JP2019168258A - ガスセンサ - Google Patents

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貴之 熊崎
Takayuki KUMAZAKI
貴之 熊崎
井上 剛
Takeshi Inoue
剛 井上
上木 正聡
Masaaki Ueki
正聡 上木
青山 惠哉
Shigeya Aoyama
惠哉 青山
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Abstract

【課題】変換部から外部に伝達される熱を低減して、熱の有効利用を図ることができるガスセンサを提供すること。【解決手段】呼気センサ1は、第1チャンバC1内は、変換部21を含む隔壁部23により、被測定ガスが導入される第1室R1と、変換部21を通過したガスが排出される第2室R2と、に区分されている。また、変換部21と第1ケース17の底面17aとの間には、Z方向から見た平面視で、変換部21より面積が小さく、且つ、気密性を有するスペーサ67が配置されている。従って、変換部21から第1ケース17への熱の伝達を抑制することができる。つまり、スペーサ67は、変換部21よりも面積が小さいので、変換部21自体が第1ケース17に接触している場合に比べて、第1ケース17に熱が伝達されにくい。【選択図】図3

Description

本開示は、被測定ガス中に含まれる特定ガス成分の濃度を検知するガスセンサに関する。
従来、例えば喘息の診断のために、呼気中の極低濃度(数ppb〜数百ppbレベル)のNOxを測定するセンサが知られている(特許文献1参照)。
このセンサは、呼気中のNOをNOに変換するPtY(Ptを担持したゼオライト)からなる触媒を有する変換部と、NOを検知する混成電位型のセンサ素子を有する検知部とを、セラミックの積層技術を用いて1つのユニットとしたものである。
このセンサでは、変換部を第1ヒータで加熱するとともに、検知部を第2ヒータで加熱するようになっている。また、変換部と第1ヒータとを第1ケースで覆って第1チャンバを形成するとともに、検知部と第2ヒータとを第2ケースで覆って第2チャンバを形成している。
そして、第1チャンバ内に導入した呼気の成分を第1ヒータで加熱した変換部で変換し、変換後の呼気を第2チャンバに供給し、第2ヒータで加熱した検知部の電気的変化に基づいて、呼気中のNOxを検出するようにしている。
米国特許出願公開 第2015/0250408号明細書
しかしながら、上述した従来技術では、例えば変換部を第1ヒータで加熱する際に、その加熱した熱が、第1ケースを介して外部に放出されてしまうという問題があった。
つまり、例えばバッテリで第1ヒータに電力を供給する場合には、第1ヒータから変換部に伝達された熱は、変換部から第1ケースを介して外部に放出されるので、第1ヒータを加熱するために多くの電力が必要であるという問題があった。
このように、ヒータによる消費電力をできる限り少なくすることが望ましいので、その改善が望まれている。
本開示は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、その目的は、変換部から外部に伝達される熱を低減して、熱の有効利用を図ることができるガスセンサを提供することである。
(1)本開示の第1局面は、基板と第1ケースとに囲まれ、内部に被測定ガスが導入される第1チャンバと、前記第1チャンバに導入された前記被測定ガスに含まれる第1ガス成分を第2ガス成分に変換する、ガスの通過が可能な変換部と、を備える調整ユニットと、前記基板と第2ケースに囲まれ、内部に前記変換部を通過したガスを導入する第2チャンバと、前記第2チャンバ内の前記第2ガス成分の濃度に応じて電気的特性が変化する検知部と、を備えるセンサユニットと、前記変換部及び前記検知部を加熱する1又は複数のヒータと、を備えたガスセンサに関するものである。
このガスセンサは、前記第1チャンバ内は、前記変換部を含む隔壁部により、前記被測定ガスが導入される第1室と、前記変換部を通過したガスが排出される第2室と、に区分されており、前記変換部は、前記基板と前記第1ケースのうち前記基板と対向する内側面との間に配置されている。さらに、前記変換部と前記内側面との間には、前記基板の厚み方向から見た平面視で、前記変換部より面積が小さく、且つ、前記第1室と前記第2室との間の通気を遮断するスペーサが配置されている。
このように第1局面のガスセンサでは、基本的に、第1室と第2室との間は、変換部以外はガスが通過しにくいように(好ましくは通過しないよう)に構成されているので、第1室に導入された被測定ガスは、変換部を通過して、第2室に排出される。
特に、本第1局面では、変換部と第1ケースの内側面との間には、平面視で、変換部より面積が小さく、且つ、第1室と第2室との間の通気を遮断するスペーサが配置されているので、変換部から第1ケースへの熱の伝達を抑制することができる。
つまり、スペーサは、変換部よりも面積が小さいので、変換部自体が第1ケースに直接接触している場合に比べて、第1ケースに熱が伝達されにくい。従って、変換部がヒータによって加熱される場合でも、熱の有効利用を図ることができるので、ヒータの消費電力を抑制することができる。
また、変換部と第1ケースとの間に距離を確保する場合には、本第1局面では、変換部と第1ケースとの間にスペーサを配置すればよいので、作業性がよく、ガスセンサを製造する工程を簡易化できるという利点もある。
なお、スペーサの材料としては、第1ケースの材料よりも熱伝導率が低いものが好ましい。また、第1、第2ケースの材料としては、例えばステンレス等の金属を採用できる。
(2)本開示の第2局面では、前記基板と前記変換部との間に、前記基板と前記変換部とを接合するとともに、前記第1室と前記第2室との間の通気を遮断する第1接合層を備えていてもよい。
このように、通気性の無い第1接合層によって、基板と変換部とを接合することにより、基板と変換部とを強固に一体化することができる。
なお、第1接合層は、例えばアルミナ等のセラミック材料をベース成分としたセラミック接着剤を熱処理して固化(即ち硬化)させることによって形成することができる。
(3)本開示の第3局面では、前記変換部と前記スペーサとの間に、金属繊維を除く無機繊維からなるシール材を配置してもよい。
このような無機繊維は、柔軟性に富むので、基板と第1ケースとの間に変換部とスペーサとを配置して、両側から押圧して一体に固定する際に、変換部やスペーサが破損しにくいという効果がある。
なお、無機繊維には隙間があるが、両側から押圧して圧縮することにより、実質的に通気性の無い状態又は変換部より通気性の低い状態とすることができる。
なお、シール材の材料としては、例えば細径のアルミナ等のセラミック製の繊維等を採用できる。
(4)本開示の第4局面では、前記シール材は、前記変換部の前記被測定ガスの導入側と前記変換後のガスの排出側と前記第1接合層側を除いて、前記変換部の周囲に配置されて、前記変換部と該変換部の周囲とに密着していてもよい。
変換部の周囲にシール材を配置することにより、シール材が変換部と周囲の部材との間に密着するので、変換部をしっかりと固定することができる。また、変換部の周囲からガスが漏れることを抑制できる。
(5)本開示の第5局面では、前記スペーサと前記内側面との間に、前記スペーサと前記第1ケースとを接合するとともに、前記第1室と前記第2室との間の通気を遮断する第2接合層を備えていてもよい。
このように、通気性の無い第2接合層によって、スペーサと第1ケースとを接合することにより、スペーサと第1ケースとを強固に一体化することができる。
なお、第2接合層は、例えばアルミナ等のセラミック材料をベース成分としたセラミック接着剤を熱処理して固化(即ち硬化)させることによって形成することができる。
(6)本開示の第6局面では、前記スペーサは、中実の板材であってもよい。
ここでは、スペーサの好ましい形状を例示している。このような形状のスペーサは、丈夫で有り、しかも、容易に製造できるという利点がある。
(7)本開示の第7局面では、前記スペーサは、平行な一対の板材と、前記一対の板材間に配置されて該一対の板材を支持する支持部と、を備えていてもよい。
このような形状である場合には、中実である場合に比べて、断熱性に優れており、スペーサを軽量化できるという利点がある。
実施形態の呼気センサを分解し、センサユニット側から見た状態を示す分解斜視図である。 実施形態の呼気センサを分解し、調整ユニット側から見た状態を示す分解斜視図である。 センサ本体部をZX平面に沿って破断して示す断面図(図4のB−B断面図)である。 センサ本体部をZY平面に沿って破断して示す断面図(図1のA−A断面図)である。 センサ本体部の平面を示すとともに、第1コネクタを軸方向に沿って破断して示す説明図である。 (a)は実施形態のスペーサを示す斜視図、(b)は変形例1のスペーサを示す斜視図、(c)は変形例2のスペーサを示す斜視図である。
以下、本開示が適用されたガスセンサの実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.実施形態]
本実施形態では、ガスセンサとして、呼気中の特定ガス成分の濃度を検知する呼気センサを例に挙げて説明する。
[1−1.呼気センサの全体構成]
まず、呼気センサ1の全体構成について説明する。
図1及び図2に示すように、実施形態の呼気センサ1は、ハウジング3(図3参照)の内部に、調整ユニット5と、センサユニット7と、セラミック配線基板9と、第1コネクタ11とが収容されている。また、この呼気センサ1には、調整ユニット5とセンサユニット7とを接続する第1ガス管13と、第1コネクタ11の後端側(図1の左側)に配置されるスリーブ14及び第2コネクタ15と、を備えている。
また、この呼気センサ1は、調整ユニット5とセンサユニット7とは、セラミック配線基板9を間に挟んで、四隅に配置されたボルト16によって一体に固定されている。
なお、この呼気センサ1は、例えばバッテリ(図示せず)から供給される電力によって駆動されるものであるが、それに限定される訳ではない。
[1−2.呼気センサの各部の構成]
次に、呼気センサ1の各部の構成について、詳細に説明する。
<調整ユニット>
図3及び図4に示すように、調整ユニット5は、略矩形箱状で上面(図3の上方の面)が開口する金属製の第1ケース17と、第1ケース17のフランジ18に当接する矩形枠状のマイカまたはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)からなる第1シール材(パッキン)19と、第1ケース17内に収容される変換部21を含む隔壁部23と、セラミック配線基板9とを有している。なお、変換部21を含む隔壁部23については後に詳述する。
そして、第1シール材19の下面(図3の下方の面)に第1ケース17のフランジ18が当接し、第1シール材19の上面にセラミック配線基板9の下面の外周部分が当接することで、第1ケース17の開口がセラミック配線基板9によって閉塞される。この閉塞された第1ケース17の内部空間によって、第1チャンバC1が構成されている。
なお、後述するように、第1チャンバC1は隔壁部23によって、図4の右側の第1室R1と図4の左側の第2室R2とに区分(即ち分離)されている。
図4に示すように、第1ケース17の右側の側面には、インレットである第1パイプ25が接続され、第1ケース17の左側の側面には、アウトレットである第2パイプ27が接続されている。この第1パイプ25は、第1チャンバC1の第1室R1に連通し、第2パイプ27は、第1チャンバC1の第2室R2に連通している。
なお、図1に示すように、第1パイプ25の先端側には、第2ガス管29が接続されており、第2ガス管29の先端はハウジング3外に配置されている。また、第2パイプ27の先端側は、ゴムチューブ31を介して、第1ガス管13の一端が接続されている。
図4に示すように、第1チャンバC1における第1パイプ25と第2パイプ27との間、即ち第1室R1と第2室R2との間には、隔壁部23の構造の一部として、多孔質状でガスを透過可能な変換部21が配置されている。なお、この変換部21は、後述するように、呼気に含まれる第1ガス成分(例えばNO)を第2ガス成分(例えばNO)に変換するように機能する構造体である。
なお、変換部21としては、その内部に、第1室R1と第2室R2とを連通する微小な流路、即ちガス流速を低減するように構成された流路を設けた構成を採用してもよい。
この調整ユニット5では、第1パイプ25から第1チャンバC1の第1室R1に導入された呼気(G)は、図4の矢印に示すように、変換部21に接触して(即ち通過して)ガス成分が変換された後、第2パイプ27から第1ガス管13に排出される。
<センサユニット>
図3及び図4に示すように、センサユニット7は、略矩形箱状で下面が開口する金属製の第2ケース33と、第2ケース33のフランジ34に接着される矩形枠状のマイカまたはPTFEからなる第2シール材35と、第2ケース33内に収容されるセンサ素子部37と、第3接合層39と、セラミック配線基板9とを有している。
そして、第2シール材35の上面に第2ケース33のフランジ34が当接し、第2シール材35の下面にセラミック配線基板9の上面の外周部分が当接することで、第2ケース33の開口がセラミック配線基板9によって閉塞される。この閉塞された第2ケース33の内部空間によって、第2チャンバC2が構成されている。
センサ素子部37は、厚み方向(即ちZ方向)から見た平面視が略矩形板状であり、ベース部41の上面(図3の上方)に検知部43が配置され、ベース部41の下面にヒータ45が配置されている。つまり、センサ素子部37は、検知部43とベース部41とヒータ45とが一体に積層された積層構造を有している。
このうち、検知部43は、後述するように、混成電位式のセンサ構造を有しており、第2ガス成分の濃度に応じて電気的特性が変化するものである。ベース部41は、電気絶縁性を有する例えばアルミナからなるセラミック基板である。ヒータ45は、バッテリ(図示せず)からの通電による加熱によって、検知部43を動作温度に加熱するものであり、例えばセラミック基板の表面に形成された例えば白金等の発熱抵抗体からなる。
なお、セラミック配線基板9の上面の中央に凹部47が形成されており、この凹部47に、第3接合層39にヒータ45側が接するようにしてセンサ素子部37が配置されている。なお、第3接合層39は、例えばセラミック接着剤(例えば、アルミナをベース成分とした接着剤)が固化した耐熱性を有する層(いわゆる耐熱性を有する接着剤層)である。
また、第2ケース33の上面には、インレットである第3パイプ51及びアウトレットである第4パイプ53がそれぞれ離間して突出しており、第3パイプ51及び第4パイプ53は第2チャンバC2に連通している。
なお、センサ素子部37は、第2チャンバC2における第3パイプ51と第4パイプ53との間にて、凹部47の上に配置されている。
第1ガス管13は、樹脂製(例えばフッ素樹脂製)又は金属製のパイプである。前記図1及び図4に示すように、第1ガス管13の一端は、第1チャンバC1の第2パイプ27にゴムチューブ31を介して接続され、第1ガス管13の他端は、第2チャンバC2の第3パイプ51に他のゴムチューブ31を介して接続されている。つまり、第1ガス管13により、呼気の流通が可能なように、第1チャンバC1の第2室R2と第2チャンバC2とが連通している。
この第1ガス管13の一端側及び他端側は、ハウジング3内に配置されているが、その他の部分は、ハウジング3外に配置されている(図1参照)。なお、第4パイプ53には、第3ガス管54(図1参照)が接続されており、第3ガス管54の先端側はハウジング3外に配置されている。
また、図5に示すように、セラミック配線基板9は、X方向に長く、厚み方向(Z方向)が薄い長尺の板材であり、先端側(図5の右側)は略正方形で、後端側は先端側より幅(Y方向の寸法)が狭くなっている。
このセラミック配線基板9の後端側の表裏面には、検知部43に接続された配線パターン55やヒータ45に接続された配線パターン55が設けられている。なお、図5では、一部の配線パターン55を示している。
なお、これらの配線パターン55は、第1コネクタ11に設けられた図示しない端子金具に接続され、端子金具は、第2コネクタ15等に配置された図示しないリード線に接続される。
また、図3及び図4に示すように、センサユニット7とヒータ45とは、ヒータ45がセンサユニット7内の検知部43とベース部41とを介して積層されていることにより、熱結合している。なお、ここで、熱結合とは、空気を介さずに部材が直接に接触して熱を伝達することを示している。
同様に、調整ユニット5とヒータ45とは、ヒータ45が、第3接合層39とセラミック配線基板9の一部と調整ユニット5内の隔壁部23とを介して積層されていることにより、熱結合している。
つまり、上述のように熱結合していることにより、単一のヒータ45で、調整ユニット5の変換部21とセンサユニット7の検知部43とを加熱できるようになっている。
そして、調整ユニット5とセンサユニット7とがセラミック配線基板9を挟むようにして一体化されて、センサ本体部57が構成されている。
なお、このセンサ本体部57は、図1に示すように、セラミック配線基板9の後端側が、第1コネクタ11の貫通孔59に嵌め込まれることによって固定されている。また、第1コネクタ11や第2コネクタ15はハウジング3に固定されているので、センサ本体部57の先端側、即ち調整ユニット5とセンサユニット7が設けられたセンサ先端部61は、ハウジング3内にて空中に突出した状態となっている。
[1−3.第1チャンバ内の構成]
次に、本実施形態の要部である第1チャンバC1内の構成について、図3及び図4に基づいて、詳細に説明する。
図4に示すように、第1チャンバC1内には、第1チャンバC1を図4の左右に区分するように、即ち、第1チャンバC1を第1室R1と第2室R2とに区分するように、隔壁部23が設けられている。
この隔壁部23は、第1ケース17の底面(即ち内側面)17aからセラミック配線基板9の下面9aに到るように、変換部21以外は第1室R1から第2室R2に、ガス(呼気)ができる限り通過しないように形成されている。
前記隔壁部23は、図3の上方より、第1接合層63、変換部21、内部シール材65、スペーサ67、第2接合層69の順に配置された構成となっている。
以下、詳細に説明する。
まず、セラミック配線基板9と変換部21との間には、前記第3接合層39と同様な材料からなる第1接合層63が形成されている。この第1接合層63は、セラミック配線基板9と変換部21とを接合するとともに、第1室R1と第2室R2との間の通気を遮断する緻密な層である。
この第1接合層63は、図3に示すように、第1室R1と第2室R2との間の通気を遮断するように、第1チャンバC1の左右の端部に到るまで形成されている。なお、第1シール材19がある部分では、第1接合層63は、第1シール材19に接する位置まで設けられている。
次に、変換部21の下方(図3の下方)と左右(図3の左右)の側方には、金属繊維を除く無機繊維からなる層状の内部シール材65が配置されている。この内部シール材65により、変換部21とスペーサ67との間や、変換部21の左右の側面21b、21cと第1ケース17の左右の側面17b、17cとの間の通気が遮断ないしは制限されている。この内部シール材65は、例えばアルミナ繊維からなる不織布(即ちアルミナフェルト)であり、柔軟性があり、耐熱性にも優れている。
なお、内部シール材65に対して上流側から下流側に向けて一定流量の空気を流したときの当該内部シール材65単体の上下流における差圧は、変換部21に対して上流側から下流側に向けて一定流量の空気を流したときの当該変換部21単体の上下流における差圧よりも大きい。
次に、内部シール材65の下方には、板状のスペーサ67が配置されている。このスペーサ67は、図6(a)に示すように、中実な直方体形状の部材であり、例えばアルミナからなり、気密性を有している。
このスペーサ67は、図1及び図4及び図5に示すように、セラミック配線基板9の厚み方向(Z方向)から見た平面視で、変換部21(詳しくはその下面21a)より面積が小さい部材である。このスペーサ67は、高さ(セラミック配線基板9の厚み方向に沿った寸法)は、変換部21の高さよりも小さくされている。
なお、スペーサ67において、平面視で変換部21より面積が小さい場所は、Z方向と垂直な断面(即ちXY平面)を考えた場合、Z方向において全ての位置であれば望ましいが、少なくとも1箇所、変換部21より面積が小さい箇所があればよい。
次に、図3に示すように、スペーサ67の下方と左右の側方には、第1接合層63と同様な材料からなる第2接合層69が設けられている。
この第2接合層69は、スペーサ67の下面67a及び左右の側面67b、67cと第1ケース17の底面17a及び左右の側面17a、17cとを接合する緻密な層である。この第2接合層69により、スペーサ67の下面67aと第1ケース17の底面17aとの間、スペーサ67の左右の側面67b、67cと第1ケース17の左右の側面17a、17cとの間の通気が遮断されている。
<隔壁部の形成方法>
ここで、隔壁部23の形成方法について、図3に基づいて簡単に説明する。
まず、第1ケース17の内面のうち、スペーサ67に対向する底面17aや側面17b、17cに、第2接合層69となるアルミナをベース成分とした接着剤(以下、単に「アルミナ接着剤」という)を塗布する。或いは、スペーサ67の下面67aや側面67a、67bに、第2接合層69となるアルミナ接着剤を塗布する。
そして、第1ケース17の内部に、間にアルミナ接着剤からなる層を挟むようにして、スペーサ67を配置する。
その後、このスペーサ67を配置した第1ケース17を、所定の温度(例えば150℃)で熱処理することにより、アルミナ接着剤を固化(即ち硬化)させ、スペーサ67と第1ケース17とを第2接着剤層69にて接合する。即ち、第2接合層69により、スペーサ67と第1ケース17とを接合して一体化する。
次に、変換部21の下面21a及び側面21b、21cに、例えばアルミナフェルトの内部シール材65を配置する。そして、この内部シール材65を配置した変換部21を、第1ケース17内に入れて、スペーサ67側に押し込む。
次に、第1ケース17のフランジ18に、第1シール材19を配置し、第1シール材19の内側、即ち、変換部21の上側や側方の内部シール材65の上側に、第1接着剤層63となるアルミナ接着剤を充填する。
その後、第1ケース17と第2ケース33とを、セラミック配線基板9を挟むように配置して、ボルト16で第1ケース17と第2ケース33とを締め付けて固定する。この状態で、所定の温度(例えば150℃)で熱処理することにより、アルミナ接着剤を固化(硬化)させ、変換部21とセラミック配線基板9とを第1接合層63にて接合する。即ち、第1接合層63により、変換部21とセラミック配線基板9とを接合して一体化する。
なお、この熱処理による一体化の前に、予め従来と同様にして、セラミック配線基板9上に検知部43や第3接合層39を形成しておく。
これにより、センサ先端部61を形成するとともに、第1チャンバC1内に、隔壁部23を形成することができる。
なお、第1〜第3接合層63、69、39の材料としては、ガラスやアルミナ接着剤以外の無機系接着剤等を採用できる。
[1−4.呼気の流路]
次に、呼気センサ1における呼気の流路について説明する。
図4の矢印に示すように、人から排出された呼気(G)は、第1パイプ25から第1チャンバC1の第1室R1内に導入され、変換部21を通ってから、第1チャンバC1の第2室R2から、第2パイプ27を介して第1ガス管13に排出される。
次に、呼気は、第1ガス管13から第3パイプ51を介して第2チャンバC2内に導入される。第2チャンバC2内では、検知部43に沿って移動して、第4パイプ53を介して第2チャンバC2外に排出される(即ちハウジング3外に排出される)。
[1−5.呼気センサの動作原理]
次に、呼気センサ1の動作原理について説明するが、上述したように、公知の技術であるので、簡単に説明する。
前記変換部21は、例えばPtを担持したゼオライトからなる触媒によって構成されており、呼気が通過可能なように、多孔質状となっている。この触媒は、動作温度である所定の活性化温度にて、呼気に含まれる第1ガス成分(例えばNO)を、第2ガス成分(例えばNO)に変換するものである。
また、前記検知部43は、固体電解質体と、固体電解質体の表面に配置された一対の電極を用いた混成電位型のセンサ素子として構成されている。
例えば、検知部43としては、YSZからなる固体電解質体上に、Ptからなる電極とWOからなる電極を配置したセンサ素子などを採用できる。
この検知部43は、前記触媒の活性化温度とは異なる動作温度である活性化温度において、NOの濃度に応じて、電気的特性(起電力)が変化するものである。
また、前記ヒータ45は、検知部43に近接して配置されているので、検知部43の温度を上述した高温に加熱することができる。一方、ヒータ45は、第3接合層39及びセラミック配線基板9等を介して変換部21に熱結合されているので、変換部21の温度を検知部43とは異なる温度とすることができる。
従って、この呼気センサ1では、下記のようにして、呼気中の特定ガス成分であるNOxの濃度を検出することができる。
図4に示すように、呼気は、まず、第1パイプ25から第1チャンバC1の第1室R1内に導入される。変換部21は、ヒータ45によって、所定の活性化温度に加熱されているので、呼気中のNOはNOに変換される。
この変換後の呼気は、第1チャンバC1の第2室R2から第2パイプ27を介して第1ガス管13に排出され、第3パイプ51を介して第2チャンバC2内に導入される。
次に、上記変換後の呼気は、第2チャンバC2内にて検知部43に接触することによって、NOの濃度に応じて、一対の電極間に電位差(起電力)が発生し、NOの濃度に対応したセンサ信号が呼気センサ1より外部装置に出力される。そして、呼気センサ1から出力されたセンサ信号に基づき、外部装置にて呼気中の特定ガス成分であるNOxの濃度を検出することができる。
[1−6.効果]
(1)本実施形態の呼気センサ1では、第1チャンバC1内は、変換部21を含む隔壁部23により、被測定ガスが導入される第1室R1と、変換部21を通過したガスが排出される第2室R2と、に区分されている。つまり、第1室R1と第2室R2との間の通気が遮断または制限されている。従って、第1室R1に導入された呼気は、変換部21を通過して、第2室R2に排出される。
また、変換部21と第1ケース17の底面17aとの間には、Z方向から見た平面視で、変換部21より面積が小さく、且つ、気密性を有するスペーサ67が配置されている。
従って、変換部21から第1ケース17への熱の伝達を抑制することができる。
つまり、スペーサ67は、変換部21よりも面積が小さいので、変換部21自体が第1ケース17に接触している場合に比べて、第1ケース17に熱が伝達されにくい。従って、変換部21がヒータ45によって加熱される場合でも、熱の有効利用を図ることができるので、ヒータ45の消費電力を抑制することができる。
また、変換部21と第1ケース17との間に距離を確保する場合には、変換部21と第1ケース17との間に硬質の(即ち変形しない)成形体であるスペーサ67を配置すればよいので、呼気センサ1を製造する工程を簡易化できるという利点もある。
(2)本実施形態では、変換部21とスペーサ67との間に、金属繊維を除く無機繊維からなる内部シール材65を配置している。このような無機繊維は、柔軟性に富むので、セラミック配線基板9と第1ケース17との間に変換部21とスペーサ67とを配置して、Z方向の両側から押圧して一体に固定する際に、変換部21やスペーサ67が破損しにくいという効果がある。
(3)本実施形態では、セラミック配線基板9と変換部21との間に、緻密な第1接合層63を設けるので、第1室R1と第2室R2との間の通気を好適に遮断することができる。
(4)本実施形態では、変換部21の下面21a側と両側面側21b、21b側とに配置する。この内部シール材65は柔軟であるので、内部シール材65が変換部21と周囲の部材との間に密着する。よって、変換部21をしっかりと固定することができる。また、内部シール材65は押圧されて圧縮されることによって気密性が高くなるので、変換部21の周囲からガスが漏れることを抑制できる。
(5)本実施形態では、スペーサ67と第1ケース17の内側面との間に、緻密な第2接合層69を設けるので、第1室R1と第2室R2との間の通気を好適に遮断することができる。
(6)本実施形態では、中実のスペーサ67を用いるので、スペーサ67が破損し難く、製造が容易であるという利点がある。
[1−7.文言の対応関係]
ここで、文言の対応関係について説明する。
本実施形態の、セラミック配線基板9、第1ケース17、第1チャンバC1、変換部21、調整ユニット5、第2ケース33、第2チャンバC2、検知部43、センサユニット7、ヒータ45、呼気センサ1、隔壁部23、第1室R1、第2室R2、スペーサ67、内部シール材65、第1接合層63、第2接合層69が、それぞれ、本開示の、基板、第1ケース、第1チャンバ、変換部、調整ユニット、第2ケース、第2チャンバ、検知部、センサユニット、ヒータ、ガスセンサ、隔壁部、第1室、第2室、スペーサ、内部シール材、第1接合層、第2接合層の一例に該当する。
[1−8.変形例]
前記中実の直方体形状のスペーサ67に代えて、図6(b)に示す変形例1のスペーサ71や、図6(c)に示す変形例2のスペーサ81を用いることができる。
変形例1のスペーサ71は、所定の厚みを有し、内部に空間73を有する略板状の部材であり、平行に配置され、XY方面に沿って広がる一対の板材75、77と、一対の板材75、77間にて、一対の板材75、77と垂直に配置された板状の支持部79と、を備えている。
変形例2のスペーサ81は、所定の厚みを有し、内部に複数の空間83を有する略板状の部材であり、平行に配置され、XY方面に沿って広がる一対の板材85、87と、一対の板材85、87間にて、一対の板材85、87と垂直に配置された支持部89と、を備えている。
この支持部89は、Z方向から見た平面視で、1枚の板材89aに対して複数(例えば3枚)の板材89bを垂直に交差させるようにして配置したものである。
このような変形例1、2のような形状のスペーサ71、81の場合には、中実である場合に比べて、断熱性に優れており、スペーサ71、81を軽量化できるという利点がある。
[2.他の実施形態]
本開示は前記実施形態になんら限定されるものではなく、本開示を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
(1)例えば、素子部としては、チャンバ内の特定ガス成分の濃度に応じて電気的特性(例えば抵抗値や起電力など)が変化する検知部と、検知部を作動温度、即ち前記電気的特性の変化を検知可能な温度に加熱するヒータとを備えたものであれば、特に限定はない。例えば複数のヒータを用いてもよい。
(2)また、変換部や検知部については、前記実施形態の構成以外に、本開示の機能を発揮するものであれば、特に限定はない。
(3)隔壁部の構成(例えばスペーサ等の形状)についても、前記実施形態の構成以外に、本開示の機能を発揮するものであれば、特に限定はない。
(4)シール材は、金属繊維を除く無機繊維の集合体(成形体)であれば、不織布や織物である必要はない。また、無機繊維として、アルミナ繊維やシリカ繊維に代表されるセラミック繊維以外に、ガラス繊維を用いることもできる。
(5)なお、上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…呼気センサ
5…調整ユニット
7…センサユニット
9…セラミック配線基板
17…第1ケース
21…変換部
23…隔壁部
33…第2ケース
43…検知部
45…ヒータ
63…第1接合層
65…内部シール材
67、71、81…スペーサ
69…第2接合層
C1…第1チャンバ
C2…第2チャンバ
R1…第1室
R2…第2室

Claims (7)

  1. 基板と第1ケースとに囲まれ、内部に被測定ガスが導入される第1チャンバと、前記第1チャンバに導入された前記被測定ガスに含まれる第1ガス成分を第2ガス成分に変換する、ガスの通過が可能な変換部と、を備える調整ユニットと、
    前記基板と第2ケースに囲まれ、内部に前記変換部を通過したガスを導入する第2チャンバと、前記第2チャンバ内の前記第2ガス成分の濃度に応じて電気的特性が変化する検知部と、を備えるセンサユニットと、
    前記変換部及び前記検知部を加熱する1又は複数のヒータと、
    を備えたガスセンサにおいて、
    前記第1チャンバ内は、前記変換部を含む隔壁部により、前記被測定ガスが導入される第1室と、前記変換部を通過したガスが排出される第2室と、に区分されており、
    前記変換部は、前記基板と前記第1ケースのうち前記基板と対向する内側面との間に配置されており、
    さらに、前記変換部と前記内側面との間には、前記基板の厚み方向から見た平面視で、前記変換部より面積が小さく、且つ、前記第1室と前記第2室との間の通気を遮断するスペーサが配置されている、
    ガスセンサ。
  2. 前記基板と前記変換部との間に、前記基板と前記変換部とを接合するとともに、前記第1室と前記第2室との間の通気を遮断する第1接合層を備えた、
    請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記変換部と前記スペーサとの間に、金属繊維を除く無機繊維からなるシール材が配置されている、
    請求項1又は2に記載のガスセンサ。
  4. 前記シール材は、前記変換部の前記被測定ガスの導入側と前記変換後のガスの排出側と前記第1接合層側を除いて、前記変換部の周囲に配置されて、前記変換部と該変換部の周囲とに密着した、
    請求項3に記載のガスセンサ。
  5. 前記スペーサと前記内側面との間に、前記スペーサと前記第1ケースとを接合するとともに、前記第1室と前記第2室との間の通気を遮断する第2接合層を備えた、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  6. 前記スペーサは、中実の板材である、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  7. 前記スペーサは、平行な一対の板材と、前記一対の板材間に配置されて該一対の板材を支持する支持部と、を備えた、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のガスセンサ。
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