以下に、本願にかかる情報処理装置、情報処理方法および情報処理装置プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において、同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.情報処理〕
まず、図1を用いて、実施形態にかかる情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態にかかる情報処理の一例を示す図である。実施形態にかかる情報処理は、図1に示す情報処理装置100によって行われる。
また、実施形態にかかる情報処理システム1は、図1に示すように、ユーザ装置10と、広告主端末30と、情報処理装置100とを含む。ユーザ端末10、広告主端末30、情報処理装置100は、ネットワークを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、図1に示す情報処理システム1には、複数台のユーザ端末10や、複数台の広告主端末30や、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。なお、後述するが、情報処理システム1には、検査機関サーバ30やコンテンツサーバ40も含まれる。
ユーザ端末10は、ユーザによって利用される端末装置である。ユーザ端末10は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。例えば、ユーザ端末10は、情報処理装置100から受信した情報を画面表示したり音声出力する。
広告主端末30は、広告主によって利用される端末装置である。広告主端末30は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等である。例えば、広告主端末30は、広告主の操作に従って、情報処理装置100に対して広告配信に関する各種情報を送信する。例えば、広告主端末30は、広告主によって設定された条件情報であって広告配信にかかる情報情報を送信する。
ここで、本実施形態の前提について説明する。ときにユーザは、自身の体質の特徴(体質特徴)に応じた商品等を購入する傾向がある。一例を示すと、乾燥肌の傾向にあるユーザは、日頃から、乾燥肌であるがゆえの症状等に悩まされている場合がある。したがって、乾燥肌の傾向にあるユーザは、症状を改善させるためには、保湿が重要と考え化粧水を購入する傾向がある。また、乾燥肌の傾向にあるユーザは、自身の肌に合った化粧水は無いかいつも探している。
こうしたユーザに、化粧水に関する広告コンテンツを配信することができれば、かかる広告コンテンツの訴求力を高めることができる。また、広告主(例えば、化粧品メーカー)の立場から見て、乾燥肌の傾向にあるユーザに対して、ピンポイントに広告配信できれば売上げを向上することができる。したがって、体質特徴をターゲットとした広告配信を望む広告主は多い。
しかしながら、広告主がユーザの体質特徴を自力で特定するのは困難な場合が多い。このようなとき、遺伝子情報に着目することが考えられる。なぜなら、体質の中には、遺伝子の寄与率が高いものが存在するためである。例えば、「乾燥肌」、「シワ肌」、「アトピー」といった体質特徴は遺伝子の寄与率が高い体質特徴として知られている。肌を一例に挙げると、肌の性質に寄与する遺伝子があり、その遺伝子が特定の型(遺伝子タイプ)を示しているユーザは「乾燥肌」になりやすい、といったことが知られている。また、アレルギーを一例に挙げると、アレルギー体質に寄与する遺伝子があり、その遺伝子が特定の型(遺伝子タイプ)を示しているユーザは、「アトピー」になりやすい、あるいは、「花粉症」になりやすい、といったことが知られている。
つまり、ユーザの遺伝子情報があれば、そのユーザの体質特徴を推定することができるため、推定した体質特徴をターゲットとした各種の広告配信を実現することができるようになる。そして、このような広告配信は、広告主にとって非常に有用なものである。また、ユーザのとっても欲する商品の広告が得られるということで有用である。
上記のような前提を踏まえて実施形態にかかる情報処理装置100は、次のような処理を行う。実施形態にかかる情報処理装置100は、ユーザの遺伝子情報に基づいて、当該ユーザの体質の特徴である体質特徴を推定する。そして、情報処理装置100は、推定した体質特徴毎に、広告主から広告コンテンツの入稿と、体質特徴に関する条件情報であって広告コンテンツの配信に関する条件情報とを受け付ける。また、情報処理装置100は、広告主から受け付けた条件情報に基づいて、広告主により入稿された広告コンテンツを配信する。
具体的には、情報処理装置100は、まず、体質特徴を推定されたユーザのうち体質特徴毎のユーザの人数を広告主に提示する。このような提示を行うのは、広告主に対して、条件情報を決定するうえでの参考にさせるためである。そして、情報処理装置100は、どのようなユーザを広告コンテンツが配信される対象ユーザとするかといった対象ユーザに関する条件情報(条件情報1)を受け付ける。例えば、情報処理装置100は、どのような体質特徴を有するユーザを広告コンテンツが配信される対象ユーザとするかといった対象ユーザに関する条件情報を受け付ける。
また、情報処理装置100は、どのようなタイミングで上記対象ユーザに広告コンテンツを配信させるかといった配信タイミングに関する条件情報(条件情報2)を受け付ける。例えば、情報処理装置100は、対象ユーザの体質特徴に関する周辺環境(例えば、湿度)がどのような環境になったら広告コンテンツを配信させるかといった配信タイミングに関する条件情報を受け付ける。例えば、情報処理装置100は、対象ユーザの年齢がどのような年齢になったら広告コンテンツを配信させるかといった配信タイミングに関する条件情報を受け付ける。また、例えば、情報処理装置100は、対象ユーザがどのような行動を行ったら(例えば、ある検索キーワードが所定回数使われたら)広告コンテンツを配信させるかといった配信タイミングに関する条件情報を受け付ける。
また、情報処理装置100は、ユーザに対しても情報を提示することにより、ユーザからも広告配信に関する情報設定を受け付けることができる。例えば、情報処理装置100は、体質特徴が推定されたユーザに対して、当該ユーザに対応する遺伝子情報、または、当該ユーザの体質特徴を提示する。また、情報処理装置100は、体質特徴が推定されたユーザに対して、当該ユーザに配信される候補の広告コンテンツに関する情報を提示する。
また、情報処理装置100は、ユーザに配信される候補の広告コンテンツの配信態様に関して、当該ユーザにより設定された設定情報を受け付ける。以下では、実施形態にかかる情報処理について、一例を用いて説明する。
まず、情報処理装置100は、遺伝子解析を行っており(遺伝子検査を受検しており)遺伝子情報が判明しているユーザについて、当該ユーザの遺伝子解析結果、すなわち遺伝子情報に基づいて、当該ユーザの体質の特徴である体質特徴を推定する(ステップS1)。例えば、情報処理装置100は、遺伝子情報が示す遺伝子タイプに基づいて、ユーザ毎に当該ユーザの体質特徴を推定する。
遺伝子情報とは、遺伝子検査によって得られた解析結果であり、例えば、ユーザが有する遺伝子の一覧である。また、遺伝子情報とは、体質と関わりのある遺伝子が、どのようなタイプ(遺伝子型)であるか、といったことを示す情報である。例えば、肌の性質と関わりのある遺伝子を説明の便宜上「GINE1」とする。そして、「GINE1」のタイプが「TY1」型である人は、特に「乾燥肌」の傾向であることが知られているとすると、「TY1」型のユーザは乾燥肌になり易いといえる。
なお、情報処理装置100は、このような遺伝子情報を、遺伝子検査を行った検査機関から予め取得しておくことができる。例えば、情報処理装置100は、かかる検査機関に属するサーバ装置(検査機関サーバ40)にアクセスすることで、遺伝子情報を取得する。なお、情報処理装置100を管理する事業主(以下、「事業主Z」とする)と、かかる検査機関との間で所定の契約が交わされ、さらに遺伝子検査を受検したユーザに承諾が得られている場合に、このような遺伝子情報の取得は可能となる。なお、情報処理装置100は、遺伝子検査を受検したユーザから直接、遺伝子情報の提供を受けてもよい。つまり、情報処理装置100がどの様な形で遺伝子情報を取得するかは限定されない。
また、情報処理装置100は、取得した遺伝子情報を体質情報記憶部121に格納することができる。例えば、情報処理装置100は、遺伝子情報として、各ユーザがどのようなタイプの遺伝子を有するかを記憶することができる。例えば、情報処理装置100は、遺伝子情報として、SNP(Single Nucleotide Polymorphism)を有することにより複数のタイプを有する遺伝子のうち、各ユーザがどのようなタイプの遺伝子を有するかを記憶することができる。また、情報処理装置100は、遺伝子情報として、体質に関与する遺伝子において、各ユーザがどのようなタイプの遺伝子を有するかを記憶することができる。
次に、情報処理装置100は、推定した体質特徴毎に、当該体質特徴を示すユーザの人数を集計する(ステップS2)。例えば、情報処理装置100は、ステップS1において、ユーザに対して、体質特徴として、肌が「乾燥傾向」、肌が「シワ傾向」、アレルギーであり主に「アトピー傾向」を推定したとする。かかる場合、情報処理装置100は、肌が「乾燥傾向」にあるユーザの人数、肌が「シワ傾向」にあるユーザの人数、「アトピー傾向」のユーザの人数をそれぞれ集計する。かかる例では、情報処理装置100は、肌が「乾燥傾向」にあるユーザの人数「100」、肌が「シワ傾向」にあるユーザの人数「50」、「アトピー傾向」のユーザの人数「20」といった集計結果を得たものとする。
そうすると、情報処理装置100は、かかる集計結果、すなわち体質特徴毎のユーザの人数を各広告主に提示する(ステップS3)。例えば、情報処理装置100は、図1(a)に示すように、「体質カテゴリ」、「体質特徴」、「人数」とが対応付けられたものを集計結果として各広告主に提示する。「体質カテゴリ」は、「体質特徴」が示す症状が属するカテゴリを示す。「体質特徴」は、遺伝子情報に基づき、各ユーザについて推定された体質特徴を示す。「人数」は、体質特徴を推定されたユーザのうち、対応する「体質特徴」を有するユーザの人数を示す。
次に、広告主は、情報処理装置100により提示された集計結果を参考にして、情報処理装置100に対して、広告コンテンツを入稿するとともに、体質特徴に関する条件情報であって広告コンテンツの配信に関する条件情報を設定する。例えば、広告主は、肌が「乾燥傾向」にあるユーザが「100」も居るなら、それらに広告配信できれば利益向上につなげられる、といった考察をすることができる。
したがって、言い換えれば、情報処理装置100は、体質特徴毎に、広告主から広告コンテンツの入稿と、体質特徴に関する条件情報であって広告コンテンツの配信に関する条件情報とを受け付ける(ステップS4)。例えば、情報処理装置100は、どのような体質特徴を有するユーザを広告コンテンツが配信される対象ユーザとするかといった対象ユーザに関する条件情報(条件情報1)と、どのようなタイミングで対象ユーザに広告コンテンツを配信させるかといった配信タイミングに関する条件情報(条件情報2)とを受け付ける。また、情報処理装置100は、入稿された広告コンテンツが属するカテゴリ(広告カテゴリ)も受け付ける。
なお、上述したが、本実施形態では、条件情報2には、対象ユーザの体質特徴に関する周辺環境に関する条件情報、対象ユーザの年齢に関する条件情報、対象ユーザの行動に関する条件情報があるものとする。
図1の例では、情報処理装置100は、広告主M1、M2およびM3から、図1(b)に示すような条件情報を受け付けたものとする。各広告主毎に説明する。図1(b)の例では、情報処理装置100は、広告主M1から広告カテゴリ「化粧水」、条件情報1「乾燥傾向ユーザ」、条件情報2「湿度30%以下」といった内容で受け付けている。条件情報1「乾燥傾向ユーザ」は、広告主M1の広告コンテンツを体質特徴「乾燥傾向」のユーザに対して配信するよう条件付けされていることを示す。条件情報2「湿度30%以下」は、条件情報1が示す対象ユーザ(乾燥傾向ユーザ)の周辺環境として、「湿度30%以下」になった場合に、この対象ユーザに広告主M1の広告コンテンツを配信するよう条件付けされていることを示す。
また、図1(b)の例では、情報処理装置100は、広告主M2から広告カテゴリ「化粧品」、条件情報1「シワ傾向ユーザ」、条件情報2「年齢40歳以上」といった内容で受け付けている。条件情報1「シワ傾向ユーザ」は、広告主M2の広告コンテンツを体質特徴「シワ傾向」のユーザに対して配信するよう条件付けされていることを示す。条件情報2「年齢40歳以上」は、条件情報1が示す対象ユーザ(シワ傾向ユーザ)のうち、「年齢40歳以上」のユーザに広告主M2の広告コンテンツを配信するよう条件付けされていることを示す。条件情報2「年齢40歳以上」は、条件情報1が示す対象ユーザ(シワ傾向ユーザ)が、「年齢40歳以上」になった場合に、この対象ユーザに広告主M2の広告コンテンツを配信するよう条件付けされている、といった意味合いも含むものとする。
また、図1(b)の例では、情報処理装置100は、広告主M3から広告カテゴリ「スキンケア食物」、条件情報1「アトピー傾向ユーザ」、条件情報2「キーワード「アレルギー」で100回以上検索」といった内容で受け付けている。条件情報1「アトピー傾向ユーザ」は、広告主M3の広告コンテンツを体質特徴「アトピー傾向」のユーザに対して配信するよう条件付けされていることを示す。条件情報2「キーワード「アレルギー」で100回以上検索」は、条件情報1が示す対象ユーザ(アトピー傾向ユーザ)が、検索キーワード「アレルギー」を用いた情報検索を「100回以上」行った場合に、この対象ユーザに広告主M3の広告コンテンツを配信するよう条件付けされていることを示す。
次に、情報処理装置100は、遺伝子情報に基づき体質特徴が推定されたユーザに対して、当該ユーザに対応する遺伝子情報、当該ユーザの体質特徴、当該ユーザに配信される候補の広告コンテンツ(候補広告)に関する情報を提示する(ステップS5)。遺伝子情報に基づき体質特徴が推定されたユーザのうち、ユーザU1を例に説明する。
例えば、情報処理装置100は、図1(c)に示すように、「体質カテゴリ」、「体質特徴」、「遺伝子タイプ」、「候補広告カテゴリ」とが対応付けられたものユーザU1に提示する。「候補広告カテゴリ」は、ユーザU1に配信される候補広告が属する「広告カテゴリ」を示す。
ここで、ユーザU1は、ステップS1において、遺伝子タイプ「TY1」であるために、体質特徴として肌が「乾燥傾向」と推定されているものとする。また、図1(b)の例では、広告主M1が、「乾燥傾向ユーザ」(条件情報1)に対して、広告カテゴリ「化粧水」に属する広告コンテンツを配信するよう条件設定している。したがって、かかる例は、ユーザU1は、「乾燥傾向ユーザ」であるため広告カテゴリ「化粧水」に属する広告コンテンツが配信される可能性があることを示す。
以上により、情報処理装置100は、図1(c)に示すように、体質カテゴリ「肌」、体質特徴「乾燥傾向」、遺伝子タイプ「TY1」、候補広告カテゴリ「化粧水」を組み合わせてユーザU1に提示する。
なお、情報処理装置100は、ステップS5において、ユーザU1に対して、広告コンテンツの配信態様に関して設定させる設定ペーPジであって、図1(c)に示す情報を含む設定ページP50を配信してもよい。例えば、情報処理装置100は、広告コンテンツの配信態様として、候補広告がユーザU1に配信される配信頻度をユーザU1に設定させる設定ページをユーザU1に配信する。ここでの候補広告とは、広告カテゴリ「化粧水」に属する広告コンテンツである。また、このような設定ページをユーザU1に配信することは、ユーザU1に対して図1(c)に示す情報を提示することに相当する。
そして、これにより、情報処理装置100は、ユーザU1に対して候補広告が配信される配信頻度について、ユーザU1に設定された設定情報を受け付ける(ステップS6)。ここで、図1(d)は、設定ページP50の一例である。具体的には、図1(d)は、設定ページP50に含まれる入力欄であって、設定項目を入力させる入力欄の一例である。図1(d)に示すように、設定ページPは、ユーザU1に対して、「化粧水」に関する広告コンテンツが配信される可能性があることを提示している。また、設定ページP50は、「化粧水」に関する広告コンテンツがユーザU1に配信される「配信頻度」をユーザU1に設定させる「設定項目」が含まれる。
配信頻度は、例えば、「高」、「中」、「低」の3つの分けられる。配信頻度「高」は、「1週間当たり10回以上」対象の広告コンテンツ(図1(d)では、「化粧水」に関する広告コンテンツ)が配信されることを示す。配信頻度「高」は、「1週間当たり10回以上」対象の広告コンテンツが配信されることを示す。また、配信頻度「中」は、「1週間当たり5〜9回」対象の広告コンテンツが配信されることを示す。また、配信頻度「低」は、「1週間当たり1〜4回」対象の広告コンテンツが配信されることを示す。なお、配信頻度「中」は、基準となる配信頻度であり、例えば、ユーザが配信頻度の設定を行わなかった場合、情報処理装置100は、配信頻度「中」が示す配信頻度で、対象の広告コンテンツを配信する。
ここで、例えば、ユーザU1は、図1(d)に示すように、設定ページP5に対して、配信頻度を「高」に設定し、「次へ」ボタンを押下したとする。情報処理装置100は、「次へ」ボタンが押下されたことにより、ユーザ端末10から上記のように設定されたことを示す設定情報を受け付ける。
このような状態において、ユーザU1は、ユーザ端末10を操作し、事業主ZのトップページP60にアクセスしたとする(トップページP60は、例えば、コンテンツサーバ60によって配信される)。トップページP60には、広告コンテンツが表示される広告枠が含まれている。このようなことから、ユーザ端末10は、広告枠に表示させるべき広告コンテンツの配信要求である広告配信要求を情報処理装置100に送信する。
情報処理装置100は、ユーザ端末10から広告配信要求を受け付けると、広告配信に関する各種の広告制御を行う(ステップS7)。例えば、情報処理装置100は、ユーザU1から受け付けた設定情報と、広告カテゴリ「化粧水」に属する広告コンテンツを入稿している広告主M1による条件情報とに基づいて、広告カテゴリ「化粧水」に属する広告コンテンツをユーザU1に配信するための広告制御を行う。そして、情報処理装置100は、最終的に、配信対象の広告コンテンツをユーザU1に配信する。
さて、これまで説明してきたように、実施形態にかかる情報処理装置100は、ユーザの遺伝子情報に基づいて、当該ユーザの体質の特徴である体質特徴を推定する。そして、情報処理装置100は、推定した体質特徴毎に、広告主から広告コンテンツの入稿と、体質特徴に関する条件情報であって広告コンテンツの配信に関する条件情報とを受け付ける。また、情報処理装置100は、広告主から受け付けた条件情報に基づいて、広告主により入稿された広告コンテンツを配信する。
このように、実施形態にかかる情報処理装置100は、どの体質のユーザがどれくらい存在するかといったボリュームを広告主に提示したうえで、体質特徴に関する条件情報であって広告コンテンツの配信に関する条件情報を広告主に対して設定させるため、広告主にとって満足度の高い広告配信を実現することができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100は、ユーザに対して、ユーザの体質特徴に関する広告コンテンツとして、どのような広告コンテンツが配信させる可能性があることを、例えば、広告カテゴリ等で提示したうえで、その広告コンテンツの配信頻度をユーザに対して設定させるため、ユーザにとって有益な広告コンテンツを効果的に配信することができる。
〔2.システムの構成〕
次に、図2を用いて、実施形態にかかる情報処理システムの構成について説明する。図2は、実施形態にかかる情報処理システム1の構成例を示す図である。図2に示すように、情報処理システム1は、ユーザ端末10と、広告主端末30と、検査機関サーバ40と、コンテンツサーバ60と、情報処理装置100とを含む。ユーザ端末10と、広告主端末30と、検査機関サーバ40と、コンテンツサーバ60と、情報処理装置100とは、ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続される。
検査機関サーバ40は、遺伝子検査を行う所定の検査機関に属するサーバ装置であり、検査結果である遺伝子情報を蓄積している。例えば、検査機関サーバ40は、情報処理装置100からの要求に応じて、情報処理装置100に遺伝子情報を送信する。
また、コンテンツサーバ40は、広告コンテンツや記事コンテンツを含むウェブページの配信を行うコンテンツサーバである。例えば、コンテンツサーバ40は、図1(d)で説明したトップページP60を配信する。
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態にかかる情報処理装置100について説明する。図3は、実施形態にかかる情報処理装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、例えば、ユーザ端末10、検査機関サーバ40、コンテンツサーバ60との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、体質情報記憶部121と、集計結果記憶部122と、条件情報記憶部123と、ユーザ設定情報記憶部124とを有する。
(体質情報記憶部121について)
体質情報記憶部121は、ユーザの遺伝子情報に基づき推定されたユーザの体質特徴に関する情報を記憶する。ここで、図4に実施形態にかかる体質情報記憶部121の一例を示す。図4の例では、体質情報記憶部121は、「ユーザID」、「遺伝子情報」、「遺伝子タイプ」、「体質カテゴリ」、「体質特徴」、「氏名」、「住所」、「生年月日」といった項目を有する。
「ユーザID」は、ユーザまたはユーザ端末10を識別する識別情報を示す。「遺伝子情報」は、遺伝子検査によりユーザの遺伝子を解析して得られた解析結果に基づく遺伝子情報を示す。遺伝子情報とは、具体的には、SNPを有することにより複数のタイプを有する遺伝子のうち、各ユーザがどのようなタイプの遺伝子を有するか、といった情報である。また、遺伝子情報とは、体質に関与する遺伝子において、各ユーザがどのようなタイプの遺伝子を有するか、といった情報である。
「遺伝子タイプ」は、「遺伝子情報」から判明した遺伝子の型であり、「体質特徴」に寄与する遺伝子の型を示す。「体質カテゴリ」は、「体質特徴」が示す症状が属するカテゴリを示す。「体質特徴」は、遺伝子情報に基づき推定された体質特徴であって、対応する「遺伝子タイプ」の影響で発現する体質特徴を示す。
「氏名」は、ユーザの氏名を示す。「住所」は、ユーザの住所を示す。「生年月日」は、ユーザの生年月日を示す。「氏名」、「住所」、「生年月日」は、例えば、遺伝子検査の申込みの際にユーザによって入力されたものである。なお、図4の例では、「氏名」、「住所」、「生年月日」を、概念的な記号で代用している。
すなわち、図4の例では、ユーザID「U1」によって識別されるユーザ(ユーザU1)は、遺伝子タイプ「TY1」を有しているために、体質特徴として、肌が「乾燥傾向」にあると推定されたことを示す。
(集計結果記憶部122について)
集計結果記憶部122は、体質特徴を推定されたユーザのうち体質特徴毎のユーザの人数が集計された集計結果を記憶する。ここで、図5に実施形態にかかる集計結果記憶部122の一例を示す。図5の例では、集計結果記憶部122は、「体質カテゴリ」、「体質特徴」、「人数」、「対象ユーザID」といった項目を有する。
「体質特徴」が示す症状が属するカテゴリを示す。「体質特徴」は、遺伝子情報に基づき推定された体質特徴であって、対応する「遺伝子タイプ」の影響で発現する体質特徴を示す。「人数」は、体質特徴を推定されたユーザのうち、対応する「体質特徴」を有するユーザの人数を示す。「対象ユーザID」は、対応する「体質特徴」を有するユーザ(あるいはユーザ群)を識別する識別情報を示す。
例えば、図5の例では、体質特徴「乾燥傾向」にあるユーザ(乾燥傾向ユーザ)は、体質特徴を推定されたユーザのうち「100人」おり、対象ユーザID「TU1」によって識別される。また、体質特徴「シワ傾向」にあるユーザ(シワ傾向ユーザ)は、体質特徴を推定されたユーザのうち「50人」おり、対象ユーザID「TU2」によって識別される。
なお、広告主は、どのような体質特徴を有するユーザを広告コンテンツが配信される対象ユーザとするかといった対象ユーザに関する条件情報1として、この対象ユーザIDを指定する。例えば、広告主は、乾燥傾向ユーザに自身の広告コンテンツを配信したい場合、条件情報1として対象ユーザID「TU1」を指定する。
(条件情報記憶部123について)
条件情報記憶部123は、広告主から受け付けた条件情報であって広告コンテンツの配信に関する条件情報を記憶する。図1の例を用いると、条件情報記憶部123は、広告主から受け付けた条件情報1および条件情報2を記憶する。ここで、図6に実施形態にかかる条件情報記憶部123の一例を示す。図6の例では、条件情報記憶部123は、「広告主ID」、「広告カテゴリ」、「条件情報1」、「条件情報2」、「広告コンテンツ」といった項目を有する。
「広告主ID」は、広告主または広告主端末30を識別する識別情報を示す。「広告カテゴリ」は、広告主により入稿された広告コンテンツが属するカテゴリを示す。例えば、広告コンテンツ内におて、化粧水関連の商品が広告されている場合、かかる広告コンテンツには、広告カテゴリ「化粧水」が対応付けられる。本実施形態では、「広告カテゴリ」は、広告主により設定されるものとするが、例えば、情報処理装置100が、入稿された広告コンテンツに対して動的に付与してもよい。
「条件情報1」は、体質特徴に関する情報(例えば、体質特徴毎のユーザの人数)に基づき広告主により設定された条件情報であって、広告主により入稿された広告コンテンツが配信される対象ユーザを示す条件情報である。具体的には、「条件情報1」は、どのような体質特徴を有するユーザを広告コンテンツが配信される対象ユーザとするかといった対象ユーザに関する条件情報であり、図5で説明した対象ユーザIDによって示される。
「条件情報2」は、体質特徴に関する情報(例えば、体質特徴毎のユーザの人数)に基づき広告主により設定された条件情報であって、対象ユーザに対して広告コンテンツが配信されるタイミングに関する条件情報である。具体的には、「条件情報2」は、どのようなタイミングで対象ユーザに広告コンテンツを配信させるかといった配信タイミングに関する条件情報であり、対象ユーザの体質特徴に関する周辺環境、対象ユーザの年齢、対象ユーザの行動を用いて配信タイミングが条件設定される。
「広告コンテンツ」は、広告主により入稿された広告コンテンツを示す。「広告コンテンツ」は、例えば、広告主により入稿された広告コンテンツを識別する識別情報である。「入札単価」は、広告コンテンツを掲載する対価として、広告主に課金する課金額を示す。
なお、不図示であるが、条件情報記憶部123は、対応する「広告コンテンツ」の「クリック率」や、「eCPM」(effective Cost Per Mille)も記憶してよい。「クリック率」は、広告コンテンツが選択される確率を示す。「eCPM」は、入札単価とクリック率とを乗じることにより算出される値であり、広告コンテンツを評価する評価値の一つである。
すなわち、図6の例では、広告主ID「M1」によって識別される広告主(広告主M1)が、広告カテゴリ「化粧水」に属する広告コンテンツAD1を入稿するとともに、入札単価「110円」を設定している例を示す。また、図6の例では、広告主M1が条件情報1「TU1」、条件情報2「湿度30%以下」を設定した例を示す。具体的には、広告主M1が、条件情報1が示す対象ユーザTU1(乾燥傾向ユーザ)の周辺環境として、「湿度30%以下」になった場合に、この対象ユーザTU1に広告主M1の広告コンテンツを配信するよう条件付けしていることを示す。
(ユーザ設定情報記憶部124について)
ユーザ設定情報記憶部124は、体質特徴が推定されたユーザにより設定された設定情報であって、このユーザに対して広告コンテンツが配信される配信態様(配信頻度)に関して設定された設定情報を記憶する。ここで、図7に実施形態にかかるユーザ設定情報記憶部124の一例を示す。図7の例では、ユーザ設定情報記憶部124は、「ユーザID」、「候補広告カテゴリ」といった項目を有する。また、「候補広告カテゴリ」には、例えば、「化粧水」、「化粧品」、「スキンケア食物」、「花粉症薬」といったカテゴリが存在する例を示す。また、各「広告カテゴリ」には、配信頻度を示す「高」、「中」、「低」といった項目が含まれる。
「ユーザID」は、体質特徴が推定されたユーザ、または、このユーザのユーザ端末10を識別する識別情報を示す。「候補広告カテゴリ」は、ユーザに配信される候補の広告コンテンツが属するカテゴリを示す。例えば、広告主が広告カテゴリ「化粧水」に属する広告コンテンツを乾燥傾向ユーザに配信するよう条件設定している場合において、情報処理装置100は、乾燥傾向にあるユーザから広告配信要求を受信すると、かかるユーザに広告カテゴリ「化粧水」に属する広告コンテンツを配信する可能性がある。このような場合、かかるユーザには、広告主の広告カテゴリ「化粧水」に基づいて、候補広告カテゴリ「化粧水」が対応付けられる。
「高」、「中」、「低」は、ユーザに配信される候補の広告コンテンツの配信頻度を示す。具体的には、「高」、「中」、「低」は、配信頻度の程度を示す。配信頻度「高」は、「1週間当たり10回以上」対象の広告コンテンツが配信されることを示す。また、配信頻度「中」は、「1週間当たり5〜9回」対象の広告コンテンツが配信されることを示す。また、配信頻度「低」は、「1週間当たり1〜4回」対象の広告コンテンツが配信されることを示す。
すなわち、図7の例では、ユーザU1が、ユーザU1に広告カテゴリ「化粧水」に属する広告コンテンツが配信される配信頻度として「高」を設定した例を示す。
なお、「配信頻度」は、「高」、「中」、「低」といった3段階の程度である必要はない。例えば、「配信頻度」は、全広告コンテンツのうちどれだけの割合を、広告カテゴリ「化粧水」に属する広告コンテンツとするかといった割合情報で示されてもよい。
(制御部130について)
図3に戻り、制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報提供装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、推定部132と、提示部133と、第1受付部134と、第2受付部135と、広告制御部136と、抽出部137、配信部138とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(取得部131について)
取得部131は、ユーザの遺伝子情報を取得する。例えば、取得部131は、遺伝子検査を行った検査機関から遺伝子情報を取得する。例えば、取得部131は、かかる検査機関に属するサーバ装置である検査機関サーバ30にアクセスすることで、遺伝子情報を取得する。例えば、取得部131は、検査機関サーバ30に定期的にアクセスし、遺伝子情報を取得する。また、取得部131は、取得した遺伝子情報を、図4に示すように、体質情報記憶部121に格納する。また、取得部131は、体質情報記憶部121から各種情報を取得する処理も行ってよい。
(推定部132について)
推定部132は、ユーザの遺伝子情報に基づいて、当該ユーザの体質の特徴である体質特徴を推定する。例えば、推定部132は、遺伝子情報が示す遺伝子タイプに基づいて、ユーザ毎に当該ユーザの体質特徴を推定する。ここで、体質に寄与する遺伝子が特定の遺伝子タイプである場合、ユーザはその体質になりやすいといった体質情報が既に知られている。
例えば、体質情報に、「TY1」型の遺伝子「G4」である遺伝子「G4b」は、「乾燥肌」の因子となることを示している情報が含まれていたとする。かかる場合、推定部132は、遺伝子情報記憶部121に格納される遺伝子情報と、この体質情報とを比較し、例えば、遺伝子情報が遺伝子「G4b」を示すユーザがいれば、かかるユーザの体質特徴として、肌が「乾燥傾向」と推定する。また、推定部132は、推定した体質特徴を体質情報記憶部121に格納する。
(提示部133について)
提示部133は、推定部132により推定された体質特徴に関する情報を広告主に提示する。例えば、提示部133は、体質特徴に関する情報として、体質特徴を推定されたユーザのうち体質特徴毎のユーザの人数を広告主に提示する。例えば、提示部133は、推定部132により推定された体質特徴毎に、当該体質特徴を示すユーザの人数を集計する。そして、提示部133は、集計結果である人数を広告主に提示する。
また、提示部133は、推定部132により体質特徴が推定されたユーザに対して、当該ユーザに対応する遺伝子情報、または、当該ユーザの体質特徴を提示する。また、提示部133は、推定部133により体質特徴が推定されたユーザに対して、当該ユーザに配信される候補の広告コンテンツに関する情報を提示する。例えば、提示部133は、推定部により体質特徴が推定されたユーザに対して、当該ユーザに配信される候補の広告コンテンツであって体質特徴に関する情報に基づき広告主により入稿された広告コンテンツに関する情報を提示する。この点について、これまでの例を用いて説明する。
例えば、提示部133は、広告コンテンツの配信態様に関して設定させる設定ペーP50であって、ユーザの遺伝子情報、体質特徴、ユーザに配信される候補の広告コンテンツに関する情報を含む設定ページP50をユーザに配信する。例えば、提示部133は、ユーザU1から設定ページP50の配信要求を受け付けたとする。かかる場合、提示部233は、ユーザU1の遺伝子情報、体質特徴、ユーザU1に配信される候補の広告コンテンツに関する情報を特定し、特定した情報が表示される設定ページP50を生成する。
まず、提示部133は、体質情報記憶部121を参照し、ユーザU1の体質特徴を特定する。図4の例では、提示部133は、ユーザU1の体質特徴「乾燥傾向」を特定する。また、図5に示す集計結果記憶部122には、体質特徴「乾燥傾向」に対して、対象ユーザID「TU1」が対応付けられている。そこで、提示部133は、図6に示す条件情報記憶部123において、条件情報1「TU1」には、広告カテゴリ「化粧水」に属する広告コンテンツAD1(広告主M1の広告コンテンツ)が対応付けられていることから、体質特徴「乾燥傾向」のユーザU1に対応する候補広告は、広告カテゴリ「化粧水」に属する広告コンテンツAD1であると特定する。そして、提示部133は、以上のように特定した情報が表示される設定ページP50を生成する。なお、条件情報1に「TU1」が設定されていることは、対象ユーザID「TU1」によって識別されるユーザ(乾燥傾向ユーザ)に対して、広告コンテンツAD1を配信するよう条件設定(ターゲット設定)されていることを示す。
ここで、図8を用いて、設定ページP50を説明する。図8は、設定ページP50の一例を示す図である。図8の例では、設定ページP50には、ユーザU1について推定された体質特徴に関する情報が表示される領域AR51と、候補広告の配信頻度を設定させる領域AR52とが含まれる。
図8に示すように、領域AR51には、提示部133により特定された情報、すなわち、体質カテゴリ「肌」、体質特徴「乾燥傾向」、遺伝子タイプ「TY1」、候補広告カテゴリ「化粧水」、が表示される。また、図8に示すように、領域AR52には、候補広告カテゴリ「化粧水」に属する広告コンテンツの配信頻度を、ユーザU1に設定させる設定項目が表示される。設定ページP50を用いて設定された設定情報は、第2受付部135によって受け付けられる。
(第1受付部134について)
第1受付部134は、推定部132により推定された体質特徴毎に、広告主から広告コンテンツの入稿と、体質特徴に関する条件情報であって広告コンテンツの配信に関する条件情報とを受け付ける。具体的には、第1受付部は、条件情報として、体質特徴に関する情報に基づき広告主により設定された条件情報を広告主から受け付ける。
例えば、第1受付部134は、条件情報として、広告主により入稿された広告コンテンツが配信される対象ユーザを示す条件情報を受け付ける。例えば、第1受付部は、対象ユーザとして、推定部により推定された体質特徴毎のユーザのうち広告主により入稿された広告コンテンツが配信されるユーザを示す条件情報を受け付ける。かかる条件情報は、これまで説明してきた条件情報1に対応する。
例えば、図6の例では、広告主ID「M1」に対して、条件情報1として「TU1」が対応付けられている。これは、第1受付部134が、広告コンテンツAD1が配信される対象ユーザを「乾燥傾向ユーザ」とすることを示す条件情報1を広告主M1から受け付けていることを示す。
また、第1受付部134は、条件情報として、対象ユーザに対して広告コンテンツが配信されるタイミングとなる環境であって対象ユーザの体質特徴に関する周辺環境を示す環境情報を受け付ける。例えば、第1受付部134は、環境情報として、対象ユーザに対して広告コンテンツが配信されるタイミングとなる湿度を示す湿度情報を受け付ける。また、第1受付部134は、条件情報として、対象ユーザのうち、広告コンテンツが配信されるユーザの年齢を示す年齢情報を受け付ける。また、第1受付部134は、条件情報として、対象ユーザに対して広告コンテンツが配信されるタイミングとなる行動であって対象ユーザによる体質特徴に関する行動を示す行動情報を受け付ける。例えば、第1受付部134は、行動情報として、対象ユーザに対して広告コンテンツが配信されるタイミングとなる検索キーワードの使用に関する行動情報を受け付ける。かかる条件情報は、これまで説明してきた条件情報2に対応する。
図6の例では、広告主ID「M1」に対して、条件情報2として「湿度30%以下」が対応付けられている。これは、第1受付部134が、対象ユーザ(乾燥傾向ユーザ)の周辺環境として「湿度30%以下」になった場合に、この対象ユーザに広告コンテンツAD1を配信するといった条件情報2を広告主M1から受け付けていることを示す。
また、図6の例では、広告主ID「M2」に対して、条件情報2として「年齢40歳以下」が対応付けられている。これは、第1受付部134が、対象ユーザ(シワ傾向ユーザ)のうち、「年齢40歳以上」のユーザに広告コンテンツAD2を配信するといった条件情報2を広告主M1から受け付けていることを示す。また、第2受付部134が、対象ユーザ(シワ傾向ユーザ)の年齢が「40歳以上」になった場合に、この対象ユーザに広告コンテンツAD2を配信するといった条件情報2を広告主M2から受け付けていることを示す。
また、図6の例では、広告主ID「M3」に対して、条件情報2として「キーワード「アレルギー」で100回以上検索」が対応付けられている。これは、第1受付部134が、対象ユーザ(アトピー傾向ユーザ)が検索キーワード「アレルギー」を用いた情報検索を「100回以上」行った場合に、この対象ユーザに広告コンテンツAD3を配信するといった条件情報2を広告主M3から受け付けていることを示す。
また、図6の例では、広告主ID「M4」に対して、条件情報2として「1月〜3月」が対応付けられている。これは、第1受付部134が、対象ユーザ(花粉症ユーザ)の周辺環境として時期が「1月〜3月」になった場合に、この対象ユーザに広告コンテンツAD4を配信するといった条件情報2を広告主M4から受け付けていることを示す。
(第2受付部135について)
第2受付部135は、提示部133により提示された情報に基づきユーザにより設定された設定情報であってユーザに対して候補の広告コンテンツが配信される配信態様に関して設定された設定情報を受け付ける。例えば、第2受付部135は、設定情報として、ユーザに対して候補の広告コンテンツが配信される配信頻度について、ユーザに設定された設定情報を受け付ける。かかるユーザは、推定部132により体質特徴が推定されたユーザである。
提示部133の処理で説明したように、第2受付部135は、例えば、設定ページP50を介して、ユーザに設定された設定情報を受け付ける。ユーザU1を例に挙げると、第2受付部135は、広告カテゴリ「化粧水」に属する候補広告がユーザU1配信される配信頻度について、ユーザU1に設定された設定情報を受け付ける。例えば、ユーザ端末10は、ユーザU1により「次へ」ボタンが押下されると、設定ページP50に設定された設定情報を情報処理装置100に送信する。そして、第2受付部135は、受け付けた設定情報をユーザ設定情報記憶部124に格納する。
(広告制御部136について)
広告制御部136は、広告配信に関わる各種制御を行う。具体的には、広告制御部136は、推定部132により体質特徴が推定されたユーザに対する広告配信に関わる各種制御を行う。例えば、広告制御部136は、ユーザのユーザ端末10から広告配信要求が受け付けられた場合に、かかるユーザにより設定されている設定情報と、広告主により設定されている条件情報とに基づいて、かかるユーザに対して広告コンテンツが配信されるよう制御する。例えば、広告制御部136は、抽出部137に対して、設定情報および条件情報に応じた広告コンテンツを抽出するよう制御する。ユーザU1のユーザ端末10から広告配信要求が受け付けられた場合を例に説明する。
図4および図7の例では、広告制御部136は、ユーザU1は、乾燥傾向ユーザ(対象ユーザID「TU1」)であり、広告カテゴリ「化粧水」に属する候補広告の配信頻度「高」を設定していることを特定する。また、広告制御部136は、条件情報記憶部123を参照し、「湿度30%以下」になった場合に、広告主M1の広告コンテンツAD1をユーザU1に配信させることを特定する。
したがって、広告制御部136は、「湿度30%以下」という環境条件下において、広告コンテンツAD1が配信頻度「高」でユーザU1に配信されるよう制御する。例えば、広告制御部136は、現在の湿度が「湿度30%より高い」場合には、抽出部137に対して、広告コンテンツAD1以外の広告コンテンツを抽出させる、一方、広告制御部136は、現在の湿度が「湿度30%以下」である場合には、配信頻度「高」に基づき、優先的に広告コンテンツAD1を抽出させる。例えば、広告制御部136は、現在の湿度が「湿度30%以下」である場合には、配信頻度「高」に基づき、広告コンテンツAD1を抽出する機会を増加させる。
(抽出部137について)
抽出部137は、配信対象の広告コンテンツを抽出する。具体的には、抽出部135は、広告制御部136による制御に応じて、配信候補の広告コンテンツの中から、要求元ユーザに配信される配信対象の広告コンテンツを抽出する。例えば、抽出部137は、配信候補の広告コンテンツそれぞれに対応する入札単価に基づき配信候補の広告コンテンツそれぞれに対して順位付けされた順位情報に基づいて、配信対象の広告コンテンツを抽出する。
同様に、ユーザU1を例に挙げると、配信頻度「高」に基づき、ユーザU1から広告配信要求が受け付けられたこのタイミングが、広告コンテンツAD1をユーザU1に配信するタイミングであったとする。かかる場合、抽出部137は、広告コンテンツAD1を優先的に配信対象の広告コンテンツとして抽出する。
(配信部138について)
配信部138は、推定部132により推定された体質特徴に基づいて、広告コンテンツを配信する。配信部138は、抽出部137により抽出された配信対象の広告コンテンツを配信する。具体的には、配信部138は、推定部132により推定された体質特徴に関する条件情報に基づいて、広告コンテンツを配信する。例えば、配信部138は、条件情報として、広告コンテンツの入稿元である広告主から受け付けられた条件情報に基づいて、広告主の広告コンテンツを配信する。
例えば、配信部138は、条件情報として、広告主の広告コンテンツが配信される対象ユーザを示す条件情報に基づいて、広告主の広告コンテンツを配信する。例えば、配信部138は、対象ユーザとして、推定部132により推定された体質特徴毎のユーザのうち広告主の広告コンテンツが配信されるユーザを示す条件情報に基づいて、当該広告コンテンツを配信する。
また、例えば、配信部138は、条件情報として、対象ユーザに対して広告主の広告コンテンツが配信されるタイミングとなる環境であって対象ユーザの体質特徴に関する周辺環境を示す環境情報に基づいて、広告主の広告コンテンツを配信する。例えば、配信部138は、環境情報として、対象ユーザに対して広告コンテンツが配信されるタイミングとなる湿度を示す湿度情報に基づいて、広告主の広告コンテンツを配信する。また、配信部138は、条件情報として、対象ユーザのうち、広告主の広告コンテンツが配信されるユーザの年齢を示す年齢情報に基づいて、広告主の広告コンテンツを配信する。
また、例えば、配信部138は、条件情報として、対象ユーザに対して広告主の広告コンテンツが配信されるタイミングとなる行動であって対象ユーザによる体質特徴に関する行動を示す行動情報に基づいて、広告主の広告コンテンツを配信する。例えば、配信部138は、行動情報として、対象ユーザに対して広告コンテンツが配信されるタイミングとなる検索キーワードの使用に関する行動情報に基づいて、広告コンテンツを配信する。
〔4.処理手順〕
次に、図9を用いて、実施形態にかかる情報処理装置100が実行する情報処理の手順について説明する。図9は、実施形態にかかる情報処理装置100による情報処理にかかる処理手順を示すフローチャートである。
まず、推定部132は、取得部131により取得された遺伝子情報に基づいて、ユーザの体質特徴を推定する(ステップS101)。次に、提示部133は、体質特徴を推定されたユーザのうち体質特徴毎のユーザの人数を広告主に提示する(ステップS102)。例えば、提示部133は、推定部132により推定された体質特徴毎に、当該体質特徴を示すユーザの人数を集計する。そして、提示部133は、集計結果である人数を広告主に提示する。
次に、第1受付部134は、推定部132により推定された体質特徴毎に、広告主から広告コンテンツの入稿と、体質特徴に関する条件情報であって広告コンテンツの配信に関する条件情報とを受け付ける(ステップS103)。例えば、第1受付部は、条件情報として、広告主により入稿された広告コンテンツが配信される対象ユーザを示す条件情報を受け付ける。また、例えば、第1受付部は、条件情報として、対象ユーザに対して広告コンテンツが配信されるタイミングとなる環境であって対象ユーザの体質特徴に関する周辺環境を示す環境情報を受け付ける。また、例えば、第1受付部134は、条件情報として、対象ユーザに対して広告コンテンツが配信されるタイミングとなる行動であって対象ユーザによる体質特徴に関する行動を示す行動情報を受け付ける。
また、提示部133は、ステップS103での受付が完了すると、設定ページP50の配信要求をユーザから受け付けたか否かを判定する(ステップS104)。提示部133は、配信要求を受け付けていない場合には(ステップS104;No)、受け付けるまで待機する。一方、提示部133は、配信要求を受け付けた場合には(ステップS104;Yes)、広告コンテンツの配信態様(配信頻度)に関して設定させる設定ページP50であって、要求元ユーザの遺伝子情報、体質特徴、候補広告に関する情報を含む設定ページP50を要求元ユーザに配信する(ステップS105)。
このような状態において、第2受付部135は、設定ページP50において要求元ユーザにより設定された設定情報を受け付けたか否かを判定する(ステップS106)。具体的には、第2受付部135は、候補広告が配信される配信頻度の設定を要求元ユーザから受け付けたか否かを判定する。第2受付部135は、設定情報を受け付けていない場合には(ステップS106;No)、受け付けるまで待機する。
一方、広告制御部136は、第2受付部135により設定情報が受け付けられた場合には(ステップS106;Yes)、上記要求元ユーザから広告コンテンツの配信要求を受け付けたか否か判定する(ステップS107)。広告制御部136は、配信要求を受け付けていない場合には(ステップS107;No)、受け付けるまで待機する。一方、広告制御部136は、配信要求を受け付けた場合には(ステップS107;Yes)、要求元ユーザに広告コンテンツを配信するための各種広告制御を行う(ステップS108)。例えば、広告制御部136は、要求元ユーザにより設定されている設定情報と、広告主により設定されている条件情報とに基づいて、要求元ユーザに対して広告コンテンツが配信されるよう制御する。例えば、広告制御部136は、抽出部137に対して、設定情報および条件情報に応じた広告コンテンツを抽出するよう制御する。
抽出部137は、広告制御部135による制御に応じて、配信候補の広告コンテンツの中から、要求元ユーザに配信される配信対象の広告コンテンツを抽出する(ステップS109)。そして、配信部138は、抽出部137により抽出された配信対象の広告コンテンツを要求元ユーザに配信する(ステップS110)。
〔5.変形例〕
実施形態にかかる情報処理装置100は、上記実施例以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、他の実施形態について説明する。
〔5−1.条件情報について(1)〕
上記実施形態では、情報処理装置100が、体質特徴毎のユーザの人数を広告主に提示し、体質特徴毎のユーザのうちどのようなユーザを広告コンテンツが配信される対象ユーザとするかといった対象ユーザに関する条件情報(条件情報1)を広告主から受け付ける例を示した。しかし、第1受付部134は、対象ユーザとして、推定部132により体質特徴が推定されたユーザにおけるネットワーク上の行動を示す行動情報と関連する行動情報を有するユーザを示す条件情報を受け付けてもよい。
ネットワーク上の行動を示す行動情報とは、例えば、どのような検索キーワードを用いて情報検索を行ったかといった検索行動、オンラインショッピング等でどのような商品を購入したかといった購買行動、どのようなコンテンツを閲覧したかといった閲覧行動である。なお、これらは一例であり、本変形例での行動情報は、これらに限定されるものではない。また、不図示であるが、情報処理装置100は、検索行動の履歴を示す検索情報、購買行動の履歴を示す購買情報、閲覧行動の履歴を示す閲覧情報を記憶する記憶部を有してよい。
図5の例を用いて説明すると、第1受付部134は、体質特徴「乾燥傾向」にある「100人」のユーザのうち、この体質特徴に関する検索キーワード(例えば、「乾燥肌」)を用いて情報検索を行ったユーザをターゲットとする条件情報を広告主から受け付ける。別の一例では、第1受付部134は、体質特徴「シワ傾向」にある「50人」のユーザのうち、この体質特徴に関する検索キーワード(例えば、「年齢肌」)を用いて情報検索を行ったユーザをターゲットとする条件情報を広告主から受け付ける。
また、別の一例では、第1受付部134は、体質特徴「アトピー傾向」にある「20人」のユーザのうち、この体質特徴に関する検索キーワード(例えば、「肌ケア」)を用いて情報検索を行ったユーザをターゲットとする条件情報を広告主から受け付ける。また、別の一例では、第1受付部134は、体質特徴「花粉症」にある「30人」のユーザのうち、この体質特徴に関する検索キーワード(例えば、「スギ花粉」)を用いて情報検索を行ったユーザをターゲットとする条件情報を広告主から受け付ける。
また、別の一例では、第1受付部134は、体質特徴「乾燥傾向」にある「100人」のユーザのうち、この体質特徴に関する商品(例えば、「保湿クリーム」)を購入したことのあるユーザをターゲットとする条件情報を広告主から受け付ける。また、別の一例では、第1受付部134は、体質特徴「乾燥傾向」にある「100人」のユーザのうち、この体質特徴に関するコンテンツ(例えば、「化粧品メーカー○〇のホームページ」)を閲覧したことのあるユーザをターゲットとする条件情報を広告主から受け付ける。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、広告主に対して条件設定の幅を広げることができるため、広告主にとってより満足度の高い広告配信を実現することができる。
〔5−2.条件情報について(2)〕
また、第1受付部134は、対象ユーザとして、推定部132により体質特徴が推定されたユーザと関連する属性を有するユーザを示す条件情報を受け付けてもよい。例えば、第1受付部134は、対象ユーザとして、推定部132により体質特徴が推定されたユーザと血縁関係にあるユーザを示す条件情報を受け付けてもよい。また、例えば、第1受付部134は、対象ユーザとして、推定部132により体質特徴が推定されたユーザと同年代ユーザを示す条件情報を受け付けてもよい。また、例えば、第1受付部134は、対象ユーザとして、推定部132により体質特徴が推定されたユーザと同一性別にあるユーザを示す条件情報を受け付けてもよい。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、広告主に対して条件設定の幅を広げることができるため、広告主にとってより満足度の高い広告配信を実現することができる。
〔5−3.条件情報の設定について〕
上記実施形態では、情報処理装置100が、広告主から条件情報を受け付ける例を示した。つまり、情報処理装置100が、広告主に対して条件情報を設定させる例を示した。しかし、情報処理装置100は、広告主に対して条件情報を設定させるのではなく、自動で動的に条件情報を設定してもよい。
例えば、情報処理装置100は、図6に示す条件情報記憶部123において「条件情報1」および「条件情報2」に動的に決定した条件情報を入力する。なお、予め選択可能な条件情報が用意されており、情報処理装置100は、その条件情報の中から最適な条件情報を決定してもよい。また、情報処理装置100は、決定した条件情報と、決定した条件情報に基づき広告配信を行った際の配信実績とに基づいて、より広告効果を高められるよう条件情報を機械学習してもよい。
条件情報を設定することはときに煩雑な場合がある。実施形態にかかる情報処理装置100は、動的に条件情報を設定することにより、この煩雑さを解消しつつ、広告主にとって満足度の高い広告配信を実現することができる。
〔5−4.配信頻度の設定について(1)〕
上記の実施形態では、情報処理装置100が、体質特徴を推定されたユーザに対して、候補広告の配信頻度を設定させる例を示した。しかし、情報処理装置100は、候補広告をユーザに配信する許可が当該ユーザから得られた場合に、当該ユーザに対して、候補広告の配信頻度を設定させてもよい。
具体的には、第2受付部135は、ユーザに対応する候補広告が属するカテゴリ(これまで説明してきた「候補広告カテゴリ」)をユーザに提示することにより、このカテゴリに属する候補広告をユーザに配信するか否かの設定をまずユーザから受け付ける。そして、第2受付部135は、ユーザが配信を許可した場合に、許可した候補広告が属するカテゴリの下位のカテゴリ(下位カテゴリ)を提示することにより、各下位カテゴリに属する候補広告毎に配信頻度の設定をユーザから受け付ける。この点について、適宜、図1の例を用いて説明する。
ここでは、説明の便宜上、第2受付部135は、2つの候補広告カテゴリとして「化粧水」および「化粧品」を提示するものとする。例えば、第2受付部135は、ユーザU1から要求を受け付けた場合に、ユーザU1に対応する候補広告カテゴリとして「化粧水」および「化粧品」を提示することにより、このカテゴリに属する候補広告の配信を許可するか否かの設定を受け付ける。
このような状態において、第2受付部135は、ユーザU1から候補広告カテゴリ「化粧品」に属する広告コンテンツの配信を拒否し、候補広告カテゴリ「化粧水」に属する広告コンテンツの配信を許可する旨の設定情報を受け付けたとする。かかる場合、第2受付部135は、例えば、候補広告カテゴリ「サプリメント」に対する下位カテゴリ「保湿」および「アンチエイジング」を提示することにより、これら2つの下位カテゴリ毎に候補広告の配信頻度(高、中、低)の設定を受け付ける。つまり、かかる例では、ユーザU1は、下位カテゴリ「保湿」に対して、配信頻度(高、中、低)のいずれかを設定することができる。また、ユーザU1は、下位カテゴリ「アンチエイジング」に対して、配信頻度(高、中、低)のいずれかを設定することができる。なお、このとき配信頻度の中に、配信頻度「0」、すなわち配信を拒否する旨の項目も設定されてよい。
〔5−5.配信頻度の設定について(2)〕
上記変形例では、第2受付部135が、まず候補広告について、ユーザから配信の可否を受け付け、ユーザが許可した場合に、許可した候補広告の配信頻度を受け付ける例を示した。つまり、第2受付部135が、配信の可否設定、配信頻度の設定を順に受け付ける例を示した。しかし、第2受付部135は、配信の可否設定と、配信頻度の設定とを同じタイミングで受け付けてもよい。この点について、適宜、図1の例を用いて説明する。
例えば、第2受付部135は、候補広告について、図8の設定ページP50に示されるように、配信頻度を提示することにより配信頻度の設定を受け付けるとともに、配信の可否のいずれかの設定も受け付ける。かかる場合、設定ページP50には、配信頻度を示す3つの項目(高、中(通常)、低)に加えて、4つ目の項目「配信拒否」が含まれるイメージである。例えば、ユーザU1が、候補広告に対応付けられる項目「配信拒否」にチェックを入力し、「次へ」ボタンを押下した場合、情報処理装置100は、ユーザU1に対して候補広告を一切配信しない。
〔5−6.配信頻度の設定について〕
また、情報処理装置100は、広告主に対して配信頻度を設定させるのではなく、自動で動的に配信頻度を設定してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザの体質特徴と、ユーザに対応付けられる候補広告カテゴリに基づいて、配信頻度を設定する。
例えば、図1の例では、ユーザU1の体質特徴「乾燥傾向」に対して、候補広告カテゴリ「化粧水」が対応付けられている。一般に、乾燥傾向には、化粧水は効果的であると考えられることから、情報処理装置100は、このように体質特徴に効果的と考えられる候補広告カテゴリが対応付けられる場合には、例えば、候補広告の配信頻度を基準の配信頻度より高く設定する。
一方、例えば、ユーザU1の体質特徴「乾燥傾向」に対して、候補広告カテゴリ「タバコ」が対応付けられているとする。一般に、よくないライフスタイルは、乾燥肌の原因になり易いと考えられることから、情報処理装置100は、このように体質特徴に悪影響と考えられる候補広告カテゴリが対応付けられる場合には、例えば、候補広告の配信頻度を基準の配信頻度より低く設定する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、ユーザにとって有用と考えられる広告コンテンツを優先的に配信し、ユーザにとって悪影響と考えられる広告コンテンツの配信を抑制することができる。
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態にかかる情報処理装置100は、例えば図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図10は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを通信網50を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
〔7.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔8.効果〕
実施形態にかかる情報処理装置100は、推定部132と、第1受付部134とを有する。推定部132は、ユーザの遺伝子情報に基づいて、当該ユーザの体質の特徴である体質特徴を推定する。第1受付部134は、推定部132により推定された体質特徴毎に、広告主から広告コンテンツの入稿と、体質特徴に関する条件情報であって広告コンテンツの配信に関する条件情報とを受け付ける。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、広告主にとって満足度の高い広告配信を実現することができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100は、提示部133を有する。提示部133は、推定部132により推定された体質特徴に関する情報を広告主に提示する。そして、第1受付部134は、条件情報として、体質特徴に関する情報に基づき広告主により設定された条件情報を広告主から受け付ける。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、広告主に対してユーザの体質に応じた広告コンテンツを配信させることができる。
また、提示部133は、体質特徴に関する情報として、体質特徴を推定されたユーザのうち前記体質特徴毎のユーザの人数を提示する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、どの体質のユーザがどれくらい存在するかといったボリュームを広告主に提示したうえで、体質特徴に関する条件情報であって広告コンテンツの配信に関する条件情報を広告主に対して設定させるため、広告主にとって満足度の高い広告配信を実現することができる。
また、第1受付部134は、条件情報として、広告主により入稿された広告コンテンツが配信される対象ユーザを示す条件情報を受け付ける。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、広告主の望む体質のユーザにピンポイントに広告コンテンツを配信することができる。
また、第1受付部134は、対象ユーザとして、推定部132により推定された体質特徴毎のユーザのうち広告主により入稿された広告コンテンツが配信されるユーザを示す条件情報を受け付ける。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、広告主の望む体質のユーザにピンポイントに広告コンテンツを配信することができる。
また、第1受付部134は、対象ユーザとして、推定部132により体質特徴が推定されたユーザにおけるネットワーク上の行動を示す行動情報と関連する行動情報を有するユーザを示す条件情報を受け付ける。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、広告コンテンツに興味を示す可能性の高いユーザに広告コンテンツを配信することができるため、広告コンテンツの訴求力を高めることができる。
また、第1受付部134は、対象ユーザとして、推定部132により体質特徴が推定されたユーザと関連する属性を有するユーザを示す条件情報を受け付ける。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、広告コンテンツに興味を示す可能性の高いユーザに広告コンテンツを配信することができるため、広告コンテンツの訴求力を高めることができる。
また、第1受付部132は、条件情報として、対象ユーザに対して広告コンテンツが配信されるタイミングとなる環境であって対象ユーザの体質特徴に関する周辺環境を示す環境情報を受け付ける。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、ユーザが広告コンテンツにより興味を示しやすいタイミングで広告コンテンツを配信することができるため、広告コンテンツの訴求力を高めることができる。
また、第1受付部134は、環境情報として、対象ユーザに対して広告コンテンツが配信されるタイミングとなる湿度を示す湿度情報を受け付ける。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、湿度の影響力を受けやすい体質のユーザに対して、その湿度の影響が高くなるタイミングで広告コンテンツを配信することができるため、広告コンテンツの訴求力を高めることができる。
また、第1受付部134は、条件情報として、対象ユーザのうち、広告コンテンツが配信されるユーザの年齢を示す年齢情報を受け付ける。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、特定の年齢層のユーザが興味を示す内容の広告コンテンツを、特定の年齢層のユーザに効果的に配信することができる。
また、第1受付部134は、条件情報として、対象ユーザに対して広告コンテンツが配信されるタイミングとなる行動であって対象ユーザによる体質特徴に関する行動を示す行動情報を受け付ける。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、ユーザが今まさに興味を示している内容に応じた広告コンテンツを配信することができるため、広告コンテンツの訴求力を高めることができる。
また、第1受付部134は、行動情報として、対象ユーザに対して広告コンテンツが配信されるタイミングとなる検索キーワードの使用に関する行動情報を受け付ける。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、ユーザが今まさに欲してい情報に応じた広告コンテンツを配信することができるため、広告コンテンツの訴求力を高めることができる。
また、提示部133は、推定部132により体質特徴が推定されたユーザに対して、当該ユーザに対応する遺伝子情報、または、当該ユーザの体質特徴を提示する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、ユーザに対して自身が潜在的にどのような体質であるかを把握させることができるため、例えば、その体質に応じた対策を講じるような機会を与えることができる。
また、提示部133は、推定部132により体質特徴が推定されたユーザに対して、当該ユーザに配信される候補の広告コンテンツに関する情報を提示する。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、ユーザに対して、自身の体質に応じた広告コンテンツが配信される可能性があり、その広告コンテンツはどのようなものかを認識させることができる。
また、実施形態にかかる情報処理装置100は、第2受付部135を有する。第2受付部135は、提示部133により提示された情報に基づきユーザにより設定された設定情報であってユーザに対して候補の広告コンテンツが配信される配信態様に関して設定された設定情報を受け付ける。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、ユーザの望む態様で広告コンテンツを配信することができる。
また、第2受付部135は、設定情報として、ユーザに対して候補の広告コンテンツが配信される配信頻度について、ユーザに設定された設定情報を受け付ける。
これにより、実施形態にかかる情報処理装置100は、ユーザが自身の体質に応じた広告コンテンツの配信をより望む場合、あるいは、ユーザが自身の体質に応じた広告コンテンツの配信をより望まない場合とで、ユーザの要望に応じた頻度でこの広告コンテンツを配信することができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、推定部は、推定手段や推定回路に読み替えることができる。