JP2022116839A - 照明光学系、照明装置および撮像装置 - Google Patents

照明光学系、照明装置および撮像装置 Download PDF

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Abstract

Figure 2022116839000001
【課題】小型で広い距離範囲の照明に有利な照明光学系を提供する。
【解決手段】照明光学系は、光源101からの光を物体に向けて出射する。照明光学系は、正の屈折力の光源側レンズ群1031と、該光源側レンズ群よりも物体側に配置された正の屈折力の物体側レンズ群1032とを有し、光源側レンズ群と物体側レンズ群との間隔を変化させて最広角照明状態と最狭角照明状態との間でズームを行う。最狭角照明状態において、物体側レンズ群の最も物体側の面は光源側レンズ群の物体側焦点よりも物体側に位置する。光源側レンズ群の最も光源側の面から物体側レンズ群の最も物体側の面までの距離が最広角照明状態において最狭角照明状態においてよりも短い。
【選択図】図3

Description

本発明は、ズーム可能な照明光学系に関する。
監視カメラ等の撮像装置には、撮像光学系のズーム機能を用いて撮像可能なものがある。特許文献1には、暗所でも良好に撮像できるように、撮像光学系のズームに応じて照明領域を変更可能な照明装置を備えた撮像装置が開示されている。この照明装置では、互いに異なる焦点距離のそれぞれに対応する複数のLEDを設け、撮像光学系のズームに合わせて点灯させるLEDを切り替える。
特許6706707号公報
しかしながら、特許文献1に開示された照明装置では、照明光によって照明される領域が撮像領域に対して過度に大きくなる場合があり、撮像領域の照明に必要な照明光量を多数のLEDを点灯させて確保する。このように多数のLEDを設けることで、照明装置や撮像装置が大型化する。
本発明は、例えば、照明領域の変更および小型化の点で有利な照明光学系を提供する。
本発明の一側面としての照明光学系は、光源からの光を物体に向けて出射する。該照明光学系は、正の屈折力の光源側レンズ群と、該光源側レンズ群よりも物体側に配置された正の屈折力の物体側レンズ群とを有し、光源側レンズ群と物体側レンズ群との光軸上での間隔を変化させて最広角照明状態と最狭角照明状態との間でズームを行う。最狭角照明状態において、物体側レンズ群の最も物体側の面は、光源側レンズ群の物体側焦点よりも物体側に位置する。光源側レンズ群の最も光源側の面から物体側レンズ群の最も物体側の面までの距離が、最広角照明状態において最狭角照明状態においてよりも短いことを特徴とする。なお、上記照明光学系を有する照明装置や該照明装置を有する撮像装置も本発明の他の一側面を構成する。
本発明は、例えば、照明領域の変更および小型化の点で有利な照明光学系を提供することができる。
実施例の照明装置の(A)最広角照明状態と(B)最狭角照明状態での基本構成を示す図。 実施例における照明分布を示す図。 実施例1の照明装置の(A)最広角照明状態と(B)最狭角照明状態での構成を示す図。 実施例1における(A)最広角照明状態と(B)最狭角照明状態での照明分布を示す図。 実施例2の照明装置の(A)最広角照明状態と(B)最狭角照明状態での構成を示す図。 実施例2における(A)最広角照明状態と(B)最狭角照明状態での照明分布を示す図。 実施例3の照明装置の(A)最広角照明状態と(B)最狭角照明状態での構成を示す図。 実施例3における(A)最広角照明状態と(B)最狭角照明状態での照明分布を示す図。 実施例4の照明装置の(A)最広角照明状態と(B)最狭角照明状態での構成を示す図。 実施例4の照明装置のうち(A)コリメータ系の直後と(B)照明光学系の直前での光量分布を示す図。 実施例4における(A)最広角照明状態と(B)最狭角照明状態での照明分布を示す図。 実施例5の照明装置の(A)最広角照明状態と(B)最狭角照明状態での構成を示す図。 実施例5における(A)最広角照明状態と(B)最狭角照明状態での照明分布を示す図。 実施例6の照明装置の(A)最広角照明状態と(B)最狭角照明状態での構成を示す図。 実施例6における(A)最広角照明状態と(B)最狭角照明状態での照明分布を示す図。 実施例7の照明装置の(A)最広角照明状態と(B)最狭角照明状態での構成を示す図。 実施例7における(A)最広角照明状態と(B)最狭角照明状態での照明分布を示す図。 実施例8の照明装置の(A)最広角照明状態と(B)最狭角照明状態での構成を示す図。 実施例8における(A)最広角照明状態と(B)最狭角照明状態での照明分布を示す図。 実施例の照明装置を備えた撮像装置を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
具体的な実施例の説明に先立って、各実施例に共通する事項について説明する。図1(A)、(B)は、実施例の照明装置の基本構成を示す。照明装置は、光源部、コリメータ系および照明光学系を有する。LED等の固体光源を含む光源部からの光は、コリメータ系によって平行化されて照明光学系に導かれる。照明光学系は、コリメータ系からの光を照明対象である物体(物体面)に向けて照明光として出射する。
各実施例の照明光学系は、光軸方向に移動する少なくとも1つのレンズ群を備えており、このレンズ群の移動により照明光学系を構成する2つ以上のレンズ群の光軸上での間隔を変化させることでズームが可能である。照明光学系のズームにより、距離が異なる物体面上の照明領域(照明光が照射される領域)の大きさと照明分布を変化させることができる。照明分布は、照明光学系の光軸に直交する物体面での照明光の明るさの分布である。
また、物体面において照明光が照射される照明領域のうち最も明るい位置での明るさに対して明るさが半分になる位置の光軸からの距離をx、照明光学系の出射面(最終面)から物体面までの光軸に沿った距離をLとする。このとき、
2arctan(x/L)
を「照明角度」と定義する。最も明るい位置での明るさを基準に照明角度を定義するのは、撮像を目的として物体面を照明する際の照明光量の変化に応じて撮像画質が変動するからである。以下の説明において、照明角度が最も大きい照明状態を最広角照明状態とし、照明角度が最も小さい照明状態を最狭角照明状態という。
小型で簡易な光学構成で最広角照明状態の照明角度を大きくする場合は、照明分布は均一とならず、通常は図2に示すように光軸から離れるほど明るさが低下する分布となる。このような照明分布は、最も外側の光線の出射角度(図2では90°以上)に対して照明角度(図2では54°)が小さくなるため、照明角度を大きくするのに適していない。照明角度を大きくするには、目標とする照明角度内での照明分布を均一に近づける必要があり、そのためには光軸付近の光線の出射角度を保ちつつ、最も外側の光線の出射角度を小さくする構成が必要となる。
各実施例では、それぞれ正の屈折力を有する2つ以上のレンズ群を用いることにより、最狭角照明状態での照明角度を小さくするとともに、最広角照明状態での照明分布を均一に近づけることにより、75度以上の照明角度を実現する。図1(A)は最広角照明状態の照明光学系を、図1(B)は最狭角照明状態の最狭角照明状態への移動または不動を示している。
各実施例の照明光学系は、光源側レンズ群(以下、単に光源側レンズという)と、該光源レンズよりも物体側である出射側に配置された出射側レンズ群(物体側レンズ群:以下、出射側レンズという)とを有する。光源側レンズと出射側レンズはいずれも、正の屈折力を有する。また、光源側レンズの出射側の面および出射側レンズの最も出射側の最終面はそれぞれ凸面である。なお、各レンズ群を複数のレンズにより構成してもよい。また、光源側レンズの出射側の面および出射側レンズの最終面をそれぞれ平面としてもよい。
光源側レンズは、前述したコリメータ系からの平行光を収束させる。図1(B)に示す最狭角照明状態では、出射側レンズが、光源側レンズとの間に光源側レンズの出射側焦点(物体側焦点)を挟んだ位置に配置される。言い換えれば、最狭角照明状態において、出射側レンズの最も出射側の最終面は光源側レンズの出射側焦点よりも出射側に位置する。この配置により、光源側および出射側レンズという2つの正レンズによるアフォーカル系を構成することができ、最狭角照明状態での照明角度を最小にすることができる。
一方、図1(A)に示す最広角照明状態では、出射側レンズは最狭角照明状態に比べて光源側レンズに近づき、光源側レンズの出射側焦点の近傍に配置される。このため、照明光学系は、最狭角照明状態よりも最広角照明状態において全長(光源側レンズにおける最も光源側の面から出射側レンズにおける最も出射側の最終面までの光軸上の距離)が短いズーム光学系となる。各実施例では、2つ以上の正レンズを用いてこのようなズーム光学系を構成することで、最広角照明状態での照明角度を75度以上にする。
なお、図1(A)では、説明のために光源側レンズの出射側焦点として、光軸に平行で光源側レンズに光軸から離れた高さにて入射する光線が光軸と交わる点を示している。しかし、光源側レンズへの光線の入射高さが異なると、該光線が光軸と交わる位置も変化する。このため、各実施例では、近軸光線が光軸と交わる位置を光源側レンズの出射側焦点として定義する。
以下、実施例1~8の照明装置について具体的に説明する。また、実施例8の後には、実施例1~8に対応する数値実施例1~8を示している。
各数値実施例の(A)には、光源側レンズの有効半径(入射光束半径)を1として規格化したレンズデータを示している。レンズデータには、出射側から数えた面の順番としての面番号i、第i面の曲率半径(mm)、第i面と第(i+1)面間の面間隔(レンズ厚または空気間隔)(mm)および第i面と第(i+1)面間の光学材料のd線における屈折率を示している。また。第i面と第(i+1)面間の光学材料のd線を基準としたアッベ数も示している。
アッベ数νdは、フラウンホーファ線のd線(587.6nm)、F線(486.1nm)、C線(656.3nm)における屈折率をNd、NF、NCとするとき、
νd=(Nd-1)/(NF-NC)
で表される。
各数値実施例の(B)には、(A)のレンズデータにおいて可変である面間隔を示している。また、数値実施例3、5、6~8のレンズデータにおいて面番号に付された「*」は、その面が非球面形状を有する面であることを意味する。非球面形状は、zを光軸方向での座標、yを径方向での座標、光の進行方向を正とし、kを円錐定数、riを近軸曲率半径、A、B、C、D、E、Fを非球面係数とするとき、以下の式で表される。数値実施例3、5、6~8の(D)には、円錐定数と非球面係数を示している。
z(y)=(y/ri)/[1+{1-(1+k)(y/ri)}1/2
+Ay+By+Cy+Dy10+Ey12+Fy14
各数値実施例の(C)には、各レンズのパワー(焦点距離の逆数としての屈折力)と、後述する条件に対応する数値を示す。
図3(A)は実施例1の照明装置の最広角照明状態の構成を、図3(B)は該照明装置の最狭角照明状態の構成をそれぞれ示している。光源部101は、LED等の発光素子により構成され、図中の左側(出射側)に光を発する。光源部101は、白色光を発してもよいし、単色光や赤外光を発してもよい。
コリメータ系102は、光源部101から発せられた発散光を平行化する。コリメータ系102は、2つの非球面レンズにより構成されている。表1は、コリメータ系102のレンズデータを示している。
照明光学系103は、光源側から出射側へ順に配置された、光源側レンズ1031と出射側レンズ1032とにより構成されている。光源側レンズ1031と出射側レンズ1032の間の光軸方向での距離が長くなるほど照明角度が狭くなる。
最広角照明状態では、出射側レンズ1032を照明光学系103全体の出射側焦点付近に位置するように配置することによって、目標とする照明角度内での照明分布を均一に近づける。具体的には、出射側レンズ1032を光源側レンズ1031の出射側焦点付近に配置する。光源側レンズ1031は正レンズであるため、球面収差により光源側レンズ1031における周辺部を通る光線Rbは光軸から離れるほど光源側レンズ1031に近い位置で光軸と交わり、光源側レンズ1031における光軸近くを通る光線Raは光軸に近づくほど遠い位置で光軸と交わる。光軸近くを通る光線Raは、光源側レンズ1031の出射側焦点A付近に配置された出射側レンズ1032によって出射角度をほぼ変えずに出射側レンズ1032から出射する。一方、周辺部を通る光線Rbは、該光線Rbが光軸と交わる点Bより出射側に配置された出射側レンズ1032によって出射角度を小さくされて出射側レンズ1032から出射する。
このように構成された照明光学系103は、出射側レンズ1032にその周辺部を通る光線に対してのみ出射角度を小さくする作用を持たせ、該作用がなければ目標とする照明領域の外側に到達する光線を該照明領域内に導く。これにより、最広角照明状態における照明領域での照明分布を均一化することができる。このように照明分布を均一化することにより、照明分布の半値全幅で規定される照明領域を拡大することができる。
図4(A)は、本実施例の照明光学系103が距離10mの物体面上に形成する照明パターンを示している。ここでは、光源部101に、Stanley社製LEDであるHCNW115AJTEの光線データを用いている(これについては後述する他の実施例でも同様である)。照明パターンのうち白い部分が最も明るい部分を示し、黒に近い部分ほどより暗い部分を示す。position/mは光軸に対応する位置(0,0)からの垂直方向および水平方向の距離を示し、右側と下側にはそれぞれ垂直方向と水平方向での明るさのプロファイルを示している。本実施例によれば、最広角照明状態での照明角度を75°程度まで広げることができる。
本実施例において上記効果を得るには、照明光学系103の最広角照明状態での焦点距離をf、光源側レンズ1031と出射側レンズ1032との光軸上の距離をdF13とするとき、以下の式(1)で示す条件を満足することが望ましい。
0.3≦dF13/f≦1.2 (1)
F13/fが式(1)の上限値を上回ったり下限値を下回ったりすると、最広角照明状態での照明分布が均一でなくなり、照明角度が狭くなるので、好ましくない。数値実施例1は、この条件を満足している。
なお、式(1)の数値範囲を以下のようにすることがより望ましい。
0.4≦dF13/f≦1.1 (1)′
また、式(1)の数値範囲を以下のようにすることがさらに望ましい。
0.5≦dF13/f≦1.0 (1)″
最狭角照明状態においては、光源側レンズ1031の出射側焦点の位置に光源部101の発光点の中間像が形成される。光源側レンズ1031の出射側焦点の位置と出射側レンズ1032の光源側焦点の位置とが一致(又はほぼ一致)するように光源側レンズ1031と出射側レンズ1032間の距離を設定することにより、出射側レンズ1032から出射される光束を平行化することができる。このとき出射側レンズ1032から出射する平行光は、光源部101の発光点のサイズと出射側レンズ1032での光束径とで決まる発散角度分布を有する。
図4(B)は、本実施例の照明光学系103が距離100mの物体面上に形成する照明パターンを示している。本実施例では、最狭角照明状態で約8°の照明角度を実現しており、これにより最狭角照明状態と最広角照明状態間でのズーム倍率は約9倍となる。
本実施例では、最広角照明状態での照明角度を大きくするため、光源側レンズ1031は入射する光束に対して球面収差を発生する形状を有する。すなわち、光源側レンズ1031は、平行光に対して曲率半径が大きい面を光源側に向けており、曲率半径が小さい面を出射側に向けている。球面収差を大きくするほど、周辺部の光線の出射角度を制御しやすくなり、照明角度を広げる効果は大きくなる。ただし、最狭角照明状態で不要な収差が発生して照明角度が大きくなったり光のロスが増えたりするおそれがある。
また、照明光学系103の最広角照明状態での焦点距離をf、出射側レンズ1032の焦点距離をfとするとき、以下の式(2)の条件を満足することが望ましい。
1.0<f/f≦3.0 (2)
/fが式(2)の下限を下回ると、最狭角照明状態において収差が大きくなり、照射領域が広がるため、好ましくない。また、f/fが式(2)の上限を上回ると、最広角照明状態での照明分布の均一性が十分にならず、この結果、照明領域が狭くなるため、好ましくない数値実施例1は、この条件を満足している。
なお、式(2)の数値範囲を以下のようにすることがより望ましい。
1.1≦f/f≦2.8 (2)′
また、式(2)の数値範囲を以下のようにすることがさらに望ましい。
1.2≦f/f≦2.6 (2)″
本実施例では、光源部101からの発散光をコリメータ系102で平行化するが、平行光が得られれば他の手段を用いてもよい。例えば、LEDの代わりにレーザダイオード(LD)を用いることにより、発光点サイズを小さくし、最狭角照明状態での照明角度をさらに狭めることができる。また、LDからのレーザ光を一旦拡散させ、コリメータ系で平行化してもよい。また、蛍光体を用いて光源部からの光の色を調整してもよい。これらのことは、後述する他の実施例でも同様である。
図5(A)は実施例2の照明装置の最広角照明状態の構成を、図5(B)は該照明装置の最狭角照明状態の構成をそれぞれ示している。本実施例の照明装置は、実施例1と同様の光源部101およびコリメータ系102と、照明光学系201とを有する。照明光学系201は、光源側から出射側へ順に配置された、光源側レンズ2011、中間レンズ群(以下、単に中間レンズという)2012および出射側レンズ2013により構成されている。
光源側レンズ2011、中間レンズ2012および出射側レンズ2013はいずれも、正の屈折所を有する。また、中間レンズ2012は複数のレンズにより構成されていてもよい。これらのことは、後述する実施例3~7でも同じである。また、本実施例では、中間レンズ2012のすべての面が球面である。このことは、後述する実施例3~6でも同様である。
広角照明状態から最狭角照明状態へのズームにより照明領域を狭くするときには、光源側レンズ2011と中間レンズ2012間の距離と、中間レンズ2012と出射側レンズ2013間の距離を大きくする。なお、これらの距離のうち少なくとも一方を大きくしてもよい。
最狭角照明状態においては、光源側レンズ2011の出射側焦点の位置に光源部101の発光点の中間像が形成される。中間レンズ2012は、光源側レンズ2011の出射側焦点の位置付近に配置される。出射側レンズ2013の位置は、光源側レンズ2011の出射側焦点の位置と出射側レンズ2013の光源側焦点の位置とが一致(又はほぼ一致)するように設定される。
光源側レンズ2011に対して光軸と平行に入射する光線は、中間レンズ2012に入射する時点では光軸近傍を進むため、中間レンズ2012の作用をほとんど受けない。このため、照明光学系201全体としては光源側レンズ2011と出射側レンズ2013の2つのレンズの作用によって平行光を出射する光学系である。
図6(A)は、本実施例の照明光学系201が距離10mの物体面上に形成する照明パターンを示している。本実施例によれば、最広角照明状態での照明角度を90°程度まで広げることができる。
本実施例において上記のような作用を持たせるためには、最狭角照明状態での中間レンズ2012と光源側レンズ2011との光軸上の距離をdS23とし、光源側レンズ2011の焦点距離をfとするとき、以下の式(3)に示す条件を満足することが望ましい。
0.5≦dS23/f≦1.2 (3)
S23/fが式(2)の上限値を上回ったり下限値を下回ったりすると、中間レンズ2012の影響により再狭角照明状態での照明領域が広がるため、好ましくない。数値実施例2は、この条件を満足している。
なお、式(3)の数値範囲を以下のようにすることがより望ましい。
0.6≦dS23/f≦1.1 (3)′
また、式(3)の数値範囲を以下のようにすることがさらに望ましい。
0.65≦dS23/f≦1.05 (3)″
なお、中間レンズ2012は、光源側レンズ2011に対して入射角度を持って入射する光線をロスなく出射側レンズ2013に導く作用も持っている。このとき出射側レンズ2013から出射する平行光は、光源部101の発光点のサイズと出射側レンズ2013での光束径で決まる発散角度分布を有する。
図6(B)は、本実施例の照明光学系201が距離100mの物体面上に形成する照明パターンを示している。本実施例では、最狭角照明状態で約8°を実現しており、ズーム倍率では約10倍となる。
最広角照明状態においては、出射側レンズ2013は、光源側レンズ2011と中間レンズ2012の合成系の出射側焦点の位置付近に配置される。このとき、光源側レンズ2011と中間レンズ2012はいずれも正レンズであるため、それらの球面収差によって、光源側レンズ2011の外周に近い位置を通る光線ほど光源側レンズ2011に近い位置で光軸と交わる。言い換えれば、光源側レンズ2011の光軸近くを通る光線ほど光源側レンズ2011から遠い位置で光軸と交わる。
また、出射側レンズ2013の最終面は、光源側レンズ2011の周辺部を通る光線(以下、周辺光線とという)が光軸と交わる位置よりも出射側に配置される。この位置に出射側レンズ2013を配置することにより、出射側レンズ2013は周辺光線の出射角度を小さくする作用を持つ。一方、光軸近くを通る光線に対しては、出射側レンズ2013は出射角度をほぼ変えない又は出射角度を大きくする作用を持つ。このような構成を採ることにより、最広角照明状態の照明分布を均一に近づけることができる。
出射側レンズ2013を以上のような作用を持つように配置することは、照明光学系201の出射側焦点を出射側レンズ2013の最終面付近に配置することに相当する。このとき、最広角照明状態での中間レンズ2012と光源側レンズ2011との光軸上の距離をdF23とするとき、以下の式(4)で示す条件を満足することが望ましい。
F23<dS23 (4)
また、最広角照明状態で中間レンズ2012により球面収差を強く出すには、以下の式(5)で示す条件を満足することが望ましい。数値実施例2は、式(4)、(5)の条件を満足している。
F23/f≦0.7 (5)
なお、式(4)の数値範囲を以下のようにすることがより望ましい。
F23/f≦0.6 (5)′
また、式(4)の数値範囲を以下のようにすることがさらに望ましい。
F23/f≦0.5 (5)″
本実施例では、上述した効果を得るため、中間レンズ2012は強い正レンズとなっている。これは、実施例1よりもさらに強い球面収差を出射側レンズ2013より手前で出すためである。また、中間レンズ2012の出射側の面は凹面になっている。これは、中間レンズ2012の出射光は光軸に対して90°に近い角度を有する光線を含んでおり、このような光線を無理なく出射する形状とするためである。ただし、中間レンズ2012の出射側の面を平面としてもよい。
さらに、このような大きな角度分布を持つ光線を出射側レンズ2013に入射させるため、出射側レンズ2013と中間レンズ2012との距離を短くすることが望ましい。このとき、最広角照明状態での出射側レンズ2013と中間レンズ2012との光軸上の距離をdF12、照明光学系201の最広角照明状態での焦点距離をfとするとき、以下の式(5)で示す条件を満足することが望ましい。数値実施例2は、この条件を満足している。
F12/f≦0.3 (6)
なお、式(6)の数値範囲を以下のようにすることがより望ましい。
F12/f≦0.28 (6)′
また、式(6)の数値範囲を以下のようにすることがさらに望ましい。
F12/f≦0.26 (6)′
また、本実施例では前述した式(2)で示した条件を満足すること、さらに中間レンズ2012の焦点距離をfとするときに以下の式(7)で示す条件を満足することが望ましい。
0.5≦f/f≦2.5 (7)
/fが式(7)の上限を上回ると、中間レンズ2012が十分な球面収差を与えず、最広角照射状態での照射領域が狭くなるため、好ましくない。また、f/fが式(7)の下限を下回ると、最狭角照射時の収差が増加して照射領域が広がっるため、好ましくない。数値実施例2は、これらの条件を満足している。
なお、式(7)の数値範囲を以下のようにすることがより望ましい。
0.6≦f/f≦2.4 (7)′
また、式(7)の数値範囲を以下のようにすることがさらに望ましい。
0.7≦f/f≦2.3 (7)″
図7(A)は実施例3の照明装置の最広角照明状態の構成を、図7(B)は該照明装置の最狭角照明状態の構成をそれぞれ示している。本実施例の照明装置は、実施例1と同様の光源部101およびコリメータ系102と、照明光学系301とを有する。照明光学系301は、光源側から出射側へ順に配置された、光源側レンズ3011、中間レンズ3012および出射側レンズ3013により構成されている。最広角照明状態から最狭角照明状態へのズームにより照明領域を狭くするときには、光源側レンズ3011と中間レンズ3012間の距離と、中間レンズ3012と出射側レンズ3013間の距離を大きくする。
数値実施例3に示すように、出射側レンズ3013の出射側の面は非球面形状を有する。
図8(A)は、本実施例の照明光学系301が距離10mの物体面上に形成する照明パターンを示している。図8(B)は、本実施例の照明光学系301が距離100mの物体面上に形成する照明パターンを示している。本実施例では、最狭角照明状態で約9°、最広角照明状態で約90°の照明角度を実現しており、ズーム倍率は約10倍となる。
本実施例では、最狭角照明状態での照明分布の均一性を向上させることができる。数値実施例3は、式(2)~(7)の条件を満足している。
図9(A)は実施例4の照明装置の最広角照明状態の構成を、図9(B)は該照明装置の最狭角照明状態の構成をそれぞれ示している。本実施例の照明装置は、照明光量を増やすために、実施例1と同様の光源部101とコリメータ系102を複数(7つ)有する。図10(A)は、コリメータ系102からの出射直後の光の光量分布を示している。この図から分かるように、光源部101とコリメータ系102は6つが六角形の頂点に配置され、1つが中央に配置されている。
本実施例の照明装置は、上述した光源部101およびコリメータ系102と、集光レンズ402と、拡散板403と、平行化レンズ404と、照明光学系301とを有する。照明光学系401に入射する光の強度分布を平滑化するため、コリメータ系102からの照明光を集光レンズ402で拡散板403に向けて集光し、拡散板403からの拡散光を再度、平行化レンズ404で平行化する。これにより、照明光学系401に入射する光の強度分布を、図10(B)に示すような滑らかで非均一な分布とする。
照明光学系401は、光源側から出射側へ順に配置された、光源側レンズ4011、中間レンズ4012および出射側レンズ4013により構成されている。最広角照明状態から最狭角照明状態へのズームにより照明領域を狭くするときには、光源側レンズ4011と中間レンズ4012間の距離と、中間レンズ4012と出射側レンズ4013間の距離を大きくする。
図11(A)は、本実施例の照明光学系401が距離10mの物体面上に形成する照明パターンを示している。図11(B)は、本実施例の照明光学系401が距離100mの物体面上に形成する照明パターンを示している。本実施例では、最狭角照明状態で約9°、最広角照明状態で約90°の照明角度を実現しており、ズーム倍率は約10倍となる。数値実施例4は、式(2)~(7)の条件を満足している。
なお、本実施例では照明光学系401への入射光の強度分布を滑らかにするために集光レンズ402、拡散板403および平行化レンズ404を用いているが、単にコリメータ系102と照明光学系401を離すだけで強度分布を滑らかにしてもよい。また、光源部101とコリメータ系102の数は上述した7つでなくてもよいし、これらの並べ方も図10(A)に示すものに限定されない。
図12(A)は、実施例5の照明装置の最広角照明状態の構成を、図12(B)は該照明装置の最狭角照明状態の構成をそれぞれ示している。本実施例の照明装置は、実施例4と同様に複数の光源部101およびコリメータ系102と集光レンズ402と拡散板403と平行化レンズ404を有し、さらに照明光学系501を有する。
照明光学系501は、光源側から出射側へ順に配置された、光源側レンズ5011、中間レンズ5012および出射側レンズ5013により構成されている。最広角照明状態から最狭角照明状態へのズームにより照明領域を狭くするときには、光源側レンズ5011と中間レンズ5012間の距離と、中間レンズ5012と出射側レンズ5013間の距離を大きくする。数値実施例5に示すように、光源側レンズ5011の両面は非球面形状を有する。
図13(A)は、本実施例の照明光学系501が距離10mの物体面上に形成する照明パターンを示している。図13(B)は、本実施例の照明光学系501が距離100mの物体面上に形成する照明パターンを示している。光源側レンズ5011が非球面を有するため、最広角照明状態の照明分布をより均一にすることができる。
本実施例では、最狭角照明状態で約9°、最広角照明状態で約90°の照明角度を実現しており、ズーム倍率は約10倍となる。数値実施例5は、式(2)~(7)の条件を満足している。
図14(A)は、実施例6の照明装置の最広角照明状態の構成を、図14(B)は該照明装置の最狭角照明状態の構成をそれぞれ示している。本実施例の照明装置は、実施例4と同様に複数の光源部101およびコリメータ系102と集光レンズ402と拡散板403と平行化レンズ404を有し、さらに照明光学系601を有する。
照明光学系601は、光源側から出射側へ順に配置された、光源側レンズ6011、中間レンズ6012および出射側レンズ6013により構成されている。最広角照明状態から最狭角照明状態へのズームにより照明領域を狭くするときには、光源側レンズ6011と中間レンズ6012間の距離と、中間レンズ6012と出射側レンズ6013間の距離を大きくする。数値実施例6に示すように、光源側レンズ6011の両面と出射側レンズ6013の両面はそれぞれ非球面形状を有する。
図15(A)は、本実施例の照明光学系601が距離10mの物体面上に形成する照明パターンを示している。図15(B)は、本実施例の照明光学系601が距離100mの物体面上に形成する照明パターンを示している。光源側レンズ6011と出射側レンズ6013が非球面を有するため、最広角照明状態の照明分布をより均一にすることができる。
本実施例では、最狭角照明状態で約8°、最広角照明状態で約90°の照明角度を実現しており、ズーム倍率は約11倍となる。数値実施例6は、式(2)~(7)の条件を満足している。
図16(A)は、実施例7の照明装置の最広角照明状態の構成を、図16(B)は該照明装置の最狭角照明状態の構成をそれぞれ示している。本実施例の照明装置は、実施例4と同様に複数の光源部101およびコリメータ系102と集光レンズ402と拡散板403と平行化レンズ404を有し、さらに照明光学系701を有する。
照明光学系701は、光源側から出射側へ順に配置された、光源側レンズ7011、中間レンズ7012および出射側レンズ7013により構成されている。最広角照明状態から最狭角照明状態へのズームにより照明領域を狭くするときには、光源側レンズ7011と中間レンズ7012間の距離と、中間レンズ7012と出射側レンズ7013間の距離を大きくする。数値実施例7に示すように、光源側レンズ7011の両面と中間レンズ7012の両面はそれぞれ非球面形状を有する。
図17(A)は、本実施例の照明光学系701が距離10mの物体面上に形成する照明パターンを示している。図17(B)は、本実施例の照明光学系701が距離100mの物体面上に形成する照明パターンを示している。光源側レンズ7011と中間レンズ7012が非球面を有するため、最広角照明状態の照明分布をより均一にすることができる。
本実施例では、最狭角照明状態で約9°、最広角照明状態で約90°の照明角度を実現しており、ズーム倍率は約10倍となる。数値実施例7は、式(2)~(7)の条件を満足している。
図18(A)は、実施例7の照明装置の最広角照明状態の構成を、図18(B)は該照明装置の最狭角照明状態の構成をそれぞれ示している。本実施例の照明装置は、実施例1と同様の光源部101およびコリメータ系102と、照明光学系801とを有する。
照明光学系801は、光源側から出射側へ順に配置された、光源側レンズ8011および出射側レンズ8012により構成されている。光源側レンズ8011と出射側レンズ8012はいずれも正の屈折力を有する。最広角照明状態から最狭角照明状態へのズームにより照明領域を狭くするときには、光源側レンズ8011と出射側レンズ8012間の距離を大きくする。なお、本実施例では、最広角照明状態において光源側レンズ8011の出射側焦点が出射側レンズ8012(の最終面)よりも出射側に位置する。
本実施例では、数値実施例8に示すように光源側レンズ7011の両面と出射側レンズ8012の両面はそれぞれ非球面形状を有し、最広角照明状態における照射領域の拡張と照明分布の均一化をこれらのレンズ面の形状によって調整している。具体的には、それぞれ凸レンズである光源側レンズ8011と出射側レンズ8012の周辺部の曲率を小さくする(光軸側から周辺側に向かって屈折力を弱くする)ことにより、目標とする照明領域の外側に拡がる光線をより光軸付近に導く。
図19(A)は、本実施例の照明光学系801が距離10mの物体面上に形成する照明パターンを示している。図19(B)は、本実施例の照明光学系801が距離100mの物体面上に形成する照明パターンを示している。凸レンズの周辺部の曲率を小さくすることにより、照明分布をより均一に近づけることができるとともに、明るさの半値幅で規定される照明領域を拡大することができる。
本実施例においては、最狭角状態において出射側レンズ8012と光源側レンズ8011の間の距離が両レンズの焦点距離の和に近い値に設定される。このとき、コリメータ部102から照明系801へ入射する光線はすべてが光軸と平行となるわけではなく、ある角度分布を有する。この結果、照明系801の径を大きくしないためには、出射側レンズ8012の屈折力を光源側レンズ8011の屈折力よりも大きくする必要がある。一方、最広角照明状態では、出射側レンズ8012から出射する光線は光軸に対して45°以上の大きな角度をなす光線を含んでいる。このような光線を出射側レンズ8012の有効径内の周辺部から出射するためには、出射側レンズ8012の光源側の面を強い凸面とすることが望ましい。
本実施例では光源側レンズ8011の両面と出射側レンズ8012の両面を非球面としているが、いずれか一方のレンズのみに非球面を設けてもよいし、両面のうち一方の面のみを非球面としてもよい。特に、出射側レンズ8012の光源側の面は強い凸面となっており、この面を非球面とすることが効果的である。また、その非球面の形状は、有効径の8割の位置での非球面量(参照球面と非球面との差)をΔ8aとし、出射側レンズ8012の焦点距離をfとするとき、以下の式(8)で示す条件を満足することが望ましい。
|Δ8a/f|≧0.04 (8)
|Δ8a/f|が式(8)の下限値を下回ると、照明分布が十分に均一にならず、したがって照明角度が大きくならないため、好ましくない。数値実施例8-1、8-2は、この条件を満足している。
なお、式(8)の数値範囲を以下のようにすることがより望ましい。
|Δ8a/f|≧0.05 (8)′
また、式(8)の数値範囲を以下のようにすることがさらに望ましい。
|Δ8a/f|≧0.06 (8)″
また、本実施例では、光源側レンズ8011と出射側レンズ8012の距離を近づけることによって照明角度を大きくすることで最広角照明状態が得られる。最広角照明状態での出射側レンズ8012と光源側レンズ8011との光軸上の距離をdF12、照明光学系801の最広角照明状態での焦点距離をfとするとき、以下の式(9)で示す条件を満足することが望ましい。
F12/f≦0.8 (9)
F12/fが式(9)の上限値を上回ると、最広角照明状態で照明角度が大きくならないため、好ましくない。数値実施例8-1、8-2は、この条件を満足している。
なお、式(9)の数値範囲を以下のようにすることがより望ましい。
F12/f≦0.6 (9)′
また、式(9)の数値範囲を以下のようにすることがさらに望ましい。
F12/f≦0.4 (9)″
さらに、出射側レンズ8012の焦点距離をfとするとき、以下の式(10)で示す条件を満足することが望ましい。
1.0<f1/f≦2.0 (10)
f1/fが式(10)の下限を下回ると、最狭角照明状態において収差が大きくなり、照射領域が広がるため、好ましくない。また、f1/fが式(10)の上限を上回ると、最広角照明状態での照明分布の均一性が十分にならず、この結果、照明領域が狭くなるため、好ましくない。数値実施例8-1、8-2は、この条件を満足している。
なお、式(10)の数値範囲を以下のようにすることがより望ましい。
1.0<f1/f≦1.8 (10)′
また、式(10)の数値範囲を以下のようにすることがさらに望ましい。
1.0<f1/f≦1.6 (10)′
以上説明した各実施例によれば、小型でありながらも広い距離範囲の照明が可能な照明光学系および照明装置を実現することができる。
Figure 2022116839000002
Figure 2022116839000003
Figure 2022116839000004
Figure 2022116839000005
Figure 2022116839000006
Figure 2022116839000007
Figure 2022116839000008
Figure 2022116839000009
Figure 2022116839000010
Figure 2022116839000011
図20は、上述した実施例1~8のいずれかの照明装置を備えた撮像装置(監視カメラ)の外観を示している。撮像装置は、撮像部とズーム照明部とを有する。撮像部は、撮像光学系11と撮像素子12を有する。撮像光学系11は、図示の物体からの光束を撮像素子12上に結像させる。撮像光学系11は、広角端と無限遠端との間でズームが可能である。撮像素子12は、CMOSセンサ等の光電変換素子であり、物体像を電気信号に変換する。撮像部は、撮像素子12からの電気信号に対して各種処理を行って画像データを生成する。画像データは、ケーブルや無線通信を介して外部に送信される。
ズーム照明部は、実施例1~8のいずれかの照明装置により構成され、物体を照明するための照明光を発する。照明装置の照明光学系は、撮像部の広角端と無限遠端との間のズームに機械的または電気的に連動して最広角照明状態と最狭角照明状態との間でズームを行う。
この撮像装置によれば、小型の照明装置を搭載しながら、暗所における広い距離範囲の物体を良好に撮像することが可能となる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
101 光源部
103,201,301,401,501,601,701,801 照明光学系
1031,2011,3011,4011,5011,6011,7011,8011 光源側レンズ
1032,2013,3013,4013,5013,6013,7013,8012 出射側レンズ
2012,3012,4012,5012,6012,7012 中間レンズ

Claims (25)

  1. 光源からの光を物体に向けて出射する照明光学系であって、
    正の屈折力の光源側レンズ群と、該光源側レンズ群よりも物体側に配置された正の屈折力の物体側レンズ群とを有し、前記光源側レンズ群と前記物体側レンズ群との光軸上での互いの間隔を変化させて最広角照明状態と最狭角照明状態との間でズームを行い、
    前記最狭角照明状態において、前記物体側レンズ群の最も物体側の面は、前記光源側レンズ群の物体側焦点よりも物体側に位置し、
    前記光源側レンズ群の最も光源側の面から前記物体側レンズ群の前記最も物体側の面までの距離が、前記最広角照明状態において前記最狭角照明状態においてよりも短いことを特徴とする照明光学系。
  2. 前記照明光学系の前記最広角照明状態での焦点距離をf、前記物体側レンズ群と前記光源側レンズ群との光軸上の距離をdF13とするとき、
    0.3≦dF13/f≦1.2
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の照明光学系。
  3. 前記光源側レンズ群は、物体側に凸面を有するレンズを含むことを特徴とする請求項2に記載の照明光学系。
  4. 前記物体側レンズ群の前記最も物体側の面は凸面であることを特徴とする請求項2または3に記載の照明光学系。
  5. 前記物体側レンズ群の焦点距離をfとするとき、
    1.0<f/f≦3.0
    なる条件を満足することを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の照明光学系。
  6. 前記光源側レンズ群と前記物体側レンズ群との間に、正の屈折力の中間レンズ群を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の照明光学系。
  7. 前記最広角照明状態から前記最狭角照明状態へのズームにおいて、前記中間レンズ群と前記物体側レンズ群との距離が大きくなることを特徴とする請求項6に記載の照明光学系。
  8. 前記中間レンズ群は、物体側の面が平面または凹面であるレンズを含むことを特徴とする請求項6または7に記載の照明光学系。
  9. 前記中間レンズ群におけるすべての面が球面であることを特徴とする請求項7に記載の照明光学系。
  10. 前記中間レンズ群は、非球面を有するレンズを含むことを特徴とする請求項7に記載の照明光学系。
  11. 前記光源側レンズ群は、非球面を有するレンズを含むことを特徴とする請求項6から10のいずれか一項に記載の照明光学系。
  12. 前記物体側レンズ群は、非球面を有するレンズを含むことを特徴とする請求項6から11のいずれか一項に記載の照明光学系。
  13. 前記最狭角照明状態における前記中間レンズ群と前記光源側レンズ群との光軸上の距離をds23、前記光源側レンズ群の焦点距離をfとするとき、
    0.5≦ds23/f≦1.2
    なる条件を満足することを特徴とする請求項6から12のいずれか一項に記載の照明光学系。
  14. 前記最広角照明状態における前記中間レンズ群と前記光源側レンズ群との光軸上の距離をdF23、前記最狭角照明状態における前記中間レンズ群と前記光源側レンズ群との光軸上の距離をds23、前記光源側レンズ群の焦点距離をfとするとき、
    F23<ds23
    F23/f≦0.7
    なる条件を満足することを特徴とする請求項6から13のいずれか一項に記載の照明光学系。
  15. 前記最広角照明状態における前記物体側レンズ群と前記中間レンズ群との光軸上の距離をdF12、前記照明光学系の前記広角照明状態での焦点距離をfとするとき、
    F12/f≦0.3
    なる条件を満足することを特徴とする請求項6から14のいずれか一項に記載の照明光学系。
  16. 前記中間レンズ群の焦点距離をf、前記照明光学系の前記最広角照明状態での焦点距離をfとするとき、
    0.5≦f/f≦2.5
    なる条件を満足することを特徴とする請求項6から15のいずれか一項に記載の照明光学系。
  17. 前記照明光学系は、光軸上の屈折力から周辺の屈折力まで屈折力が弱くなる非球面を有するレンズを含むことを特徴とする請求項1から16のいずれか一項に記載の照明光学系。
  18. 前記物体側レンズ群が、前記非球面を有するレンズを含むことを特徴とする請求項17に記載の照明光学系。
  19. 前記最広角照明状態において、前記光源側レンズ群の物体側焦点が前記物体側レンズ群よりも物体側に位置することを特徴とする請求項18に記載の照明光学系。
  20. 前記物体側レンズ群に含まれる前記非球面の有効径の8割の位置での参照球面との差としての非球面量をΔ8a、前記物体側レンズ群の焦点距離をfとするとき、
    |Δ8a/f|≧0.04
    なる条件を満足することを特徴とする請求項18または19に記載の照明光学系。
  21. 前記最広角照明状態における前記物体側レンズ群と前記光源側レンズ群との光軸上の距離をdF12、前記照明光学系の前記最広角照明状態での焦点距離をfとするとき、
    F12/f≦0.8
    なる条件を満足することを特徴とする請求項18から20のいずれか一項に記載の照明光学系。
  22. 前記物体側レンズ群の焦点距離をf、前記照明光学系の前記最広角照明状態での焦点距離をfとするとき、
    1.0<f/f≦2.0
    なる条件を満足することを特徴とする請求項18から21のいずれか一項に記載の照明光学系。
  23. 請求項1から22のいずれか一項に記載の照明光学系と、
    前記光源とを有することを特徴とする照明装置。
  24. 前記光源からの光を前記照明光学系に導くコリメータ系を有することを特徴とする請求項23に記載の照明装置。
  25. 請求項23または24に記載の照明装置と、
    ズームが可能な撮像光学系と、
    該撮像光学系を介して形成された前記物体の像を撮る撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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