JP2019163808A - 管継手および管の接合方法 - Google Patents

管継手および管の接合方法 Download PDF

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Abstract

【課題】管の接合作業に要する手間と労力を軽減することができる管継手を提供する。【解決手段】受口3の内周に形成されたロックリング収容溝に、ロックリング13が収容され、挿口5に外周突部が形成され、外周突部が挿口5の脱抜方向からロックリング13に係合することによって、挿口5が受口3から脱抜されるのを防止する管継手であって、ロックリング13の外周面とロックリング収容溝の底面21との間に、ロックリング13を管径方向内向き17に押圧する押圧部材14が設けられ、押圧部材14は管周方向38において所定間隔をあけて配置されている複数の押圧体43を有し、押圧体43はロックリング13の外周面に当接してロックリング13を管径方向内向き17に押圧する。【選択図】図10

Description

本発明は、離脱防止機能を備えた管継手および管の接合方法に関する。
従来、この種の管継手としては、例えば図22に示すように、一方の管101の受口102に他方の管103の挿口104が挿入され、受口102の内周にロックリング収容溝105が形成され、ロックリング106がロックリング収容溝105に収容されて挿口104に外嵌され、挿口104の外周に、管径方向外向きに突出する外周突部107が形成され、外周突部107が受口102の奥側からロックリング106に係合することによって、挿口104が受口102から脱抜されるのを防止する離脱防止機能を備えたものがある。
ロックリング106は一箇所に分断部分108(図25参照)を有する一つ割構造のリングである。ロックリング106の外周面とロックリング収容溝105の底面との間には、ロックリング106を管径方向内向き114に押圧する弾性部材109が設けられている。図23に示すように、弾性部材109は、ゴム製の円環状の部材であり、板状体110と、板状体110から管径方向内向き114に突出する突出体111とを有している。
上記のような管継手100の管101,103の接合方法を以下に説明する。
先ず、一方の管101の受口102のロックリング収容溝105に弾性部材109を嵌め込む。次に、ロックリング収容溝105における弾性部材109の内周側にロックリング106を収める。この際、ロックリング106の分断部分108が管底部に向くようにする。
次に、図24,図25に示すように、複数台のシャコ万力112を受口102の開口端部に掛け合わせて、ロックリング106を拡径させる。このとき、ロックリング106の内周面が受口102の内周面と面一になる程度まで、ロックリング106を拡径する。尚、シャコ万力112はロックリング106の周方向に沿った複数箇所にセットする。
上記のようなロックリング106の拡径に伴って、ロックリング106の分断部分108も周方向に拡大されるとともに、ロックリング収容溝105内の弾性部材109が管径方向115において圧縮される。
次に、拡大された分断部分108に、縮径防止用ストッパ(図示省略)を嵌め込み、これにより、ロックリング106は拡径状態に保たれる。その後、全てのシャコ万力112を受口102から取り外す。このとき、ロックリング106は縮径防止用ストッパによって拡径状態に保たれているため、ロックリング106の内周面が受口102の内周面と面一になっている。
次に、挿口104をロックリング106および受口102に挿入して、外周突部107をロックリング106に対して受口102の開口端116側から受口102の奥側へ通過させる。
その後、縮径防止用ストッパをロックリング106の分断部分108から取り外してロックリング106を縮径することにより、ロックリング106が自身の弾性力と弾性部材109の押圧力とによって挿口104の外周に抱き付く。
尚、上記のような管継手および管の接合方法は例えば下記特許文献1に記載されている。
特開2006−70994
しかしながら上記の従来形式では、図24,図25に示すように、シャコ万力112を用いてロックリング106を拡径した際、これに伴って、ロックリング収容溝105内の弾性部材109が管径方向115において全周にわたり圧縮される。この際、ロックリング106は、圧縮された弾性部材109の反発力によって、全周にわたり管径方向内向き114に押圧されている。このため、ロックリング106を拡径するのに多大な力が必要とされ、多数のシャコ万力112が必要になり、管101,103の接合作業に手間と労力を要するという問題がある。
本発明は、管の接合作業に要する手間と労力を軽減することができる管継手および管の接合方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、一方の管の受口に他方の管の挿口が挿入され、
受口の内周にロックリング収容溝が形成され、
ロックリングがロックリング収容溝に収容されて挿口に外嵌され、
挿口の外周に、管径方向外向きに突出する外周突部が形成され、
外周突部が挿口の脱抜方向からロックリングに係合することによって、挿口が受口から脱抜されるのを防止する離脱防止機能を備えた管継手であって、
ロックリングの外周面とロックリング収容溝の底面との間に、ロックリングを管径方向内向きに押圧する押圧部材が設けられ、
押圧部材は管周方向において所定間隔をあけて配置されている複数の押圧体を有し、
押圧体はロックリングの外周面に当接してロックリングを管径方向内向きに押圧するものである。
これによると、押圧部材の押圧体はロックリングの外周面に当接してロックリングを管径方向内向きに押圧するため、ロックリングは挿口の外周に抱き付く。
地震等によって挿口に離脱力が作用して、挿口が受口に対して脱抜方向へ移動した場合、外周突部が受口の奥側からロックリングに係合し、これにより、挿口が受口から離脱するのを防止することができる。
管を接合する場合、先ず、複数の押圧体を受口のロックリング収容溝に所定間隔をあけて嵌め込んで、押圧部材を形成し、その後、ロックリング収容溝にロックリングを嵌め込み、シャコ万力等の拡径用治具を用いて、押圧部材の押圧体による管径方向内向きの押圧力に抗して、ロックリングを拡径する。
この際、ロックリングは押圧部材の複数の押圧体により管径方向内向きに押圧されているが、これら押圧体は、押圧部材の全周にわたって配置されているのではなく、管周方向において所定間隔をあけて配置されている。このため、ロックリングは、管周方向において間隔をあけた複数箇所で管径方向内向きに押圧されており、全周にわたり管径方向内向きに押圧されているのではない。
これにより、ロックリングを拡径するために必要なシャコ万力等の拡径用治具の台数を削減して、管の接合作業に要する手間と労力を軽減することができる。
本第2発明における管継手は、押圧部材は管周方向において隣り合う押圧体間の間隔を保持する複数の間隔保持体を有し、
押圧体は間隔保持体よりも硬いものである。
これによると、管を接合する場合、先ず、受口のロックリング収容溝に複数の押圧体と間隔保持体とを嵌め込んで押圧部材を形成し、その後、ロックリング収容溝にロックリングを嵌め込み、シャコ万力等の拡径用治具を用いて、押圧部材の押圧体による管径方向内向きの押圧力に抗して、ロックリングを拡径する。
本第3発明における管継手は、ロックリングは一箇所に分断部分を有する一つ割構造のリングであるものである。
これによると、管を接合する場合、先ず、複数の押圧体を受口のロックリング収容溝に所定間隔をあけて嵌め込んで、押圧部材を形成し、次に、ロックリング収容溝にロックリングを嵌め込み、シャコ万力等の拡径用治具を用いて、押圧部材の押圧体による管径方向内向きの押圧力に抗して、ロックリングを拡径する。
その後、ロックリングの分断部分に縮径防止用ストッパを挟んでロックリングを拡径状態に保ち、挿口をロックリングおよび受口に挿入して、外周突部をロックリングに対して受口の開口端側から受口の奥側へ通過させる。
その後、縮径防止用ストッパをロックリングの分断部分から取り外してロックリングを縮径する。これにより、ロックリングは、押圧部材の押圧体によって管径方向内向きに押圧されるため、自身の弾性力と押圧体からの押圧力とによって挿口の外周に抱き付く。
本第4発明における管継手は、押圧体は金属製の板であり、
間隔保持体は可撓性を有する樹脂製の板であるものである。
本第5発明における管継手は、管周方向における押圧体の端部と間隔保持体の端部とが接続部材で着脱自在に接続されているものである。
これによると、管を接合する場合、押圧体と間隔保持体とを接続部材で接続してロックリング収容溝に嵌め込むことにより、容易に押圧部材を形成してロックリング収容溝に嵌め込むことができる。
本第6発明は、上記第3発明に記載の管継手の管の接合方法であって、
受口のロックリング収容溝に複数の押圧体と間隔保持体とを嵌め込んで押圧部材を形成し、
ロックリング収容溝にロックリングを嵌め込み、
ロックリングを拡径して、ロックリングの分断部分に縮径防止用ストッパを挟んでロックリングを拡径状態に保ち、
挿口をロックリングおよび受口に挿入して、外周突部をロックリングに対して受口の開口端側から受口の奥側へ通過させ、
縮径防止用ストッパをロックリングの分断部分から取り外してロックリングを縮径するものである。
以上のように本発明によると、管を接合する際、ロックリングは、管周方向において間隔をあけた複数箇所で管径方向内向きに押圧されており、全周にわたり管径方向内向きに押圧されているのではないため、ロックリングを拡径するために必要なシャコ万力等の拡径用治具の台数を削減することができ、管の接合作業に要する手間と労力を軽減することができる。
本発明の実施の形態における管継手の断面図である。 同、管継手の受口の断面図である。 同、管継手のシール部材の図であり、その一部を断面表示したものである。 同、管継手の押輪の図である。 同、管継手のロックリングの図である。 同、管継手のロックリング収容溝に押圧部材を嵌め込んだときの断面図である。 図6の一部分を拡大した図である。 同、管継手の押圧部材の一部分を拡大した斜視図である。 同、管継手の押圧部材の一部分を拡大した分解斜視図である。 同、管継手のロックリング収容溝に押圧部材とロックリングとを嵌め込み、挿口を受口に挿入して管同士を接合したときの断面を模式的に示した図である。 図10の一部分を拡大した図である。 同、管継手の管の接合方法を示す断面図であり、受口内に押輪とロックリングと押圧部材を挿入した様子を示す。 同、管継手の管の接合方法を示す断面図であり、シャコ万力を用いてロックリングを拡径した様子を示す。 同、管継手の管の接合方法を示す図であり、シャコ万力を用いてロックリングを拡径した様子を示す。 同、管継手の管の接合方法を示す図であり、縮径防止用ストッパをロックリングの分断部分に嵌め込んだ様子を示す。 同、管継手の管の接合方法を示す断面図であり、縮径防止用ストッパをロックリングの分断部分に嵌め込んだ様子を示す。 同、管継手の管の接合時に使用する縮径防止用ストッパの斜視図である。 同、管継手の管の接合方法を示す断面図であり、挿口を受口内に挿入し、シール部材を受口内に預け入れた様子を示す。 同、管継手の管の接合方法を示す断面図であり、拡開用治具を用いて押輪と受口の奥端面との間隔を拡開している様子を示す。 同、管継手の管の接合方法を示す断面図であり、スペーサをセットした様子を示す。 同、管継手の管の接合方法を示す断面図であり、挿口を受口内にさらに挿入し、挿口の先端が受口の奥端面に当接した様子を示す。 従来の管継手の断面図である。 同、管継手に用いられる弾性部材の一部拡大図である。 同、管継手の管の接合方法を示す断面図であり、シャコ万力を用いてロックリングを拡径した様子を示す。 同、管継手の管の接合方法を示す図であり、シャコ万力を用いてロックリングを拡径した様子を示す。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
水道管路の配管方法として、シールド内配管を行ったり、推進工法を採用したりする手法が用いられている。このようなシールド内配管や推進工法に用いることができるダクタイル鉄管の離脱防止管継手として、例えば図1に示した離脱防止管継手1の構造を以下に説明する。
互いに接合される一方の管2の受口3に他方の管4の挿口5が挿入され、挿口5の先端から管軸方向7に距離を置いた位置における挿口5の外周には、管径方向8における外向きに突出する外周突部6が全周にわたり形成されている。尚、外周突部6は、挿口5の外周に直接立ち上がり(突部)を形成した形態や、挿口5の外周に溝を形成し、溝に別部材を嵌め込むことによって立ち上がり(突部)を形成した形態、或いは、挿口5の外周に溝を形成し、挿口5の先端と溝との間を外周突部として機能させる形態等を含む。また、これらの形態に限定されるものではない。
図1,図2に示すように、受口3の内周には、管径方向8における内向きに突出した環状突部9が形成されている。
受口3の内周で且つ管軸方向7における環状突部9と受口3の奥端面19との間には、シール材圧接面20が全周にわたり形成されている。シール材圧接面20は受口3の奥側から環状突部9に向かって縮径するテーパ部を有している。
受口3の内周のシール材圧接面20と挿口5の外周との間には環状のシール部材収容空間25が全周にわたり形成されている。シール部材収容空間25には、受口3の内周と挿口5の外周との間をシールするシール部材26が挿入されている。
また、管軸方向7におけるシール部材26と受口3の奥端面19との間で且つ管径方向8における受口3の内周と挿口5の外周との間には取付用空間27が全周にわたり形成されている。
取付用空間27には、シール部材26をシール部材収容空間25に押圧して圧縮状態に保つ押輪29と、管軸方向7において受口3の奥端面19と押輪29との間に挟まれた複数のスペーサ30とが収容されている。
図3に示すように、シール部材26は、軟質のゴム(弾性体の一例)からなる断面円形状のバルブ部32と、硬質のゴム(弾性体の一例)からなる断面楔形状のヒール部33とを有する円環状の部材であり、バルブ部32を先端にして、シール部材収容空間25に挿入されている。
図4に示すように、押輪29は一箇所に分断部分40を有する一つ割構造の円環状のリングであり、これによって、押輪29を僅かに縮径することができる。
図1に示すように、スペーサ30は、管軸方向7における受口3の奥端面19と押輪29との間を所定の間隔31に保つものであり、金属製の板が用いられ、図4の仮想線で示すように管周方向38において間隔をあけて複数箇所に設けられている。尚、所定の間隔31とは、シール部材26がシールに必要な圧縮量まで圧縮されるときの間隔である。
また、図1,図2に示すように、受口3の内周には、環状突部9と受口3の開口端部10との間に位置するロックリング収容溝11が全周にわたり形成されている。ロックリング収容溝11には、挿口5に外嵌されるロックリング13と、ロックリング13を管径方向内向き17に押圧する押圧部材14とが収容されている。尚、外周突部6は、管軸方向7において環状突部9とロックリング13との間にあり、挿口5の脱抜方向12からロックリング13に係合可能である。
ロックリング収容溝11は、底面21と、管軸方向7において相対向する一対の側面22,23とを有している。このうち、開口端部10に近い一方の側面22は底面21から挿口5の脱抜方向12に離れるほど縮径するテーパ面である。
図5に示すように、ロックリング13は一箇所に分断部分15を有する一つ割構造の円環状のリングであり、これによって、ロックリング13の直径を僅かに拡縮することができる。
図6〜図11に示すように、押圧部材14は、円環状の部材であり、ロックリング13の外周面とロックリング収容溝11の底面21との間に設けられている。また、押圧部材14は、管周方向38において所定間隔Aをあけて配置されている複数の押圧体43と、管周方向38において隣り合う押圧体43間の間隔を保持する複数の間隔保持体44と、管周方向38における押圧体43の端部と間隔保持体44の端部とを接続する複数の接続部材45とを有している。
図8,図9に示すように、押圧体43は、間隔保持体44よりも硬い材質例えばステンレス製(金属製の一例)の平板であり、ある程度の弾性を有している。また、間隔保持体44は押圧体43よりも柔軟で可撓性を有する樹脂製の板である。
接続部材45は、コの字形状の樹脂製の部材であり、相対向する一対の板47と、これら一対の板47の一端縁同士を結合する結合部48と、一対の板47間に形成された間隙49とを有している。
押圧体43の端部と間隔保持体44の端部とを接続部材45の間隙49に差し込むことにより、図8に示すように押圧体43と間隔保持体44とが着脱自在に接続される。
以下、上記構成における作用を説明する。
図1に示すように、挿口5を受口3に挿入して、一方の管2と他方の管4とを接合した状態では、図10および図11の実線に示すように、押圧部材14の各押圧体43は、ロックリング13の外周面に当接して管径方向外向き18に僅かに変形し、元の形状に戻ろうとする弾性力によってロックリング13を管径方向内向き17に押圧する。このため、ロックリング13は、各押圧体43により管径方向内向き17に押圧されて、挿口5の外周に抱き付く。
尚、図10は、ロックリング収容溝11に押圧部材14とロックリング13とを嵌め込み、挿口5を受口3に挿入して管2,4同士を接合したときの断面構造における各部品の配置を模式的に示した図であり、押圧体43の変形等の具体的形状を反映しているものではない。押圧体43の変形等の具体的形状については図11に示した拡大図において示されている。
尚、図11に示すように、各押圧体43がロックリング13を押圧している際、押圧体43の管周方向38における両端43aが接続部材45を介してロックリング収容溝11の底面21に押し付けられ、この状態で、押圧体43は、両端43aを支点として、平坦な形状(仮想線参照)から僅かに管径方向外向き18に膨らんだ円弧形状(実線参照)に変形している。
また、地震等によって挿口5に離脱力が作用して、図1に示すように、挿口5が受口3に対して脱抜方向12へ移動した場合、外周突部6が受口3の奥側からロックリング13に係合し、これにより、挿口5が受口3から離脱するのを防止することができる。
この際、ロックリング収容溝11の一方の側面22はテーパ面であるため、ロックリング13が一方の側面22に当接して、さらに脱抜方向12へ押された場合、管径方向内向き17の反力が一方の側面22からロックリング13に作用するため、ロックリング13がより強く挿口5の外周に抱き付く。
以下に、上記管継手1の管2,4の接合方法について説明する。
先ず、図12に示すように、押輪29を、縮径させて、この状態で受口3の開口端部10から受口3内の奥に挿入する。
次に、図8に示すように、押圧体43の端部と間隔保持体44の端部とを接続部材45の間隙49に差し込んで接続し、これら押圧体43と間隔保持体44とを順次ロックリング収容溝11に嵌め込んでいく。これにより、図6に示すように、容易に押圧部材14を形成してロックリング収容溝11に嵌め込むことができる。
その後、ロックリング13に外力をかけて、ロックリング13を、縮径させ、この縮径状態で受口3の開口端部10からロックリング収容溝11に嵌め込む。この際、ロックリング13の分断部分15が管底部に向くようにする。その後、外力を開放することにより、ロックリング13は、その直径が元に戻り、分断部分15を下にしてロックリング収容溝11に収容される。これにより、図12に示すように、ロックリング収容溝11内の押圧部材14がロックリング13の外周面とロックリング収容溝11の底面21との間に設けられる。
次に、図13,図14に示すように、例えばシャコ万力51等の拡径治具を受口3の開口端部10に掛け合わせて、ロックリング13を拡径させる。このとき、押圧部材14の押圧体43による管径方向内向き17の押圧力に抗して、ロックリング13の内周面が受口3の内周面と面一になる程度まで、このロックリング13の拡径を行う。尚、シャコ万力51は管周方向38に沿った複数位置においてセットされる。
この際、ロックリング13は押圧部材14の複数の押圧体43により管径方向内向き17に押圧されているが、これら押圧体43は、押圧部材14の全周にわたって配置されているのではなく、図6に示すように、管周方向38において所定間隔Aをあけて配置されている。このため、ロックリング13は、全周にわたり管径方向内向き17に押圧されているのではなく、管周方向38において間隔をあけた複数箇所で管径方向内向き17に押圧されている。
これにより、ロックリング13が押圧体43によって押圧されている箇所を目安にしてシャコ万力51をセットすればよく、ロックリング13を拡径するために必要なシャコ万力51等の拡径用治具の台数を削減して、管2,4の接合作業に要する手間と労力を軽減することができる。
上記のようにシャコ万力51を用いてロックリング13を拡径させると、それにともなってロックリング13の分断部分15も周方向に拡大するため、図15の実線および図16の実線で示すようにその拡大した分断部分15に縮径防止用ストッパ53を嵌め込む。これにより、ロックリング13の縮径が防止され、ロックリング13は拡径状態に保たれる。
縮径防止用ストッパ53は、図17に示すような板状体により形成され、ロックリング13の分断部分15に嵌め込まれる広幅の嵌め込み部54と、外部突出片55とを一体に有する。尚、外部突出片55は、ロックリング収容溝11の位置から挿口5の外周と受口3の内周との隙間を通って、受口3の開口端部10の手前外方へ突出する。また、外部突出片55には、離脱用ワイヤー56が接続されている。
図15,図16に示すように、縮径防止用ストッパ53をセットした後、全てのシャコ万力51を受口3の開口端部10から取り外す。尚、この際、縮径防止用ストッパ53の離脱用ワイヤー56を他方の管4の挿口5とは反対の受口側(図示省略)から他方の管4内に導入しておく。
そして、図16の仮想線に示すように、挿口5を受口3の開口端部10から受口3の内部に挿入する。この際、ロックリング13は縮径防止用ストッパ53によって拡径状態に保たれているため、挿口5の外周突部6はロックリング13の内側を受口3の開口端部10側から受口3の奥側へ通過することができる。
その後、図18に示すように、シール部材26を受口3の内部に入れて受口3のシール材圧接面20と挿口5の外周との間に預け入れる。この際、押輪29をシール部材26と受口3の奥端面19との間にセットしておく。
次に、図19に示すように、複数台の拡開用治具60を用いて、押輪29と受口3の奥端面19との間隔を拡開することにより、押輪29がシール部材26を押圧し、シール部材26がシール部材収容空間25に押し込まれて圧縮状態に保たれる。
尚、拡開用治具60は、油圧式のピストンシリンダ装置(図示省略)と一対の爪61,62とを備えており、ピストンシリンダ装置が作動することにより、一方の爪61に対して他方の爪62が移動し、両方の爪61,62の間隔が拡縮できるような構造を有している。
一方の爪61を受口3の奥端面19に、他方の爪62を押輪29に係合させ、ピストンシリンダ装置を作動し、他方の爪62を一方の爪61に対して移動させて両方の爪61,62の間隔を拡げることにより、押輪29がシール部材26を受口3の奥から開口端部10に向かって押圧する。
尚、拡開用治具60は管周方向38において複数箇所にセットされ、複数台の拡開用治具60を用いて上記のように押輪29を押圧する。
上記のように拡開用治具60をセットした状態で、図20に示すように、スペーサ30を押輪29と受口3の奥端面19との間に嵌め込む。このようにして、複数のスペーサ30を、拡開用治具60がセットされていない箇所に、均等な間隔をあけてセットする。
次に、拡開用治具60を取り外し、図21に示すように挿口5の先端が受口3の奥端面19に当接するまで挿口5を受口3に挿入する。その後、図15の仮想線および図16の仮想線で示すように、他方の管4内において離脱用ワイヤー56を引っ張り、縮径防止用ストッパ53をロックリング13の分断部分15から取り外す。これにより、図1,図10,図11に示すように、ロックリング13は、押圧部材14の押圧体43によって管径方向内向き17に押圧されるため、自身の弾性力と押圧体43からの押圧力とによって縮径し、挿口5の外周に全周にわたって抱き付く。これにより、管2,4の接合作業が完了する。
尚、上記第1の実施の形態では、押圧部材14をロックリング13の外周面とロックリング収容溝11の底面21との間に設けているが、仮に、押圧部材14を設けずに、ロックリング13をロックリング収容溝11に嵌め込んで、管2,4を接合した場合、ロックリング13の上部が挿口5の管頂部に支持された状態で、ロックリング13の主に下部が挿口5の外周に十分に抱き付くことができず、ロックリング13の下部の内周面が挿口5の外周面から僅かに離間してしまう虞がある。
このような不具合に対応するため、上記第1の実施の形態では、円環状の押圧部材14をロックリング13の外周面とロックリング収容溝11の底面21との間に設けているが、円環状に限定されるものではなく、下側領域のみの半円環状の押圧部材14をロックリング13の外周面とロックリング収容溝11の底面21との間に設けてもよい。
上記各実施の形態では、押圧体43にステンレス製の平板を用いているが、ステンレス以外の弾性を有する金属製の板であってもよい。
上記各実施の形態では、図5に示すように、ロックリング13を、一つ割構造のリングにしているが、複数に分割可能な構造のリングであってもよい。
上記各実施の形態では、図9に示すように、間隔保持体44と接続部材45とを着脱可能な別体にしているが、間隔保持体44と接続部材45とを樹脂で一体に成形してもよい。また、押圧体43と接続部材45とを一体成形してもよく、或いは、押圧体43と間隔保持体44と接続部材45とを一体成形してもよい。
上記各実施の形態では、図8に示すように、押圧体43を板形状にしているが、この形状に限定されるものではなく、柱形状であってもよい。また、一部に凹部や凸部を有する形状であってもよい。尚、間隔保持体44も、上記押圧体43と同様に、板形状に限定されるものではなく、柱形状であってもよい。また、一部に凹部や凸部を有する形状であってもよい。
上記各実施の形態では、図18〜図20に示すように、挿口5を受口3の開口端部10から受口3の内部に挿入して、外周突部6がロックリング13の内側を受口3の開口端部10側から受口3の奥側へ通過した状態で、シール部材26と押輪29とスペーサ30とを受口3内にセットしているが、このような接合方法に限定されるものではなく、例えば、挿口5を受口3の開口端部10から受口3の内部に挿入して、外周突部6がロックリング13の内側又はロックリング13よりも手前の開口端部10側に位置している状態で、シール部材26と押輪29とスペーサ30とを受口3内にセットし、その後、挿口5の先端が受口3の奥端面19に当接するまで挿口5を受口3に挿入し、縮径防止用ストッパ53をロックリング13の分断部分15から取り外すといった手順で管2,4同士の接合を行ってもよい。
1 管継手
2 一方の管
3 受口
4 他方の管
5 挿口
6 外周突部
11 ロックリング収容溝
12 脱抜方向
13 ロックリング
14 押圧部材
15 分断部分
17 管径方向内向き
18 管径方向外向き
21 ロックリング収容溝の底面
38 管周方向
43 押圧体
44 間隔保持体
53 縮径防止用ストッパ

Claims (6)

  1. 一方の管の受口に他方の管の挿口が挿入され、
    受口の内周にロックリング収容溝が形成され、
    ロックリングがロックリング収容溝に収容されて挿口に外嵌され、
    挿口の外周に、管径方向外向きに突出する外周突部が形成され、
    外周突部が挿口の脱抜方向からロックリングに係合することによって、挿口が受口から脱抜されるのを防止する離脱防止機能を備えた管継手であって、
    ロックリングの外周面とロックリング収容溝の底面との間に、ロックリングを管径方向内向きに押圧する押圧部材が設けられ、
    押圧部材は管周方向において所定間隔をあけて配置されている複数の押圧体を有し、
    押圧体はロックリングの外周面に当接してロックリングを管径方向内向きに押圧することを特徴とする管継手。
  2. 押圧部材は管周方向において隣り合う押圧体間の間隔を保持する複数の間隔保持体を有し、
    押圧体は間隔保持体よりも硬いことを特徴とする請求項1記載の管継手。
  3. ロックリングは一箇所に分断部分を有する一つ割構造のリングであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の管継手。
  4. 押圧体は金属製の板であり、
    間隔保持体は可撓性を有する樹脂製の板であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の管継手。
  5. 管周方向における押圧体の端部と間隔保持体の端部とが接続部材で着脱自在に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の管継手。
  6. 上記請求項3に記載の管継手の管の接合方法であって、
    受口のロックリング収容溝に複数の押圧体と間隔保持体とを嵌め込んで押圧部材を形成し、
    ロックリング収容溝にロックリングを嵌め込み、
    ロックリングを拡径して、ロックリングの分断部分に縮径防止用ストッパを挟んでロックリングを拡径状態に保ち、
    挿口をロックリングおよび受口に挿入して、外周突部をロックリングに対して受口の開口端側から受口の奥側へ通過させ、
    縮径防止用ストッパをロックリングの分断部分から取り外してロックリングを縮径することを特徴とする管の接合方法。
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