JP2019165056A - Method for manufacturing semiconductor device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、半導体装置の製造方法に関する。 The present invention relates to a method for manufacturing a semiconductor device.
半導体装置として、例えば下記特許文献1に記載される高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)が挙げられる。HEMTにおいては、電流コラプスを抑制するために、ゲートの一部を拡張し半導体層と接しないフランジ部が設けられることがある。下記特許文献1には、2段フランジ部を備えるHEMTの態様が開示されている。下記特許文献1では、バリア層上にSiN層及びHfO(酸化ハフニウム)層が順に設けられており、SiN層上に1段目のフランジ部が形成され、HfO層上に2段目のフランジ部が形成されている。このように2段フランジ部を形成することによって、ゲート電極におけるエッジの数が増えるので、電界を分散する効果が大きくなる。
An example of the semiconductor device is a high electron mobility transistor (HEMT) described in
上記特許文献1においては、2段目のフランジ部の幅は、マスクにおいてウェットエッチングによって形成された開口の形状によって定まる。このため、当該開口の形状の再現性が低いので、2段目のフランジ部の長さもまたばらつきやすい。したがって、上記特許文献1においては、量産されたHEMT毎の特性が異なってしまう問題がある。
In
本発明の一側面は、フランジ部を再現性よく形成可能な半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。 An object of one aspect of the present invention is to provide a method for manufacturing a semiconductor device in which a flange portion can be formed with good reproducibility.
本発明の一側面に係る半導体装置の製造方法は、基板上に位置する半導体積層体上に第1のSiN膜を減圧CVD法により形成する工程と、第1のSiN膜上に第2のSiN膜をプラズマCVD法により形成する工程と、開口パターンを有するマスクを第2のSiN膜上に形成する工程と、開口パターンを介したドライエッチングによって、第2のSiN膜に第2開口を形成し、第2開口よりも狭い開口幅を有する第1開口を第1のSiN膜に形成する工程と、第2のSiN膜上に、第2開口よりも広い開口幅を有し第2開口に重なる第3開口が設けられ、第2のSiN膜上に位置する第1レジスト、第3開口よりも広い開口幅を有し第3開口に重なる第4開口が設けられ、第1レジスト上に位置する第2レジスト、及び第3開口よりも広く第4開口よりも狭い開口幅を有し第4開口に重なる第5開口が設けられ、第2レジスト上に位置する第3レジスト、を形成する工程と、第1〜第3レジストをマスクとして、第1開口を介して半導体積層体に接するゲートを形成する工程と、を備える。 A method of manufacturing a semiconductor device according to one aspect of the present invention includes a step of forming a first SiN film on a semiconductor stacked body located on a substrate by a low pressure CVD method, and a second SiN film on the first SiN film. A second opening is formed in the second SiN film by a step of forming the film by plasma CVD, a step of forming a mask having an opening pattern on the second SiN film, and dry etching through the opening pattern. Forming a first opening having an opening width narrower than the second opening in the first SiN film, and having an opening width wider than the second opening and overlapping the second opening on the second SiN film. A third opening is provided, a first resist located on the second SiN film, and a fourth opening having an opening width wider than the third opening and overlapping the third opening are provided, and are located on the first resist. Wider than the second resist and the third opening A fifth opening having an opening width narrower than the four openings and overlapping the fourth opening, and forming a third resist located on the second resist; and using the first to third resists as a mask, Forming a gate in contact with the semiconductor stacked body through one opening.
本発明の一側面によれば、フランジ部を再現性よく形成可能な半導体装置の製造方法を提供できる。 According to one aspect of the present invention, it is possible to provide a method for manufacturing a semiconductor device in which the flange portion can be formed with good reproducibility.
本発明の実施形態に係る半導体装置の一種である電界効果トランジスタの製造方法の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。 A specific example of a method for manufacturing a field effect transistor, which is a kind of semiconductor device according to an embodiment of the present invention, will be described below with reference to the drawings. In addition, this invention is not limited to these illustrations, is shown by the claim, and intends that all the changes within the meaning and range equivalent to the claim are included. In the following description, the same reference numerals are given to the same elements in the description of the drawings, and redundant descriptions are omitted.
図1は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法によって製造される電界効果トランジスタ(以下、単にトランジスタという)の一例を示す断面図である。図1に示されるように、トランジスタ1は、基板2、半導体積層体7、第1のSiN膜11(第1のSiN膜)、第2のSiN膜12(第2のSiN膜)、ソース電極21、ドレイン電極22、及びゲート電極23を備える。半導体積層体7は、基板2から順に、バッファ層3、チャネル層4、バリア層5、及びキャップ層6を含む。トランジスタ1は高電子移動度トランジスタ(HEMT)であり、チャネル層4とバリア層5との界面のチャネル層側に2次元電子ガス(2DEG:2 Dimensional Electron Gas)が生じることにより、チャネル層4内にチャネル領域が形成される。
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an example of a field effect transistor (hereinafter simply referred to as a transistor) manufactured by the method for manufacturing a semiconductor device according to the present embodiment. As shown in FIG. 1, the
基板2は、結晶成長用の基板である。基板2として、例えばSiC基板、GaN基板、又はサファイア(Al2O3)基板が挙げられる。本実施形態では、基板2はSiC基板である。バッファ層3は、チャネル層4及びバリア層5を異種材料で形成された基板2上にエピタキシャル成長するための緩衝層である。バッファ層3は、窒化物半導体で構成され、例えばAlN層である。バッファ層3の厚さは、例えば10nm以上100nm以下である。チャネル層4は、基板2上(本実施形態ではバッファ層3上)にエピタキシャル成長した層であり、上述した2次元電子ガスが生じ、電流が流れるチャネル領域を形成する。チャネル層4は、窒化物半導体で構成され、例えばGaN層である。チャネル層4の厚さは、例えば400nm以上2000nm以下である。
The
バリア層5は、チャネル層4上にエピタキシャル成長した層である。バリア層5は、チャネル層4よりも電子親和力が大きい窒化物半導体で構成され、例えばAlGaN層、InAlN層、あるいはInAlGaN層を含む。バリア層5はn型の導電性を示してもよい。本実施形態では、バリア層5は、n型のAlGaN層である。バリア層5の厚さは、例えば5nm以上30nm以下である。キャップ層6は、バリア層5上にエピタキシャル成長した層である。キャップ層6は、窒化物半導体で構成され、例えばGaN層である。キャップ層6も不純物を含んでもよい。本実施形態では、キャップ層6は、n型GaN層からなる。キャップ層6の厚さの下限値は、例えば1nmである。キャップ層6の厚さの上限値は、例えば5nmである。
The
第1のSiN膜11は、キャップ層6上に設けられた絶縁性の保護膜である。第1のSiN膜11は、半導体積層体7の表面を保護するために設けられる。後述するように、第2のSiN膜12よりもエッチング耐性を高めるために、第1のSiN膜11は減圧CVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition;LPCVD)法によって形成される。LPCVD法は、成膜圧力を下げ、成膜温度を高くすることによって、緻密な膜を形成する方法である。また、第1のSiN膜11は、ストイキオメトリな組成よりもSiの割合が大きい、いわゆるSiリッチな膜である。第1のSiN膜11の屈折率は例えば2.05以上である。
The first SiN
第1のSiN膜11の厚さの下限値は例えば10nmであり、上限値は例えば50nmである。本実施形態では、第1のSiN膜11の厚さは、15nm以上25nm以下が好ましい。第1のSiN膜11には、ゲート開口(第1開口)11aと、ソース開口11bと、ドレイン開口11cとが形成されている。ゲート開口11aは、ソース開口11bとドレイン開口11cとの間に位置する。ゲート開口11a内では、キャップ層6が露出している。ゲート開口11aの側壁は、ゲート開口11aの幅が半導体積層体7から離れるほど徐々に拡がるように、半導体積層体7の積層方向に対して傾斜している。ソース開口11b及びドレイン開口11c内では、キャップ層6が除去されておりバリア層5が露出している。
The lower limit value of the thickness of the
ソース電極21は、ソース開口11bを塞ぎ、かつ、半導体積層体7上に設けられ、ソース開口11bを介してバリア層5と接している。ドレイン電極22は、ドレイン開口11cを塞ぎ、かつ、半導体積層体7上に設けられ、ドレイン開口11cを介してバリア層5と接している。ソース電極21及びドレイン電極22は、オーミック電極であり、例えばチタン(Ti)層とアルミニウム(Al)層との積層構造を合金化して形成されたものである。ソース電極21及びドレイン電極22は、Al層の上に他のTi層をさらに積層化した上で合金化されてもよい。また、タンタル(Ta)層をTi層に代えて採用することもできる。
The
第2のSiN膜12は、第1のSiN膜11上に設けられる。後述するように、第1のSiN膜11よりもエッチング耐性を低くするために、第2のSiN膜12はプラズマCVD法によって形成される。プラズマCVD法では成膜温度が低温のため、第2のSiN膜12の膜質は第1のSiN膜11よりも疎である。第2のSiN膜12のSi組成は第1のSiN膜11のSi組成よりも小さく、またその屈折率は第1のSiN膜11よりも小さい。第2のSiN膜12の屈折率は、例えば2.0程度、もしくはそれ以下である。第2のSiN膜12の厚さの下限値は例えば30nmであり、上限値は例えば500nmである。本実施形態では、第2のSiN膜12の厚さは、35nm以上45nm以下でよい。
The
第2のSiN膜12には、開口12a,12b及び12cが形成されている。開口(第2開口)12aは、第1のSiN膜11のゲート開口11a上に位置し、第1のSiN膜11のうちゲート開口11a及びその周辺部を露出させる。このため、開口12aの開口幅は、ゲート開口11aよりも広い。開口12aの側壁は、ゲート開口11aと同様に、半導体積層体7の積層方向に対して傾斜している。開口12aの側壁の傾斜角は、ゲート開口11aの側壁の傾斜角よりも大きい(θ11<θ12、図4(b)を参照)。開口12bは、第2のSiN膜12のうちソース電極21を覆う部分に形成されており、ソース電極21の上面を露出する。ソース電極21は、開口12bを介して、図示しないソース電極パッドと接している。開口12cは、第2のSiN膜12のうちドレイン電極22を覆う部分に形成されており、ドレイン電極22の上面を露出する。ドレイン電極22は、開口12cを介して、図示しないドレイン電極パッドと接している。
ゲート電極23は、ソース電極21とドレイン電極22との間の半導体積層体7上の領域に設けられ、ゲート開口11aを介してキャップ層6に接している。具体的には、ゲート電極23は、ゲート開口11a及び開口12aを埋め込んでおり、ゲート開口11a内のキャップ層6と、開口12a内にて露出する第1のSiN膜11の表面と、第2のSiN膜12の表面のうち開口12aの周辺部とに接している。ゲート電極23は、キャップ層6とショットキ接触する材料を含み、例えばニッケル(Ni)層と金(Au)層との積層構造を有する。この場合、Ni層がキャップ層6にショットキ接触する。なお、キャップ層6とショットキ接触できる材料としては、Niの他にPt(白金)等が挙げられる。Ni層の厚さは例えば200nmであり、Au層の厚さは例えば700nmである。
The
ゲート電極23のうち、第1のSiN膜11,12に接する部分は、チャネル内の電界を緩和する機能を有する。以下では、ゲート電極23のうち、第1のSiN膜11上に接する部分を第1部分23aとし、第2のSiN膜12上に接する部分を第2部分23bとする。第1部分23aの幅は、ゲート開口11aの開口幅と、開口12aの開口幅とによって定まる。第2部分23bの幅は、後述するように、開口12aの開口幅と、レジストに設けられる開口の開口幅とによって定まる。ゲート電極23は、その幅方向において第2部分23bよりも外側に位置する第3部分23cを有する。第3部分23cは、第2のSiN膜12に対して離間しているので、チャネル内の電界を緩和する効果は弱い。
A portion of the
ここで、図2〜図6を参照しながら本実施形態に係るトランジスタ1の製造方法を説明する。図2(a),(b)、図3(a),(b)、図4(a),(b)、図5(a),(b)及び図6(a),(b)は、本実施形態に係るトランジスタ1の製造方法を説明する図である。なお、図4(a),(b)、図5(a),(b)、及び図6(a),(b)は、トランジスタ1のうちゲート電極23付近の製造方法を拡大して示す。
Here, a manufacturing method of the
まず、図2(a)に示されるように、バッファ層3、チャネル層4、バリア層5、及びキャップ層6を含む半導体積層体7を基板2上に形成する。例えば、有機金属気相成長法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition;MOCVD)を用いて、バッファ層3として機能するAlN層、チャネル層4として機能するGaN層、バリア層5として機能するAlGaN層、及びキャップ層6として機能するGaN層を、SiC基板上に順にエピタキシャル成長する。
First, as illustrated in FIG. 2A, a semiconductor stacked
続いて、図2(b)に示されるように、半導体積層体7の表面(本実施形態ではキャップ層6の表面)を覆う第1のSiN膜11を成膜する。この工程では、ジクロロシランガス及びアンモニアガスを原料とする減圧CVD法により、第1のSiN膜11をキャップ層6上に形成する。本実施形態では、第1のSiN膜11の厚さは20nmである。この工程において、第1のSiN膜11の成膜温度の下限値は例えば800℃であり、上限値は例えば900℃である。これは、プラズマCVD法における成膜温度よりも極めて高い温度である。但し、この温度は、半導体積層体7の成長温度よりも低い。また、第1のSiN膜11の成膜圧力の下限値は例えば10Paであり、上限値は例えば100Paである。本実施形態では、成膜圧力は50Pa〜100Paである。また、ジクロロシランの流量F1とアンモニアガスの流量F2との比(F1/F2)を例えば0.3以上とする。このジクロロシランの流量比は、ストイキオメトリとなるジクロロシランの流量比よりも大きいため、Siリッチな膜が形成される。ジクロロシランの流量F1は例えば10sccm〜100sccmの範囲内であり、アンモニアガスの流量F2は例えば200sccm〜2000sccmの範囲内である。なお、単位sccmは標準状態での立方センチメートル毎分を意味し、1sccm=1.69×10−4Pa・m3・sec−1で換算される。
Subsequently, as shown in FIG. 2B, a
一実施例では、ジクロロシランの流量F1は40sccmであり、アンモニアガスの流量F2は90sccmであり、成膜圧力は50Paであり、成膜温度は850℃である。このような成膜条件によれば、屈折率がおよそ2.1のSiリッチな第1のSiN膜11を得ることができる。なお、ジクロロシランの流量F1をさらに大きくすることによって、よりSiリッチな第1のSiN膜11を形成してもよい。
In one embodiment, the flow rate F1 of dichlorosilane is 40 sccm, the flow rate F2 of ammonia gas is 90 sccm, the film formation pressure is 50 Pa, and the film formation temperature is 850 ° C. Under such film formation conditions, the Si-rich
続いて、図3(a)に示されるように、第1のSiN膜11の一部を選択的にエッチングし、ソース開口11b及びドレイン開口11cを形成する。例えば、レジストマスクを介する選択的なドライエッチングにより、第1のSiN膜11にソース開口11b及びドレイン開口11cを形成する。さらに、ソース開口11b及びドレイン開口11c内のキャップ層6を、塩素系ガスを反応ガスとするドライエッチングにより除去する。これにより、ソース開口11b及びドレイン開口11c内においてバリア層5が露出する。その後、ソース開口11b内にソース電極21を形成し、ドレイン開口11c内にドレイン電極22を形成する。この工程では、ソース電極21及びドレイン電極22のための金属を、例えば真空蒸着法等の物理気相成長法(Physical Vapor Deposition;PVD法)及びリフトオフにより形成する。その後、これらをオーミック電極とするための熱処理による合金化を行う。
Subsequently, as shown in FIG. 3A, a part of the
続いて、図3(b)に示されるように、第1のSiN膜11上に第2のSiN膜12を成膜する。第2のSiN膜12は、第1のSiN膜11、ソース電極21及びドレイン電極22を含む半導体積層体7上の全面を覆う。この工程では、シランガス及びアンモニアガスを原料とするプラズマCVD法により、第2のSiN膜12を形成する。本実施形態では、第2のSiN膜12の厚さは、40nmである。この工程において、第2のSiN膜12の成膜温度の下限値は例えば300℃であり、上限値は例えば350℃である。このように成膜温度を低くできるのは、シラン、及びアンモニアの分解過程をプラズマが補助するからである。第2のSiN膜12の成膜圧力の下限値は例えば50Paであり、上限値は例えば200Paである。シランの流量F3は10sccm〜50sccmの範囲内であり、アンモニアガスの流量F4は100sccm〜500sccmの範囲内である。
Subsequently, as shown in FIG. 3B, a
一実施例では、シランの流量F3は20sccmであり、アンモニアガスの流量F4は200sccmであり、成膜圧力は133Paであり、成膜温度は350℃であり、RFパワーは200Wである。このような成膜条件によれば、屈折率がおよそ1.8の第2のSiN膜12を得ることができる。
In one embodiment, the flow rate F3 of silane is 20 sccm, the flow rate F4 of ammonia gas is 200 sccm, the deposition pressure is 133 Pa, the deposition temperature is 350 ° C., and the RF power is 200 W. Under such film formation conditions, the
続いて、図4(a)に示されるように、開口パターン31aを有するマスク31を第2のSiN膜12上に形成する。開口パターン31aの形成位置及び平面形状は、ゲート開口11aの形成位置及び平面形状に対応する。マスク31は、例えば紫外線露光用レジスト若しくは電子線露光用レジストからなる。開口パターン31aは、例えば紫外線露光若しくは電子線露光により形成される。開口パターン31aの開口幅L0は、電子線露光の場合には例えば50nmであり、紫外線露光の場合には例えば400nmである。開口幅L0は、第1のSiN膜11におけるゲート開口11aの所望の開口幅L1(図4の(b)を参照)から逆算して決定されるとよい。
Subsequently, as shown in FIG. 4A, a
続いて、図4(b)に示されるように、開口パターン31aを介したドライエッチングによって、第2のSiN膜12に開口12aを形成し、開口12aよりも狭い開口幅L1を有するゲート開口11aを第1のSiN膜11に形成する(エッチング工程)。これにより、開口12a及びゲート開口11aを介して半導体積層体7のキャップ層6が露出する。この工程では、第1のSiN膜11に対するエッチング条件をそのまま第2のSiN膜12に対しても適用すると、第2のSiN膜12に有意なサイドエッチが生ずる。ドライエッチングは、例えば反応性イオンエッチング(ReactiveIon Etching;RIE)である。エッチングガスとしては、例えばフッ素系ガスが用いられる。フッ素系ガスとしては、例えば、SF6,CF4,CHF3,C3F6,及びC2F6からなる群から1つ以上が選択される。ガスの種類によって、窒化膜との反応性が変化するため、開口12aの形状に影響を与える。RIE装置は、誘導結合型(InductiveCoupled Plasma;ICP)のものであってもよい。フッ素系ガスを用いる場合のエッチング条件としては、例えば、エッチングガスがSF6に、反応圧力が1Paに、RFパワーが100Wにそれぞれ設定される。この工程では、RFパワーと同様に、反応圧力もイオンの平均自由行程に影響するので、エッチングの異方性の程度を左右する。
Subsequently, as shown in FIG. 4 (b), by dry etching through the
図7は、第1のSiN膜11のゲート開口11aの壁面、及び第2のSiN膜12の開口12aの壁面がエッチングにより後退する様子を概念的に示す図である。図7(a)は、エッチング深さと第2のSiN膜12の厚さとが互いに等しい状態(すなわちエッチングが第1のSiN膜11の上面に達した状態)を示している。図7(b),(c)は、第1のSiN膜11,12に対するエッチングが徐々に進行する様子を示している。図7(d)は、エッチング深さと第1のSiN膜11,12の厚さの和とが互いに等しい状態(すなわちエッチングがキャップ層6の上面に達して完了した状態)を示している。また、図中に示された破線の長方形D2は、第2のSiN膜12に対する深さ方向のエッチングレートa2と横方向のエッチングレートb2とのアスペクト比A2(A2=a2/b2)を表している。破線の長方形D1は、マスク31と重複する領域の第1のSiN膜11が上方からはエッチングされないと仮定した場合の、第1のSiN膜11に対する深さ方向のエッチングレートa1と横方向のエッチングレートb1とのアスペクト比A1(A1=a1/b1)を表している。
FIG. 7 is a diagram conceptually showing how the wall surface of the gate opening 11a of the
本実施形態では、第2のSiN膜12がプラズマCVD法によって形成され、第1のSiN膜11が減圧CVD法によって形成される。前述したように、プラズマCVD法によって形成されたSiNは疎であり、RIE等のドライエッチングに対する耐性が相対的に小さい。従って、第2のSiN膜12は化学的な反応主体で等方的にエッチングされるので、横方向のエッチングレートは比較的大きくなり、深さ方向のエッチングレートに近づく。一方、減圧CVD法によって形成されたSiNは緻密であり、RIE等のドライエッチングに対する耐性が相対的に大きい。従って、第1のSiN膜11においては化学的な反応が後退し、イオンのスパッタリング作用が相対的に大きくなり、横方向のエッチングレートは深さ方向のエッチングレートよりも十分に小さくなる。
In the present embodiment, the
上記のような第1のSiN膜11,12のエッチング特性の違いは、これらのエッチングレートに現れる。すなわち、第1のSiN膜11の深さ方向のエッチングレートa1は第2のSiN膜12の深さ方向のエッチングレートa2よりも遅くなり、また、第1のSiN膜11の横方向のエッチングレートb1は第2のSiN膜12の横方向のエッチングレートb2よりも遅くなる。更に、第1のSiN膜11のアスペクト比A1は、第2のSiN膜12のアスペクト比A2よりも大きくなる傾向がある。一例では、エッチングレートa1は4nm/minであり、エッチングレートa2は20nm/minであり、比(a2/a1)は5程度である。また、エッチングレートb1は0.5nm/minであり、エッチングレートb2は8nm/minであり、比(b2/b1)は16程度である。この場合、これらのアスペクト比A1,A2の比(A1/A2)は16/5となる。なお、成膜条件及びエッチング条件を変更することにより、比(A1/A2)を16/5より大きくすることもできる。
The difference in the etching characteristics of the
図7の(a)〜(d)に示されるように、第1のSiN膜11に対する深さ方向のエッチングが進む際、第2のSiN膜12に対する横方向のエッチングが同時に進み、開口12aの側壁が次第に後退する。従って、ゲート開口11aの周囲に位置する第1のSiN膜11の上面が次第に露出する。このとき、マスク31の開口パターン31aから半導体積層体7の表面に垂直な方向に沿ってのみエッチングガスが吹き付けられると仮定すると、第1のSiN膜11の上面はエッチングされない。従って、この場合、ゲート開口11aの側壁は図中のWaとなり、半導体積層体7の表面に対する側壁Waの傾斜角はアスペクト比A1のみに従う。しかし、多くの場合エッチングガスの進行方向は半導体積層体7の表面に垂直な方向に対して傾斜した成分を含んでおり、本工程では第1のSiN膜11の角部分(エッジ)のスパッタ作用によるエッチングが同時に進行する。図中のWbは、第1のSiN膜11の露出部分がマスク31に覆われておらず第1のSiN膜11の角部分のエッチングが十分に進行したと仮定した場合のゲート開口11aの側壁形状を表している。この場合、ゲート開口11aの側壁は、ゲート開口11aの下縁から開口12aの下縁まで直線状に延びる。実際には、ゲート開口11aの側壁の形状はWaとWbとの中間、例えばWcの辺りになる。従って、半導体積層体7の表面に対する第1のSiN膜11のゲート開口11aの側壁の傾斜角θは、θ=tan−1(4/0.5)=tan−1(8)未満、θ=tan−1(t11/((t11/4)×8))=tan−1(0.5)以上となる。上限は、第1のSiN膜11をエッチングする間第2のSiN膜12のサイドエッチングが一切生じないとした場合(Waに相当)、下限は、第2のSiN膜のサイドエッチングが等方的に進行する場合(Wbに相当)を示す。ここでt11は第1のSiN膜11の厚みを示す。
As shown in FIGS. 7A to 7D, when the etching in the depth direction of the
第1のSiN膜11のゲート開口11aの下縁を基準とする第2のSiN膜12の後退量Bは、第2のSiN膜12が厚くなるほど大きくなる。一例として、第1のSiN膜11の厚さを20nmとし、第2のSiN膜12の厚さを40nmとした場合、後退量Bは70nmとなる。このとき、傾斜角θは75°となる。また、別の例として、第1のSiN膜11の厚さを20nmとし、第2のSiN膜12の厚さを120nmとした場合、後退量Bは100nmとなる。このとき、傾斜角θは70°となる。なお、後退量Bは、開口12aの側壁とゲート開口11aの側壁との間隔S1に相当する(図5(b)を参照)。
The retraction amount B of the
第2のSiN膜12が厚くなるに従って傾斜角θは小さくなるが、第2のSiN膜12の厚さが300nm以上になると、傾斜角θは60°程度で飽和する。傾斜角θが飽和する理由は、第1のSiN膜11の角部分だけでなくゲート開口11aの側壁部分もエッチングが進むからである。
As the
また、エッチング時の圧力の増大(例えば、1Paから5Paへの増大)は、傾斜角θを小さくする方向に作用する。これは、イオンの平均自由行程が小さくなり、また、イオンの進行方向が等方的になるからである。但し、圧力が増大した場合であっても、第2のSiN膜12の膜厚が厚くなると傾斜角θは飽和する。しかしながら、その傾斜角θの飽和角度は45°程度であり、圧力が高いほど飽和角度は小さくなる。
Further, an increase in pressure during etching (for example, an increase from 1 Pa to 5 Pa) acts in the direction of decreasing the inclination angle θ. This is because the mean free path of ions is reduced and the traveling direction of ions is isotropic. However, even when the pressure increases, the inclination angle θ is saturated as the thickness of the
引き続き製造方法を説明すると、図5(a)に示されるように、第2のSiN膜12上からマスク31を除去(剥離)する。そして、図5(b)に示されるように、第2のSiN膜12上に、第2のSiN膜12上に位置するレジスト(第1レジスト)41と、レジスト41上に位置するレジスト(第2レジスト)42と、レジスト42上に位置するレジスト(第3レジスト)43と、を形成する。レジスト41には、開口12aよりも広い開口幅L3を有し開口12aに重なる開口(第3開口)41aが設けられる。レジスト42には、開口41aよりも広い開口幅L4を有し、開口41aに重なる開口(第4開口)42aが設けられる。レジスト43には、開口41aよりも広く開口42aよりも狭い開口幅L5を有し、開口42aに重なる開口(第5開口)43aが設けられる。このようなレジスト41〜43の形成方法の詳細例について、以下に説明する。
Next, the manufacturing method will be described. As shown in FIG. 5A, the
まず、第2のSiN膜12上にレジスト41〜43を順に形成する。レジスト41は、例えば、α−クロロアクリレートとα−メチルスチレンとの共重合体である。本実施形態では、レジスト41として、α−クロロアクリレートとα−メチルスチレンとの共重合体(例えば、日本ゼオン株式会社製のZEP520AもしくはZEP520A−7)が用いられる。また、塗布後のレジスト41の厚さを調整するために、上記共重合体をアニソール等で希釈して使用してもよい。レジスト41の厚さは、例えば50nm以上400nm以下である。レジスト41の厚みの下限は、レジスト41を安定して塗布可能な厚みである。次に、レジスト41上にレジスト42を形成する。本実施形態では、レジスト42として、ポリメチルグルタルイミド(PMGI)が用いられる。レジスト42の厚さは、例えば300nm以上800nm以下である。レジスト42の厚みの下限は、ゲート電極23の金属の厚みである。そして、レジスト42上にレジスト43を形成する。本実施形態では、レジスト43として、α−クロロアクリレートとα−メチルスチレンとの共重合体(例えば、日本ゼオン株式会社製のZEP520AもしくはZEP520A−7)が用いられる。塗布後のレジスト43の厚さを調整するために、上記共重合体をアニソール等で希釈して使用してもよい。レジスト43の厚さは、例えば100nm以上400nm以下である。レジスト43の厚さの下限は、蒸着中にレジスト43が変形し、ゲート電極23の第3部分23cの電極幅が変化しない厚みである。
First, resists 41 to 43 are sequentially formed on the
次に、レジスト41〜43のそれぞれに開口41a〜43aを形成する。まず、レジスト43においてゲート開口11a及び開口12aに重なる部分に電子線を照射し、当該部分を露光させる。次に、レジスト43において露光した部分を現像して除去する。これにより、ゲート開口11a及び開口12aに重なり、開口幅L5を有する開口43aを形成する。そして、レジスト43の開口43aを介してレジスト42をウェットエッチングし、開口42aをレジスト42に形成する。開口42aの開口幅L4は開口43aの開口幅L5よりも広いので、レジスト43の一部は、レジスト42に対して庇として機能する。
Next,
次に、開口43a,42aを介してレジスト41においてゲート開口11a及び開口12aに重なる部分に電子線を照射し、当該部分を露光させる。そして、レジスト44において露光した部分を現像して除去することによって、開口41aを形成する。開口41aの開口幅L3は、開口12aの開口幅L2より広く、開口42aの開口幅L4よりも狭い。
Next, an electron beam is irradiated to the part which overlaps with the
上述したように、レジスト41,43の開口41a,43aは電子線描画によって形成される一方で、レジスト42の開口42aはウェットエッチングによって形成される。このため、開口41a,43aの開口幅L3,L5は、開口42aの開口幅L4よりも精度よく形成可能である。すなわち、トランジスタ1の量産にあたって、開口幅L3,L5は、開口幅L4よりも再現性が高い。
As described above, the
続いて、図6(a)に示されるように、レジスト41〜43をマスクとして、ゲート開口11aを介して半導体積層体7に接するゲート電極23を形成する。具体的には、ゲート開口11aから露出した半導体積層体7上、開口12aから露出した第1のSiN膜11上、開口41aから露出した第2のSiN膜12上、及び開口42aから露出したレジスト41上に、金属膜をPVD法により堆積する。金属膜は、例えば厚さ200nmのニッケル(Ni)膜と、厚さ700nmの金(Au)膜との積層膜である。これにより、ゲート電極23のうち、第1のSiN膜11上に接する第1部分23aと、第2のSiN膜12上に接する第2部分23bとを形成する。ゲート電極23のうち、第1部分23aの幅は間隔S1に相当しており、第2部分23bの幅は間隔S2に相当している。
Subsequently, as shown in FIG. 6A, the
続いて、図6(b)に示されるように、レジスト41〜43を除去する。このとき、図6(a)に示されているレジスト43上に堆積した金属51を、レジスト41〜43と同時に除去する。以上の工程により、図1に示されるトランジスタ1が形成される。
Subsequently, as shown in FIG. 6B, the resists 41 to 43 are removed. At this time, the
以上に説明した本実施形態による半導体装置の製造方法によって得られる作用効果について、図8を参照しながら説明する。図8は、従来のゲート電極の形成工程を示す図である。図8に示されるように、従来においてはゲート電極123を形成する際に、2層のレジスト42,43のみを用いている。すなわち、従来においては、レジスト41を用いることなくゲート電極123が形成されており、第2のSiN膜12の直上にレジスト42が形成される。上述したように、レジスト42の開口42aはウェットエッチングによって形成されているので、開口42aの開口幅は、レジスト43等よりも再現性が低くばらつきやすい。このため、開口42aによって露出される第2のSiN膜12上に形成されるゲート電極123の第2部分123bの幅もまたばらつきやすい。これにより、第2部分123bに起因したチャネル内の電界緩和効果がトランジスタ毎にばらついてしまう。加えて、ゲート電極123がPVD法によって形成されることから、ゲート電極123を構成するメタルが広がりやすい。これにより、第2部分123bの幅がレジスト43によって制御しきれず、レジスト43の庇となる部分に重なる突出部123dが第2のSiN膜12上に形成されてしまう。この場合、突出部123dもチャネル内の電界緩和効果を生じ、所望の電界緩和効果が得られなくなる。
The operations and effects obtained by the semiconductor device manufacturing method according to the present embodiment described above will be described with reference to FIG. FIG. 8 is a diagram showing a conventional gate electrode forming process. As shown in FIG. 8, conventionally, when forming the
これに対して本実施形態の製造方法では、第2のSiN膜12の直上に形成されるレジスト41の開口41aは、電子線描写によって形成される。このため、開口41aの形状に合わせて形成されるゲート電極23の第2部分23bの形状を精度よく定めることができる。加えて、第1のSiN膜11のゲート開口11a及び第2のSiN膜12の開口12aはドライエッチングにより形成されているので、開口12aの開口幅L2もまた精度よく定めることができる。これにより、開口幅L2に合わせて形成されるゲート電極23の第1部分23aの形状もまた精度よく定めることができる。したがって本実施形態によれば、第1部分23a及び第2部分23bの両方の形状を精度よく定めることができるので、チャネル内の電界緩和効果を再現性よく発現可能である。
On the other hand, in the manufacturing method of the present embodiment, the
加えて本実施形態では、第1のSiN膜11を減圧CVD法により形成し、第2のSiN膜12をプラズマCVD法により形成する。この場合、第2のSiN膜12のエッチングレートが第1のSiN膜11のエッチングレートよりも速くなるので、図7に示されるように、第1のSiN膜11のエッチングによりゲート開口11aが形成されている間に、第2のSiN膜12の開口12aの側壁が後退する。そして、ゲート開口11aの周囲の第1のSiN膜11の上面が露出する。この上面が上方向からエッチングされるので、半導体積層体7の表面を基準とするゲート開口11aの側壁の傾斜角θは、第1のSiN膜11のエッチングレートのアスペクト比A1に基づく角度よりも小さくなる。故に、本実施形態の方法によれば、ゲート開口11aの側壁を十分に傾斜させることができる。よって、ゲート端に電界が集中することによる耐圧の低下やコプラスの悪化も効果的に抑制することができる。
In addition, in the present embodiment, the
更に、本実施形態では、第1のSiN膜11及び第2のSiN膜12を連続して成膜したのちこれらを連続して(第1のSiN膜11及び第2のSiN膜12を大気に曝すことなく)エッチングするので、ゲート電圧の電界が及ぶ絶縁膜の内部にイオンや炭素原子といった不純物が残存することがない。従って、不純物に起因するトランジスタ1の特性の変動や信頼性の低下を回避することができる。また、本実施形態の方法ではドライエッチングにより開口12a及びゲート開口11aの側壁を形成するので、ウェットエッチングによって開口の側壁を形成する場合と比較して、側壁の傾斜角度のウェハ毎及びウェハ面内でのばらつきを低減できるので、素子毎の動作特性のばらつきを抑制することができる。
Further, in the present embodiment, after the
本実施形態のように、第1のSiN膜11の厚さは、15nm〜25nmの範囲内であり、第2のSiN膜12の厚さは、35nm〜45nmの範囲内であり、第1のSiN膜11の屈折率は、第2のSiN膜12の屈折率よりも大きくてもよい。第1のSiN膜11の厚さを15nm以上とすることにより、第1のSiN膜11の絶縁膜及び保護膜としての機能を十分に発揮させることができる。また、第2のSiN膜12の厚さを35nm以上とすることにより、開口12aの側壁の後退量を十分に確保し、ゲート開口11aの側壁を効果的に傾斜させることができる。また、第1のSiN膜11の厚さを薄くし(例えば25nm以下)、第2のSiN膜12の厚さを薄くする(例えば45nm以下)ことにより、レジストマスクを薄くすることが可能となり、寸法制御性を高めることができる。
As in the present embodiment, the thickness of the
本実施形態のように、第1のSiN膜11を形成するLPCVD工程では、成膜温度が800℃〜900℃の範囲、成膜圧力が50Pa〜100Paの範囲とすることができる。このような高温且つ低圧で第1のSiN膜11を成膜することで、第1のSiN膜11と第2のSiN膜12との上述したエッチングレートの違いを効果的に生じさせることができる。
As in this embodiment, in the LPCVD process for forming the
本実施形態のように、第2のSiN膜12を形成する工程では、成膜温度が300℃〜350℃の範囲内でプラズマCVD法を採用することができる。このような低温で第2のSiN膜12を成膜することにより、第1のSiN膜11と第2のSiN膜12との上述したエッチングレートの違いを効果的に生じさせることができる。
As in the present embodiment, in the step of forming the
本発明による半導体装置の製造方法は、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では、HEMTに本発明を適用した例について説明しているが、本発明の製造方法は、HEMT以外の様々な電界効果トランジスタに適用可能である。また、上記実施形態ではオーミック電極(ソース電極及びドレイン電極)を形成した後に第2のSiN膜を形成しているが、第2のSiN膜を先に形成し、その後にオーミック電極を形成してもよい。その場合、オーミック電極の熱処理(合金化)の際に電極金属が第2のSiN膜に触れないことが好ましい。その場合、第2のSiN膜への電極金属の拡散を回避することができる。但し、第1のSiN膜は緻密な膜質を有するので、電極金属は第1のSiN膜には触れてもよい。 The manufacturing method of the semiconductor device according to the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various other modifications are possible. For example, in the above-described embodiment, an example in which the present invention is applied to a HEMT is described. However, the manufacturing method of the present invention can be applied to various field effect transistors other than the HEMT. In the above embodiment, the second SiN film is formed after the ohmic electrodes (source electrode and drain electrode) are formed. However, the second SiN film is formed first, and then the ohmic electrode is formed. Also good. In that case, it is preferable that the electrode metal does not touch the second SiN film during the heat treatment (alloying) of the ohmic electrode. In that case, the diffusion of the electrode metal into the second SiN film can be avoided. However, since the first SiN film has a dense film quality, the electrode metal may touch the first SiN film.
1…トランジスタ、2…基板、3…バッファ層、4…チャネル層、5…バリア層、6…キャップ層、7…半導体積層体、11…第1のSiN膜、11a…ゲート開口(第1開口)、11b…ソース開口、11c…ドレイン開口、12…第2のSiN膜、12a,12b…開口、12c…開口(第2開口)、21…ソース電極、22…ドレイン電極、23,123…ゲート電極、23a…第1部分、23b…第2部分、23c…第3部分、31…マスク、31a…開口パターン、41…レジスト(第1レジスト)、41a…開口(第3開口)、41…レジスト(第2レジスト)、42a…開口(第4開口)、43…レジスト(第3レジスト)、43a…開口(第5開口)、a1,a2…エッチングレート、B…後退量、b1,b2…エッチングレート、θ…傾斜角。
DESCRIPTION OF
Claims (7)
前記第1のSiN膜上に第2のSiN膜をプラズマCVD法により形成する工程と、
開口パターンを有するマスクを前記第2のSiN膜上に形成する工程と、
前記開口パターンを介したドライエッチングによって、前記第2のSiN膜に第2開口を形成し、前記第2開口よりも狭い開口幅を有する第1開口を前記第1のSiN膜に形成する工程と、
前記第2のSiN膜上に、
前記第2開口よりも広い開口幅を有し前記第2開口に重なる第3開口が設けられ、前記第2のSiN膜上に位置する第1レジスト、
前記第3開口よりも広い開口幅を有し前記第3開口に重なる第4開口が設けられ、前記第1レジスト上に位置する第2レジスト、及び
前記第3開口よりも広く前記第4開口よりも狭い開口幅を有し前記第4開口に重なる第5開口が設けられ、前記第2レジスト上に位置する第3レジスト、を形成する工程と、
前記第1〜第3レジストをマスクとして、前記第1開口を介して前記半導体積層体に接するゲートを形成する工程と、
を備える半導体装置の製造方法。 Forming a first SiN film on the semiconductor stack located on the substrate by a low pressure CVD method;
Forming a second SiN film on the first SiN film by a plasma CVD method;
Forming a mask having an opening pattern on the second SiN film;
Forming a second opening in the second SiN film by dry etching through the opening pattern, and forming a first opening in the first SiN film having an opening width narrower than the second opening; ,
On the second SiN film,
A first resist having a wider opening width than the second opening and having a third opening overlapping the second opening, the first resist being located on the second SiN film;
A fourth opening having an opening width wider than the third opening and overlapping the third opening is provided, a second resist located on the first resist, and wider than the third opening than the fourth opening Forming a third resist that has a narrow opening width and is provided with a fifth opening that overlaps the fourth opening and is located on the second resist;
Forming a gate in contact with the semiconductor stacked body through the first opening using the first to third resists as a mask;
A method for manufacturing a semiconductor device comprising:
前記第2のSiN膜の厚さは、35nm〜45nmの範囲内であり、
前記第1のSiN膜の屈折率は、前記第2のSiN膜の屈折率よりも大きい、請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。 The thickness of the first SiN film is in the range of 15 nm to 25 nm;
The thickness of the second SiN film is in the range of 35 nm to 45 nm,
The method for manufacturing a semiconductor device according to claim 1, wherein a refractive index of the first SiN film is larger than a refractive index of the second SiN film.
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