JP2019162399A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸れを低減して装着感を向上しつつ、身体に対して適切な位置に装着し続けることによって体液の漏れを抑制できる吸収性物品を提供する。【解決手段】吸収性物品(1)は、互いに直交する長手方向(L)及び幅方向(W)と、液透過性の表面シート(10)と、通気性かつ液不透過性の裏面シート(20)と、少なくともパルプ(31)と高吸収性ポリマー(32)を有する吸収体(30)と、裏面シートの非肌対向面に配置された粘着部(50)と、を有する。吸収体の外縁は、吸収性物品の外縁よりも内側に位置している。吸収体の外縁と吸収性物品の外縁との間の外側領域(RO)には、高吸収性ポリマーと粘着部が厚み方向に重なって配置された重畳部(P1)が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、パンティライナー、軽失禁パッド等、下着に装着して使用する吸収性物品に
関する。
従来から、下着に装着し、おりもの、汗、尿などの体液を吸収する吸収性物品が用いられている。特許文献1の吸収性物品は、表面シートと、裏面シートと、表面シートと裏面シートの間に配置され、少なくともパルプと高吸収性ポリマーを有する吸収体と、裏面シートの非肌対向面に配置された粘着部と、を有する。特許文献1の裏面シートは、非通気性又は通気性のフィルムによって構成されている(特許文献1の段落0019)。
特開2015−154881号
特許文献1には、通気性のフィルムによって裏面シートを構成することにより、蒸れを低減できることが記載されている。しかし、裏面シートの非肌対向面には、粘着部が設けられており、通気性の裏面シートを介して湿気が粘着部に到達することがある。粘着部に湿気が到達すると、粘着部の粘着力が弱くなるおそれがある。そのため、意図せずに吸収性物品が下着に対してずれ、身体に対して適切な位置に装着し続けることができず、体液の漏れが発生することがあった。
よって、蒸れを低減して装着感を向上しつつ、身体に対して適切な位置に装着し続けることによって体液の漏れを抑制できる吸収性物品が望まれる。
一態様に係る吸収性物品は、互いに直交する長手方向及び幅方向と、液透過性の表面シートと、通気性かつ液不透過性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートの間に配置され、少なくともパルプと高吸収性ポリマーを有する吸収体と、前記裏面シートの非肌対向面に配置された粘着部と、を有する吸収性物品であって、前記吸収体の外縁は、前記吸収性物品の外縁よりも内側に位置しており、前記吸収体の外縁と前記吸収性物品の外縁との間の外側領域には、前記高吸収性ポリマーと前記粘着部が厚み方向に重なって配置された重畳部が設けられている。
実施形態に係る吸収性物品の肌対向面側から見た平面図である。 図1に示す吸収性物品の非肌対向面側から見た平面図である。 図1に示す吸収性物品のA−A断面に沿った模式断面図である。 図1に示す吸収性物品のB−B断面に沿った模式断面図である。
(1)実施形態の概要
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
一態様に係る吸収性物品は、互いに直交する長手方向及び幅方向と、液透過性の表面シートと、通気性かつ液不透過性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートの間に配置され、少なくともパルプと高吸収性ポリマーを有する吸収体と、前記裏面シートの非肌対向面に配置された粘着部と、を有する吸収性物品であって、前記吸収体の外縁は、前記吸収性物品の外縁よりも内側に位置しており、前記吸収体の外縁と前記吸収性物品の外縁との間の外側領域には、前記高吸収性ポリマーと前記粘着部が厚み方向に重なって配置された重畳部が設けられている。
本態様によれば、高吸収性ポリマーは、吸収体が配置された領域と、外側領域と、に配置されている。よって、吸収体を超えて尿が排出された場合であっても、外側領域の高吸収性ポリマーによって尿等を保持できる。また、裏面シートが通気性を有するため、尿や汗の吸収時に裏面シートを介して湿気を吸収性物品外に排出し易い。よって、蒸れを低減して装着感を向上できる。外側領域には、高吸収性ポリマーと粘着部が厚み方向に重なった重畳部が設けられている。重畳部に体液が到達すると、高吸収性ポリマーによって体液を保持し、当該体液が裏面シートに到達し難い。そのため、重畳部における粘着部は、裏面シート側からの湿気が到達し難く、粘着力を保持できる。身体に対して適切な位置に装着し続けることができ、体液の漏れを抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記外側領域には、前記高吸収性ポリマー及び前記粘着部が配置されていない非配置部が設けられてよい。
本態様によれば、非配置部は、高吸収性ポリマー及び粘着部が配置されていないため、高吸収性ポリマーが配置された部分及び粘着部が配置された部分と比較して高い通気性を有する。当該非配置部によって通気性を確保できる。蒸れをより低減し、装着感を向上できる。
他の態様に係る吸収性物品は、前記外側領域には、前記高吸収性ポリマーが配置され、かつ前記粘着部が配置されていないポリマー配置部が設けられてよい。
本態様によれば、ポリマー配置部は、粘着部を有してなく、下着に対して移動し易い部分であるため、高吸収性ポリマーが変形(膨潤)し易い。当該ポリマー配置部に配置された高吸収性ポリマーは、重畳部に配置された高吸収性ポリマーと比較して、膨潤し易く、体液の吸収性能を確保できる。
好ましい一態様によれば、前記外側領域には、前記粘着部が配置され、かつ前記高吸収性ポリマーが配置されていない粘着配置部が設けられ、前記粘着配置部と前記ポリマー配置部は、平面視にて隣接してよい。
本態様によれば、ポリマー配置部の高吸収性ポリマーによって当該ポリマー配置部に到達した体液のみならず、周辺の湿気も吸収できる。よって、ポリマー配置部に隣接した粘着配置部の湿気を低減できる。粘着配置部では、湿気を通さずに空気を透過させることができ、粘着部の粘着力を保持できる。
好ましい一態様によれば、前記外側領域は、前記吸収体側の第1領域と、前記吸収性物品の外縁側の第2領域と、を有し、前記第1領域における前記高吸収性ポリマーの密度は、前記第2領域の高吸収性ポリマーの密度よりも高くてよい。
本態様によれば、第1領域は、高吸収性ポリマーの密度が高く、吸収体が保持しきれなかった体液を保持できる。第2領域は、排泄部から離れた汗をかきやすい領域に当接する。第2領域によって排泄物よりも水分排出量の少ない汗を確実に吸収できる。また、第2領域の高吸収性ポリマーの密度が低いため、高吸収性ポリマーが膨張したときの凹凸による肌への違和感を低減できる。
好ましい一態様によれば、前記吸収体は、前記吸収体の厚み方向の中心を含む中央領域と、前記中央領域よりも前記厚み方向の外側に位置する表面側領域と、を有し、前記中央領域における前記高吸収性ポリマーの密度は、前記表面側領域の高吸収性ポリマーの密度よりも高くてよい。
好ましい一態様によれば、前記吸収体の肌対向面側の親水度は、前記吸収体の非肌対向面側の親水度よりも高くてよい。
本態様によれば、吸収体の肌対向面側の親水度が高いため、表面シートに排泄された体液を素早く引き込み、吸収体内の高吸収性ポリマーによって体液を保持できる。また、吸収体の非肌対向面側の親水度が低いため、吸収体内の体液が裏面シートまで到達し難くなる。よって、粘着部に体液の水分が到達し難くなり、水分の到達による粘着力の低下を抑制し、吸収性物品のよれを抑制することができる。
本態様によれば、中央領域における高吸収性ポリマーの密度が高く、体液の吸収時に中央領域が膨張し易い。よって、体液の吸収容量を確保できる。また、表面側領域における高吸収性ポリマーの密度が低く、体液の吸収時に表面側領域が膨潤し難い。表面側領域には、高吸収性ポリマーの膨潤による凹凸が形成され難いため、吸収体の厚み方向の外側に位置する表面シートや裏面シートに吸収体の凹凸が伝わり難くなる。表面シートや裏面シートへ凹凸が伝わることによる装着時の違和感を低減できる。
好ましい一態様によれば、前記外側領域には、少なくとも前記表面シート及び前記裏面シートを厚み方向に圧縮した圧搾部が設けられており、前記圧搾部は、前記吸収性物品の外縁に沿って配置されてよい。
本態様によれば、圧搾部に体液が到達しても、密度が高い圧搾部内を体液が拡散し、圧搾部よりも外側に体液が到達し難くなる。
好ましい一態様によれば、前記圧搾部では、前記表面シート、前記裏面シート及び前記粘着部が厚み方向に圧縮されてよい。
本態様によれば、裏面シート、表面シート及び粘着部が一緒に圧縮されることで、裏面シートと粘着部が共に圧搾部による凹部に入りこむので、仮に湿気が粘着部に到達し、粘着性が低下しても粘着部と裏面シートが剥離し難い。
好ましい一態様によれば、前記裏面シートの伸長強度は、前記表面シートの伸長強度よりも低くてよい。
本態様によれば、圧搾部の形成時に裏面シートが伸長し難く、裏面シートが薄くなり難い。よって、圧搾部を介して湿気が透過し難く、湿気の到達による粘着部の強度低下を抑制できる。また、裏面シートの伸長強度が低いため、裏面シート側における圧搾部による凹凸の高さが表面シート側における圧搾部による凹凸の高さよりも低くなる。よって、下着と裏面シートの隙間を小さくでき、吸収性物品を下着に安定して固定できる。
好ましい一態様によれば、前記裏面シートの前記長手方向の伸長強度に対する前記裏面シートの前記幅方向の伸長強度の比率は、0.7以上1.3以下であってよい。
本態様によれば、裏面シートの長手方向の伸長強度と幅方向の伸長強度のバラツキが少なく、圧搾部の形成時に裏面シートが厚み方向に凹みにくくなる。よって、下着と裏面シートの隙間を小さくでき、吸収性物品を下着に安定して固定できる。
好ましい一態様によれば、前記裏面シートの前記長手方向の伸長強度及び前記裏面シートの前記幅方向の伸長強度は、いずれも2.0N/25mm以上であってよい。
本態様によれば、裏面シートの長手方向の伸長強度及び裏面シートの幅方向の伸長強度が下着から吸収性物品を剥がす際に裏面シートにかかる力よりも強く、裏面シートが意図せずに破れることを抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記吸収性物品は、前記長手方向の中心に位置する第3領域と、前記第3領域よりも長手方向の外側に位置する第4領域と、を有し、前記第4領域の前記幅方向の最大幅は、前記第3領域の前記幅方向の最大幅よりも長く、前記第4領域の前記圧搾部は、前記第3領域における前記圧搾部よりも前記幅方向の長さが長い幅広部を有しており、前記幅広部は、前記第4領域の前記最大幅の位置に設けられてよい。
第4領域の最大幅における吸収性物品の外縁は、脚の力等の外力がかかり易い。当該最大幅の位置に幅広部が設けられているため、圧搾部の幅広部によって最大幅の位置の剛性を高めることができ、外力によって吸収性物品がよれたり、下着からずれたりする不具合を抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記粘着部は、前記幅方向に沿って延び、かつ前記長手方向に間隔を空けて複数設けられており、前記長手方向において最も外側に位置する前記粘着部は、前記幅方向において前記幅広部と重なってよい。
長手方向において最も外側に位置する粘着部は、身体や下着から長手方向に沿った力を受けやすい。当該粘着部が幅方向において幅広部に重なっているため、圧搾部の幅広部によって最も外側に位置する粘着部の剛性を高めることができ、外力によって吸収性物品がよれたり、下着からずれたりする不具合を抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記長手方向において最も外側に位置する前記粘着部は、前記吸収性物品の外縁に到達し、かつ前記厚み方向において前記幅広部と重なってよい。
本態様によれば、圧搾部の幅広部によって最も外側に位置する粘着部の剛性をより高めることができ、外力によって吸収性物品がよれたり、下着からずれたりする不具合を抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記外側領域において、前記裏面シートの肌対向面には、前記表面シートと裏面シートとを接着するための接着剤が塗布された接着部が設けられてよい。
本態様によれば、裏面シート側の接着部によって高吸収性ポリマーが裏面シートに接着する。裏面シートに設けられた粘着部に体液が到達する直前に体液を保持することでき、粘着部の粘着力をより維持し易い。加えて、高吸収性ポリマーと表面シートが接着されていないため、高吸収性ポリマーが膨潤する空間が表面シート側に形成され易く、高吸収性ポリマーが膨潤し易くなる。
他の態様によれば、前記外側領域において、前記表面シートの非肌対向面には、前記表面シートと前記裏面シートとを接着するための接着剤が塗布された接着部が設けられてよい。
本態様によれば、表面シート側の接着部によって高吸収性ポリマーが表面シートに接着する。よって、表面シートから透過した体液を表面シート側で直ぐに吸収することができる。加えて、高吸収性ポリマーと裏面シートが接着されていないため、高吸収性ポリマーが膨潤する空間が裏面シート側に形成され易く、高吸収性ポリマーが膨潤し易くなる。
(2)吸収性物品の全体概略構成
以下、図面を参照して、実施形態に係る吸収性物品について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
吸収性物品は、パンティライナーである。なお、本発明に係る吸収性物品は、下着に装着して使用する吸収性物品であればよく、例えば、軽失禁パッドであってもよい。図1は、本実施形態に係る吸収性物品1の肌対向面側から見た平面図である。図2は、図1に示す吸収性物品の非肌対向面側から見た平面図である。図3は、図1に示す吸収性物品のA−A断面に沿った模式断面図である。図4は、図1に示す吸収性物品のB−B断面に沿った模式断面図である。
吸収性物品1は、互いに直交する長手方向L及び幅方向Wを有する。長手方向Lは、身体前側と身体後側とに延びる方向によって規定される。言い換えると、長手方向Lは、展開された吸収性物品1において前後に延びる方向である。また、吸収性物品1は、長手方向Lと幅方向Wの両方の直交する厚み方向Tを有する。厚み方向Tは、着用者側に向かう肌対向面側T1と、肌対向面側と反対側の非肌対向面側T2と、に延びる。
吸収性物品1は、表面シート10と、裏面シート20と、吸収体30と、を少なくとも有する。表面シート10は、例えば不織布や開孔プラスチックフィルムのような液透過性のシートによって構成されていてよい。表面シート10は、複数のシートが積層されて構成されてもよいし、セカンドシートを有してもよい。例えば、コットン繊維を含むコットンシートと、レーヨンとポリエチレンからなるシートと、の積層による肌面側シートによって表面シート10を構成してもよいし、当該肌面側シートと、エアスルー不織布によるセカンドシートと、によって表面シート10を構成してもよい。本実施の形態の表面シート10は、エアスルー不織布によって構成されている。より好ましくは、表面シート10の吸収体側の面は、エアスルー不織布によって構成されてよい。エアスルー不織布は、繊維間の空隙が比較的大きく、後述する吸収体の高吸収性ポリマーを均一に配置し易くなる。よって、吸収性物品全体に亘って高吸収性ポリマーが膨潤し易くなり、吸収性能を向上できる。
裏面シート20は、例えば、プラスチックフィルムのような通気性かつ液不透過性のシートによって構成されてよい。裏面シート20が通気性を有するため、尿や汗の吸収時に裏面シート20を介して湿気を吸収性物品外に排出し易い。よって、蒸れを低減して装着感を向上できる。表面シート10及び裏面シート20は、吸収性物品の外側縁まで到達している。本実施の形態において、外側縁は、幅方向Wの外側端であり、前端縁は、前側の縁であり、後端縁は、後側の縁である。また、外縁は、外側縁、前端縁及び後端縁を含む外周全体の縁である。
裏面シート20の非肌対向面には、吸収性物品1を下着に装着するための粘着部50が配置されている。粘着部50は、幅方向Wに延び、長手方向Lに間隔を空けて複数設けられている。粘着部50は、吸収性物品1の外縁1Eに到達してよい。粘着部50は、長手方向Lにおいて最も外側に位置する粘着部51を有する。長手方向Lにおいて最も外側に位置する粘着部51は、吸収性物品1の最大幅PMよりも長手方向Lの外側に位置してよい。この吸収性物品の最大幅PMは、後述する第4領域の最大幅である。なお、変形例において、粘着部50は、長手方向Lに延び、幅方向Wに間隔を空けて配置されてもよい。
吸収体30は、表面シート10と裏面シート20の間に配置されている。吸収体30は、少なくともパルプ31と高吸収性ポリマー(SAP)32等の吸収材料を有する。吸収体がパルプを有しており、当該パルプによっておりものを吸収できる。また、吸収体が高吸収性ポリマー32を有しており、当該高吸収性ポリマー32によって尿や汗を吸収できる。吸収体30は、シート状の吸収体であってよい。吸収体30は、吸収材料を包むコアラップを有してもよい。吸収体30は、図3に示すように、吸収体の厚み方向の中心を含む中央領域RCと、中央領域RCよりも厚み方向Tの外側に位置する表面側領域RSと、を有する。表面側領域RSは、中央領域RCの肌対向面側T1と非肌対向面側T2にそれぞれ設けられている。表面側領域RSと中央領域RCの境界は、吸収体30を厚み方向に三等分する境界である。
吸収体30の外縁30Eは、吸収性物品1の外縁1Eよりも内側に位置する。すなわち、吸収体30の前端縁30Fは、吸収性物品1の前端縁1Fよりも後側に位置し、吸収体30の後端縁30Rは、吸収性物品1の後端縁1Rよりも前側に位置し、吸収体30の外側縁30Sは、吸収性物品1の外側縁1Sよりも幅方向Wの内側に位置する。吸収体30の外縁30Eと吸収性物品1の外縁1Eの間には、外側領域ROが設けられている。外側領域ROは、図1において斜線を付した領域である。外側領域ROには、表面シート10と裏面シート20が配置されている。外側領域ROには、パルプ31が配置されてなく、高吸収性ポリマー32が配置されている。高吸収性ポリマー32は、吸収体が配置された領域と、外側領域と、に配置されている。よって、吸収体を超えて尿が排出された場合であっても、当該高吸収性ポリマー32によって尿等を保持できる。加えて、高吸収性ポリマー32によって、水分に溶け込んだアンモニア成分や気体アンモニアを吸着でき、臭いも低減できる。
本実施の形態の吸収性物品は、パンティライナーとして長期間に亘って使用されるものである。パルプによっておりものや汗などの体液を吸収するとともに、高吸収性ポリマー32によって軽失禁による体液をも吸収できる。本実施の形態の吸収性物品は、おりもののみならず尿を吸収しても、通気性の裏面シート20によって湿気を外に逃がし、さらさらの装着感を維持することが可能である。
図4は、外側領域ROにおける吸収性物品の断面を模式的に示した図である。外側領域ROには、高吸収性ポリマー32と粘着部50が厚み方向Tに重なって配置された重畳部P1が設けられている。重畳部P1には、肌対向面側T1から非肌対向面側T2に向かって、表面シート10、高吸収性ポリマー32、裏面シート20及び粘着部50が配置されている。重畳部P1に体液が到達すると、高吸収性ポリマー32によって体液を保持し、当該体液が裏面シート20に到達し難い。そのため、重畳部P1における粘着部50は、裏面シート20側からの湿気が到達し難く、粘着力を保持できる。重畳部P1において粘着部50の粘着力を保持でき、意図せずに吸収性物品1が下着に対してずれることを抑制できる。身体に対して適切な位置に装着し続けることができ、体液の漏れを抑制できる。よって、蒸れを低減して装着感を向上しつつ、身体に対して適切な位置に装着し続けることによって体液の漏れを抑制できる。
外側領域ROには、高吸収性ポリマー32及び粘着部50が配置されていない非配置部P2が設けられてよい。非配置部P2には、肌対向面側T1から非肌対向面側T2に向かって、表面シート10及び裏面シート20が配置されている。非配置部P2は、高吸収性ポリマー32及び粘着部50が配置されていないため、高吸収性ポリマー32が配置された部分及び粘着部50が配置された部分と比較して高い通気性を有する。当該非配置部P2によって通気性を確保できる。蒸れをより低減し、装着感を向上できる。
外側領域ROには、高吸収性ポリマー32が配置され、かつ粘着部50が配置されていないポリマー配置部P3が設けられてよい。ポリマー配置部P3には、肌対向面側T1から非肌対向面側T2に向かって、表面シート10及び裏面シート20が配置されている。ポリマー配置部P3は、粘着部50が配置されていないため、下着に対して接合されずに比較的移動し易い部分であり、高吸収性ポリマー32が変形(膨潤)し易い。当該ポリマー配置部に配置された高吸収性ポリマー32は、重畳部に配置された高吸収性ポリマー32と比較して、膨潤し易く、体液の吸収性能をより確保できる。
外側領域ROには、粘着部50が配置され、かつ高吸収性ポリマー32が配置されていない粘着配置部P4が設けられよい。粘着配置部P4には、肌対向面側T1から非肌対向面側T2に向かって、表面シート10、裏面シート20及び粘着部50が配置されている。ポリマー配置部P3は、粘着配置部P4と非配置部P2のうち少なくとも一方と平面視にて隣接してよい。ポリマー配置部P3の高吸収性ポリマーに32よって当該ポリマー配置部P3に到達した体液のみならず、周辺の湿気も吸収できる。よって、ポリマー配置部P3に隣接した粘着配置部P4や非配置部P2の湿気を低減できる。このような構成によれば、粘着配置部P4では、湿気を通さずに空気を透過させることができ、粘着部50の粘着力を保持できる。
外側領域ROには、表面シート10及び裏面シート20を厚み方向Tに圧縮した圧搾部60が設けられてよい。圧搾部60は、吸収性物品1の外縁1Eに沿って設けられよい。圧搾部60は、吸収性物品1の外縁1Eよりも内側において複数設けられ、間隔を空けて外縁1Eに沿って配置されていてもよい。圧搾部60が設けられていることにより、外側領域ROの圧搾部60に体液が到達しても、密度が高い圧搾部60内を体液が拡散するので、圧搾部60よりも外側に体液が到達し難くなる。また、外側領域ROの非配置部及び粘着配置部は、高吸収性ポリマー32が配置されてなく、圧搾部60の形成時に裏面シート等が破れ難い。よって、下着への粘着性を確保したり、シートの破れによる体液の漏れを抑制したりできる。
圧搾部60では、表面シート10、裏面シート20及び粘着部50が厚み方向に圧縮されてよい。裏面シート20、表面シート10及び粘着部50が一緒に圧縮されることで、裏面シート20と一緒に粘着部50が形成された凹部に入りこむので、仮に湿気が粘着部50に到達し、粘着性が低下しても粘着部50と裏面シート20が剥離し難い。
裏面シート20の伸長強度は、表面シート10の伸長強度よりも高くてよい。より好ましくは、裏面シート20の伸長強度は、吸収性物品を構成する他の資材(表面シート、吸収体等)の伸長強度よりも高くてよい。ここで、伸長強度は、平面方向のシートの伸び難さを指標する値であり、具体的には、次の測定方法によって測定できる。 (1)引張試験機及び(2)打ち抜き型(長方形型 長さ44mm×幅25mm)を用いて行う。手順としては、まず、試験片を準備する。試験片は、吸収性物品をトルエンに浸し、表面シートと裏面シートに分け、測定対象のシートを45mm×25mmの寸法で打ち抜き型で打ち抜いて作成する。試験片の中央にチャック間隔30mmがとれるように、試験片の長手方向(45mm)の両端から7mmまでの長さの部分にそれぞれつかみ部を設ける。つかみ部は、長さ50mm、幅30mmのアルミテープで試験片を両面から挟んで作成する。次いで、チャック間隔:30mm、引張速度:500mm/minで測定する。長手方向及び幅方向のそれぞれの5%伸度時の強度(N/25mm)と最大伸長強度(N/25mm)を計測する。
本発明における表面シートと裏面シートの伸長強度の関係は、次のように規定する。表面シートの長手方向の5%の伸度強度が裏面シートの長手方向の5%の伸度強度よりも高く、かつ、表面シートの幅方向の5%の伸度強度が裏面シートの幅方向の5%の伸度強度よりも高い場合には、表面シート10の伸長強度が裏面シートの伸長強度よりも高いこととする。一方、表面シートの長手方向の5%の伸度強度が裏面シートの長手方向の5%の伸度強度よりも高く、かつ、表面シートの幅方向の5%の伸度強度が裏面シートの幅方向の5%の伸度強度よりも低い場合、表面シートの長手方向の5%の伸度強度が裏面シートの長手方向の5%の伸度強度よりも低く、かつ、表面シートの幅方向の5%の伸度強度が裏面シートの幅方向の5%の伸度強度よりも低い場合、及び表面シートの長手方向の5%の伸度強度が裏面シートの長手方向の5%の伸度強度よりも低く、かつ、表面シートの幅方向の5%の伸度強度が裏面シートの幅方向の5%の伸度強度よりも高い場合は、いずれも、裏面シート20の伸長強度が表面シート10の伸長強度よりも高いこととする。
裏面シート20の伸長強度は、表面シート10の伸長強度よりも高いため、圧搾部60の形成時に裏面シート20が伸長し難く、裏面シート20が薄くなり難い。よって、圧搾部60を介して湿気が透過し難く、湿気の到達による粘着部50の強度低下を抑制できる。また、裏面シート20の伸長強度が高く、裏面シートが伸び難いため、裏面シート20側における圧搾部による凹凸の高さが表面シート10側における圧搾部による凹凸の高さよりも低くなる。よって、下着と裏面シートの隙間を小さくでき、吸収性物品を下着に安定して固定できる。なお、本実施の形態の表面シートは、長手方向又は幅方向の一方のみに延伸するように構成されており、裏面シートは、長手方向及び幅方向の両方向に延伸するように構成されている。両方向に伸長可能であることにより、伸長強度が低くなり易い。
裏面シートの長手方向の伸長強度に対する裏面シートの幅方向の伸長強度の比率は、0.7以上1.3以下であってよい。より好適には、当該比率は、0.9以上1.1以下であってよい。裏面シートの長手方向の伸長強度に対する裏面シートの幅方向の伸長強度の比率は、0.7以上1.3以下であることにより、裏面シートの長手方向の伸長強度と幅方向の伸長強度のバラツキが少なく、圧搾部の形成時に裏面シートが厚み方向に凹みにくくなる。よって、下着と裏面シートの隙間を小さくでき、吸収性物品を下着に安定して固定できる。
裏面シートの長手方向の伸長強度及び裏面シートの幅方向の伸長強度は、いずれも2.0N/25mm以上であってよく、より好適には、5.0N/25mm以上であってよい。裏面シートの伸長強度が2.0N/25mm以上であることにより、下着から吸収性物品を剥がす際に裏面シートにかかる力よりも強く、裏面シートが意図せずに破れることを抑制できる。
外側領域ROは、図3に示すように、吸収体30側の第1領域R1と、吸収性物品1の外縁1E側の第2領域R2と、を有する。第1領域R1と第2領域R2の境界は、吸収性物品1の外縁1Eと吸収体30の外縁30Eの中心である。第1領域R1における高吸収性ポリマー32の密度は、第2領域R2の高吸収性ポリマー32の密度よりも高くてよい。第1領域R1は、高吸収性ポリマー32の密度が高く、吸収体30が保持しきれなかった体液を保持できる。第2領域R2は、排泄部から離れた汗をかきやすい領域に当接する。第2領域R2によって排泄物よりも水分排出量の少ない汗を確実に吸収できる。また、第2領域R2の高吸収性ポリマーの密度が低いため、高吸収性ポリマー32が膨張したときの凹凸による肌への違和感を低減できる。なお、当該密度の測定方法としては、第1領域と第2領域のそれぞれにおいて同面積の試験片を切り取り、その試験片に含まれる高吸収性ポリマーを取り出し、重量を測定することによって、密度を測定することができる。
吸収体30よりも幅方向Wの外側に位置する外側領域ROにおける高吸収性ポリマー32の密度は、吸収体30よりも長手方向Lの外側に位置する外側領域RO第2領域の高吸収性ポリマー32の密度よりも高くてよい。吸収体30よりも幅方向Wの外側に位置する外側領域ROは、着用者の脚の根元が当たり易い。比較的汗をかきやすい脚の根元に当たる領域で、汗等による湿気を吸収することができる。なお、当該密度の測定方法としては、第1領域と第2領域の測定方法と同様に、それぞれの領域において同面積の試験片を切り取り、その試験片に含まれる高吸収性ポリマーを取り出し、重量を測定することによって、密度を測定することができる。
吸収体内において高吸収性ポリマー32の密度は、一定であってもよいし、異なっていてもよい。図3に示すように、吸収体30の中央領域RCにおける高吸収性ポリマー32の密度は、吸収体30の表面側領域RSの高吸収性ポリマー32の密度よりも高くてよい。中央領域における高吸収性ポリマー32の密度が高いため、体液の吸収時に中央領域RCが膨張し易い。よって、体液の吸収容量を確保できる。また、表面側領域RSにおける高吸収性ポリマー32の密度が低く、体液の吸収時に表面側領域RSが膨潤し難い。表面側領域RSには、高吸収性ポリマー32の膨潤による凹凸が形成され難いため、吸収体の厚み方向の外側に位置する表面シート10や裏面シート20に吸収体の凹凸が伝わり難くなる。表面シート10や裏面シート20へ凹凸が伝わることによる装着時の違和感を低減できる。なお、当該密度の測定方法としては、吸収性物品を厚み方向に沿った断面で切断し、当該断面を電子写真で撮影し、各領域において同面積に含まれる高吸収性ポリマーの個数を計測し、個数が多いほど密度が高くなるものとして測定できる。
吸収体30の肌対向面側T1の親水度は、吸収体30の非肌対向面側T2の親水度よりも高くてよい。ここで、親水度とは、吸収体が水を引きつける強さを意味しており、親水度の高い側では親水度が低い側に比べて液を吸収する力が強くなる。吸収体30の肌対向面側T1の親水度が高いため、表面シート10に排泄された体液を素早く引き込み、吸収体30内の高吸収性ポリマー32によって体液を保持できる。また、吸収体30の非肌対向面側T2の親水度が低いため、吸収体30内の体液が裏面シート20まで到達し難くなる。よって、粘着部50に体液の水分が到達し難くなり、水分の到達による粘着力の低下を抑制し、吸収性物品のよれを抑制することができる。
吸収体の親水度を厚み方向に異ならせる方法としては、例えば、吸収体を肌対向面側の上層と、非肌対向面側の下層と、の2層で構成し、吸収材料を固めるためのバインダーの親水度を上層と下層によって異ならせることができる。上層のバインダーとして、親水剤を含むものを用い、下層のバインダーとして、親水剤を含まないものを用いる。
また、親水度は、次の方法によって測定できる。(1)濾紙を5枚重ねて水平に置き、濾紙の上に測定対象の試験片をのせる。(2)縦方向及び横方向のそれぞれにおいて2cm間隔で試験片に印を付す。ピペットで人工尿1滴(約0.05g)を20箇所に滴下する。人工尿の滴下は、1分10秒で20カ所に行う。(3)20箇所滴下終了から30秒放置した後、試験片に吸収されている箇所を数える。試験片の吸収箇所が多い程、親水度が高いものとする。
外側領域ROにおいて、裏面シート20の肌対向面には、表面シート10と裏面シート20とを接着するための接着剤が塗布された接着部70が設けられてよい。接着剤としては、例えば、ホットメルト型接着剤を例示できる。裏面シート側の接着部によって高吸収性ポリマー32が裏面シート20に接着する。裏面シート20に設けられた粘着部50に体液が到達する直前に体液を保持することでき、粘着部50の粘着力をより維持し易い。加えて、高吸収性ポリマー32と表面シート10が接着されていないため、高吸収性ポリマー32が膨潤する空間が表面シート10側に形成され易く、高吸収性ポリマー32が膨潤し易くなる。
図1に示すように、吸収性物品1は、長手方向Lの中心に位置する第3領域R3と、第3領域よりも長手方向Lの外側に位置する第4領域R4と、を有する。第3領域R3と第4領域R4の境界は、吸収性物品を長手方向Lに三等分する境界である。第4領域の幅方向Wの最大幅は、第3領域の幅方向Wの最大幅よりも長い。
圧搾部60は、第3領域R3と第4領域R4に跨がって設けられてよい。第4領域R4の圧搾部60は、第3領域R3における圧搾部60よりも幅方向Wの長さが長い幅広部61を有している。幅広部61は、図2において斜線を付した領域である。第3領域R3の圧搾部60及び第4領域R4において幅広部61よりも長手方向Lの内側に位置する圧搾部60は、複数の円弧が連なった線状の圧搾部65と、当該線状の圧搾部65よりも内側かつ当該線状の圧搾部60に沿って配置された点状の圧搾部66と、によって構成されている。すなわち、2列の圧搾部が配置されている。これに対して幅広部61では、複数の円弧が連なった線状の圧搾部65の外側と内側にそれぞれ、当該線状の圧搾部65に沿って配置された点状の圧搾部66が設けられている。すなわち、3列の圧搾部が配置されている。幅広部61は、第4領域の最大幅PMの位置に設けられてよい。第4領域の最大幅における吸収性物品の外縁は、脚の力等の外力がかかり易い。当該最大幅の位置に幅広部61が設けられているため、圧搾部60の幅広部61によって最大幅の位置の剛性を高めることができ、外力によって吸収性物品がよれたり、下着からずれたりする不具合を抑制できる。
また、幅広部61は、長手方向Lにおいて最も外側に位置する粘着部51と幅方向Wにおいて重なってよい。幅方向Wに重なった状態とは、幅広部61の幅方向Wに延びる延長線上に粘着部51が配置された状態である。長手方向において最も外側に位置する粘着部51は、身体や下着から長手方向Lに沿った力を受けやすい。当該粘着部51が幅方向Wにおいて幅広部61に重なっているため、圧搾部60の幅広部61によって最も外側に位置する粘着部51の剛性を高めることができ、外力によって吸収性物品がよれたり、下着からずれたりする不具合を抑制できる。
より好適には、長手方向Lにおいて最も外側に位置する粘着部51は、吸収性物品の外縁1Eに到達し、かつ厚み方向Tにおいて幅広部61と重なってよい。圧搾部60の幅広部61によって最も外側に位置する粘着部50の剛性をより高めることができ、外力によって吸収性物品がよれたり、下着からずれたりする不具合を抑制できる。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
例えば、変形例に係る吸収性物品は、外側領域ROにおいて、表面シート10の非肌対向面には、表面シート10と裏面シート20とを接着するための接着剤が塗布された接着部が設けられてよい。表面シート10側の接着部によって高吸収性ポリマー32が表面シート10に接着する。よって、表面シート10から透過した体液を表面シート10側で直ぐに吸収することができる。加えて、高吸収性ポリマー32と裏面シート20が接着されていないため、高吸収性ポリマー32が膨潤する空間が裏面シート20側に形成され易く、高吸収性ポリマー32が膨潤し易くなる。また、表面シート10の非肌対向面がエアスルー不織布によって構成されている場合には、比較的嵩高であり、かつ繊維間の空隙が大きい不織布内に高吸収性ポリマー32が入り込み易い。よって、高吸収性ポリマー32の裏面シート20側に膨潤するための空間がよりでき易くなり、吸収性能を高めることができる。
本発明によれば、蒸れを低減して装着感を向上しつつ、身体に対して適切な位置に装着し続けることによって体液の漏れを抑制できる吸収性物品を提供できる。
1 吸収性物品
10 表面シート
20 裏面シート
30 吸収体
31 パルプ
32 高吸収性ポリマー
50 粘着部
51 長手方向において最も外側に位置する粘着部
60 圧搾部
61 幅広部
70 接着部
RO 外側領域
R1 第1領域
R2 第2領域
R3 第3領域
R4 第4領域
RC 中央領域
RS 表面側領域
P1 重畳部
P2 非配置部
P3 ポリマー配置部
P4 粘着配置部
PM 最大幅

Claims (19)

  1. 互いに直交する長手方向及び幅方向と、
    液透過性の表面シートと、
    液不透過性の裏面シートと、
    前記表面シートと前記裏面シートの間に配置され、少なくともパルプと高吸収性ポリマーを有する吸収体と、
    前記裏面シートの非肌対向面に配置された粘着部と、を有する吸収性物品であって、
    前記吸収体の肌対向面側の親水度は、前記吸収体の非肌対向面側の親水度よりも高い、吸収性物品。
  2. 前記吸収体は、吸収材料からなるシート状の吸収体である、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収体は、前記肌対向面側に位置する上層と、前記非肌対向面側に位置する下層と、を有し、
    前記上層の吸収材料を固めるためのバインダーの親水度と、前記下層の吸収材料を固めるためのバインダーの親水度と、は異なる、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記上層のバインダーは、親水剤を含んでおり、
    前記下層のバインダーは、親水剤を含まない、請求項3に記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収体の外縁は、前記吸収性物品の外縁よりも内側に位置しており、
    前記吸収体の外縁と前記吸収性物品の外縁との間の外側領域には、少なくとも前記表面シート及び前記裏面シートを厚み方向に圧縮した圧搾部が設けられており、
    前記圧搾部は、前記吸収性物品の外縁に沿って配置されており、
    前記圧搾部では、前記表面シート、前記裏面シート及び前記粘着部が前記厚み方向に圧縮されている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記裏面シートの伸長強度は、前記表面シートの伸長強度よりも高い、請求項5に記載の吸収性物品。
  7. 前記裏面シートの前記長手方向の5%の伸長強度に対する前記裏面シートの前記幅方向の5%の伸長強度の比率は、0.7以上1.3以下である、請求項5に記載の吸収性物品。
  8. 前記裏面シートの前記長手方向の5%の伸長強度及び前記裏面シートの前記幅方向の5%の伸長強度は、いずれも2.0N/25mm以上である、請求項6又は請求項7に記載の吸収性物品。
  9. 前記吸収性物品は、前記長手方向の中心に位置する第3領域と、前記第3領域よりも前記長手方向の外側に位置する第4領域と、を有し、
    前記第4領域の前記幅方向の最大幅は、前記第3領域の前記幅方向の最大幅よりも長く、
    前記第4領域の前記圧搾部は、前記第3領域における前記圧搾部よりも前記幅方向の長さが長い幅広部を有しており、
    前記幅広部は、前記第4領域の前記最大幅の位置に設けられている、請求項5から請求項8のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  10. 前記粘着部は、前記幅方向に沿って延び、かつ前記長手方向に間隔を空けて複数設けられており、
    前記長手方向において最も外側に位置する前記粘着部は、前記幅方向において前記幅広部と重なっている、請求項9に記載の吸収性物品。
  11. 前記長手方向において最も外側に位置する前記粘着部は、前記吸収性物品の外縁に到達し、かつ前記厚み方向において前記幅広部と重なっている、請求項10に記載の吸収性物品。
  12. 前記吸収体の外縁は、前記吸収性物品の外縁よりも内側に位置しており、
    前記吸収体の外縁と前記吸収性物品の外縁との間の外側領域には、前記高吸収性ポリマーと前記粘着部が厚み方向に重なって配置された重畳部が設けられている、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  13. 前記外側領域には、前記高吸収性ポリマー及び前記粘着部が配置されていない非配置部が設けられている、請求項12に記載の吸収性物品。
  14. 前記外側領域には、前記高吸収性ポリマーが配置され、かつ前記粘着部が配置されていないポリマー配置部が設けられている、請求項12又は請求項13に記載の吸収性物品。
  15. 前記外側領域には、前記粘着部が配置され、かつ前記高吸収性ポリマーが配置されていない粘着配置部が設けられ、
    前記粘着配置部と前記ポリマー配置部は、平面視にて隣接している、請求項14に記載の吸収性物品。
  16. 前記外側領域は、前記吸収体側の第1領域と、前記吸収性物品の外縁側の第2領域と、を有し、
    前記第1領域における前記高吸収性ポリマーの密度は、前記第2領域の前記高吸収性ポリマーの密度よりも高い、請求項12から請求項15のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  17. 前記吸収体は、前記吸収体の前記厚み方向の中心を含む中央領域と、前記中央領域よりも前記厚み方向の外側に位置する表面側領域と、を有し、
    前記中央領域における前記高吸収性ポリマーの密度は、前記表面側領域の前記高吸収性ポリマーの密度よりも高い、請求項12から請求項16のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  18. 前記外側領域において、前記裏面シートの肌対向面には、前記表面シートと前記裏面シートとを接着するための接着剤が塗布された接着部が設けられている、請求項5から請求項17のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  19. 前記外側領域において、前記表面シートの非肌対向面には、前記表面シートと前記裏面シートとを接着するための接着剤が塗布された接着部が設けられている、請求項5から請求項18のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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