JP2019163394A - コークス炉の築造方法及びコークス炉の煉瓦構造物用煉瓦ブロック - Google Patents

コークス炉の築造方法及びコークス炉の煉瓦構造物用煉瓦ブロック Download PDF

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Abstract

【課題】複数の煉瓦を組み合わせた煉瓦ブロック7を用いてコークス炉内の煉瓦構造物15を構築するに際し、煉瓦ブロック相互間の接合面の凹凸を嵌合して接合することなく、コークス炉内の煉瓦構造物を設置することを可能にする、コークス炉の築造方法及びコークス炉の煉瓦構造物用煉瓦ブロックを提供する。【解決手段】上下に接する煉瓦列8の積層端部10の相互の位置関係は、一部又は全部の積層端部10においては正段差付き積層端部11であり、残りの積層端部においては段差なし積層端部であり、煉瓦ブロック7をコークス炉内の煉瓦構造物設置位置において炉長方向31に複数配列し、炉長方向31に隣接する煉瓦ブロック7間の空間に手積み煉瓦20を配設して固定し、炉長方向に延びる煉瓦構造物15を形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、コークス炉の築造方法及びコークス炉の煉瓦構造物用煉瓦ブロックに関するものである。
室炉式コークス炉(コークス炉1)においては、図7に示すように、炭化室2と燃焼室3とが炉団長方向32に交互に配置されて炭化室・燃焼室部22を形成し、炭化室・燃焼室部22の上部には炉頂部21、下部には蓄熱室4が配列されている。炭化室・燃焼室部22と蓄熱室4との間の部分は蛇腹部23ともいわれる。蓄熱室4の下部にはソールフリュー5が配置されている。通常、炭化室2の寸法は、炉高4〜7.5m余、炉幅350〜550mm、炉長13〜17m程度である。燃焼室3は、燃焼室煉瓦構造物16を形成しており、炉長方向に配列された燃焼室フリュー列からなる。燃焼室煉瓦構造物16、炉頂部21、蛇腹部23、蓄熱室4、ソールフリュー5は、いずれも煉瓦積み構造で形成される。
室炉式コークス炉に用いられる耐火物としては、高温領域で機械的強度が大きく、かつ体積変化が少なく、熱伝導性が比較的良好であるとともに、材料が安価で大量に入手できる等の理由から、その多くが珪石煉瓦で構築されている。耐火物として用いる珪石煉瓦は、原料の珪石を焼成して製造する焼成煉瓦であり、高さは100〜150mm、長さと幅は例えば燃焼室であれば燃焼室フリューの形状から定まり、1個あたりの質量は20kg弱である。煉瓦と煉瓦の合わせ面を構成する目地にはモルタルを充填して耐火物構造が構築される。例えば、炭化室を50室有する室炉式コークス炉においては、上記硅石煉瓦を合計で130万個用いて、耐火物構造が構成されている。以下、硅石煉瓦を含め、総称して煉瓦6と呼ぶ。
室炉式コークス炉の新設時、あるいは室炉式コークス炉の老朽化に対応して耐火物構造全体を更新するに際しては、煉瓦6を、一つ一つ手積みで積み上げて構築する手積み工法が用いられる。手積み工法は、煉瓦積みの専門職である築炉工によって作業が行われる。
コークス炉は、製鉄所構内に設けられ、当該製鉄所の高炉で使用するコークスを製造している。従って、既設のコークス炉を老朽更新するに際しては、老朽更新のための休止中には別の手段でコークスを手配することが必要となるので、老朽更新のための休止期間をできるだけ短縮することが要請される。煉瓦6を手積み工法で積み上げる作業はすべて手作業であるため、築炉期間を短縮するためには、膨大な人数の熟練した築炉工によって作業を行う必要がある。しかし、熟練した築炉工の人数には限りがあるため、短期間で築炉を行うために十分な人数の築炉工を確保することが困難となる。
また、手積み工法による築炉作業は、労働集約型作業であることに加え、作業を行う築炉工は上述のように熟練した技能を要求されるため、将来はさらに築炉工の確保が困難となることが予想される。
特許文献1には、炉体構築現場から離れた別地において、平面方向に複数の煉瓦を並べ、さらに上下方向に複数段積層された複数の煉瓦壁モジュールを予め形成し、炉体築造現場において、当該複数の煉瓦壁モジュールを積層して煉瓦壁を形成する、コークス炉の炉体構築方法が開示されている。一つの煉瓦壁、例えば炉長方向1列の燃焼室を構成する煉瓦構築物に対して上下方向に5個の煉瓦壁モジュールを積層する場合、一つの煉瓦壁について最大で5個の煉瓦壁モジュールを別地で同時進行で形成することができる。以下、複数の煉瓦を別地で構築した煉瓦壁モジュールを、煉瓦ブロックとも呼ぶ。
特許文献1には、コークス炉の燃焼室を形成するための煉瓦ブロック(煉瓦壁モジュール)が記載されている。一つの煉瓦ブロックは、炉長方向が燃焼室の炉長方向全長であり、高さ方向に8段の煉瓦列で形成されている。上下方向の煉瓦積みは、炉長方向において縦目地が段毎に交互になった千鳥配列となっている。
特許文献2には、コークス炉の建設方法において、コークス炉基礎上に、蓄熱室内の仕切り壁とギッターれんがを除いて、少なくとも炉床、ソールフリュー部、蓄熱室及び蛇腹部を、耐火物ブロックを使用して施工した後、蓄熱室内の仕切り壁とギッターれんがの施工を行うことを特徴とするコークス炉の建設方法が開示されている。
特許文献2ではさらに、炭化室及び燃焼室、並びに炉頂部も、コークス炉を炉長方向及び/又は高さ方向に分割した形状を有する大型ブロックを使用して施工するとしている。ソールフリュー(同文献の図1)、蓄熱室(同図2)、蛇腹部(同図3)について、高さ方向の一部及び炉長方向の一部について、複数の煉瓦を別地で構築した煉瓦ブロックを用いた例が示されている。同文献の図1〜図3のいずれについても、上下方向の煉瓦積みは、炉長方向において縦目地が段毎に交互になった千鳥配列となっている。そのため、本明細書の図5に示すように、それぞれの煉瓦ブロック7の炉長方向端部9において、上下に接する煉瓦列8の炉長方向端部(以下「積層端部10」という。)の相互の位置関係は、図5(A)に示すように、約半数において下側の煉瓦列8Lの端部9Lが上側の煉瓦列8Uの端部9Uよりも炉長方向外側36まで延びており(以下「正段差付き積層端部11」という。)、図5(B)に示すように、残りの半数において上側の煉瓦列8Uの端部9Uが下側の煉瓦列8Lの端部9Lよりも炉長方向外側36まで延びている(以下「逆段差付き積層端部12」という。)。
特許文献2において燃焼室(同文献の図4)についても煉瓦ブロックを用いた例が示されており、当該煉瓦ブロックは、高さ方向の一部及び炉長方向の全長にわたる大きさを有している。煉瓦ブロックの炉長方向端部は炉端部であるから、すべての煉瓦列の炉長方向端部(積層端部)の相互の位置関係は、図5(C)に示すように、上下の煉瓦列(8U、8L)の端部(9U、9L)が炉長方向同一位置にある(以下「段差なし積層端部13」という。)。
特開2015−81300号公報 特開2016−222758号公報
コークス炉を構成する煉瓦構造物について、複数の煉瓦を別地で構築して煉瓦ブロックとした上でコークス炉内に配置する方法が、上述のように特許文献1、特許文献2に開示されている。
コークス炉のうち、ソールフリュー、蓄熱室、蛇腹部については、特許文献2に記載のように、炉長方向を分割して煉瓦ブロックを別地で構築し、煉瓦ブロックを炉長方向に連結することにより、それぞれの煉瓦構造物を完成している。煉瓦ブロック相互間は、煉瓦ブロック7の端部9同士が連結される。連結面については、特許文献2の図1(ソールフリュー)の図面から明らかなように、千鳥配置した煉瓦によって凹凸が形成されている(本明細書の図6(B)の端部9参照)。そのため、煉瓦ブロック7同士を炉長方向31に接続するに際しては、煉瓦ブロック7それぞれの端部9の凹凸を嵌合し、嵌合部にモルタルによる目地を形成して健全な接合部を完成する必要がある。凹部に煉瓦を差し込んで目地を形成する場合、モルタル廻りが不均一になり、目地内に空気だまりを形成するリスクがある。煉瓦ブロック7の端部9相互間の接合面は広い面積を有し、多数の凹凸が存在することから、相互に嵌合したすべての接合面について、健全な目地を形成することは困難である。
コークス炉のうち、燃焼室に関しては、特許文献1、特許文献2いずれも、炉長方向の全長(長さ約17m)を一つの煉瓦ブロックとして別地で構築し、17m長さの煉瓦ブロックをコークス炉内に搬入し、燃焼室毎に、高さ方向に煉瓦ブロックを積層することによって燃焼室煉瓦構造物を形成している。煉瓦ブロックの長さが17mと極めて長大であるため、搬入時及び据え付け時の取り扱いは困難であり、据え付け時の据え付け精度を全長にわたって確保しつつ、全長の目地を正確かつ健全に形成することも困難である。燃焼室の煉瓦ブロックを炉長方向に複数に分割しようとすると、上記ソールフリューの場合と同様、煉瓦ブロック7の端部9相互の接合面には凹凸が生じ、相互に嵌合したすべての接合面について、健全な目地を形成することは困難となる。
本発明は、複数の煉瓦を組み合わせた煉瓦ブロック7を用いてコークス炉内の煉瓦構造物15を構築するに際し、コークス炉の炉長方向全長にわたる煉瓦ブロックを用いることなく、また煉瓦ブロック相互間の接合面の凹凸を嵌合して接合することなく、コークス炉内の煉瓦構造物を設置することを可能にする、コークス炉の築造方法及びコークス炉の煉瓦構造物用煉瓦ブロックを提供することを目的とする。
即ち、本発明の要旨とするところは以下のとおりである。
(1)複数の煉瓦を組み合わせた煉瓦ブロックを構築し、前記煉瓦ブロックは、コークス炉の炉長方向となる方向に煉瓦を配列した煉瓦列を有し、コークス炉の高さ方向に複数の煉瓦列が積層され、上下に接する煉瓦列の炉長方向端部(以下「積層端部」という。)の相互の位置関係は、炉端部となる端部を除いて、一部又は全部の積層端部においては下側の煉瓦列の端部が上側の煉瓦列の端部よりも炉長方向外側まで延びており(以下「正段差付き積層端部」という。)、残りの積層端部においては上下の煉瓦列の端部が炉長方向同一位置にあり(以下「段差なし積層端部」という。)、前記煉瓦ブロックをコークス炉内の煉瓦構造物設置位置において炉長方向に複数配列し、炉長方向に隣接する前記煉瓦ブロックの同一高さ位置の煉瓦列が相互に連続するように煉瓦を配設して固定し、炉長方向に延びる煉瓦構造物を形成することを特徴とするコークス炉の築造方法。
(2)前記煉瓦ブロックにおいて、炉端部となる端部を除く前記積層端部のうち、前記正段差付き積層端部の比率が50%以上であることを特徴とする(1)に記載のコークス炉の築造方法。
(3)前記煉瓦構造物が、コークス炉の蓄熱室のピラーウォール又は燃焼室煉瓦構造物であることを特徴とする(1)又は(2)に記載のコークス炉の築造方法。
(4)複数の煉瓦を組み合わせた煉瓦ブロックであって、前記煉瓦ブロックは、コークス炉の炉長方向となる方向に煉瓦を配列した煉瓦列を有し、コークス炉の高さ方向に複数の煉瓦列が積層され、上下に接する煉瓦列の炉長方向端部(以下「積層端部」という。)の相互の位置関係は、一部又は全部の積層端部においては下側の煉瓦列の端部が上側の煉瓦列の端部よりも炉長方向外側まで延びており(以下「正段差付き積層端部」という。)、残りの積層端部においては上下の煉瓦列の端部が炉長方向同一位置にあり(以下「段差なし積層端部」という。)、前記煉瓦ブロックにおいて、前記積層端部のうち、前記正段差付き積層端部の比率が50%以上であることを特徴とするコークス炉の煉瓦構造物用煉瓦ブロック。
(5)煉瓦構造物が、コークス炉の燃焼室煉瓦構造物又は蓄熱室のピラーウォールであることを特徴とする(4)に記載のコークス炉の煉瓦構造物用煉瓦ブロック。
本発明により、複数の煉瓦を組み合わせた煉瓦ブロック7を用いてコークス炉内の煉瓦構造物15を構築するに際し、コークス炉の炉長方向全長にわたる煉瓦ブロックを用いることなく、また煉瓦ブロック相互間の接合面の凹凸を嵌合して接合することなく、コークス炉内の煉瓦構造物を設置することが可能となる。
本発明のコークス炉の築造方法を示す図であり、(A)は基礎煉瓦列に煉瓦ブロックを配置する前の状況、(B)は煉瓦ブロックを配置した状況、(C)は煉瓦ブロック相互間に手積み煉瓦を配置した状況を示す図である。 本発明のコークス炉の築造方法を示す図であり、(D)は図1(C)にさらに煉瓦ブロックを配置する前の状況、(E)は煉瓦ブロックを配置した状況を示す図である。 蓄熱室のピラーウォールを構築するための本発明の煉瓦ブロックの一例を示す斜視図である。 燃焼室煉瓦構造物を構築するための本発明の煉瓦ブロックの一例を示す斜視図である。 本発明で定義する積層端部について説明する図であり、(A)は正段差付き積層端部、(B)は逆段差付き積層端部、(C)は段差なし積層端部である。 煉瓦ブロックの炉長方向端部を示す図であり、(A)はすべての積層端部が正段差付き積層端部の場合、(B)は一部の積層端部が逆段差付き積層端部の場合を示す。 コークス炉の炉長方向に垂直な断面図である。
耐火物製の煉瓦6を積み上げて耐火物構造を構成するコークス炉1の煉瓦構造物15において、例えば燃焼室3を形成する燃焼室煉瓦構造物16、蓄熱室4のピラーウォール17、ソールフリュー5などについては、水平方向(炉長方向31、炉団長方向32)には隣接する煉瓦の間で上下の段差を設けずに煉瓦を並べる。炉長方向31についてみると、煉瓦が上下の段差を有さずに一列に並んでおり、これを以下「煉瓦列8」と呼ぶ(図5、図6参照)。
一方、上下方向(高さ方向33)には、隣接する煉瓦6をいわゆる千鳥配列にして、煉瓦間の縦目地35が連続目地とならないような配列を行っている。例えば図5(A)に示すように、上側の煉瓦列8Uの縦目地35Uと下側の煉瓦列8Lの縦目地35Lは、炉長方向31に異なった位置に配置されている。そのため、複数の煉瓦を別地で構築して煉瓦ブロック7とした上でコークス炉内に配置する方法を採用し、炉長方向31に煉瓦ブロック7を分割する場合には、煉瓦ブロック7の炉長方向分割面(端部9)には、図6(B)に示すように、上下方向に千鳥配列された煉瓦によって凹凸が形成されることになる。ここでは、前述のように、それぞれの煉瓦ブロック7の炉長方向の端部9において、上下に接する2つの煉瓦列(8U、8L)によって形成される炉長方向端部を、「積層端部10」という(図5)。そして、積層端部10における上下の煉瓦列(8U、8L)の端部(9U、9L)の相互の位置関係は、約半数において、図5(A)に示すように、下側の煉瓦列8Lの端部9Lが上側の煉瓦列8Uの端部9Uよりも炉長方向外側36まで延びており、このような端部を「正段差付き積層端部11」という。そして、残りの半数において、図5(B)に示すように、上側の煉瓦列8Uの端部9Uが下側の煉瓦列8Lの端部9Lよりも炉長方向外側36まで延びており、このような端部を「逆段差付き積層端部12」という。
なお、炉端部14においては、図5(C)に示すように、上下の煉瓦列(8U、8L)の端部(9U、9L)の相互の位置関係は炉長方向同一位置にあり、このような端部を以下「段差なし積層端部13」という。
前述のように、従来の煉瓦ブロック7においては、炉長方向分割面(端部9)に図6(B)に示すように、上下方向に正段差付き積層端部11と逆段差付き積層端部12が交互に配置されるため、端部9の形状が凹凸となり、炉長方向31に配列した煉瓦ブロック7相互に嵌合したすべての接合面について、健全な目地を形成することは困難であった。
これに対して本発明においては、複数の煉瓦を組み合わせた煉瓦ブロックを用いて炉長方向に延びる煉瓦構造物を形成するに際し、以下に示す煉瓦ブロックを用い、以下に示す築造方法を適用することにより、上記従来の問題を解決することができる。
まず、用いる煉瓦ブロック7は、図6(A)に示すように、コークス炉1の炉長方向31となる方向に煉瓦6を配列した煉瓦列8を有し、コークス炉1の高さ方向33に複数の煉瓦列8が積層され、上下に接する煉瓦列8の炉長方向端部(積層端部10)の相互の位置関係は、炉端部14となる端部を除いて、一部又は全部の積層端部においては、図5(A)に示すように、下側の煉瓦列8Lの端部9Lが上側の煉瓦列8Uの端部9Uよりも炉長方向外側36まで延びた正段差付き積層端部11を形成している。炉端部14以外の残りの積層端部においては上下の煉瓦列(8U、8L)の端部(9U、9L)が炉長方向同一位置にある段差なし積層端部13を形成している(図5(C))。従って、端部には逆段差付き積層端部12を有していない。煉瓦ブロック7の炉長方向端部であって炉端部14に該当する部分については、通常は段差なし積層端部13によって構成されている。
上記特長を有する煉瓦ブロック7を用いて煉瓦構造物15を構築するに際し、煉瓦ブロック7をコークス炉内の煉瓦構造物15設置位置において炉長方向31に複数配列する。隣接する煉瓦ブロック7はいずれも端部が正段差付き積層端部11を有しているので、両者は、最下端の煉瓦列を除いて相互に接することなく、空間を有している。最下段も好ましくは接触せずに空間を有している。本発明では、この空間に手積み煉瓦を手積みで積み上げることを特徴とする。即ち、炉長方向31に隣接する煉瓦ブロック7の同一高さ位置の煉瓦列8が相互に連続するように煉瓦6を配設して固定し、炉長方向31に延びる煉瓦構造物15を形成する。
図1、図2に基づいて具体的に説明する。図1、図2において、ドットハッチングしているのが煉瓦ブロック7であり、ドットハッチングしていないのはコークス炉内で手積み煉瓦20を用いて構築した部分である。
図1(A)においては、煉瓦構造物15のうち、最下段2列に該当する基礎煉瓦列19の配置が完了している。基礎煉瓦列19は煉瓦6を手積み煉瓦20として手積みで配列したものである。煉瓦ブロック7として、煉瓦ブロック7Aと煉瓦ブロック7Bを図示している。煉瓦ブロック7は、トングによってはさまれてクレーンで吊り上げ、炉外の保管場所からコークス炉内の所定の位置に運ばれる。煉瓦ブロック7Aは、その一端(図の左側)が炉端部14に対応するため、全段が段差なし積層端部13となっている。煉瓦ブロック7Aの反対側端部、及び煉瓦ブロック7Bの両側の端部は、いずれもすべてが正段差付き積層端部11となっている。
図1(B)では、図1(A)に示す煉瓦ブロック(7A、7B)と、図1(A)には図示していない煉瓦ブロック7Cとを、基礎煉瓦列19の上に配置した状況を示す。この状態で、隣接する煉瓦ブロック7はいずれも相対する端部が正段差付き積層端部11を有しているので、両者は相互に接することなく、両者の間に逆台形の空間を有している。次に、この空間部に、図1(C)に示すように、手積み煉瓦20を手積みで配列する。煉瓦ブロック7の端部に逆段差付き積層端部12が存在しないので、手積み煉瓦20を凹部の内部に差し込み、嵌合して配置する箇所が存在せず、健全な目地を形成することが可能である。図1(C)においては、最下段に位置する2段の基礎煉瓦列19の上に、4段の煉瓦列8が、炉長方向31に隙間なく配置されている。煉瓦列8に形成された縦目地は、いずれも上下方向で連続しておらず、煉瓦構造物15の強度を十分に確保することが可能となる。
隣接する煉瓦ブロックにおいて、同一高さの煉瓦列8については、高さ方向33には極力同じ高さとし、炉団長方向32には極力煉瓦面が同一の面を構成するように配置することが好ましい。隣接する煉瓦列間で高さに相違が生じた場合、又は炉団長方向の面の位置にずれが生じた場合には、手積み煉瓦20の施工において、隣接する手積み煉瓦20間の高さ差や面ずれを極力小さく(±1mm以内に抑えて)施工しつつ、煉瓦列を接続することができる。
なお、煉瓦ブロック7の積層端部10(炉端部14以外の箇所)については、そのすべてが正段差付き積層端部11であると好ましいが、一部が段差なし積層端部13であってもかまわない。
段差なし積層端部13の部分については、手積み煉瓦20を積層した後の煉瓦構造物において、縦目地が連続した目地構造となる。煉瓦ブロック7の積層端部10(炉端部14以外の箇所)について、そのすべてを段差なし積層端部13とした場合、隣接する煉瓦ブロック7の積層端部を同じくすべて段差なし積層端部13とすることにより、両者の間に手積み煉瓦を用いずに煉瓦構造物を形成することが可能となる。しかし、煉瓦ブロックの積層端部をすべて段差なし積層端部13としたのでは、煉瓦ブロックの端部において連続した縦目地が形成されることになる。このような連続した縦目地では、目地に被着させたモルタルが、固化する前に重力の作用で下方に流れてしまい、健全な目地を形成することが難しくなる。また、たとえ健全な目地を形成することができたとしても、連続目地では煉瓦構造物としての十分な強度を確保することが困難となる。
一方、端部9において、正段差付き積層端部11と段差なし積層端部13が混在し、段差なし積層端部13において連続目地が形成されるとしても、連続目地部分が全体のうちの一部であれば、煉瓦構造物15の強度低下はごく僅かとなり、モルタルの下方への流れも抑えることができ、適用可能である。煉瓦ブロックにおいて、積層端部10(炉端部14以外の箇所)のうち、正段差付き積層端部11の比率が、箇所数比率で50%以上であると好ましい。例えば煉瓦ブロック7が3段積みブロックである場合、端部9には積層端部10が上下に2箇所形成される。そのうちの1箇所を正段差付き積層端部11とし、もう1箇所を段差なし積層端部13とした場合、上述のように正段差付き積層端部11の比率が50%となる。
煉瓦ブロック7を構築するに際し、煉瓦ブロック7を構成する煉瓦6の大部分を別地で組み立てた上で、その煉瓦ブロックをコークス炉内に搬入し、搬入後に残りの煉瓦6を組み込んで煉瓦ブロック7を完成することとしてもよい。例えば、煉瓦ブロック7のうち、端部9に突出する最下部・最外部の煉瓦6(1個)について、搬送中での煉瓦ブロックの破損を防ぐため、別地では組み込まず、コークス炉内への搬送後であって、煉瓦構造物15として施工する前の段階で、煉瓦6(1個)を組み込むことにより、煉瓦ブロック7を完成することとしてもよい。
本発明を適用する煉瓦構造物15が、コークス炉1の蓄熱室4のピラーウォール17である場合について、図3に基づいて説明する。図3に例示するピラーウォール17は、炉長方向31には煉瓦列8を形成し、炉団長方向32には当該煉瓦列8が2列配置されている。図3は、ピラーウォール17を形成するための煉瓦ブロック7の斜視図である。煉瓦ブロック7の側面形状が台形であることから明らかなように、煉瓦ブロック7の炉長方向31の両側端部は、いずれも正段差付き積層端部11によって構成されている。また、煉瓦ブロック7の上面形状から、炉長方向31に延びる煉瓦列8が形成され、炉団長方向32には煉瓦列8が2列形成されていることがわかる。図3に示す煉瓦ブロック7を、図1(B)に示すように炉長方向31に配列し、隣接する煉瓦ブロック7の間の空間に手積み煉瓦20を配列することにより、ピラーウォール17としての煉瓦構造物15を形成することができる。煉瓦ブロック7の端部に逆段差付き積層端部12が存在しないので、手積み煉瓦20を凹部の内部に嵌合して配置する箇所が存在せず、健全な目地を形成することが可能である。
本発明を適用する煉瓦構造物15が、コークス炉1の燃焼室煉瓦構造物16である場合について、図4に基づいて説明する。燃焼室3は、フリュー18が炉長方向31に配列されたフリュー列を形成している。図4に例示する煉瓦ブロック7では、上下方向に4段の煉瓦列8が積層されている。煉瓦列8を構成する煉瓦6のうち、炉長方向31に延びる部分が燃焼室3のフリュー18と炭化室との隔壁を構成し、煉瓦6のうちで炉団長方向に延びる部分がフリュー18相互間の隔壁を構成している。図4に示す煉瓦ブロック7は、炉長方向31の中央部にフリュー18が形成され、その両側(炉長方向31)にもフリュー18が形成されている。図4に示す煉瓦ブロック7の側面形状が台形であることから明らかなように、煉瓦ブロック7の炉長方向31の両側端部は、いずれも正段差付き積層端部11によって構成されている。煉瓦ブロック7の端部に逆段差付き積層端部12が存在しないので、手積み煉瓦20を凹部の内部に嵌合して配置する箇所が存在せず、健全な目地を形成することが可能である。従って、煉瓦構造物15が燃焼室煉瓦構造物16である場合についても、図1、図2に示す築造方法によって、煉瓦構造物15を構築することができる。
以上説明したように、本発明のコークス炉の煉瓦構造物用煉瓦ブロック7は、複数の煉瓦6を組み合わせた煉瓦ブロック7であって、コークス炉1の炉長方向31となる方向に煉瓦を配列した煉瓦列8を有し、コークス炉の高さ方向33に複数の煉瓦列8が積層され、上下に接する煉瓦列8の炉長方向端部(積層端部10)の相互の位置関係は、一部又は全部の積層端部においては下側の煉瓦列8Lの端部9Lが上側の煉瓦列8Uの端部9Uよりも炉長方向外側36まで延びており(正段差付き積層端部11)、残りの積層端部においては上下の煉瓦列(8U、8L)の端部(9U、9L)が炉長方向同一位置にある(段差なし積層端部13)(図1、5、6参照)。このような煉瓦ブロック7を用いて、上記説明した本発明の築造方法を適用することにより、煉瓦ブロック相互間の接合面の凹部に煉瓦を差し込んで接合することなく、コークス炉内の煉瓦構造物を設置することが可能となる。
本発明の煉瓦ブロック7は、煉瓦列8の積層段数が3段又は4段であると好ましい。5段以上の積層段数とすると、据え付け時のハンドリング効率がかえって低下することがある。
前述のように、本発明のコークス炉の煉瓦構造物用煉瓦ブロック7を用いる煉瓦構造物15が、コークス炉の燃焼室煉瓦構造物16又は蓄熱室4のピラーウォール17であるであると好ましい。
炉団長方向に50窯の炭化室2を有する室炉式のコークス炉1において、コークス炉の老朽化に対応して耐火物構造全体を更新した。蓄熱室4のピラーウォール17を構築するに際して、本発明の煉瓦ブロック7を用いる築造方法を適用した。蓄熱室4は、高さ方向33に27段の煉瓦6が積層されている。煉瓦6としては、コークス炉煉瓦構造物構築に通常用いられる硅石煉瓦を用いた。個々の煉瓦6の質量は平均して9kg程度である。煉瓦ブロック7として、図3に示す煉瓦ブロックを用いた。
従来の、ピラーウォール17を構成するすべての煉瓦について手積み煉瓦20を用いる場合には、ピラーウォール17の部分で45日間の築造期間を要していた。これに対して、従来と同一の築炉工人数を配置して、本発明の煉瓦ブロック7を用いて築造を行ったところ、築造期間が35日間に短縮し、工期を22%短縮することができた。
1 コークス炉
2 炭化室
3 燃焼室
4 蓄熱室
5 ソールフリュー
6 煉瓦
7 煉瓦ブロック
8 煉瓦列
8U 上側の煉瓦列
8L 下側の煉瓦列
9 端部
10 積層端部
11 正段差付き積層端部
12 逆段差付き積層端部
13 段差なし積層端部
14 炉端部
15 煉瓦構造物
16 燃焼室煉瓦構造物
17 ピラーウォール
18 フリュー
19 基礎煉瓦列
20 手積み煉瓦
21 炉頂部
22 炭化室・燃焼室部
23 蛇腹部
31 炉長方向
32 炉団長方向
33 高さ方向
35 縦目地
36 外側

Claims (5)

  1. 複数の煉瓦を組み合わせた煉瓦ブロックを構築し、
    前記煉瓦ブロックは、コークス炉の炉長方向となる方向に煉瓦を配列した煉瓦列を有し、コークス炉の高さ方向に複数の煉瓦列が積層され、上下に接する煉瓦列の炉長方向端部(以下「積層端部」という。)の相互の位置関係は、炉端部となる端部を除いて、一部又は全部の積層端部においては下側の煉瓦列の端部が上側の煉瓦列の端部よりも炉長方向外側まで延びており(以下「正段差付き積層端部」という。)、残りの積層端部においては上下の煉瓦列の端部が炉長方向同一位置にあり(以下「段差なし積層端部」という。)、
    前記煉瓦ブロックをコークス炉内の煉瓦構造物設置位置において炉長方向に複数配列し、炉長方向に隣接する前記煉瓦ブロックの同一高さ位置の煉瓦列が相互に連続するように煉瓦を配設して固定し、炉長方向に延びる煉瓦構造物を形成することを特徴とするコークス炉の築造方法。
  2. 前記煉瓦ブロックにおいて、炉端部となる端部を除く前記積層端部のうち、前記正段差付き積層端部の比率が50%以上であることを特徴とする請求項1に記載のコークス炉の築造方法。
  3. 前記煉瓦構造物が、コークス炉の蓄熱室のピラーウォール又は燃焼室煉瓦構造物であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコークス炉の築造方法。
  4. 複数の煉瓦を組み合わせた煉瓦ブロックであって、
    前記煉瓦ブロックは、コークス炉の炉長方向となる方向に煉瓦を配列した煉瓦列を有し、コークス炉の高さ方向に複数の煉瓦列が積層され、上下に接する煉瓦列の炉長方向端部(以下「積層端部」という。)の相互の位置関係は、一部又は全部の積層端部においては下側の煉瓦列の端部が上側の煉瓦列の端部よりも炉長方向外側まで延びており(以下「正段差付き積層端部」という。)、残りの積層端部においては上下の煉瓦列の端部が炉長方向同一位置にあり(以下「段差なし積層端部」という。)、
    前記煉瓦ブロックにおいて、前記積層端部のうち、前記正段差付き積層端部の比率が50%以上であることを特徴とするコークス炉の煉瓦構造物用煉瓦ブロック。
  5. 煉瓦構造物が、コークス炉の燃焼室煉瓦構造物又は蓄熱室のピラーウォールであることを特徴とする請求項4に記載のコークス炉の煉瓦構造物用煉瓦ブロック。
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