JP2019165115A - 半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

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寛 中木
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Abstract

【課題】メモリセルが微細化された半導体記憶装置の製造方法を提供する。【解決手段】実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法は、複数の第2貫通孔内に半導体材料を埋め込んで、複数の本体部分上に複数の接続部分を形成する工程と、前記複数の接続部分を形成した後、第2層の一部を除去する際に除去されなかった前記第2層の残部及び第3層を除去する工程と、を備える。【選択図】図1

Description

実施形態は、半導体記憶装置の製造方法に関する。
メモリセルを3次元的に配置した半導体記憶装置が提案されている。このような半導体記憶装置においては、メモリセルのコントロールゲートとして機能する複数の電極層を含む積層体が形成され、積層体を貫通するメモリホール内にチャネル及び電荷蓄積膜が形成される。積層体の上部に孔や溝を形成することでチャネルと接続するコンタクトを形成したり、上層の電極層間を分断したりする。このような電極層の加工においては、孔や溝にテーパ角がつき易く、メモリセルが微細化され難いという問題がある。
特開2012−119445号公報 特開2014−187329号公報
実施形態の目的は、メモリセルが微細化された半導体記憶装置の製造方法を提供することである。
実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法は、基板上に、第1絶縁層及び第1層を交互に積層して積層体を形成する工程と、前記積層体に前記第1絶縁層及び第1層の積層方向に延びる複数の第1貫通孔を形成する工程と、前記複数の第1貫通孔内に電荷蓄積膜及び半導体部を有する本体部分を形成する工程と、前記積層体及び複数の本体部分上に第2絶縁層を形成する工程と、前記第2絶縁層上に、第2層を形成する工程と、前記第2層上に第3層を形成する工程と、前記第2層及び前記第3層に、前記積層方向に延びて前記第2層及び前記第3層を貫通して前記第2絶縁層に達し、前記複数の本体部分の直上に位置する複数の第2貫通孔を形成する工程と、前記複数の第2貫通孔の一部分の径を広げるように前記第2層の一部を除去する工程と、前記複数の第2貫通孔内に露出した前記第2層及び前記第3層上に第3絶縁層を形成したうえで、前記複数の第2貫通孔の前記径が広がった部分内に、ゲート材となる第4層を形成する工程と、前記複数の第2貫通孔内における前記第4層の側面に第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜を形成した後、前記複数の第2貫通孔の底部で前記複数の本体部分の上面を露出するように前記第2絶縁層の一部を除去する工程と、前記複数の第2貫通孔内に半導体材料を埋め込んで、前記複数の本体部分上に複数の接続部分を形成する工程と、前記複数の接続部分を形成した後、前記第2層の一部を除去する際に除去されなかった前記第2層の残部及び前記第3層を除去する工程と、を備える。
第1実施形態に係る半導体記憶装置を示す平面図である。 図1のA1−A2線の断面図である。 図2の領域Bの拡大図である。 第1実施形態に係る半導体記憶装置の一部を示す斜視図である。 図5(a)及び図5(b)は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 図6(a)及び図6(b)は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す平面図である。 図8(a)及び図8(b)は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 図9(a)及び図9(b)は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 図10(a)及び図10(b)は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 図11(a)及び図11(b)は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す平面図である。 図13(a)及び図13(b)は、第1実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 図14(a)及び図14(b)は、第1実施形態の変形例に係る半導体記憶装置の製造方法を示す平面図である。 第1実施形態の別の変形例に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 第2実施形態に係る半導体記憶装置を示す断面図である。 図17(a)及び図17(b)は、第2実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 図18(a)及び図18(b)は、第2実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 図19(a)及び図19(b)は、第2実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 図20(a)及び図20(b)は、第2実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 第2実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 第3実施形態に係る半導体記憶装置を示す断面図である。 図23(a)及び図23(b)は、第3実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 図24(a)及び図24(b)は、第3実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 図25(a)及び図25(b)は、第3実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 第4実施形態に係る半導体記憶装置を示す断面図である。 図27(a)及び図27(b)は、第4実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 図28(a)及び図28(b)は、第4実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 図29(a)及び図29(b)は、第4実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 図30(a)及び図30(b)は、第4実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 図31(a)及び図31(b)は、第4実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。 第4実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1は、半導体記憶装置1を示す平面図である。図2は、図1のA1−A2線の断面図である。図3は、図2の領域Bの拡大図である。
なお、図2においてビット線BLの図示を省略している。
図1及び図2に示すように、半導体記憶装置1には、基板10が設けられている。基板10は、半導体基板であって、単結晶シリコン等のシリコン(Si)を含む。
なお、本明細書において、基板10の上面10aに対して平行な方向であって、相互に直交する2方向をX方向及びY方向とする。X方向及びY方向の双方に対して直交する方向をZ方向とする。
半導体記憶装置1には、積層体15と、柱状部CLと、絶縁部分21aと、絶縁部材18と、がさらに設けられている。積層体15は、基板10上に設けられている。なお、積層体15は下地として基板10に限らず、基板10上に回路素子及び配線層が形成された回路部を下地として形成しても良い。積層体15は、複数の電極層11と、複数の絶縁層12と、を有する。積層体15において、電極層11の積層数は任意である。
例えば、積層体15の複数の電極層11は、ソース側選択ゲート、ドレイン側選択ゲート及びワード線によって構成される。例えば、積層体15の複数の電極層11において、ソース側選択ゲートは、最下層の電極層11に相当し、ドレイン側選択ゲートは、最上層の電極層11(11a)に相当し、ワード線は、最下層の電極層11及び最上層の電極層11(11a)を除いた電極層11に相当する。
電極層11は、導電材料を含み、例えば、タングステン(W)等の金属を含む。電極層11は、金属とシリコンの化合物、例えば金属シリサイドを含んでも良い。複数の電極層11の内、最上層の電極層11(11a)は、最上層の電極層11以外の電極層11と異なる材料を含んでも良い。例えば、最上層の電極層11が金属シリサイドを含み、最上層の電極層11以外の電極層11は、金属を含んでも良い。
また、例えば、電極層11には、金属や金属シリサイドを含む本体部と、チタン窒化物(TiN)を含み、本体部の表面を覆うバリアメタル層とが設けられても良い。
絶縁層12は、基板10上、及び、電極層11の間に設けられている。絶縁層12は、例えば、シリコン酸化物(SiO)を含む。複数の絶縁層12の内、最上層の絶縁層12(12a)は、複数の電極層11の内、最上層の電極層11(11a)と、上から2番目の電極層11との間に位置する。積層体15の最上層の電極層11(11a)の両側面上には絶縁膜14Aが設けられている。絶縁膜14Aは、例えばシリコン酸化物を含む。
積層体15にはメモリホールMH(貫通孔)が設けられている。柱状部CLは、メモリホールMH内に位置する。図1に示すように、柱状部CLは複数設けられ、例えば、X方向及びY方向に格子状に配置される。
柱状部CLは、本体部分CBと、接続部分CPと、を有する。図3に示すように、本体部分CBは、コア絶縁膜31と、チャネル32と、トンネル絶縁膜41と、電荷蓄積膜42と、ブロック絶縁膜43と、を有する。
コア絶縁膜31は、例えば、シリコン酸化物を含む。例えば、コア絶縁膜31は、柱状にZ方向に延びている。コア絶縁膜31は、本体部分CBに含まれなくても良い。
チャネル32は、コア絶縁膜31の周囲に設けられている。チャネル32は、半導体部であって、例えば、シリコンを含む。チャネル32は、例えば、アモルファスシリコンを結晶化させたポリシリコンを含む。チャネル32は、筒状にZ方向に延びている。チャネル32の下端は基板10に接している。
トンネル絶縁膜41は、チャネル32の周囲に設けられている。トンネル絶縁膜41は、例えば、シリコン酸化物を含む。トンネル絶縁膜41は、電荷蓄積膜42と、チャネル32との間の電位障壁である。書込時には、トンネル絶縁膜41においてチャネル32から電荷蓄積膜42に電子がトンネリングして情報が書き込まれる。一方、消去時には、トンネル絶縁膜41においてチャネル32から電荷蓄積膜42に正孔がトンネリングして電子の電荷を打ち消すことにより保持されている情報が消去される。
電荷蓄積膜42は、トンネル絶縁膜41の周囲に設けられている。電荷蓄積膜42は、例えば、シリコン窒化物(SiN)を含む。
チャネル32と電極層11(ワード線)との交差部分に、電荷蓄積膜42を含むメモリセルが形成される。電荷蓄積膜42は、膜内に、電荷をトラップするトラップサイトを有する。メモリセルの閾値電圧は、トラップサイトにトラップされた電荷の有無、及び、トラップされた電荷の量によって変化する。これにより、メモリセルは、情報を保持する。
ブロック絶縁膜43は、電荷蓄積膜42の周囲に設けられている。ブロック絶縁膜43は、例えば、シリコン酸化物を含む。ブロック絶縁膜43は、複数の膜、例えば、シリコン酸化膜及びアルミニウム酸化膜の積層膜で構成されても良い。ブロック絶縁膜43は、電極層11を形成するとき、例えば、電荷蓄積膜42をエッチングから保護する。また、ブロック絶縁膜43は、電荷蓄積膜42に蓄積された電荷の電極層11への放出や、電極層11から柱状部CLへの電子のバックトンネリングを抑制する。
接続部分CPは、本体部分CB上に設けられている。接続部分CPは、積層体15の一部(複数の絶縁層12における最上層の絶縁層12a、及び、複数の電極層11における最上層の電極層11a)、及び、層間絶縁層21内に位置する。例えば、接続部分CPのY方向(X方向)の厚さは、Z方向に向かうにつれて段階的に厚くなる。例えば、接続部分CPは、絶縁層12a内においてY方向(X方向)の厚さが異なる複数の部分を有する。接続部分CPは、半導体材料、例えばアモルファスシリコンを含む。接続部分CPの下端は、本体部分CBのチャネル32に接している。これにより、接続部分CPは、チャネル32と電気的に接続される。
接続部分CPの周囲には絶縁膜14Bが設けられている。図2では、絶縁膜14Bは、Y方向において、柱状部CLの接続部分CPと、積層体15の電極層11aとの間に位置する。絶縁膜14Bは、絶縁膜14Aと同じ材料、例えばシリコン酸化物を含む。
柱状部CL(接続部分CP)上には、絶縁膜20が設けられている。絶縁膜14B及び絶縁膜20は、接続部分CPの一部の表面を覆う。
積層体15(電極層11a)上、絶縁膜14A、絶縁膜14B及び絶縁膜20上には、層間絶縁層21が設けられている。層間絶縁層21は、例えばシリコン酸化物を含む。
図1に示すように、積層体15には、X方向に延びる溝91が設けられている。絶縁部分21aは、溝91内に位置する。図2に示すように、絶縁部分21aは、層間絶縁層21の一部である。絶縁部分21aは、積層体15の上部内に配置される部分であって、上から1層以上の電極層11をそれぞれ2つに分断する部分である。図2の例では、絶縁部分21aによって電極層11aがY方向において分断されている。例えば、絶縁部分21aによってドレイン側選択ゲートがY方向において分断されている。絶縁部分21aは、層間絶縁層21と同じ材料、例えば、シリコン酸化物を含む。
図1に示すように、積層体15には、X方向及びZ方向に延びるスリット90が設けられている。絶縁部材18は、スリット90内に位置する。絶縁部材18は、複数設けられており、積層体15内をX方向及びZ方向に延びている。X方向及びZ方向に延びる複数の絶縁部材18によって、Z方向に積層された複数の電極層11は、ブロックとしてY方向に分割される。つまり、各ブロックは、隣り合う絶縁部材18間の部分に相当し、絶縁部材18間の電極層11がコントロールゲートとしてのワード線を形成する。
なお、スリット90内には、絶縁部材18の代わりに、一部に導電体を含む部材が位置しても良い。例えば、スリット90内に、下端が基板10に接して上端がソース線に接続するような配線部を形成しても良い。
また、図1に示す例では、絶縁部材18は、絶縁部分21aとY方向に交互に配置されているが、絶縁部分21a及び絶縁部材18の配置は任意である。ワード線となる電極層11をブロック毎に分割する絶縁部材18の上方にも絶縁部分21aを設けて、Y方向において絶縁部分21aを絶縁部材18の1/n(nは2以上の整数)のピッチで形成し、最上層の電極層11(11a)以外の電極層11を絶縁部材18によってY方向に分割し、最上層の電極層11aは絶縁部分21aのみによってY方向に分割するような配置にしても良い。
図4は、半導体記憶装置1の一部を示す斜視図である。
図4は、図1に示された領域の一部であって、Y方向で隣り合う絶縁部材18間に設けられた積層体15、柱状部CL及び絶縁部分21aを模式的に示す斜視図である。
図4に示すように、柱状部CL上(接続部分CP)上にはビット線BLが設けられている。柱状部CLはビット線BLに接続されている。例えば、ビット線BLは、複数ブロック分の積層体15上にわたってY方向に延びており、各ドレイン側選択ゲート(電極層11a)によって選択可能な積層体15の単位毎に1本の柱状部CLに接続されている。
半導体記憶装置1においては、電荷蓄積膜42をそれぞれ含む多数のメモリセルが、X方向、Y方向及びZ方向に沿って三次元格子状に配列されており、各メモリセルにデータを記憶することができる。
次に、本実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について説明する。
図5(a)及び図5(b)、図6(a)及び図6(b)、図7、図8(a)及び図8(b)〜図11(a)及び図11(b)、図12、ならびに、図13(a)及び図13(b)は、半導体記憶装置1の製造方法を示す図である。
図14(a)、図14(b)及び図15は、変形例の半導体記憶装置1の製造方法を示す図である。
図5(a)及び図5(b)に示された領域は、図2に示された領域の一部であって、絶縁層12aより下の部分に相当する。図6(a)及び図6(b)、図8(a)及び図8(b)〜図11(a)及び図11(b)、ならびに、図13(a)及び図13(b)に示された領域は、図2に示された領域の一部であって、絶縁層12aから上の部分に相当する。図7及び図12は、図6(b)及び図11(b)の工程をそれぞれZ方向から見た平面図である。
また、図14(a)及び図14(b)に示された領域は、図1に示された領域の一部であって、絶縁部分21a及び絶縁部材18間の柱状部CLの配置を示している。なお、図14(a)及び図14(b)においては、図示していないが、Y方向両側に絶縁部分21a及び絶縁部材18が位置しており、絶縁部分21aがY方向側に位置し、絶縁部材18が−Y方向側に位置する。
また、図15に示された領域は、図2に示された領域の一部であって、絶縁層12aから上の部分に相当する。
以下では、半導体記憶装置1において、図5(a)及び図5(b)を用いて、絶縁層12aより下の部分と、柱状部CLの本体部分CBとの形成工程について説明した後、図6(a)及び図6(b)、図7、図8(a)及び図8(b)〜図11(a)及び図11(b)、図12、ならびに、図13(a)及び図13(b)を用いて、半導体記憶装置1において、絶縁層12aから上の部分と、柱状部CLの接続部分CPとの形成工程について説明する。
先ず、図5(a)及び図5(b)を用いて、半導体記憶装置1において、絶縁層12aより下の部分と、柱状部CLの本体部分CBとの形成工程について説明する。
図5(a)に示すように、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、基板10上に、シリコン酸化物を含む絶縁層12と、シリコン窒化物を含む犠牲層55とをZ方向に沿って交互に積層させて積層体15aを形成する。続いて、RIE(Reactive Ion Etching)等のエッチング処理により、積層体に貫通孔Hを形成する。
次に、図5(b)に示すように、例えばCVD法により、貫通孔Hの内壁面上にシリコン酸化物を堆積させてブロック絶縁膜43を形成し、ブロック絶縁膜43上にシリコン窒化物を堆積させて電荷蓄積膜42を形成し、電荷蓄積膜42上にシリコン酸化物を堆積させてトンネル絶縁膜41を形成する(図3参照)。続いて、シリコンを堆積させてチャネル32を形成し、シリコン酸化物を堆積させてコア絶縁膜31を形成する(図3参照)。これにより、貫通孔H内に、柱状部CLの本体部分CBが形成される。
次に、図6(a)及び図6(b)、図7、図8(a)及び図8(b)〜図11(a)及び図11(b)、図12、ならびに、図13(a)及び図13(b)を用いて、半導体記憶装置1において、絶縁層12aから上の部分と、柱状部CLの接続部分CPとの形成工程について説明する。
図5(a)及び図5(b)の工程において、絶縁層12aより下の部分と、柱状部CLの本体部分CBを形成した後、図6(a)に示すように、例えばCVD法により、積層体15a、及び、柱状部CLの本体部分CB上に、絶縁層12aを形成し、絶縁層12a上に層50を形成する。例えば、絶縁層12aはシリコン酸化物により形成され、層50はアモルファスシリコンにより形成される。その後、層50上に層51を形成する。層51はシリコン窒化物により形成される。
続いて、RIE等のエッチング処理により、層50及び層51に(貫通)孔H1を形成する。孔H1は、Z方向に延び、層50及び層51を貫通して絶縁層12aに達する。孔H1は、柱状部CLの本体部分CBの直上に位置する。図6(a)の例では、孔H1は層50を貫通した後、絶縁層12aにおける比較的下側の領域内に至るまでさらに孔H1が形成されているが、絶縁層12aの上面でエッチングストップさせることで、絶縁層12aに孔H1を形成しなくても良い。
次に、図6(b)に示すように、孔H1(H1a、H1b、H1c)を介してウェットエッチングを施すことにより、層50を選択的に除去する。層50が選択的に除去されることで孔H1(H1a、H1b、H1c)の一部がY方向に広がり、絶縁層12a上の層50が除去された部分において凹部が形成される。例えば、2つの孔H1a、H1bがY方向においてつながるようにエッチングの条件(例えば、処理時間)が設定される。一方、2つの孔H1b、H1cはY方向においてつながらない。これにより、層50の一部は除去されずに残る。
図6(b)では、Y方向に沿って配置された2つの孔H1a、H1bがY方向でつながることが示されている。なお、図1のように柱状部CLを配置するために複数の孔H1を形成する場合、X方向に沿って配置された隣り合う孔H1はX方向でつながることになる。
つまり、図1のような、絶縁部分21a及び絶縁部材18間にX方向及びY方向に格子状に複数の柱状部CLを配置するために複数の孔H1を形成する場合、複数の孔H1は、その径が広げられることによりZ方向に直交する方向(例えば、X方向やY方向)でつながることになる。この場合、例えば、図7に示すように、Z方向から見たときに複数の略円形をなすようにエッチング処理が進行する。なお、図7は、図1のような、X方向及びY方向に格子状に複数の柱状部CLを配置する場合において、4つの柱状部CLに相当する4つの孔H1の形成例を示している。例えば、図7の2つの孔H1a、H1bは、図6(b)におけるY方向でつながる2つの孔H1a、H1bに相当する。これにより、後述する図9(b)の工程で形成される、複数の柱状部CLの接続部分CPは、後述する図11(b)の工程で形成される電極層11(11a)内に位置する。
次に、図8(a)に示すように、例えばALD(Atomic Layer Deposition)法により、Y方向においてつながった2つの孔H1a、H1bの内壁面、孔H1cの内壁面、及び、層51上に絶縁膜52を形成する。絶縁膜52は、Y方向においてつながった2つの孔H1a、H1b内であって、層50、51上に形成される。また、絶縁膜52は、孔H1c内であって、層50、51上に形成される。絶縁膜52は、例えばシリコン酸化物により形成される。
次に、図8(b)に示すように、例えばCVD法により、孔H1(H1a、H1b、H1c)を介して図6(b)の工程で層50が選択的に除去された絶縁層12a上の凹部内に層50を再度形成する。つまり、図6(b)の工程でX方向及びY方向に広がった孔H1(H1a、H1b、H1c)内に層50が埋め込まれる。
次に、図9(a)に示すように、孔H1(H1a、H1b、H1c)内に露出した層50の表面を例えば熱酸化して、絶縁膜52を形成する。絶縁膜52は、図8(b)の工程で埋め込まれた層50上に形成される。
次に、図9(b)に示すように、RIE等のエッチング処理により、孔H1(H1a、H1b、H1c)の底面から絶縁層12aの一部を除去する。これにより、孔H1(H1a、H1b、H1c)は絶縁層12aを貫通して柱状部CLの本体部分CB(図5(b)参照)に達する。続いて、例えばCVD法により、孔H1(H1a、H1b、H1c)内にアモルファスシリコンを堆積して接続部分CPを形成する。その後、孔H1(H1a、H1b、H1c)内の接続部分CP上に絶縁膜20を形成する。絶縁膜20は、例えばシリコン酸化物により形成される。
次に、図10(a)に示すように、RIE等のエッチング処理により、層51上の絶縁膜52を除去する。また、絶縁膜20の一部もエッチバックされて除去される。
次に、図10(b)に示すように、例えばウェットエッチングにより、絶縁膜52上に位置する層50、51を除去する。絶縁膜52(シリコン酸化膜)と、層50(シリコン層)及び層51(シリコン窒化層)との間のエッチング選択比により、絶縁膜52上に位置する層50、51が選択的に除去される。図10(b)の工程で除去される層50は、図6(b)の工程において除去されずに残った部分(残部)に相当する。層51の除去によって層50が露出し、露出した層50が除去されることで溝91が形成される。溝91は、X方向に延びて層50をY方向で分断するように形成される。
次に、図11(a)に示すように、RIE等のエッチング処理により、層50上に位置する絶縁膜52を除去する。絶縁膜52が除去されることで層50の上面が露出する。また、絶縁膜20の周囲、及び、層50の側面上に位置する絶縁膜52の一部も除去される。これにより、絶縁膜14A、14Bが形成される。絶縁膜14Aは、層50のY方向の両側面上に位置する。絶縁膜14Bは、Y方向において、接続部分CPと層50との間に位置する。
次に、図11(b)に示すように、露出した層50の上面にタングステン等の金属を形成した後、熱処理を施すことで、金属と層50のシリコンとを反応させて金属シリサイドを形成する。これにより、電極層11(11a)が形成される。続いて、金属シリサイドの形成後、層50のシリコンと反応しなかった金属を薬液により除去する。
前述したように、図6(b)及び図7の工程において、Z方向から見たときに複数の略円形をなすようにエッチング処理が進行し、図8(b)の工程において、径が広がった孔H1(H1a、H1b、H1c)内に層50が埋め込まれた後、図11(b)の工程において、露出した層50に熱処理を施して電極層11(11a)が形成されている。これらの工程によって、図12に示すように、複数の柱状部CLの接続部分CPは電極層11(11a)内に位置する。また、Z方向から見たときに、X方向及びY方向の両端では、電極層11(11a)の外縁は複数の円弧が組み合わさった形状となる。図12は、接続部分CPをそれぞれ有する4つの柱状部CLを形成する場合、Z方向から見たときの電極層11(11a)の形状を示している。さらに、これらの柱状部CLを図1に示したようにX方向に多数繰り返し配置する場合では、X方向に延びてドレイン側選択ゲートとなる電極層11(11a)は、Y方向で溝91と隣接する両側面において、Z方向から見て複数の円弧が組み合わさった形状となる。
次に、図13(a)に示すように、例えばCVD法により、電極層11(11a)及び柱状部CLを覆うように層間絶縁層21を形成する。層間絶縁層21は、例えば、シリコン酸化物により形成される。層間絶縁層21は、絶縁部分21aとして溝91内にも形成される。
続いて、積層体15a(図5(a)及び図5(b)参照)、絶縁層12a及び層間絶縁層21にX方向及びZ方向に延びるスリット90(図1及び図4参照)を形成し、スリット90を介したエッチング処理により、絶縁層12aより下の部分に形成された積層体15aの犠牲層55を除去する。スリット90を介して犠牲層55を除去することで空洞が形成され、スリット90を介してタングステン等の金属を堆積させて空洞内を埋め込む。これにより、絶縁層12aより下の部分に形成された犠牲層55が電極層11に置換され、複数の電極層11及び複数の絶縁層12を有する積層体15(図2参照)が形成される。なお、図6(a)の工程前に、積層体15aにX方向及びZ方向に延びるスリット90を形成し、スリット90を介して犠牲層55を電極層11に置換しても良い。
その後、図13(b)に示すように、接続部分CP上にビット線BLを形成する。積層体15の上方には、図4に示すような複数のビット線BLが形成されているが、図13(b)に示すように、接続部分CP1の直上にビット線BL1を形成する場合、例えば、層間絶縁層21の一部、及び、絶縁膜20の一部を除去してホールを形成してホール内に導電材料を埋めこんで接続部Cbを形成した後、接続部Cbに接続するビット線BL1を形成する。
このようにして、本実施形態に係る半導体記憶装置1が製造される。
ここで、例えば、図1に示すように、柱状部CLはX方向及びY方向に格子状に配置されている。このような柱状部CLの配置では、図6(b)の工程において、ウェットエッチングにより2つの孔H1がY方向においてつながることで空洞の体積が大きくなって、絶縁層12a、層50及び層51を有する構造体の強度が小さくなって構造体が倒壊する場合がある。
したがって、複数の柱状部CLの内、いくつかの柱状部CLを電極層11aにおける外側寄りに位置するように形成しても良い。例えば、図14(a)に示すように、X方向及びY方向に格子状に配置された複数の柱状部CLの内、柱状部CL1aは、柱状部CL1と比較して、絶縁部分21a(図1参照)とのY方向の距離が近くなるように外側に位置している。また、柱状部CL2aは、柱状部CL2と比較して、絶縁部材18とのY方向の距離が近くなるように外側に位置している。このように柱状部CL1a、CL2aを配置することで、領域R1で示された部分では、図1のような柱状部CLの配置と比較して、図6(b)の工程において層50が残り易いので層50の体積が大きくなる。つまり、領域R1で示された部分は支柱として機能するので、絶縁層12a、層50及び層51を有する構造体の強度が大きくなって構造体の倒壊を抑制できる。
また、構造体の倒壊を抑制するために、柱状部CLの数を減らしても良い。柱状部CLの数が減ることで接続部分CP(図9(b)参照)の数が減るので、ウェットエッチングによって、絶縁層12a、層50及び層51を有する構造体の強度が小さくなって倒壊することを抑制できる。例えば、絶縁部分21aまたは絶縁部材18とのY方向の距離が他の柱状部CLと比べて相対的に遠く内側に配置された柱状部CLの数を減らすことが望ましい。例えば、図14(b)の領域D1、D2に示すように、領域R2で示された部分では、柱状部CLが位置しないので、図1及び図14(a)のような柱状部CLの配置と比較して、図6(b)の工程において層50が残り易いので層50の体積が大きくなる。つまり、領域R2で示された部分は支柱として機能するので、絶縁層12a、層50及び層51を有する構造体の強度が大きくなって構造体の倒壊をさらに抑制できる。
なお、図15に示すように、図11(a)及び図11(b)の工程間に、絶縁膜14Aの側面上、及び、露出した絶縁膜14Bの側面上に絶縁膜80を形成しても良い。例えば、絶縁膜80は、図11(a)の工程後に全面にシリコン酸化膜等の酸化膜を形成した後、絶縁膜14A、14Bの側面上に酸化膜が残るように酸化膜の一部をエッチングすることで形成される。これにより、図11(b)の工程において、柱状部CLの接続部分CPを保護する。例えば、図11(b)のような金属シリサイドの形成工程において、接続部分CPの側面が損傷することを抑制する。
次に、本実施形態の効果について説明する。
3次元構造の半導体記憶装置においては、複数の電極層を有する積層体の上部であってチャネルの直上にホールを形成することで、チャネルと接続するコンタクトを形成する。また、複数の電極層を有する積層体の上部に溝を形成した後、溝内を絶縁材料で埋め込むことで上層の電極層(ドレイン側選択ゲート)間を分断したりする。ここで、積層体内の電極層が金属を含む場合、電極層は加工し難く、電極層の加工時に金属不純物によりウェーハが汚染され易くなる。
また、積層体の上部に複数のホールを形成することでコンタクトを形成する場合、金属を含む電極層の加工によって積層体内のホールにテーパ角がつき易くなる。このようなホールは下層に向かうにつれて(−Z方向において)Y方向の厚さが小さくなるように形成されるので、チャネルとコンタクトとの接続を考慮すると、上面が所定の幅を有するようにホールが形成される。これにより、隣り合うコンタクト間の距離(Y方向の距離)を短くし難くなって、メモリホールのピッチを短くするのが困難になる。したがって、メモリセルが微細化され難い。
また、積層体の上部に溝を形成することで上層の電極層(ドレイン側選択ゲート)間を分断する場合、金属を含む電極層の加工によって溝にテーパ角がつき易くなる。このような溝は下層に向かうにつれて(−Z方向において)Y方向の厚さが小さくなるように形成されるので、溝を介して隣り合う上層の電極層間の耐圧が低くなる。
本実施形態の半導体記憶装置1では、図6(a)及び図6(b)の工程に示すように、シリコンを含む層50、51を積層した後に層50、51を貫通する孔H1を形成する。また、図9(b)の工程に示すように、孔H1内に柱状部CLの接続部分CPを形成し、図11(b)の工程に示すように、層50への処理(例えば、層50の金属シリサイド化)によって電極層11(11a)を形成する。
図6(a)及び図6(b)の工程のように、シリコンを含む層50、51の加工によって孔H1にテーパ角がつき難い。これにより、柱状部CLにおいて、本体部分CB(チャネル)との接続が容易になるように接続部分CP(コンタクト)を形成できる。また、接続部分CPは下層に向かうにつれて(−Z方向において)Y方向の厚さが概ね一定になるように形成されるので、テーパ形状のコンタクトと比較して上面の幅を大きく形成しなくても良い。したがって、隣り合うコンタクト間の距離(Y方向の距離)を短くできるので、メモリホールのピッチを短くし易く、メモリセルが微細化され易い。
また、本実施形態の半導体記憶装置1では、図10(b)の工程に示すように、層50、51を除去して溝91を形成する。また、図13(a)の工程に示すように、溝91内には、層間絶縁層21の一部として絶縁部分21aが形成される。絶縁部分21aによって電極層11a(例えば、ドレイン側選択ゲート)がY方向に分断されている。
図10(b)の工程のように、シリコンを含む層50、51の加工によって溝91にテーパ角がつき難い。これにより、図13(a)の工程のように、溝91内の絶縁部分21aは下層に向かうにつれて(−Z方向において)Y方向の厚さが概ね一定になるように形成されるので、テーパ形状の溝と比較して、絶縁部分21aを介して隣り合う電極層11a間の耐圧を高くできる。
本実施形態によれば、メモリセルが微細化された半導体記憶装置の製造方法を提供する。
(第2実施形態)
図16は、半導体記憶装置2を示す断面図である。
図16に示された領域は、図2に示された領域に相当する。
本実施形態に係る半導体記憶装置2は、絶縁膜14Aが設けられていないことに加えて、絶縁膜14Bの形成位置において第1実施形態の半導体記憶装置1とは異なる。それ以外の構成は第1実施形態と同じであるので詳細な説明は省略する。
図16に示すように、半導体記憶装置2には、積層体15と、柱状部CLと、絶縁部分21aと、絶縁部材18(図1参照)とが設けられている。柱状部CLは、本体部分CBと、接続部分CPと、を有する。
絶縁膜14Bは、Y方向において、柱状部CLの接続部分CPと、積層体15の絶縁層12a及び電極層11aとの間に位置する。また、絶縁膜14Bは、Z方向において、接続部分CPと絶縁層12aとの間に位置する。例えば、絶縁膜14Bは、接続部分CPの側面、及び、底面の一部を覆っており、その形状は、X方向から見てL字状である。
次に、本実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について説明する。
図17(a)及び図17(b)〜図20(a)及び図20(b)、ならびに、図21は、半導体記憶装置2の製造方法を示す図である。図17(a)及び図17(b)〜図20(a)及び図20(b)、ならびに、図21に示された領域は、図16に示された領域の一部であって、絶縁層12aから上の部分に相当する。
図17(a)及び図17(b)〜図20(a)及び図20(b)、ならびに、図21を用いて、半導体記憶装置2において、絶縁層12aから上の部分と、柱状部CLの接続部分CPとの形成工程について説明する。なお、絶縁層12aより下の部分と、柱状部CLの本体部分CBとの形成工程については、第1実施形態と同じであるので詳細な説明は省略する。
絶縁層12aより下の部分と、柱状部CLの本体部分CBを形成した後、図17(a)に示したように、例えばCVD法により、積層体、及び、柱状部CLの本体部分CB上に、絶縁層12aを形成し、絶縁層12a上に層60を形成する。例えば、絶縁層12aはシリコン酸化物により形成され、層60はシリコンゲルマニウム(SiGe)により形成される。その後、層60上に層51を形成する。層51はシリコン窒化物により形成される。
続いて、RIE等のエッチング処理により、絶縁層12a、層60及び層51に孔H1を形成する。孔H1は、Z方向に延び、層60及び層51を貫通して絶縁層12aに達する。孔H1は、柱状部CLの本体部分CBの直上に位置する。
次に、図17(b)に示すように、孔H1を介してウェットエッチングを施すことにより、層60を選択的に除去する。層60が選択的に除去されることで孔H1の一部がX方向及びY方向に広がる。なお、層60の一部は除去されずに残る。
次に、図18(a)に示すように、例えばCVD法により、孔H1を介して絶縁層12a上の凹部内に層50を形成する。例えば、層50はアモルファスシリコンにより形成される。これにより、図17(b)の工程でX方向及びY方向に広がった孔H1内に層50が埋め込まれる。
次に、図18(b)に示すように、例えばALD法により、孔H1内であって層50、51及び絶縁層12a上に絶縁膜61を形成する。絶縁膜61は層51上にも形成される。絶縁膜61は、例えばシリコン酸化物により形成される。図18(b)の例では、絶縁層12a上にも絶縁膜61が形成されているが、絶縁膜61は、孔H1内でにおいて層50、51上に選択的に形成されていても良い。つまり、絶縁膜61は、孔H1内における、層50の側面上及び層51の側面上のみに形成されていても良い。
次に、図19(a)に示すように、RIE等のエッチング処理により、孔H1の底面から絶縁膜61の一部及び絶縁層12aの一部を除去する。これにより、孔H1は絶縁膜61及び絶縁層12aを貫通して柱状部CLの本体部分CBに達する。続いて、孔H1内に接続部分CPを形成する。その後、孔H1内の接続部分CP上に絶縁膜20を形成する。
次に、図19(b)に示すように、RIE等のエッチング処理により、層51上の絶縁膜61を除去する。これにより、絶縁膜14Bが形成される。また、絶縁膜20の一部もエッチバックされて除去される。
次に、図20(a)に示すように、例えばウェットエッチングにより、層50、60上に位置する層51を除去した後、絶縁層12a上に位置する層60を除去する。層50(シリコン層)と、層51(シリコン窒化層)及び層60(シリコンゲルマニウム層)との間のエッチング選択比により、層50上に位置する層51、及び、層50の側面上に位置する層60が選択的に除去される。また、層51が除去されることで層50の上面が露出する。図20(a)の工程で除去される層60は、図17(b)の工程において除去されずに残った部分(残部)に相当する。また、層50の側面上に位置する層60が除去されることで溝91が形成される。溝91は、X方向に延びて層50をY方向で分断するように形成される。
次に、図20(b)に示すように、露出した層50の上面にタングステン等の金属を形成した後、熱処理を施すことで、金属と層50のシリコンとを反応させて金属シリサイドを形成する。これにより、電極層11(11a)が形成される。
続いて、金属シリサイドの形成後、層50のシリコンと反応しなかった金属を薬液により除去する。なお、図20(a)及び図20(b)の工程間に、層50の側面上、及び、露出した絶縁膜14Bの側面上に絶縁膜を形成しても良い。
ここで、例えば、図14(b)に示すように柱状部CLの数を減らした場合、図14の領域R2で示された部分には、図17(b)の工程における孔H1を介したウェットエッチングによって層60が除去されずに残る場合がある。この場合、図20(a)の工程後、絶縁層12a上に、層50と、領域R2に残った層60とが形成されることになり、図20(b)の工程における層50への処理(例えば、層50の金属シリサイド化)によって、電極層11(11a)が、金属シリサイド及び層60と金属との反応生成物によって構成されることになる。例えば、電極層11(11a)は、金属シリサイドと、金属シリサイドジャーマナイドとを含む。
次に、図21に示すように、電極層11(11a)及び柱状部CLを覆うように層間絶縁層21を形成する。層間絶縁層21は、絶縁部分21aとして溝91内にも形成される。その後、スリット90(図1及び図4参照)を介して、絶縁層12aより下の部分に形成された積層体15aの犠牲層55を電極層11に置換して積層体15(図16参照)を形成する。その後、例えば、図13(b)に示すように、接続部分CP上にビット線BLを形成する。
このようにして、本実施形態に係る半導体記憶装置2が製造される。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態の半導体記憶装置2の製造方法では、図6(a)及び図6(b)、図7、図8(a)及び図8(b)〜図11(a)及び図11(b)、図12、ならびに、図13で示したような半導体記憶装置1の製造方法と比較して、図8(a)のような絶縁膜52の形成工程を省略できるので工程数の削減を図ることができる。
本実施形態のこれ以外の効果は、第1実施形態の効果と同じである。
(第3実施形態)
図22は、半導体記憶装置3を示す断面図である。
図22に示された領域は、図2に示された領域に相当する。
本実施形態に係る半導体記憶装置3は、絶縁膜14Aが設けられていないことに加えて、絶縁膜14Bの形成されている位置と、電極層11aの代わりに電極層11bが設けられている点で第1実施形態の半導体記憶装置1とは異なる。それ以外の構成は第1実施形態と同じであるので詳細な説明は省略する。
図22に示すように、半導体記憶装置3には、積層体15と、柱状部CLと、絶縁部分21aと、絶縁部材18(図1参照)とが設けられている。
積層体15は、複数の電極層11と、複数の絶縁層12と、を有する。例えば、積層体15の複数の電極層11において、ソース側選択ゲートは、最下層の電極層11に相当し、ドレイン側選択ゲートは、最上層の電極層11(11b)に相当し、ワード線は、最下層の電極層11及び最上層の電極層11(11b)を除いた電極層11に相当する。複数の電極層11の内、最上層の電極層11(11b)は、タングステン等の金属を含む。
絶縁膜14Bは、Y方向において、柱状部CLの接続部分CPと、積層体15の絶縁層12a及び電極層11bとの間に位置し、Z方向において、接続部分CPと絶縁層12aとの間に位置する。
次に、本実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について説明する。
図23(a)及び図23(b)〜図25(a)及び図25(b)は、半導体記憶装置3の製造方法を示す図である。図23(a)及び図23(b)〜図25(a)及び図25(b)に示された領域は、図22に示された領域の一部であって、絶縁層12aから上の部分に相当する。
図23(a)及び図23(b)〜図25(a)及び図25(b)を用いて、半導体記憶装置3において、絶縁層12aから上の部分と、柱状部CLの接続部分CPとの形成工程について説明する。なお、絶縁層12aより下の部分と、柱状部CLの本体部分CBとの形成工程については、第1実施形態と同じであるので詳細な説明は省略する。
また、孔H1を形成する工程(図6(a)の工程)、及び、層50を選択的に除去する工程(図6(b)の工程)については、第1実施形態と同じであるので詳細な説明及び図面は省略する。
図6(b)の工程のように、孔H1を介して層50を選択的に除去した後、図23(a)に示すように、例えばCVD法により、孔H1を介して絶縁層12a上の凹部内にタングステン等の金属を埋め込んで電極層11(11b)を形成する。これにより、図6(b)の工程でX方向及びY方向に広がった孔H1内に電極層11bが形成される。
次に、図23(b)に示すように、例えばALD法により、孔H1内であって層51、電極層11b及び絶縁層12a上に絶縁膜61を形成する。絶縁膜61は層51上にも形成される。絶縁膜61は、例えばシリコン酸化物により形成される。
次に、図24(a)に示すように、孔H1の底面から絶縁膜61の一部及び絶縁層12aの一部を除去する。これにより、孔H1は絶縁膜61及び絶縁層12aを貫通して柱状部CLの本体部分CBに達する。続いて、孔H1内に接続部分CPを形成する。その後、孔H1内の接続部分CP上に絶縁膜20を形成する。
次に、図24(b)に示すように、層51上の絶縁膜61を除去する。これにより、絶縁膜14Bが形成される。また、絶縁膜20の一部もエッチバックされて除去される。
次に、図25(a)に示すように、例えばウェットエッチングにより、電極層11b及び層50上に位置する層51を除去した後、絶縁層12a上に位置する層50を除去する。電極層11b(タングステン層)と、層51(シリコン窒化層)及び層50(シリコン層)との間のエッチング選択比により、電極層11b上に位置する層51、及び、電極層11bの側面上に位置する層50が選択的に除去される。図25(a)の工程で除去される層50は、図6(b)の工程で除去されずに残った部分(残部)に相当する。また、電極層11bの側面上に位置する層50が除去されることで溝91が形成される。溝91は、X方向に延びて電極層11bをY方向で分断するように形成される。
ここで、例えば、図14(b)に示すように柱状部CLの数を減らした場合、図14の領域R2で示された部分に、図6(b)の工程における孔H1を介したウェットエッチングによって層50が除去されずに残る場合がある。この場合、図25(a)の工程後、絶縁層12a上に、例えばタングステン層と、領域R2に残った層50とが形成されることになり、電極層11(11b)が、例えばタングステン層と、層50とによって構成されることになる。例えば、電極層11(11b)は、タングステンと、アモルファスシリコンとを含む。
次に、図25(b)に示すように、電極層11(11b)及び柱状部CLを覆うように層間絶縁層21を形成する。層間絶縁層21は、絶縁部分21aとして溝91内にも形成される。その後、スリット90(図1参照)を介して、絶縁層12aより下の部分に形成された積層体15aの犠牲層55を電極層11に置換して積層体15(図22参照)を形成する。その後、例えば、図13(b)に示すように、接続部分CP上にビット線BLを形成する。
このようにして、本実施形態に係る半導体記憶装置3が製造される。
本実施形態の半導体記憶装置3の製造方法では、図6(a)及び図6(b)、図7、図8(a)及び図8(b)〜図11(a)及び図11(b)、図12、ならびに、図13で示したような半導体記憶装置1の製造方法と比較して、図8(a)のような絶縁膜52の形成工程及び図11(b)のような金属シリサイドの形成工程を省略できるので工程数の削減を図ることができる。
本実施形態のこれ以外の効果は、第1実施形態の効果と同じである。
(第4実施形態)
図26は、半導体記憶装置4を示す断面図である。
図26に示された領域は、図2に示された領域に相当する。
本実施形態に係る半導体記憶装置4は、絶縁膜14Aが設けられていないことに加えて、絶縁膜14Bの形成位置と、電極層11aの厚さの点で、第1実施形態の半導体記憶装置1とは異なる。それ以外の構成は第1実施形態と同じであるので詳細な説明は省略する。
図26に示すように、半導体記憶装置4には、積層体15と、柱状部CLと、絶縁部分21aと、絶縁部材18(図1参照)とが設けられている。柱状部CLは、本体部分CBと、接続部分CPと、を有する。
また、絶縁膜14Bは、Y方向において、柱状部CLの接続部分CPと、積層体15の絶縁層12a及び電極層11aとの間に位置し、Z方向において、接続部分CPと絶縁層12aとの間に位置する。
次に、本実施形態に係る半導体記憶装置の製造方法について説明する。
図27(a)及び図27(b)〜図31(a)及び図31(b)、ならびに、図32は、半導体記憶装置4の製造方法を示す図である。図27(a)及び図27(b)〜図31(a)及び図31(b)、ならびに、図32に示された領域は、図26に示された領域の一部であって、絶縁層12aから上の部分に相当する。
図27(a)及び図27(b)〜図31(a)及び図31(b)、ならびに、図32を用いて、半導体記憶装置4において、絶縁層12aから上の部分と、柱状部CLの接続部分CPとの形成工程について説明する。なお、絶縁層12aより下の部分と、柱状部CLの本体部分CBとの形成工程については、第1実施形態と同じであるので詳細な説明は省略する。
絶縁層12aより下の部分と、柱状部CLの本体部分CBを形成した後、図27(a)に示したように、積層体、及び、柱状部CLの本体部分CB上に、絶縁層12aを形成する。例えば、絶縁層12aはシリコン酸化物により形成される。続いて、例えばCVD法により、絶縁層12a上に層60及び層51を交互に形成する。例えば、層60はシリコンゲルマニウムにより形成され、層51はシリコン窒化物により形成される。
図27(a)の例では、層60、51は、絶縁層12a上に交互に積層され、層60、51のそれぞれの積層数は3層であるが、積層数は任意である。また、例えば、層60のそれぞれのZ方向の厚さは略一定である。例えば、最上層の層51のZ方向の厚さは、他の層51のZ方向の厚さより厚い。
続いて、RIE等のエッチング処理により、絶縁層12a、層60及び層51に孔H1を形成する。孔H1は、Z方向に延び、層60及び層51を貫通して絶縁層12aに達する。孔H1は、柱状部CLの本体部分CBの直上に位置する。
次に、図27(b)に示すように、孔H1を介してウェットエッチングを施すことにより、層60を選択的に除去する。層60が選択的に除去されることで孔H1の一部がX方向及びY方向に広がる。なお、層60の一部は除去されずに残る。
ここで、層60がシリコンゲルマニウムで形成される場合、層60のそれぞれのゲルマニウム(Ge)の濃度を変えることで、図27(b)の工程で層60が残る割合を変えることができる。例えば、層60の積層数は3層であるが、下層の層60及び上層の層60より、下層及び上層の間の中間の層60のゲルマニウムの濃度を低くする。ゲルマニウムの濃度が低いとエッチングレートが低くなって層60はエッチングされ難くなるので、除去されずに残る層60のY方向の厚さは中間で大きくなる。つまり、除去されずに残る中間の層60のY方向の厚さは、除去されずに残る下層の層60及び上層の層60のY方向の厚さより厚くなる。したがって、この場合、絶縁層12a、層60及び層51を有する構造体は、図27(b)と比較して強度が大きくなってその倒壊のおそれを抑制できる。
次に、図28(a)に示すように、例えばCVD法により、図27(b)の工程において層60が選択的に除去された部分内に孔H1を介して層50を形成する。例えば、層50は、アモルファスシリコンにより形成される。これにより、図27(b)の工程でX方向及びY方向に広がった孔H1内に層50が埋め込まれる。
次に、図28(b)に示すように、例えばALD法により、孔H1内であって層50、51及び絶縁層12a上に絶縁膜61を形成する。絶縁膜61は最上層の層51上にも形成される。絶縁膜61は、例えばシリコン酸化物により形成される。
次に、図29(a)に示すように、RIE等のエッチング処理により、孔H1の底面から絶縁膜61の一部及び絶縁層12aの一部を除去する。これにより、孔H1は絶縁膜61及び絶縁層12aを貫通して柱状部CLの本体部分CBに達する。続いて、孔H1内に接続部分CPを形成する。その後、孔H1内の接続部分CP上に絶縁膜20を形成する。
次に、図29(b)に示すように、RIE等のエッチング処理により、層51上の絶縁膜61を除去する。これにより、絶縁膜14Bが形成される。また、絶縁膜20の一部もエッチバックされて除去される。
次に、図30(a)に示すように、例えばウェットエッチングにより、層50、60上に位置する最上層の層51を除去した後、絶縁層12a上に位置する層60、51と、層50間に位置する層51とを除去する。層50(シリコン層)と、層51(シリコン窒化層)及び層60(シリコンゲルマニウム層)との間のエッチング選択比により、層51、60が除去される。層51、60が除去されることで溝91が形成される。溝91は、X方向に延び、Z方向では層50のそれぞれを貫通して絶縁層12aに達する。また、層50間に位置する層51が除去されることで層50間に空洞50cが形成される。
次に、図30(b)に示すように、例えばCVD法により、溝91を介して層50間に形成された空洞50c内にアモルファスシリコン等を埋め込んで層70を形成する。層70は、溝91の内壁面及び底面上にも形成される。また、層70は、最上層の層50上、ならびに、最上層の層50から突出した絶縁膜14B及び絶縁膜20上にも形成される。
次に、図31(a)に示すように、RIE等のエッチング処理により、溝91の底面の層70を除去する。また、溝91の内壁面上、最上層の層50上、ならびに、最上層の層50から突出した絶縁膜14B及び絶縁膜20上に形成された層70もエッチングされて除去される。また、層70の一部が除去されることで、層50の一部が露出する。
次に、図31(b)に示すように、露出した層50の上面にタングステン等の金属を形成した後、熱処理を施すことで、金属と層50のシリコンとを反応させて金属シリサイドを形成する。また、層70がシリコンにより形成されている場合、金属と層70のシリコンとが反応して金属シリサイドが形成される。つまり、層50、70の積層体のシリコンが金属と反応して金属シリサイドとなることで電極層11(11a)が形成される。続いて、金属シリサイドの形成後、層50、70のシリコンと反応しなかった金属を薬液により除去する。
ここで、例えば、図14(b)に示すように柱状部CLの数を減らした場合、図14の領域R2で示された部分には、図27(b)の工程における孔H1を介したウェットエッチングによって層60が除去されずに残る場合がある。この場合、図31(a)の工程において、絶縁層12a上に、層50及び層70と、領域R2に残った層60とが形成されることになり、図31(b)の工程において、層50、70への処理(例えば、層50、70の金属シリサイド化)によって、電極層11(11a)が、金属シリサイド及び層60と金属との反応生成物によって構成されることになる。例えば、電極層11(11a)は、金属シリサイドと、金属シリサイドジャーマナイドとを含む。
次に、図32に示すように、例えばCVD法により、電極層11(11a)及び柱状部CLを覆うように層間絶縁層21を形成する。層間絶縁層21は、例えば、シリコン酸化物により形成される。層間絶縁層21は、絶縁部分21aとして溝91内にも形成される。その後、スリット90(図1参照)を介して、絶縁層12aより下の部分に形成された積層体15aの犠牲層55を電極層11に置換して積層体15(図26参照)を形成する。その後、例えば、図13(b)に示すように、接続部分CP上にビット線BLを形成する。
このようにして、本実施形態に係る半導体記憶装置4が製造される。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態の半導体記憶装置4では、図27(a)及び図27(b)の工程に示すように、シリコンを含む層60、51をそれぞれ多層に積層した後に層60、51を貫通する孔H1を形成する。また、図29(a)の工程に示すように、孔H1内に柱状部CLの接続部分CPを形成し、図31(b)の工程に示すように、多層化された層50、70への処理(例えば、層50、70の金属シリサイド化)によって電極層11(11a)を形成する。これにより、電極層11aの厚さを厚く形成して、例えば、ドレイン側選択ゲートにおける抵抗をより低くすることができる。
さらに、このように電極層11aの厚さを厚くしても、その加工の困難さがさほど高まることはなく、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。つまり、図27(a)及び図27(b)の工程のように、シリコンを含む層60、51の加工によって積層体15内のホールの上部にテーパ角がつき難い。これにより、柱状部CLにおいて、本体部分CB(チャネル)との接続が容易になるように接続部分CP(コンタクト)を形成できる。また、接続部分CPは下層に向かうにつれて(−Z方向において)Y方向の厚さが概ね一定になるように形成されるので、テーパ形状のコンタクトと比較して上面の幅を大きく形成しなくても良い。したがって、隣り合うコンタクト間の距離(Y方向の距離)を短くできるので、メモリホールのピッチを短くし易く、メモリセルが微細化され易い。
また、本実施形態の半導体記憶装置4では、図30(a)の工程に示すように、層51、60を除去して層50内をX方向に延びる溝91を形成する。また、図32の工程に示すように、溝91内には、層間絶縁層21の一部として絶縁部分21aが形成される。絶縁部分21aによって電極層11a(例えば、ドレイン側選択ゲート)がY方向に分断されている。
図30(a)の工程のように、シリコンを含む層60、51の加工によって溝91にテーパ角がつき難い。これにより、図32の工程のように、溝91内の絶縁部分21aは下層に向かうにつれて(−Z方向において)Y方向の厚さが概ね一定になるように形成されるので、テーパ形状の溝と比較して、絶縁部分21aを介して隣り合う電極層11a間の耐圧を高くできる。
本実施形態によれば、メモリセルが微細化された半導体記憶装置の製造方法を提供する。
なお、以上の実施形態においては、絶縁層12aより下の部分の形成工程として、基板10上に、シリコン酸化物を含む絶縁層12とシリコン窒化物を含む犠牲層55との積層体15aを形成した後、犠牲層55を電極層11に置換する場合を説明したが、これに限定されない。例えば、シリコン窒化物を含む犠牲層の代わりに金属や金属シリサイド等を含む導電層を積層体15a中に形成しておき、この導電層を置換することなくそのまま電極層11として用いるようにしても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明及びその等価物の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1〜4:半導体記憶装置、10:基板、10a:上面、11、11a、11b:電極層、12、12a:絶縁層、14A、14B、20、52、61、80:絶縁膜、15:積層体、18:絶縁部材、21:層間絶縁層、21a:絶縁部分、31:コア絶縁膜、32:チャネル、41:トンネル絶縁膜、42:電荷蓄積膜、43:ブロック絶縁膜、50、51、60、70:層、55:犠牲層、90:スリット、91:溝、BL:ビット線、Cb:接続部、CB:本体部分、CL、CL1、CL1a、CL2、CL2a:柱状部、CP:接続部分、H:貫通孔、H1:孔、MH:メモリホール

Claims (5)

  1. 基板上に、第1絶縁層及び第1層を交互に積層して積層体を形成する工程と、
    前記積層体に前記第1絶縁層及び第1層の積層方向に延びる複数の第1貫通孔を形成する工程と、
    前記複数の第1貫通孔内に電荷蓄積膜及び半導体部を有する本体部分を形成する工程と、
    前記積層体及び複数の本体部分上に第2絶縁層を形成する工程と、
    前記第2絶縁層上に、第2層を形成する工程と、
    前記第2層上に第3層を形成する工程と、
    前記第2層及び前記第3層に、前記積層方向に延びて前記第2層及び前記第3層を貫通して前記第2絶縁層に達し、前記複数の本体部分の直上に位置する複数の第2貫通孔を形成する工程と、
    前記複数の第2貫通孔の一部分の径を広げるように前記第2層の一部を除去する工程と、
    前記複数の第2貫通孔内に露出した前記第2層及び前記第3層上に第3絶縁層を形成したうえで、前記複数の第2貫通孔の前記径が広がった部分内に、ゲート材となる第4層を形成する工程と、
    前記複数の第2貫通孔内における前記第4層の側面に第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜を形成した後、前記複数の第2貫通孔の底部で前記複数の本体部分の上面を露出するように前記第2絶縁層の一部を除去する工程と、
    前記複数の第2貫通孔内に半導体材料を埋め込んで、前記複数の本体部分上に複数の接続部分を形成する工程と、
    前記複数の接続部分を形成した後、前記第2層の一部を除去する際に除去されなかった前記第2層の残部及び前記第3層を除去する工程と、
    を備えた半導体記憶装置の製造方法。
  2. 基板上に、第1絶縁層及び第1層を交互に積層して積層体を形成する工程と、
    前記積層体に前記第1絶縁層及び第1層の積層方向に延びる複数の第1貫通孔を形成する工程と、
    前記複数の第1貫通孔内に電荷蓄積膜及び半導体部を有する本体部分を形成する工程と、
    前記積層体及び複数の本体部分上に第2絶縁層を形成する工程と、
    前記第2絶縁層上に、第2層を形成する工程と、
    前記第2層上に第3層を形成する工程と、
    前記第2層及び前記第3層に、前記積層方向に延びて前記第2層及び前記第3層を貫通して前記第2絶縁層に達し、前記複数の本体部分の直上に位置する複数の第2貫通孔を形成する工程と、
    前記複数の第2貫通孔の一部分の径を広げるように前記第2層の一部を除去する工程と、
    前記複数の第2貫通孔の前記径が広がった部分内に、ゲート材となる第4層を形成する工程と、
    前記複数の第2貫通孔内における前記第4層の側面に第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜を形成した後、前記複数の第2貫通孔の底部で前記複数の本体部分の上面を露出するように前記第2絶縁層の一部を除去する工程と、
    前記複数の第2貫通孔内に半導体材料を埋め込んで、前記複数の本体部分上に複数の接続部分を形成する工程と、
    前記複数の接続部分を形成した後、前記第2層の一部を除去する際に除去されなかった前記第2層の残部及び前記第3層を前記第4層に対し選択的に除去する工程と、
    を備えた半導体記憶装置の製造方法。
  3. 前記第2層の残部及び前記第3層を除去した部分に層間絶縁層を埋め込み形成する工程をさらに備えた請求項1または2に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  4. 前記第2層の一部を除去する際に、前記複数の第2貫通孔の前記径が広がった部分は前記積層方向と直交する方向でつながる請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体記憶装置の製造方法。
  5. 前記第2層の一部を除去する工程では、前記基板の上面に平行な第1方向に延びるように前記第2層の残部が形成される請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体記憶装置の製造方法。
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