型コネクタについて、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態に係るメス型コネクタの軸方向に沿った片側断面図である。
図4に示すように、本実施形態では、ボルト挿入孔234aは、例えば、ボルト240がボルト挿入孔234a内に挿入され、且つ、連結筒ユニット30がフランジ230に装着されたときに、ブッシング220の軸方向から見て、ボルト240の少なくとも一部が連結筒ユニット30と重なるよう配置されている。これにより、ボルト挿入孔234aをブッシング挿入穴231に近づけることができる。
なお、フランジ230の外ネジ232aは、例えば、ボルト240がボルト挿入孔234a内に挿入され、且つ、連結筒ユニット30がフランジ230に装着されたときに、ブッシング220の軸方向にボルト240と干渉しない位置に、連結筒ユニット30の内ネジ310aが螺合するよう構成されている。
さらに、本実施形態では、ボルト挿入孔234aは、例えば、ボルト240がボルト挿入孔234a内に挿入され、且つ、連結筒ユニット30がフランジ230に装着されたときに、ブッシング220の軸方向から見て、ボルト240の一部が連結筒ユニット30と重なる一方で、ボルト240の他部が連結筒ユニット30よりも外側に露出するよう配置されている。これにより、フランジ230に連結筒ユニット30が装着されていたとしても、ボルト240の位置を確認することができる。
さらに、本実施形態では、ボルト挿入孔234aは、例えば、ボルト240がボルト挿入孔234a内に挿入され、且つ、連結筒ユニット30がフランジ230に装着されたときに、ブッシング220の軸方向から見て、ボルト240の中心軸が連結筒ユニット30の外周面と一致するよう配置されている。これにより、フランジ230において、ブッシング挿入穴231とボルト挿入孔234aとの間の距離を一定以上に確保することができる。その結果、フランジ230の剛性を確保することができる。また、ボルト240の中心軸を連結筒ユニット30の外周面と一致させることで、ボルト240のうち、連結筒ユニット30と重なる領域と、連結筒ユニット30よりも外側に露出する領域と、を略均等にすることができる。これにより、後述のボルト240の脱落抑制性と、ボルト240の位置視認性とを両立することができる。
(3)ケーブル接続構造
次に、本実施形態に係るケーブル接続構造について説明する。
本実施形態に係るケーブル接続構造40は、メス型コネクタ20のボルト挿入孔234aの配置が異なる点を除いて、上述の第1実施形態に係るケーブル接続構造40と同様である。
すなわち、本実施形態では、オス型コネクタ10および連結筒ユニット30を、それぞれ、第1実施形態のオス型コネクタ10および連結筒ユニット30と全く同じものを用いることができる。本実施形態の連結筒ユニット30の機構では、メス型コネクタ20のボルト挿入孔234aの配置が異なることに起因した影響がなく、第1実施形態の連結筒ユニット30の連結筒ユニット30の機構と同様に機能させることができる。
(4)ケーブル接続構造の製造方法
次に、本実施形態に係るケーブル接続構造の製造方法について説明する。
(S200:メス型コネクタ準備工程)
本実施形態では、部材準備工程S210のうち、フランジ230を準備する工程において、例えば、ボルト240がボルト挿入孔234a内に挿入され、且つ、連結筒ユニット30がフランジ230に装着されたときに、ブッシング220の軸方向から見て、ボルト240の少なくとも一部が連結筒ユニット30と重なるように、ボルト挿入孔234aを配置する。
ここで、本実施形態では、上述のように、ブッシング220の軸方向から見て、ボルト240の少なくとも一部が連結筒ユニット30と重なることとなるため、フランジ締結工程S220よりも前に連結筒ユニット装着工程S230を行うと、連結筒ユニット30がボルト240と干渉してしまい、フランジ230をネジ締結することができない。
そこで、本実施形態では、フランジ締結工程S220の後に連結筒ユニット装着工程S230を行う。これにより、連結筒ユニット30とボルト240との相互の干渉を抑制することができる。
本実施形態の他の工程は、第1実施形態と同様である。
(5)本実施形態に係る効果
(a)本実施形態では、ボルト挿入孔234aは、ボルト240がボルト挿入孔234a内に挿入され、且つ、連結筒ユニット30がフランジ230に装着されたときに、ブッシング220の軸方向から見て、ボルト240の少なくとも一部が連結筒ユニット30と重なるよう配置されている。これにより、ボルト挿入孔234aをブッシング挿入穴231に近づけることができる。ボルト挿入孔234aをブッシング挿入穴231に近づけることで、フランジ230の外径を小さくすることができる。その結果、メス型コネクタ20を小型化することができ、すなわち、ケーブル接続構造40全体を小型化することができる。
(b)本実施形態では、ボルト挿入孔234aをブッシング挿入穴231に近づけることで、電力機器90側において、ネジ付き袋ナットを有する従来のケーブル接続構造に対応して、複数のネジ穴のピッチが狭くなっている場合であっても、電力機器90側の既存のネジ穴の配置を変更することなく、従来のケーブル接続構造から、本実施形態の連結筒ユニット30を有するケーブル接続構造40に容易に置き換えることができる。つまり、ケーブル接続構造40の設置安定性を向上させつつ、互換性を向上させることができる。
(c)連結筒ユニット30がフランジ230に装着されたときに、ブッシング220の軸方向から見て、ボルト240の少なくとも一部を連結筒ユニット30と重ならせることで、電力機器90等が搭載される車両の振動に起因してボルト240が緩んだ際に、ボルト240の頭部を連結筒ユニット30に係止させることができる。これにより、たとえ車両の振動に起因してケーブル接続構造40が振動したとしても、ボルト240の脱落を抑制することができる。その結果、ケーブル接続構造40の設置安定性を、第1実施形態よりもさらに向上させることができる。
<本発明の他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
上述の実施形態では、メス型コネクタ20が電力機器90側に設けられる場合について説明したが、メス型コネクタ20は、電力機器90以外のものに設けられていてもよい。
上述の実施形態では、連結筒ユニット30が上述した機構を有している場合について説明したが、連結筒ユニット30の機構は、上述の機構に限られない。連結筒ユニット30は、少なくとも弾性力を利用してオス型コネクタ10を連結するよう構成されていれば、上述の機構以外の機構を有していてもよい。
上述の実施形態では、ボルト240が連結筒ユニット30と重ならないよう、メス型コネクタ20のボルト挿入孔234aが配置されており、且つ、連結筒ユニット30の固定スリーブ310がフランジ230と別体として設けられている場合について説明したが、ボルト240が連結筒ユニット30と重ならないよう、メス型コネクタ20のボルト挿入孔234aが配置されているのであれば、連結筒ユニット30の一部(例えば固定スリーブ310)がフランジ230と一体に設けられていてもよい。これにより、現場でのメス型コネクタ準備工程S200に係る作業性を向上させることができる。
上述の実施形態では、製造方法の一例を説明したが、製造方法における各工程の順番は、可能な限り入れ替えても良い。
上述の実施形態では、例えば、フランジ締結工程S220の後に連結筒ユニット装着工程S230を行う場合について説明したが、ボルト240が連結筒ユニット30と重ならないよう、メス型コネクタ20のボルト挿入孔234aが配置されているのであれば、フランジ締結工程S220よりも前に連結筒ユニット装着工程S230を行ってもよい。
上述の第2実施形態では、メス型コネクタ20のボルト挿入孔234aは、ボルト240の一部が連結筒ユニット30と重なる一方で、ボルト240の他部が連結筒ユニット30よりも外側に露出するよう配置されている場合について説明したが、メス型コネクタ20のボルト挿入孔234aは、ボルト240の全体が連結筒ユニット30と重なるよう配置されていてもよい。
<本発明の好ましい態様>
以下、本発明の好ましい態様を付記する。
(付記1)
電力ケーブルの端末に設けられオス型端子を有するオス型コネクタと接続されるメス型コネクタであって、
前記オス型端子と接続されるメス型端子と、
前記メス型端子の外周を覆うように設けられる筒状のブッシングと、
前記ブッシングに外嵌されるフランジと、
前記ブッシングの軸方向に沿って前記フランジに装着され、前記オス型コネクタが挿入されたときに、弾性力を利用して前記オス型コネクタを連結固定する連結筒ユニットと、
を有し、
前記フランジは、
前記ブッシングが軸方向に貫通して挿入されるブッシング挿入穴と、
前記ブッシング挿入穴の径方向に拡径した鍔部と、
前記鍔部に開設され、所定の固定箇所に該フランジをネジ締結するボルトが挿入されるボルト挿入孔と、
を有する
メス型コネクタ。
(付記2)
前記ボルト挿入孔は、前記ボルトが該ボルト挿入孔内に挿入され、且つ、前記連結筒ユニットが前記フランジに装着されたときに、前記ブッシングの軸方向から見て、前記ボルトの少なくとも一部が前記連結筒ユニットと重なるよう配置される
付記1に記載のメス型コネクタ。
(付記3)
前記ボルト挿入孔は、前記ボルトが該ボルト挿入孔内に挿入され、且つ、前記連結筒ユニットが前記フランジに装着されたときに、前記ブッシングの軸方向から見て、前記ボルトの一部が前記連結筒ユニットと重なる一方で、前記ボルトの他部が前記連結筒ユニットよりも外側に露出するよう配置される
付記2に記載のメス型コネクタ。
(付記4)
前記ボルト挿入孔は、前記ボルトが該ボルト挿入孔内に挿入され、且つ、前記連結筒ユニットが前記フランジに装着されたときに、前記ブッシングの軸方向から見て、前記ボルトの中心軸が前記連結筒ユニットの外周面と一致するよう配置される
付記2又は3に記載のメス型コネクタ。
(付記5)
前記ボルト挿入孔は、前記ボルトが該ボルト挿入孔内に挿入され、且つ、前記連結筒ユニットが前記フランジに装着されたときに、前記ブッシングの軸方向から見て、前記ボルトが前記連結筒ユニットと重ならないよう配置される
付記1に記載のメス型コネクタ。
(付記6)
前記連結筒ユニットは、
前記ブッシングの軸方向に沿って前記フランジに連結され、ボール挿入孔が側面を貫通するように設けられる固定スリーブと、
前記ボール挿入孔内に設けられるボールと、
前記固定スリーブに内嵌され、該固定スリーブの軸方向に沿って摺動可能に設けられるスライドスリーブと、
前記フランジの一部に外嵌され、一端が前記フランジに係止され、他端が前記固定スリーブの軸方向に沿って前記フランジから離れる方向に前記スライドスリーブを弾性的に付勢する内側バネ部と、
前記固定スリーブに外嵌され、該固定スリーブの軸方向に沿って摺動可能に設けられ、前記ボールが嵌合するメス側嵌合溝が内周面に設けられる袋ナットと、
前記固定スリーブの一部に外嵌され、一端が前記固定スリーブに係止され、他端が前記固定スリーブの軸方向に沿って前記フランジから離れる方向に前記袋ナットを弾性的に付勢する外側バネ部と、
を有する
付記1〜5のいずれか1つに記載のメス型コネクタ。
(付記7)
前記連結筒ユニット内に前記オス型コネクタが挿入されていないときに、
前記スライドスリーブは、前記内側バネ部の弾性力によって前記固定スリーブの前記ボール挿入孔と重なるよう配置され、前記ボールが前記固定スリーブよりも径方向の内側に突出することを規制し、
前記袋ナットは、前記外側バネ部の弾性力に反して前記フランジの前記鍔部側に配置され、前記メス側嵌合溝内に前記ボールが嵌合されることで、前記固定スリーブの軸方向に沿った摺動が規制されるよう構成される
付記6に記載のメス型コネクタ。
(付記8)
前記連結筒ユニット内に前記オス型コネクタが挿入されるときに、
前記スライドスリーブは、前記オス型コネクタの当接によって前記内側バネ部の弾性力に反して前記フランジの前記鍔部側に移動することで、前記固定スリーブの前記ボール挿入孔からずれるよう配置され、前記ボールが前記固定スリーブよりも径方向の内側に突出することを許容し、
前記袋ナットは、前記メス側嵌合溝から前記ボールが外れることで、前記固定スリーブの軸方向に沿って前記フランジから離れる方向に移動し、前記ボールが前記固定スリーブよりも径方向の外側に突出することを規制し、
前記ボールは、前記オス型コネクタが有するオス側嵌合溝内に嵌合することで、前記オス型コネクタを連結固定する
付記6又は7に記載のメス型コネクタ。
(付記9)
電力ケーブルの端末に設けられオス型端子を有するオス型コネクタと接続されるメス型コネクタであって、
前記オス型端子と接続されるメス型端子と、
前記メス型端子の外周を覆うように設けられる筒状のブッシングと、
前記ブッシングに外嵌されるフランジと、
一部が前記フランジと一体に設けられ、前記オス型コネクタが挿入されたときに、弾性力を利用して前記オス型コネクタを連結固定する連結筒ユニットと、
を有し、
前記フランジは、
前記ブッシングの径方向に拡径した鍔部と、
前記鍔部に開設され、所定の固定箇所に該フランジをネジ締結するボルトが挿入されるボルト挿入孔と、
を有し、
前記ボルト挿入孔は、前記ボルトが前記ボルト挿入孔に挿入されたときに、前記ブッシングの軸方向から見て、前記ボルトが前記連結筒ユニットと重ならないよう配置される
メス型コネクタ。
(付記10)
メス型コネクタと、電力ケーブルの端末に設けられオス型端子を有するオス型コネクタと、を接続するケーブル接続構造であって、
前記メス型コネクタは、
前記オス型端子と接続されるメス型端子と、
前記メス型端子の外周を覆うように設けられる筒状のブッシングと、
前記ブッシングに外嵌されるフランジと、
前記ブッシングの軸方向に沿って前記フランジに装着され、前記オス型コネクタが挿入されたときに、弾性力を利用して前記オス型コネクタを連結固定する連結筒ユニットと、
を有し、
前記フランジは、
前記ブッシングが軸方向に貫通して挿入されるブッシング挿入穴と、
前記ブッシング挿入穴の径方向に拡径した鍔部と、
前記鍔部に開設され、前記メス型コネクタの所定の固定箇所に該フランジをネジ締結するボルトが挿入されるボルト挿入孔と、
を有する
ケーブル接続構造。
(付記11)
ケーブル接続構造の製造方法であって、
電力ケーブルの端末に設けられオス型端子を有するオス型コネクタを準備する工程と、
前記オス型端子と接続されるメス型端子と、前記メス型端子の外周を覆うように設けられる筒状のブッシングと、前記ブッシングに外嵌されるフランジと、前記ブッシングの軸方向に沿って前記フランジに装着される連結筒ユニットと、を有するメス型コネクタを準備する工程と、
前記オス型コネクタを前記連結筒ユニット内に挿入し、弾性力を利用して前記オス型コネクタを前記連結筒ユニットに連結固定する工程と、
を有し、
前記メス型コネクタを準備する工程は、
前記フランジとして、前記ブッシングが軸方向に貫通して挿入されるブッシング挿入穴と、前記ブッシング挿入穴の径方向に拡径した鍔部と、前記鍔部に開設されるボルト挿入孔と、を有する部材を準備する工程と、
前記ブッシング挿入穴内に前記ブッシングを挿入し、前記フランジを前記ブッシングに外嵌させた状態で、前記ボルト挿入孔内にボルトを挿入し、所定の固定箇所に前記フランジをネジ締結する工程と、
を有する
ケーブル接続構造の製造方法。
(付記12)
前記フランジを準備する工程では、
前記ボルトが該ボルト挿入孔内に挿入され、且つ、前記連結筒ユニットが前記フランジに装着されたときに、前記ブッシングの軸方向から見て、前記ボルトの少なくとも一部が前記連結筒ユニットと重なるように、前記ボルト挿入孔を配置し、
前記メス型コネクタを準備する工程では、
前記フランジをネジ締結する工程の後に、前記連結筒ユニットを前記フランジに装着する工程を行う
付記11に記載のケーブル接続構造の製造方法。
10 オス型コネクタ
20 メス型コネクタ
30 連結筒ユニット
40 ケーブル接続構造
90 電力機器
100 電力ケーブル
101 ケーブル導体
102 ケーブル絶縁層
103 ケーブル遮蔽層
104 ケーブルシース
110 オス型端子
112 ロックリング
120 絶縁筒
120a テーパ部
126 半導電性テープ
128 自己融着テープ
130 ゴム保護カバー
140 オス側スリーブ
140a オス側嵌合溝
190 保護キャップ
210 メス型端子
220 ブッシング
220a ブッシング鍔部
230 フランジ
231 ブッシング挿入穴
232 筒状部
232a 外ネジ
234 鍔部
234a ボルト挿入孔
240 ボルト
250 無頭ネジ
310 固定スリーブ
310a 内ネジ
310b ボール挿入孔
310c ストッパ
320 ボール
330 スライドスリーブ
332 内側バネ部
340 袋ナット
340a メス側嵌合溝
342 外側バネ部
920 ネジ穴

Claims (6)

  1. 電力ケーブルの端末に設けられオス型端子を有するオス型コネクタと接続されるメス型コネクタであって、
    前記オス型端子と接続されるメス型端子と、
    前記メス型端子の外周を覆うように設けられる筒状のブッシングと、
    前記ブッシングに外嵌されるフランジと、
    前記ブッシングの軸方向に沿って前記フランジに装着され、前記オス型コネクタが挿入されたときに、弾性力を利用して前記オス型コネクタを連結固定する連結筒ユニットと、
    を有し、
    前記フランジは、
    前記ブッシングが軸方向に貫通して挿入されるブッシング挿入穴と、
    前記ブッシング挿入穴の径方向に拡径した鍔部と、
    前記鍔部に開設され、所定の固定箇所に該フランジをネジ締結するボルトが挿入されるボルト挿入孔と、
    を有する
    メス型コネクタ。
  2. 前記ボルト挿入孔は、前記ボルトが該ボルト挿入孔内に挿入され、且つ、前記連結筒ユニットが前記フランジに装着されたときに、前記ブッシングの軸方向から見て、前記ボルトの少なくとも一部が前記連結筒ユニットと重なるよう配置される
    請求項1に記載のメス型コネクタ。
  3. 前記ボルト挿入孔は、前記ボルトが該ボルト挿入孔内に挿入され、且つ、前記連結筒ユニットが前記フランジに装着されたときに、前記ブッシングの軸方向から見て、前記ボルトが前記連結筒ユニットと重ならないよう配置される
    請求項1に記載のメス型コネクタ。
  4. 電力ケーブルの端末に設けられオス型端子を有するオス型コネクタと接続されるメス型コネクタであって、
    前記オス型端子と接続されるメス型端子と、
    前記メス型端子の外周を覆うように設けられる筒状のブッシングと、
    前記ブッシングに外嵌されるフランジと、
    一部が前記フランジと一体に設けられ、前記オス型コネクタが挿入されたときに、弾性力を利用して前記オス型コネクタを連結固定する連結筒ユニットと、
    を有し、
    前記フランジは、
    前記ブッシングの径方向に拡径した鍔部と、
    前記鍔部に開設され、所定の固定箇所に該フランジをネジ締結するボルトが挿入されるボルト挿入孔と、
    を有し、
    前記ボルト挿入孔は、前記ボルトが前記ボルト挿入孔に挿入されたときに、前記ブッシングの軸方向から見て、前記ボルトが前記連結筒ユニットと重ならないよう配置される
    メス型コネクタ。
  5. メス型コネクタと、電力ケーブルの端末に設けられオス型端子を有するオス型コネクタと、を接続するケーブル接続構造であって、
    前記メス型コネクタは、
    前記オス型端子と接続されるメス型端子と、
    前記メス型端子の外周を覆うように設けられる筒状のブッシングと、
    前記ブッシングに外嵌されるフランジと、
    前記ブッシングの軸方向に沿って前記フランジに装着され、前記オス型コネクタが挿入されたときに、弾性力を利用して前記オス型コネクタを連結固定する連結筒ユニットと、
    を有し、
    前記フランジは、
    前記ブッシングが軸方向に貫通して挿入されるブッシング挿入穴と、
    前記ブッシング挿入穴の径方向に拡径した鍔部と、
    前記鍔部に開設され、前記メス型コネクタの所定の固定箇所に該フランジをネジ締結するボルトが挿入されるボルト挿入孔と、
    を有する
    ケーブル接続構造。
  6. ケーブル接続構造の製造方法であって、
    電力ケーブルの端末に設けられオス型端子を有するオス型コネクタを準備する工程と、
    前記オス型端子と接続されるメス型端子と、前記メス型端子の外周を覆うように設けられる筒状のブッシングと、前記ブッシングに外嵌されるフランジと、前記ブッシングの軸方向に沿って前記フランジに装着される連結筒ユニットと、を有するメス型コネクタを準備する工程と、
    前記オス型コネクタを前記連結筒ユニット内に挿入し、弾性力を利用して前記オス型コネクタを前記連結筒ユニットに連結固定する工程と、
    を有し、
    前記メス型コネクタを準備する工程は、
    前記フランジとして、前記ブッシングが軸方向に貫通して挿入されるブッシング挿入穴と、前記ブッシング挿入穴の径方向に拡径した鍔部と、前記鍔部に開設されるボルト挿入孔と、を有する部材を準備する工程と、
    前記ブッシング挿入穴内に前記ブッシングを挿入し、前記フランジを前記ブッシングに外嵌させた状態で、前記ボルト挿入孔内にボルトを挿入し、所定の固定箇所に前記フランジをネジ締結する工程と、
    を有する
    ケーブル接続構造の製造方法。
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