JP2019166995A - 鉄道車両の床下塞ぎ板 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)鉄道車両の床下底面に形成される開口部を着脱可能に閉塞する鉄道車両の床下塞ぎ板であって、
前記開口部には、その一端縁に沿って水平方向に延設された支持軸部と、その他端縁に形成された止め部とを備えたこと、
前記床下塞ぎ板には、平板状に形成された塞ぎ板本体と、前記塞ぎ板本体に固定され前記支持軸部に対して係脱不能に支持される支持位置より前記塞ぎ板本体を上方向へ所定角度だけ回動させ、かつ軸方向へ所定長だけ移動させた着脱位置のみで係脱可能に形成された被係止部と、前記塞ぎ板本体に固定され前記支持位置で前記止め部に連結されるように形成された被止め部とを備えたことを特徴とする。
前記被止め部は、前記止め部に形成された受け面に対して上方から当接した状態で連結されることを特徴とする。
前記支持軸部には、軸方向へ略円柱状に延設された第1軸部と、前記第1軸部の外周面より凹む切欠き部が軸方向へ延設された第2軸部とを備えていること、
前記被係止部には、前記支持位置で前記第1軸部の外周面と摺接可能に形成された円弧部と、前記円弧部の周端部間に形成され前記第2軸部の切欠き部が前記着脱位置で通過可能に形成された空隙部とを備えていることを特徴とする。
前記支持軸部には、前記第1軸部の外周面に対して同心上で所定深さだけ円弧状に凹む逃し部が形成されていること、
前記支持位置では、前記逃し部の両方の周方向端部が前記円弧部の内周面の範囲内に位置すること、
前記塞ぎ板本体を前記支持軸部に対して前記支持位置より上方向へ前記所定角度だけ回動させたとき、前記逃し部の一方の周方向端部が前記円弧部の内周面の範囲外に位置することを特徴とする。
まず、本鉄道車両の床下塞ぎ板の構成について、図1〜図8を用いて説明する。図1に、本発明の実施形態に係る鉄道車両の床下塞ぎ板の支持位置における上面図を示す。図2に、図1に示すA−A断面図を示す。図3に、図1に示すB部詳細図を示す。図4に、図3に示すC−C断面図を示す。図5に、図3に示すD−D断面図を示す。図6に、図5に示す支持軸部の詳細図を示す。図7に、図4に示すE矢視図であって、支持位置での支持軸部と被係止部との係合状態を表す。図8は、図5に示すF矢視図であって、着脱位置での支持軸部と被係止部との係合状態を表す。
次に、止め部4と被止め部6との連結を解除した後、床下塞ぎ板10を取り外す操作方法について、図9を用いて説明する。図9に、図1に示す床下塞ぎ板の取り外し方法を表す部分断面図を示し、(A)に、塞ぎ板本体を支持軸部に対して支持位置より上方向へ所定角度だけ回動させた状態を示し、(B)に、塞ぎ板本体を支持軸部に対して支持位置より上方向へ所定角度だけ回動させた状態で、着脱位置へ横移動させる状態を示し、(C)に、着脱位置で塞ぎ板本体を平坦軸部の平坦面と平行に傾斜方向へ移動させる状態を示す。
以上、詳細に説明した本実施形態に係る鉄道車両の床下塞ぎ板10によれば、開口部12には、その一端縁121に沿って水平方向に延設された支持軸部3と、その他端縁122に形成された止め部4とを備え、床下塞ぎ板10には、平板状に形成された塞ぎ板本体2と、塞ぎ板本体2に固定され支持軸部3に対して係脱不能に支持される支持位置より塞ぎ板本体2を上方向Xへ所定角度αだけ回動させ、かつ軸方向Yへ所定長d1だけ移動させた着脱位置のみで係脱可能に形成された被係止部5と、塞ぎ板本体2に固定され支持位置で止め部4に連結されるように形成された被止め部6とを備えたので、開口部12の止め部4と床下塞ぎ板10の被止め部6との連結が十分でなく、車両走行中に当該連結が解除された場合、又は止め部4と被止め部6との連結操作を忘れた場合でも、支持軸部3に対する塞ぎ板本体2の上方向Xへの回動動作と軸方向Yへの移動動作との2つの動作が行われない限り、鉄道車両1の床下底面11に形成される開口部12に装着された床下塞ぎ板10が脱落することはない。そのため、車両走行時において、床下塞ぎ板10が不用意に脱落する恐れを回避できる。一方、車両床下に固定された各種電気機器や空調機器などを保守点検するときには、止め部4に対する被止め部6の連結を解除した後に、支持軸部3に対して塞ぎ板本体2を支持位置より上方向Xへ所定角度αだけ回動させ、かつ軸方向Yへ所定長d1だけ移動させた着脱位置で、床下塞ぎ板10を簡単に取り外しできる。
以上、本実施形態に係る鉄道車両の床下塞ぎ板10を詳細に説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、本実施形態では、支持軸部3には、一方のフランジ部31Aから軸方向中間部3B3まで軸方向Yへ延設された第1軸部3Aと、軸方向中間部3B3から他方のフランジ部31Bまで軸方向Yへ延設された第2軸部3Bとを、それぞれ1つ備えている。しかし、これに限定する必要はなく、支持軸部3には、第1軸部3Aと第2軸部3Bとをそれぞれ2つ以上交互に配置しても良い。その場合、被係止部5には、第1軸部3Aの外周面3A1と摺接可能に形成された円弧部51と、円弧部51の周端部52、53間に形成され第2軸部3Bの切欠き部3B1、3B2が着脱位置で通過可能に形成された空隙部54とを、それぞれ2つ以上に分割して備えている。
2 塞ぎ板本体
3 支持軸部
3A 第1軸部
3A1、3B5 外周面
3B 第2軸部
3B1、3B2 切欠き部
4 止め部
5 被係止部
6 被止め部
10 床下塞ぎ板
11 床下底面
12 開口部
32 逃し部
32a、32b 周方向端部
41 受け面
51 円弧部
52、53 周端部
54 空隙部
121 一端縁
122 他端縁
Claims (4)
- 鉄道車両の床下底面に形成される開口部を着脱可能に閉塞する鉄道車両の床下塞ぎ板であって、
前記開口部には、その一端縁に沿って水平方向に延設された支持軸部と、その他端縁に形成された止め部とを備えたこと、
前記床下塞ぎ板には、平板状に形成された塞ぎ板本体と、前記塞ぎ板本体に固定され前記支持軸部に対して係脱不能に支持される支持位置より前記塞ぎ板本体を上方向へ所定角度だけ回動させ、かつ軸方向へ所定長だけ移動させた着脱位置のみで係脱可能に形成された被係止部と、前記塞ぎ板本体に固定され前記支持位置で前記止め部に連結されるように形成された被止め部とを備えたことを特徴とする鉄道車両の床下塞ぎ板。 - 請求項1に記載された鉄道車両の床下塞ぎ板において、
前記被止め部は、前記止め部に形成された受け面に対して上方から当接した状態で連結されることを特徴とする鉄道車両の床下塞ぎ板。 - 請求項1又は請求項2に記載された鉄道車両の床下塞ぎ板において、
前記支持軸部には、軸方向へ略円柱状に延設された第1軸部と、前記第1軸部の外周面より凹む切欠き部が軸方向へ延設された第2軸部とを備えていること、
前記被係止部には、前記支持位置で前記第1軸部の外周面と摺接可能に形成された円弧部と、前記円弧部の周端部間に形成され前記第2軸部の切欠き部が前記着脱位置で通過可能に形成された空隙部とを備えていることを特徴とする鉄道車両の床下塞ぎ板。 - 請求項3に記載された鉄道車両の床下塞ぎ板において、
前記支持軸部には、前記第1軸部の外周面に対して同心上で所定深さだけ円弧状に凹む逃し部が形成されていること、
前記支持位置では、前記逃し部の両方の周方向端部が前記円弧部の内周面の範囲内に位置すること、
前記塞ぎ板本体を前記支持軸部に対して前記支持位置より上方向へ前記所定角度だけ回動させたとき、前記逃し部の一方の周方向端部が前記円弧部の内周面の範囲外に位置することを特徴とする鉄道車両の床下塞ぎ板。
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Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2018-03-23 JP JP2018056585A patent/JP7077090B2/ja active Active
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