JP2019167559A - 高強度鋼板用スラブの冷却方法、高強度熱延鋼板の製造方法、高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法及び高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 - Google Patents

高強度鋼板用スラブの冷却方法、高強度熱延鋼板の製造方法、高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法及び高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】Tiを含む成分のスラブであっても、当該スラブの冷却中のスラブ割れのみならず、熱延時のヘゲ等の品質欠陥が発生しない高強度鋼板用スラブの冷却方法を提供すること。【解決手段】鋼板が質量%で、C:0.020〜0.600%、Si:0.01〜3.00%、Mn:1.00〜3.00%、Ti:0.030〜0.200%、P:0.100%以下、S:0.0001〜0.0100%、Al:0.005〜1.000%、N:0.0100%以下を含有する高張力鋼板の連続鋳造したスラブについて、500℃以上700℃以下におけるスラブの平均冷却速度を20℃/hr以下とすることを特徴とする高強度鋼板用スラブの冷却方法とする。【選択図】なし

Description

本発明は、高強度鋼板用スラブの冷却方法、高強度熱延鋼板の製造方法、高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法及び高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法に関する。
足回り向けに適用の期待される高強度熱延鋼板および高強度溶融亜鉛めっき鋼板、高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、高い部品耐力と疲労特性の両立が要望されることから、Tiを添加し、熱延捲き取時にTiCとして析出させることで高YP化とTSアップを達成している。一方、これらの高強度鋼板のスラブを製鋼鋳造後、冷却する際にも、これら合金元素は析出物を形成する。特に、鋳造したスラブの高温での結晶粒径は極めて大きい。一般的には、スラブは室温まで冷却する間に変態を経ることから、粒径は小さくなる。ただし、Tiは高温でも析出しやすいことから、粗大なオーステナイト粒界に粗大な硫化物や炭化物として析出する。特に、析出したTiの析出物はオーステナイト粒界を覆うように析出するとともに、硬くて脆いことからスラブを脆化させる。
一方、スラブを冷却すると、スラブ表面と内部の温度差に起因して、応力が発生する。この応力が高いとスラブを室温まで冷却する際に亀裂が発生し、最悪は図1のように割れが発生する。あるいは、熱間圧延中に開口し、熱延時のコイルが破断する。あるいは亀裂で極微小なものは、熱延で再加熱する際にヘゲと呼ばれる品質欠陥となって現れる。スラブの微細な割れは、スラブをグラインダーで研削するなどにより除去可能なものの、大きな亀裂は除去できない。また、亀裂が見逃される場合があり、製品板の欠陥となる場合がある。このようなことから、スラブ割れは抑制する必要がある。
図2にスラブ亀裂部の破面を示す。破面は旧オーステナイト粒界に沿った粒界破面の様相を呈しているとともに、破面をSEM観察、並びに破面に存在する析出物の成分分析を行うと、粒界に沿ってTiを含む析出物が存在する様子が観察された(図3)。このことから、高強度化のために添加したTiがスラブ割れに悪影響を及ぼすものと考えられた。すなわち、Tiはスラブ冷却時にも析出物として析出するとともに、オーステナイト粒界に粗大な析出物として析出し、スラブを脆化させたものと考えられる。
一方、スラブを冷却すると、スラブ表面と内部の温度差に起因して、応力が発生する。この応力が高いとスラブを室温まで冷却する際に、旧γ粒界に存在する脆いTi析出物が割れ起点となりスラブ割れが発生する。このように発生した亀裂は、熱延を経ても残存することから、ヘゲなどの表面欠陥となるため歩留り落ちにつながる、あるいはスラブが割れるなどの問題へと発展することから改善が求められていた。なお、特許文献1に記載されているように、スラブが割れることについての対策については、従来も検討されている。
特開2007−832743号公報
ところで、Ti添加鋼の割れについての対策を検討する中で、特許文献1に記載の方法についての有効性の確認を試みたが、特許文献1に記載された範囲内で制御しても、Ti添加鋼の割れは、抑制されない場合があることが分かった。
本発明は、このような背景でなされた発明であり、本発明の課題は、Tiを含む成分のスラブであっても、当該スラブの冷却中のスラブ割れのみならず、熱延時のヘゲ等の品質欠陥が発生しない高強度鋼板用スラブの冷却方法を提供することである。また、当該冷却方法を利用した高強度熱延鋼板、高強度溶融亜鉛めっき鋼板、高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法を提供することである。
上記課題を解決するため、鋼板が質量%で、C:0.020〜0.600%、Si:0.01〜3.00%、Mn:1.00〜3.00%、Ti:0.030〜0.200%、P:0.100%以下、S:0.0001〜0.0100%、Al:0.005〜1.000%、N:0.0100%以下を含有する高張力鋼板の連続鋳造したスラブについて、500℃以上700℃以下におけるスラブの平均冷却速度を20℃/hr以下とすることを特徴とする高強度鋼板用スラブの冷却方法とする。
また、前記スラブが、さらに質量%で、Ni:0.01〜2.00%、Cu:0.01〜2.00%、Cr:0.01〜2.00%、Mo:0.01〜2.00%、Nb:0.005〜0.100%、V:0.005〜0.100%、W:0.005〜0.100%、B:0.0005〜0.0100%、REM:0.0003〜0.0300%、Ca:0.0003〜0.0300%、Ce:0.0003〜0.0300%、Mg:0.0003〜0.0300%の1種又は2種以上を含有する構成とすることが好ましい。
また、前記スラブを、鋳造完了から少なくとも10hr以上は、スラブ温度を700℃以上に確保し、かつ、その後500℃以上700℃以下におけるスラブの平均冷却速度を20℃/hr以下とすることが好ましい。
また、前記スラブの冷却速度は、前記スラブを他の複数のスラブにより挟むことにより制御することが好ましい。
また、前記他の複数のスラブにより、前記スラブを複数同時に挟むことが好ましい。
また、スラブを冷却するにあたり、カバーをかけることが好ましい。
また、前記冷却方法にて冷却したスラブを用い、スラブ加熱温度を1100℃以上1300℃以下の範囲で加熱し、粗圧延後に仕上げ圧延出側板温を800℃以上1100℃以下にて仕上げ圧延を行い、室温以上700℃以下の温度域で捲き取りを行い高強度熱延鋼板の製造を行うことが好ましい。
また、製造方法で製造された前記高強度熱延鋼板を用い、これを酸洗後、更に板厚を薄くする場合は酸洗後に圧下率30%以上80%以下の冷間圧延を行った後、430℃以上800℃以下の温度範囲に再加熱し、溶融亜鉛めっき浴に浸漬し、溶融亜鉛めっきを施し、0.2%以上2.0%以下の圧下率での調質圧延を施して高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造を行うことが好ましい。
また、前記溶融亜鉛めっきから調質圧延の間で、470℃以上600℃以下に加熱して溶融亜鉛めっきを合金化させて高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造を行うことが好ましい。
本発明を用いると、Tiを含む成分のスラブであっても、当該スラブの冷却中のスラブ割れのみならず、熱延時のヘゲ等の品質欠陥が発生しない高強度鋼板用スラブの冷却方法を提供することができる。また、当該冷却方法を用いた高強度熱延鋼板、高強度溶融亜鉛めっき鋼板、高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法を提供することができる。
割れが生じたスラブの写真である。 スラブ亀裂部の破面のSEM観察で得られた画像である。 破面のSEM観察、並びに破面に存在する析出物の成分分析の結果を表す図である。但し、SEM観察で得られた画像は、図2よりも大きな倍率としている。 スラブの温度測定位置を表す図である。 スラブの冷却態様を表す図である。但し、通常冷却、冷却対象となるスラブを2枚の他の成分のスラブにより挟んだ冷却、冷却対象となるスラブをカバーで覆った状態での冷却の3種類について表している。 経過時間とスラブ表面温度に係る冷却履歴を示す図である。ただし、条件H−1、H−2、条件H−6、H−8、条件H−10に関するものである。 亀裂を備えたスラブの写真である。 図7の模式図である。
以下に発明を実施するための形態を示す。本実施形態の高強度鋼板用スラブ1の冷却方法は、鋼板が質量%で、C:0.020〜0.600%、Si:0.01〜3.00%、Mn:1.00〜3.00%、Ti:0.030〜0.200%、P:0.100%以下、S:0.0001〜0.0100%、Al:0.005〜1.000%、N:0.0100%以下を含有する高張力鋼板の連続鋳造したスラブ1に関するものであり、500℃以上700℃以下におけるスラブ1の平均冷却速度を20℃/hr以下とするものである。これにより、Tiを含む成分のスラブ1であっても、当該スラブ1の冷却中のスラブ割れのみならず、熱延時のヘゲ等の品質欠陥が発生しない高強度鋼板用スラブ1の冷却方法とすることができる。
ここで、本発明に至った流れを説明する。本発明者らは、鋼板が質量%で、C:0.020〜0.600%、Si:0.01〜3.00%、Mn:1.00〜3.00%、Ti:0.030〜0.200%、P:0.100%以下、S:0.0001〜0.0100%、Al:0.005〜1.000%、N:0.0100%以下を含有する高張力鋼板の連続鋳造したスラブ1の割れを検討する中で、スラブ割れの原因が、旧オーステナイト粒界へのTi系析出物の形成とスラブ1内の温度ムラに起因して発生する熱応力にあることを知見した。当該鋼は、Tiの析出強化を利用し、高強度化を行っていることから、Ti添加が不可欠である。つまり、Ti系析出物を発生させるTi添加は必要であることから、スラブ1の温度ムラ(特に、表面と内部での温度差)に起因した熱応力の低減に着目することで、スラブ1の割れを抑制できないかと考えた。
そこで、図4に示すように、スラブ1の広い面の上面中央部に熱電対を設置し、各種冷却条件とスラブ割れや、その後のスラブ冷却時や熱延での割れやヘゲと呼ばれる表面欠陥の有無を調査した。この位置での温度をスラブ温度とする。熱延での割れは、スラブ冷却時に形成した亀裂11が熱延の加熱、あるいは、圧延により開口し、割れに至るものと考えられる。一方、割れに至らずとも、開口した亀裂11は、ヘゲといった欠陥として検出される場合もあるので、こちらに関しても評価を実施した。一部のスラブ1に関しては、異なる成分のスラブ2で挟み込み冷却するか、あるいは、スラブ1をカバー3で覆うかして、冷却速度を制御した(図5参照)。なお、これら方法にて、スラブ温度を測定し、冷却速度並びに冷却開始温度を種々変化させた。
検討に用いた鋼の化学組成を表1に示し、表2−1、表2−2にスラブ冷却条件とスラブ割れ、熱延ヘゲの有無を示す。また各条件の経過時間とスラブ表面温度に係る冷却履歴を図6に示す。
条件H−1は、鋳造開始から4hr以内に、前述のようにスラブ1に熱電対を取り付け、カバー3を設置し、冷却を開始した。500℃以上700℃以下での平均冷却速度は20℃/hr以下(図示範囲で4.2℃/hr以下)であるとともに、700℃以上での保持時間は10hr以上確保(44hr)されており、室温まで割れなく冷却できた。その後、熱間圧延および捲き取りを行い、室温まで冷却した。その後、熱延鋼板から引張試験片を採取し、引張試験を実施したところ980MPa以上の引張強度を確保していた。
条件H−2は、鋳造開始から4hr以内に、異なる鋼板スラブ2を最下段に敷いた後、鋼板成分Hのスラブ1を3本重ね、その後、前述のように熱電対を取り付け、更に鋼板成分Hのスラブ1を2本重ねた後、最上段に異なる鋼板スラブ2を重ね冷却を開始した。500℃以上700℃以下での平均冷却速度は20℃/hr以下(4.9℃/hr)であるとともに、700℃以上での保持時間は10hr以上確保(31hr)されており、室温まで割れなく冷却できた。その後、スラブ1を再加熱し、熱間圧延を行い作成した熱延鋼板から引張試験片を採取し、引張試験を実施したところ980MPa以上の引張強度を確保していた。
条件H−6は、鋳造開始から9hr以内に、異なる鋼板スラブ2を6本重ねた後、鋼板成分Hのスラブ1を最上段に重ね、その後、前述のように熱電対を取り付け、その上に別のスラブを重ねることなく冷却を開始した。700℃以上の温度域での保持時間は10hr以上(15hr)を確保できたものの、700℃から500℃での平均冷却速度が20℃/hr超の29℃/hrとなった。その後、熱間圧延を実施したところ、スラブ加熱後に亀裂11が見つかった例である(図7及び図8参照)。これら亀裂11は圧延により開口する可能性が高く、直ちに圧延を中止した。
条件H−8は、鋳造開始後に鋼板成分Hのスラブ1を最下段に置いた後、前述のように熱電対を設置し、その後、鋼板成分Hのスラブ1を4本重ね冷却を行った。スラブ1を最下段に置いたことで、700℃以上で10hr以上の確保が出来なかった(7hr)とともに、700℃〜500℃間での平均冷却速度が20℃/hr超の29℃/hrとなった。この結果、室温まで冷却したスラブ1に割れが発生した(図1参照)。また、亀裂11も複数個所見つかったことから、熱間圧延をすることが出来なかった。
条件H−10は、鋳造開始後に異なる成分のスラブ2を最下段に置いた後、鋼板成分Hのスラブ1を置き、その後、前述のように熱電対を設置し、更に、鋼板成分Hのスラブ1を5本重ねた後、カバー3をかけ冷却を行った。スラブ1の700℃以上で保持時間は5hrであり、700℃〜500℃間での平均冷却速度が20℃/hr未満の10℃/hrとなった。700℃〜500℃間での平均冷却速度が20℃/hr未満を確保することが出来、室温まで冷却したスラブは割れなかったものの、熱間圧延後のコイルの端部に小さなヘゲは認められた。ただし、少量であり、製品の端部を切断除去することにより、出荷可能であったことから、不適合品の発生とはしなかった。
尚、本発明に係るスラブ1は諸条件により積替えが発生する。積替えが発生した場合、スラブ1の冷却速度は一時的に20℃/hr超、例えば120〜170℃/hrになることがある。しかしながら、スラブ1は少なくとも10数トン以上あり、その熱慣性は大きく、積替え程度のハンドリング時間(長くて1〜2hr)であれば、そのヒートショックは吸収出来るようで、置き割れやヘゲの発生に至らない。図6では図示していないが、本発明ではこれを考慮し、500℃以上700℃以下の全てを通じて冷却速度が20℃/hr以下、ではなく、その温度範囲において平均冷却速度として20℃/hr以下であれば置き割れやヘゲの発生に至らないことを見出した。
より詳しくは、スラブ温度(スラブ1の広い面の上下面中央部の表面温度((T:℃))が500℃〜700℃間のスラブ1の平均冷却速度(V:℃/時間)を20℃/hr以下で冷却することでスラブ割れが抑制可能なことを見出した。更に、鋳造完了から少なくとも10hr以上は、スラブ温度を700℃以上に確保することでスラブ1の微小な割れに起因したヘゲも抑制可能なことを見出した。
次に、本発明の前提となる高強度熱延鋼板の化学成分の限定理由を説明する。なお、含有量の%は質量%である。
Cを0.020〜0.600%とする理由は以下の通りである。Cは、鋼板の強度を高めるために添加する元素である。具体的にはTiCとして析出することで、高強度化に寄与する元素である。Cが0.020%未満であると、必要な強度を得ることが出来ないことから、下限の添加量は0.020%である。一方、0.600%を超えると、溶接性や加工性が不充分となる。したがって、0.020〜0.600%とする。
Siを0.01〜3.00%とする理由は以下の通りである。Siは、鋼板の強度を高めるために添加しても良い。しかしながら、3.00%超の添加は効果が飽和するだけでなく、熱延板に強固なスケールが発生する。これにより、外観や酸洗性を劣化させることから、上限は3.00%以下である。一方、0.01%未満とすることは、その効果が飽和するばかりでなく、生産性や経済性に悪影響を及ぼす。このことから、0.01%以上の添加とすることが望ましい。したがって、0.01〜3.00%とする。ただし、生産性や経済性を気にしないのであれば、0.01%未満としても良い。
Mnを1.00%〜3.00%とする理由は以下の通りである。Mnは、鋼板の強度を高めるために添加する元素である。具体的には、熱延での変態制御を通じて鋼板強度を制御するために添加する元素である。1.00%未満では、十分な強化が出来ないことから1.00%以上添加する必要がある。一方、3.00%超の添加は、その効果が飽和するとともに、経済性が悪いことから望ましくない。したがって、1.00%〜3.00%とする。
Tiを0.030〜0.200%とする理由は以下の通りである。Tiは、Cと結合し、TiCを形成することで、高強度化に寄与する元素である。この効果は、0.030%以上で顕著になることから、0.030%以上の添加が必要である。一方、0.200%超の添加は、鋳造時に形成したTi析出物が安定になりすぎてしまい、熱間圧延でのスラブ加熱時に溶解させることが出来なくなる。このため、目的である高強度化の効果が発揮されない。そこで、0.030〜0.200%の添加とする必要がある。
Pを0.100%以下とする理由は以下の通りである。Pは、鋼板の板厚中央部に偏析する元素であり、また、溶接部を脆化させる元素でもある。低い方が好ましいが、脱Pの生産性、コストかかる影響から、上限を0.100%とすることが好ましい。より好ましい上限は0.050%である。下限は特に定めることなく本発明の効果が発揮されるが、Pを0.001%未満に低減することは、さらに経済的に不利であるので、下限を0.001%とする。
Sを0.0001〜0.0100%とする理由は以下の通りである。Sは、硫化物として存在することで、スラブ脆化をもたらしたり、製品板の成形性を劣化させたりすることから、鋼板中の含有量を制限することが好ましい元素である。このことから、上限を0.0100%とすることが好ましい。しかしながら、脱Sの生産性やコストの面から、Sを0.0001%未満に低減することは、さらに経済的に不利であるので、下限を0.0001%とすることが好ましい。
Alを0.005〜1.000%とする理由は以下の通りである。Alは、熱延での組織制御や脱酸のため、0.005%以上添加する。0.005%未満では十分な脱酸効果を得ることが出来ず、鋼板中に多量の介在物(酸化物)が存在することとなる。一方、1.000%を超える添加は、スラブ脆化をもたらすことから好ましくない。このことから、添加量は、0.005〜1.000%とする必要がある。
Nを0.0100%以下とする理由は以下の通りである。Nは、粗大な窒化物を形成し、曲げ性や穴拡げ性を劣化させる元素である。Nが0.0100%を超えると、曲げ性や穴拡げ性が顕著に劣化するので、上限を0.0100%とした。なお、Nは、溶接時のブローホールの発生原因になるので、少ない方が好ましい。Nの下限は、特に定める必要はないが、0.0001%未満に低減すると、製造コストが大幅に増加するので、0.0001%が実質的な下限である。Nは、製造コストの観点から、0.0005%以上が好ましい。
尚、その他不可避的元素を微量含有することがある。例えばOは、酸化物を形成し、介在物として存在する。
本発明鋼板においては、さらに、必要に応じて、以下の元素の1種若しくは2種以上を以下の割合で含有する。Ni:0.01〜2.00%、Cu:0.01〜2.00%、Cr:0.01〜2.00%、Mo:0.01〜2.00%。
Ni、Cu、Cr、Moは、強度に影響する元素である。これら元素は、熱延での組織制御を通じた高強度化をもたらす。この効果は、Ni、Cu、Cr、Moの1種又は2種以上を、それぞれ、0.01%以上添加することで顕著になることから、0.01%以上添加する必要がある。各元素の量が、各元素の上限を超えると、溶接性、熱間加工性などが劣化することから、Ni、Cu、Cr、Moの上限は2.00%とする。
本発明鋼板においては、さらに、必要に応じて、以下の元素の1種若しくは2種以上を以下の割合で含有する。Nb:0.005〜0.100%、V:0.005〜0.100%、W:0.005〜0.100%。
Nb、V、Wは、析出強化を通じて鋼板の強度に影響することから添加しても良い。この効果は、0.005%以上の添加で顕著となることから、0.005%以上添加することが望ましい。一方、0.100%超の添加は、望ましくない。好ましくは、0.005〜0.090%の範囲である。
本発明鋼板においては、さらに、必要に応じて、Bを0.0005〜0.0100%の割合で含有する。Bは、熱延での変態を制御するため、組織強化を通じて強度に影響を与えることから添加しても良い。この効果は、0.0005%以上で顕著となるため、0.0005%以上添加する必要がある。一方、0.0100%超の添加は、その効果が飽和するばかりでなく、鉄系の硼化物の析出を招き、Bの焼き入れ性の効果を失うことから好ましくない。望ましい範囲は、0.0005〜0.0080%であり、更に望ましい範囲は、0.0005〜0.0050%である。
本発明鋼板においては、さらに、必要に応じて、以下の元素の1種若しくは2種以上を以下の割合で含有する。REM:0.0003〜0.0300%、Ca:0.0003〜0.0300%、Ce:0.0003〜0.0300%、Mg:0.0003〜0.0300%。
REM、Ca、Ce、Mgは、強度に影響を与え、材質の改善に寄与する元素である。REM、Ca、Ce、Mgの1種又は2種以上の合計が0.0003%未満であると、充分な添加効果が得られないので、合計の下限を0.0003%とする。REM、Ca、Ce、Mgの1種又は2種以上の合計が0.0300%を超えると、鋳造性や熱間での加工性を劣化させるので、上限を0.0300%とする。なお、REMとは、Rare Earth Metalの略であり、ランタノイド系列に属する元素をさす。本発明においては、REMは、ミッシュメタルにて添加することが多く、また、Ceの他に、ランタノイド系列の元素を複合で含有する場合がある。本発明鋼板が、不可避不純物として、Laや、Ce以外のランタノイド系列の元素を含んでいても、本発明の効果は発現するし、また、金属を添加しても、本発明の効果は発現する。
本発明による冷却方法に従ったスラブ1であれば、鋳造後のスラブ割れや熱延時のヘゲ発生のない高強度熱延鋼板や高強度溶融亜鉛めっき鋼板、高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造が可能となる。これらの製造方法は以下のとおりである。
まず本発明の冷却方法によるスラブ1を用いる。以下は通常の高強度鋼板の製造条件と同じである。熱延においては、スラブ加熱温度を1100℃〜1300℃の範囲で加熱し、粗圧延後に仕上げ圧延出側板温を800℃〜1100℃にて仕上げ圧延を行い、室温から700℃の温度域で捲き取りを行う。仕上げ圧延出側から捲き取りまでの間で急速冷却や板温の保持・保温、空冷を行っても構わない。この様にして高強度熱延鋼板を製造する。
高強度冷延鋼板の場合は、前記高強度熱延鋼板を酸洗後、更に板厚を薄くする場合は酸洗後に圧下率30%〜80%の冷間圧延を行った後、750℃〜900℃の温度範囲に再加熱し、0.2〜2.0%の圧下率での調質圧延を施して冷延鋼板とする。めっきを付与する場合は、上記熱処理後に溶融亜鉛めっき浴に浸漬し、溶融亜鉛めっきを施し、0.2%〜2.0%の圧下率での調質圧延を施して高強度冷延溶融亜鉛めっき鋼板とする。
高強度熱延溶融亜鉛めっき鋼板の場合は、前記高強度熱延鋼板を酸洗後、750℃〜900℃の温度範囲に再加熱し、溶融亜鉛めっき浴に浸漬し、溶融亜鉛めっきを施し、0.2%〜2.0%の圧下率での調質圧延を施して高強度溶融亜鉛めっき鋼板とする。
高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板とする場合には、前記高強度熱延溶融亜鉛めっき鋼板、あるいは、高強度冷延溶融亜鉛めっき鋼板製造の溶融亜鉛めっきから調質圧延の間で470℃〜600℃に加熱して溶融亜鉛めっきを合金化させることで高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板とする。
本発明を用いれば、Tiを多く含む割れのないスラブ1が割れなく製造でき、歩留り向上に寄与できる。また、Tiを多量添加できることから、より高強度な自動車の足回り向け熱延高強度鋼板(例えば、1180MPa級)の製造が可能となる。
以上、実施形態を中心として本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、各種の態様とすることが可能である。
1 スラブ(冷却対称)
2 スラブ(冷却制御用)
3 カバー
11 亀裂

Claims (11)

  1. 鋼板が質量%で、
    C:0.020〜0.600%、
    Si:0.01〜3.00%、
    Mn:1.00〜3.00%、
    Ti:0.030〜0.200%、
    P:0.100%以下、
    S:0.0001〜0.0100%、
    Al:0.005〜1.000%、
    N:0.0100%以下を含有する高張力鋼板の連続鋳造したスラブについて、
    500℃以上700℃以下におけるスラブの平均冷却速度を20℃/hr以下とすることを特徴とする高強度鋼板用スラブの冷却方法。
  2. 前記スラブが、さらに質量%で、
    Ni:0.01〜2.00%、
    Cu:0.01〜2.00%、
    Cr:0.01〜2.00%、
    Mo:0.01〜2.00%、
    Nb:0.005〜0.100%、
    V:0.005〜0.100%、
    W:0.005〜0.100%、
    B:0.0005〜0.0100%、
    REM:0.0003〜0.0300%、
    Ca:0.0003〜0.0300%、
    Ce:0.0003〜0.0300%、
    Mg:0.0003〜0.0300%、
    の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の高強度鋼板用スラブの冷却方法。
  3. 請求項1又は2に記載の成分のスラブを、鋳造完了から少なくとも10hr以上は、スラブ温度を700℃以上に確保し、かつ、その後500℃以上700℃以下におけるスラブの平均冷却速度を20℃/hr以下とすることを特徴とする請求項1または2に記載の高強度鋼板用スラブの冷却方法。
  4. 前記スラブの冷却速度は、前記スラブを他の複数のスラブにより挟むことにより制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の高強度鋼板用スラブの冷却方法。
  5. 前記他の複数のスラブにより、前記スラブを複数同時に挟むことを特徴とする請求項4に記載の高強度鋼板用スラブの冷却方法。
  6. スラブを冷却するにあたり、カバーをかけることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の高強度鋼板用スラブの冷却方法。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の冷却方法にて冷却したスラブを用い、スラブ加熱温度を1100℃以上1300℃以下の範囲で加熱し、粗圧延後に仕上げ圧延出側板温を800℃以上1100℃以下にて仕上げ圧延を行い、室温以上700℃以下の温度域で捲き取りを行うことを特徴とする高強度熱延鋼板の製造方法。
  8. 請求項7に記載の製造方法で製造された高強度熱延鋼板を用い、これを酸洗後、更に板厚を薄くする場合は酸洗後に圧下率30〜80%の冷間圧延を行った後、700〜900℃の温度範囲に再加熱し、焼鈍を行った後、0.2〜2.0%の圧下率での調質圧延を施すことを特徴とする高強度冷延鋼板の製造方法。
  9. 請求項7に記載の製造方法で製造された高強度熱延鋼板を用い、これを酸洗後、700〜900℃の温度範囲に再加熱し、溶融亜鉛めっきを行った後、0.2〜2.0%の圧下率での調質圧延を施すことを特徴とする高強度熱延溶融亜鉛めっき鋼鈑の製造方法。
  10. 請求項7に記載の製造方法で製造された高強度熱延鋼板を用い、これを酸洗後、更に板厚を薄くする場合は酸洗後に圧下率30〜80%の冷間圧延を行った後、700〜900℃の温度範囲に再加熱し、溶融亜鉛めっきを行った後、0.2〜2.0%の圧下率での調質圧延を施すことを特徴とする高強度冷延溶融亜鉛めっき鋼鈑の製造方法。
  11. 請求項9叉は10の溶融亜鉛めっきから調質圧延の間で、470℃以上600℃以下に加熱して溶融亜鉛めっきを合金化させることを特徴とする高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
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