JP2019168655A - 照明光学系およびこれを用いた照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、小型な照明装置を実現可能な照明光学系及びこれを用いた照明装置を提供することを目的とする。【解決手段】 光源からの光を照明領域に導くための照明光学系であって、前記照明領域の側から順に、第1レンズユニットと、第2レンズユニットと、を備え、前記照明領域の面積を大きくする際に前記第1レンズユニットと前記第2レンズユニットとの間の間隔が小さくなり、前記第1レンズユニットの焦点距離をf1とし、前記第2レンズユニットの焦点距離をf2とするとき、f1>f2を満足する、ことを特徴とする照明光学系。【選択図】 図1
Description
本発明は、照明光学系およびこれを用いた照明装置に関する。
スタジオ、舞台、ショーウインドウ、博物館や美術館での展示、イベントなどの各種演出空間において用いられるスポットライト(照明装置)には、照明対象の大きさに合わせて照明領域の大きさを変更可能であることが求められている。特許文献1には、内部に設けられた2枚のレンズ間の間隔を変化させて照明領域の大きさを変更可能なスポットライトが開示されている。
前述のように特許文献1には照明領域の大きさを変更可能なスポットライトが開示されているが、スポットライト内部の2枚のレンズ間の適切な屈折力の関係については開示されていない。光源側に位置する第2レンズの屈折力が小さすぎると、第2レンズからの光が充分に収束せずに照明対象側に位置する第1レンズに向かう。この場合に第2レンズからの光を充分に第1レンズで取り込もうとすると第1レンズを大きくする必要があり、スポットライト全体が大型化してしまう。
そこで本発明は、小型な照明装置を実現可能な照明光学系及びこれを用いた照明装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の照明光学系は、
光源からの光を照明領域に導くための照明光学系であって、
前記照明領域の側から順に、
第1レンズユニットと、
第2レンズユニットと、を備え、
前記照明領域の面積を大きくする際に前記第1レンズユニットと前記第2レンズユニットとの間の間隔が小さくなり、
前記第1レンズユニットの焦点距離をf1とし、前記第2レンズユニットの焦点距離をf2とするとき、
f1>f2
を満足する、
ことを特徴とする。
光源からの光を照明領域に導くための照明光学系であって、
前記照明領域の側から順に、
第1レンズユニットと、
第2レンズユニットと、を備え、
前記照明領域の面積を大きくする際に前記第1レンズユニットと前記第2レンズユニットとの間の間隔が小さくなり、
前記第1レンズユニットの焦点距離をf1とし、前記第2レンズユニットの焦点距離をf2とするとき、
f1>f2
を満足する、
ことを特徴とする。
本発明によれば、小型な照明装置を実現可能な照明光学系及びこれを用いた照明装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
<第1実施例>
(スポットライト100及び照明光学系10の構成)
図1は本実施例におけるスポットライト(照明装置)100の構成を示す図である。図1に示すように、スポットライト100は、光源20と、光源20からの光を照明領域に導くための照明光学系10を備えている。照明領域は不図示であるが、図1において紙面左側にある。照明領域は舞台上の床や壁など上のスポットライト100からの光が当たっている領域である。光源20はLEDである。
(スポットライト100及び照明光学系10の構成)
図1は本実施例におけるスポットライト(照明装置)100の構成を示す図である。図1に示すように、スポットライト100は、光源20と、光源20からの光を照明領域に導くための照明光学系10を備えている。照明領域は不図示であるが、図1において紙面左側にある。照明領域は舞台上の床や壁など上のスポットライト100からの光が当たっている領域である。光源20はLEDである。
照明光学系10は、第1レンズユニット11と第2レンズユニット12を備える。第1レンズユニット11は正の屈折力を有しており、第2のレンズユニット12も正の屈折力を有している。
第1レンズユニット11と第2レンズユニット12との間の間隔を変化させることが可能である。より詳細には、図1(a)の狭角配光状態から図1(b)の広角配光状態にするにあたり、第1レンズユニット11と第2レンズユニット12の間隔は狭くなる。言い換えれば、照明領域の面積を大きくする際に第1レンズユニット11と第2レンズユニット12との間の間隔が小さくなる。さらに言い換えれば、照明光学系10全体の焦点距離が短くなる際に第1レンズユニット11と第2レンズユニット12との間の間隔が小さくなる。
ここでいう挟角配光状態とは、あるスポットライトにおいて、そのスポットライトからの光の発散角が最も小さい状態のことをいう。同様に広角配光状態とは、あるスポットライトにおいて、そのスポットライトからの光の発散角が最も大きい状態のことをいう。つまり、図2(a)及び図2(b)に示すように、挟角配光状態においては照明領域の面積が最小になり、広角配光状態においては照明領域の面積が最大となる。また、挟角配光状態においては照明光学系10全体の焦点距離は最大となり、広角配光状態においては照明光学系10全体の焦点距離は最小となる。
なお、照明領域の面積は次のように計測すればよい。照明領域において最も照度(あるいは輝度、エネルギー強度)が高い位置Pmaxから、照度が位置Pmaxにおける照度の半値となる位置Phalfまでの距離を半径とする円の面積を照明領域の面積とすればよい。位置Phalfが複数ある場合には、複数のPhalfのうち位置Pmaxから最も離れている位置Phalfから位置Pmaxまでの距離を半径とする円の面積を照明領域の面積とすればよい。
本実施例においては、照明領域の面積を変化させる際に、第1レンズユニット11と第2レンズユニット12のうち一方は不動であり、他方は照明光学系10の光軸方向に移動する。より詳細には、照明領域の面積を変化させる際に、第2レンズユニット12及び光源20は不動であり、第1レンズユニット11が照明光学系10の光軸方向に移動可能である。
また、本実施例においては、光源20は、照射光学系10に照射領域側の無限遠方から平行光を入射させたときに光束が集光する焦点30よりも第2レンズユニット12側に配置されている。光源20をこのような位置に設けることによって、照明領域を意図的にぼかすことで、舞台上での演出効果を高めることができる。
(小型な照明装置を実現可能な理由)
ここで、第1レンズユニット11の焦点距離をf1とし、第2レンズユニット12の焦点距離をf2とするとき、照明光学系10は、
f1>f2 (1)
を満足する。条件式(1)を満足することは、第1レンズユニット11の屈折力よりも第2レンズユニット12の屈折力が大きいことを意味する。第2レンズユニット12の屈折力が小さすぎると、第2レンズユニット12からの光が充分に収束せずに第1レンズユニット11に向かう。この場合に第2レンズユニット12からの光を充分に第1レンズユニット11で取り込もうとすると第1レンズユニット11を大きくする必要があり、スポットライト100全体が大型化してしまう。つまり、本実施例では、第2レンズユニット12の屈折力を充分に大きくすることで、第2レンズユニット12からの光が広がりすぎることを抑制している。この結果、第1レンズユニット11の大型化を抑制し、照明光学系10全体及びスポットライト100全体の大型化を抑制している。
ここで、第1レンズユニット11の焦点距離をf1とし、第2レンズユニット12の焦点距離をf2とするとき、照明光学系10は、
f1>f2 (1)
を満足する。条件式(1)を満足することは、第1レンズユニット11の屈折力よりも第2レンズユニット12の屈折力が大きいことを意味する。第2レンズユニット12の屈折力が小さすぎると、第2レンズユニット12からの光が充分に収束せずに第1レンズユニット11に向かう。この場合に第2レンズユニット12からの光を充分に第1レンズユニット11で取り込もうとすると第1レンズユニット11を大きくする必要があり、スポットライト100全体が大型化してしまう。つまり、本実施例では、第2レンズユニット12の屈折力を充分に大きくすることで、第2レンズユニット12からの光が広がりすぎることを抑制している。この結果、第1レンズユニット11の大型化を抑制し、照明光学系10全体及びスポットライト100全体の大型化を抑制している。
なお、第1レンズユニット11が複数のレンズを備える場合には、焦点距離f1はこの複数のレンズの合成焦点距離である。これは焦点距離f2についても同様である。
(より好ましい形態)
照明光学系10は、
2≦f1/f2≦30 (2)
も満足している。照明光学系10が条件式(2)を満足することは、第1レンズユニット11の屈折力と第2レンズユニット12の屈折力が適切なバランスになっていることを意味する。
照明光学系10は、
2≦f1/f2≦30 (2)
も満足している。照明光学系10が条件式(2)を満足することは、第1レンズユニット11の屈折力と第2レンズユニット12の屈折力が適切なバランスになっていることを意味する。
条件式(2)の下限値を逸脱すると、第2レンズユニット12の屈折力が不充分になり、光源20からの光の取り込み効率が低下して、所望の明るさを得ることができないために好ましくない。また、条件式(2)の下限値を逸脱すると、第2レンズユニット12の屈折力が不充分になり、前述のように照明光学系10が大型化してしまうために好ましくない。条件式(2)の上限値を逸脱すると、第1レンズユニット11の屈折力が不充分になり、第1レンズユニット11が配光角度を調整する機能を充分に果たすことができなくなるために好ましくない。
また、第1レンズユニット11の屈折力が不充分だと、所望の配光角度あるいは照明領域の面積を実現する際に必要な第1レンズユニット11の移動量が増えてしまう。この結果、第1レンズユニット11の移動量を増やすためには、第1レンズユニット11とその他の部品との干渉を回避する必要がある。そのために第1レンズユニット11と第2レンズユニット12との間の間隔を広げると、照明光学系10全体及びスポットライト100全体が大型化してしまうために好ましくない。
本実施例においては、第1レンズユニット11が配光角度をおもに調整する役割を有し、第2レンズユニット12が光源20から発せられた光束を効率的に集める役割を有している。
照明光学系10が、
3≦f1/f2≦20 (2a)
も満足するとより好ましい。条件式(2)あるいは(2a)の上限値は15としてもよい。本実施例においては、f1=162.30mm、f2=45.26mmであり、f1/f2=3.59となっており、照明光学系10は条件式(1)、(2)、(2a)を満足している。
3≦f1/f2≦20 (2a)
も満足するとより好ましい。条件式(2)あるいは(2a)の上限値は15としてもよい。本実施例においては、f1=162.30mm、f2=45.26mmであり、f1/f2=3.59となっており、照明光学系10は条件式(1)、(2)、(2a)を満足している。
第2レンズユニット12は、光源側の面が平面であり、反対側の面は第1レンズユニット11側に凸の非球面になっている非球面レンズを備える。第2レンズユニット12の第1レンズユニット11側の面を非球面とすることによって、第2レンズユニット12の強い屈折力で光源20からの光が曲げられることによって生じる収差、特に球面収差の発生を抑制することができる。
また、第2レンズユニット12の第1レンズユニット11側の面は、中心部の曲率よりも周辺部の曲率が緩い非球面であるとより好ましい。これによって生産性が向上する。
図3に示すように、照明光学系10に照明領域の側の無限遠方から光を入射させたときの焦点30から、第2レンズユニット12の最も光源20の側の面までの距離であるバックフォーカスをBFとする。そして、光源20から第2レンズユニット12の最も光源20の側の面までの距離をLとする。このとき、照明光学系10は、
0<L/BF≦1.0 (3)
を満足している。条件式(4)を満足することは、距離Lが最大でもバックフォーカスBFと同じであることを意味する。LEDである光源20からの光は広い発散角を有している。このため、距離Lが大きい、つまり、光源20と第2レンズユニット12間の距離が離れていると、第2レンズユニット12は光源20からの光を充分に取り込むことができず、光の取り込み効率が低下してしまう。距離Lが大きい状態で光の取り込み効率の低下を抑制するために、第2レンズユニット12を大きくすると、照明光学系10全体が大型化してしまうために好ましくない。このため、照明光学系10は条件式(4)を満足し、距離LがバックフォーカスBFに対して大きすぎない値に設定されていることが好ましい。
0<L/BF≦1.0 (3)
を満足している。条件式(4)を満足することは、距離Lが最大でもバックフォーカスBFと同じであることを意味する。LEDである光源20からの光は広い発散角を有している。このため、距離Lが大きい、つまり、光源20と第2レンズユニット12間の距離が離れていると、第2レンズユニット12は光源20からの光を充分に取り込むことができず、光の取り込み効率が低下してしまう。距離Lが大きい状態で光の取り込み効率の低下を抑制するために、第2レンズユニット12を大きくすると、照明光学系10全体が大型化してしまうために好ましくない。このため、照明光学系10は条件式(4)を満足し、距離LがバックフォーカスBFに対して大きすぎない値に設定されていることが好ましい。
なお、第2レンズユニット12が複数のレンズを備える場合にはこの複数のレンズのうち最も光源20に近いレンズの光源20側の面から光源20までの距離が距離Lである。
また、より多くの光量を取り込むために狭角配光状態から広角配光状態に至るうちのどこかの状態で、照明光学系10が、
0.05≦L/BF≦0.85 (3a)
を満足することが好ましい。条件式(3a)の上限値を上回ると、前述のように、第2レンズユニット12が取り込める光量が低下し、充分な明るさが得られなくなるために好ましくない。条件式(3a)の下限値を下回るほどにバックフォーカスBFが長いことは、照明光学系10に照明領域側から平行光を入れた場合に、この平行光が第2レンズユニット12の光源20側の面で充分に屈折せずに焦点に集光することを意味する。つまり、条件式(3a)の下限値を下回ると、第2レンズユニット12の光源20側の屈折面での光束屈曲効果がほぼなくなってしまい、第2レンズユニット12での集光作用が不十分となってしまうために好ましくない。
0.05≦L/BF≦0.85 (3a)
を満足することが好ましい。条件式(3a)の上限値を上回ると、前述のように、第2レンズユニット12が取り込める光量が低下し、充分な明るさが得られなくなるために好ましくない。条件式(3a)の下限値を下回るほどにバックフォーカスBFが長いことは、照明光学系10に照明領域側から平行光を入れた場合に、この平行光が第2レンズユニット12の光源20側の面で充分に屈折せずに焦点に集光することを意味する。つまり、条件式(3a)の下限値を下回ると、第2レンズユニット12の光源20側の屈折面での光束屈曲効果がほぼなくなってしまい、第2レンズユニット12での集光作用が不十分となってしまうために好ましくない。
照明光学系10が、狭角配光状態から広角配光状態に至るうちのどこかの状態で、
0.10≦L/BF≦0.75 (3b)
を満足するとより好ましい。本実施例においては、挟角配光状態でのBF=7.6mm、広角配光状態でのBF=13.3mm、挟角配光状態及び広角配光状態でのL=1.0mmである。このため、挟角配光状態でのL/BF=0.13であり、広角配光状態でのL/BF=0.08である。
0.10≦L/BF≦0.75 (3b)
を満足するとより好ましい。本実施例においては、挟角配光状態でのBF=7.6mm、広角配光状態でのBF=13.3mm、挟角配光状態及び広角配光状態でのL=1.0mmである。このため、挟角配光状態でのL/BF=0.13であり、広角配光状態でのL/BF=0.08である。
なお、条件式(3)は狭角配光状態から広角配光状態に至る全ての状態において満足していることが好ましいが、条件式(3a)あるいは(3b)は、前述のように、狭角配光状態から広角配光状態に至るうちのどこかの状態で照明光学系10が満足すればよい。言い換えれば、照明領域の面積が所定の範囲内であるとき、あるいは照明領域の面積が所定の面積であるときに、照明光学系10が条件式(3a)あるいは(3b)を満足することが好ましい。
また、第1レンズユニット11と第2レンズユニット12との間の間隔の挟角配光状態から広角配光状態への変化量をΔDとする。そして、第2レンズユニット12と光源20との間の間隔の挟角配光状態から広角配光状態への変化量をΔLとする。このとき、照明光学系10が、
ΔD>ΔL (4)
を満足することが好ましい。照明光学系10が条件式(4)を満足することは、ΔLがΔDに対して小さいことを意味する。条件式(4)の範囲を逸脱するほどにΔLが大きいと、第2レンズユニット12が光源20から大きく離れてしまうことになる。第2レンズユニット12が光源20から大きく離れていると、第2レンズユニット12で光源20からの光を充分に取り込むために、第2レンズユニット12の径を大きくする必要がある。その結果、照明光学系10全体、スポットライト100全体が大型化してしまうために好ましくない。後述の表1に示すように、本実施例においてはΔD=40mm、ΔL=0mmであり、条件式(4)を満足している。
ΔD>ΔL (4)
を満足することが好ましい。照明光学系10が条件式(4)を満足することは、ΔLがΔDに対して小さいことを意味する。条件式(4)の範囲を逸脱するほどにΔLが大きいと、第2レンズユニット12が光源20から大きく離れてしまうことになる。第2レンズユニット12が光源20から大きく離れていると、第2レンズユニット12で光源20からの光を充分に取り込むために、第2レンズユニット12の径を大きくする必要がある。その結果、照明光学系10全体、スポットライト100全体が大型化してしまうために好ましくない。後述の表1に示すように、本実施例においてはΔD=40mm、ΔL=0mmであり、条件式(4)を満足している。
<第2実施例>
図4は本実施例における照明光学系10の構成を示した図である。図4(a)は挟角配光状態における照明光学系10を示しており、図4(b)は広角配光状態における照明光学系10を示している。
図4は本実施例における照明光学系10の構成を示した図である。図4(a)は挟角配光状態における照明光学系10を示しており、図4(b)は広角配光状態における照明光学系10を示している。
第1レンズユニット11及び第2レンズユニット12は前述の第1実施例と本実施例とで同じ構成になっている。前述の第1実施例と本実施例との違いは、照明領域の面積を変化させる際に、光源20が照明光学系10の光軸方向に移動することである。
より具体的には、挟角配光状態から広角配光状態に変化する際に、つまり、照明領域の面積を大きくする際に、光源20が第2レンズユニット12に近づく。その結果、本実施例においては、挟角配光状態から広角配光状態に変化する際に、つまり、照明領域の面積を大きくする際に、第2レンズユニット12と光源20との間の間隔である距離Lが小さくなる。このような構成にすることにより、狭角配光時の光線平行度を前述の第1実施例と比較してより高めることができる。
本実施例においては、狭角配光状態ではL=7.6mm、BF=7.6mm、L/BF=1.0となる。広角配光状態では前述の第1実施例と同様に、L=1.0mm、BF=13.3mm、L/BF=0.08となる。つまり、本実施例においても照明光学系10は常に条件式(3)を満足し、かつ、少なくとも広角配光状態では、照明光学系10は条件式(3a)を満足している。
なお、狭角配光時もあまり絞り過ぎる必要のない場合は、狭角配光状態での距離Lを5.7mm未満とし、挟角配光状態でのL/BFを0.75以下になるようにしてもよい。このようにすることで、光源20からの光束をより多く取り込んで、より明るいスポットライトを実現できる。
後述の表1に示すように、本実施例ではΔD=59mm、ΔL=9.0mmであり、条件式(4)を満足している。
本実施例のように、ΔLが0mmよりも大きい場合には、照明光学系10が、
1.5≦ΔD/ΔL≦15 (4a)
を満足するとさらに好ましく、
2.3≦ΔD/ΔL≦9 (4b)
を満足するとさらに好ましい。本実施例ではΔD/ΔL=6.6であり、条件式(4a)も(4b)も満足している。
1.5≦ΔD/ΔL≦15 (4a)
を満足するとさらに好ましく、
2.3≦ΔD/ΔL≦9 (4b)
を満足するとさらに好ましい。本実施例ではΔD/ΔL=6.6であり、条件式(4a)も(4b)も満足している。
条件式(4a)あるいは(4b)の下限値を逸脱するほどにΔLが大きいと、広角配光状態でのLが大きくなってしまい、広角配光状態で第2レンズユニット12が光源20から大きく離れてしまうために好ましくない。条件式条件式(4a)あるいは(4b)の上限値を逸脱するほどにΔDが大きいと、大きいΔDを実現するために第1レンズユニット11の移動量を大きくする必要があるために好ましくない。
<第3実施例>
図5は本実施例における照明光学系10の構成を示した図である。図5(a)は挟角配光状態における照明光学系10を示しており、図5(b)は広角配光状態における照明光学系10を示している。
図5は本実施例における照明光学系10の構成を示した図である。図5(a)は挟角配光状態における照明光学系10を示しており、図5(b)は広角配光状態における照明光学系10を示している。
前述の第1及び第2実施例と比較して、本実施例においては第1レンズユニット11の屈折力を弱め、配光角変化よりも、光源光束集光の機能(光源20からの光の取り込み効率)を優先している。
本実施例ではf1=1507mm、f2=116.2mm、f1/f2=12.97であり、本実施例においても照明光学系10は条件式(1)、(2)、(2a)を満足している。
そして、挟角配光状態でのL=47mm、広角配光状態でのL=16mm、挟角配光状態及び広角配光状態でのBF=83mmであり、挟角配光状態でのL/BF=0.57、広角配光状態でのL/BF=0.19である。このように、本実施例においても照明光学系10は条件式(3)、(3a)、(3b)を満足している。
そして、本実施例ではΔD=87mm、ΔL=31.3mm、ΔD/ΔL=2.8であり、条件式(4)、(4a)、(4b)を満足している。
ここで、第1レンズユニット11の屈折率あるいは平均屈折率をn1とし、第2レンズユニットの屈折率あるいは平均屈折率をn2とする。このとき、照明光学系10が、
n1−n2>0 (5)
を満足すると好ましい。条件式(5)に示すように、第2レンズユニット12と比較して口径の大きい第1レンズユニット11に第2のレンズユニット12よりも屈折率の高い硝材を用いることで、第1レンズユニット11を薄型化することができる。この結果、照明光学系10を軽量化することができる。
n1−n2>0 (5)
を満足すると好ましい。条件式(5)に示すように、第2レンズユニット12と比較して口径の大きい第1レンズユニット11に第2のレンズユニット12よりも屈折率の高い硝材を用いることで、第1レンズユニット11を薄型化することができる。この結果、照明光学系10を軽量化することができる。
第1レンズユニット11が複数のレンズを備える場合には、屈折率n1はこの複数のレンズの平均屈折率である。これは屈折率n2も同様である。本実施例及び後述の第5実施例において、n1=1.516、n2=1.471、n1−n2=0.045である。前述の第1及び第2実施例においてはn1=n2=1.471である。
<第4実施例>
図6は本実施例における照明光学系10の構成を示した図である。図6(a)は挟角配光状態における照明光学系10を示しており、図6(b)は広角配光状態における照明光学系10を示している。
図6は本実施例における照明光学系10の構成を示した図である。図6(a)は挟角配光状態における照明光学系10を示しており、図6(b)は広角配光状態における照明光学系10を示している。
前述の第1〜第3実施例においては照明光学系10にとっての光源は実光源である光源20であった。これに対して本実施例では実光源ではなく仮想光源20´を照明光学系10にとっての光源としている。仮想光源20´は、実光源である光源20からの光をリレー光学系40によって一旦空中結像させたものである。つまり、仮想光源20´は光源像(光源20の像)である。
リレー光学系40は光源20と第2レンズユニット12との間に設けられており、光源20からの光はリレー光学系40によって、第2レンズユニット12とリレー光学系40との間に結像する。
リレー光学系40は、光源20からの光を第2レンズユニット12とリレー光学系40との間に結像する作用を持っていれば、どのような構成であってもよい。つまり、リレー光学系40の構成は、全体として正の屈折力を持っていれば、レンズのみ、ミラーのみで、レンズもミラーも備える構成のいずれでもよい。
本実施例における照射光学系10の構成は前述の第1実施例と同じであり、焦点距離などの値も同じである。各条件式も前述の第1実施例と同様に満足している。
<第5実施例>
図7は本実施例における照明光学系10の構成を示した図である。図7(a)は挟角配光状態における照明光学系10を示しており、図7(b)は広角配光状態における照明光学系10を示している。
図7は本実施例における照明光学系10の構成を示した図である。図7(a)は挟角配光状態における照明光学系10を示しており、図7(b)は広角配光状態における照明光学系10を示している。
本実施例では、前述の各実施例と比較して、第1レンズユニット11及び第2レンズユニット12の移動量をより大きくしている。これにより、光源20からの光の取り込み効率を維持しつつ、挟角配光状態から広角配光状態までの範囲を広げ、照明角度(照明領域の面積)をより大きく変化させることができる。なお、第2レンズユニット12の照明領域の側(第1レンズユニット11の側)の面は非球面である。
<第6、第7、第8実施例>
図8から図10は第6、第7、第8実施例における照明光学系10の構成を示した図である。図8(a)、図9(a)、図10(a)は挟角配光状態における照明光学系10を示しており、図8(b)、図9(b)、図10(b)は広角配光状態における照明光学系10を示している。
図8から図10は第6、第7、第8実施例における照明光学系10の構成を示した図である。図8(a)、図9(a)、図10(a)は挟角配光状態における照明光学系10を示しており、図8(b)、図9(b)、図10(b)は広角配光状態における照明光学系10を示している。
第6、第7、第8実施例の照明光学系においては、第1レンズユニット11及び第2レンズユニット12の少なくとも一方にフレネルレンズを持たせている。より詳細には、第6実施例の照明光学系10においては第1レンズユニット11にフレネルレンズを持たせている。第7実施例の照明光学系10においては第2レンズユニット12にフレネルレンズを持たせている。そして、第8実施例の照明光学系10においては第1レンズユニット11及び第2レンズユニット12の両方にフレネルレンズを持たせている。
フレネルレンズを用いることで、前述の各実施例と比較して各レンズユニットがより薄くなり、より軽量な照明光学系10及びスポットライト100を実現することができる。第6実施例の照明光学系10においては第2レンズユニット12よりも径の大きい第1レンズユニット11にフレネルレンズを持たせているために、径の大きなレンズが薄型化され、軽量化の効果を充分に得ることができる。
第7実施例の照明光学系10においては径の大きな第1レンズユニット11にはフレネルレンズを持たせていないために、軽量化の効果は第6実施例の照明光学系10よりも小さい。しかしながら、第7実施例の照明光学系10においては、第1レンズユニット11よりも強い屈折力を持つ第2レンズユニット12にフレネルレンズを持たせている。強い屈折力を持つ非球面レンズでは偏肉比が強くなって加工や成形が困難になるおそれがある。これに対してフレネルレンズであれば、強い屈折力を持たせつつ、非球面レンズと比較して容易に加工や成形を行うことができる。なお、ここでいう偏肉比とは、あるレンズにおいて最も薄い部分の厚みと最も厚い部分の厚みとの比である。
第8実施例の照明光学系10においては、第1レンズユニット11と第2レンズユニット12の両方にフレネルレンズを持たせている。このため、第8実施例の照明光学系10は、前述の軽量化の効果と加工や成形が容易になる効果の両方を得ることができる。
以下の表1は前述の第1〜第4実施例及び本実施例における各条件式の計算結果を示している。
<数値実施例>
以下、前述の第1〜第5実施例に対応する第1〜第5数値実施例を示す。(A)にレンズデータを示し、面番号は照明領域側から数えた対応する面を示す。rは曲率半径、dは対応する面番号の面とその面の光源側に位置する次の(隣の)面の間隔であり、各々の単位はmmである。nは各々対応する面番号における光学部材のd線を基準とした屈折率を示す。
以下、前述の第1〜第5実施例に対応する第1〜第5数値実施例を示す。(A)にレンズデータを示し、面番号は照明領域側から数えた対応する面を示す。rは曲率半径、dは対応する面番号の面とその面の光源側に位置する次の(隣の)面の間隔であり、各々の単位はmmである。nは各々対応する面番号における光学部材のd線を基準とした屈折率を示す。
面番号に*が付記された面は、以下の関数に従った非球面形状であり、(B)にその係数を示す。yは径方向の座標、zは光軸方向の座標、kはコーニック係数を示す。また、E−Xは10−Xを示す。
z(y)=(y2/ri)/[1+{1−(1+k)(y2/ri2)}1/2]+C4・y4+C6・y6+C8・y8+C10・y10
z(y)=(y2/ri)/[1+{1−(1+k)(y2/ri2)}1/2]+C4・y4+C6・y6+C8・y8+C10・y10
(C)には各数値実施例における照明光学系10全系の焦点距離fをmm単位で示す。(D)には、(A)のレンズデータにおいて可変である面の面間隔をmm単位で示す。
(第1数値実施例)
(A)レンズ構成
面番号 r d nd
1 78.87 30 1.471
2 -2191.6 D
3* 21.32 30 1.471
4 ∞ L
(B)非球面係数
面番号 3
k -0.5194
C4 0
C6 0
C8 0
C10 0
(C)焦点距離
挟角配光状態 広角配光状態
f 61.83 41.31
(D)面間隔
挟角配光状態 広角配光状態
D 50 10
L 1 1
(A)レンズ構成
面番号 r d nd
1 78.87 30 1.471
2 -2191.6 D
3* 21.32 30 1.471
4 ∞ L
(B)非球面係数
面番号 3
k -0.5194
C4 0
C6 0
C8 0
C10 0
(C)焦点距離
挟角配光状態 広角配光状態
f 61.83 41.31
(D)面間隔
挟角配光状態 広角配光状態
D 50 10
L 1 1
(第2数値実施例)
(A)レンズ構成
面番号 r d nd
1 78.87 30 1.471
2 -2191.6 D
3* 21.32 30 1.471
4 ∞ L
(B)非球面係数
面番号 3
k -0.5194
C4 0
C6 0
C8 0
C10 0
(C)焦点距離
挟角配光状態 広角配光状態
f 53.31 41.31
(D)面間隔
挟角配光状態 広角配光状態
D 69 10
L 10 1
(A)レンズ構成
面番号 r d nd
1 78.87 30 1.471
2 -2191.6 D
3* 21.32 30 1.471
4 ∞ L
(B)非球面係数
面番号 3
k -0.5194
C4 0
C6 0
C8 0
C10 0
(C)焦点距離
挟角配光状態 広角配光状態
f 53.31 41.31
(D)面間隔
挟角配光状態 広角配光状態
D 69 10
L 10 1
(第3数値実施例)
(A)レンズ構成
面番号 r d nd
1 300 15 1.51633
2 480 D
3* 54.7 35 1.471
4 ∞ L
(B)非球面係数
面番号 3
k -0.3292
C4 0
C6 0
C8 0
C10 0
(C)焦点距離
挟角配光状態 広角配光状態
f 118.2 111.7
(D)面間隔
挟角配光状態 広角配光状態
D 116.6 30
L 47.38 16.05
(A)レンズ構成
面番号 r d nd
1 300 15 1.51633
2 480 D
3* 54.7 35 1.471
4 ∞ L
(B)非球面係数
面番号 3
k -0.3292
C4 0
C6 0
C8 0
C10 0
(C)焦点距離
挟角配光状態 広角配光状態
f 118.2 111.7
(D)面間隔
挟角配光状態 広角配光状態
D 116.6 30
L 47.38 16.05
(第4数値実施例)
(A)レンズ構成
面番号 r d nd
1 78.87 30 1.471
2 -2191.6 D
3* 21.32 30 1.471
4 ∞ L
(B)非球面係数
面番号 3
k -0.5194
C4 0
C6 0
C8 0
C10 0
(C)焦点距離
挟角配光状態 広角配光状態
f 61.83 41.31
(D)面間隔
挟角配光状態 広角配光状態
D 50 10
L 1 1
(A)レンズ構成
面番号 r d nd
1 78.87 30 1.471
2 -2191.6 D
3* 21.32 30 1.471
4 ∞ L
(B)非球面係数
面番号 3
k -0.5194
C4 0
C6 0
C8 0
C10 0
(C)焦点距離
挟角配光状態 広角配光状態
f 61.83 41.31
(D)面間隔
挟角配光状態 広角配光状態
D 50 10
L 1 1
(第5数値実施例)
(A)レンズ構成
面番号 r d nd
1 87.17 26.9 1.51633
2 133.76 D
3* 38.46 26.71 1.471
4 ∞ L
(B)非球面係数
面番号 3
k 38.456
C4 -5.3118
C6 -2.61E-07
C8 -1.27E-10
C10 4.55E-13
(C)焦点距離
挟角配光状態 広角配光状態
f 96.1 74.97
(D)面間隔
挟角配光状態 広角配光状態
D 100 3
L 44.1 17.3
(A)レンズ構成
面番号 r d nd
1 87.17 26.9 1.51633
2 133.76 D
3* 38.46 26.71 1.471
4 ∞ L
(B)非球面係数
面番号 3
k 38.456
C4 -5.3118
C6 -2.61E-07
C8 -1.27E-10
C10 4.55E-13
(C)焦点距離
挟角配光状態 広角配光状態
f 96.1 74.97
(D)面間隔
挟角配光状態 広角配光状態
D 100 3
L 44.1 17.3
<変形例>
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、前述の各実施例においては第1レンズユニット11も第2レンズユニット12もレンズを1枚しか有していないが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。第1レンズユニット11と第2レンズユニット12の少なくとも一方が複数のレンズを備える構成などであってもよい。例えば、第1レンズユニット11が2枚のレンズを備え、第2レンズユニット12がレンズを1枚のみ備える場合には、この2枚のレンズは、照明領域の面積を変える際には一体となって移動する。この結果、この2枚のレンズのうち第2レンズユニット12側のレンズと、第2レンズユニット12が備える1枚のレンズとの間の間隔が変化する。つまり、各レンズユニット間の境界線は、照明領域を変える際に変化するレンズ間隔内にある。
また、前述の各実施例において光源20はLEDであるが、光源20はLEDではなくLDやランプであってもよい。
また、スポットライトではなく、光源と、光変調素子とを備えるプロジェクタ(投射型表示装置)に装着された、あるいは、着脱可能な投射レンズに前述の各実施例に記載の照明光学系を適用してもよい。
また、前述の各実施例に記載の構成に第3レンズユニットをさらに加えてもよい。この第3レンズユニットは第1レンズユニット11よりも照明領域側にあってもよいし、第2レンズユニット12側にあってもよい。第1レンズユニット11及び第2レンズユニット12以外のレンズユニットが存在する場合には、前述のf1を第2レンズユニット12よりも照明領域側にあるいずれかのレンズユニットの焦点距離に置き換えて考えても良い。つまり、照明光学系が備える複数のレンズユニットのうち、最も光源側(照明領域とは反対側)にあるレンズユニットの焦点距離をf2とし、このレンズユニットよりも照明領域側にあるいずれかのレンズユニットをf1とする。このときに、照明光学系が、f1>f2を満足すればよい。もちろん、第4レンズユニット、第5レンズユニットをさらに備える構成であってもよい。
10 照明光学系
11 第1レンズユニット
12 第2レンズユニット
11 第1レンズユニット
12 第2レンズユニット
Claims (24)
- 光源からの光を照明領域に導くための照明光学系であって、
前記照明領域の側から順に、
第1レンズユニットと、
第2レンズユニットと、を備え、
前記照明領域の面積を大きくする際に前記第1レンズユニットと前記第2レンズユニットとの間の間隔が小さくなり、
前記第1レンズユニットの焦点距離をf1とし、前記第2レンズユニットの焦点距離をf2とするとき、
f1>f2
を満足する、
ことを特徴とする照明光学系。 - 2≦f1/f2≦30
を満足する、
ことを特徴とする請求項1に記載の照明光学系。 - 3≦f1/f2≦20
を満足する、
ことを特徴とする請求項2に記載の照明光学系。 - 前記第1レンズユニットの屈折率あるいは平均屈折率をn1とし、前記第2レンズユニットの屈折率あるいは平均屈折率をn2とするとき、
n1−n2>0
を満足する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の照明光学系。 - 前記照明領域の面積を変化させる際に前記第1レンズユニットと前記第2レンズユニットのうち一方は不動であり、他方は前記照明光学系の光軸方向に移動する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の照明光学系。 - 前記照明領域の面積を変化させる際に前記第1レンズユニットは不動であり、前記第2レンズユニットは前記照明光学系の光軸方向に移動する、
ことを特徴とする請求項5に記載の照明光学系。 - 前記照明領域の面積を変化させる際に前記第1レンズユニット及び前記第2レンズユニットは前記照明光学系の光軸方向に移動する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の照明光学系。 - 前記第1レンズユニットは正の屈折力を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の照明光学系。 - 前記第2レンズユニットは正の屈折力を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の照明光学系。 - 前記照明光学系に前記照明領域の側の無限遠方から光を入射させたときの焦点から、前記第2レンズユニットの最も前記光源の側の面までの距離であるバックフォーカスをBFとし、
前記光源から前記第2レンズユニットの最も前記光源の側の面までの距離をLとするとき、
0<L/BF≦1.0
を満足する、
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の照明光学系。 - 前記照明光学系に前記照明領域の側の無限遠方から光を入射させたときの焦点から、前記第2レンズユニットの最も前記光源の側の面までの距離であるバックフォーカスをBFとし、
前記光源から前記第2レンズユニットの最も前記光源の側の面までの距離をLとするとき、
前記照明領域の面積が所定の範囲内であるときに、
0.05≦L/BF≦0.85
を満足する、
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の照明光学系。 - 0.10≦L/BF≦0.75
を満足する、
ことを特徴とする請求項11に記載の照明光学系。 - 前記照明領域の面積が最小の状態を挟角配光状態とし、前記照明領域の面積が最大の状態を広角配光状態とし、前記第1レンズユニットと前記第2レンズユニットとの間の間隔の前記挟角配光状態から前記広角配光状態への変化量をΔDとし、前記第2レンズユニットと前記光源との間の間隔の前記挟角配光状態から前記広角配光状態への変化量をΔLとするとき、
ΔD>ΔL
を満足する、
ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の照明光学系。 - 前記第2レンズユニットは、前記第1レンズユニットの側の面が非球面の非球面レンズを備える、
ことを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の照明光学系。 - 前記第2レンズユニットは、前記第1レンズユニットの側の面が、中心部の曲率よりも周辺部の曲率が緩い非球面の非球面レンズを備える、
ことを特徴とする請求項14に記載の照明光学系。 - 前記第1レンズユニットと前記第2レンズユニットのうち少なくとも一方はフレネルレンズを備える、
ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項に記載の照明光学系。 - 前記第1レンズユニットはフレネルレンズを備え、前記第2レンズユニットはフレネルレンズを備えない、
ことを特徴とする請求項16に記載の照明光学系。 - 前記第1レンズユニットはフレネルレンズを備えず、前記第2レンズユニットはフレネルレンズを備える、
ことを特徴とする請求項16に記載の照明光学系。 - 前記第1レンズユニット及び前記第2レンズユニットの両方がフレネルレンズを備える、
ことを特徴とする請求項16に記載の照明光学系。 - 前記照明光学系は、前記光源と前記第2レンズユニットとの間に設けられたリレー光学系を有し、
前記光源からの光は前記リレー光学系によって、前記第2レンズユニットと前記リレー光学系との間に結像する、
ことを特徴とする請求項1乃至19のいずれか一項に記載の照明光学系。 - 前記光源と、
請求項1乃至20のいずれか一項に記載の照明光学系と、を備える、
ことを特徴とする照明装置。 - 前記照明領域の面積を変化させる際に、前記第2レンズユニットと前記光源との間の間隔が変化する、
ことを特徴とする請求項21に記載の照明装置。 - 前記照明領域の面積を変化させる際に、前記光源が前記照明光学系の光軸方向に移動する、
ことを特徴とする請求項22に記載の照明装置。 - 前記光源はLEDである、
ことを特徴とする請求項21乃至23のいずれか一項に記載の照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018058522A JP2019168655A (ja) | 2018-03-26 | 2018-03-26 | 照明光学系およびこれを用いた照明装置 |
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---|---|
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ID=68107319
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210089372A (ko) * | 2020-01-08 | 2021-07-16 | (주)엔디에스 | 항공장애표시등용 광학모듈 |
US11363697B2 (en) | 2020-01-18 | 2022-06-14 | Nichia Corporation | Lighting device |
Citations (2)
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---|---|---|---|---|
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-
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- 2018-03-26 JP JP2018058522A patent/JP2019168655A/ja active Pending
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