JP2019166512A - 粉粒体用風力選別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一旦分離した被選別粉粒体の成分要素のうち指定量のみを別工程を設けることなく回収し得る粉粒体用風力選別装置を提供する。【解決手段】この粉粒体用風力選別装置100は、傾斜角を調整可能な選別室10と、選別室10の最上流に設けられた送風機2と、選別室10の下面にあって水平方向の位置が送風機2よりも下流側に位置する第一回収路と、選別室10の上面にあって水平方向の位置が第一回収路よりも下流側に位置する投入口1と、選別室10の下面にあって水平方向の位置が投入口1よりも下流側に位置する第二回収路と、選別室10の下面にあって第二回収路の上流側に位置する遮風板7と、選別室10の下面にあって選別室10の最下流に位置する第三回収路と、第三回収路から分岐されて上流方向に延ばされた分岐路11と、第三回収路と分岐路11との分岐点に設けられた仕分板6と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、固形物を微粉化した粉粒体を比重差により風力で選別する技術に関する。
固形物を微粉化した粉粒体の成分要素を比重差により風力で選別し、選別した粉粒体の成分要素うち、本来は不要とされる成分要素の一部を原料として使用する場合がある。
例えば特許文献1に記載の技術によれば、ビールの原料である麦芽では、粉砕された麦芽は成分要素ごとに風味に及ぼす効果が様々であるとされ、粉砕麦芽混合物の成分要素によっては、不要とされる成分要素のうちの少量を原料に戻すことでその効果が確認されている。
ビールの原料である麦芽では、抜根された麦芽は粉砕されて胚乳を回収するところ、残留物は糠と呼ばれ、幼芽、穀皮および内皮から構成される。幼芽は、雑味の元となる不要な要素である。穀皮は、ろ過材として使用する必要な要素である。内皮は、色調を高める効果があるものの、多量に使用すると雑味の元になる要素である。糠を各成分に分離する工程は、まず、粉砕された麦芽がふるいにかけられ、内皮分のみが取り除かれ、次いで、成分要素の選別により穀皮と幼芽とが分離される。
ここで、成分要素に比重差のある混合物の分別方法の一つとして、風力を用いた選別方法があり、ごみの分別や、廃棄された電子基板の有価金属回収などに用いられる(特許文献2、特許文献3)。さらに、収穫時に、穀物と藁等とを選別するなど、粉粒体を比重差により風力で選別する技術は、穀物の分離にも有効な方法として知られている(特許文献4)。
特開2013−172752号公報 特開2001−300427号公報 特開平6−238238号公報 特開2001−327923号公報
しかし、風力を用いて粉粒体を比重差により選別する方法では、分離した被選別粉粒体からその一部を回収する必要がある場合、分離した被選別粉粒体から一定量を回収する工程を別途設ける必要が生じる。
通常、この種の選別機は、選別対象の混合物を各成分要素それぞれに完全に分離させることを目的とするため、分離を行いつつ特定の成分要素の一部のみを指定量だけ回収することは困難である。例えば、選別した後にその成分要素の一部を原料に戻す場合、特許文献1に開示されるように、分離した内皮の一部を計量・回収する工程を必要とするので、工程数が増えてコストの増加を招くという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、分離する被選別粉粒体の成分要素のうちの所望量を、別工程を設けることなく一つの工程中にて回収し得る粉粒体用風力選別装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る粉粒体用風力選別装置は、固形物を微粉化した粉粒体を構成する複数の成分要素相互を比重の違いにより選別する風力選別装置であって、選別流路に、選別する成分要素の回収量を調整可能な複数の回収路を設けたことを特徴とする。
ここで、本発明の一態様に係る粉粒体用風力選別装置において、前記選別流路の延在方向に沿って設けられた選別室と、該選別室の選別流路の最上流に設けられた送風機と、前記選別室の下部にあって選別流路の延在方向での位置が前記送風機よりも下流側に位置する第一回収路と、前記選別室の上部にあって選別流路の延在方向での位置が前記第一回収路よりも下流側に位置する投入口と、前記選別室の下部にあって選別流路の延在方向での位置が前記投入口よりも下流側に位置する第二回収路と、前記選別室の下部にあって前記第二回収路よりも選別流路の上流側に設けられた遮風板と、前記選別室の下部にあって前記第二回収路よりも選別流路の下流側に設けられた第三回収路と、前記第三回収路から分岐されて選別流路の延在方向での上流方向に向けて延ばされた分岐路と、前記第三回収路と前記分岐路との分岐点に設けられた仕分板と、を備えることは好ましい。
本発明の一態様に係る粉粒体用風力選別装置によれば、選別流路に、選別する成分要素の回収量を調整可能な複数の回収路を設けたので、被選別粉粒体を選別する工程中で、分離する複数の成分要素から特定の成分要素の一部を別工程を設けることなく回収できる。また、それにより、原料の調整工程数を削減できるので、コストを低減させることができる。
本発明の一態様に係る風力選別装置の一実施形態を説明する模式的断面図である。 図1に示す選別流路の延在方向に沿って設けられた選別室を示す模式図である。 分離回収工程を説明するフローチャートである。 図1の風力選別装置のコントローラで実行される制御処理のフローチャートである。 図1の風力選別装置での主な気流の流れを矢印で示す模式的説明図である。
以下、本発明の一実施形態について、固形物を微粉化した粉粒体(粉砕混合物)の一例として、ビール原料である粉砕麦芽混合物の選別工程を例に図面を適宜参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
図1に示す本実施形態の粉粒体用風力選別装置100は、固形物を微粉化した粉粒体を構成する複数の成分要素相互を比重の違いにより選別する装置であって、特に、ビールの原料である麦芽の、内皮回収量調整機構を有する風力選別装置である。
同図に示すように、この風力選別装置100は、一つの選別流路Rに、選別する成分要素の回収量を調整可能な複数の回収路3,4,5、11を設け、複数の回収路3,4,5、11に選別した複数の成分要素に対する三か所の貯留槽9,12,14を備えており、比重が比較的高い幼芽(高比重要素)、比重が中くらいの穀皮(中比重要素)および比重が比較的小さい内皮(小比重要素)の三つの成分要素を、一つの工程のみにより選別可能とし、さらに、後述する内皮回収量調整機構により、穀皮の全量と共に所望量の内皮を小比重要素回収量として一つの工程のみにより一の貯留槽12から回収する例である。なお、各貯留槽9,12,14には、成分要素の回収状態を計測するセンサとして、重量計(不図示)が装備されており、それぞれの重量計により、各貯留槽9,12,14に貯留した内容物の随時の重量を計測可能になっている。
詳しくは、同図に示すように、この風力選別装置100は、選別流路Rの延在方向に沿って斜めに設けられた選別室10を有する。選別室10の選別流路Rの最上流には送風機2が設けられ、選別室10の上部の略中央には投入口1が設けられている。
選別室10は、送風機2が設けられた側が最も低い位置とされ、選別流路Rの下流側に向かうにつれて高くなるように配置されている。送風機2には、送風機2の風量を調整する風量調整機構2dが付設され、風量調整機構2dは、コンピュータを含む制御装置であるコントローラ20によって制御されるように構成されている。
本実施形態の選別室10は、選別流路Rの傾斜角度を調整可能な傾倒姿勢調整機構10dを送風機2の側に備える。傾倒姿勢調整機構10dは、コントローラ20によって制御されるように構成されている。本実施形態の選別室10は、傾倒姿勢調整機構10dの駆動により、送風機2の風量調整に加え、図2に示すように、選別室10の傾斜角度の調整を行うことにより、複数の要素相互を比重差で一層精度よく分離可能に構成されている。なお、同図に示す符号bは、傾倒姿勢調整機構10dの駆動による、選別室10の傾倒姿勢調整動作方向を示している。
図1に戻り、選別室10の下部には、選別流路Rの上流側から順に、第一回収路である幼芽分離路3と、第二回収路である穀皮回収路4と、第三回収路である不要内皮分離路5と、が設けられている。各回収路3,4,5は、基端側が選別流路Rに連通するように選別室10に接続されるとともに、各回収路3,4,5の先端が下方に開口した略垂直な姿勢に配管されている。なお、各回収路3,4,5の基端部と選別室10との接続部分は、フレキシブル性を有する不図示の継手を介して接続され、選別室10の傾倒可能範囲での垂下姿勢が維持されるようになっている。
幼芽分離路3は、同図に示すように、選別室10の最上流であって選別流路Rの延在方向での位置が送風機2よりも下流側に位置する。投入口1は、選別流路Rの延在方向での位置が幼芽分離路3よりも下流側に位置する。穀皮回収路4は、選別流路Rの延在方向での位置が投入口1よりも下流側に位置する。
選別室10の下部にあって穀皮回収路4よりも選別流路Rの上流側には、遮風角度を調整可能な遮風板7が設けられている。遮風板7の基端部には、遮風板7の角度を調整する遮風角度調整機構7dが設けられ、遮風角度調整機構7dは、コントローラ20によって制御されるように構成されている。なお、同図に示す符号aは、遮風板7の傾倒姿勢調整動作方向を示している。
不要内皮分離路5は、選別室10の選別流路Rの延在方向での最下流に位置する。不要内皮分離路5には、不要内皮分離路5の途中部分から分岐されて選別流路Rの延在方向での上流方向に向けて延ばされた分岐路である使用内皮回収路11が回収路として設けられている。
不要内皮分離路5と使用内皮回収路11との分岐点には、仕分角度を調整可能な仕分板6が設けられている。仕分板6の基端部には、仕分板6の仕分角度を調整する仕分角度調整機構6dが設けられ、仕分角度調整機構6dは、コントローラ20によって制御されるように構成されている。なお、同図に示す符号cは、仕分板6の仕分姿勢調整動作方向を示している。
また、選別室10の上部であって、選別流路Rの延在方向での位置が穀皮回収路4よりも下流側には、選別流路10の排気量を調整可能な排気量調整管である開口量可変式の風速調整用流路8が配管されている。風速調整用流路8の開口部には、開口部の開口量を可変可能に構成された排気量調整機構8dが設けられている。
排気量調整機構8dは、コントローラ20によって開口量が制御されるように構成されている。なお、同図に示す符号dおよびDは、排気量調整機構8dの駆動により、風速調整用流路8の開口部が、小径dから大径Dの開口幅の範囲で排気量(ないしこれに伴う風速)を調整可能なイメージを示している。
さらに、選別室10内の適所には、複数の風速計13a〜13cが設置されており、コントローラ20は、これら複数の風速計13a〜13cによる計測値をフィードバックして、選別する成分要素の回収量が所望となるように送風量を調整可能になっている。本実施形態では、3つの風速計13a〜13cが設置され、最上流の第一風速計13aは、選別室10の上部であって幼芽分離路3の上方且つ投入口1の近傍の位置に設置されている。
また、中央の第二風速計13bは、選別室10の上部であって穀皮回収路4よりも下流側且つ風速調整用流路8の開口部よりも上流側の位置に設置されている。さらに、最下流の第三風速計13cは、選別室10の上部であって不要内皮分離路5の上方の位置に設置されている。
これにより、この風力選別装置100は、投入口1から糠(粉砕麦芽混合物)を投入し、比較的に高比重の幼芽を幼芽分離路3へと落下させ、比較的に中比重の穀皮を、送風機2からの風力により上方向へと運んで穀皮回収路4へと落下させるとともに、取り除かれる内皮(小比重)を、風力により最上部の不要内皮分離路5からそれぞれ回収可能になっている。また、この風力選別装置100は、回収される内皮の一部が、使用内皮回収路11を通過して穀皮・内皮回収槽12にて穀皮と共に回収されるように構成されている。
次に、本実施形態の粉砕麦芽用風力選別装置100の運転制御方法と動作について、図3および図4を参照しつつ説明する。本実施形態での運転制御に関する制御値は、試運転調整等によって予め定められた適正値を使用する(図3のステップS1)。
オペレータにより運転開始指令が風力選別装置100のコントローラ20に入力されると、コントローラ20は、各重量計貯留槽9,12,14の計測値に基づいて、選別する成分要素の回収量を逐次フィードバック制御する。
つまり、コントローラ20は、図4のステップS11に移行して送風機2を予め定められた制御値にて運転開始する。同時に、コントローラ20は、各貯留槽9,12,14に貯留した内容物の随時の重量を、各貯留槽9,12,14の重量計の計測値から取得する。そして、コントローラ20は、風速計13による計測結果に基づき、風力選別装置100の選別流路R内の風量が安定したことが確認されたら、ステップS12に移行して投入口1から粉砕麦芽混合物の投入を開始する(ステップS2)。
投入された粉砕麦芽混合物は、その成分要素の比重に応じて、風力選別装置100の上流側から順に、高比重の幼芽、中比重の穀皮および小比重の内皮に一つの工程のみにより選別される。まず、高比重の幼芽は、遮風板7に遮られて、第一回収路である幼芽回収路3から第一貯留槽14に回収される(ステップS3)。
ここで、図4に示す粉砕麦芽投入量Wに対する幼芽分離量w1(高比重要素分離量)は、成分分析試験等の試験によって得られたデータから求められた幼芽分離比設定値R1(高比重要素分離比設定値)を目標とする制御値により所定範囲内になるように制御される。幼芽分離量w1の制御は、送風機2の風量調整(ステップS23)、遮風板7の角度調整(ステップS24)および選別室10の傾斜角度調整(ステップS25)の3段階のステップにて行われる。
すなわち、コントローラ20は、幼芽分離比w1/Wが設定範囲(±σ1)を下回る場合(R1−σ1<w1/W)は(ステップS21:Yes)、第1ステップとして、まずステップS23に移行して、送風機2の送風量を制限値の範囲で調整して、w1/Wが設定範囲(R1−σ1<w1/W<R1+σ1)に収まるように下流に流れる幼芽分離量w1を調整する。コントローラ20は、w1/Wが設定範囲に収まったらこの送風条件を維持する。ここで、送風機2の風量調整量には制限値が設けられており(ステップS21)、その制限値内の範囲内で幼芽分離比w1/Wが設定範囲内に収まった場合には、下流の制御フローのステップS14に移行する。
反対に、その制限値内での角度調整でw1/Wが設定範囲に制御できない場合は(ステップS21:No)、コントローラ20は、次に第2ステップとして(ステップS22:Yes)、ステップS24に移行して遮風板7の角度を次第に増やすように変化させて遮風調整(+α)を行う。第2ステップにおいても第1ステップと同様に、角度調整量には制限値が設けられており(ステップS22)、この制限値未満で幼芽分離比w1/Wが設定範囲内に収まった場合には、下流の制御フローへと移行する。反対に、その制限値以内での風量調整でもw1/Wが設定範囲に制御できない場合は(ステップS22:No)、コントローラ20は、次に第3ステップとして、ステップS25に移行して選別室10のを次第に増やすように傾斜角度調整(+Δ)を行う。
上流において幼芽分離量w1の制御が幼芽分離比設定値R1に安定したら、コントローラ20は、次に、ステップS14に移行して内皮分離量w3aの制御へと移行する。つまり、遮風板7の上方を通過した粉砕麦芽混合物の残部は、中比重の穀皮と小比重の内皮が主成分となるところ、このうち、最終的に選別室10の最後尾まで到達するのは内皮のみとなる。中比重の穀皮は、その前に、第二回収路である穀皮回収路4に落下して第二貯留槽12に回収される(図3のステップS4)。
選別室10の最後尾まで到達した内皮は、第三回収路である不要内皮回収路5を介して第三貯留槽9(図3のステップS5)、または分岐路である使用内皮回収路11から穀皮・内皮用の第二回収槽12に回収される(図3のステップS4)。
このとき、図4に示すステップS31からの処理では、コントローラ20は、内皮回収量w3aが適正範囲内となるように仕分板6の角度を調整して制御するが、実際の制御は、廃棄される側の内皮分離量w3aによって行う。つまり、コントローラ20は、粉砕麦芽投入量W(粉砕混合物の投入量)に対する内皮分離比w3a/W(小比重要素分離比)を内皮分離比設定値R3(小比重要素分離比設定値)に対する所定範囲内(R3−σ3<w3a/W<R3+σ3)に制御することにより、内皮回収量w3bを適正範囲内となる量だけ回収するように制御する(図3のステップS6)。
内皮分離比w3a/Wの制御は、第1ステップとして、仕分角度調整機構6dでの仕分板6の制限値内での角度調整と(ステップS32)、第2ステップとして、排気量調整機構8dで排気量調整管8の排気量調整(ステップS33)とによって行う。そして、コントローラ20は、内皮回収量w3bが適正量だけ回収されたら(ステップS15のYES)、ステップS16に移行して投入口1からの粉砕麦芽混合物の投入を停止し、所定時間経過後に、ステップS17に移行して送風機2の送風を停止して処理を終える。
このように、本実施形態の粉砕麦芽用風力選別装置100によれば、一の選別流路Rに、選別する成分要素の回収量を調整可能な複数の回収路3、4、5、11を設けたので、投入口1から粉砕麦芽混合物である糠を投入することで、幼芽(高比重)を分離路3へと落下させ第一貯留槽14に貯留・回収し、穀皮(中比重)は送風機2からの風力により上方向へと運び穀皮回収路4へと落下させ第二貯留槽12に貯留・回収し、また、取り除かれる内皮(小比重)は風力により最上部の不要内皮分離路5から第三貯留槽9に貯留・回収できる。
特に、回収される内皮のうちの一部は不要内皮分離路5から分岐する使用内皮回収路11から第二貯留槽12に戻されて穀皮と共に貯留・回収できる。つまり、本実施形態の粉砕麦芽用風力選別装置100によれば、選別室10の最上部にて不要内皮分離路5に回収された内皮は、傾きが可変式の仕分板6により、使用する指定量の内皮が使用内皮回収路11を通り、穀皮・内皮回収用の第二回収槽12にて穀皮と共に回収され、取り除かれる内皮は、不要内皮分離路5を通り第三貯留槽9にて貯留される。なお、上記のように、回収される内皮から任意量の回収が可能な構造であるならば、内皮仕切板6は、必ずしも可変式である必要はない。
なお、コントローラ20は、第三貯留槽9にて回収された内皮の量を計測することで、投入した原料の量から算出した内皮の総量との比較により、穀皮と共に回収された内皮の量を算出できる。また、算出した内皮の量をフィードバックしてコントローラ20が制御することで、指定量の内皮をより正確に回収できる。回収後に使用量を調整することなく、分離した成分から一定量を回収して使用可能となる。
また、この風力選別装置100によれば、穀皮回収路4の手前に傾き角度が可変式の遮風板7を設置したので、落下中の幼芽が誤って風で舞い上がった際の穀皮回収路4への混入を防止できる。なお、高比重である幼芽が選別室10内の上部へ舞い上がるほどの風を送ることは、本実施形態での用途上は行われないため、穀皮回収路4の手前に遮風板7を設置することで混入を確実に防ぐことができる。
また、図5に主な気流の流れを示すように、送風機2から送られる風Aは、遮風板7により、選別流路Rの延在方向で遮風板7よりも下部の風は遮られる。そのため、風は遮風板7よりも後方では、選別室10の下部と比べて上部に優先的に送られる。よって、遮風板7の傾き角度の変化にて遮る風速を調整することにより、選別流路の後方に送る風速を調整できる。なお、この風遮効果、風速調整効果および幼芽の混入を防ぐ効果を全て満たす構造であれば、構造はこの限りではない。
また、この風力選別装置100は、選別室10に可変式の風速調整用流路8を有し、風速調整用流路8は、排気量調整機構8dにより流路幅を小径dから大径Dの開口幅の範囲で可変式として流速の調整を可能としたので、選別室10の上部に送られる風速を減少させ、穀皮と、回収する内皮とを穀皮回収路4へと効率良く落下させることができる。
なお、この可変式の風速調整用流路8から回収される要素は、内皮分として扱われ、図1に示すように、不要内皮回収路5で回収された内皮分と共に第三貯留槽9にて回収される。よって、風速調整用流路8についても、選別する成分要素の回収量を調整可能な複数の回収路のうちの一の回収路を構成する。なお、風速の調整が可能な機構であれば、流路幅調整による風量調整機構2dでなくてもよい。
すなわち、本実施形態の粉砕麦芽用風力選別装置100によれば、一の選別流路Rの排気量を調整可能な排気量調整機構8dを有する排気量調整管且つ回収路である風速調整用流路8と、送風機2の風量を調整する風量調整機構2dと、遮風板7の角度を調整する遮風角度調整機構7dと、選別室10の傾斜角度を調整する傾斜角度調整機構10dと、仕分板6の仕分角度を調整する仕分角度調整機構6dと、風量調整機構2d、遮風角度調整機構7d、傾斜角度調整機構10dおよび仕分角度調整機構6d並びに排気量調整機構8dをそれぞれ制御する処理を実行するコントローラ20と、を備える構成としているので、分離する被選別粉粒体の成分要素のうち指定量のみを別工程を設けることなく回収する上で好適である。
また、本実施形態の粉砕麦芽用風力選別装置100によれば、回収状態を計測するセンサとして、選別する成分要素の回収量を計測する重量計を各貯留槽9,12,14に備え、コントローラ20は、各重量計による計測値に基づいて、選別する成分要素の回収量を逐次フィードバック制御するので、分離する被選別粉粒体の成分要素のうち指定量のみを別工程を設けることなく回収する上でより好適である。
また、本実施形態の粉砕麦芽用風力選別装置100によれば、選別室10内の適所に複数の風速計13a〜13cを設置し、各風速計13a〜13cの計測値をコントローラ20にフィードバックし、コントローラ20が適切に送風量を調整するとともに、送風機2の風量の調整とともに、選別室10の傾きの調整を加えることにより、より精度よく所望する要素を分離して回収可能とする逐次フィードバック制御の構成として優れている。
以上説明したように、本実施形態の風力選別装置によれば、粉砕麦芽混合物から、必要とする穀皮と内皮とを効率よく回収可能であり、分離する内皮のうち所望の使用量のみを別工程を設けることなく一の工程中で回収できる。
なお、上記実施形態はあくまでも一例であり、本発明に係る風力選別装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、選別の対象として粉砕麦芽混合物を例に説明したが、これに限らず、本発明は、分離する被選別粉粒体の成分要素のうちの所望量を、別工程を設けることなく一つの工程中にて回収する用途であれば、種々の用途に採用できることは勿論である。
また、例えば上記実施形態では、第二回収路と第三回収路とは、選別流路の延在方向にて隣り合っている例を示したが、これに限らず、その間に複数の回収路を更に設け、第二回収路で選別される被選別物よりも比重が小さく第三回収路にて選別される被選別物よりは比重が大きい粉粒体を選別して分離する構成であってもよい。
1…投入口
2…送風機
3…幼芽分離路(第一回収路)
4…穀皮回収路(第二回収路)
5…不要内皮分離路(第三回収路)
6…仕分板(仕分板)
7…遮風板
8…風速調整用流路(排気量調整管(第四回収路))
9…第三貯留槽
10…選別室
11…使用内皮回収路(分岐路)
12…第二貯留槽
13a、13b、13c…風速計
14…第一貯留槽
100…風力選別装置
a…遮風板の傾倒姿勢調整動作方向
b…選別室の傾倒姿勢調整動作方向
c…仕分板の傾倒姿勢調整動作方向
d〜D…流路幅による風速調整方向
A…風の流れ
R…選別流路(選別分離経路)

Claims (7)

  1. 固形物を微粉化した粉粒体を構成する複数の成分要素相互を比重の違いにより選別する風力選別装置であって、
    選別流路に、選別する成分要素の回収量を調整可能な複数の回収路を設けたことを特徴とする粉粒体用風力選別装置。
  2. 前記選別流路の延在方向に沿って設けられた選別室と、
    該選別室の選別流路の最上流に設けられた送風機と、
    前記選別室の下部にあって選別流路の延在方向での位置が前記送風機よりも下流側に位置する第一回収路と、
    前記選別室の上部にあって選別流路の延在方向での位置が前記第一回収路よりも下流側に位置する投入口と、
    前記選別室の下部にあって選別流路の延在方向での位置が前記投入口よりも下流側に位置する第二回収路と、
    前記選別室の下部にあって前記第二回収路よりも選別流路の上流側に設けられた遮風板と、
    前記選別室の下部にあって前記第二回収路よりも選別流路の下流側に設けられた第三回収路と、
    前記第三回収路から分岐されて選別流路の延在方向での上流方向に向けて延ばされた分岐路と、
    前記第三回収路と前記分岐路との分岐点に設けられた仕分板と、
    を備える請求項1に記載の粉粒体用風力選別装置。
  3. 前記選別流路の排気量を調整可能な排気量調整機構を有する排気量調整管と、
    前記送風機の風量を調整する風量調整機構と、
    前記遮風板の角度を調整する遮風角度調整機構と、
    前記選別室の傾斜角度を調整する傾斜角度調整機構と、
    前記仕分板の仕分角度を調整する仕分角度調整機構と、
    前記風量調整機構、前記遮風角度調整機構、前記傾斜角度調整機構および前記仕分角度調整機構並びに前記排気量調整機構をそれぞれ制御する処理を実行するコントローラと、
    を備える請求項2に記載の粉粒体用風力選別装置。
  4. 選別対象が、比重が比較的高い高比重要素、中くらいの中比重要素および小さい小比重要素の三つの成分要素からなる粉砕混合物であり、該三つの成分要素を、前記第一回収路、前記第二回収路および前記第三回収路の順に、各成分要素の比重に応じて一の工程により各回収路に選別するとともに、前記粉砕混合物から前記中比重要素の全量と共に前記小比重要素の所望量を小比重要素回収量として前記第二回収路から回収する請求項3に記載の粉粒体用風力選別装置。
  5. 前記コントローラは、
    前記粉砕混合物の投入量に対する高比重要素分離量が、成分分析試験等の試験によって得られたデータから求められた高比重要素分離比設定値に対する所定範囲内になるように、
    前記風量調整機構で前記送風機の風量を調整するステップと、
    前記遮風角度調整機構で前記遮風板の角度を調整するステップと、
    前記傾斜角度調整機構で前記選別室の傾斜角度を調整するステップと、
    の3段階のステップによって調整する請求項4に記載の粉粒体用風力選別装置。
  6. 前記コントローラは、
    前記高比要素重分離量が前記所定範囲内に安定した後に、
    前記粉砕混合物の投入量に対する小比重要素分離比が、小比重要素分離比設定値に基づいて設定される適正範囲内となるように、
    前記仕分角度調整機構で前記仕分板の仕分角度を調整するステップと、
    前記排気量調整機構で前記排気量調整管の排気量を調整するステップと、
    の2段階のステップによって調整する請求項5に記載の粉粒体用風力選別装置。
  7. 前記粉砕混合物は、高比重要素が幼芽、中比重要素が穀皮および小比重要素が内皮である粉砕麦芽混合物であり、
    前記コントローラによる調整ステップは、測定された回収量が適正値となるように制御する逐次フィードバック制御である請求項5または6に記載の粉粒体用風力選別装置。
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