JP2019163750A - 回転送風部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】機能成分を含んだ薬剤等を準備したり使用したりすることなく、送り出す風に芳香成分、消臭成分、防臭成分等の機能成分を含ませ、周囲に発散することができるものとする。【解決手段】合成樹脂を含んで形成され、回転することで送風を行う回転送風部材であって、前記合成樹脂が、機能成分を発散する機能剤を含む。また、機能剤は、植物精油、芳香族エステル、又はパラベンのうち少なくとも一つを含む。【選択図】図2

Description

本発明は、機能成分を発散しつつ送風するプロペラやローター等の回転送風部材に関する。
従来、送風を行う扇風機等には回転送風部材として樹脂製のプロペラが使用されている。また、送風機からの風に、芳香剤や、消臭剤、防虫剤等の機能成分を含ませ、芳香成分や消臭成分、防臭成分を周囲に発散させるものがある
特許文献1には、回転羽根の前面側若しくはその付近に消臭又は芳香等の各種香料又は香料を収納した収納容器を着脱可能に設けて、回転羽根によって生起される風力により香料を拡散してなる扇風機が記載されている。
また、特許文献2にはペンダント式の小型扇風機であり、小型扇風機の機能で風を起こすことによって、薬剤カートリッジ、又は薬剤シール等を収納部位にセットし、薬剤の拡散ができ、また癒しの香りを放つ物質を収納部位にセットし、風の力で、香りを拡散させるものが記載されている。
特開2002−202090公報 特開2008−057519公報
しかし、従来、送られる風に芳香成分等の機能成分を含ませるには、プロペラ等の回転送風部材とは別に機能成分を有する薬剤等を配置する必要がある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、機能成分を含んだ薬剤等を準備したり使用したりすることなく、送り出す風に芳香成分、消臭成分、防臭成分等の機能成分を含ませ、周囲に発散することができる回転送風部材を提供することを目的とする。
前記課題を解決する請求項1に記載の発明は、合成樹脂を含んで形成され、回転することで送風を行う回転送風部材であって、前記合成樹脂が、機能成分を発散する機能剤を含むことを特徴とする。
合成樹脂は回転送風部材に含まれていればよく、合成樹脂製で全体や部分が形成されたりする場合であってもよい。また、ガラス繊維や炭素繊維を用いた繊維強化プラスチック(FRP)で形成することができる。合成樹脂の種類は特に限定されず、回転送風部材を形成できればどのようなものでもよい。
回転送風部材は、プロペラ、回転翼等の軸流送風部材、シロッコファン等の遠心送風部材を含む。また、用途は送風機や扇風機のプロペラ、飛行体のプロペラ、ローターを含み、特に限定されない。
また回転送風部材の製造方法も特に問わず、射出成型、切削、プレス、積層造形(3D加工)で製造されるものを含む。
本発明に係る回転送風部材によれば、回転送風部材が回転して送風することで、回転送風部材を構成する合成樹脂に含まれた機能剤から風中に機能成分を発散することができる。
同じく請求項2に記載の発明は、前記機能剤は、植物精油、芳香族エステル、又はパラベンのうち少なくとも一つを含むことを特徴とする。
機能成分は、合成樹脂に重量2〜3%含有すれば有効である。また、最大では20〜30%とすることができる。30%を超えると強度が低下する。
植物精油は、エッセンシャルオイルとも称され、植物が産出する揮発性の油分である。植物精油は、送風中に特有の芳香を発散する。
芳香族エステルは、芳香を発するエステルであり、低分子のカルボン酸エステルは特有の果実の芳香を有する。香料として使用される。芳香族エステルは、送風中に特有の芳香を発散する。
パラベンは、食品、医薬品、化粧品に使用するパラオキシ安息香酸エステルの総称であり、抗菌機能を有する。
本発明によれば、回転送風部材からの風に芳香を発散したり、抗菌性の成分を発散したりできる。
同じく請求項3に記載の発明は、前記機能成分は、芳香性、防虫性、防かび性、抗菌性のうち少なくとも一つの作用をなすことを特徴とする。
本発明によれば、回転送風部材が発生する風中に芳香性、防虫性、防かび性、抗菌性の機能を有する成分を発散できる。このため、周囲に良好な臭いを発散したり、害虫の接近を防止したり、かびの発生を防止したり、雑菌の繁殖を防止することができる。
同じく請求項4に記載の発明は、前記合成樹脂は、ナイロン、ABS、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)、PLA(ポリ乳酸)のうち少なくとも一つを含んで構成されることを特徴とする。
ナイロン、PP、PS、ABSで製造した回転送風部材は低価格である。ポリカーボネートや繊維強化プラスチックで製造した回転送風部材は高い強度を期待できる。
同じく請求項5に記載の発明は、前記送風回転体は、扇風機、手持ち扇風機又は送風機に使用するプロペラ若しくはファン、航空機に使用するプロペラ又はローターのうちの一つであることを特徴とする。
本発明に係る回転送風部材を扇風機や手持ち扇風機、送風機のプロペラやファンに使用すると、送られる風中に芳機能成分を発散でき、芳香成分、防虫成分、防かび性、抗菌性の機能を有する風が届く範囲や使用している室内に周囲に良好な臭いを発散したり、害虫の接近を防止したり、かびの発生を防止したり、雑菌の繁殖を防止することができる。
また、本発明に係る回転送風部材を航空機のプロペラやローターに使用すれば、航空機の飛翔経路を含む領域に良好な臭いを発散したり、当該領域における害虫の接近を防止したり、かびの発生を防止したり、雑菌の繁殖を防止することができる。
即ち、本発明に係る回転送風部材を備えた航空機を屋外の広場、集会場の上空を飛行させることにより、屋外においても広い範囲で良好な臭いを発散したり、当該領域への害虫の接近を防止したり、当該領域におけるかびの発生を防止したり、雑菌の繁殖を防止することができる。また、ホール等の、閉鎖空間内を飛翔させることにより、当該閉鎖空間内に良好な臭いを発散したり、当該閉鎖空間への害虫の接近を防止したり、当該閉鎖空間におけるかびの発生を防止したり、雑菌の繁殖を防止することができる。
本発明に係る回転送風部材によれば、別に機能成分を含んだ薬剤等を準備したり使用したりすることなく、送り出す風に芳香成分、消臭成分、防臭成分等の機能成分を含ませ、周囲に発散することができる。
即ち、請求項1に係る回転送風部材によれば、回転送風部材が回転して送風することで、回転送風部材を構成する合成樹脂に含まれた機能剤から風中に機能成分を発散することができる。
また、請求項2に係る回転送風部材によれば、回転送風部材を構成する合成樹脂は、植物精油、芳香族エステル、又はパラベンのうち少なくとも一つを含むから、回転送風部材からの風に芳香を発散したり、抗菌性の成分を発散できる。
また、請求項3に係る回転送風部材によれば、回転送風部材が発生する風中に芳香性、防虫性、防かび性、抗菌性の機能を有する成分を発散できる。このため、周囲に良好な臭いを発散したり、害虫の接近を防止したり、かびの発生を防止したり、雑菌の繁殖を防止することができる。
また、請求項4に係る回転送風部材よれば、回転送風部材を構成する合成樹脂として、ナイロン、ABS、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)、PLA(ポリ乳酸)のうち少なくとも一つを含んでいるから、回転送風部材に様々な特性を備えるものとできる。
即ち、ナイロン、PP、PS、ABSで製造した回転送風部材は低価格とすることができる。ポリカーボネートや繊維強化プラスチックで製造した回転送風部材は高い強度を期待できる。
そして、請求項5に係る回転送風部材によれば、回転送風部材は、扇風機、手持ち旋風機、送風機、又は航空機に使用される。よって、扇風機、手持ち扇風機、送風機から送られる風中に芳機能成分を発散でき、芳香成分、防虫成分、防かび性、抗菌性の機能を有する風が届く範囲や、使用している室内に良好な臭いを発散したり、室内への害虫の接近を防止したり、室内におけるかびの発生を防止したり、雑菌の繁殖を防止することができる。
また、本発明に係る回転送風部材を航空機のプロペラやローターに使用すれば、航空機の飛翔経路を含む領域に良好な臭いを発散したり、当該領域における害虫の接近を防止したり、かびの発生を防止したり、雑菌の繁殖を防止することができる。
即ち、本発明に係る回転送風部材を備えた航空機を屋外の広場、集会場の上空を飛行させることにより、屋外においても広い範囲で良好な臭いを発散したり、当該領域への害虫の接近を防止したり、当該領域におけるかびの発生を防止したり、雑菌の繁殖を防止することができる。また、ホール等の、閉鎖空間内を飛翔させることにより、当該閉鎖空間内に良好な臭いを発散したり、当該閉鎖空間への害虫の接近を防止したり、当該閉鎖空間におけるかびの発生を防止したり、雑菌の繁殖を防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る回転送風部材を使用する航空機を示すものであり(a)は正面図、(b)は平面図である。 本発明の第1実施形態に係る回転送風部材を示すものであり、(a)はプロペラの底面図、(b)は同プロペラを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る回転送風部材を示すものであり、(a)はプロペラの底面図、(b)は同プロペラを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る回転送風部材を使用する扇風機を示す正面図である。 本発明の第3実施形態に係る回転送風部材を使用する手持ち扇風機を示す正面図である。
本発明を実施するための形態に係る回転送風部材を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る回転送風部材は航空機であるドローン(無人マルチコプター)のプロペラである。まず、ドローンについて説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る回転送風部材を使用する航空機を示すものであり(a)は正面図、(b)は平面図である。
ドローン10は、無線により遠隔で操作可能な無人マルチコプターである。ドローン10は、図示しない制御回路やバッテリーを搭載した機体本体部11、機体本体部11の裏面側に設けられ着陸時に機体を支え保護する2本のスキッド12,12、機体本体部11から放射状に延びて先端側に駆動源であるモーター13,13・・を内蔵した4つのアーム14,14・・、及び各々のモーター13,13・・の出力を受けて回転する回転軸15,15・・に固定された回転送風部材である4つのプロペラ20,20・・を備えている。なお、符号16は機体本体部11の底面側に取り付けられた撮影装置である。
図2は本発明の第1実施形態に係る回転送風部材を示すものであり、(a)はプロペラの底面図、(b)は同プロペラを示す斜視図である。図3(a)、(b)に示すように、プロペラ20は回転軸15(図1(a))が圧入により差し込まれる直径1mm程度の4つの差し込み孔21,21・・が設けられたハブ部22と、ハブ部22と一体成形され、図1に示したようにプロペラ20が回転軸15に装着された状態で回転軸15と略垂直を成し且つ図2に示すようにハブ部22から平面視十字状に延びる4片のブレード部23,23・・を有している。なお、各々のブレード部23,23・・は、ハブ部22と別個独立の部材とし、ハブ部22に固定するものでもよい。
また、プロペラ20のブレード部23,23・・は、何れも端部24,24・・が直線状に形成されており、ハブ部22の近傍を除いて略一様な幅寸法を有している。
また、図2(b)に示すように、プロペラ20のブレード部23,23・・は、何れも回転軸15(図1(a))と直交する基準軸30に対して所定の傾斜角度(ピッチ角)θ1を形成するようにハブ部22から延設されている。
プロペラ20は、立体形状を表したデータに基づいて造形を行う三次元印刷装置により製造される。
プロペラ20のハブ部22とブレード部23は、何れもJIS規格に準拠したデュロメータのタイプA(以下、ショアA)に基づく硬さが30(Hs)となるようにポリ乳酸(PLA)とスチレン系エラストマーを混合した軟質の可撓性を有する材料である合成樹脂により構成されている。また、合成樹脂には、芳香性を備える機能剤として、芳香族エステルであるバラの香料を重量2〜3%含有させた。また、機能剤として数十ナノメーターから数百ナノメーターの厚さの界面膜を持つエマルジョン液滴を使用することができる。この機能剤は、エマルジョンの構造で存在する有効成分を有しているため、有効成分がエマルジョンの構造を持たない機能剤と比べて有効成分の放出が穏やかに進む。
プロペラ20の製造にあっては、上記の合成樹脂を熱で溶融又は軟化させ、図2(a)、(b)に示すプロペラ20の立体形状を表すデータに基づいて上記の合成樹脂を積層させていくことにより、ハブ部22とブレード部23が一体的な成型品として成形される。
以上のプロペラ20を使用したドローン10を飛翔させることにより、ドローン10飛翔経路を含む領域に良好な臭いを発散することができる。即ち、ドローン10を屋外の広場、集会場の上空を飛行させることで、屋外においても広い範囲で良好な臭いを発散させることができる。また、ドローン10をホール等の、閉鎖空間内を飛翔させることにより、当該閉鎖空間内に良好な臭いを発散させることができる。
また、本実施形態に係るプロペラ20を使用することで、機能成分を含んだ薬剤、即ち芳香剤等を準備したり使用したりすることなく、送り出す風に芳香成分、消臭成分、防臭成分等の機能成分を含ませ、周囲に発散することができる。よって、構成が簡単になる他、プロペラから芳香成分が消失した場合でもプロペラを交換するだけで常に機能成分を周囲に発散させることができる。
<第1実施形態の変形例>
図3は本発明の第1実施形態の変形例に係る回転送風部材を示すものであり、(a)はプロペラの底面図、(b)は同プロペラを示す斜視図である。なお、第1実施形態と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。
図3に示すように、プロペラ200は、回転軸15(図1(a))が圧入される略円筒形状のハブ部220と、ハブ部220と一体成形され、図1に示したようにプロペラ200が回転軸15に装着された状態で回転軸15と略垂直を成し且つ図3(b)に示すようにハブ部220を挟んで互いに直線状に配置された2片のブレード部230,230を有している。
なお、各々のブレード部230,230は、ハブ部220と別個独立の部材とし、ハブ部220に固定するものでもよい。
また、図3(b)に示すように、プロペラ200のブレード部230は、何れも回転軸15(図1)と直交する基準軸30に対して所定の傾斜角度(ピッチ角)θ2を形成するようにハブ部220から延設されている。
プロペラ200の材質及び製造方法については、第1実施形態のプロペラ20と同様である。
このプロペラ200を使用したドローン10を飛翔させることにより、ドローン10飛翔経路を含む領域に良好な臭いを発散することができる。即ち、ドローン10を屋外の広場、集会場の上空を飛行させることで、屋外においても広い範囲で良好な臭いを発散させることができる。また、ドローン10をホール等の、閉鎖空間内を飛翔させることにより、当該閉鎖空間内に良好な臭いを発散させることができる。
また、本実施形態に係るプロペラ200を使用することで、機能成分を含んだ薬剤、即ち芳香剤等を準備したり使用したりすることなく、送り出す風に芳香成分、消臭成分、防臭成分等の機能成分を含ませ、周囲に発散することができる。よって、構成が簡単になる他、プロペラから芳香成分が消失した場合でもプロペラを交換するだけで常に機能成分を周囲に発散させることができる。
なお、上記プロペラ20及びプロペラ200を構成する合成樹脂は上記例に限らない。合成樹脂としては、ナイロン、ABS、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)、PLA(ポリ乳酸)のうち少なくとも一つ成分としていればよい。
ここで、ナイロン、PP、PS、ABSで製造した回転送風部材は低価格とすることができる。ポリカーボネートや繊維強化プラスチックで製造した回転送風部材は高い強度を期待できる。
また、回転送風部材は全体が合成樹脂で構成される必要はなく、一部が合成樹脂で形成されているだけでもよい。また、ガラス繊維や炭素繊維を用いた繊維強化プラスチック(FRP)で形成することができる。合成樹脂の種類は特に限定されず、回転送風部材を形成できればどのようなものでもよい。
更に、機能材としてバラの香料である芳香族エステルの他、植物精油、他の芳香族エステル、パラベンのうち少なくとも一つを含むものを使用できる。そして、機能剤は、芳香性の他、防虫性、防かび性、抗菌性を備えるものを使用できる。これにより、ドローンを屋外の広場、集会場の上空を飛行させることにより、屋外においても広い範囲で領域への害虫の接近を防止したり、当該領域におけるかびの発生を防止したり、雑菌の繁殖を防止することができる。また、ホール等の、閉鎖空間内を飛翔させることにより、当該閉鎖空間内への害虫の接近を防止したり、当該閉鎖空間におけるかびの発生を防止したり、雑菌の繁殖を防止することができる。さらに、機能剤として数十ナノメーターから数百ナノメーターの厚さの界面膜を持つエマルジョン液滴を使用することができる。この機能剤は、エマルジョンの構造で存在する有効成分を有しているため、有効成分がエマルジョンの構造を持たない機能剤と比べて有効成分の放出が穏やかに進む。
<第2実施形態>
図4は本発明の第2実施形態に係る回転送風部材を使用する扇風機を示す正面図である。本実施形態に係る回転送風部材は扇風機40に使用するプロペラ50である。扇風機40は基台41、脚部42、モーター部43、ガード部44を備える。基台41には操作ボタン45が配置されている。脚部42は基台41上に立設され先端部にはモーター部43が配置される。プロペラ50はモーター部43の回転軸に配置され、回転駆動され、手前側に送風を行う。
プロペラ50は3枚の羽根部51,51,51と回転基部部52とを備える。羽根部51,51,51はプロペラ50が回転することより手前側に風が送出されるようにひねり角度をもって配置されている。
本実施形態に係るプロペラ50は合成樹脂であるポリカーボネートの型成形で形成されている。そして、ポリカーボネートには、芳香性を備える機能剤として、芳香族エステルであるバラの香料を重量2〜3%含有させた。また、機能剤として数十ナノメーターから数百ナノメーターの厚さの界面膜を持つエマルジョン液滴を使用することができる。この機能剤は、エマルジョンの構造で存在する有効成分を有しているため、有効成分がエマルジョンの構造を持たない機能剤と比べて有効成分の放出が穏やかに進む。
よって、本実施形態に係るプロペラ50を備えた扇風機40を運転すると、プロペラ50で発生した風に、芳香成分が発散され、よい香り、たとえばバラの香りが漂う。よって、機能成分を含んだ薬剤等を特別に準備したり使用したりすることなく、送り出す風に芳香成分を含ませ、周囲によい香りを発散することができる。
プロペラ50を構成する合成樹脂の種類はポリカーボネートに限らず、ナイロン、ABS、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)、PLA(ポリ乳酸)のうち少なくとも一つ成分としていればよい。
ここで、ナイロン、PP、PS、ABSで製造した回転送風部材は低価格とすることができる。ポリカーボネートや繊維強化プラスチックで製造した回転送風部材は高い強度を期待できる。
また、プロペラ50は全体が合成樹脂で構成される必要はなく、一部が合成樹脂で形成されているだけでもよい。また、ガラス繊維や炭素繊維を用いた繊維強化プラスチック(FRP)で形成することができる。合成樹脂の種類は特に限定されず、回転送風部材を形成できればどのようなものでもよい。
更に、機能材としてバラの香料である芳香族エステルの他、植物精油、他の芳香族エステル、パラベンのうち少なくとも一つを含むものを使用できる。そして、機能剤は、芳香性の他、防虫性、防かび性、抗菌性を備えるものを使用できる。これにより、扇風機40を使用する領域への害虫の接近を防止したり、当該領域におけるかびの発生を防止したり、雑菌の繁殖を防止することができる。
<第3実施形態>
図5は本発明の第3実施形態に係る回転送風部材を使用する手持ち扇風機を示す正面図である。本実施形態に係る回転送風部材は手持ち扇風機60に使用するプロペラ70である。手持ち扇風機60は持手部61、ガード部62を備える。持手部61には、スイッチが配置され、電源である乾電池とモーターとが内蔵されている。プロペラ70はモーター回転軸に配置され、回転駆動され、手前側に送風を行う。
プロペラ70は8枚の羽根部71,71,・・・と回転基部部72とを備える。羽根部71,71・・・は、板状でありプロペラ70が回転することより手前側に風が送出されるようにひねり角度をもって配置されている。
本実施形態に係るプロペラ70は合成樹脂としてポリ乳酸とスチレン系エラストマーの混合物から成るものであり、熱可塑性を有している。そして、本実施形態ではプロペラ70は、三次元印刷装置を用いて羽根部71と72とが一体となるように製造している。そして、合成樹脂には、芳香性を備える機能剤として、芳香族エステルであるバラの香料を重量2〜3%含有させた。また、機能剤として数十ナノメーターから数百ナノメーターの厚さの界面膜を持つエマルジョン液滴を使用することができる。この機能剤は、エマルジョンの構造で存在する有効成分を有しているため、有効成分がエマルジョンの構造を持たない機能剤と比べて有効成分の放出が穏やかに進む。
よって、本実施形態に係るプロペラ70を備えた手持ち扇風機60を駆動すると、プロペラ70で発生した風に、芳香成分が発散され、よい香り、たとえばバラの香りが漂う。よって、機能成分を含んだ薬剤等を特別に準備したり使用したりすることなく、送り出す風に芳香成分を含ませ、周囲によい香りを発散することができる。
プロペラ70を構成する合成樹脂の種類は、ポリ乳酸とスチレン系エラストマーの混合物に限らず、ナイロン、ABS、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレン、塩化ビニル、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)のうち少なくとも一つ成分としていればよい。
ここで、ナイロン、PP、PS、ABSで製造した回転送風部材は低価格とすることができる。ポリカーボネートや繊維強化プラスチックで製造した回転送風部材は高い強度を期待できる。
また、プロペラ70は全体が合成樹脂で構成される必要はなく、一部が合成樹脂で形成されているだけでもよい。また、ガラス繊維や炭素繊維を用いた繊維強化プラスチック(FRP)で形成することができる。合成樹脂の種類は特に限定されず、回転送風部材を形成できればどのようなものでもよい。
更に、機能材としてバラの香料である芳香族エステルの他、植物精油、他の芳香族エステル、パラベンのうち少なくとも一つを含むものを使用できる。そして、機能剤は、芳香性の他、防虫性、防かび性、抗菌性を備えるものを使用できる。これにより、手持ち扇風機60を使用する領域への害虫の接近を防止したり、当該領域におけるかびの発生を防止したり、雑菌の繁殖を防止することができる。
なお、上記各実施形態では、回転送風部材としてプロペラを例として説明したが、回転送風部材としてはローターやシロッコファン等の遠心送風機を採用できる。また、本発明に係る回転送風部材は、ドローン、扇風機、手持ち扇風機のプロペラの他、空調や換気に使用する送風機に使用可能である。
本発明に係る回転送風部材は、別に機能成分を含んだ薬剤等を準備したり使用したりすることなく、送り出す風に芳香成分、消臭成分、防臭成分等の機能成分を含ませ、周囲に発散することができるので、扇風機、送風機、航空機に関する産業において利用可能性がある。
10:ドローン(航空機)
11:機体本体部
12:スキッド
13:モーター
14:アーム
15:回転軸
20:プロペラ(回転送風部材)
21:込み孔
22:ハブ部
23:ブレード部
24:端部
30:基準軸
40:扇風機
41:基台
42:脚部
43:モーター部
44:ガード部
45:操作ボタン
50:プロペラ(回転送風部材)
51:羽根部
52:回転基部部
60:手持ち扇風機
61:持手部
62:ガード部
70:プロペラ
71:羽根部
72:回転基部部
200:プロペラ(回転送風部材)
220:ハブ部
230:ブレード部

Claims (5)

  1. 合成樹脂を含んで形成され、回転することで送風を行う回転送風部材であって、
    前記合成樹脂が、機能成分を発散する機能剤を含むことを特徴とする回転送風部材。
  2. 前記機能剤は、植物精油、芳香族エステル、又はパラベンのうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1に記載の回転送風部材。
  3. 前記機能成分は、芳香性、防虫性、防かび性、抗菌性のうち少なくとも一つの作用をなすことを特徴とする請求項1に記載の回転送風部材。
  4. 前記合成樹脂は、ナイロン、ABS、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチレン)、PLA(ポリ乳酸)のうち少なくとも一つを含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の回転送風部材。
  5. 前記回転送風部材は、扇風機、手持ち扇風機又は送風機に使用するプロペラ若しくはファン、航空機に使用するプロペラ又はローターのうちの一つであることを特徴とする請求項1に記載の回転送風部材。
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