JP2019169834A - スピーカ保護装置 - Google Patents

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中尾 早人
Hayato Nakao
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Abstract

【課題】スピーカの振動要素の物理的破損を確実に防止する技術を提供する。【解決手段】スピーカ保護装置5は、スピーカ2が有する振動要素10の中心軸方向における基準位置からの変位量を取得する変位量取得部40と、変位量に基づいて、音響信号を増幅する増幅器3における増幅率を補正する増幅率補正部41と、を備える。増幅率補正部41は、変位量の絶対値が大きくなるにつれて増幅係数を小さくすることで、変位量の絶対値が大きくなるにつれて増幅率が小さくなるように増幅率を補正する。【選択図】図1

Description

本発明は、スピーカ保護装置に関する。
特許文献1は、スピーカがその定格を超える電力で駆動させることを防止する技術を開示している。具体的には、音響信号を増幅する出力増幅器の出力電力をモニタリングし、出力電力が一定時間以上継続して定格を超えた場合、音量を制限するようにしている。
特開2005−286546号公報
ところで、一般的なスピーカにおいては、許容入力が規定されている。許容入力とは、それ以上のワット数の信号をスピーカに入力すると、スピーカの振動要素の物理的破損を招く虞のあるワット数である。
スピーカを一般住宅内で使用する分には上記許容入力を意識する必要はないが、例えば、音楽スタジオに設置されているスピーカはその許容入力付近で駆動されることが稀ではない。そして、後者の場合において、スピーカに入力される信号をモニタリングして制御しても、スピーカの振動要素の物理的破損を回避できない場合があった。
本発明の目的は、スピーカの振動要素の物理的破損を確実に防止する技術を提供することにある。
本発明の一実施形態によれば、スピーカが有する振動要素の中心軸方向における基準位置からの変位量を取得する変位量取得部と、前記変位量に基づいて、音響信号を増幅する増幅器における増幅率を補正する増幅率補正部と、を備え、前記増幅率補正部は、前記変位量の絶対値が大きくなるにつれて前記増幅率が小さくなるように前記増幅率を補正する、スピーカ保護装置が提供される。
本発明によれば、スピーカの振動要素の基準位置からの変位量を直接的に観測して対処することで、スピーカの振動要素の物理的破損を確実に防止することができる。
音響システムの全体概略図である。(第1実施形態) スピーカ保護方法の制御フローである。(第1実施形態) 補正係数の演算フローである。(第1実施形態) 変位量と補正係数との関係を示すグラフである。(第1実施形態) 変位量と補正係数との関係を示すグラフである。(第2実施形態)
(第1実施形態)
以下、図1から図4を参照して、第1実施形態を説明する。図1は、音響システム1の全体概略図である。
図1に示すように、音響システム1は、スピーカ2と、増幅器3と、レーザ変位計4と、スピーカ保護装置5と、を備えている。
(スピーカ2)
スピーカ2は、入力された音響信号を再生するものである。スピーカ2は、振動要素10と、振動要素10に磁力を与える磁気回路11と、振動要素10を保持して磁気回路11と結合するフレーム12と、を備えている。
磁気回路11は、永久磁石20と、プレート21と、ポールピース22と、から構成されている。
振動要素10は、振動板30と、ボイスコイル31と、ボビン32と、エッジ33と、ダンパ34と、を備えている。振動要素10は、少なくとも、振動板30とボイスコイル31を含む。
振動板30は、正面視した形状が円形であって、ボイスコイル31からの振動を受けて音波を放射するものである。振動板30は、ドーム部30aとコーン部30bを含む。
ボイスコイル31は、音響信号が給電されることで磁気回路11と反応してスピーカ2の中心軸方向に振動し、この振動を振動板30に伝えるものである。ボイスコイル31は、ボビン32に形成されている。ボイスコイル31は、磁気回路11の間隙部分に配置されている。また、ボビン32の一端は、振動板30に接着等により接続されている。以下、単に「中心軸」と記載した場合、スピーカ2の中心軸を意味するものとする。
エッジ33は、振動板30をフレーム12に支持する凸断面形状の部材である。エッジ33の径方向内方の端部は振動板30の径方向外方の端部に接着剤等により接続される。エッジ33の径方向外方の端部はフレーム12に接着等により固定されている。
ダンパ34は、ボイスコイル31の振動を減衰するものである。ダンパ34の径方向内方の端部はボビン32に接着等により接続される。ダンパ34の径方向外方の端部はフレーム12に接着等により固定されている。
(増幅器3)
増幅器3は、外部機器から出力された音響信号を所望の増幅率にて増幅してスピーカ2に出力するものである。増幅器3の増幅率は、ユーザーがボリュームを操作することで自在に設定される。
(レーザ変位計4)
レーザ変位計4は、変位量測定器の一具体例である。レーザ変位計4は、スピーカ2が有する振動要素10の中心軸方向における基準位置からの変位量を測定し、測定結果をスピーカ保護装置5に出力する。なお、レーザ変位計4は、超音波変位計に代えることができる。なお、以下、「基準位置」とは、例えば、スピーカ2の非駆動時における振動要素10の位置である。「基準位置」は、他にも、磁気回路11又はフレーム12に含まれる特定の部位の位置としてもよい。本実施形態では、レーザ変位計4は、振動板30の中心軸方向における基準位置からの変位量を測定している。しかし、これに代えて、レーザ変位計4は、例えば、ボイスコイル31やボビン32、エッジ33、ダンパ34など、振動要素10を構成する他の部分の中心軸方向における基準位置からの変位量を測定するようにしてもよい。
(スピーカ保護装置5)
スピーカ保護装置5は、スピーカ2の振動要素10の変位量が過大となることで振動要素10が物理的に破損してしまうのを防止するための装置である。スピーカ保護装置5は、中央演算処理器としてのCPU(Central Processing Unit)と、読み書き自由のRAM(Random Access Memory)、読み出し専用のROM(Read Only Memory)を備えている。そして、CPUがROMに記憶されているプログラムを読み出して実行することで、プログラムは、CPUなどのハードウェアを、変位量取得部40、増幅率補正部41、表示器制御部42、として機能させる。また、スピーカ保護装置5は、更に、表示器43を備えている。本実施形態では、変位量取得部40、増幅率補正部41、表示器制御部42は、ソフトウェアにより実現しているがハードウェアで実現してもよい。
変位量取得部40は、レーザ変位計4から、スピーカ2が有する振動要素10の中心軸方向における基準位置からの変位量を取得する。
増幅率補正部41は、変位量取得部40が取得した変位量に基づいて、増幅係数を算出し、音響信号を増幅する増幅器3における増幅率を上記増幅係数により補正する。一例として、増幅率補正部41は、算出した補正係数を補正指令として増幅器3に出力することで、増幅器3における増幅率を補正する。
表示器制御部42は、増幅率補正部41が算出した増幅係数に基づいて表示器43の点灯動作を制御する。
表示器43は、例えば、発光ダイオードにより構成される。
次に、図2を参照して、スピーカ保護装置5の動作フローを説明する。図2に示す一連の動作フローは、例えば、0.1ms毎に実行される。即ち、音響信号が100Hzの正弦波と仮定すると、1/4周期内に音響信号が最大振幅値に到達し得る。1/4周期は、2.5msである。従って、2.5msの25分の1程度である0.1ms毎に上記動作フローを実行することが一例として挙げられる。
S100:
先ず、変位量取得部40は、レーザ変位計4から、スピーカ2が有する振動要素10の中心軸方向における基準位置からの変位量を取得する。
S110−S120:
次に、増幅率補正部41が、変位量取得部40が取得した変位量に基づいて増幅係数を演算し(S110)、演算した増幅係数に基づいて、音響信号を増幅する増幅器3における増幅率を補正する(S120)。ここで、増幅係数は、例えば、0から1までの数値である。増幅率補正部41は、例えばユーザーがボリューム操作により入力した増幅器3の増幅率に上記増幅係数を乗算することで、増幅器3の増幅率が小さくなるように増幅器3の増幅率を補正する。増幅係数が0の場合、増幅器3の増幅率も0となる。増幅係数が1の場合、増幅器3の増幅率はユーザーがボリューム操作により入力した増幅率そのものとなる。増幅率補正部41における増幅係数の演算方法は、後述する。
S130―S150:
次に、表示器制御部42は、増幅率補正部41が算出した増幅係数に基づいて、表示器43の点灯動作を制御する。具体的には、表示器制御部42は、増幅係数が1未満の場合(S130:YES)、表示器43を点灯させることで(S140)、現在増幅率抑制モードであることをユーザーに報知する。一方、表示器制御部42は、増幅係数が1未満でない場合(S130:NO)、即ち、増幅係数が1である場合(S130:NO)、表示器43を消灯させることで(S150)、現在増幅率抑制モードではない通常動作モードであることをユーザーに報知する。
次に、図2のS110に示した増幅率補正部41における増幅係数の演算を、図3及び図4を参照して詳細に説明する。図3は、増幅率補正部41における増幅係数の演算フローである。図4は、変位量と補正係数との関係を示すグラフである。
S200:
先ず、振動要素10が放音方向に変位した場合とその反対方向に変位した場合とで変位量の符号が異なってくる。従って、増幅率補正部41は、計算の便宜上、変位量を変位量の絶対値とする。以降、単に変位量と記載した場合は、変位量の絶対値を意味するものとする。
S210−S220:
次に、増幅率補正部41は、変位量が第1の変位量未満であるか判定し(S210)、変位量が第1の変位量未満である場合(S210:YES)、図4に示すように補正係数を1として(S220)、処理を終了する。変位量が第1の変位量未満でない場合(S210:NO)、処理をS230に進める。ここで、第1の変位量は、スピーカ2に許容入力に相当する信号が入力された場合の最大の変位量に設定することが好ましい。なぜなら、許容入力とは、許容入力未満の信号であれば、長時間スピーカ2に供給してもスピーカ2の振動要素10が物理的に破損することがないことが保障されているからである。即ち、スピーカ2の入力が許容入力未満であれば、増幅器3の増幅率を補正する必要がないので、補正係数を1とすることが好ましい。
S230−S240:
次に、増幅率補正部41は、変位量が第2の変位量未満であるか判定し(S230)、変位量が第2の変位量未満である場合(S230:YES)、補正係数を変位量と第1の変位量と第2の変位量に基づいて算出し(S240)、処理を終了する。本実施形態では、下記式(1)により、補正係数を算出する。なお、下記式(1)において、Kは補正係数を意味し、Dは変位量を意味し、D1は第1の変位量を意味し、D2は第2の変位量を意味する。第2の変位量D2は、第1の変位量D1よりも大きい値である。
Figure 2019169834
上記式(1)によれば、図4に示すように、変位量Dが第1の変位量D1以上であり第2の変位量D2未満であるとき、補正係数Kは、変位量Dが大きくなるにつれて小さくなる。具体的には、補正係数Kは、変位量Dが大きくなるのに比例して小さくなる。これによれば、変位量が過大となるのを防止することができるので、振動要素10の物理的な破損を防止することができる。また、これによれば、補正係数Kをステップ状に変動させる場合と比較して、増幅率の補正が開始したことが気づかれ難い。
なお、言うまでもなく、S230において変位量が第2の変位量未満である場合(S230:YES)とは、変位量が第1の変位量以上であり(S210:NO)、第2の変位量未満である(S230:YES)ことを意味している。増幅率補正部41は、変位量が第2の変位量未満でない場合(S230:NO)、処理をS250に進める。
S250:
増幅率補正部41は、変位量が第2の変位量未満でない場合(S230:NO)、即ち、変位量が第2の変位量以上である場合(S230:NO)、補正係数をゼロにし(S250)、処理を終了する。ここで、第2の変位量は、スピーカ2に最大入力に相当する信号が入力された場合の最大の変位量に設定することが好ましい。なぜなら、最大入力とは、一瞬でも最大入力の信号がスピーカ2に供給されたら、スピーカ2の振動要素10が物理的に破損する値だからである。即ち、スピーカ2の入力が最大入力以上となった場合、すぐさま補正係数をゼロとすることで増幅器3の増幅率をゼロに補正し、スピーカ2を保護することが好ましい。
以上に、第1実施形態を説明したが、上記第1実施形態は以下の特徴を有する。
即ち、例えば、図1に示すように、スピーカ保護装置5は、スピーカ2が有する振動要素10の中心軸方向における基準位置からの変位量を取得する変位量取得部40と、変位量に基づいて、音響信号を増幅する増幅器3における増幅率を補正する増幅率補正部41と、を備える。以上の構成によれば、スピーカ2の振動要素10の変位量を直接的に観測して対処することで、スピーカ2の振動要素10の物理的破損を確実に防止することができる。
また、例えば、図4に示すように、増幅率補正部41は、変位量の絶対値が大きくなるにつれて増幅係数を小さくすることで、変位量の絶対値が大きくなるにつれて増幅率が小さくなるように増幅率を補正する。以上の構成によれば、変位量の大小に応じて増幅率の補正の強度を適切に調整することができる。
また、例えば、図4に示すように、増幅率補正部41は、変位量の絶対値が大きくなるのに比例して増幅係数を小さくすることで、変位量の絶対値が大きくなるのに比例して増幅率が小さくなるように増幅率を補正する。以上の構成によれば、変位量の大小に応じて増幅率の補正の強度を滑らかに調整することができる。
また、例えば、図4に示すように、増幅率補正部41は、変位量の絶対値が第1の変位量以上となった場合に、増幅率を補正する。以上の構成によれば、変位量の絶対値が第1の変位量未満であるときは、ユーザーが設定した増幅率が補正されないので、ユーザーが所望する増幅率のままとすることができる。
また、例えば、図4に示すように、増幅率補正部41は、変位量の絶対値が第1の変位量よりも大きい第2の変位量以上となった場合、増幅率がゼロとなるように増幅率を補正する。以上の構成によれば、変位量が過大となるのを確実に防止することができ、もって、スピーカ2の確実な保護が実現される。
また、例えば、図1に示すように、音響システム1は、スピーカ保護装置5と、スピーカ2と、増幅器3と、変位量を測定し、測定結果をスピーカ保護装置5に出力する変位量測定器としてのレーザ変位計4と、を備える。以上の構成によれば、スピーカ2の振動要素10の変位量を直接的に観測して対処することで、スピーカ2の振動要素10の物理的破損を確実に防止することができる。
また、例えば、図2に示すように、スピーカ保護方法は、スピーカ2が有する振動要素10の中心軸方向における基準位置からの変位量を取得するステップ(S100)と、変位量に基づいて、音響信号を増幅する増幅器3における増幅率を補正するステップ(S110,S120)と、を含む。以上の方法によれば、スピーカの振動要素の変位量を直接的に観測して対処することで、スピーカの振動要素の物理的破損を確実に防止することができる。
また、コンピュータに、上記のスピーカ保護方法を実行させるためのプログラムが提供されている。
(第2実施形態)
以下、図5を参照して、第2実施形態を説明する。以下、本実施形態が上記第1実施形態と相違する点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
上記第1実施形態では、図3に示すように、変位量が第1の変位量以上であり(S210:NO)、第2の変位量未満である場合(S230:YES)、増幅率補正部41は、上記式(1)により、補正係数を算出することとした。
しかし、これに代えて、本実施形態では、変位量が第1の変位量以上であり(S210:NO)、第2の変位量未満である場合(S230:YES)、増幅率補正部41は、下記式(2)及び(3)により、補正係数を算出する。
Figure 2019169834
Figure 2019169834
上記式(2)及び(3)によれば、図5に示すように、変位量Dが第1の変位量D1以上であり第2の変位量D2未満であるとき、補正係数Kは、変位量Dが大きくなるにつれて小さくなる。具体的には、増幅率補正部41は、変位量が大きくなるにつれて増幅係数の変化の割合が大きくなるように、増幅係数を演算する。更に具体的には、増幅率補正部41は、変位量が大きくなるにつれて増幅係数の変化の割合が先ず大きくなり次に小さくなるように、増幅係数を演算する。図5のグラフで言えば、変位量Dが第1の変位量D1以上であり第2の変位量D2未満であるとき、補正係数は、変位量が第1の変位量を超えた直後では1の近傍に留まっており、その後、急激に低下し、第2の変位量の近傍ではゼロの近くを推移している。以上によれば、変位量が第1の変位量を超えた直後においては、振動要素10の物理的な破損を防止することよりも増幅率を殆ど変化させないことで音質を優先させることになる。一方、変位量が第1の変位量から第2の変位量に向かって推移するに際し、第1実施形態と比較して補正係数が早い段階でゼロに近づくことになるので、振動要素10の物理的な破損を確実に防止することができる。
以上に、第2実施形態を説明したが、上記第2実施形態は以下の特徴を有する。
即ち、例えば、図5に示すように、増幅率補正部41は、変位量の絶対値が大きくなるにつれて増幅率の変化の割合が大きくなるように増幅率を補正する。以上の構成によれば、変位量の絶対値が大きくなる方に推移した際に増幅率の抑制を遅らせることができるので、変位量の絶対値が大きくなり始めた初期の段階ではユーザーが設定した増幅率がそのまま活かされることになる。
また、例えば、図5に示すように、増幅率補正部41は、変位量の絶対値が大きくなるにつれて増幅率の変化の割合が大きくなり、変位量の絶対値がさらに大きくなるにつれて増幅率の変化の割合が小さくなるように増幅率を補正する。即ち、図5に示すように、D1から関数の変曲点までは変位量の絶対値が大きくなるにつれて増幅率の変化の割合が大きくなり、関数の変曲点からD2までは変位量の絶対値が大きくなるにつれて増幅率の変化の割合が小さくなる。なお、図5に示す関数に限らず、単調減少の関数であって、D1またはD2の近傍において、関数の他の部分に対して相対的に傾きの絶対値が小さい関数であればよい。即ち、D1からD2において、傾きの絶対値が小から大、大から小へ変化する関数であればよい。以上の構成によれば、変位量の絶対値が大きくなる初期の段階ではユーザーが設定した増幅率を優先し、後期の段階ではスピーカ2の振動要素10の物理的な破損の回避を優先することになるので、メリハリのある制御が実現される。
以上に、第1実施形態及び第2実施形態を説明した。上記各実施形態は、例えば、以下のように変更できる。
上記実施形態において、増幅率補正部41は、変位量取得部40が取得した変位量に基づいて、増幅係数を算出し、音響信号を増幅する増幅器3における増幅率を上記増幅係数により補正することとした。しかし、これに代えて、増幅率補正部41は、変位量取得部40が取得した変位量に基づいて、増幅係数を算出することなく、音響信号を増幅する増幅器3における増幅率を直接的に補正してもよい。
また、増幅率補正部41は、補正係数を演算するに際し、上記式(1)から(3)のような数式で再演算することに代えて、予め変位量と補正係数を関連付けたテーブルを作成しておき、このテーブルを参照することで補正係数を求めることとしてもよい。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1 音響システム
2 スピーカ
3 増幅器
4 レーザ変位計
5 スピーカ保護装置
10 振動要素
11 磁気回路
12 フレーム
20 永久磁石
21 プレート
22 ポールピース
30 振動板
30a ドーム部
30b コーン部
31 ボイスコイル
32 ボビン
33 エッジ
34 ダンパ
40 変位量取得部
41 増幅率補正部
42 表示器制御部
43 表示器

Claims (5)

  1. スピーカが有する振動要素の中心軸方向における基準位置からの変位量を取得する変位量取得部と、
    前記変位量に基づいて、音響信号を増幅する増幅器における増幅率を補正する増幅率補正部と、
    を備え、
    前記増幅率補正部は、前記変位量の絶対値が大きくなるにつれて前記増幅率が小さくなるように前記増幅率を補正する、
    スピーカ保護装置。
  2. 請求項1に記載のスピーカ保護装置であって、
    前記増幅率補正部は、前記変位量の絶対値が大きくなるにつれて前記増幅率の変化の割合が大きくなるように前記増幅率を補正する、
    スピーカ保護装置。
  3. 請求項1に記載のスピーカ保護装置であって、
    前記増幅率補正部は、前記変位量の絶対値が大きくなるにつれて前記増幅率の変化の割合が大きくなり、前記変位量の絶対値がさらに大きくなるにつれて前記増幅率の変化の割合が小さくなるように前記増幅率を補正する、
    スピーカ保護装置。
  4. 請求項1から3までの何れか1項に記載のスピーカ保護装置であって、
    前記増幅率補正部は、前記変位量の絶対値が第1の変位量以上となった場合に、前記増幅率を補正する、
    スピーカ保護装置。
  5. 請求項4に記載のスピーカ保護装置であって、
    前記増幅率補正部は、前記変位量の絶対値が前記第1の変位量よりも大きい第2の変位量以上となった場合、前記増幅率がゼロとなるように前記増幅率を補正する、
    スピーカ保護装置。
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